6月28日(日) 曇
昨夜、終電で一週間ぶりに我が家に帰ってきた。午前様である。今日も仕事
なのだが、いくら着るものに頓着しない私でもそろそろスーツは着替えねば
なるまい。
帰ったときには息子は眠っていた。エアコンが稼動している。また電気代が
かさむなあ。カミさんは商業誌の第一話を書き直した原稿を編集さんに送った
らしい。こんど文庫を出すので、それに入れてもらえそうだという。うまく
いけば、最初の単行本になるんだな。
今朝は予定よりも寝過ごしてしまった。なんだか息子が起こしにきたような
記憶はあるが。私が起きたときには、彼はふすまを開けて隣の部屋で遊んで
いた。いっしょに起きたカミさんが私を指差して「この人、誰?」と聞くと
しばらくの間のあと「てぃぇって」と言って私を指差す。おう、忘れないで
いてくれたか。
彼は、畳の上に仰向けになって、脚でズルズルと進む。新しい遊びを覚えた
か。「そんなことしてたら、頭打つで」とカミさんが言うが、通じるわけも
ない。案の定、タンスでゴン!と打った。「あてあてあて」と言いながら、
何かを求めるような瞳でこちらを見る。頭を撫でてほしいのか。両腕を広げ、
こっちへ来い、と言う。カミさんの枕を避けてこちらに歩いてきた。そして
私が抱き寄せられる距離の直前で止まる。どうするのかと思えば、私の手を
取って自分の頭にもっていった。
…うう、そんなに拘束されるのがイヤかなぁ。でもやっちゃうもんね。彼を
引き寄せて抱きしめる。頭をナデナデ。それほど嫌がらない。しかし、横に
なると、声を上げて嫌がった。