7月18日(土) 曇
世間では三連休だが、一日だけ休ませてくれるということになった。休みを後に
するとトラブって休めなくなる可能性があるため最初の土曜日である今日を休み
にした。今月になって二日目の休日である。
昨夜も職場からなかなか引き上げられなかったので、我が家に着いたのは1時頃
になってしまった。
今日は土曜日なのだが、カミさんは夏コミ前の追い込みの時期だということで、
息子は保育所に行くことになっているらしい。今朝も彼が起きると、例によって
カミさんが「この人、誰?」と息子に問う。彼は、今週は「てって」と答えて
寝ている私の上にダイビング。よしよし、ようやく呼び方が固定してきたか。
でも、だんだん発音が簡単になってきているような気がするな。
私は息子を迎えに行くときまでに起きればいい、ということになっていたはず
なのだが、カミさんが息子を居間に下ろそうとしても、彼は私の側にいて、下り
ようとしない。仕方がないので(というか、ちょっと嬉しい)息子の手を引いて
階段を下りた。
カミさんは息子を保育所に送っていった後、執筆活動をしてお昼寝である。私は、
目が覚めてしまったので、溜まっていたログを読み、ビデオを観る。
ここの発言で住友銀行は土曜日も午前中ならば手数料がかからないと知ったので、
先月分の給料とボーナスをおろしに行った。先々月も残業が多かったので、手取
額は先月分の給料とボーナスではほとんど変わらない。住宅ローンや光熱費等の
ために別口座に行っている分を引くと、先月分の給料の方がかなり多かった。
まあ、ウチの会社のボーナスが世間よりもかなり安い、というのが最大の原因で
あろうが。でも、これでまた少しは住宅ローンの先行返済ができるかな。
カミさんが体調を崩したときのためにも、私も保育所の場所を知っておいた方が
いいということで、息子を迎えに行くときにはいっしょに来るように言われる。
で、できれば髪を切ってほしいと遠回しに言われた。髪が長いとオタクに見える
のが嫌らしい。今の仕事が一段落するまで切らないつもりでいたのだが、彼女も
見栄を張りたいのであろう。カミさんがお昼寝をしている間に、給料をおろした
帰りに切ってきた。
カミさんが起きてきて、息子を迎えに保育所に行く。けっこうわかりにくい所に
あるな。我々が入っていくと息子はカミさんの服の裾にしがみついて離れない。
カミさんは汚れ物とか荷物を持って帰らなければならないので、私が引き取ろう
としても、彼は嫌がって泣く。おいっ、朝は私の方が好きだったんじゃないのか?
やはり、保育所から救い出して(おいおい)くれる人は母なのだろうか。いや、
髪を切ったのがいかんかったかな。どうも、見知らぬ人を見るような目で見られて
いるような気がする。
連絡帳には、まだ入所して日が浅いので他人の気持ちがよく理解できないようだ、
と書いてある。今日、お昼寝の時間に他の子の布団で寝ていて追い出されたのだが
なぜ相手が怒っているか理解できなかったということである。保育所で育ってると
2歳足らずでそういうことまで理解できるようになるのか。まあ、こんな時期から
他人の気持ちを慮りながら生活しなければならない、というのも多少かわいそうな
気もするのだが。
家に帰ると、息子は「まんま!」の連呼。カミさんによれば、保育所でおやつを
食べた直後のはずなのだけどね。両親も朝食を食べたきりなので、早めの夕食を
摂ることにする。カミさんが料理をしている途中だが、できたものを食卓に運ぶと
息子はもう待ちきれない。まあ、我慢ができるような歳じゃないし、先に食わせる
か。彼の前に卵豆腐を置くと、フォークですくって食べ始めた。フォークを鷲掴み
にしているので、かなり大きな固まりを「がばっ」とすくってしまう。そんな大きな
固まりを口に入れられるんだろうか、と思いながら見ていたが、器用に口の中に
入れる。へえ、その握り方でそういうことができるんですか。ずっと見ていたが
落としたのは一回だけだった。けっきょく、私の卵豆腐は全て息子に食われて
しまった。
腹が満ちてくると、口に入れた物が気に入らなければ吐き出して手渡ししてくれる。
はいはい、確かにいただきました。あんまり有り難くないんだけどね。まあ、床に
落とされるよりはましか。そういう意味では、偉いヤツ、と思わなければならない
のかな。
よく見ると、息子の左頬に痣ができている。転んでぶつけたらしい。脚にも傷や
虫さされの跡がいっぱいある。いろいろ動き回っているようだな。
保育所にいるときに保母さんから、我が家の近くの保育園でお祭りがある、という
ことを聞いた。息子は疲れているようだが、今年は私の仕事がこういう状態なので
近所の商店街のお祭りに行けない可能性が高いので行ってみることにする。
ここもわかりにくい場所にある。交通量とかを考えるとその方がいいんだろうな。
保育所なので狭い運動場だが、けっこう人は多い。浴衣姿の子供がたくさんいる。
近くの保育園の人たちが屋台を出している。息子は走り回る。ときどき人にぶつかる
ので危ない。進入禁止の場所にも行ったりするので、肩車をして歩き回る。建物の
向こうを電車が走るのを見て「でんしゃ!」と言う。目ざといな、キミ。
「スーパーボールすくい」をやっている。水中に色とりどりのボールが浮いている
のに息子が興味を示した。最初は恐る恐る指先でボールをちょん、と突っつく。
危険がないのがわかると、腕を突っ込んでかき回す。ボールがみんな逃げていく。
追いかけて前のめりになる。危ないな。そうかと思うとカニ歩きして追いかける。
水をバシャバシャする。他の子の邪魔になるからやめなさい。すくったボールを
入れるためのボウルで水をすくう。飲んじゃダメだぞ。
息子がビショビショになったので、彼が通っている保育所の露店で買ったTシャツ
に着替えさせて帰ることにする。息子は、門を出ると自転車が停めてある方向とは
反対側に歩いていく。草のぼうぼう生えた細い道をどんどん歩いてゆく。呼んでも
帰ってこない。ある程度行ったところで振り返り、心細そうにこちらを見る。何度
も呼ぶが、そこから動こうとしない。ついていかないことを示すために両親が姿を
隠したら泣く。そっちへは行かないんだから、早くこっちに来い。蚊に喰われるぞ。
長時間の膠着状態のあと、やっと諦めてこっちに来た。
ウチの近所の大型電器店がカード会員の来店者にサンダルプレゼントをやっている
ので、帰宅途中に寄る。息子はかなり疲れていると思うのだが、こういうところに
来ると、元気になって走り回る。階段を上って二階に。エレベータに一直線。もう
ボタンを押せば扉が開くということを学習している。背伸びをして「↓」ボタンを
押す。こりゃ、エレベータのあるところでは目を離せないな。
カミさんは目的を果たして店を出たのだが、息子はさらに店を一周してエレベータに
乗ってから店を出たのだった。
ついでにスーパーでお買い物。ここでも息子は走り回る。精肉売場の陳列棚にかぶり
つく。おいおい、O-157がいたらどうするんだ。さすがに疲れたのか、カミさんが
支払いの列に並ぶと、近くにあるカートに乗りたがる。これは子供を乗せるための
カートではないのだよ。入り口まで行って、座席つきのカートを引き出して乗せる。
店を一周すると、カミさんが支払いを終えて待っていた。
風呂に入れて歯を磨くと、ずいぶん疲れた様子である。よし、寝ようか。「ねんね」
というと、ついてきて階段を上る。階段を上るのも、かなりしんどそうである。
やっとの思いで三階に着いた。そんなに疲れていても寝付くまでには時間がかかる。
私が気を失って気づくと、息子は畳の上で大の字になって眠っていた。畳の上で寝る
のが好きだなぁ。涼しいからか?