速くて強い将棋ソフトを探す


【注意】
あくまでも、私の体感上の評価です。将棋の強さには「相性」というのもありますから。
私には「弱い」と思えても、他の方には「こちらの方が手応えがある」という感想を持つというのは十分ありえます。実際に対局させるのが最も確実なのかもしれませんが、そういうことをするヒマもありませんので(笑)そこのところをご理解の上、お読みください。

早指し二段 森田将棋(スーパーファミコン版)
パソコンが無い頃は、けっこう楽しんでやってましたが…
手数制限があるのが駄目です。そもそも将棋というのは、何手かかっても確実に勝てばいいのであって、何手以内に終わらせなければこちらの負け、なんていうのでは「将棋」ではなくなってしまいます。早く決めなければいけない、と焦るので、将棋が壊れてしまいます。
正直言って、とても二段の実力があるとは思えなかったし(まあ、二段といってもいろいろありますが)。

■昇竜II(PC9800版:PC-9801nLで対局)
最初に買ったパソコンの将棋ソフトがこれだったなぁ。思えば「将棋のルールを知っている」というレベルの製品だった。まあ、時期と価格を考えれば仕方ないんだが。

■GNU SHOGI 1.1(Macintosh版:LC630で対局)
…あえて、コメントは差し控えさせていただきます (^^;) フリーですし。

■柿木将棋(Macintosh版:LC630で対局)
雑誌の付録に評価版がついていたのをずっと使わせてもらっていたのですが(ほぼフル機能が使えた (^_^;)けっこう気に入ってずっと使ってました。なんといっても、考慮時間を短くしてもあまり弱くならないのがいい。読む前に評価すべき手を絞り込むのが、よほどうまいのだと思います。一時期は自宅のパソコン上で使うのは、ほとんどこれと通信ソフトだけ、という状態が続きました。まあ、当時はCPUのパワーも足りなかったので、10秒将棋で二枚落ちでもほとんど勝ってましたけど、適度な手応えがあるんですよね。考えるのが速いし。
ただ、10秒将棋でレベルを上げすぎると、かえって弱くなるという現象がありました。これは、深く読むと制限時間内では評価できる手が少なくなるからでしょう。

金沢将棋'95(PlayStation版)
ゲーム雑誌での評価が高かったので、これをやるためにPSを買ったという… (^^;)
(今はカミさん用になっていますが)
けっこう強かったです。ただ、強いモードにすると、ものすごく時間がかかります。1局終わるのに丸一日かかったりしました(もちろん、むこうの思考中にこちらは別のことをしていましたが)。時間がかかるわりに、慣れてくるとあまり負けなくなりましたね。

■AI将棋(Windows95版:Libretto60で対局)
あんまり強くなかったです。体感的には柿木将棋よりもかなり弱かったですね。(それでも、油断すると負けたりするのが腹が立つ (^^;)定跡を覚えていないのか、序盤が下手でした。二枚落ちの下手でも穴熊にするのはなんとかしてほしいものです。

将棋まつり(SATURN版)
棋譜のデータベースとして買いました。これにも対局機能がありますが、はっきり言って問題外ですね。これも手数制限があって、何手以内に終わらなければこちらの負けで次に進めない、というルールになっていますが、こういうソフトを使うと将棋が壊れるので、やらないほうがいいと思います。また、負けそうになってからの手数の引き延ばしばかり上手くて、腹が立つんだ (^^;)

■AI将棋(Macintosh版:LC630で対局)
思考エンジンはWindows95版と同じでしたね。

■AI将棋3(Macintosh版:PowerMac G3 DT233で対局)
コンピューター将棋選手権に優勝した、というので非常に楽しみにしていたソフトです。PowerMacでしか動かないので、マシンを買い換えると同時に買ったのですが、はっきり言って期待はずれでした。(強さが割り当てメモリ量に依存するという話だったので、100MB割り当ててやっていたのですが)体感的には、とても柿木将棋や金沢将棋より強いとは思えなかったのですが、コンピュータ同志だとまた別の要素があるのでしょうか。

柿木将棋II(Macintosh版:LC630→PowerMac G3 DT233で対局)
前のバージョンが気に入っていたので、IIが出たらすぐに買ってきました。いや、強いです。前は10秒将棋だと二枚落ちでも勝っていたのが、IIだと平手でちょうどいいくらいです。多少悪くなってもなかなか決め手を与えてくれません。金沢将棋などは、筋はいいけれど悪くなるとポッキリ折れるようなところがあったのですけどね。10秒将棋だとLC630のときはレベル3くらいが最も手応えがあったのですが、CPUがG3になったら、10秒将棋でも最強のモードで指せるようになりましたね。こうなると、調子が悪いと、もうぜんぜん勝てません。ひょっとすると、負け越しているかもしれない。

■AI将棋(WindowsCE版:CASSIOPEIA A-55Vで対局)
これも、思考エンジンがWindows版やMacintosh版と同じですね。

最強 東大将棋(PlayStation版)
これも、コンピューター将棋選手権に優勝した、というので期待していたんですけどねえ。
マウスが使えなくて駒を動かすのに時間がかかるので10秒将棋だと考える時間がほとんど無くなってしまうため、20秒将棋で対戦したんですけど、ほとんど脅威は感じませんでした。
コンピューター将棋選手権の棋譜を見ると、かなり序盤が奔放というか定跡や形を無視した指し方だったんですけど、かなり大人しい指し口になってましたね。筋を良くして、かえって牙を抜いてしまったのかも (^^;)

金沢将棋'96(Windows95版:PowerMac G3 DT233のVirtual PC 上で対局 (^^;)
けっこう強いです。ただ、時間制限が人間側にしかできないのが不満です。
まあ、理解できないこともないんですけどね。秒読みで強い柿木将棋にしても、強いモードで時間制限をすると、深く読んでいるから一手あたりの評価時間が長くなるので、まだ少しの手しか評価していないのに時間が来て、けっきょく弱いモードより悪い手を指してしまう、というのがありましたから。
ただ、一局が終わるのがいつになるかわからない、というのは忙しい現代人にはちょっとツライっすね。
これも、強いレベルにすると非常に時間がかかります。ウチのマシン(Pentium換算で100MHzよりは速いらしいが)だとレベル3くらいで(レベルは1〜5)「遅いなあ」という感じになりますね(人間は10秒将棋)。ただ、これでもけっこういい勝負になっているので、もっと速いマシンでやったらかなり実用になるかもしれません。
でも、やはり不利になると無理をして攻めてきて自滅してくれるのは直っていないですね。柿木将棋のように手を渡してイヤラシク粘ってこられると「おお、強い!」と思ってしまうのですが。

爆発的1480 将棋(Windows版: Inspiron 8000 上で対局)
安かったので買ったのですが、これは当たりでしたね。最強レベルにするとさすがに考えますが、通常のレベルならほとんどノータイムで指してきます。そして、けっこう強い。「廉価版のくせに」と何度か悔しい思いをさせられました。コンピュータ将棋選手権では名前を見なかったような気がするんですが、こういうソフトもあるんですねえ。

【番外(笑)】
■自作(X-Window版:EWS4800で対局)
え〜、他人が作ったソフトをクソミソにけなすだけなのも何なので、自分で作ったソフトについて書いて恥を晒します。5年以上前に仕事の暇を見つけてコツコツと作っていたものです。
なんせ、片手間に作ったものですから1手しか読んでないし、中盤戦の評価関数しかできていないので、序盤・終盤が滅茶苦茶です。でも、一手しか読んでなくても、何とか将棋らしい形にはなるもんですね (^_^;) まあ「詰める」ということを知らないので、どんなに決定的な局面になっても負けたことはありませんが。
ただ、この頃は将棋のソフトというのはほとんど使ったことがなかったので、どんなに不利になっても自分の信じる最善手を淡々と指してくる、というのは新鮮な感覚でしたね。(まるで手足をもがれても立ち上がってくるターミネーターと戦っているような (^^;)
いちおう、こんな馬鹿でも将棋ソフト作成の難しさはわかって書いてる、というのは理解していただきたいと思います。

棋譜1
棋譜2(中盤の評価ルーチンしかないので、どんなときでも中央を厚くしようとする)

【オマケ】
あなたもAI将棋に勝てる(笑)
AI将棋(最初の版)は、どの機種でも思考エンジンが同じようなので、共通の必勝手順が存在します。
こちらをご覧ください。

【付記】
「これは速くて強い」というソフトをご存じでしたらお知らせください。資金に余裕がれば評価してみたいと思います。

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