小鬼

1997年12月24日

師走二十三日
今朝、無限壁文書を読み終え食器を拭わんと階上に上がるに、更に上より
赤子の泣く声の聞こゆる。女帝様の寝所に訪うに、暗闇にて赤子の泣いて
おる。女帝様より「乳を与え、襁褓を替えよ」とのご下命あり。従えば、
泣き声止む。女帝様の託宣、灼かなり。

食器を拭い、さて休まんとするに、またも階上より大いなる物音あり。

再び寝所に訪うに、おお、鬼の子の女帝様の上に這い登り狼藉を働こうと
しておる。我を見るに「遊ばむ」とぞ来る。暫く相手するに、その者疲れ
知らず、奇声を上げ我に迫る。我、遂に疲れて伏すに、「ふらいいんぐ・
ぼでい・あたつく」なる術にて我を苦しむる。更には我に跨り襁褓を我が
顔に押し当て、我の息の根止めんとす。そは避けれども、遂には女帝様の
褥に向かい、這い登らんとす。

一大事なり。その者を捕らえ、我が褥に引き込み、「蟻地獄」にて責むる。
暫く奇声を発し、抵抗すれども、次第に力弱くなり、褥より抜け出せども
遂には果つる。

翌朝、女帝様に問うに、我の、赤子に乳を与えしことのみご存知とのこと。
嗚呼。

p.s.
文法や考証ののツッコミはしないように (;--)/


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