1998年03月19日
3月13日(金) 晴
職場から帰ってくると、カミさんが風呂に入るところだった。息子は階上で
一人泣いている。まだ彼は泣く以外に環境を改善する能力がないんだよな。
着替えて居間に入ってゆくと、ラジカセを指差して、音楽のリクエスト。
私が彼の着替えを準備していると、廊下の方に行ってしまった。
何をしているのかと見ると、姿見の前に立って鏡の中の自分と遊んでいる。
鏡がヨダレでベタベタに濡れている。
3月16日(月) 晴
カミさんのイベント期間中、彼女の実家に預かってもらっていた息子が
二泊三日の外泊から帰ってきた……おまえ、少し太ったんじゃないか?
頬が一回り横に広くなったような気がするし、オムツを替えるときも、
フトモモがずいぶん太くなってるように見えるぞ。なんだか、ずいぶん
良いモノを食わしてもらってたのね。
やはり、まる三日会わないでいると、ちょっとよそよそしい。いつもなら、
私が帰ってくると駆け寄ってきて「ひしっ!」と私の脚にしがみつくし、
居間から出てゆくと泣き出すのだが。
私が帰宅したときには、彼は主食を食べ終えてデザートに移るところだった
ようなのだが、その後カミさんが私の食事を用意しているとき、テーブルの
上に置いてあったホウレンソウのお浸しに手を伸ばそうとする。「こらっ!」
と声をかけると、鷲掴みにする寸前で手を止めた。偉いぞ、シンジ(仮名)。
しかし、歩き始めた頃には背伸びをしてもテーブルの上が見えなかったのに
ねえ。
3月17日(火) 晴
息子も慣れない家で過ごして疲れたのか、今朝は夜明け前には泣かなかった
ようだ。雨戸を開けて明るくなっても起きない。身体を動かしだしたので、
起きるのかなと思ったら、布団の下から毛布を引っ張り出して口のところに
持ってゆく。(前にも書いたかもしれませんが、ウチの息子は眠るときには
毛布を吸わないと寝付けないのです)まだ寝るのかな。でも私が起きだすと
彼も起きあがった。着替えを取りに隣の部屋に行くと、ニコニコ笑いながら
ついてくる。よしよし、いっしょに降りような。
◇ ◇ ◇
最近は、閉まっているものを開けるのが好きなようである。部屋の扉など
半分開いた状態になっていると、いっぱいまで開けようとする。ときどき、
指を壁と引き戸の隙間に挟んでピーピー泣いていたりする。
ちょっとの間に、彼のステップがリズムらしきものを刻めるようになってきた。
足をドンドン踏みならしながら回ったりするし。子供の進歩は早いものである。