1998年03月21日
3月21日(土) 晴のち曇
今週もカミさんがイベントに行くので、私は息子とお留守番である。
私が目覚めたとき、寝室の扉が開いて息子が歩き回っている。自分で開けたのか?
昨夜使ったティーカップを洗う。太陽熱温水器のお湯が熱いくらいだ。
もう、春なんだなあ。
例によって音楽をリクエストするので、私の部屋からCDを持ってきて再生する。
いつも聞いてる母ちゃんのとは、かなり雰囲気が違うだろ?
……おまえ、ERIC CARMEN の All By Myself で乗れるのかぁ? このくらいの
ゆっくりしたリズムの方が乗りやすいらしい。 That's Rock'n Roll あたりだと、
親が踊ってみせると一緒に身体を上下させるが、自分からは乗れないみたいだ。
今日の朝昼兼用食は、うどんとレトルトの中華丼である。最初の一口二口は
私が差し出すのを大人しく食べたが、それ以降は食わされるのはイヤだという
意志表示をする。仕方ないなあ、まあ、自分で食べることも覚えなくちゃね。
目の前にうどんを置いてやると、手掴みで食べる。長いうどんには苦戦をする。
一部でも口の中に入ればチュルチュル吸って食えるのだが、なかなかその糸口が
つかめない。掌で押し込むようにしか食えないので、口に入れたつもりでも
落ちてしまうことが多い。
汚れるけど、ラクはラクだよな。結果的には小さな茶碗一杯分くらいのうどんは
自分で食べたし。カミさんは「ずっとついていて食べさせなくてよくなったから
ラクだわ」と言っていたな。
そろそろ手に持ったうどんで遊び始めた。お腹がふくれてきたのかな。じゃ、
そろそろ納豆を出そうか。私が納豆をかき混ぜだすと、ニコニコ笑う。嬉しい?
パクパク食べる。けっきょく、1パックの半分くらい食べてしまった。
私が自分の食事をして、野菜ジュースを飲んでいると、「欲しい!」とわめく。
欲しいならこっちへ来い、と言うが、座ったままで動かない。どうしたんだ、
自分で来ないとやらんぞ。どうも機嫌が悪い。泣く。よく見ると、ズボンの脚の
ところが異様に膨れている……ひょっとして……あちゃー、オムツが脱げて
ずり落ちているではありませんか。しかも……しかも、その中にはウンチが (ToT)
うひゃ、脚にベッタリとついている。気づかなかった父を許せ、息子よ。
ズボンの中も悲惨な状況である。始末をしているうちに、私の指にもかなり
付着した。固めのウンチだったからまだ良かったが、柔らかかったら……
想像したくない。
ひとしきり部屋の中で遊ぶ。ドッジボールくらいの大きさの柔らかいボールを
彼の方へ転がしてやると、それをこちらの方へ転がし返してくる。「ほお〜」
と言うと喜ぶ。何度でもやる。まだちゃんと返ってくる率は7割くらいだが
少し前にはできなかったんだから進歩したものである。
息子と家の近くを散歩する。もう自分でどんどん歩いてゆく。家の前の道路は
交通量が多いので気をつけなければならない。道端に止めてある自転車をいじって
車輪が回るのに興味を惹かれたようである。しばらくそこから動かない。
駐車している自動車も触りにいくし、やはりメカが好きなのか、キミは。
近くのゲートボール場へ行く。猫と鳩しかいない。息子が歩いてゆくと、猫たちは
「なんか、迷惑そうなのが来たわね」とばかりに先に逃げていく。鳩は、グラウンド
の中に食パンの耳が撒いてあるので、遠くへは逃げない。息子をグラウンドの中に
入れる。鳩たちの方に歩いて行くが、遅いので鳩も歩いて逃げられる。ちょうど
いい速さなので、追いかけるのが楽しい。だんだん興奮してくる。鳩も、飛んで
逃げなければならなくなる。
グラウンドは林檎箱くらいの大きさの囲い(兼ベンチ?)で囲まれているのだが
息子はその上に登る。登っても降りられないだろうと思っていたのだが、ちゃんと
手を突いて足から降りる。おお、お見それしました。しかし、最後には横着して、
立ったまま降りようとして転ぶ。…ったく、まだそんなに脚が長くないんだからさあ。
疲れてきたようだが、自分では家の方に歩かないので、片手で抱えて帰る。もう
片方の手には手押し車を持っているのである。しかし、重い。途中でギブアップ。
手を引いて帰る。
彼の手を洗って、砂だらけになったズボンを脱がして2階まで登らせる。また
部屋の中で遊ぶ。箱の蓋にに丸と四角と三角の穴が開いていて、その形をした
ブロックしか入らないというオモチャがあるのだが、丸と四角のブロックは
箱に入れられるのに、三角のものを入れることができない。丸の穴に入れようと
して入らないので、かんしゃくを起こす。疲れているのもあるのだろうが、
丸と四角は区別できるのに、三角はまだ認識できないようである。まあ、これも
数カ月前にはぜんぜんできなかったんだからね。