6月10日(水) 曇一時雨
昨夜は午前様だったので、息子はすでに眠っていた。今朝も、いつもよりは遅く
出社することにしたのだが、彼は大の字になって眠っている。ちょっと寂しい。
今日は雨が降るという予報なので、駅まで歩いて出勤した。だが、帰社するとき
にも雨が降っていない。畜生。
カミさんが迎えに来てくれるというので、お願いする。いつものように古本屋で
待ち合わせ。私が店に入ったときには、妻子はすでに来店していた。なんだか、
息子はいつもよりナーバスになっているように見える。いつもは勝手にその辺を
走り回るのだが、今日は私の姿が見えなくなると不安がって泣き出す。
あとで聞くと「放っておいたら本にいたずらして、店のにーちゃんに怒られてた」
そうである。うー、キミのかーちゃんは、本を読み出すと他の事はどーでもよく
なっちゃうからねえ…
家に帰って、私が夕食を食べていると、例によって息子が絵本を持ってくる。
カミさんが「とーちゃんは食べてるからダメよ」と言って私も無視していると
泣き出す。何度も要求するが、こちらは食い終わるまでは読んでやる気はない。
床の上に仰向けになって泣く。無視される……いつのまにか、仰向けになった
まま両親の側ににじり寄ってきていた。
カミさんが読んでやると、少しは静かになるが、すぐにまた私に向かって本を
差し出す。無視されて、泣く。しまいには、本を差し出そうとして、その前に、
読んでもらえないのを察知して泣く。面白いヤツ。どうも、眠いのもあるようだ。
私が食べ終わると、カミさんは息子を連れて風呂に入りに行く。息子は「ねんね」
と言いながらついていく。おいおい、寝るんじゃないんだぞ。
風呂上がりの息子を居間まで運び上げ、身体を拭いてパジャマを着せている
ところに電話がかかってきた。カミさんにである。電話を代わるときに、
歯ブラシを渡された。息子の歯を磨く。嫌がって泣く。舌で押し出したり、
毛の部分を歯で噛んだり必死の抵抗を試みる。無理やり口をこじ開けて磨く。
カミさんの電話は今夜も長くなりそうだ。寝るか?、息子よ。寝室まで階段を
上らせるが、今日は上り終えたところで疲れが見える。寝室に入ると、すぐに
横になって毛布を口に当てた。そのあと、すぐに起き上がったが、今日は早く
寝てくれそうだな。ただ……こちらも……