箸使い

6月11日(木) 曇
今夜も真夜中の帰宅である。居間には誰もいない。寝かしつけているところか。
しかし、上から息子の声がする。今夜も起きているのか…

寝室の隣に上がって着替える。隣の声が大きくなる。ふすまをドンドン叩いて
いる。どうやら私が帰ってきたのを察知して本格的に起きてしまったらしい。
まだふすまは開けられないのかな。

寝室で電灯が点く。カミさんが出てゆく。少し遅れて息子が出てきた。私を見
つけてニッコリ笑う。よしよし、お前は寝るんだぞ。一緒に寝室に入って電灯
を消す。だが当然の事ながら寝ない。壁のところに行って、額をコツンとやっ
て、あぁあぁ言いながら頭をさする。そんなことをしなくても、頭をナデナデ
してやるのになあ。

そんなことをしているうちに、階下から「ごはんができるよ」と女帝様の声。
これには従わねばならない。息子をどうするか? 置いていったら泣くだろう
しなあ…仕方がない、連れて下りる。

私が食事を始めると、膝の上に収まる。今日はカミさんが無限壁に影響されて
おでんである。私が食べていると、自分にも食わせろと要求する。おいおい、
もう歯を磨いたんだろう。私の箸を握って、無理矢理自分の口の中に入れる。
すごい力である。カミさん曰く「さっき食べさせたときは、ジャガイモなんて
食べなかったのに…」いつもは食べない味のついていない白飯も、箸で挟んで
いると、箸を握って自分の口に入れる。箸を使えるのが嬉しいようだ。もう、
こういうことができるようになっているんだね。箸に挟んであるものを自分の
口に入れてしまうと、その箸の先を食器の方に持っていって突っ込む。…こら、
箸を鷲掴みにしてたら物を挟めんじゃないか。箸に何も挟んでなくても自分の
口の中に入れる…何も挟んでなければ、箸の先を囓る…こら、やめんかぁ!!



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