長征

7月5日(日) 晴
今日は夕方から遠方の客先に出なければならないので、15時頃には家を出なければ
ならない。妻子より早起きしてログを読まねばならないのだ。昨夜は何もせずに
寝てしまったので、Duoの更新データをデスクトップにコピーしてログを落として
いたら、妻子が起きてきたようである。

息子は飢えているようだ。サラダせんべいの袋を私に差し出す。かなり切迫して
いるようなので、一枚出して与える。大きいので、私に差し出して割ってくれと
要求する。柔らかいから齧れるはずなので、無視する。これだけ飢えていると、
挑戦する意欲も湧くだろう。案の定、先っぽを少し齧ったら、あとはボリボリと
食べてしまった。

一緒に朝食を食べる。カミさんは椅子を準備して「はい、そこに座り(なさい)」
と息子に言う。おいおい、こんな肘掛けつきの椅子に座れるのか?、と思ったら、
彼は肘掛けをまたいで椅子の中に収まってしまった。へえ〜っ、こんなことまで
出来るようになっているのか。久しぶりに納豆を食べさせてみたら、食べてくれた。
嫌いになったわけではないようである。ちょっと安心。

ログを読んでいると、カミさんが買い物に行こうと呼びにくる。う〜ん、私には
時間が無いのだがなぁ。まあ、来週も帰って来れる保証がないので不在者投票にも
行かねばならないから、行くか。

両親で息子の両手を持って歩く。両側から持ち上げる。喜ぶ。そういえば、これも
しばらくやってなかったなぁ。歩いている途中で、急に車道の方に行こうとする。
どうしたんだ、危ないじゃないか。彼は道の反対側を見て「かんか」と言う。ああ、
消防署があるのね。

まずは近くのスーパーに行く。ここでも息子は走り回る。他の人にぶつからないか
冷や冷やモノである。抱き上げると怒る。

次に、近所に最近オープンした大型電器店に行く。移動の途中で、息子は急に私の
脚にしがみついてくる。どうやら抱いてほしいようである。おい、さっきは嫌だった
んじゃないのか? そのままでは歩けないので、おんぶして歩く。

電気屋に入ると、また景色が変わったためか走りだす。手をつないで歩いていると
エレベータの前で立ち止まる。どうやら自動で開くドアであることを認識したよう
である。扉の前に、ぴょんと体重を乗せる……開かない。おかしい。変だな、開く
はずなのに、という様子を見せる。自分の予想が外れたことが信じられないようで
ある。しかし、自動ドアというのが体重センサーで開閉するということが、すでに
わかっているのね。

不在者投票のために文化会館に行くが、長蛇の列である。初日だし、日曜日だから
ねえ。生鮮食料品も持っているので、あきらめて帰ることにする。

家に帰る途中でも、道の真ん中で後ろから車が来ているのに脚にしがみついてきた。
おい、危ないじゃないか。飲みかけのお茶の缶を持っているので片手で負ぶう。
カミさんに「戦災孤児を拾ったみたい。ずいぶん太ってるけど」と言われた。

家に着いて、カミさんは息子とシャワーを浴びようとするが、彼は眠いので泣く。
上がってから牛乳を飲ませ、プリン(2個)を食わせた後、カミさんが彼を寝室に
連れて行った。

とりあえず、ギリギリの時間までログを読み、最低限のレスをつける。しかし、
カミさんが下りてこない。どうやら息子と一緒に眠ってしまったようである。
自分でレトルトのカレーを暖めて食べた。



ホーム  日記の目次へ  次の日へ