「まんま」攻撃

8月23日(日)
今日はカミさんはイベントに行っている。私が留守番と子守である。朝、息子が何度
か起こしに来たような記憶があるが、眠くて起きられない。ようやく起きると、息子
はずいぶんとそこら辺で遊び回っていたようだ。客間との間のふすまが開いている。
客間で相当な狼藉を働いたようである。う〜む、私が復旧するわけにもいかんしなぁ。

息子は私を「あちゃっちゃ」と呼ぶ。かなり「お父ちゃん」に近づいてきたような
気がする。

階段の所にある柵が開いていた。危ないな。息子は私が起きるのを待っていたようで、
柵の前でいっしょに下りようといっている。一人で下りなかったのか、偉いぞ。でも、
着替えるまで、もう少し待ってね。

いっしょに階段を下りる。居間に着くと、さっそく「まんま、まんま」の連呼である。
ずいぶん我慢していただろうからねえ。これは顔を洗ったり歯を磨いたり髪をとかし
たり髭を剃ったりしている暇はないだろうな。

カミさんの用意していったスープを温め、おかずが無いのでご飯にふりかけをかけて
食べさせる。私の納豆も少し食べさせた。ご飯を子供用の茶碗に軽く一杯食べさせた
が、足りない様子である。プリンとカミさんが切っていった桃を食べさせたら、よう
やく落ち着いたようだ。

オムツを替えようとして中を見ると、ウンチをしているようである。食後すぐに見た
ときは出てなかったのだが。やはり朝食後に出るようなリズムができてきたのだろう
か。風呂場で洗う。今回は尻の間から大量に出てきた。

しばらくすると、また「まんま、まんま」言いだした。だったら、昼飯を買いに散歩
に行こうか。息子に帽子を被せ、靴を履かせて外に出る。暑いけど歩いていこう。
その方が疲れるから昼寝しやすいだろう。彼は最近は車に興味があるようで、車を
見るたびに「ぶっぶ、ぶっぶ」と言う。

まず、例によって近くの電器屋に行く。一階を一周して二階へ。今日もエレベーター
のボタンは反応しない。あきらめてパソコンを触りだす。最初は他の子が触っている
のを横で見ていたが、その子がいなくなるとキーボードをガチャガチャ叩きだした。
そんなに力まかせにやっちゃダメだって。

スーパーに行こうとするが、手を引いた方に行きたがらない。道路の脇に座り込んで
しまった。すぐ近くでバイクが止まる。こら、危ないだろ。けっきょく、遠回りして
目的のスーパーに誘導する。

スーパーではカートに乗せて店内を回る。食料品のコーナーに行くと、指差して
「まんま」攻撃。パンをいくつか選んで店を出る。

家に帰る途中で、息子は私を市役所の入り口の方向に引っ張ってゆく。いつも帰り
には寄っているんだろうか? 入り口の自動ドアの前に立つが、今日は休日なので
開かない。あきらめて家に戻ったのだった。帰りついて靴を脱がすと砂が大量に
出てきた。これは、昨日の砂か? また足を洗わなきゃ。

家に帰って昼食である。まずカニサンドを息子に食べさせてみるが、レタスがお気に
召さないようである。サンドウィッチのパンは気に入ったようで、パンだけ後々まで
食べていた。ぶどうパンも気に入ったようだが、なぜかかぶりつかずに指でちぎって
チビチビと食べている。アップルパイも素直に食べた。フライドポテトを乗せたパン
は、食べさせると目の色を変えて欲しがったが、何口目かを食べると急に泣き出した。
どうしたんだろう。チリソースが辛かったのか? 最終的にぶどうパンを半分くらい
残して食べてしまった。よく食うなあ、キミも。

お腹が一杯になると、睡魔が襲ってくる。気がついたら眠っていた。息子はまだまだ
元気そうだが、いつもならお昼寝タイムのはずなので、いっしょに寝室に連れていく。
しばらくすると、息子も横になったが、なかなか寝付けないらしく、布団の上から
畳の上へと何度も移動する。気がつくと、ふすまを開け放ち、客間に入り込んで、
お客様の布団にくるまって寝ている。廊下にも彼の毛布が散乱している。だが、
起きる気力が…

……なんだか、雨の気配を感じて目を覚ます。身体が重い。上半身に汗をびっしょり
かいている。洗濯物を入れなきゃ。横を見ると、息子と目が合った。はいはい、
起きましょう。

洗濯物を入れる。下の道を傘をさした人々が走ってゆく。ちょっと湿っているが、
濡れてはいない。

息子はまたまた「まんま」攻撃である。ぶどうパンの残りを食わせる。なんだか臭う。
オムツのなかを見てみると、またやっていた。風呂場に直行。今回は下半身を洗うと
泣く。長いこと付着していてかぶれたのかな。脱衣場に上げて身体を拭いていても
泣く。ズボンを穿かせようとすると、座り込んで泣く。どうしたんだよ。

泣き止まない。途方に暮れてしまう。二階に上げようとすると、さらに激しく泣く。
ためしに帽子をわたしてみると、泣きながら自分の頭に被せた。外に行きたいのか?
ずいぶんヘロヘロに見えるんだがな。私が彼の靴を持つと、泣き止んで両足を土間の
上に出してくる。靴を履かせてから「ちょっと待ってな」と言って、二階の窓を閉め
にいってもおとなしく待っている。

雨は止んでいる。しばらくなら大丈夫だろう。今回は自転車で出かけよう。まずは
私の漢方薬が切れたのを買いに行く。今日は薬屋に入ってもいつもほどは走り回ら
ない。ZAURUSとデジカメ用の単四アルカリ電池も切れかけているので、少し遠回り
してディスカウントストアに行くが、閉まっていた。うう、ここ以外だと安くても
1本50円以上してしまうからなぁ。

さらに遠回りして電器屋に行く。電池が1本100円近くする。喧嘩を売っているのか、
この値段? ここでも息子はエスカレータと階段の間を往復する以外のところに
行こうとすると嫌がる。ついには地面の上にひっくり返ろうとする。右手をつないで
いたので、どこか捻ったようだ。右肘あたりを触って「いていていていて…」と
言って泣く。右腕を持って動かすとさらに泣く。それほど激しくは痛がらない。
関節が抜けたわけではないようだ。右手に握力もある。電車を見ると気が紛れる
くらいなので、大丈夫かな。

家に着くと、カミさんたちはすでに帰っていた。息子はもう腕の痛みも忘れている
ようだ。汗をかいて冷えた身体のまま外に出たせいか、偏頭痛がする。左の後頭部が
ズキズキ痛む。なかなか治まらない。私は体内からの痛みには強いつもりなのだが、
これはちょっとツライ。

朝に息子に食わせたスープは夕食用に用意していたんだとか(夕食をインスタントの
スープにすれば順番が変わるだけだろう。傷むものは先に食ったほうがいいだろうし
)、
息子の水筒は寝室に置きっぱなしにするなとか、カミさんの友人たちの前で、なんだ
かんだと怒られる。休日に一日中子守をしてて、頭痛いなかこんなことを言われたら
やってられんよな。

カミさんが風呂に入っている間、息子は人が多いせいか、異様にハイである。絵本を
読んでくれと各人に持っていくのだが、相手に読む暇を与えず次の相手のところに
行く。居間の入り口のドアを開け閉めして「いないいないばあ」をする(冷房して
るんだがね)。その辺でくるくる回る。最後には、本人は回っているつもりのようだ
が、足踏みしているだけになっていた。

今日はカミさんが息子を寝かせると言うが、息子がついていかない。私もいっしょに
寝室にいって、息子が眠る前に二人を残して出てきた。



ホーム  日記の目次へ  次の日へ