1999年1月下旬の日記

1月21日(木)
今日は、仕事がうまく進まなかったので遅くなってしまった。午前様である。家に帰り着くと、妻子はもう寝ていた。カミさんは風邪を引いたらしい。心配である。そういうわけで、ネタがないので昨日の続きを書く。(べつに毎日書かなきゃいけないということはないんだけどね)

で、動植物と菌類の話なのだが、反対に動物と菌類の共通点を見てみると、これはもう従属栄養であるということに尽きるでしょう。やっぱり、自分で光合成して栄養を作り出すより他の生物が作り出したものを頂いた方がラクですからね。なんだ、けっきょく菌類がいちばんラクな生き方を選んでるんだな。

そういえば、
小松左京先生の「氷の下の暗い顔」(「結晶星団」収録)でも、菌類は植物に含まれるような記述があった。まあ、20年近く前の作品だから仕方がないんですが。さらに言うと、宇宙船の電子脳を「何ギガバイトもの容量をもつ」と記述してあるのにも時代を感じますね。だって、私が今これを書いているパソコンでさえ、7ギガバイト近い容量があるんですから。

しかし、逆にこういう内容の話でありながら、これだけ時間が経ってさえ、なおこの世界が新鮮であり続けていることこそ、驚異的であると言える、と思うのです。

1月22日(金)
遠方でプロジェクトのキックオフがあったので、今日も帰宅が遅くなった。今夜も息子はすでに寝ている。あんまり酒は飲みたくないのだが、タダだから文句は言えないか。……と言いながら、トータルしてもビール一杯分くらいしか飲んでいないんだけどね。まあ、酒を飲むのは年に何回もないっすから。

しかし、疲れているところに酒を飲んだので眠い。今日も日記は手抜きである。ただ書いてるだけ(笑)

カミさんは今夜放映された
カウボーイビバップ「ジュピター・ジャズ(後編)」を見て「いいでしょぉ」と言っている。う〜ん、リキが入っているのはわかるけど、私は「堕天使たちのバラッド」の方が良かったね。(げっ、これ、TVでは放映されなかったのか……何てこったい)まあ、今回がヤオイテイスト満載なのは理解できるけど(するなよ)、私の悪いアタマでは話の内容がよく見えません。最後の余韻はなかなか良かったけどね。

カウボーイビバップを見終わると、カミさんは5月に出る予定の単行本の続きのプロットを書き始めた。これも雑誌掲載時から大幅に書き換えるようだ。

1月23日(土)
今朝はカミさんが先に起きた。息子も起きて「とーちゃお・き・て」(父上、お目覚め下さい)と私を起こしにくる。私が身を起こすと、寝室の出口を指差して「いこ、いこ」(参りましょう)と言う。うむ、かなり日常会話ができるようになってきたな。

カミさんは、文庫本収録用に書き直すため、雑誌掲載時の「対なるもののさだめ」を読み直しているようだ。「いま読み直してみると下手ねぇ、私」などと言っている。ならば、文庫本に収録される版を楽しみにしましょうか。

朝食(?)を食べ、CDを借りてきて家に帰ると、カミさんは「頭が痛いので寝ます」という。むう、まだ風邪は治っていなかったのか。彼女を追って寝室にマッサージしに行く。首の左後ろが痛いそうなので揉みほぐす。シコリが触れる。マッサージしてゆくと、どうも背中を経由して腰のあたりまで凝っている。揉んでいると「ああ〜ん、気持ちいい〜」などと声を上げる。こういうときは可愛いんだけどね(いえ、それ以外が可愛くないとは断じて申しておりませんです、ハイ)。夜、彼女の背中に湿布を貼っていたら「持つべきものは、
ヤオイに理解があってマッサージの上手いダンナよねえ」などと言われたが、これは喜んで良いものなのであろうか?
寝てくれればラッキーだと思って息子も一緒に連れていったが、なかなか寝ない。気がつけば一緒に眠ってしまっていた。息子も起き出したので、居間に連れて下りる。彼を居間に置いてトイレに入ったのだが、たちまち泣き出してすごい勢いで寝室に上っていってしまった。おい、かーちゃんが寝てるんだから起こしちゃダメだぞ。ちょっとの間だけなんだがなぁ…

昼寝から起きてきて夕食を準備中のカミさんに言いつけられ、早売りの「ヤングマガジン」を買いに行く。もちろん「イニD」のためである。帰ってくるとカミさんがサンテレビでやっている「めぐりあい宇宙」を観ている。「あの頃、ちゃんと観てなかったのがよくわかるわ」、「どれもこれも名場面、どれも名セリフよねぇ」とか言っている。「それが古典というものでしょう。言うなればアニメオタクのシェークスピアですな」と応える私なのであった。まあ、私はアニメオタクじゃないんだけどね。そういう私でも知ってるセリフ、いっぱいあるから。
カミさんは「シンちゃん(仮名)にはまずこれから見せなきゃいけないわね」などと言う。まあ、それに異存はありませんが、そうするとアトムとか8マンとか…(世代が違う)

夕食後、息子にアップルキャロットを飲ませていると、器の中身をすべて飲み干して「もっと、いる」と言う。へえ、そんなことも言えるんだ。まあ、自分の欲望を満たすための言葉だからね。カミさんは「そういうときは『もっとちょうだい』って言うのよ」と指導する。すると、彼は2杯目を飲み干して「もっと、ちょうだい」と言ったのだった。うわ、言うぞコイツ!

居間でこの日記をCASSIOPEIAで書いていると、息子が触りにくる。そのうちに持ち上げて持って行こうとする。いや、多少触るのはかまわんが落とされるとマズイ。カミさんが「それ、新しいオモチャ?」と聞くので「これがあると私の部屋に行かなくても日記が書けるのだよ。電車の中でも書けるし」というと「だったら、毎日更新できるわね。がんばってね」と言われてしまった。ああ、ヤブヘビ…(カミさんは「これは書いちゃダメよ」と言ったが、書いてやるっ!)

21時前ごろ、カミさんがCMを見ていて「『雪見だいふく』食べたくなっちゃった」と言ったので家族3人でコンビニへ買いに行くことにする。息子は両側から両親に持ち上げてもらってゴキゲンである。しかし、コンビニでカミさんが手に取ったのは「ジャイアントコーン」…おいっ、話が違う!そして、家に帰って私が買ったセンタンの「チョコバリ」を食べていたら「私、それが食べたかったな」…嗚呼、B型の気分の変わりやすさといったら。

1月24日(日)
昨夜は、日記のページが重くなってきたので構成を作り直していたりしたら徹夜になってしまった。あちこちにリンクを張っているので、とてもややこしい。朝方、寝室に入っていくと、息子がムックリと起き上がった。私の方にやってきて、抱きついて身体を預けてくる。まだ完全に目覚めてはいないようだ。ううっ、今からキミの世話をすると私の体が保たない。もう少し寝ていてくれ、と横にして布団を掛ける。じっとしている。どうやら眠ってくれそうだ。悪い父を許せ、息子よ。
しばらく横になって、それから2時間後、息子が「おしっこ、おしっこ」と言い出した。どうやら本格的に起きたらしい。カミさんはまだ寝ている。「びしょびしょ」とか言っている。どうやら紙オムツの保水力の限界を超えたらしい。昨夜寝てからだいぶ経ってるからねぇ。
こうなったら起きねばなるまい。息子を連れて居間に下りる。二階に着いて息子を先に行かせていると、彼は居間の入り口のところで立ち止まって私の方を振り返り、不安そうな顔でじっとこちらを見つめている。どうやら、また彼を置き去りにしてトイレに入られないかと心配らしい。仕方がないのでトイレの戸を開けたまま、息子が覗き込んでいる前で用を足す。しゃーないなぁ、これも人生勉強だ。よーく見ておくように(おい)
夜にも、トイレに隠っていると「とーちゃん、といれ」と言いながらやって来て、「あけて〜」と言いながら戸を叩く。カミさんはカミさんで、居間で
NHK大河ドラマ「元禄繚乱」を見ながら大騒ぎしている。喜んでその辺を転がり回りそうな勢いである。「やっぱりあの二人、怪しい〜〜!!」「さすがは日本ホモ協会!!」とか叫んでいるのである。

今日は雨が降っているので、外に出たのは車でCDとビデオを返却してスーパーで買い物をしに行ったくらいである。最近、彼は外から帰ってきたときに靴を立ったまま脱ごうとする。横着者め。裸足で土間に立つと足の裏が汚れるじゃないか。

帰ってきたあと、親子3人で昼寝をする。私は昼寝をしないと保たない。起きたときに息子は中腰になって「ぷっ」と屁を放り「あ、ぐ・め」と言う。「あ、ごめん」と聞こえた。おいおい、それはいったい誰の真似なんだ? 私はそういうことはキミの前ではしてないはずなのだが。

1月25日(月)
最近は、寝るときに2階の居間から3階の寝室まで水筒を運び上げるのが息子の仕事になっている。昨夜は「おっきー、すいとー」とか言って加湿器の水タンクを持って上がりたいという。より高度な仕事をしたいというのはわかるが、2kg近くあるけど大丈夫か、と思ったが、彼は自力で寝室まで持って上がったのだった。ずいぶん体力もついてきたもんだ。

昨夜は私が息子を寝かせたのだが、やはり彼は素直に寝てはくれなかった。いつも寝る前に読んでやっている「引っ越し」の絵本は両親のウケが悪いので別の本に替えたのだが、どうもそれがお気に召さなかったらしい。「……し!」「……こし!」と何度も探す。(彼は記憶できるメモリ量が少ないので、長い単語は最後の1〜2音節しか残らないのだ)何とか誤魔化して3冊を読み終え消灯したが、布団から抜け出してグズグズいっている。「おちゃ、おちゃ」と言いながら水筒を渡すと「いや!」と拒否する毎度の反抗パターンに入ってしまった。抱き上げて膝の上に乗せ、身体をトントン叩いてやっていると、やっと大人しくなった。
ようやく眠ってくれたと思ったのだが、私が寝た後に泣きながら階下へ下りていったようだ。カミさんがしばらく居間で遊んでやってから寝かせてくれたらしいが……何だかなぁ。

今日、はじめてウチのページがサーチエンジンに登録されているのを確認した。
Infoseek Japanである。実は、オープンしてから半月経っているのにどこにも入らないようなので、24日の朝に自分で登録してもらいに行ったのである。どうやら、自分のホームページを早くデータベースに格納してもらうためには、自分からURLを教えてやらねばならないようなのだ。しかも、エンジンによっては、通知してもそれから2週間〜1ヶ月かかります、というところさえあった。みんな知っていることなのかもしれませんが、私ゃインターネット初心者ですから… (^^;)
ロボットが巡回しているといっても、これだけ登録される情報が増えると対応できないのでしょうな。ロボットが対応できないんだから、この情報の濁流の中では人間が対応できるわけがないっすね。まあ、私も無駄な情報を増やしている張本人の一人ではあるのだが…
ただ、Infoseekも「狼谷」ではヒットしたが、その他に埋め込んであるキーワードではヒットしなかった。何らかの選択基準が働いているのであろうか?けっこう関係ないようなページも登録されているような気がするんだけどね。途中で登録基準が厳しくなったというのはあるかもしれない。やはり早く始めた方が得だということかな。
フレッシュアイgooとInfoseekの3つにURLを教えたのだが、情けないのはフレッシュアイである。サービス開始時には「12〜24時間以内にオープンまたは更新されたホームページの検索が行えるサービスが目玉になっている」(Mainichi Daily Mail Mobile■1998-11-16)と言っていたのだが、それが速報性で負けてはどうにもなりませんな。
自分から宣伝するのはあんまり好きではないのだが、見たい人が存在を知ることができないといのは問題だと思いますからね。とりあえず、ロボット系のサーチエンジンには登録しておこうということです。だから、自薦的意味合いの強いYahoo Japanには登録していない。まあ、もし登録するならカミさんの本が出る前後のタイミングでしょうか(笑)

【付記】
1月12日の日記にも書いたが、ここのアクセスカウンタが予想より増えているのはK根さんがURLを流したせいらしい。21日にメールが来て、
》 わたしが参加している幾つかのメーリングリストの中に、おたく関係のメーリング仲間
》のがありまして、んでそこの参加者の狼谷辰之先生のファンの方が何人かいらっしゃるも
》のですから、その人たちに「狼谷先生の日常がちょろっと見れるよん」とURLをお教え
》したのでした。
ということなのだが、そういう人のためならこのページも少しは役に立つかもしれないですから。…ということで、読者層を意識して最近はカミさんに関する情報を増やしているのは秘密だ。

1月26日(火)
どうもここ数日、息子は寝起きが悪い。今朝もなかなか起きなかった。無理やり起こしたので機嫌が悪い。あまり朝食も食べない。いかんなあ。やはり、土日に遅くまで寝ていたせいだろうな。テレホーダイは子供の成長の敵であるな(おい)

で、
Infoseekによる検索の続きである。いろいろ試してみたのだが、ウチのページ、「ヤオイ」ではヒットしないが「ヤオイ小説」なら引っかかった。「ヤオイ小説」で一つのキーワードとして登録しているのだろうか。それとも「ヤオイ」だとヒットした数が多すぎて表示できてないとか(苦笑) そこで、「ヤオイ | 小説」のAND条件で検索してみたが、見つからなかった。やはり「ヤオイ小説」で一つになっているようだ。でも、他に「ヤオイ」と書いているところもあるんだけどなぁ。どうも、トップページの先頭数十文字がキーワード抽出対象になっているようだ。う〜ん、世知辛い話だな。これも全体の情報量が増えすぎたせいなんでしょうね。ウチなどはトップページはギャグ&警告なので、そこからキーワードを抽出されてもあんまり嬉しくないんだがなぁ。まあ、「狼谷」で登録されたからいいか。

けっきょく、ホームページを作るときには、見たい人が探すときに入力するであろうキーワードをトップページの先頭に埋め込んでおくべきだということですな。

【追記】フレッシュアイにはまだ登録されていないようだ(笑)

1月27日(水)
昨夜は家に帰り着いたとき、カミさんは息子と寝室の中だった。なかなか眠らなかったらしい。起きるのも遅かったしねえ。今朝は、生活習慣を改善するために30分ほど早く起こしたようだ。息子は私を起こさずに階下に下りていってくれた。私はもう少し寝れるかな…と思っていたのだが、カミさんが洗濯するために居間を出て1階の洗面所に下りていくと、息子はわんわん泣きながら階段を駆け上ってきて寝室の扉を開けたのだった。寝室に母がいないのを知ると、扉をまた閉めて引き返そうとするところが律儀だねえ……と思っていると、階下から母の呼ぶ声が聞こえたらそのまま下りて行ってしまった。

昨夜私が食事をしていると、カミさんは図書館から借りてきた関東の道路地図を熱心に見ている。飽きずに見ている。じっと見ている。もう彼女はアタマの中では群馬どころか関東全域を走り回って制覇しているらしい。「群馬と千葉って遠いのね。これじゃ、お豆腐の配達時刻までに帰れないわね」などと言っている。
挙げ句の果ては、先日医者になった私の従妹に電話で医学部で5回生の時に何をしてたか聞くと言い出す始末である。「
ヤオイ書いてることを知られずに聞き出すにはどう言えばいいかしら」とか心配している。隠し事のできないヒトだからねえ…

1月28日(木)
今日は、会社を休んで医者に行った。理由の一つは、先日の人間ドックで
便潜血反応が出て、私に持病があるため「主治医に再検査してもらった方がいい」と言われたため。もう一つが「特定疾患医療受給者証」の更新のための書類を書いてもらうためである。(私の持病は不治の難病のため、この病気による治療費は無料になるのだ……と思ってたが千円取られたな。改悪されたんだったっけ)

で、やはりお尻に奥深く突っ込まれたのである。いやその、ファイバースコープを。

まずはトイレで看護婦さんに浣腸される。最初に入れるとき、方向が違ったので「あっ! …そこ、違う」と言いそうになったのを我慢した。そんなことを言ったら、まるで「受」ぢゃないか。

お尻から液体を2回も注入されたが、あまり便は出なかった。まだ残っているような気がする。大丈夫かなぁ。

3階の検査室に連れて行かれる。検査装置のディスプレイに床のアップが映っている。ファイバーを見る……だいぶ太いな。でも私のモノよりも細いから大丈夫だろう(おいっ!)。指示され、ベッドに横になり、お尻を出す。

お尻から押し入ってくるときは痛かったが、しばらくするとそれほど痛くなくなった。これなら何とか我慢できるかな、と思っていたら、「ちょっと押しますよ」の声とともにヘソの下あたりに痛みが…「あ!痛いっす。いてててて」と叫ぶ。でも、止めてくれないのであった。しばらくすると、今度は右の下腹部まで痛みがやってきた。ああっ、そんなに深く入れちゃ…

「便が多くてよく見えなかったが、病変は無かった。それらしい跡はあったが」ということである。やっと終わった。……思わず「今日のところはこれくらいにしといたるわ」と思ったのは言うまでもない。しかし、大腸ファイバーと胃カメラの部屋が同じというのは、胃カメラを飲む人が知ったらイヤかもしれないな。

帰りに古本屋に寄った。やはり古本屋はワンダーランドである。福島正実先生の「SFの夜」(ハヤカワ文庫JA0029)が定価260円くらいなのだが「初版本 800円」と書いてある。3倍の値段になっているのか。「おおっ、やられた」と思った私なのであった。

今日、カミさん宛に「Wings」の最新号が届いた。「小説Dear+」に載る作品の予告が載っていた。あと2ヶ月か。いま直しているらしいが、体調が悪くて作品を肯定的に見れないらしい。う〜む…

これを上げる前に確認したら、アクセスカウンタが100になっていた。

1月29日(金)
今朝、一昨日の日記を読んだカミさんから「最近、『子育て日記』じゃなくて『ヤオイ妻日記』になってるじゃない。それに、私はまだ関東制覇なんてしてないわよ。ぷんぷん」と怒られてしまった。でもねえ、最近仕事が忙しくて平日はシンジ(仮名)とあまり遊べてないからなぁ…

しかし、カミさんには逆らえないので、今日は思い出しながら息子のことを書くのである。

最近、彼はオマルに座っているときに絵本を読むことを要求するのだが、自分が動けないので本のタイトルを言って持ってくるように言う。ページをめくりすぎると「あれ?」と言って前のページに戻るし。もう、読んでいる本の名前や内容をちゃんと覚えているのね。

母が部屋から出てゆくと、そっちを指差して「かーちゃん、くる」と言う。母に戻って来てほしいというのを、数少ない知っている言葉で表現しているのだ。

今日、
SILVAの「water,flower」を借りてきた。職場からの帰りに本屋で有線でかかっていたのを聴いてノックアウトされ、そのまま貸しレコード屋に寄って借りてきたのだ。素晴らしい。こういうヴォーカリストが次々に出てくるなんて、良い時代になったものである。

1月30日(土)
昨日からノドが痛くて仕事中もアタマが回らなかったので(でも、家に帰ると元気になって「water,flower」を歌ってたりしたのだが (^^;)、今日は昼過ぎまで寝ていた。かなり汗をかいていた。息子は保育所に行っているので、家の中は平和である。

夕方になって、カミさんが息子を連れて帰ってきた。帰ってくるまでにかなり時間がかかったのだが、どうやら途中でコンビニに寄ってマンガを立ち読みしていたらしい。マガジンで連載開始したスノボ漫画に
ヤオイテイストを感じたとか言っていた。息子は玄関で靴を脱ごうとするが、なかなか脱げない。「かたい、かたい」と言いながら靴を引っぱると足が持ち上がるので、ころんと後ろに転げそうになる。

息子は帰ってきてすぐに飯を食わせろと言いだした。彼が夕食を食べている間にCDを返しに行って、ついでにカミさんのために早売りのヤンマガを買いに行く。来週の「イニD」はオヤジ同士の因縁が感じられる内容だったのでカミさんが喜ぶだろうなと思っていたのだが、案の定読みながら脚をバタバタさせて喜んでいた。どうも、何故かカミさんやその周囲のヤオラーの方たちはオヤジが好きなのである。ヤオラー一般の傾向ではないとは思うのだが…

インフルエンザが流行っている。1〜3歳の子供が死んだというニュースをよく聞くが他人事ではない。今のところ息子は充分すぎるほど元気である。夕食後は食卓の周りを走り回り、脚を食卓にぶつけてベソをかくし、TBS系の「筋肉番付」で出場者が何かを成功して喜ぶといっしょにパチパチ手を叩く。まあ、元気がいちばんだね。とにかく体力をつけておいてもらわねば。

1月31日(日)
昨夜は、
NIFTYのニューミュージックの部屋への書き込みや日記を書いたりしていたら明け方になってしまった(本当に文章を書くのに時間がかかるのだ、私は)。今から寝ると息子が起きてきたときに辛いので、徹夜してカミさんが起きてきてからバトンタッチして寝ることに決めた。

けっこう早くから階上で起きている気配はしていたのだが、10時頃トイレに入っていると上からドンドン音が聞こえてきた。階段を上っていくと、彼は寝室から顔をのぞかせて「おあよ」と言う。へえ、もう朝の挨拶ができるようになっているのか。

居間に下りると、さっそく彼は昨夜カミさんと食べていた天津甘栗を見つけて持ってくる。いくつか剥いてやってから食事の用意をはじめたのだが時間がかかりそうなので、いくつか海鮮スナック(いわゆる「えびせん」の類)を食わしたのだが、これがいけなかった。おでんを持っていっても「いや!」と拒否してお菓子の袋を指差しゴネる。

そういうときは……というので、私は自分のご飯を持ってきて納豆をかき混ぜる。すると納豆を指差して、欲しいという。食べさせる。もっと欲しいという。そのうちに他のオカズも食べだした。どうやらお菓子のことは忘れてくれたようである。作戦成功だ。ただ、納豆を1パック食べてしまいそうな勢いなので、また私の食べる分は別に出してきたのであった。

ある程度食べた後、「しっこ」とか言い出したのでオマルに座らせる。オマルに座ると息子は本を読めと要求する。何冊か読んでいたのだが、私も腹が一杯になって眠くなってきた。思わず気持ちよくあっちの世界に行っていたら、ゴロンと音がした。ハッと目を開けると、息子がオマルごと横倒しになっていた。うわ、オマルの中身をぶちまけちゃいないだろうなと確かめたが、まだ何も排泄していないようだった。しばらくして「うんこ、でた」と言って立ち上がると、オシッコの中に二切れほどのウンチが漂っていたのだった。ふう。

まだまだカミさんは起きてきそうにないので、息子を外に連れていくことにする。外で動き回らせて疲れさせ、帰ってきてから私と一緒に寝かせれば、カミさんの負担も小さくてすむだろう。例によって電器屋とスーパーに行くことにする。

電器屋で一通り歩き回らせるが、そのうち息子はベビールームに行きたがる。中にショベルカーのオモチャがあって、それを見た彼は「ががが」と言って指を指す。それで遊びたいようだ。しかし、どうも雰囲気がよろしくない。息子より少し年かさに見える子供(でも身体の大きさは同じくらい)が一人その中にいたのだが、息子が彼の方を見るたびに自分が遊んでいるオモチャを「やらんぞ!」というような動作をするのである。そのうちに威嚇するように(これは私の気の回し過ぎかも)ボウリングのピンで周囲のオモチャを叩きはじめた。どうも、息子が彼の方に行くとトラブルが起きそうな気配がする。向こうの親は「●●ちゃん、仲良う遊ばなアカンで」と言い捨てて別のところに行ってしまっている。

べつに私は子供というのは集団で泣かせ合いながら育っていくもんだと思っているので、大きな怪我でもしない限り子供同士のトラブルはかまわないと思っているのだが、向こうの親もそう思っているかどうかが問題なんだよな。価値観の多様化の時代だし(笑)。親同士のトラブルになると鬱陶しい。まあ、これは親の方が人間関係の作り方が苦手である、ということなのだが(爆笑)

息子に「電車見に行こ」と言い、早々に退散してスーパーに行く。ジュースやミネラルウォーターを大量に買い込んだので重い。駐輪場で息子を自転車に乗せていたら、隣の自転車に触ってしまい、10台くらいを将棋倒しにしてしまった。両手で息子を抱いているので、とっさの時に思うように動けないのだ。何でわざわざこういう苦労をしているんだろうか、と情けなく思うのはこういうときである。

帰り道、踏切で電車が通り過ぎて駅に止まると、息子は「でんしゃ、とまった」と言う。動詞もかなり種類が増えてきたようだな。

帰ってくるとカミさんは起きていた。私は息子と一緒にお昼寝である。けっこう疲れていたようで、絵本を3冊読んでやると素直に寝てくれた。

15時頃、小用を足すために起き上がると、同じ布団で寝ていた息子も一緒に起き上がった。居間に下ろしてカミさんにお願いする。トイレで小用を足していると、今日も息子が覗きに来た。こら、裸足でトイレに入ってくるんじゃない。あ〜っ、私と便器の間に入ってくるな! 私ゃ両手が塞がってるんだ。

寝なおして、気がつくと周囲は真っ暗になっていた。カミさんに言いつけられたのだろう、息子が一人で寝室に上がってきて「とーちゃお・き・て〜」と言いながら私を起こしに来る。もう、そういうお遣いができるようになってきているのね。

一家三人、車で夕食を買いに行ってきた。帰ってきて私が手を洗っていると、息子は玄関のところからなかなか入ってこない。何をしているのかと思ったら、一人で靴下を脱いでいた。「靴下、洗濯機に入れて」と言うと、拾い上げて洗濯機の中に入れる。おー、偉い偉い。

今日もカミさんが息子を風呂に入れた。カミさんから風呂上がりの息子を受け取り、バスタオルにくるんで居間に連れていく。居間に入ると彼は走り回って、なかなか身体を思うように拭かせてくれない。そうこうしているうちに、食卓の向こう側で「しっこ!」と言ったと思ったら、次の瞬間、彼の股間からシャーッと……私は「わーっ!!」と声を上げ、駆け寄ってバスタオルでその奔流を受けたのだった。



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