1999年2月上旬の日記

■2月1日(月)
今夜も終電であった。帰宅して食事をしていると、横でカミさんがインターネットしていたのだが、サーフィンの最後の方にちらっとこのページを見て「で、続きは?」と言った。う〜〜、
昨日の分は今朝早起きして1時間以上かけて書いたのにぃ…

ということで、今日は息子と関係ないことを書くのである。

本日の昼休み、職場近くの書店で「センチメントの季節3 夏の章」を購入した。著者の榎本ナリコ氏は、評論家としても高く評価させていただいているのである。もともとこういう繊細な絵は好きだし、出てくる女の子はバカじゃないみたいだし胸はデカすぎないし、商業誌は同人誌よりもかなり丁寧に書いておられるようなので(おい)。……でも、小学館のサイトを見ると「思春期特有の喪失感」などと高尚なこと書いてあるけど、残念ながら私は単にエッチ漫画としてしか読んでないんだよな。青年誌に連載しているんだから、それが正しい読み方(笑)だと信じているのでございます。まあ、最近はどうも高尚になりすぎて、エッチに必然性がないというか、エッチが看板だから書いてます、みたいな感じがすることも多かったりするのだが。とりあえず今週号連載はエッチがテーマではあったみたいですけどね。
しかし、ビジネスマンやOLばかりの書店で(しかも顔見知りがいっぱい)こういう本を買うというのは、ちょっとアブナイかもね。

今日のニュースといえば、ジャイアント馬場(あえて敬称略)が亡くなったということでしょう。オジサンとしては、また子供時代が遠ざかったな、という気がしますねぇ。私にとってはもうすでに過去の人ではありましたが。
この訃報を聞いて、獏ちゃんは何を思うのでしょうか。あの方は故人のプロレスをスポーツではなく伝統芸能として楽しんでおられたようですけど。
まあ、亡くなられる直前までリングに上がり続けられたというのが、いかにも故人らしいですね。是非は別として。
これで、あそこ等身大画像も見れなくなってしまうのだろうか?



■2月2日(火)
今朝は、息子は両親といっしょに起きた。ただ、なぜかベソをかきながら起き上がったのである。置いて行かれるとでも思ったのであろうか。私が居るのを認識すると笑顔になった。水筒を片手で抱えて、私が着替えをしているのをニコニコしながら待っている。手をつないで一緒に居間まで下りる。

私が朝食を食べ終えて彼のところに
アップルキャロットを持っていくと「ありあと……」と言う。う〜む、最近キミには驚かされることばかりだな。そして、私が出ていくときには「とーちゃ、ってらっしゃー」と見送ってくれる。うんうん、いいもんだねえ。……でも、私が出ていくとベソをかく息子なのであった。

 ◇ ◇ ◇

昨日、カミさんが私に「ホーガンの『造物主のナントカ』というのが出てたわね」と言った。私もその本が書店に並べられていたのを見ていたので「ああ『造物主の掟』ね? 前に読ませてあげたでしょ」と応えたのだが、今日書店で改めて見てみると、その続編の『造物主の選択』だった。大ボケである。前作も『巨人たちの星シリーズ』3部作ほどではなかったが面白く読んだ記憶はあるので、さっそく買うことにした。

今日は、上司がいないので早めに仕事を切り上げて(おいっ)退社した。ここしばらく忙しくて買い物に行っていないので、今日は梅田を回って帰ることにする。まずは金券ショップで図書券と地下鉄用のプリペイドカードを買う。私が金を使うというと、昼食と交通費と本とパソコン関係とAVソフト(オーディオヴィジュアルの意味であると断言できないところがちょっと面映ゆい)のレンタルくらいなので、図書券はほぼ現金と等価なのである。480円で500円を買うのと同じ。消費税分くらいは浮かせられる。

そして本屋に寄ると……おお、小松左京先生の「物体O」が出ているではないか。これは買わなくては。買って開いてみると、おおっ、「袋小路」が入っているっ!! これは、短編小説のマイBESTなのである。やったぜ。でも、読んだらまた泣いてしまいそうだなぁ。

何かと荷物が多いのに、分厚い本が2冊も増えてしまった。さらに、ドリカムの初期のCDが中古で500円だったのでこれも買ったのだった。

久しぶりに息子が起きている時間に家に帰った。今日も彼は階段の踊り場のところから顔をのぞかせて出迎えてくれたのだった。待ってろよ、すぐ上がるから。

息子を風呂に入れるときに脱衣場に連れていったら、トレーナーを脱ぐときに少し手を貸してやっただけで、シャツとズボンとパンツは自分で脱いでしまったのだった。我々は無意識のうちにやっているが、彼にとってはシャツを脱ぐのも大変なのである。まず首が抜けないし、うまく首を抜いたとしても、前から抜くのでそのまま両腕が後ろに回ってしまう。以前はその状態になって、拘束されたと言っては泣いていたのだが、今日はうまく腕を抜いてしまった。

馬場さん、やはり癌だったんですね。「腸閉塞で手術」というので気づくべきであったか。



■2月3日(水)
ここ数日、朝の通勤電車に乗るのが憂鬱なのである。原因は一人のオバサン。私がいつも乗り込むのと同じドアから乗ってくるのだが、これが臭いのだ。香水の臭いが。逃げたいと思うのだが、満員電車の中では思うように動けない。その臭いが気になり出すと、他の臭いまで気になってくるのである。いつもなら気にならない、というか、意識から追い出しているニオイなのだが……昨日食べたニンニクのニオイ、衣類の防虫剤のニオイ。最悪なのが、家を出る前にしてきた排便のニオイ。うう、堪らん。

今日は寒かった。昨年はこんなに寒いこと、なかったと思うぞ。ここ数年も記憶にないのだが、私には人並みの記憶力というものが欠けているので断言はできない。風が強かったせいもあるな。先日、珍しく私の手に合う暖かそうな手袋(合成皮革で内側が毛張りの)が安く売っていたのでまとめ買いしてきたのだが、それを着けていても指先がジンジンしてきたくらいである。あれは不必要に暖かすぎるんじゃないかと思っていたくらいなのだが。

私は手が大きくて、なかなか合うサイズのものがないので、普段は軍手なのである。自転車に乗っているためすぐに破れてしまうので、高価なものは使えないのだ。ビンボー症だし。しかし、男性相手でもほとんど手の大きさで負けたことのない私とタメを張る女性というのが存在するんですな。で、またこれが美人なのだ。大自然の驚異である。

出社して急に客先に行くことになったので、移動の途中で難波の
SAURUSに寄ってパソコンを見る。移動途中に昼休みをはさんでいるので、食事や休憩は許されるはずなのである。サターンのソフトを投げ売りしていたので、カミさんに電話で確認して「セガラリー・チャンピオンシップ」というのを税込み千円で買ってきた。将棋まつりも同じくらいの値段になっていた。数千円出して買ったものがこういう状態になっているのを見るのはとても胸が痛むのである。ビンボー症だし。

現在の客先は遠いのである。途中には電車に一時間乗っていなければならない区間があるのだ。始発駅からなので、座って本が読める。さっそく「物体O」を読むのである。けっこう印象に残っている作品が多いので、私の老人力は発揮されない。「お召し」を読んだときも、最初に読んだ頃は主に子供の視点で読んでいたような記憶があるのだが、子供を持った今は、消えていった側の視点で読んでいるのに気づいたりする。

移動中も寒かった。雪まで降っていた。一時は吹雪になった。電車が止まって帰れなくなったらどうしよう、と心配してしまったくらいである。それなのに夜遅くまで会議をやられたので、帰宅したのは翌日近かった。長時間の移動は疲れる。日記も書けずに眠ってしまう私であった。



■2月4日(木)
今朝は体調が悪かったので、午前中を休んだ。出勤時にはカミさんに駅まで送ってもらった。感謝感謝である。ただ、出かける前に食事をしていてもカミさんは何かというと
「イニD」の話をする。こうやって他人と話すことで、頭の中で話をまとめているのである(妄想を膨らませている、と言った方が正しいか)。昨日も私が帰宅したときには長電話の最中でしばらく「おあずけ」を喰らったのだが、それも彼女がどこかの掲示板で「体調不良で自分の作品を肯定的に見れない」と書いたのを見て心配して電話してきてくれたのに「啓×涼(これでよかったっけ?)がうまく書けないの」と答えて相手をズッコケさせたそうなのである。(ご迷惑をおかけしております>K根さん)

そういえば一昨日、カミさんがホーガンの新刊について言及したとき、「獏ちゃん『牙鳴り』も出てたわね」と言ったのだった。それも「読ませたでしょ」と言ったら「文庫で出てたの」と応えられた。しかしこの作品、文庫で再版するとみんな「次は?」と思うんじゃなかろうか。5年以上前に出した作品が未完なんだから。私もこの作品の続きは読みたいぞ。今日、本屋で見つけて「言ってたのはこれか」と手に取ったのだが、気がついたら最後まで読んでしまっていた。新書版を持ってるのにねぇ。我ながら馬鹿みたいではある。まあ、この人の作品にはそれだけの力があるということなんですけどね。ぐいぐい読ませる、という点では最右翼でありましょう。

当時のあとがきでも「全三巻くらいの話になると思う」と書いてあるのだが、その後に「そう言えば、『餓狼伝』にしたところで、三巻で完結すると言っておきながら、結局は、全八巻完結(予定)ということになってしまいそうである」と書いてあるのを見て大笑いしてしまった。だって、餓狼伝も現在八巻を超えているのにぜんぜん終わりそうな気配がないんですもの。せめて現在進行中のシリーズの半分は完結させてから死んでよね。

今日も雪が降った。一時は職場の窓の外が真っ白になるくらいであった。保育所に息子を迎えに行けるか心配で、何度か自宅に電話をしたのだが、出ないので何度もかけたら「何かメッセージを入れといてよ」と怒られたのであった。しゅん。



■2月5日(金)
朝、雨戸を開けたカミさんが声を上げる。雪である。窓の外を乱舞する雪。
息子を呼んでいる。
「シンちゃん(仮名)、見てみ」
息子が叫ぶ。
「あめ、こんこん!」
「雨ちゃう。あれ、雪やで」
「ゆ・き」
「そう、雪」
息子にとっては初めての雪なのだろう。目を丸くして興奮しているのが伝わってくる。
彼女は息子を抱き上げて外を見せている。寝室から出ていった。ベランダに行ったらしい。
しばらくすると「寒い寒い」と言いながら戻ってきた。

新聞を取り込むために戸を開けると、家の前の道路が凍結している。これはスリップすると危ない。一時は息子は保育所を休ませることにしたが、私が家を出ようとしたときにはすでに溶けていた。ゴミを出しに来たカミさんが「これなら行けるんじゃない」と言ったので、急遽、息子は保育所に行かせることになった。ついでに私も地下鉄の駅まで送ってもらうことに。
カミさんが保育所に行く準備をしている間に、私がゴミを捨てに行く。息子が外に出たそうにしているので、手を引いてゴミの集積所まで一緒に行く。彼は、いつもと違う街の様子に興味深げである。手を伸ばして、落ちてくる雪にさわろうとする。家に帰って、いつもの習慣で靴を脱ごうとするが、長靴が脱げなくてヒステリーを起こすのであった。

3月の「小説Dear+」に載る「美貌の食卓」、今日にでも打ち出して編集さんに送るというので昨夜読み直した。う〜ん……何だか前の方が良かったような気がするなぁ。私が疲れているせいでしょうか。まあ、文章でもプログラムでも絵でも、直してかえって悪くなる、ということはあるのだろうけどねえ。

……でも、男同士に抵抗のある主人公が相手のことを想像して一人で●●●●しちゃう、というのはリアリティがないと思うぞ……えっ、もともとそういうもんじゃないって? こりゃまた失礼しました。

そういえば、今日、カミさん宛に「Dear+」の最新号が届いていた。3月の「美貌の食卓」の予告が掲載されていた。もうタイトルも載っている。彼女は「カラーページの予告のいちばん上だった」と言って喜んでいるが、あれは、レイアウト的にそうなってるだけだと思うんだけどね。イラストの人の名前が長かったから。後ろの予告ではいちばん下だったしねぇ。

今夜もカミさんは友人に電話で
「イニD」について熱く語っている。「啓×涼がイマイチ納得できなくて。啓介が涼介をゴーカンしちゃう話なんだけど、しっくりこないのよ。で、亭主に『こういう話なんだけど』って話したら、『あの弟が兄を押し倒せるわけないだろ』って云われちゃって。『まさかアナタ涼×啓じゃないでしょうね?!』って追及しちゃった」などと言っている。嗚呼(涙)



■2月6日(土)
う〜、朝起きてから昨日の日記を書いていたら
テレホタイムを2分オーバーしてしまった。まさか1時間+2分ぶんの電話代を請求されることはないと思うが…

息子はかなり歌らしきものが歌えるようになっている。「もしもしかめよ…」「ぞーさん…」「ちょーちょ…」。まあ、聞いていてわかるのは最初のワンフレーズだけで、あとはうやむやになってしまうのだが。

今日は近所のレンタルビデオ屋で200円均一セールをやっているので開店直後に借りに行ってきたのである。カミさんに、ついでに「頭文字D」のビデオを借りてくるよう言われた。うっ、カウンターのねーちゃんが可愛い……マズイっ。走り屋のビデオを借りるような人間だと思われると恥ずかしいので、イニDのビデオはアダルトビデオに挟んでカウンターに出したのだった。ああ、何て可愛いボクちゃんなのだろう。



■2月7日(日)
大変なことが起きてしまった。辛いが、日記を公開している関係上、書かずに済ますことはできない。恥を忍んで書かねばなるまい。まあ、勝手に書いているのだから都合の悪いことは書かない自由もあるのだろうけれど。

それは昨夜のことであった。その夜は、久しぶりに私が息子を寝かせていたのである。いつものように絵本を3冊読んで(最後の本は3回読まされた)、電灯を消す。これもいつものように息子は水筒のお茶をガブガブ飲む。そして、布団に入ってしばらくすると「おしっこ、おしっこ」と言いだした。カミさんに「寝るときに『おしっこ』と云っても相手をしないように」と言われてたので放っておいたのだが、あきらめる気配がない。そのうちに布団から抜け出て寝室の中を歩き回り、身もだえはじめた。「これは、せっかく教えてくれてるんだから応じてやらないといけないよなぁ。でないと、シモのしつけが遅れてしまうし。階下に連れて下りるのはマズイとしても、寝室にオマルを持ってきてそれに座らせるくらいはしないと……そうカミさんに言ってみるか…」などと布団の中でぼんやり考えていたのである。そんなことを思っているうちに、彼は寝室の戸を開けて出ていってしまった。ご丁寧に戸をバタンと閉めて。おいおい、一人で階下に下りる気か?などと思いながら寝室を出る。階段を下りているのが見える。あわてて後を追う。彼は先に2階の踊り場に着いて、柵を押しのけようとしている。そのとき、ドタンという音とギャーという悲鳴が……何かに足を引っかけて転けたのか。またずいぶん派手に転けたもんだな、と思った瞬間、一拍遅れてまたドタバタという音が……一瞬、何で二回も転けるんだろうと思って2階の廊下を見たら、息子が居ない。カミさんが居間の戸を開けて怒号を上げるのと、私が状況を理解したのとが同時だった。息子が一階の玄関で火がついたように泣いている。階段を転げ落ちたのだ。彼のところに飛んで下りる。抱き上げてなだめる。すぐに泣いているから最悪の事態は避けられたか。ビックリしているが、痛みで泣いている感じではない。左目の上に傷がついているが……居間に連れて上がって身体を点検する。額に少し内出血している点を除けば、傷はないようである。自分で立つし、両手とも物を握ることができる。あと、心配なのは脳内出血である。可能性は小さいと思うが、あと丸一日くらいは様子を見なければなるまい。幸い明日は休日なので見ていてやれるな。医者は休みだけれど。いちばん怖いのは、最近はインフルエンザが流行っているので病院のベッドが開いていないらしいことかな。

子供が居るというのは気を抜けないものである、というのを改めて実感した出来事であった。今ごろ気づくなんて馬鹿か、と言われても一言もないです。



■2月8日(月)
丸一日経ったが、とりあえず異常は見られない。外傷も腫れが引いてきたし、どうやら大丈夫かな。本当に助かった。



■2月9日(火)
それは、ほんのちょっとした偶然だったのである。今日は出先で打ち合わせが定時ちょっと過ぎに終わったので、そのまま帰宅することにした。こんなに早く帰るのは久しぶりだな。途中で本屋兼レンタルビデオ屋に寄る。本だけ見るつもりだったのだが、今日は火曜日なので目ぼしい雑誌が出ていない。何となく物足りないのでビデオコーナーに足が寄った。そして、自分でもなぜだかわからないが、新作アニメの棚に目がいったのだった。
「頭文字D」のビデオが並んでいる……なんだか、見慣れないパッケージだな。6巻か……これ、カミさんはもう借りてたっけ? たしか「今週末に新作が出たら私、気が狂うからね」と言ってたような気がするから、まだ出てないはずだよな。あのヒトがこれに関することで間違うはずないし……歩きだそうとしたその時、日付が書いてあるシールを貼ってあるのが目に入った。『2/9〜』……イヤなモン見ちまったぜ。

我が家ではエヴァの映画もまだ観ていないのである。子供ができると映画を観に行くなんてことはなかなかできない。先週末にWOWWOWでやっていたのを録画して、やっと観れる状態になったのだが、カミさんが商業誌の原稿で忙しいのでまだ観ていないのだ。今週末から気が狂うなら、それまでに観なければならないな、と思っていたのだが…

件のビデオは、あいにく2本のうち1本だけが貸し出し中である。家に帰って玄関からカミさんに問う。
「イニDのビデオ、何巻まで出てたっけ?」
「5巻までだけど……ひょっとして、出てた?」
「……うん」
「……私、行く」
さっそく電話機に取り付いて予約を入れている。
「このまま私が行きましょうか?」
「いいの? でも、シンジ(仮名)がお父ちゃんと一緒にいたいみたいだから…」
息子はさっきから階段の踊り場で、カミさんの横から下を覗き込んで「おかえんなさっ!」とか言っているのである。
「連れて行くよ」
「シンちゃん(仮名)、父ちゃんとおんも行く?」
彼は階段を下りはじめる。
「シンちゃん(仮名)、コート着なあかんで」
カミさんが息子に言っているのを聞きながら、子供用シートつきの自転車を出す。
息子を後ろのシートに乗せてレンタルビデオ屋に行くが、彼、今日はなんだか静かである。一言も喋らない。心配したが、家に帰るといつものように喋る(いや、「どらえもん」とか「とーましゅ」とか言えるようになっている)。どうやら、慣れない手袋を着けさせられて緊張していたらしい。

カミさんはゴキゲンである。「早くても明日かなと思ってたのよぉ」今朝は機嫌が悪かったので、それだけでもいいか。高橋兄の部屋のカーテンがピンクだ、というのに目をつける。なんで、そういうコト気にするの? 最後の予告編でケンタ君が「君、もしかして啓介君を……(汗)」と問われて否定しないのに突っ込んでいる。「コラ、否定くらいしろぉ!」

まあ、思ったほど狂ってないので一安心である。今日のところは。



■2月10日(水)
今朝は朝食のおかずが足りなかったので納豆を出してきて食べた。横でおにぎりを食べていた息子が指差して「なっと、たべる」と言う。「こういうときは『納豆ちょうだい』て言うんやで」と言うと「なっと、ちょうだいっ」と言った。こういうことは覚えるのが早いんだから。食べさせると「おいしかった」と言う。それは現在形で言ってほしいんだけどね。隣で見ていたカミさんが「こんな幼いうちから納豆に慣れ親しんでいたら、将来は…」と嘆いている。ふふっ、これが文化というものさ。

職場への往きの電車の中で
「物体O」を読む。電車の中で片手に本、もう片手に鞄、というのはちょっと辛い。「黴」を読み終えた。これは私の老人力がいかんなく発揮されて非常に面白く読めた。やはり、得体の知れない物が出てきてそれに知的戦いを挑むというのはSFの醍醐味の一つだよな。

帰りに「袋小路」を読んだが、これは前回に読んだとき(結婚直後だったから5年以上前か)の印象が強すぎて老人力が発揮できなかった。ちょっと悲しい。

ついに、アメリカでは無料のパソコンというのが出るらしい。オマケにインターネットまでタダなんだそうな。デスクトップに広告が表示されるらしいが、アプリを立ち上げてしまうとあんまりデスクトップなんて見ないよな。多少は遅くなるだろうけど。どうせ広告を表示しているのはソフトだろうから、何なら初期化してOSだけ再インストールしちまえば……などと考えてしまう私だった。まあ、ネットワーク経由で向こうから監視する機能くらいはあるんでしょうね。

昨夜、つないでみたらアクセスカウンタが200になっていた。自分でキリ番を取ってしまうというのも情けないと言われてしまいそうだな。まあ、ほとんど宣伝してないから半分は身内で増やしているようなもんだからねぇ。内容的にも夫婦の連絡帳みたいなもんだから。



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