■3月21日(日)
今日は、一日中寝ていた。昼頃に目を覚ましたが、階下で息子の泣く声が聞こえる。熱があるそうである。カミさんが抱いてあやすが、泣きやまない。二人がかりで抱いたり背中をさすったりして、やっと泣きやんだ。けっきょく、今日はずっと37度台の熱があったのだった。
食事が済むと、カミさんが息子を寝室に連れていく。私は紙オムツを買うように言いつけられたが、フラフラするので少し休んでいたら、またも居間で寝てしまっていた。カミさんが下りてきて「寝室で寝てきたら? シンちゃん(仮名)が起きたときにも、側に誰かいた方が安心するだろうし」と言う。言葉に甘えて寝室に行く。
隣に寝ていた息子が泣き出した。「かーちゃん、くる」と繰り返す。さっき、ガレージの扉が開く音がしたような気がするから、たぶん母ちゃんは居ないんだよ。抱き上げてなだめる。そのうちに私の布団の上で横にしたら、また寝てくれた。息子の熱い躰を抱きながら眠る。
目が覚めると夜であった。食欲がないので食事は後にしたが、息子を寝かしつけると一緒に寝てしまう。けっきょく、私が今日食べたのはパンが少しだけだった。寝かしつけようとしたら、息子にはかなり嫌がられた。「ばいばい」とか言われる。いっしょに寝室に上がろうとすると、泣いて嫌がる。寝室で寝かせて絵本を読み出したら大人しくなったが。寝るときに限らず、どうも全体的によそよそしい。どうしてこんなに嫌われるようになったんだろう。先週、あまり会えなかったからかなぁ。
今の仕事について書くのは、思い出すと腹が立つのであまりやりたくないのだが、書かなければ話が進まないので書くことにする。実は、来週は遠方の客先にずっと詰めなければならなくなったので、出張になるのである。なんせ、片道2時間以上かかるので、身体が保たない。だから、このページの更新もできるかどうかわからないのだ。
そこで、金曜日に早く退社してLibrettoに入れるモデムカードを買いに行った。まず中古のコーナーに行くと56k(Windows、Mac対応)が\6,800だった。これが高価いか安いか判断がつかなかったので、新品のコーナーに行くと、なかなか見つからないのである。やっとのことで見つけて値段を見ると、\12,800!! これは中古を買う一手だと中古の売り場に行くと、にーちゃんがそれに手をかけて店員の説明を聞いているところだった。よっぽど強奪しようと思ったが、たぶん喧嘩になるからなあ。けっきょく、彼はそれを買ってしまったのだった。で、かなり迷ったが新品を買ってしまったのである。閉店時間になってしまったし、また翌日以降に日本橋を回る気にはなれなかった。探しても同じものが同じ値段で買えるとは限らないからね。人間、余裕がないと、いかなる悪条件でも受け入れてしまいがちである。肝に銘じておこう。
ということで、モデムカードは買いましたが、状況によっては通信できないことも考えられますので、このページの更新は最悪の場合27日まで行われない場合があります。ご了承下さい。
モデムカードを買う前に入った中古レコード屋に露崎春女さんのベストアルバム「ESPECIAL」が出ていたので買った。店で見た瞬間、「買うぜ買うぜ買うゼ〜!! たまらん!! くわッ!! (c)スタパ齋藤」という状態になってしまったのである。やはり巧い。
来週より遠方の客先に詰めて仕事をするので、仕事用のノートパソコンを持って帰ったのだが、重かった。今みたいに薄型が流行る以前の製品なのである。日本橋を回ったので、かなりの距離を歩いたからな。火曜日にはこれとお泊まりセットを持って満員電車に乗らねばならんのか。
持って帰ったついでに、昨日、職場のパソコンに入っているデータを個人的にバックアップすることにした。我が家で大容量のリムーヴァブル記憶装置というと、PDになってしまうのであるが、これはMacのデスクトップに繋がっているのである。Mac上でVirtual PC(簡単に言うと、Macの上でWindowsを動かすソフト)を立ち上げ、EthernetでWindows同志をつないでノートのデータをMac上のVirtual PCのディスク領域にバックアップし、それをMacのPDに保存することにする。接続がなかなかうまくいかなかった。Virtual PCでEthernetにつなぐためには、Virtual PCがエミュレートしている特定の装置用のネットワークアダプタとかを入れないといけなかったらしい。だが、繋がってしまうと、あたかも相手のディスクが自分のディスクのように見えるのでラクである。やはり、コンピュータ同志がつながるってのはいいですねえ。
昨夜は息子といっしょに寝てしまったので、今朝は5時頃に起きて出張の準備を始めた。Macからインターネットの接続に必要な情報やアクセスポイントの電話番号データをLibrettoに移す。それから、当面不要なデータを削除し、仕事に必要なソフトをMacのCD-ROMからインストールする。で、NIFTYのメールを読むためのソフトを探し、手元にない(WindowsのCD-ROMはあまり持ってない)ので適当なのをインターネットから落とした(ニフマネは14メガ以上あるんだからなあ。気違い沙汰だ)。時間がないので動作テストどころか使い方も確認してない。そして、Librettoにモデムカードを接続して認識させ、簡単にインターネットの設定をして繋いでみる。繋がった。これでモデムは正常に動作することが確認できた。そして、一昨日の朝に落としてきたFTPソフト(ホームページのデータを上げるためのソフト)をメビウスからLibrettoに入れる。これも、インストールも動作テストもまだである。文字どおりハードディスクに入れただけ。そういえば、昨夜は寝る前にウンチもしたかったのだが、できなかったな(笑)。
そうこうしていると、日記を書く時間が1時間もない。慌てて書く。ほとんど殴り書きである。読み直す時間もない。とても他人様にお見せできるような代物ではないだろうな。暇があったら直したいのだけれど、そういう暇はないような気がする。目に余るものは気がついたら直すだろうけど、たぶんこのままだろう。まあ、あのままでも当時の混乱ぶりがうかがえてよろしいのではないでしょうか(笑)
書いてるうちに気がついたのだが、私はホームページのファイルの拡張子を「.html」にしているのけれど、ひょっとしてこれはWindowsでは扱えないのではないだろうか? たぶん、落としてくると「.htm」になってしまうような気がする。ここにはいっぱいリンクが張ってあるから名前は変えられないし。ftpソフトが対応してくれなければ、Librettoからの更新は無理だな。
昼休みに電話をかけたら、息子は今朝かかりつけの医者に行って、もらった薬を飲んだら大量に汗をかいて症状はかなり改善されたらしい。これで一安心かな。お義母さんも来ていただいているらしいし、ありがたいことである。
仕事が終わったのは22時であった。まだ食事をしていないのでホテルに行く途中にコンビニに寄る。ホテルの略図で探して行ったのだが、略図だと位置関係が正確でないので、歩いてみると悲劇的に遠かった。ホテルに着いてフロントで聞いてみたら、すぐそこにあるという。どっと力が抜けた深夜であった。
ホテルの部屋の電話機のコードには割り込む隙がない。これでは通信するためには外に出てグレ電を探すしかないか。探してみると、すぐそこにグレ電の電話ボックスがあった。ラッキーである。部屋に帰って通信の準備をしていたら23時を過ぎてしまった。外に出て通信してみると「回線が使用中」のエラーが出てつながらない。テレホタイムに入ったせいだろうか。何度もやってみたが状況が変わらないので、あきらめて部屋に戻ってコンビニ弁当を食べる。再度外に出て通信するが、ずっと同じエラーである。もう12時半だからピークは過ぎてると思うんだが……というところで気がついた。家で通信したときの設定から電話番号を変えただけだったので、ダイアルが「パルス」のままだったのである。やはり公衆電話は「トーン」だよねえ。大ボケである。変更してみると一発でつながった。とりあえず、ニュースのサイトなど最低限回るべき所を巡回して、自分の日記のトップページのデータを落として(持ってきてなかったのだ)通信を終わる。電話代は160円かかった。得られた情報からすれば、安いものでしょう。ただ、寒いし、無理な姿勢でやっていたので腰が痛くなった。
通信を終え、Librettoをサスペンドさせて部屋で復帰させると、いきなりエラーが出て凍ってしまった。再起動も効かない。ソフト的な操作は受け付けなくなっているようである。電源ボタンを押してみると、ピーピー鳴りっぱなしでリセットも受け付けなくなってしまった。ったく、Windowsというヤツは。けっきょく、電源コードを抜き、バッテリーを外して殺したのだった。
今日は一日中仕事漬けだったので、あまり書くことがない。客先に行って現行の業務のやり方を見せてもらっていたのだが、ずっと立って見ていたので疲れた。腰が痛い。歳だな。昔は、本屋で半日立ち読みしていても平気だったのだが…まあ、楽しいことと辛いことでは身体の疲労度も違うんだけどね。ところで、この客先の女性はぽっちゃり型が多い。やはり採用担当者の趣味の反映であろうか。「ぽっちゃり」を通り越した堂々たる体型の方も半分くらいいらっしゃるように見える。微乳好みの私にはちょっと辛い職場であるな。
息子は、薬が効いているせいかもしれないが、かなり元気になったようである。今日は、外に連れて行けと言って、母親を困らせたらしい。明日は保育所に連れていこうかと言っていたが大丈夫かな。
「ラブホテルAV女優射殺事件」ですか。なんだか、TVドラマのような話ですな。あいにく、私はこの方の出演したビデオは観ていないのですけどね。ロリ系だったらしいから、好みだったかもしれないが(爆)…でも、享年22歳で、AVに出演してたのが2年前らしいから、そのときに申告してた年齢には興味があるな。AV女優の実年齢なんて、なかなかわからないものですからね。
桂枝雀師匠が自殺を図られて重体、というニュースが飛び込んできた。大ショックである。私の知る限り、あれほど面白い落語を演る人はいなかった(関西人である私にとって、東京落語は「ヌルい」以外の感想はない)。あの方も、小米時代に鬱になってかなり苦しまれたらしいですから、それが再発したんでしょうか。克服されたように見えても、またやってくるものなのですね。そこまで突き詰めて物事を考えられる性格だからこそ、それを乗り越えたときにあれだけ突き抜けた笑いというものが表現できたのだとは思うのですが(あの方の突き詰め方の凄さというのは、いろいろとエピソードが残っている)。とにかく、復帰されてまたあの噺を聞けることを切に願います。
朝食を食べていると、階上で寝室のドアが開く音が響いた。息子が起きたようである。私が迎えに行くと、彼は階段のところまでは来るが、それ以上こちらに来ようとしない。私に対して「ばいばい」する。そして「かーちゃん、くる」と言ってベソをかく。この野郎。放っておこうかとも思ったのだが、起き抜けでフラフラしているので、階段のそばにいると危ない。けっきょく、料理しているカミさんを呼びに戻ったのだった。
今日は保育所は遠足らしい。カミさんはお別れ会の後は春休みだと思っていたようなのだが、今月いっぱいは預かってもらえるそうである。働いているお母さんのための施設なのだから、それが当然なんじゃないかと思うのだが、冬休みや夏休みがある保育所も多いらしい。勤労女性がみんなそんなに休みを取れるわけではないはずなんだけどね。カミさんは朝一番で医者に行って、許しが出れば息子を保育所に連れていくつもりである。弁当を作っている。楽しそうである。これも、毎日になると鬱陶しくなるんだろうけどね。
今日からまた出張である。出張先に行く電車の中で寝ようかと思っていたのだが、やはり眠れない。で「異形コレクションIX グランドホテル」を読んでいた。まず倉阪鬼一郎氏「雪夫人」である。文章は巧いと思うのだが、ぜんぜん怖くないなぁ。飯野文彦氏「一目惚れ」も、アイデアは良いのだが「ふうん」で終わってしまった。それから、斎藤肇氏「シンデレラのチーズ」である。カミさんの評価は高かったのである。私も、今までの実績からして期待大なのである。そして、期待に違わぬ作品を見せてくれた。何がこんなに違うのだろう。イマジネーションの湧き方がぜんぜん違う。続けて本間祐氏「うらホテル」を読んだ。これも読み終わって何も残らなかったなあ。まあ、読む作品全てが印象に残る作品ばかりということはあり得ないんだけれども。そして榊原史保美氏「運命の花」。う〜ん、カミさんも言ってたけど、写真で逃げるのは反則だよなあ。読者の半分以上は、こういうものを見たくないんじゃないかと思うし(薄々の一般人の男の感覚としては)。