ホーム目次駄文。たぶん… > ヴァーチャマインド 02

 気がつくと、目の前に【私】がいた。上から私の顔を覗き込んでいる。自分を外側から実際に見たことはないが、これは確かに【私】だ。

 そうか、いきなり目の前の光景が変化したということは、私は再起動されたのだな。

 ――その【私】は言った。

「起きられるかね?」なんだかアクセントがおかしいような気がする。それに――何というか、ひどく疲れているように見える。

 身を起こしながら私は応える。

「はい。ところでここは、どこなんです?」

 
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