1999年2月下旬の日記
■2月21日(日)
今朝は早起きしてネットサーフィンしていた。朝8時近くになっても朝日新聞の朝刊のページが更新されない。怠慢だな。おかげでNIFTYの巡回が8時を少し過ぎてしまった。テキストにした新聞記事を読み終わり、昨日の日記を書いていると、階上より息子が私を呼ぶ声が聞こえる。階段を上がっていくと、寝室の外で息子が待っていた。寝室の中では、カミさんがうつ伏せになって布団の中から手をこちらに伸ばした体勢で果てている。寝室の扉を指差して「閉めてきて」と言うと、彼は何を勘違いしたのか寝室の中に入ってゆく。けっきょく私が上がっていって閉めさせた。階段をいちばん上まで上らなくてもすむかと思ったんだがなぁ。
息子は階段を下りながら「でてる、でてる」と言う。オシッコが出てるらしい。紙オムツがブクブクである。ズボンもシャツも濡れている。ずいぶん長い間寝ていたからねえ。オマルに座らせて遊んでやる。立ち上がると、小指の先ほどのウンチが出ていた。トイレに捨てに行くと、泣きながら追いかけてくる。ここ数日、彼は私がトイレに行くときもついてきてドアの隙間から見ているくらいなのである。「ちんちん」とか「おしっこ、でた」とかの解説つきである。私がやってるのを見ることによって、早く彼もこういうふうに用を足したいと思うようになってくれればいいんだけどね。
朝食を食わせる。最初のうちはおとなしく食べていたのだが、スプーンやフォークではイヤだとゴネる。箸を使いたいらしい。まだ彼のための箸はないので、カミさんの箸を渡す。彼は箸を持っても鷲掴みにして突き刺して食べるだけなので、非常に効率が悪い。ご飯などは、下手をすると一回に数粒しかすくえない。私がサポートしようとすると拒否する。自力で箸を使って食事したいらしい。彼が箸で何かをすくおうとしているときに口元に持っていけば食べるので、隙を見て口に押し込まなければならない。なんとか予定の量を全て食べさせた。
食後にオマルに座らせる。しばらくすると息子は「あ、でちゃった」と声を上げた。彼の前面の床が水浸しである。オシッコが飛び出したらしい。キミのオチンチンはオマルの内側にあるんだけどねえ。元気がいいんだねえ。ひとしきりオマルに座ったまま遊んだ後、立ち上がると立派なのが出ていた。お尻もほとんど汚れていない。お腹の調子はいいようだな。
昼過ぎてもカミさんは起きてこない。息子がプラレールを出せと言いだした。組み立てて、後でまた片づけるのが面倒臭いので、息子を連れて散歩に行くことにする。例によって、電器屋とスーパーに行くのだ。
電器屋では、息子はベビールームに行きたがる。今日は誰もいないので、彼がクレーン車のオモチャで遊んでいる間、私はベビールームと外を仕切るために置いてあるソファの上で居眠りをしていたのだった。早起きしたので眠いのだ。
そのまま、アップルキャロットと納豆を買うためにスーパーに行く。C.C.Lemonの1.5リットルペットボトルが189円だった。これは今まで見た中の最低価格だ。この製品は、通常価格とセール価格の差が大きいので安いときにまとめ買いしておかねばならない。4本を買い物カゴに入れる。
家に着いて息子を玄関に入れる。彼が「ただいま」と叫ぶが、カミさんはまだ起きていないようだ。出かけてから2時間くらい経ってるんだけどねえ。帰ったらシンジ(仮名)に昼飯を食わせねばならないんだが。パンでも買いに行くか。彼はもう板の間に上がり込んで、手を洗うつもりで居るようだが。
パンを買い、家に帰って玄関の扉を開けると、置いていた買い物袋が無くなっていた。カミさんが起きたらしい。居間に上がると彼女も食事中だった。私と息子もいっしょにパンを食べる。カミさんは「寝過ぎて頭が痛い」などと言っている。まあ、私が居るときくらいはゆっくり寝ていただきましょう。食事が終わったあと、カミさんに息子を寝かしつけてもらったのだが、下りてこない。彼女もいっしょに寝てしまったようだ。
いま、金原対モラエス戦を観ながら書いてるんですが、いや、バーリ・トゥードっちゅうのはアドレナリンが出ますなぁ。……うう、イカン。日記が書けない。一度に2つのことをできるほど器用じゃないからなあ。テレビ観ながら書くのは今日が初めてなんだけど。ええい、こうなったらリアルタイムで観戦記を書いてやる。前田日明の最後の試合だし。
カレリン、苦笑しながら入ってきましたねえ。これだけ観客が興奮して騒ぐ中を、大音響の音楽に乗って入場するのなんて、初めてなんでしょうねえ。
凄ゲエパワーだ。あの前田が軽々と振り回されている。あの臼のように重かった、相手の上に乗っかると動かなかった前田が。まるで大人と子供だよ。倒すために捻ったら吹っ飛んじまうんだから。でも、キックの防御はまったくできないようだ。かなり嫌がっている。けど、多少当てても、間合いを詰められて、掴まると…
試合中にゲストが「ヒドイ…」とか言ってたけど、いや本当に。技なんて通用しないんですもの。ありゃ努力や作戦じゃどうしようもない。想像を遙かに超えたパワーですな。あれ、殺し合いやってたら、首をネジ切られてましたね。背筋力が400kgを超えてて計測不能というのは、事実として目の前で見るとトンデモナイことですな。はあ。
◇ ◇ ◇
息子は、夕食時にも箸で食べたがり、手助けされるのを嫌がる。風呂に入るときも、トレーナーは自分一人では脱げないくせに、補助しようとするとスネて、脱いだものをその辺に叩きつける。さりげなく手助けしてやらねばならない。自主性が出てくるのはいい傾向なんだろうけどねえ…
■2月22日(月)
今日は通勤中に、「月の物語」収録の朝松健氏「飛鏡の蠱」と霜島ケイ氏「月はオレンジ色」を読んだ。「飛鏡の蠱」は、我が家の近くにあったという城の名前が出てきて「へえ」と思っただけだったな。……で、話の内容はイマイチよくわからなかった。やはり、私に歴史の知識が無いせいでしょうかね?
「月はオレンジ色」も、何が言いたいのかぜんぜんよくわかりませんでしたな。やはり私には、こういう作品は向いていないのであろう。
そういえば、昨日はどこのスーパーに行っても雛祭りの歌が流れていたのだが、あれももう時代に合わなくなってますね。「お嫁にいらした姉様」なんて、子供がいる家に嫁いでくる女性も珍しければ、その女性をこのような言葉で表現するような子供なんてさらに居るわけがない(ATOKも「ねえさま」を変換しやがらないし)…ってのは偏見か。そういう意味では、昔でもああいう言葉遣いをする子供の方が少数派だったとは思うが。
今日は書店で「動物 ウソ?ホントの話」(新潮文庫)を買った。パラパラと内容を眺めていたら、ブラジルで「腐敗しきった怠慢な地元政府に業を煮やし、ヤギを市長選に出馬させた」ら「みごと当選」した、という話が載っていた。「市民の怒りの意志表示」ということらしい。「ブラジル政界のいいかげんさを考えたら、"意外"でもなんでもないか」と書いてあるが、これは大阪で横山ノックが府知事になったのと同じじゃないかと思えてしまった。少なくとも私の感覚はそうだったのだが(私もあのとき彼に投票したのだ。笑ってやってくれ)。とにかく、ヤギでもお笑い芸人でもいいから、どれを選んでも変わりばえしない腐れ政治屋からほど遠いものを選んで彼らを嗤ってやりたい、という気分だったのだ。ぜんぜん建設的じゃないんだけどね。
◇ ◇ ◇
今夜は、いつもより多少は早く帰れたので、帰宅したときには息子はまだ起きていた。二階の踊り場から「あかえんなしゃい」と出迎えてくれる。私が洗面所でウガイをしていると、一人で階段を下りてきて「わーっ」とこちらに駆け寄ってくる。
私の先に立って階段を上っている途中で、何かを思いだしたのか、息子は急にベソをかく。二階に上がってみると、カミさんはトイレに隠っていた。彼はカミさんが入っているトイレのドアのノブをガチャガチャいわせて「かーちゃーん、あけて〜」とか言っている。私が「すぐに出てくるから」と言っても耳を貸さない。仕方がない。居間で彼の好きな本をチラチラ見せたら、こちらにやってきて私の膝の上にドスンと腰を下ろした。現金なヤツめ。
カミさんと息子が風呂に入っているときに電話が鳴った。私が出ると、受話器の向こうで息を呑む気配がする。数瞬の後、ファックスが送られてきた。カミさんの友人の絵描きさんだ。1枚目はメッセージである。「下品なマンガ送ります」とか書いてある。2枚目にマンガが送られてきた…………本当にゲヒンだった。こういうのを目にしても動じなくなったとは、私も強くなったものである。
息子は、風呂上がりに服を着るのも一人でやろうとする。もうお尻の方からズボンを引き上げることもできる。おおっ、いつのまにそれができるようになっていたのだ? ただ、彼は食事のときも慣れない箸を使って食おうとするので、時間がかかる上にあまり食べられないらしい。彼が風呂から上がって歯を磨いてる間にカミさんが私の食事の準備をしていたのだが、それを見てまた食事をするつもりになっているようである。カミさんが「もう歯を磨いたやろ」と言うと泣き崩れる。それを無視してカミさんが寝室に向かうと、泣きながらついてゆく。階段のところで私にバイバイしたとき、カミさんに「『おやすみなさい』言うんやで」と言われると、泣きながら「おやすみしゃい」と言って階段を上がっていく。可愛いものである。
■2月23日(火)
今日は午後から仕事を休んで「特定疾患医療受給者証」の更新のために保健所へ、特定疾患の給付金の申請のために福祉事務所に行った。本当は、受給者証の更新手続きは先週の月曜日を指定されていたのだが、仕事の都合で行けなかったのだ。
職場から家に帰るとカミさんは昼寝中であった。「4時頃起きてシンジ(仮名)を迎えに行くから……それとも、だんなさんが行く?」と言う。「しんどいの?」と問い返すと「いや、父ちゃんが迎えに行くと喜ぶかな、と思って」と応えて、また彼女は眠りに落ちていった。
受給者証の更新手続きに行く。当初指定された日の予定表には2時間半の時間が割り当てられていたので、半日潰れるかなと思っていたのだが、手続きはすぐに済んでしまった。
再度家に帰って風呂を沸かす。今日は昼間に風呂に入ろうと思ったためだ。いつも平日の夜はカミさんがテレホタイムにネットサーフィンした後に私が続けて巡回してから風呂に入るので、非常に寝るのが遅くなるのである。私は湯冷めしやすい体質のうえ、私の部屋は寒いのだ。
ただ、私が息子を保育所に迎えに行く可能性があるので、カミさんが起きてきてから風呂に入るかどうかを決めることにして、先月のRINGSのビデオを観ていた。忙しくて、録画しても観ていなかったりする番組が大量にあるのである。
ところが、4時どころか5時になってもカミさんは起きてこない。5時過ぎにやっと起き出してきた。起きてすぐ車の運転をするのは危険だと思い、私が迎えに行くことにする。ついでにスーパーで総菜を買ってくるよう指示される。
今日は暖かかったので、息子は保育所にいるそのままの格好で自転車に乗せる。途中で日が暮れて寒くなってきたので、コートを着せた。
安い総菜を求めて、そこらへんのスーパーを回っていたら、かなり遅くなってしまった。帰ってみるとカミさんはカンカンである。息子が薄着だったことが逆鱗に触れたようである。「厚手のズボンと靴下を履かせてくるように言ったでしょ! ああー、こんなに脚が冷たくなっちゃって……これでシンジ(仮名)が風邪を引いたら、しんどい思いをするのは私なんだからね!」と怒られる。そういうことを言われると、私は何も言えない。さらに「ホームページに愚痴を書くぐらいなら、私に直接言ってよね」と追い打ちが来る。そんなこと言われると、日記も書けなくなっちゃうな。ただただ、息子が風邪を引かないことを祈るのみである。
■2月24日(水)
カミさんが私より先に「異形コレクション グランドホテル」を読んでいるのだが「これって怖いわね。設定をここまで決められると実力の差が残酷なくらいはっきり出ちゃう。気を抜いた作品を書いてるような人もいるけど、今までの本を読んでないのかしら」とか言っている。あそこが作家の戦いの場であるという点については、まったくの同感である。ただ、私などは「屍者の行進」あたりの力の入った作品群を見て「腕に自信があれば、この中に入って勝負してみたいと思うんじゃないだろうか」などと思っていたりしていたのだが。
私のほうは「月の物語」収録の大原まり子氏「シャクティ<女性力>」を読んだ。この方の作品でまあまあ面白いと思ったのはこれが初めてだな。まあ、「SFバカ本」とか「異形コレクション」くらいでしか読んだことがないんですけどね。一般に評価の高い作品は読んでいないですから。これじゃ、恥ずかしくてSF者とは言えないよな。でも「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」はあまり面白くなかったなぁ。星雲賞を受賞したらしいんだけれども。やはり、私の趣味が特殊なんだろうな。
■2月25日(木)
今朝は、家を出るときにウグイスが鳴いていた。どこかで飼っているのだろうか。土曜日には梅が咲きかけているのを見たし、天気の良い日には太陽熱温水器のお湯が熱いくらいだし、もうそろそろ春が近いのを感じる。
「インターネットで読み解く!」の最新のコラムを読んでいてわかったのだが、1月25日〜26日の日記で推測したように、やはりサーチエンジンは最近のホームページの増加に対応できず、すべての情報を拾いきれなくなっているらしい。だから、まだ猫も杓子もインターネットをやり始める前に作られたページはすべてのテキストからキーワードを抽出して登録されているが、最近登録されたページからはかなり荒い収集の仕方しかされていないらしいのだ。(ちなみに、ここのコラムは読んでも損はないと思います)しかし、検索用のインデックスを作ると「検索対象ファイルサイズの約50−120%のディスク容量が必要」というのは、仕事がら理解はできますが、それでもこの世界に存在しているページの数を考えると気が遠くなりますな。たとえテキストデータだけだとしても。まあ、ちょっと前でも全てのページから情報を拾って蓄えることができたということ自体、信じられない思いはしていたんですが。
今日は通勤中に「月の物語」の竹河聖氏「掬月−つきをすくう−」を読んだ。なかなか独特のムードがあったのだが、締めがどうも物足りない。
さて、実はこれから今日の日記の本題に入るのである。今日は厄日であった。まず朝、地下鉄の階段を下りているときに発車のベルが鳴ったので急いでホームに着地しようとしたら、爪先と床の間の摩擦抵抗が計算どおりに発生しなかった……次の瞬間、私は身体の前面で床の堅さを感じていた。電車の入り口のところに立っていたねーちゃんが「くすっ」と笑った。私は即座に立ち上がると、意味不明の言葉を発しながらその入り口に飛び込んだのだった。
そして、今日は仕事もうまく進まなかった。だがそれは、のちに私を襲う不幸に比べれば、取るに足らないことだったのだった。
そのとき私は仕事を終え、自転車で家路を急いでいた。幹線道路脇の、歩道と並行している自転車用通路である。前方で、脇道から出ようとしている大型のワゴン車が歩道と自転車用通路を塞いで止まっている。幹線道路に出るタイミングを計っているらしい。車の後ろは建物との隙間が無くて通れない。仕方ないから前を通ろうか、と思って前に出ようとしたところで向こうも動き出した。おい、こっちに私が居るんだぞ。おいっ、進行方向を見ろ。おいおいおいおい……と思ってるうちに、自転車の前輪をワゴン車の前輪がゆっくりと押してきたのだった。
めしっ、という感触があった。私は、傾いた自転車から飛び降りた。後で考えれば、派手に転んだ方が良かったかな、とかも思ったりするのだが(おいコラ)。相手の運転手とどう対応するか相談する。自転車は前輪が回らなくなっているので、自転車代を払ってもらうことにして自宅近くまで送ってもらった。それ以降のことは、公共の場に書くのも何なので割愛させていただく。
■2月26日(金)
息子は昨夜は早く寝たらしいので、今朝は早く起きた。機嫌もいい。家を出ていくときに、私の鞄を指差して「おっきい、かばん」と言う。そろそろ、形容詞と名詞を自由に結合できるようになったな。持ち上げようとするが、重すぎるので引きずるだけである。「どーぞ」と言って私に渡そうとする。よしよし、ありがとう。「誰かの役に立つのが嬉しい」という気持ちは、忘れないでいてほしいもんだね。これに関しては、親の接し方が大事だと思うんだけれど。
今日は遠方の客先に行く日である。往復で2時間以上電車に乗っていなければならない。「月の物語」で読んでいない作品はあと2〜3作しか残っていないので、次の本を鞄に入れておかねばならないと思っていたのだが、昨夜からのゴタゴタがあったので忘れていた。
職場の近くの書店で「当った予言、外れた予言」を買う。読んでいない本は家にいっぱいあるんだがなぁ。まあ、面白かったからいいけど。やっぱり、責任ある立場で将来のことを断言するというのは、ギャンブルでしかありませんな。ただ、残念なことにちょっと訳がこなれていない部分が散見された。「私でももうちょっとマシな文章を書けるぞ」とか「これって、あきらかに誤訳じゃない?」と思ったところが多々あった。ところどころにそういうところがあるので、訳者の能力というより手抜きに見えてしまったのだが…
「月の物語」では加門七海氏『石の碑文−「Kwaidan」拾遺−』を読んだ。う〜ん、よくわからん…
カミさんに「大阪での売り子さんを募集してること、書いといてね」と言われた。でも、本人や身内を含めても1日に10人程度しか読まないようなところに書いたって仕方ないと思うんだがなぁ。
■2月27日(土)
明日は大阪でイベントなので、今日から木根さんが泊まりに来る。カミさんは風呂の掃除をしていたのだが、水を流しっぱなしにして昼寝してしまったようだ。私が気づいたときには浴槽からあふれ出していた。水道代の節約のために長時間かけて少しずつ入れていたのだろうが、長い時間かかるから出してることを忘れてしまうんだよな。こういうことになると逆効果なのであった。
どうも、だんご3兄弟がブレイクしてしまったようである。アレは一度聞くと頭の中でグルグル回るからねえ。カミさんと木根さんの前で「ヤオイ四姉妹、ヤオイ!」とか歌っていたら嫌がられた。
カミさんが日記を書けと脅すので、今日は一週間分の日記を書いていた。私は記憶力がないので、何があったか思い出すのが大変である。いろいろと愚痴を書いてしまったんじゃないだろうか。これで怒られたら、もうちょっと立ち直れないかもしれない。最近は仕事でもストレスが溜まってるし、睡眠時間を削ってまで日記を書くのはちょっと辛くなってきているのだ。そういえば、インターネットでバリバリやっている人たちって、どうも不健康そうな人が多いような印象がある。偏見かなぁ。
■2月28日(日)
今日は、カミさんと木根さんは朝からイベントである。今朝も息子が最初に起きたようだ。起きていくと、彼は朝食を食べていた。カミさんが出かける準備をしているときには「いってらっしゃー」とか言っていたのだが、いざ出ていくときになると、「かーちゃん、くる」と言って泣く。ぽろぽろ涙を流しながら泣く。なだめながら朝食を食わせる。
食後に伊予柑を剥いて食べる。息子は自分で剥きたがる。少し剥いたものを渡してやるが、なかなかうまく剥けない。私が剥いて果肉だけにしたものを渡しても嫌がって食べない。無理矢理食わす気もないので、けっきょく私が全部食べた。
息子はプラレールを出せというが、出してレールをつなぐ気力がない。ビデオを見せて誤魔化す。私は、昨夜遅くまで日記を書いていたので眠いのである。いつものように外に出て電器屋やスーパーに連れていけばいいのだろうが、この体調では事故を起こさない自信がない。絵本を読んでお茶を濁す。読んでいる途中でも、何度か意識を失った。こっちの世界とあっちの世界を何度もゆらゆらと往復したのであった。
そうこうしているうちに昼過ぎになったので、昼寝をすることにする。息子は嫌がる。まあ、あんまり運動していないからねえ。疲れてないかもしれないが、頼むから寝てくれ。とーちゃんは眠たいのだ。ぐずる彼を布団に入れて絵本を読んでやる。寝てくれそうにないなぁ。でもこれじゃ、私が先に寝ちゃうなぁ……とかぼんやり思っていると、下でガレージのシャッターを開ける音が響いた。「かーちゃんや」私が言うと、息子はガバッと起き上がる。彼と二人で玄関まで下りてカミさんを出迎えたのであった。
カミさんが帰ってきて安心したのか、私はそれからの記憶がとんでいる。気がつけば、暗くなった寝室で寝ていた。もうこんな時間か。階下で息子が泣いている声が聞こえる。ずいぶん長い間泣いているような気がするな。重い身体を引きずって下りてゆく。息子はカミさんに抱かれて泣いていた。下痢をしたらしい。べつに悪いものは食わせていないはずなのだが。精神的なものかなぁ。カミさんも「私の心が半分以上別のところに行ってるのがわかるんかねぇ」と言ってる。彼女もイベントに行って疲れてるみたいだし。一家全員調子が悪いのである。
今夜は外食である。行くまでにも息子は機嫌が悪い。カミさんが木根さんと話して、自分が話題の中心にないのがわかるようである。食事自体は、けっこう食べてくれた。うどんを頼んだのが成功したかな。
家に帰ってきて洗面所で手を洗うとき、息子は「こーたーい」とか「じゅんばんこー」とか言う。保育所での集団生活は、こういう感じでやってるんだろうな。
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