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▲11月11日(日)▼
今日から寒くなるという予報なので、ロフトからコタツ布団とか暖房器具を下ろしてくる。コタツになって子供たちは大喜びである。さっそく潜り込んだりして遊んでいる。
午後から散髪に行く。一昨日あたりから右ノドの奥が腫れているので頭を寒くしたり洗ったりするのはヤバいかもしれないと思うのだが、もう限界なのである。前髪が目に入って鬱陶しいのだ。
カミさんは例によって昼寝に入る。娘は今日も公園に行きたがったが、天気が悪いのと彼女の咳がひどいので我慢していただく。安易だが、プリキュアやポケモンやトトロを見せて過ごす。
▲11月12日(月)▼
今日も今日とて京都で仕事。引き続き移動中に「S-Fマガジン・セレクション 1982」を読んでいる。今日はまず大原まり子氏「アルザスの天使猫」を読み終えた。話としては読めたが、設定が好みじゃないなあ。矛盾があるし。そういう意味では、私にとってはSFじゃない。
続いて岬兄悟氏「メッセージ」を読み終えた。うーん、あんまり面白くなかったなあ。オチもよくわからんし。けっきょく不条理で終わりか。
今日は例外的に早く帰れたので子供たちと一緒に寝たのだが、布団に入ってからも娘の咳が止まらない。ずっとゴッホンゴッホンいいつづけている。このままでは体力の消耗が激しいと思われるので、急遽加湿器を出してきて稼動させる。すると症状が咳から痒みに移行したようで、身体中を擦らされる。痒みが背中に移ってそこを擦っていると、やっと眠ってくれた。
▲11月13日(火)▼
今日も朝早くから京都に移動して仕事。引き続き通勤中に「S-Fマガジン・セレクション 1982」を読んでいる。今日はまず栗本薫氏「樹怪」を読み終えたが…面白くねえ。ぜんぜんSFじゃないし。なんでこれがこのセレクションに入ってるんだ。時間の無駄だった。
続いて森下一仁氏「九時にベッドで船出して」を読み終えたが、意味がわからん。これも不条理モノか。こういうのが大手を振ってセレクションに入ってるなんて、ほんとうにこの時代のSFは不毛だったんだな。
▲11月14日(水)▼
朝、寝ていると娘が「とーちゃん、いっしょに、ねよー」と言ってやってきた。一緒に寝ていた母親が起きて下りていってしまったらしい。よしよし…と思ったのだが、彼女は私の布団に入ると背中を向けて寝てしまった。おいおい、そういうことじゃ将来カレシに嫌われるぞ。とか思ったが、女性ならいいのか?
通勤中、座れないときに携帯で読んでいた「梅田地下オデッセイ」(堀晃)を読み終えた。やっぱり面白い。舞台となっている梅田の地下街がよく知っている場所だというだけでなく。しかし、これからは何を読めばいいのだろう。
▲11月15日(木)▼
今日も往復5時間かけて京都で仕事。引き続き移動中には「S-Fマガジン・セレクション 1982」を読んでいる。今日はまず水見稜氏「野生の夢」を読み終えた。これはよかったね。ちゃんとSFしている。まあ「敵」はコミュニケーション不能の存在として描いた方がよかったんじゃないかと思うんだが、それじゃ話にならないか。
「S-Fマガジン・セレクション 1982」を読み終えたが、これが私にとって面白くなかったので、むかし面白かったものを読んでみようと思って「悪徳学園」(平井和正)を読み始める。まずは「星新一の内的宇宙」だが、これは面白い。読んで30年以上経った今でも内容を覚えているくらい面白くて、それでもまた読むと面白いくらいである。やはりこの頃の平井和正先生はいい。
▲11月16日(金)▼
今日も今日とて京都で仕事。引き続き移動中には「悪徳学園」(平井和正)を読んでいる。今日は「転生」を読み終えた。いやー、いいなあ。いま読んでもいいなあ。こんなのを読みたいんだよなあ。なんで現在こういう作品が読めないんだろう。まあ、ラストがちょっと甘すぎるかなあという気もするが。
あと、この作品のちょっとエッチなシーンには、10代の頃にはお世話になったなあ。30年以上経った今でも覚えているくらい当時は刺激的だった。
オシム監督が倒れたというニュースが。悪い予想が当たってしまったか。ショックである。報道されている容態であればもう監督は無理だろう。後継の監督を誰にするにせよ、今まで積み重ねてきたチーム作りを継承していける人にやってほしいものだ。
▲11月17日(土)▼
今週もカミさんは土曜日に仕事が入っている。娘を保育所に連れて行かねばならないのだが、ちょっと起きるのが遅くなってしまった。娘は昨夜も遅くまで眠らなかったようで、抱き上げて階下に連れて下りても熟睡している。しかし登園時間が迫っているので無理やり起こす。「とーちゃん、きらい」「もう、ふろ、いっしょにはいったらへん」とか罵詈雑言を受けながら連れて行くのである。
それでも保育所に着いてしまうと「だっこ」と言って頼ってくる。誰もいないホームルームでバイバイしたのだが、心配になって戻ってみると独りで涙を拭いている。抱き上げて先生のところに連れて行くのである。
今日も耳鼻科に行く。息子も咳がひどいので一緒に連れて行く。今日も待たされると予想されるので読む本を持っていく。今日は「'60年代日本SFベスト集成」である。「S-Fマガジン・セレクション 1982」が私にとって面白くなかったので、60年代だったら面白い作品が多いだろうと考えたのである。ちょっと編者と趣味が違いそうなのが不安だが。
それでまず星新一氏「解放の時代」を読み終えた。星先生ってば、こういう作品も書くんですか。筒井先生かと思った。でも、あんまり面白くなかったな。
続いて広瀬正氏「もの」を読み終える。まあ、2ページの作品としては、こんなもんでしょう。
▲11月18日(日)▼
今日は近所の公園で医療生協主催の「健康まつり」というイベントがあるので、家族全員で出かける。露店がいっぱい出ている。子供たちは綿飴を食べたりスーパーボールすくいをしたりして楽しんだようである。
▲11月19日(月)▼
土日は長く寝たので今日は往きにも眠らずに本を読めた。それで今日は「空中都市008―アオゾラ市のものがたり」(小松左京)を読み終えた。それで感じたのは、子供向けにもかかわらず(いや、だからこそ、なんだろう)本当に真摯に未来を予測しようとしていることだ。実際に未来を見ることになる子供たちに対してできるだけ正確な未来を描こうということなのだろう。文章は平易だが、アイデアひとつで描ける大人向けとは違って細かいところまで考え抜かれているのを感じる。
しかし、「ひょっこりひょうたん島」の後番組だったというのに、これはぜんぜん記憶にない。「宇宙人ピピ」は観てたんだがなあ。当時はもう中学生になってたから観なくなっていたのかな。「ウルトラセブン」も塾に行ってたからほとんど観てないし。
帰りの阪急では空いていた最後尾の車両(携帯電話電源オフ車両なのでふつうの人はあまり乗りたがらないのだ)に乗ったのだが、発車前にホーム上の後ろの方で叫び声がする。穏やかじゃないな。何が起こってるんだ。駅ごとに叫んでいるので聞いてみると「合図よし!」とか「乗降よし!」とか叫んでいるようだ。発車してからも、車掌室から叫び声が聞こえる。車掌さんは新人さんですか。体育会系だなあ。なんか阪急のイメージに合わないぞ。
車内アナウンスも、言葉を一つ一つ区切って言っている。ときどきアクセントがおかしかったりトチったりするのもご愛嬌である。
家に戻ると息子だけが起きていた。訊くと、塾の宿題をしているそうである。もうそういうことをしないといけない年頃になったんだねえ。ちょっと感慨が。
▲11月20日(火)▼
今日は息子と一緒に家を出る。彼は「父ちゃんの手、ぬくーい!」とか言って手をつないでいたのだが、校門が見えてくると手を放す。父親と手をつないで登校するのは恥ずかしいそうである。いつもはそういうことはないのにな。好きな子があいさつ当番でもしてるのだろうか。
今日も朝から京都に移動して仕事。引き続き通勤中には「悪徳学園」(平井和正)を読んでいる。今日は「エスパーお蘭」を読み終えた。いやー、面白かったぁ。いま読んでもぜんぜん違和感がない。なんでこういう作品が新作で出てこないんだ…とか思っちゃいましたよ。私が知らんだけかもしれんけど。
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