2000年 6月下旬の日記
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6月21日(水)
1GBのmicrodriveが出るそうだ。先日340MBのを買ったばかりなので「うぎゃー」と言いそうなもんだけど、次の機種が出るからあの値段になったんだと思えば腹も立たないな。たかがメモリーカードに6万円も出す気はないしね(3万円ならいいのか、と言われると言葉に詰まるが)。でも、あの大きさでCD-ROMを丸ごとバックアップできる…とか考えると、ちょっと心が揺らぐな(爆笑)

昨夜はカミさんが息子を寝かせてくれたので、カミさんが終わった後に通信しようと思っていたら、開始時間が1時半になってしまった。その後も日記を上げてから、出勤時間を気にしなくてもいいということでNorton AntiVirsu(ホームページにこう書いてある(苦笑)のウィルス定義をダウンロードしていたら、終わらないんだこれが。何度かリトライしてやっと受信し始めた。受信した後でまた動かなくなる。更新は完了しているみたいなので強制終了させる。何なんだこれは。このせいでシステムが不安定になったりしないだろうな。システムの安全性を増すという謳い文句のソフトが往々にしてシステムを不安定にするというのはよくある話だからねえ。ウイルスのスキャンを開始してシャワーを浴びたら、上がってきてもまだやっている。あきらめて実行中のまま寝たときには明るくなっていた。今朝は一番に打合せがあるので、2時間しか寝れないぞ。

今日は昼休みに職場近くの書店でばたばたナース桜木もえ:講談社文庫)を買った。ちょっと読んだだけだが面白い。やはり、こういう世の中になると文章力があるというのは大きな力なのである。他人にできない経験をしているということもね。でも、これは誰でも他人にできない経験をしてるのは同じだから、やはり面白く表現する力ということに集約されるか。

今朝は2時間しか寝ていないので眠い。仕事中も何度か失神した。特に昼食後は気がつくと意識が真っ白になっている。困ったもんである。でも、直属の新人が頑張っているのに先に帰るわけにも行かないしな。

今日は仕事が遅くなってしまった。家に帰ると、カミさんも息子もいない。寝ているようだ。だったら、今夜は自分で夕食の用意をして食べなければならないな。でも、もうすぐ23時だから、日記を書いて上げてから食べよう…と思ってパソコンに向かったのだが、気がつくとそのまま眠ってしまっていた。寒い。寝ながら何か被れるものを探す。息子が風呂上がりに身体に巻いて上がってきたバスタオルが手に触れた。それを身体に掛ける。でも寒い(当たり前だ)。眠りが浅いから、5時過ぎになって明るくなってくると目が覚めたのであった。起きようとして起きられないことはないが、このまま起きると今日は仕事にならないだろう。寝室に入って寝ることにする。栄養よりも休息である。歯を磨いて寝室に入ると、息子が何も被らずに寝ている。こんなに寒いのにねえ。私の布団の上で寝ていたので、横に寝かせて一緒に布団を被る。しかし彼は、掛けた布団を蹴飛ばして出ていってしまった。寒くないんだろうか。身体がかなり暖かいので、発熱量はそうとう多いようだけどね。やはり子供は風の子、ということか。布団から出て這いずっているところで、彼に「オシッコせえへんか?」と声をかける。彼は大儀そうに起き上がった。寝室の前でオマルを探すが見つからない。トイレから持ってこないといけないので階下に下りると、彼も階段を下りてきているようである。トイレでしてくれるようだ。彼はトイレで用を足し「いっぱいでた」と言う。よしよし。しかし彼は水筒を持って下りてきている。ひょっとして、このまま起きる気か? 「また寝よか」と言うと彼は「あかるいで」と不審そうに応じる。しかしやはり眠いようで、私が背中を差し出すと負ぶさってきた。そのまま寝室に上がると、彼はそのまま横になってくれたのであった。有り難い。これで私もあと2時間、布団の中で眠れるぞ…



6月22日(木)
今朝もさすがに起きられない。カミさんが我々を起こして階下に下りていくと、息子はついていかずに「とーちゃーん、おきてー」と私に向かって言う。ううー、ちょっと待ってくれー。彼は私が起きたのを見届けると、眼鏡を探し出してきて私に渡すと下りていった。今日は夕方から雨が降るという予報なので、カミさんは遅くなってもいいなら車で送ってくれると言ってくれたが、あいにく今日は朝一番から打合せがあるのである。息子が朝食を食べるのにまだまだ時間がかかりそうなので、自転車で駅まで行く。今夜は駅前の駐輪場に置いておくことになるだろう。

最近、首から派手なストラップで携帯電話をぶら下げた背広姿のオジサンをよく見るようになった。個人的にアレは背広ファッションとしてはかなり違和感があるのだが、それほど携帯電話の必要性が高いということなんでしょうな。そろそろ暑くなってきて上着を着なくなってきてるし。多少突飛な格好でも何人かやりだすと追随するというのは、社会人といえども日本人という点ではガングロ女子高生と同じである。

今日は昼休みに成熟できない若者たち町沢静夫:講談社文庫)を買った。説教臭くないのが気に入ったのである。同じように最近の若者の問題を取り上げた本でも、安全なところから親に説教しているだけみたいな本もあるからねえ。その理由も、何歳頃は脳のこの部分が発達するからこうしないといけない、とかいうような私にはトンデモに近いとしか思えない根拠からだったりするからな。

今日は新人クンの作ったExcelのマクロがなかなか動かなくて、遅くなってしまった。こんなに遅くなったのは久しぶりだな。カミさんが駅前までビデオを借りにいくので時間が合えば迎えに来てくれるという電話がPHSに入ったのだが、遅くなるので辞退する。今夜は雨の中、歩いて帰ることになるのである。家に帰ると息子はさすがにもう寝ていた。今夜はカミさんが早めに通信回線を譲ってくれたので3時前に寝ることができたのであった。



6月23日(金)
今朝は格別早く出勤する必要もないので、30分遅くまで寝ていた。居間に下りていくと、カミさんが昨日私が買ってきた成熟できない若者たち町沢静夫:講談社文庫)を読んでいる。彼女もこの本の内容には頷けるものがあるようである。「この人のホームページがあったら掲示板に書き込みに行くのに」とか言っている。ここにも書いてありますが、決めつけない姿勢がいいですね。昨日も書いたが、心や子育てみたいなファジーな問題について自信満々に断言しているヤツは信用できない。…とか書いていたら、この本も町沢先生が編者だったのね。たしかこれは町沢先生の書いてるところを読んで買おうかと思ったんだが、他の人が書いてる内容がいやーんな感じだったので買うのを止めたんだった。

息子は私が起きたときに食事をしていた。彼は必要な荷物を鞄に詰めるとき、弁当箱に書いてある数字を指さして「これ、ろく」と言う。いや、それは6じゃないんだ。6に似てるけど、上下が反対なんだよ。トポロジー的には同じなんだけどね。

カミさんが持っている千円分の割引券が今日が使用期限だというので、今夜は焼肉屋に行くことになっている。職場では「CD-Rドライヴを買いに行く」と言って早めに帰る。嘘になってはいけないので(笑)日本橋に行く。20時までは待てるということだったのだ。途中で難波のブックオフに行ってE.G.コンバットを探すが、やはり見つからない。あとはソフマップに直行して、Mac用でいちばん安いものを買う。これだけ普及したら安いものでも大差はないだろう。「Windowsに重心が移った」と書いたが、Mac用ならWindows用のCD-ROMも作れるのだ。それに、Windowsをメインに使うならMacはCD-R専用にできるし(笑)。これを使えば、Macに入っているデータをWindowsに移すのにも使えるな。Mac用のBURN-Proofが出るまで待とうと思っていたんだがねえ。きょう職場で使ったら、それほど失敗しないようだったから買うことにしたのだ。サプライ売り場でディスクを20枚買う。ポイントを使ったら、1円も払わずに済んでしまった。それだけいろいろ買っているということだな。

けっこう荷物が多くなってしまったし時間的にもギリギリになったので、カミさんには焼肉屋に行く途中に駅まで迎えに来ていただくようにお願いする。駅の近くの古本屋で待ち合わせする。そこで、アマリアロード・ストーリー小川一水:ソノラマ文庫)を買った。いま読んでるイカロスの誕生日が面白いので買うのである。ファンタジーのようだから、新しい本を買うのはちょっと抵抗があるんだな。

車でそのまま焼肉屋に行く。息子は最後に注文したシャーベットを一人で食べている。皿の上に、グレープフルーツの皮の中に入れて凍らせてあるのが乗っているのである。かなり堅いので、そうとうな力でスプーンを突き立てなければ食べることができない。母親が左手でシャーベットを固定して食べるように指導すると、ちゃんとそのように食べている。力が余ってスプーンが左手にぶつかったりする。「なんにもいたくなかった」「なんにもだいじょーぶやった」と言いながら食べるのである。頼もしいねえ。



6月24日(土)
今朝は5時前に起きて通信を始める。なんだか、土曜日は早く起きられるような気がするな。今日も私が息子を保育所に送っていく。今日はあっさりと子供の群れの中に入っていってくれた。

家に帰り、ちょっとだけのつもりでイカロスの誕生日小川一水:ソノラマ文庫)の続きを読み始めたら止まらなくなってしまった。そして、とうとう最後まで読んでしまった。いやー、面白かったっす。イカロスという特殊な能力を持った人間たちが、いわゆる一つのB型性格だというのがまず面白い。まあ、それも最後には意味があったことが判明するのだが。ただ、「敵」の意図にイマイチ説得力がなかったんだが、それは仕方ないんでしょうね。私らが子供の頃ならともかく、理不尽な敵というのはなかなか造りにくいモンです。それを言うと、空を飛べる人間がいるというのも「不自然な設定」だからね。あと、アクションシーンが、どうしても秋山瑞人氏と比較してしまうので物足りなく感じてしまったけど、今の私をアクションシーンで満足させられる筆力を持った人間は日本中探しても何人もいないでしょう。それは仕方がない。

カミさんには「また新しい側室を連れてきたんでしょ」と言って相手をしてもらえないので、昨日買ってきたCD-RドライヴのMacへの接続を行うのである。これほど安くて便利になっているというのに何で今までCD-Rドライヴを買ってなかったのかというと、書き込みを失敗してディスクが無駄になることが多いとという話を聞いていたというのもあるのだが、SCSIはコネクタの形状が統一されていないので買ってきてもすぐ繋げられるかどうかがよく判らないというのが大きな理由の一つなのである。いちばん先に繋がっている機器のさらに先に接続すれば簡単なのだが、そうすると付属しているケーブルが使えないしターミネータも買い換えねばならない。USBみたいにコネクタ形状が決まっていたら何も悩まなくていいのだが(とか思ってたら、USBにも小型コネクタの話が)。なんせ、うちのMacに繋がっているSCSI機器(外付けHD,PDドライヴ,プリンタ)は全てコネクタ形状が違うのである。PowerBookはまた独自のコネクタだし。だからもう持ち主本人も、どの機器がどういうコネクタでどう繋がっているかなんて把握できていないのである。そういうことで今回もケーブルを買うべきかどうか判らなかったのだが、これまでSCSI機器を買い足してきた過程で何本か余っているケーブルがあるはずなので、家に持ち帰って繋いでみて、繋がらなかったら多少高価くても地元の電器屋に泣きながら買いに行けばいいや、という感じでドライヴとディスクだけを買って帰ってきたのだった。しかし、実際に繋ぎながら思ったのだが、これだけ雑多なコネクタの機器が混在していると、たいがいの機器は入り込む余地があるんですよね。

接続が終わり、ハードディスクのバックアップも音楽用CDのバックアップもうまくいった。ただ、音楽用CDは等速でしか書き込めないので、かなり時間がかかる。エラーが起きないか不安なので、作業をしながら実家から送られてきた弟の本を読む。「花図鑑 5」(清原なつの集英社)はなかなか良い。出てくる女の子が可愛くて言動がちょっとヘンで私の好みだ(笑)。清原なつのさんは「りぼん」でデビューしたときからファンだったんだよなあ。「1・2の三四郎2」(小林まこと:講談社)も面白い。なんで、バカを描くのがこんなに巧いんだろう(誉め言葉)。「エル・アラメインの神殿」(星野之宣:スコラ)は、ちょっと物語に入り込めなかった。弟は絶賛してたんだけどね。

最後にMacのファイルをWindowsで読めるCD-ROMに書こうとしたら、ディスクが足りないとかいうエラーになってしまった。マニュアルを見ると、そういうCD-ROMを作成するためには800MBもの空き領域があるハードディスクが必要となるらしい。うわー、そうなのかぁ。仕方がないので、CD-ROMに入れるデータをPDに移し、そこを空けて作業領域にする。それでも800MBには足りないが、やってみる価値はあるだろう。無理なら、CD-Rに書き込みを開始する前にエラーになるだろうしね。でも、実際には毎回そういうことはやってられないよなあ。PDの読み書きは遅いし。「Windowsに重心が移った」と言いながら、Macにハードディスクを増設しなければならないのか?

今夜は夕食時にビールを飲まされたので、食後にモーレツに眠くなってきた。とにかく眠い。息子は寝たくないと言っていたのだが、強力にお願いして母親と一緒に風呂に入ってきてもらう。風呂から上がった彼と寝室に上がっていったのだが、絵本を読んでやっている間にも何度か気を失いそうになる。やっとの思いで本を読み終えた私は息子より先に…



6月25日(日)
6時前に目が覚めた。おかしいなあ、昨日は早く寝たはずなのに。急いで起きて必要なサイトを見て日記を書き、上げる。自分のサイトがちゃんと更新されているか確認した時点では、すでに7時59分をかなり過ぎていた。

昨日、Macに入っているmp3データや個人用に作った新聞記事データベースをCD-Rにコピーする処理を走らせたまま寝てしまったのだが、起きてから見ると正常に完了していた。複写元をPDにしていたので、うまくいくか自信がなかったのだ。PDの読み込みはハードディスクほど速くないからね。

かなり早くから階上から物音が聞こえていたのだが、起きてこられると鬱陶しいので放置しておく。悪い親だ。それでも9時過ぎには起こしに行った。私が寝室の戸を開けると息子は「おきた」と言って身を起こす。「おはよ」と言う。無理に起こされたのではないから、今日は機嫌がいい。彼は私のところにやってくると「これ、なに?」と言って何かを差し出した。見ると、クリップのようである。ひょっとしてこれは…と、居間に下りてPHSを見ると…ありゃー、ストラップが切れている。ヤワなもんだね。

息子は私がパソコンをいじっている横で、一人で本を読んでいる。ラクになったもんだ、と思うべきなんだろうが、電車を見るたびに「これ、どこいき?」とか、ひらがなを指さしては「これ、『な』」とか声をかけてくるので、なかなか大変である。「2」や「4」を読めるようになっていたのには驚いたけどね。「?」を指さして「これ、なに?」と訊いてきた。うっ、それは音を表しているんではないのだよ。困ったなあ。「『クエスチョンマーク』だよ」と教えてやると「これ、むずかしーなー」と言いながらも「くれっしょんまーく」などと言っている。カミさんは後でそれを聞いて「おかしい」と言うのだが、大人でもそう言っている人はいるからねえ。あとで彼が母親と本を読んでいるのを見ていて思ったのだが、もうそろそろ彼はひらがなを続けて読むと言葉になるらしいということが、おぼろげながらもわかりかけてきたような気配がある。それが分かってくれれば、こちらもラクになるのだが。まあ、そうなるまでには大量の「これ、なに?」攻撃に耐えねばならないんだろうけど。

10時前になったので息子に「パン買いに行こか」と言う。スーパーの広告を見ると、先着200名に卵が1パック45円だそうである。これは急がなくては。それでも、雨が降ると外に出れなくなるので降っていないうちは歩いていくのである。スーパーに着くと、開店時間が9時30分と書いてあった。ありゃー。でも、卵は少し残っていた。この卵は他の商品を1000円以上購入しなければ買えないので、バターとかティッシュとかマヨネーズとか安そうなものを買い込む。かなり荷物が増えてしまった。息子は買い物カゴを持つと言うのだが、これは持てんだろう。彼は「いっしょにもつ」と言うのだが、いっしょに「持っている」だけなのでかえって私は持ちにくい。まあ仕方ないか。帰りは彼にパンを持ってもらったのだが、途中で彼は「おもたいー」と言いだした。おい、この程度で重いのかよ。スーパーでの元気はどうした。

家に着くと、その辺に何人かの人がたむろしていた。向いの家を建て替えるそうなの挨拶しているそうなんである。そういうのはお互い様なんですけどね。明日から壊し始めるそうだ。午後になると、家の中にいても懐かしいようなイヤなような臭いがしてきた。古い家の床下の臭いである。家が壊れるときはこの臭いが出てくるんだよな。

家に帰って父子二人でパンを食べていたらカミさんが起きてきた。えらく早いな。まだ11時だぞ。何があったんだろう。

幸い、昼過ぎまで雨が降っていなかったので投票に行く。そうか、投票日をこういう時期に設定したのはそういう狙いもあったのね。そうなるまで解らないとは…自己嫌悪である。今回の最高裁判官の審査は判断が楽だった。参院議員定数配分については意見が割れたようだから、それで判断したのである。「現状がこうだから仕方がないか」と思う人か「やっぱり変だよ」と思う人か、どちらを選んだ方が日本のために良いかである。国民審査は「×」をつける人がほとんどいないそうなので、灰色のときは「×」をつける(笑)。

Macに入っていた新聞記事データベースは、Windowsでは改行を表すコードが違うので変換しなければならない。CD-Rからハードディスクにコピーしてcrcnvというソフトを使って改行コードを変換しようとしているのだが、「skip file by attribute」というメッセージが出て変換できない。CD-Rからコピーしたときに「読み取り専用」になってしまっていたので、それは外したのだが状況は変わらない。他に「属性」ってあるんだろうか。ファイルの「プロパティ」を見る限りでは無いんだが。

息子が朝からずっと「こわいてれび、みる」と言っていたのは何かと思っていたのだが、カミさんによると昨夜彼は私が寝てから居間に下りてきて母親のやっていたゲームを横から見ていたらしい。それが、何というか子供の教育にあまり良くない種類のゲームだったんですね。はあ。

カミさんは投票から帰ってきて息子に本を読んでいたが、しばらくすると昼寝をすると言いだした。やっぱり早く起きすぎたのね。息子も寝ないと言っていたのに、カミさんがトイレに行っている間に寝室に上がっていった。なんだか階上から息子の楽しそうな声がするので上がって行くと、妻子がじゃれあっていた。私も交ぜてもらいに行くと、「二人でやってなさい」と言われて父子まとめて彼女の布団から蹴り出されてしまったのであった。カミさんが先に寝てしまったので、息子と二人で喋っていたら私も寝てしまっていた。…いかんいかん。妻子が寝ているうちに日記を書かねば。居間でパソコンをいじっていたら息子が下りてきた。「せなか、かゆい」とか言っている。薬を塗っていると「おしっこ」と言ってトイレに走っていった。しかしすぐにピーと泣き声が聞こえてきた。「かたい」とか言っている。パンツがうまく下りないらしい。急いでトイレに行ってパンツを下ろし、オシッコをさせる。しかし彼は「ぬれた」と言っている。そうか、間に合わなかったか。



6月26日(月)
今朝、目が覚めたのは7時前であった。今日も早めに出勤しなければならないのに…と飛び起きる。30分で日記を仕上げねばならない。うがー。けっきょく8時前までかかってしまった。日記をHTMLに変換していると、妻子が下りてきた。息子は今日も調子が悪そうである。昨夜も、何度か痒いといって階下に下りていったようだからなあ。また医者に行かねばならないか。

今日から通勤中に瞑想者の肖像岬兄悟:ハヤカワ文庫 1981)を読む。まず「頭上の脅威」であるが、これもなかなか面白かった。こういう「不条理さ」「わけのわからなさ」というのは好きなのである。どうしても認めることのできない設定というのもあるんだけどね。どこが違うんだろうかなあ。そして帰りに「超能力の結末」を読み終えた。面白い。これがデビュー作なんですか。いまこういう新人が出てきても「すごい!」と思うだろうな。やっぱり、世間的に評価が低いのは納得できない。SF界のマドンナを奪ったから…だとは思いたくないが。

携帯電話・PHS用12和音の音源LSIができたらしい。すごい時代だなあ。そういう点では、「鼻歌から着信メロディを作成できるソフト」というのもできたらしいが、これも今はPC用だけどすぐに電話機に内蔵されちゃうんでしょうねえ。あと、着メロのダウンロード回数ランキングの上位が最近のヒット曲ばかりなのに混じって13位にナウシカの曲が入っているのが泣かせますねえ。

今日は、家に帰る途中の本屋で「ウインドウズ・パワー」を買った。「無料で使えるオンラインソフト1000本」という特集があって580円というのは安いと思ったのである。小さなフリーソフトがまとめて入っているCD-ROMを1枚は用意しておくべきだと思うからね。Mac用のは、Macを始めた頃にかなり買ったのだが。

今夜も家に帰ると妻子はいない。階下から寝室の様子をうかがっていると、「とーちゃん、かえってきた」という息子の声が聞こえた。起きてるんだな。着替えに上がっていき、息子に「ご飯食べたら上がってくるからな」と声をかけてから下りる。しかし食事とデザートを食べ終わってお茶を飲み、そろそろ歯を磨こうかと思っていたらカミさんが下りてきた。「やっぱり1時間かかるわね」と言う。

今夜は寝る前に通信をしたので、ThinkPadに入っているデータをDVD-RAMにバックアップすることにする。しかし、ドライヴをThinkPadに繋いでも認識してくれない。再起動してやっと認識してくれた。USBプラグ&プレイじゃなかったのか? 本体からの電源供給もできなかったし、かなり看板に偽りがあるな。USBの規格じゃなくて製品(OSも含めて)に問題があるんだろうけど。その後も、ディスクをフォーマットしていると「ブートセクターに書き込みにいっているがいいか?」とかいうメッセージが画面一杯に出る。それでもフォーマットは完了したようだが。けっきょくバックアップが終わったときには、外は明るくなりかけていた。



6月27日(火)
最近の息子のテーマソングは「こなん」なんだそうである。「どーんなー、ことばーにかえてー、きーみにー、つたえられるーだろー」とか「しーんじーつわー、てにいれらーれるーはずー」などとよく歌っている。意味はまったく分かっていないようなんだけどね。それにしても、以前も「おりゆきゃ」だったし、こういうR&B風味の歌謡曲というのが好みなのかな。3歳児としては、良い趣味である。それが本人の感性の成長にとって良いことなのかどうかは知らんが。あと、「とーます」の「ISLAND SONG」もよく歌っている。「ぢ、あーいらん、お・そーぉどー。まじからんどっでぃーん、かーん、ちゅー」とか歌っている。これを読んで元の歌詞が分かれば偉いもんである。ビデオで流れるオリジナルじゃなくて、明らかに親が歌っているのを真似している。やはり、耳がすでに日本人になってしまっているんだろうな。

今日は寝過ごしてしまった。カミさんの「あっ、目覚まし1時間遅くセットしてた」という声で目が覚める。雨も降っているので、今日は遅れて出てゆくことにする。

今日も通勤時に瞑想者の肖像岬兄悟:ハヤカワ文庫 1981)を読む。往きに「電話魔」と「あし」を読んだ。「電話魔」はネタだけの話だが、導入部とかが巧いので気持ちよく読める。「あし」も面白かった。帰りに「夢のはてのハテ?」と「出られない」を読み終えた。ちゃんと家の中で寝たはずなのに目が覚めると道ばたで寝ていたってのは悪夢ですな。そういえば、この短編集の作品って、いつか悪夢で見たことがある、という感じの作品が多いような気がする。「出られない」もそうだよな。「あったら怖い」というヤツか。

今日は早めに退社したので、心斎橋方面でE.G.コンバットを探すことにする。朝に雨が降っていたので歩いて駅まで来たから、帰りの経路は自由なのである。地下鉄の四つ橋駅で降りてクリスタ長堀を東に向かって歩く。「動く歩道」がある。息子を乗せれば喜ぶだろう。しかしここ、地下街なのになんでこんなにアップダウンがあるのかね。「動く歩道」に乗ってて坂にさしかかると、身体が傾くので倒れそうになってしまう。疲れてても歩かざるを得ないのである。丸善大阪心斎橋店には、電撃文庫自体がなかった。ここも気取った品揃えなのかな。

なんと、紀伊國屋書店の心斎橋店が無くなっていた。エレベーターの前に立って案内を見ると「改装中」になってやんの。高そうなテナント料に見合うだけの客が入ってなかったような気がするからなあ。やはり、ビルの7階の本屋というのは辛かったか。丸善に来る前にここに寄れば良かった。かなり回り道をしてしまったのである。

心斎橋筋商店街のアセンスにも無かった。ただ、「対なる者」シリーズが全巻2冊ずつ揃っていたのに驚いたぜ。これは、きっと奇特な店員さんがいるに違いない。



6月28日(水)
ここしばらく、モノを買い続けているので物欲に制御が効かなくなりつつある。Macにハードディスクも増設したいし、だったらORBを買う選択肢もあるような気もするし、SCSIのコネクタ形状はあまり気にしなくていいのならスキャナも買いたいような気がするし、CASIOのリストカメラはもちろん欲しいし、ZAURUSも最近調子が悪くなってきたから新しいのが欲しいし…と思ったら新型が出たらしいし、辞典のCD-ROMにもまだまだ心をくすぐるモノがあるし…うがー、誰か私を止めてくれー!

みんな「どこにそんな金があるんだ」と訊くのだがそんなこと、煙草を吸っていて言うな毎日晩酌をしていて言うな海外旅行に行っていて言うなブランド物を着ていて言うな歩かずすぐタクシーに乗っていて言うな昼飯に500円もするようなランチを食っていて言うな…(以下略)…とにかく、所得の配分の違いなのである。

昨夜は、私が眠ってしまってから息子は父親が寝てしまったといって居間に下りてきたらしい。私が寝かせた意味がないなあ。

今朝、目が覚めたのは6時過ぎであった。通信を終えると7時半を過ぎてしまった。妻子はまだ起きてこない。起こしに行くが、起きようとしない。急いでいるのでそのままシャワーを浴びに行く。風呂場から上がってきてもまだ起きていない。もう家を出るべき時刻だ。チーズを囓って、着替えるために階上に上がっていくと、やっと妻子は起き上がった。これは、ちょっと遅刻だな。

今日は昼休みに職場近くの書店で「MacPeopleビギナーズ」を買った。買った理由はというと、CD-ROMに「まーぱのコトテン」というの(年に一度MacPowerに別冊付録に付くMacintoshの用語辞典)が収録されているというだけの理由だったりする。また、ビョーキが出たんだな。一部を収録したと書いてるところに非常に不安を感じながらなのだが。記事のレベルからして、当たり前のことしか載っていないような気がして、とても心配なのである。で、その記事の内容はというと…読んでいてちょっとツライっすね。ローマ字入力のやり方なんてのが載ってたりする。ローマ字を小学校で習わなかったような層が対象なのか? まあ、「ウィンドウ」の入力なんかは初心者には難しいと思うんだけどね。だけど、こんな内容、ほんの一部の読者にしか意味がないと思うんだが、大丈夫なんだろうか。そういう意味では、いつも思うのだが初心者向けの雑誌ってのは自己矛盾を孕んでいるよなあ。読者を啓蒙することによって、その読者を失っていくんだから。この雑誌なんかはMacPeopleやMacPowerみたいな受け皿があるからいいのかもしれないが。それでも、今みたいにパソコンブーム(というよりインターネットブームか)で初心者が大量生産されている時期にしか存続し得ない存在ですな。

今夜はカミさんが息子を寝かせてくれるそうである。ただ、彼女は息子が何かすると「母ちゃん、眠たくて機嫌悪いんじゃ!」とか言って怒っている。どうやら今日は、2回目の「グラディエーター」を観にいって昼寝をしていないらしい。面白いから一緒に見に行かないかと何度か誘われていたのだが、行かなくて良かった。そんな理由で息子に辛く当たられたら、一緒に行ってれば自分自身も罪悪感を感じて辛い気分になるところだ。

しかし息子が「とーちゃんと、ねる」と言うので、けっきょく私も寝室に上がり絵本を読むことになる。カミさんは自分の布団の上に寝転んで動かない。寝るのかと思えば、私と息子の会話に何かと突っ込みを入れてくる。息子がひらがなを読むたびに私が「シンちゃん(仮名)、賢いっ!」などと言っているのに対して「子供をつけあがらせて」などと言われる。えー、人間は誉めなきゃ成長しないっすよ。小説書くんだって、そういう部分はあるでしょ。それに私は妻だってずいぶんつけあがらせてるつもりなんですけど(泣)。今夜も息子はなかなか寝ない。電気を消してからも何だかんだと話しかけてくる。寝室に上がる前は、かなり眠そうにしていたんだがなあ。



6月29日(木)
最近、息子の問いかけに応えるのに非常に慎重になっている。何か言ってから間違いに気づいて言い直すと「なんで、まちごーたん?」と追及されるのである。首相の失言に対する記者団の追及よりよっぽど厳しい。なんせ、記者団には回答のしかたについてアドヴァイスしてくれる人もいるという噂だからね(笑)。

今日は6時前に目が覚めた。昨夜は息子を寝かせてから起きる予定だったのだが、けっきょく眠ってしまっていたのだ。昨日や一昨日より早く起きたので多くのことができるはずなのだが、けっきょく同程度のことしかできない。緊張感の差か?

今日も7時半過ぎに妻子を起こす。息子は機嫌が悪い。「しんどい」とか「ねむたい」とか言っている。早く寝ないからだよ。カミさんも大儀そうに下りてきて、息子を抱いて動こうとしない。食事の用意が始まりそうにないので、今日もチーズを囓って朝食と為す。今朝も早めに出勤しなければならないのである。

今日の帰途で瞑想者の肖像岬兄悟:ハヤカワ文庫 1981)のタイトル作品を読み終えた。やはりこの頃は「夢」がテーマの作品がメインなんですな。そして、家の近くの本屋で週刊ピーシー・サクセス(22)」を買った。そう、付録のCD-ROMが目当てなのである。今回は「北斎〜浮世絵版画名選集〜」である。「東海道五十三次」が1024×768ドットの画像ファイルで入っていたから損ではないだろう。

家に帰るとカミさんがERを見ていた。最初から通して観なおしているんだそうである。ちょうど「地獄からの救出」の回をやっていた。私が最初にこのドラマを意識したのはこの回だったんだよな。「スゲエ話だ!」と思ったのだった。排水路からの少年の救出がドラマチックなのはもちろんだが、それと容態急変による少女の死を対比して描いているのがまた凄い。

息子はカミさんが寝かせていてくれたので、今日もカミさんの後に通信する。日記を書き終えて上げたときには3時を過ぎていた。疲れた。後ろにひっくり返る。気がつくと…6時。今から寝ても1時間ちょっとしか寝れないのだが、それでも寝ないわけにはいかない。寝室に上がって布団の上に倒れ込む。



6月30日(金)
今日から通勤時にアマリアロード・ストーリーを読み始めている。イカロスの誕生日が面白かったからね。オープニングは力が入っているのが伝わってきますねえ。

朝日のサイトを読んでいると「出口調査データをもとに分析したところ、自民党が午前中は圧倒的優勢だったのに、午後は無党派層に支えられた民主党が猛追した様子がくっきりと浮かび出た」と言う記事が載っていた。保守派と無党派層ではライフスタイルが違うんだな。それはわかるような気がする。年寄りは早起きだし(笑)。マスコミの選挙情勢調査が実態よりも自民党優位に出たのも『電話帳から調べられる「人」には、「定住」「安定志向」などのバイアスがかかっていないか』と分析していた人もおられますしね。ここのコラムは面白いです。オススメ。

しかし、選挙が終わるとまたぞろ税金をドブに捨てるようなことをやってるなあ。くっそお、腹が立つ。選挙直後に発表するということ自体が国民に対する背任だぞ。何でこんなことを国民は許しているのだ。国民がこれを止めることはできないのか。これじゃ、真面目に自分の仕事をしている人間が損をするだけじゃないか。私ゃ普段あんまり怒らない人なのだが、これに関しては腸が煮えくりかえる思いなのである。

今日は昼休みに職場近くの書店で「家族」はこわい斎藤学:新潮文庫)を買った。存在感の薄い父親としては、こういう本も読んでおかなくちゃね。なんてことを考えること自体、自信のなさの表れだな。読まなきゃ意味がないんだけど(苦笑)。

今日は疲れたので早めに職場を出て、梅田第3ビルにある古書の街(というほどのものでもないが)にカミさんの分のE.G.コンバットを探しに行く。しかし、やはりここにもなかった。で、自分の本を買ってしまうのである。以下の本を買った。
赤い涙」(東野司:ハヤカワ文庫 1988)\380→\210
SF的発想のすすめ」(豊田有恒:角川文庫 1984)\340→\105
うう、この頃は消費税なんて無かったんだなあ。

帰りに家の近くの本屋でたぢからお 壱」毛利甚八吉開寛二:モーニングKC)を買う。夫婦でどちらが買うか牽制しあってたところもあるのだが(一緒に暮らしてると、こういうことがあるのよね)、連載も盛り上がってるみたいなので買うことにしたのである。

家に帰ると、妻子は風呂から上がったところだったようである。服を着る着ないで、また揉めているようだ。彼は私と一緒に寝るといっていたのだが、ここしばらく寝起きが悪いので、母親によって寝室に強制連行される。私は食事を終えて歯を磨き、階上の様子をうかがっていたのだが、息子の声が聞こえてきた。カミさんもかなり苛ついていることだろう。私が上がって行かねばならないか。私が上がって行くと、カミさんは入れ替わりに下りていったのであった。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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