ホーム目次日記2003年 > 12月中旬
[前の日記へ]
12月11日(木) 
今日は通勤中に「TREASURES」(山下達郎:→【amazon】)を聴いている。ベストである。いやー、どの曲も素晴らしい。伊達に長くやってない、って感じですな(こらこら)。まあでも、長くやってるだけでも、ダメな人はダメなんだから。いや、たんに長くやってるだけでもスゴイことなんだが…って、何を言っているのかわかりませんな。

今日は通勤中に昨日の続きで「アジアン怪綺(ゴシック)」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)の林巧氏「ココヤシ」を読んでいる。最初の1ページを読んで感じた。この人は巧い。存在しないものが見えて、それを共有しているイメージが素晴らしい。でも。オチがイマイチかな。まあ「アジアン・ゴシック」というとこういうふうになってしまうのかもしれないが。あくまで意外なオチを貪欲に求めるというのは贅沢すぎるのかもしれない。しかし「頽れる」にはルビをふってほしかったぞ。私みたいに日本語が不自由な人も読んでるんだから。

今日は京都に移動するので、続いて「マルドゥック・スクランブル The First Compression--圧縮」(冲方丁:ハヤカワ文庫 JA:→【amazon】:→【bk1】)を読みはじめる。かなり気取った文体ですな。私にはちょっと過剰に感じられるくらいの。あと、なんか知らんが「〜するのへ」という表現がひどく気になる。「へ」という文字が「e」と読めないのだ。それから「いい」が「良い」と表記されているのも、最近の漢字は「開く」のが一般的になってるのに慣れていると違和感を感じる。こういうところが気になると、素に戻っちゃうんだよな。でも、借り物じゃなく自分で考えた道具で物語を進めているようなのは好感が持てる。あとは1冊読み終えたときにこのスタイルに慣れているかどうかだな。

今日は午後から京都で打合せ。帰りにヨドバシに寄る。ポイントがけっこう溜まったのでDVDソフトの安いものがあれば買おうという算段である。具体的にはストリート・オブ・ファイヤーである。この作品はラストのライヴシーンが好きで、レーザーディスクも持っているくらいなのだ。でもライヴは途中で切れてるんだよな。プロモーションビデオがあればいちばんいいんだが。まあそれでも、途中で出てくる黒人コーラスグループのアカペラシーンとかも好きだからいいのだ。レーザーディスクを持っているのにまたDVDを買うのは業腹だが、1500円ならそれほど腹も立たない。

そして、先日買い逃したタワーリング・インフェルノもあったので一緒に買う。こういう作品が1500円で買えるんじゃ、音楽CDをそれより高価い金を出して買おうとは思わないよなあ。レコード業界の人は猛省してほしいものであります。相変わらず混んでいて精算するのに時間がかかる。まあ、ポイントでCDやDVDを買って得した気分になるというのは、みんなそう思うんだろうなあ。

地下のパソコン売り場に行くと、アイ・オーのIEEE1394ハードディスクで120GBが19,800円なのに160GBが20,800円であった。40GB増えて1000円しか違わないの…ということで、ついフラフラと商品購入カードを手に取ってしまう。ファイルサーバを自前のマシンで間に合わせて金が浮いたので気が大きくなっているのである。しかし、よりによってまたハードディスクを買わなくてもいいと思うんだがなあ。これはもうビョーキである。ハードディスクを増強しないと不安になるという…高所恐怖症や閉所恐怖症と同じだな(え?)。

IEEE1394の機器を追加するとなるとデイジーチェーンにしなければならない。たしかケーブルを買わなければいけなかったはずだ。そういうことで、どのケーブルを買わなければよいか訊こうと思って店員を探すが、例によって見つからない。ケーブル売り場に行ってみるが、どうも確信が持てない。ハードディスクの商品購入カードを握りしめて店内をウロウロする。仕方がないので、商品の箱の記述をチェックする。よくわからない。そこで、マニュアルを展示してあるのを見つけた。読んでみるが、どうもはっきりしない。SCSIなんかだったら、コネクタの形状とか明記してあるんだがなあ。ケースの中に展示してある商品を見てみると、どうも4ピンと6ピンが両方ついているみたいだ。それでマニュアルを読み直してみると、添付ケーブル(4ピンと6ピン)を接続先機器に繋いで、その反対側をハードディスクに繋ぐように書いてある。そうか、どちらのコネクタにも対応できるから明記してなかったのね。だったらケーブルを買わなくてもいいじゃないか。ラッキーである…が、だいぶ時間を無駄にしたなあ。30分くらいの予定が1時間以上かかってしまった。

しかしこれで我が家のLAN上に存在するディスクの総量はついに1テラバイトを突破したことになる。ちょっと計算してみよう。

(単位はGB) 内蔵 IEEE1394 USB2.0 合計
アイオーのNAS 120     120
LinkStation 160     160
私のメインマシン 60     60
カミさんのマシン 52     52
CPUサーバ 40 40 120*2 320
ファイルサーバ 12 120+160   292
合計 444 320 240 1,004

1024じゃなくて1000で単位が上がる計算方法だが、たしかにこの計算方法では1テラバイトだ。たいへんな時代になったものである。

家庭内LAN上でアクセスできるデータ容量が増えたので…ということでもないが、CD-Rのディスクを買うことにする。これもポイントで50枚パックが買えた。得した気分…はいいのだが、屋外ではかなり強く雨が降っている。最寄り駅から家に帰る途中で水溜りに足を突っ込んだりして靴の中がグチョグチョになってしまう。引っ越しして半年だが、よく考えればこれだけ雨が降っているときに暗い中を歩いた経験はあまりないなあ。

◇ ◇ ◇

7万2000円も出して買った電話加入権が無価値になるかもしれんという。こりゃ国による窃盗と同じだよなあ。これは、早く売っぱらった方がいいのかもしれない。



12月12日(金)
今日は通勤中に「Close to You」(CARPENTERS:→【amazon】)を聴いている。カーペンターズのデビューアルバムである。前にも書いたが、私が最初に自分の金で買ったレコードが「We've Only Just Begun」だったのである。自分でもいい選択だったなと思う。このアルバムを聴いていると、ほんとうに彼らは上品な音楽を聴いて育ってきたのだなあと感じる。最近ビートルズのアルバムを続けて聴いているので余計にそう思う。アメリカという枠の中で真っ直ぐに育ってきたのだが彼らの魅力であり、そしてひょっとすると限界だったのかもしれない…このアルバムを聴きながらそう思ってしまったことであったよ。

今日も閉店ギリギリにジュンク堂に飛び込む。例によって閉店間近になるとエスカレーターが全部下りになる。1階に下りると太ったねーちゃんが携帯電話を耳に当てて、喋りながら下っているエスカレーターを逆に上っているのが見えた。しかしぜんぜん上に着かない。それでちったあ痩せればいいんじゃないかい…とはいっても、やっぱり迷惑だよなあ。

今夜は家に帰り着いたのは22時過ぎだったのだが、息子はまだ起きていた。母親とケンカして拗ねているんだそうである。どうも最近、妹ができて思うように母親にかまってもらえないせいか反抗期のようである。カミさんは娘を連れて寝室に上がっていったのだが、彼は一人で遊んでいる。私が食事を終え、0時を過ぎても寝ないという。明日はカミさんの従姉妹の息子さんが来るということなので「明日○○君が来るから早よ起きなあかんで」と言うと、やっと寝る気になったようで、一緒に寝室に上がるのである。



12月13日(土)
今日はカミさんの従姉妹の息子さんがやってくるということで、ウチの息子と一緒に公園に連れて行って遊ばせるように仰せつかる。男の子二人を連れ、バットとボールを持って、歩いて公園に向かう。一方がボールを投げてもう一方が打つ、ということをやろうとするが、息子の投げる球がぜんぜん打てるようなところに行かないのでまったく遊びにならない。まだまだである。

太めの女の子が自転車でやってきて息子に声をかける。知り合いらしい。そのうちに子供たち3人で遊具の方へ行ってしまった。子供同士で遊んでくれればこっちは楽だ。しかし、その間に何をするか。SL-C700を持ってきていたので日記でも書こうかと思ったのだが、屋外では全く液晶が見えない。日陰に行ってもダメである。これじゃ、屋外では使い物にならないなあ。仕方なく携帯で書いているのである。時間はかかるが、メールで送ればPC上でテキストデータとして利用できるので無駄にはならない。

とりあえず疲れるまで遊んだようなので帰ることにするが、バットとボールを置いてあるところまで行くとまた子供たちはキャッチボールを始める。子供は元気だ。ボールを追いかけながら沈みゆく夕陽を、暗くなっていく空を見て思う。ああ、オレも昔はこうだったんだなあ。

息子の又従兄弟が今夜はこちらで泊まりたいというので、息子と一緒にカミさんの実家で泊まることになる。夕食もカミさんの実家で一緒に食べる。その間に世界大百科事典Toolkitを使ってデータをhtmlに変換する処理を流しておいた。その結果をもとにEBStudioEPWING形式の辞書を作成してDDwinで使おうとしたのだが、うまくアクセスできないのである。「障害発生.終了するならキャンセルボタンを押して下さい.」というダイアログに「ファイル:■\<・H を開くことができません.」と表示されるのである(■は辞書ファイルが入っているフォルダ)。続けて「DDwinからの警告」というダイアログに「ドライブ■に辞書が入っていません」という文字列が出てくる。最終的には「ddwin.exe」「Abnormal program termination」というのを表示してDDwinが死んでしまう。調べてみると、作成した辞書のディレクトリ直下にある「CATALOGS」というファイルが空なのである。いろいろ調べてみて解決方法が見つかった。EBStudioで入力ファイル名をダブルクリックして「章題」のところに辞書の名前を入力してから「カタログのみ作成」を実行すればよかったのだ。…と思ったのだが、それでも「DDwinからの警告」「インデックスの入力エラーが発生しました」となってしまうのであった。けっきょくこれ以上わからないので、あきらめて寝る。またEBStudioでインデックスを作るときの注意点とか調べないといけないかな。



12月14日(日) 
今日はカミさんは原稿を印刷屋に出しに行っている。ということは冬コミの修羅場は終わりですか。これで我が家に平和な日々が帰ってくる…と思ったのだが、夕食時にはやはり機嫌が悪い。尖った神経が和らぐにはもう少し時間がかかるようである。

息子はカミさんの従姉妹の家に行って、そこの子供さんと一緒に遊ばせてもらっている。その間に私は転居通知の宛名書きをしながら、家庭内LAN上のデータを先日買ってきたCD-Rにバックアップする。引っ越して半年になるのに、まだ転居通知を出してなかったのである。そろそろ年賀状の季節になってしまったからということで書き始めたのだが、調べてみたら年賀状は明日から受付開始だというじゃないか。遅い。遅すぎるぞ。

年賀状もそうだが、私ゃハガキの宛名書きは手書きなのである。コンピュータの中の世界ならばそれほどでもないのだが、その外の世界に対して非可逆的な変化をもたらす行為が恐ろしいのである。印刷に失敗したら何かとコストがかかるからな。コンピュータのソフトを作って糊口をしのいでいる者にあるまじき考えだよなあ。…CD-Rは30枚使ったが、まだまだ必要なものを全てバックアップするまでには先は長い。こりゃ50枚じゃぜんぜん足りないな。

娘をソファの上に寝かせていると、気がつけば彼女は枕元においてあったチャンチャンコの紐を左手で握って動かしている。そろそろ手の使い方がわかってきたかな。外界の存在を認識して、それに対して自らの意思でインターフェースできるようになれば、段階を一つ進んだことになる。

息子は母親にshockwaveのゲームの話をして鬱陶しがられている。ゲーム専用機では遊ばせてないから、他の子供たちとも話が合わないだろうなあ。不憫なことである(とはあんまり思ってなかったりするのだが)。

今夜も私が子供たちを風呂に入れ、カミさんが風呂に入っている間に寝かせる。例によって息子を寝かせるときに娘が泣いているので一緒に連れて上がるのである。娘はかなり機嫌が悪い。息子に絵本を読んでやろうとして布団の上に寝かせると泣きわめく。仕方がないので抱きながら読んでやっていたのだが、見開き分を読み終えて息子がページをめくっている間に顔をうかがうと…笑っているのである。抱かれて親の声が聞こえているのがいいのか、それとも…キミも本を読んでもらうのが好きなのかな、って生後3ヶ月の乳児にそれはないだろう。親馬鹿にもほどがある。

絵本を読み終えて電灯を消すと、また娘が泣きはじめる。仕方がないので例によって腹の上に乗せてずっと背中をさすってやっていたら、やがて大人しくなった。そのうちに俯せでは苦しいような動きをし始めたので私の横に寝かせる。それでしばらくは寝ていたのだが、また泣きはじめて起こされる。抱き上げると、私の胸で口をチュウチュウ吸っている。お腹が空いたですか。それでまたカミさんのところに連れて下りるのである。



12月15日(月) 
今日は通勤中に「流線形’80」(松任谷由実:→【amazon】)を聴いている。代表的なアルバムはひととおり聴いておこうと思って続けて聴いているのだが、いままで聴いてきたところでは世間での評価ほどには素晴らしく感じない。紅雀」に対するamazonのレビューでは絶賛の評価ばかりなのを見ても、音楽的趣味の違いというのは越えられない壁なのだなあと思う。まあそれでも途中で止めるのも何なので一通り聴き続けてみようと思っているのだが、このアルバムはなかなかいい曲が入ってますね。とくに「埠頭を渡る風」は名曲。いつ、何度聴いても素晴らしい。

うがー、0.85インチHDDだとお。すげえ。硬貨と並べた写真を見てるだけですごいインパクトですな。…しかし、1インチでは無理で0.85インチでなきゃダメな用途ってあるんだろうか。まさかSDカードには入らんだろうし。

職場からの帰りにジュンク堂に寄ると、コミックスの新刊のコーナーに平積みになっていたバーディーの帯に「小松左京氏絶賛!!」の文字が。なんか笑ってしまった。

今日は19時に仕事を終えたので、早めに家に着いた。息子は学校で縄跳びを10回できるようになったとか言っている。居間の隣の部屋でやってみせるが、室内では思うようにできないようだ。しかし、20数キロある彼がドンドン跳ねても、この家の床はそれをしっかりと受け止めている。さすがに新築は安心感があるな。そして今夜は早く帰れたので私が息子を寝かせる。布団の中でも彼は縄跳びの話をしている。本人はまだそれほど自覚していないようだが、やはり彼の運動能力は優れていないらしい。クラスでは100回を超えている子もいるという。頑張んなきゃね。



12月16日(火)
目覚ましが鳴ったので目が覚めた。時計を見ると3時半である。寝ようとしたが眠れないので起きる。4時半である。昨晩床に入ったのは早かったのだが、それでも6時間も眠れていない。大丈夫なんだろうか。

パソコンでいろいろとやっていると、気がつけば作業用のドライブが一杯になっている。数メガしか残っていない。15ギガも用意してるのになぜだ…と思って調べてみたら、世界百科辞典をEPWING化するための作業用に1.4ギガ以上、変換後の辞書イメージに300メガ近く取られていたのだった。これはまだ消せないなあ。ということで、要らないファイルを消して(というか作業用だからほとんど消してもいいファイルなんだが)数百メガ空ける。

7時半を過ぎても妻子が起きてこないので寝室の雨戸を開けに行く。カミさんが起きれないと言う。入稿を済ませて気が抜けたのかな。乳児の世話をしながらだしね。そういうことで、息子を起こして食事をさせ、送り出さねばならない。トーストを焼こうと思って食パンを探したのだが見つからない。コッペパンがあったのでこれを使うことにする。勝手に使ってカミさんに怒られるかもしれないが、賞味期限を2日過ぎていたので怒られたら「賞味期限が切れてたので使った」と言うことにしよう。

コッペパンを焼き、イチゴジャムとチーズをはさんで息子に食わせる。彼は毛色の変わったものが好きなので、「おいしいー!」と言いながら喜んで食べている。食パンが切れていたのはラッキーだったかもしれないな。

今日は通勤中に「Magical Mystery Tour」(The Beatles:→【amazon】)を聴いている。ますます混迷の世界にのめりこんでゆくジョン・レノンに対して、ポール・マッカートニーの充実ぶりは素晴らしい。聴き慣れたシングル向けの派手な曲がずらりと並ぶ中でこの「Your Mother Should Know」の、余計なものを削ぎ落としたような美しさを見よ。まあでも、これだけグチョクチョな内面をさらけ出してちゃんと表現してしまうジョンという人も、ある意味恐ろしい表現力ではあるんだが。



12月17日(水) 
今日は通勤中に「ANA」(ANA:→【amazon】)を聴いている。このアルバムは私のお気に入りの1枚である。ANAといっても航空会社じゃなくて、彼女はたしかこの作品がデビューアルバムで、この時点でまだローティーンだったと記憶している。まだ10代だから線は細いが、そこそこ巧いし、何よりも曲がいい。バラードもアップテンポな曲も、水準以上の曲が並んでいる。これだけ粒が揃っているのは洋楽には珍しい…と思うのは偏見か?

今日、通勤中に「マルドゥック・スクランブル The First Compression−−圧縮」(冲方丁:ハヤカワ文庫 JA:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。ちょっと私には文体が修飾過剰だ。読んでいてちょっとうざったい。続きを買うかどうか微妙なところだと思ってたのだが、最後の戦闘シーンもこれだけ実力差があっちゃ燃えませんなあ。これで終わることにほとんど決めていたのだが、ラストシーンを見て気が変わった。次も読んでみるか。そういうことで帰りに「マルドゥック・スクランブル The Second Combustion--燃焼」(冲方丁:ハヤカワ文庫 JA:→【amazon】:→【bk1】)を買うつもりでジュンク堂に寄ったのだが、「フレームシフト」(ロバート・J・ソウヤー内田昌之:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)をまだ読んでないのを思い出してこちらを買うことになってしまった。ソウヤーなら期待を裏切られないだろうからなあ。…なんだか、自分でもよくわからないくらい揺れている。

明日は朝から京都に行かねばならなくなったので早めに職場を出る(といっても19時だが)。それで21時過ぎに夕食を終えたので、今夜は私が子供たちを寝かせる。娘も授乳を終えたところだったので一緒に寝室に入る。今夜は満腹だったので息子に絵本を読んでいるときは機嫌が良かったのだが、電灯を消してしばらくすると泣きはじめた。腹の上に乗せて背中をさすってやっても、さらに怒って泣きわめく。それでまた私の横に仰向けにしてひとしきり泣かせたら静かになったのであった。しかしやはり娘と一緒の布団に寝ると暑い。ここ数日は布団に入っても寒くて仕方がなったのだけどね。カミさんが上がってきたときには暑くて両腕を布団の外に出していて、娘の顔の上に乗せてしまっていたので怒られてしまったのだった。

うわー、将棋ソフトがアマチュアの大会で優勝しちゃったですか。団体戦だから個人の強さじゃないとはいえ、すごい時代になっちゃったもんですな。



12月18日(木)
今日は朝から京都で仕事。昨夜は何もせずに早く寝てしまったので、6時半に起きて日記の更新とEXILIMへのmp3データの転送と我がサイトのアクセス解析結果の取得(無料だと翌日いっぱいまでしか保存されないのだ)と最低限のWebの巡回を済ませる。予定よりは少し遅くなったが、息子と一緒に家を出る。とくに話をすることもなく、息子は私の後をゆっくり歩いてついてくる。校門のところで別れる。学校の柵の内側から息子が小さく手を振るのが見えたので、こちらも手を振ってやって駅に向かうのである。

今日は京都まで往復するので、通勤中に曲数の多い「ベスト」(DREAMS COME TRUE:→【amazon】)を聴いている。しかし、やはりデビュー数年の頃のドリカムはいい。まるで、世界と出会ったばかりの生後3カ月の赤ん坊が、この世界を感じるのが楽しくて楽しくて仕方がないというような、音楽の…いや生への喜びに満ちあふれている。失恋の歌でさえも。

ああそれなのに、読んでいる「フレームシフト」(ロバート・J・ソウヤー内田昌之:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)では収容所でのユダヤ人の描写。このギャップには涙があふれてこざるを得ない。でもやはりソウヤーは凄い。訳がいいのもあるんだろうけど、もう物語世界にどっぷりと浸からされてしまう。ドリカムの歌を聴きながら、この悲惨な運命と、それから立ち上がろうとする物語を読んでいると…もうどう表現していいかわかりません。

京都の作業場所ではWindowsXPマシンを使っていたのだが、使っているとイライラする。何よりも重いし、エクスプローラーが余計な動きをするので腹が立つ。何で左のツリービューでフォルダを選択するとその下の階層が開いたり閉じたりするんだ? 階層構造を開くときは「+」で、フォルダのクリックはその内容を右側のペインに表示する…というように機能が分けてあったじゃないか。そのあたりを使っている人間がコントロールできるようになっていたのではなかったのか? エクスプローラーっちゅうのは馬鹿だから、下の階層構造によっては開くのにアホみたいに時間がかかったりするんだぞ(場合によっては数十分かかった経験がある)。やっぱり作ってるヤツの考えが浅いんだなあ。

だいたいがセキュリティホールをふさぎもせずにこんな面倒臭いことをリンクを開くたびにやれと言うような連中だからな。こんなこと、いちいちやってられるかい。それで被害を受けたら対処法を告知したから自分たちに責任は無いとぬかすんだぞ、きっと。

今日は京都から梅田経由で帰るのでヨドバシに寄る。CD-Rの50枚組をもう1セット買おうかと思ったのだが、保持しているポイントでは少し足りないので断念。なぜか10枚組の方が単価は安かったりするのだが、大量に保存するにはケースの収納効率が悪いからな。それで帰ろうかと思ったのだが、そこでカミさんに「頭文字D 〜高橋涼介のタイピング最速理論〜」を買ってくるように言われていたのを思い出した。ソフト売り場に行ってみるとあったので購入する。

家に着いたときには21時過ぎだったのだが、妻子は風呂から上がったところであった。食卓のカミさんの座るところに「頭文字D 〜高橋涼介のタイピング最速理論〜」の入った袋を置いておいたのだが、彼女は袋の中を一瞥するとポイッとソファの上に放り投げてしまった。頼まれてわざわざ買ってきたものを、そういうふうに扱われるとちょっと哀しい(いや実はついでだったんだけど)。

今夜はカミさんが子供たちを寝かせてくれると言っていたのだが、息子が父親と一緒に寝たいというので慌てて歯を磨いて上がってゆく。私が布団に入るとすぐに彼はその中に入ってくる。ちょっと前までは父ちゃんは熱いから一緒に寝るのはイヤだと言ってたのになあ。まあそれでも、子供は代謝が激しいので一緒に寝ると暖かい。オネショはしてくれるなよ。



12月19日(金) 
カミさんが起きたので目が覚めた。7時半だそうである。今日も朝から京都で仕事なので早起きしなければならなかったんだけどなあ。7時に目覚ましが鳴ったはずなのだが、カミさんが止めて寝てしまったそうである。昨夜も22時過ぎに寝たので7時に目覚ましが鳴ればさすがに気がついて起きられるだろうと思ってたんだが、まったく気づかなかった。昨日は早く起きられたのになあ。急いでEXILIMへのmp3データの転送と日記の更新だけは済ませる。それ以外は帰ってからだ。そういうことをやっていると息子は学校へ行ってしまった。今朝も一緒に学校まで行こうと思ってたんだけど。

今日も移動に長時間かかるので、移動中に「シングルズ」(サーカス:→【amazon】)の2枚組みをまとめて聴いている。たしかにどの曲も耳当たりが良くて聴いていて心地いいのだが、個人的にはこういうサワヤカ路線ばかりではなくてライヴで演っているようなソウルフルな面も聴きたい。日本ではそういうのは受けないんだろうなあ…とも思うが、最近は状況も変わってきているような気もするんだけど。

今日も朝から京都に移動。引き続き「フレームシフト」(ロバート・J・ソウヤー内田昌之:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。340ページ目を読んで大衝撃。がーん、そうだったのか。その可能性は当然考えられてしかるべきだった。そうすると、この物語はどういうふうに転がってゆくのだろうか。目が離せない。

どうもSL-C700で日本語を入力していると、うまくいかないことがある。変換直後に入力したキーが大文字になってしまって変換不可能な状態になってしまうのである。たとえば「聴きやすい曲」と入力しようとして「聴きやすい」と確定した直後に「きょく」と入力したつもりが「Kよく」となってしまって変換できないのである。内蔵ソフトウェアを「1.50JP」にアップデートしてから起きるようになったような気がする。アップデートソフトの不具合だろうか。そういう情報は入ってないんだが。

今日は京都に行ったので、帰りにヨドバシに寄ってDVD-RAMドライブを買うことにする。目標は「LF-M660JD」。私はMacintoshを使っていた頃にPDドライブを買ったので、その流れでいくとカートリッジ入りのDVD-RAMディスクが使えるドライブでないといけないのである。1回だけしか書けないが安価なDVD-Rと自由に読み書きできるDVD-RAMが使えれば、その他の規格は要らない。3万円を切ってポイントが15%ついていたので、そろそろ買い時だろう。

駅まで20分かかる作業場所で20時前まで仕事をしていたので、ヨドバシに飛び込んだときにはすでに閉店直前である。買うものは決まっているつもりだったのだが、ディスクは何を買うかに悩む。DVD-RAMはデータのバックアップ用なので露出していないカートリッジ付きタイプに決定なのだが、DVD-Rのディスクは何を買ったらいいのかわからない。「for data」というのを手にとってレジの列に並んだのだが、データ用だったらDVD-Videoは焼けないのだろうか。そう思って棚に返しに行く。それでまた並んだのだが、「DVD-Rにデータをバックアップすることもあるよなあ。いや逆に初期状態はDVD-Rにバックアップして、その後の差分をDVD-RAMにバックアップしていくのが正しい運用だろう」と思い直してまた取りに行く。「for data」でDVD-Videoが焼けるかどうか実験する必要もあるかもしれないし。

そういうことで、めでたくDVD-RAMドライブ購入である。これを繋ぐ予定にしているCPUサーバのUSB2.0のポートには2つともハードディスクが繋がっているので、USB2.0のハブも買う。これでウチでもDVD-Videoが焼けるようになったか。まあ、我が家ではテレビでDVDを再生するときにはPS2を使ってるので、読めるかどうかちょっと不安である…とか思っていたのだが、調べてみると可能なようだな。

それで閉店の音楽が流れる中、店を出ようとしたのだが、受け取ったレシートを見るとどうも様子がおかしい。ポイントがいくら追加されていくらになった、という表示が印刷されてないのである。これはおかしい。そこで近づいてきた店員のねーちゃんを呼び止め、カードとレシートを見せて「ポイントいくら、いうて書いてないんですけど。カード読ますん忘れたんちゃいます?」と言うと「あ、そうですね」と言われてマネージャーのところに連れて行かれる。もう閉店時刻を過ぎていて「もう閉まってる」という声も聞こえてきてドキッとしたりしたのだが、バーコードの数字を手打ちで入力して精算しなおしてくれた。渡されたレシートを見ると、ポイントの追加は「5,641円」と表示されている。5千円以上を損するところだったんだな。危ないところだ。原因はたぶん、二人で受付をしていたので、カードを受け取った方が商品の箱にカードを乗せていたのをレジ打ちする方が読み込ませなかったんだな。皆様もレシートの確認はお忘れなきよう。

おおっ、ついに「Turbolinux 10 Desktop」プリインストールPCが。しかもCPUがVIA製の軽量ノート…とはいっても、1.6kgでSVGAというのはちょっとツラいな。これが売れなくて、こういう製品が売れないと思われてしまっちゃ困るんだが。



12月20日(土)
息子が起こしにきた。腹が減ったと言っている。時計を見ると昼過ぎだ。両親と妹が寝ているので独りで階下に下りて遊んでいたらしい。さすがに子供を飢えさせないのは親の責任である。起きるか。トーストを焼いて食わせる。そして例によってダラダラと過ごす。今日も一日家の中で過ごしたのであった。

カミさんは娘の容姿を気にしている。「色白だから多少の疵があっても大丈夫ね」とか言っている。本人が容姿で苦労してきたんだろうか、それとも女親として当然の心配なのだろうか。私ゃ自分の容姿のことなんかまったく気にせずに生きてきたんだが(というか、見映えに気を配らなさすぎ)、やはり女性には大問題なんだろうなあ。

今夜は明け方までパソコンで遊ぶ。寝るために寝室に入ると妙に明るい。見ると、電気スタンドが点いている。何をしているんだろうと思ったら、カミさんが横向きに寝て猫式授乳をしながらマンガを読んでいるのであった。「慣れてきたら器用なことができるようになるものね」とか言っている。はあそうですか。

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる  【Amazon】
【bk1】
ISBN4-403-54021-X ¥620+税 



[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]