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▲8月21日(土)▼ →
今日はカミさんはイベントに行っている。娘は相変わらず熱がある。布団の上だとみーみー泣くので胸の上に乗せて背中をトントンすると大人しくなる。元気なときは抱かれているのを嫌がるのだが、弱っているせいか頭を降ろして素直に寝てくれる。可哀想だが、こういうのも可愛い…と思ってしまうのである。泣くと乳児用のイオン飲料を飲ませてまた胸の上で寝かせる…の繰り返しである。
カミさんから午前中に娘を医者に連れて行って熱冷ましをもらってくるように言われているので、電話をかけて熱冷ましがもらえるかどうか訊いてみる。昨日はカミさんが熱冷ましを要求したのだが、抗生物質を飲めば下がると言って処方してくれなかったらしい。しかし、受付の人に名前を名乗るとしばらくして別の女性が出てきていきなり先制パンチを喰らう。
「昨日の朝に来た人ですね。今来ても熱冷ましは渡せませんよ」
「昨夜もずっと40度近い熱があったらしいんですけど…」
「まだ3回しか薬飲んでないでしょ。そのくらいじゃまだ下がりませんよ。食事はできなくてもいいから、薬を飲んで水分を摂って安静にしててください」
それじゃ無理をして行く意味はないな。けっきょく医者には行かず、またイオン飲料を飲ませながら寝かせることにするのである。
医者に行くために着替えてきていたのだが、またパジャマに着替えて娘と一緒に寝室に上がり、胸の上に乗せて寝る。息子も昨夜は遅くまで起きていたので、まったく起きる気配がない。けっきょく、カミさんがイベントから帰ってくるまで親子3人で寝ていたのだった。私はまだ眠いので、また寝室に逆戻りして寝る。
気がつくと、カミさんの布団の上で娘が泣いている。また胸の上に上げて背中をトントンして寝かせる。しかし眠い。いくらでも眠れる。背中が痛くて動けないというのもある。風邪を引いたかな。
そのうちにまた娘の身体が熱くなってきた。熱が上がってきたので冷やせるものを…と思って階下に下りてゆく。近所で地蔵盆の催しをやっているらしいので、カミさんに娘を預け息子を連れて出る。老若男女が集まっているのに1枚ずつ抽選券を配って抽選会をしている。息子は洗剤が当たった。我が家ではアトピっ子がいるため市販の洗剤は使っていないので、息子にカミさんの実家に持って行かせる。彼は2カ所で当選の自慢ができるな。
最近金集めに夢中になっている息子は貨幣に興味を持ってきたようである。風呂に入っていると、硬貨にどういう種類があるかとか紙幣にどういう種類があるかとか訊いてくる。それで、寝る前に私の古銭コレクションを見せてやることにする。コレクションといっても意識して集めているわけではなく、自分の手元に流れてきて珍しいと思ったものを残しているだけである。まあ、独身時代の金が余っていた頃には番号がゾロ目の紙幣とかを集めて束になってたりしていたんだけどね。箱を開けてみると、穴無しの5円玉とか50円玉とか、100円札とか500円札とか、伊藤博文の千円札とか、東京オリンピックとか万博とか海洋博とかの記念硬貨も出てくる。しかし内閣100年なんて、記念硬貨を出すような意味があるのかね。
寝ようとして寝室に入ると、娘が愚図っている。抱き上げtみると、ものすごく熱い。これは40度どころじゃないぞ。大丈夫なんだろうか。明日は日曜日なのに。
▲8月22日(日)▼ →
今日は息子と一緒に「父と子の料理教室」というものに参加することになっている。しかし寝過ごしてしまった。集合時刻の1時間前である。ろくに食事も摂らずに家を出る。まあ、空腹なら少々失敗しても美味しく食べられるだろう、と前向きに考えることにしよう。まだ目が覚めきっていないような息子の手を引っ張って駅に急ぐ。何とか集合時刻前に着き、間に合った…と思ったのだが、まだ誰も来ていない。係員のお姉さんが「会場を示すものを貼っておかないと場所がわからない」と言っているような状況であった。けっきょく、一番乗りですか。
そのうちに続々と親子連れが入ってきた。だいたい幼稚園から小学校高学年、男女半々くらいである。さすがにこういうところに来るのは、茶髪の子供は一人もいない。2組の親子でグループを作るのだが、同じグループに入った5歳の女の子がめっちゃ可愛い。ウチの娘もこういうふうに育ってほしいなあ、と思ったことであった。最近、可愛い女の子を見るたびにこういうことを思っているような気がするな。
料理自体はそれほど手のかかるものではなかったが、コンロや流し台の数が限られているのでなかなか大変だった。まあ、材料費1500円だけで教えてもらえるんだから贅沢は言えないが。
家に戻ると、娘は熱が下がったようである。さっそく這い回ってあちこちを蹂躙しまくっている。まあ、熱を出してグッタリしてるよりはよっぽどマシだな。
オリンピックで日本選手団が好調のようである。メダル数の最高記録を更新しそうな勢いだというのは大変なことだな。とくに最近の日本人は全体的に身体を動かさなくなっているし少子化の影響で長男長女が増えていることを考えると、信じられないことである。やはりこれは、もと東側の国々が社会主義体制で国家によってスポーツ選手を育成していた時代の「貯金」を使い果たしてきているのが原因のような気がする。資本主義体制に組み込まれると、金も選手のモチベーションも無くなってくるだろうからね。
今夜は早く寝るつもりだったのだが、オリンピックの女子マラソンを観ていると日本人選手が独走し始めたのでけっきょく最後まで観てしまった。しかし、トップクラスの選手が次々に脱落してゲロゲロ吐いているような過酷なレースで独走しますか。見始めた頃は「えらい小っちゃいのがおるなあ」とか思ってたし、腕を横に振るのはあまり効率が良くなさそうなのでぜんぜん期待してなかったんだが。偉いもんであります。まあ、これでこの人も日本全国のヒロインですな。個人的には坂本直子さんの方が好みなんだが…って、そういうこと訊いてませんかそうですか。
▲8月23日(月)▼ →
今日は大阪の客先に移動して昼から作業をしていたのだが、京都の客先でハードウェア障害が発生したので京都に向かう。ハードがトラブったのならソフトウェア技術者にできることは少ないのだが、まあいちおう誠意は見せておかないとな。しかし昨夜は女子マラソンをゴールインまで観ていたので眠い。京都に移動する電車の中で熟睡していて終点まで行ってしまった。
家を出るときには雨が降っていなかったので鞄の中の傘しか持たずに出たのだが、大阪の客先に向かう頃には降りだしていた。まったく最近は雨が多い。京都に着いて地上に出ると、またジョボジョボと降っている。ここは熱帯雨林か。梅雨に降るべき雨が今ごろ降ってるんじゃないだろうな。作業場所に着いたときには、身体中グッショリと濡れていたのであった。
帰りはさらに酷い雨である。あまりの雨脚の強さに「勘弁してくれえ」と泣き言をつぶやきながら駅に向かう。周りすべてが雨・雨・雨。なんか、映画の豪雨のシーンみたいだ。進むも引き返すも地獄である。これは、タクシーをつかまえた方が良かったんじゃないだろうか。タクシーなんて貴族が乗るものだと思っているこの私がそう思うくらいの降りである。
そのうちに安物の古い傘が雨漏りしてきた。100円ショップで買って2年半使ってきたものだからな。もう傘の役目を果たしていない。頭に大粒の水滴がボタボタ落ちてくる。傘の柄を水が伝ってきて袖口から入り込む。もちろん下半身はビショビショだ。ズボンは脚に貼りついてしまっている。道路は足をどこに置いても足先が水たまりの中に潜り込む。駅まであと少しの距離になって雨脚が弱まるのもまた哀しかったりする。
電車の中では靴を脱いで足を乾かしていたのだが、降りるときになって靴に足を入れてみると、底の体重をかけたところからジュワッと水が滲み出してくるのであった。この情けない気分。そしてさらに、鞄のポケットから本を読もうと思って取り出してみるとグチョグチョである。これもショックが大きい。
これだけの雨に遭ったのは久しぶりだ。前回は…1988年5月3日に九州でだったか。16年前ですか。あれは曾祖父の50回忌法要のために母の実家に帰ったついでに「九州の女性と結婚したい」という私のために見合いをセッティングしてもらって会ったのだが、決裂して帰る途中だったのだった。けっこう容姿は好みだったんだがなあ。それで県内いちばんの繁華街を歩いていたら急に強い雨が降ってきて、道路脇の蓋を吹き上げて下水が噴き出してきたのだった。ああいうのを見たのは後にも先にもあの時だけだ。
そして母の実家に帰る頃には囂々たる雨が降っていて、田んぼの真ん中にある実家に着くためには泥水を掻き分けるようにして進まねばならなかったのだ。身体じゅう田んぼの泥の臭いにまみれて、まるでドジョウになったような気分だったのを覚えている。
その翌日の法事を行ったときには周囲一帯が冠水していて、会場の公民館まで下半身を水に浸かって移動しなければならなかった。今は亡き祖母などは船で移動していた姿のビデオが残っている。なかなか風情のある絵であった。今となってはいい思い出だな。
▲8月24日(火)▼ →
今日は通勤中に「Delicious! 〜The Best of Hitomi Shimatani〜」(島谷ひとみ:→【amazon】)を聴いている。やっとEXILIMに入っている音楽データを入れ替えられたのである。いやー、やっぱりいいですね。どの曲にも華がある。
帰りに本屋に寄って「ぼくドラえもん」の13号を買う。昨日も見つけていたのだが、雨が強いので断念したのだ。やっぱりDVDが付いていると買ってしまうのである。創刊号はDVDが付いていたので買ったのだが、それ以降は付録が極端にショボくなってしまったからな。創刊号を買わせれば後は惰性で買ってくれると思っているのかもしれないが、消費者はそれほど甘くないのである。家に帰って「今日はおみやげある?」と訊いてきた息子に渡したのだが、それほど嬉しくないようである。やっぱりドラゴンボールやキャプテンの方がいいのか。
野村総研がオタク層の購買力を調査したというのが何ともはや。自分自身を考えるに、「アニメ」「コミック」「アイドル」「ゲーム」「組立PC」のどれも薄いよなあ。実際、ここで示されているどの消費者層の定義にも当てはまらないのである。
オーストラリアはわざと負けましたか。後半戦はオーストラリアがいちばん強かったような気がするので、キューバと闘るのを観てみたかったんだがなあ。キューバに予選リーグで大勝した油断があれば、あわよくば勝ってくれるんじゃないかと思ったりするんだな。
まあ、日本もさすがに2連敗はするまい…とか思いながら帰りの電車の中で携帯を使って試合経過をチェックしていたのだが、両方ともぜんぜん点が入らない。これはヤバい展開だ。こうなるとどっちが勝っても不思議ではない。と不安な気持ちになっていたら、やはり先に点を取られてしまった。家に着くと9回途中。城島がセーフティバントを試みたのを見て「こりゃダメだ」と思ってしまった。あれだけ追い込まれてちゃ、力を発揮できるわけがない。案の定、一人のランナーも出せずに負けてしまった。
やはり以前書いたように采配の不安が的中してしまったか。日本シリーズでもそうだが、長丁場のペナントレースじゃないんだから、「長い目で見る」なんてことはやってられない。「調子が悪い」とか「通用しない」とか判断すればすぐに見切りをつけなきゃならない。投手陣にはそれができてるのに、打撃陣に対してそれができなかったのが最大の敗因だな。大野コーチはちゃんと仕事をやっていたと思うのだが、打撃コーチが怠慢だと思う(というか、顔ぶれを見るとあんまり「打撃が凄かった」という人はいないなあ)。予選は1試合や2試合負けてもいいんだから、使える選手と使えない選手を見極めないといけないと思うんだな。予選で1度も打席に立ったことがない選手がいたなんて、言語道断だ。
それに「日本での実績」を信用しすぎだ。誰とは言わないが、長丁場のペナントレースだったらトップクラスの投手は打てなくてもレベルの落ちるところで帳尻を合わせられれば好成績が残せる。そういう選手はギリギリのところでは使えない。よく知った相手なら実力を出せるが、初対面ではダメという選手(私の将棋がそのタイプだった)も国際試合では使えない。そのあたりも「何か違う」と思ってしまうんだよな。
予選でも本塁打でしか点が取れてないという見方があったが、その通りでしょう。中畑は「1点も取れない負け方は、あまりにもジャパンらしくない」と言ってるらしいが、逆に予選の通りなんじゃないか。
どうも打線は「ドリームチーム」という感じがしないのだ。昨年のダイエーの方が破壊力があるような気がするのは外人がいないせいだけではないんじゃないか。やっぱり1チーム2人というのは厳しかったような気がするなあ。とか思ってたらスコアラーやトレーナーはすべてアマ出身という話が。やはり考えが甘いのだ。何の見通しもなく1リーグ制を進めようとしてるのも同じような気がするな。野球の未来は暗い。
新聞のサイトでは「松坂1球に泣く」とか書いてあるが、それは違うだろう。ホームランを打たれたならともかく、1球の失投で負けるわけがない。その前のフォアボールがイカンのでしょう。そのあたりが、酷な言い方だが「いい投球をしても勝てない投手」だ。日本国内でも負けが多いので、そういう投手をエースとするのには少し不安を感じていたんだよな(だからといって岩隈をエースにするのはさらに不安だったりするのだが)。トーナメントでは「負けない投手」を使わなければならない。このあたりも、「名前」優先でやっていたような気がする。まあ、試合前は私だって「松坂で決まりだろう」と思ってたから同じなんけどね。
生では9回の途中からしか観ることができなかったのだが、「石毛みたいな選手がいればなあ」とか思ってしまった。左投手の外角球をしばいて右方向に伸びる打球を打つことができる選手。打つことによってチームを盛り上げることができる選手。見ていてそういう「何とかしてくれそうな雰囲気」がぜんぜん感じられなかったんだよな。あの城島でさえも。まあ、それだけプレッシャーが強かったということなのかもしれないが。
まあ、腹立ち紛れにいろいろ書いてきたが、野球は「超一流のスター選手を集めても、負けるときはいとも簡単に負けるのだ」というのがいちばん正しいのかもしれないね。実力差が出やすいバスケットでさえも、今回はドリームチームが苦戦してるみたいだし。
▲8月25日(水)▼ →
今日は大阪ドームで阪神戦があるので、夏休みを取ってタイガースファンの息子を連れて行くことになっている。娘の熱がまた上がって昨夜は39度まで上がったそうである。それがちょっと心配ではあるのだが。
近鉄で鶴橋まで出て地下鉄に乗り換える。駅構内の地下鉄路線図を息子に見せて経路を確認させる。彼も自分で判断して動けるようになっているので、最近は自分の記憶力に不安を感じることもあって教えておくのである。前の駅に着く頃から「次やでー」とか言い出すのはちょっとうるさいこともあるが、乗り過ごす危険を考えればこれが正解であろう。
入場するときにどちらが息子用のチケットか迷ったのだが、よく見ればどちらも同じ価格であった。子供料金というのはないのでしょうか。まあ、座席を売っているのだから理解でいないこともないが、何となく納得できない。
何か腹ごしらえをしてから行こうと言ったのだが、息子はもう一刻も早く座席のところに行きたいと言っている。行ってみると、いちばん端っこであはったが、前には誰もいない席であった。逆に、ガキが我々の前にやってきてフェンスから身を乗り出して写真を撮ったりするのが邪魔だ。しかし金本って人気あるのね。レフト線にいるせいか。
ドームの上の方で白い光が横に連なっているいるのを見て、外の光が入ってきてるのかと思ったら照明だった。今はもう「カクテル光線」じゃないのね。
さすがにこれから2時間以上も観戦してると腹が減ると思い、息子に練習中の打球に気をつけるよう言いつけて買い物に行く。マクドナルドなら安く食えるのではないかと思って行ってみたが、てりやきマックバーガーが300円。「大阪ドーム協定価格」なんだそうである。まあそれでも他の店よりは安いようなので2個買って座席に戻る。食べなくていいと言いながらも息子は私がパッケージを開けると食べたいというので食わせる。さすがにハンバーガー1個では物足りないのでコロッケも2つ買ってきて二人で食う。
しかし怖い。外野席近いとはいえ、ネットに隔てられずにホームベースが見えるギリギリのところなので、直撃の危険は常にある。打球が上がると一瞬見えなくなるのも不安を募らせる。とてもリラックスして観れない。「こっちに来るな!」と、まるで守備についているように思いながら観ているのである。しかし、2回にレフトフライが飛んできてやっと感覚がわかった。これなら大丈夫かな。考えてみれば、100メートル近く離れてるんだから、時速200キロの打球が飛んできても2秒近くかかるんだから大丈夫だろう。2秒というのはかなり長い時間である。
息子は緊張してるのか声が出てない。家ではあんなにうるさいのになあ。5回の満塁で4番のチャンスになってやっと声が出てきた。それでもこちらをちらりと見て声が小さくなったりする。これは普段からかなり抑圧されてますねえ。ちょっと不憫に感じたりする。
私はというと、大阪ドームにいながら携帯電話でオリンピックの試合経過を調べている。まったく何をしてるんだろうね、オレは。
外野席の横浜応援席がえらくうるさいと思ったら、挑発するようにこっちに向かってラッパを吹いている。こちらに向けていないときとはぜんぜん違う。しかしラッパの音って、すごい指向性があるのね。
応援グッズはぜんぜん持たずに出てきている。息子は応援団に合わせて拍手をしながら応援していたが、手が痛そうなので5回を終わったところでメガホンを2つ買ってやる。ああ、これで我が家にも縞柄のメガホンか。欲しいかと訊けば欲しいというので風船も買う。しめて1400円。高価いなあ。家に帰ってから息子がそれを言ったようで、カミさんが「近所のスーパーで安売りしてるときに買えばよかった」とか言っていた。へえ、そういうものなんですか。
7回表の攻撃が始まると、もう試合は観ていない。あちこちで風船を膨らませ始めるのである。後ろのガキが膨らませているのがポコポコ頭に当たる。それに、前で膨らまされていると後ろの客が見えんだろ。グラウンドに入ったのを片付ける人も大変だ。コイツら、選手のプレイを観に来てるわけじゃないんだな。いかにも阪神ファンらしいことではある。オレが相手チームの選手なら、何とかして攻撃を引き伸ばしてやろうと思うだろうな。
試合内容は毎回のようにチャンスが来て点が入るタイガースファンにはこたえられない内容。ヒーローインタビューを聞き、六甲おろしを合唱してから家路につく。まあ、日本が勝ったようでよかったよかった。
▲8月26日(木)▼ →
とうとうお亡くなりになってしまったようだ。EXILIMのmp3再生機能である。本体のボタンを押せば電源は入るのだが、それからはリモコンをどう触ってもウンともスンとも反応しない。撮影はできるようだ。これは新しいのを買うしかないかなあ(なぜそっちの方向に話が?)。
今日は夕方からミナミの客先で作業。しばらく行ってなかったところなので、予定外の作業を何かと言いつけられてやっていたら21時前になってしまった。帰りに難波古書センターの前を通ってみるが、さすがにもう閉まっていた。哀しい。それでブックオフのなんば駅南口店に寄る(いま店名を調べていたらすぐ近くに別の店があるじゃないか。知らなんだ)。古いCDが一枚105円で山積みになっていたので全部チェックしたが、けっきょく買いたいものは無し。500円お買い上げでスクラッチカード…とか店内放送してたので頑張って探そうと思ったのだが、ここもすぐに閉店時刻になってしまい、けっきょく買ったのは「マルチメディア・バカ」(渡辺浩弐:電撃文庫:→【amazon】)だけだった。で、帰りにちょっと読んでみたら小説じゃなくエッセイみたいなもんだった。ちょっと残念。
▲8月27日(金)▼ →
今日は夏休みを取っている。息子と一緒に昼過ぎまで寝てしまっていた。彼を連れてどこかに行こうかと思っていたのだが、もうちょっと無理か。
それで今日は休みなのだが、それでも仕事のメールをチェックして処理しなければならない。やっぱりこれはおかしいと思うんだな。技術というのは人間を幸福にするばかりではないのだ。
娘はついに食卓の上に乗り上がるようになってしまった。食卓に掴まり立ちすると爪先で立って腕の力で身体を持ち上げてしまう。這うときにも腕だけで這っているくらいなので、腕の力は強い。すごく嬉しそうだが、これで食卓の上も安全地帯ではなくなってしまったのである。
街に出ないので、今日は息子とキャッチボール。それでも彼は力があり余っているようで、夜になっても室内でボールをタンスに向かって投げている。それで、タオルを使ってピッチング練習をする方法を教える。これは肩の一部だけに力がかからないし全身を使うので体力の消耗も大きい。今の彼には最適なトレーニングだろう。何よりも実際にボールを投げないので、近くにいて鬱陶しくないのである。教えてやると、例によって彼はずっとやっている。かなり疲れたようだ。フォームも大きくなったみたいだし、継続してやってくれればいいのだが。
▲8月28日(土)▼
今日から息子を連れて私の実家に里帰りすることになっている。娘は病み上がりなので、母親と一緒に自宅で静養である。食卓に乗り上がるくらい元気ではあるのだが。まあ、娘がいなければ祖父母の愛が息子に行くから彼のためにはいいんじゃないかな。
カミさんは私を起こしてまたそのまま寝る。私は息子を起こして着替えさせ、リュックにパジャマと明日着るものを詰めさせ、ボトルにお茶を詰めてすぐに家を出る。朝食は電車の中で取る予定だ。大型の台風が近づいていて明日は早く帰るつもりなので(場合によっては日帰りもありうる)今日は早く行くのである。
息子は電車熱が再発しているので、電車に乗るのを楽しんでいる。今はクロスシートとロングシートの違いに興味があるようである。阪神梅田駅前のアンスリーでパンとジュースを買って直通特急の車内で食べる。
甲子園駅では、なぜか乗ってくる子供がみんな阪神のユニフォームを来ている。午前中から試合があるわけもなし、なぜなんだろう。まさか、このあたりの子供はみんなこのユニフォームを着用してないといけないとか…
途中で瀬戸内海が見えるのだが、内海とはいえやはり台風が来ている影響があるようで、一面に波頭が白く見えている。帰る時期を判断するのが難しいな。
実家に着くと私は例によって眠くなる。息子の相手は彼の祖父母に任せて私は眠るのである。それほど天気は崩れてきていないので、帰るのは明日でいいだろう。
実家には1階にテレビが3台あるのだが、タイガースファンの息子は阪神戦の中継、私の父は巨人戦、私はオリンピックを観ていたりする。親子孫3代で共通に楽しめるものというのはなかなかないのである。そういう時代なんだよな。
▲8月29日(日)▼
昨日は夕方に寝てたうえに息子と一緒に早く寝たので、今日は昼前に目が覚めた。息子はすでに起きて祖父と一緒にテレビを観てるようだ。私の両親ももう年齢的に孫と一緒に外に出る元気はないので、冷房の効いた部屋の中でまったりと過ごすのがいちばんいいんだろう。
昼食前に息子はカップラーメンが食べたいと言っている。しかし私の母が用意しているのは茹でたトウモロコシなのである。息子はどうしてもカップラーメンを食べたいと言っているが、実家にはないようなのだ。私の母が買いに行こうかと言っていたので、帰る途中でラーメンを食わせてやるということで息子を納得させる。母は後で食べた面を上にして皿の上に置いていたので食べ滓だと思って「私のはどこ!?」と慌てていたくらい好きなようだが、子供にとってはそんなもん、美味いわけないよな。
最大の不幸は祖父母と孫の好みの齟齬だと思う。私にも同じようなことがあった。父の実家に帰ったときに、数年に一度しか来ない孫が来るというので祖母が張り切っておはぎを作ってくれるのだが、孫はその甘ったるさとしょっぱさが好きではなかったのである。まるで「魔女宅」に出てきた孫娘みたいだな。「絞りたての牛乳」というのも脂っこくて飲むのが辛かった。子供というのは残酷なものなのである。
帰るときにも私の両親は息子のリュックに庭で取れた野菜とか何でもかんでも詰め込もうとする。戦後の買い出しじゃないんだからさあ。自分たちの作ったものを孫に食べてほしいというのはわかるが、食物を得るのにそれほどコストがかからない現代では、受け取る側にそれほど有難味はないんだな。
昼過ぎに実家を出る。里帰りしていた孫を見送る祖父母の気持ちというのは、いつの世も同じであろう。私の祖父母も同じだったろうし、いつか私もそれを味わうことになるのだろうか。それよりもウチの子たちに子孫を残せるだけの甲斐性があるかが問題か。いやそれよりも、私があと10年以上生きられるかどうかが最大の問題だな。
心配していたほど天候は悪くない。雨は降っていないし、雲は低く垂れ込めているが、瀬戸内の波は昨日ほどではない。息子は、左側の窓からJRの線路が見えなくなるとすぐに眠ってしまった。今朝は5時に起きたとか言ってたからな。その間に私はLinuxザウルスで昨日今日の日記を書く。1時間近くあればけっこう書ける。
そして梅田に着き、息子のリクエストにより阪神からJRに乗り換える途中にある「あらうま堂」というラーメン屋でラーメンを食う。16時過ぎだったのだが、けっこう混んでいる。私は「しょうゆ味」というのを注文したのだが、スープが濁っているのを見て「ちょっと好みと違うかも」と思ってしまった。私は澄んだスープが好みなのである。麺も太い。これも好みと違う。それでも、食って後悔するような味ではなかった。
息子は「味噌味」というのを頼んだのだが、途中でもう食べられないと言う。それで丼を入れ替えて、「しょうゆ味」のスープも味わってみるように言う。すると、彼はこっちの方がいいと言ってスープをすすっているのである。息子の残りを食べたが、私も「しょうゆ味」の方が好きだな。
JRに乗り換えるが、息子は別のホームに入ってきた車両を見て「あ、サンダーバード!」と声を上げる。乗っている途中でも「次、大阪城公園? それやったら車庫があるな」とか言っている。やはり電車への興味が再燃しているようである。
見回すと、乗客の中に若い女性がいっぱいいるなあ。なんだか楽しいなあ…とか思っていたら、みんな大阪城公園で降りてしまった。コンサートか何かあるんだろうか。帰ってからカミさんにそれを告げると彼女が「ジャニーズかも」と言うのに「それほど馬鹿っぽい雰囲気じゃなかったけどなあ(大偏見)」と言ったのだが、調べてみたら「堂本剛」…ジャニーズでしたか。こりゃ失礼しました。ふにゃふにゃ。いや、ほんとにアイドルのコンサートを観に行くような層には見えなかったんですよお。
▲8月30日(月)▼
私は今日まで夏休みである。娘は久しぶりに保育所、息子は登校日だということで学校に行っている。今日も外には行けないか。まあ、「大型で非常に強い」台風が来ているらしいので外に行く気はないんだけどね。仕事のメールを見ると、京都の客先でまたハードウェアトラブルが起こっているようだ。そんなこんなで、今日は自宅待機である。
カミさんは昼寝に入り、息子が学校から帰ってくる。15時前に電話がかかってきた。保育所からである。警報が出たので娘を引き取りに来てくれということであった。幸い、まだ雨は降っていない。自転車で迎えに行くのである。息子も出てきたので一緒に迎えに行くのかと訊くと、彼は習字の塾に行くんだそうである。そうか。
保育所に着き、娘のいるはずの部屋に行くが、0歳児クラスの部屋はぴっちりと閉めきられている。どうしたんだろうと思ったら、お昼寝時間なのであった。部屋の中央一面に子供用の小さな布団が敷かれ、それぞれの上に乳児が横たわっている。寝てたんじゃ、どれがどれだか区別がつきにくいな。違う子を連れて帰ったらカミさんに怒られる(ってゆーか、そりゃ誘拐だよ)。慎重に娘を捜すのである。子供を区別できるほどの嗅覚はないからなあ。
寝ているところを起こしたので、娘はぼんやりしている。私の顔を見ても無反応である。おい、父を見忘れたか。負ぶい紐で背負ってやっと笑顔が出たそうだ。でも自分では彼女の笑顔を見ることができないんだよな。
家に帰って娘の相手をする。彼女は自分で動けるようになってるし、やりたいこともはっきりしているので大変だ。息子も帰ってきた。お義母さんがやって来られて娘を抱いているので、今日も息子とキャッチボールをやらされるのである。
今日は私のささやかな夏休み最終日だ。発泡酒を飲んで夕食を食べ、子供たちを風呂に入れて「明日からまた仕事か。そろそろ寝るかなあ」と思っていたら、何かが震える音がしている。携帯電話がブルっているのである。発信元を見ると上司である。もう23時前なのにどうしたんだ。そう思って出てみるといきなり「京都行こか!」と言われてしまった。あのー、台風が来てるんですけど。
上司はもう車でこちらに向かっているそうである。10分くらいで最寄りの駅に着くというので、慌ててパジャマから私服に着替えて家を出る。外は強い雨が降っているので、最寄り駅までとはいえ背広で出て濡れたくない。先日のような思いはしたくないのである。
上司は「10分くらい」と言っていたのだが、けっこう待たされた。雨がじゃんじゃん降っているうえに風も強いので立っている場所に困る。そして車に乗って気がついた。暑いからというので髪を洗ってちゃんと乾かしていなかったのである。冷房が効いているので寒い。風邪を引きそうだ。マシン室はもっと寒いぞ。大丈夫なんだろうか。
再接近している時間帯に台風に向かって時速100km以上で走ることになる。高速道路は通行止めにはなっていない。警報が出ているうえに真夜中近くなのだが、思ったより車は多い。とくにトラック。日本の物流は警報が出たくらいでは止まることは許されないのだなあ…などと運転手さんたちに深く同情してしまうのであった。いや、私が関係しているサーバも止まることを許されていないんだった。それで夏休みを取ってる日の真夜中に呼び出されて台風の中、府境を越えて京都に向かっているのである。
▲8月31日(火)▼ →
京都の作業場所で使っているノートはWindowsXPが入っているのだが、どうもファイルの検索機能がおかしい。絶対に引っかかるような条件を指定しても目的のファイルが見つからないことがよくあるのである。こんなことじゃ安心して使えないなあ。みんな、よくこんなOSを使っているもんだなあ…というか、なんで誰も文句を言わないんだ。私の使い方が間違っているとも思えないんだが。私ゃ次に買うマシンでWindows2000が使えないならLinuxに乗り換えますぜ。
けっきょく昨夜から徹夜して今夜の21時近くまで仕事。夕方に昼食を食いに出るまで差し入れのサンドウィッチを1パック食っただけだった。家に帰ってからも夕食を食べてパソコンに向かっていると何度も意識を失う。今日はもう日記の更新は無理だな。ここしばらく毎日更新していたのだが。まあ、仕事で徹夜したら仕方がない。寝ることにする。
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