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▲3月11日(月)▼ →
今は通勤中に「Maurice White」(Maurice White)を聴いている。やはりいいアルバムである。特に「I Need You」は名曲だねえ。あれこれ書くことがないくらいだな。そして帰りに「アクーラ・ミッション」(大場惑:エニックス文庫 1990)を読み終えた。植民星で生まれた最初の子供が未踏の地に乗り出してゆく話だが、少年の冒険物語としてなかなか読ませてくれましたね。
今日は職場から梅田を廻って帰る。上司が出張中なので、何とかチケット屋が開いている時間に退社できたのである。しばらく行ってなかったので残り少なくなっていた図書券と鉄道のプリペイドカードを買った。そしてジュンク堂に寄って買うべき本を探す。小説は買うべきものはなかった。「NANASE 2」を買って帰る。「アクーラ・ミッション」を読み終えた後に読み始めたが、今回も怒涛のように読んでしまった。凄いすごい。でも、今回もあんまり表紙が魅力的じゃないなあ。中身はこんなに気合が入ってるのに表紙がこれだとは…前巻でも思ったが、このシリーズはあんまり売りたくないのか?
家に着くと風呂場の電灯が点いていた。息子は浴室の中から「とーちゃん、ぼく、ちゅーしゃされたけど、なかへんかったよ」とか言っている。今日も医者に行ったのか。訊くと、保育所で胸が痛いと言うと顔面蒼白になって手足が冷たくなったらしい。それは穏やかじゃないな。それで医者に行って心電図と尿検査、そして血液検査をされたらしい。それで採血のときに泣かなかったのを看護婦さんをはじめみんなに誉められたのが嬉しかったそうだ。そうか、キミは我慢強いからな。耐えるばかりじゃストレスが溜まるかもしれないけどね。
▲3月12日(火)▼ →
今日は通勤中に「TO YOU」(STARDUST REVUE)を聴いている。スタレビがブレイクした、ちょうどそのときのアルバムである。ワタクシ的には過渡期の作品なので曲のレベルの差は大きいが、それだけに「トワイライト・アヴェニュー」や「夢伝説」のような良い曲はたまらなく素晴らしい。
今夜もCDからPCに録音しているとパソコンが死んだ。しかし、私のメインのブラウザであるLunascapeは閲覧したことのあるページを忘れなかったのである。Lunascape、偉いっ! …というか、それが当たり前なんだけど。IEのエンジンを使っていても、IEみたいに馬鹿じゃないんだ。閲覧済みのページへのリンクも未読の色になってしまって非常に困ってたからね。
今日は発注元の人と客先で作業していたら遅くなってしまった。家に着いたときには、すでに翌日だ。息子はもちろん寝ている。彼は今日、母方の祖母に連れられて父方の実家に行ったのである。電車の中でも寝なかったらしいから疲れただろうね。息子が先に寝ているので遅くまでパソコンを使えるのだが…眠い。何度も座ったまま気を失う。このまま倒れてしまえばどんなに気持ちいいだろう…とは思うのだが、何とか耐えるのである。日記を更新し終わったときには4時前になっている。馬鹿じゃなかろか。
▲3月13日(水)▼ →
があああっ、こういうのが出るのかっ。私ゃソニーのパソコンは周囲で買った人の評判がよくないのであんまり買いたいとは思っていなかったのだが、これは欲しいかもしれない。いまは貧乏だから金を貯めなきゃいけないな。この程度の不況であっても、欲しいものがあれば人は金を出すのである。
今日は通勤中に「Miss M」(竹内まりや)を聴いている。再生をはじめて、自分のポジションはキープしてるがイマイチ華がないなあ…とか思いながら聴いてたら、B面になって俄然盛り上がってきた。そういえばこのアルバム、A面とB面でまったくコンセプトが違うというのを読んだことがあるのを思い出した。A面B面とか言ってもわからない世代の人もいるかもしれないが、この作品が出た当時はアナログレコードだったんである。それを忘れて聴いていても、前半と後半でぜんぜん別の作品という感じですね。B面は「Tokyo Side」なんですか。私はこっちの方が好きだな。「二人のバカンス」は本当にいい曲だし、「Farewell Call」に至ってはワタクシ的に超絶名曲なのである。ああー、泣ける〜。
先週の土曜日に出勤したので、明日は代休を取らせてもらうことにする。そのために差し迫った仕事を片づけていたら23時近くになってしまった。地下鉄を降りてコンビニで本日発売のマンガ雑誌に一通り目を通すと真夜中近くである。0時過ぎまで粘って駅近くのレンタルビデオ屋で新作のソフトを借りる。ここは新作なら1泊2日で100円なのである。家に帰ると1時近い。今日も息子はすでに寝ているのであった。
▲3月14日(木)▼ →
今日は代休を取っている。先週の土日に自分の用事ができなかったので、パソコンのデータのバックアップ処理を走らせて用事をこなす。あとはWebを巡回していると一日が過ぎるのである。
うおおおおお、個人でこんなものを作ってる人がいるんですか。凄いっすねえ。そういう意味ではコンピュータというのは物凄いものではある。才能のある人が使えば、とてつもないパワーを発揮するんだ。オレなんか、ほとんどその潜在力を使いこなしていないのを思い知らされてしまいますなあ。
今夜はカミさんが焼肉か寿司を食いに行きたいと言う。それじゃ寿司にしましょう。外に出てまで焼肉を食う気が最近まったくしないのは、歳のせいかなあ。カミさんの車で息子を保育所に迎えに行き、そのまま100円寿司に行く。休日に行くとかなり待たねばならないのだが、今日は平日のせいか空いていた。端から詰めて座らせているので何故かと思ったら、寿司が往復しているベルトコンベアのところにU字型のガイドを置いて、そこで寿司が引き返すようにしているのだった。U字型のガイドに沿って、寿司が上り車線から下り車線に移るわけなんですな。なるほど、そういう運用をしてるわけなのか。客がいない座席のところまで寿司を回すのは無駄だし、客の数と回転している寿司の数の比も一定にすべきだな。
寿司屋からの帰りに私が借りていたビデオを返し、古本屋に行くことにする。まずは以前からある地元の古本屋に行ったのだが、潰れてふつうのオフィスになっていた。近所に古本市場とかブックオフとかの大型店が相次いで開店したからなあ。この業界も競争が激しくなってるのね。私の理想の職業は「昔ながらの古本屋の店番」だったのだが、もうそういう時代じゃなくなってきてるんだよな。
そういうことでブックオフに行く。店内では機械で本を磨いている。そうか、それで新潮文庫の紐の栞が切れちゃうわけなのね。しかしそうすると、本はこういう店を経由するたびにだんだん小さくなるということなのか。サイコロみたいになるまで流通することはないだろうなあ。
ここは息子向きの本はあまりない。退屈そうにしてるのでフィギュア関係の雑誌の仮面ライダー特集号を出してやると、しゃがんで自分を膝の上に乗せて読めと言う。はいはい。
最後に私が自分の本を選んでいたら、息子が絵本を抱えてやってきて「これ、かってください、おねがいします」と頭を下げる。えらく他人行儀じゃないか。そういう頼み方は母ちゃんに教えられたのか。けっきょくその本はカミさんが100円分のポイントを持ってたので、それで買ってもらったようである。私は100円の文庫本を6冊買った。
家に帰り、今夜は私が息子を風呂に入れる。息子が脱衣場のところでズボンとパンツをどうするか悩んでいるので、洗濯機に入れろと言う。何を考えているんだ。浴室に入り、まずは息子の身体をシャワーで流し、股間の前後を石鹸で洗う。彼の尻に手を突っ込んだとき、にゅるっという嫌な感覚が手を伝わってきた。ウンチか。ちゃんと拭かなかったのか。それにしてもずいぶん大量だな。掘り出しても掘り出しても出てくる。保育所でウンチをして自分で拭いたんだろうか。どこでウンチをしたのかと訊くと、彼は小声で「くるまのなか」と応えた。なにー、漏らしたのか。家に帰ってきてカミさんが「臭い! オナラしたやろ」と言っていたのはこのせいだったのね。車の中でウンチがしたいとは言い出せなかったのか。そういうときは言わなきゃダメだぞ、と言いつけるのである。最近、怒鳴られることが多いみたいだけど、萎縮しちゃいけない。そうだとすると、お尻の間に挟まってる分だけじゃないな。それでパンツをどうするか悩んでたのか。それも言わなきゃダメじゃないか。風呂から上がって洗濯機から彼のパンツを引っ張り出し、トイレで内容を確認していたら(パンツに付着しているだけだった…と思う)カミさんがやってきて洗ってくれたのだった。
この件に関してはあんまり言及したくなかったのだが、あんまり笑えたので思わず書いてしまうのである。「ジープの話だと、英語で説明したがる奴って必ずいるんだよね」という発言に全世界で1万人以上の笑死者が発生したものとみられます。元発言を読まずにコメントしてるのが丸見えだよなあ。よくこれであんだけ偉そうに他人を見下した書き方をできるもんだ。実社会なら宗男クンみたいにカネと権力を持ってりゃそれも通るのかもしれないけど、ネット上じゃそれは通用しないのよね。いやしくも他人の発言に対するコメントを公の場に公開するんだから、元の発言を真摯に読んでから書くのが常識だと思うんだが。よくこういう人が社会生活を維持できているもんだと思いますわね。私ゃこういう人とは話したくないよなあ。まあ私は「酒飲んで発言するなんて信じられない」とか書いたこともある人なんで、それも極端かもしれないけどね。あ、そういう意味では半分眠りながら書くのも同じか(苦笑)。
▲3月15日(金)▼ →
起きたら7時半である。昨夜は23時前に寝たはずなんだが、やはりその前にちゃんと寝てないのが響いてるんだろうな。昨夜、MDに新しいCDを録音してなかったことを思い出した。いま起きればまだ間に合う…と思って起き上がったのだが、家を出てから気がつくと、けっきょく録音するのを忘れてやんの。老化現象かのう。今日は朝から発注元で打合せがあるので日記の更新もできなかったのである。そういうわけで、今日も「Miss M」(竹内まりや)を聴いている。なんでこんなに「Tokyo Side」が良いんだろうとか思いながら聴いていたんだが、ワタクシ的にはコーラスがいいんだな。心にじゅわんと沁みてくる。クレジット見るとEPOとか山下達郎とか参加してるのね(全部じゃないけど)。そりゃ心に沁みるはずだ。
今日は夕方から客先で打合せだったのだが、客先で歓迎会があるということで19時前に解放された。それで新大阪駅の本屋に寄って「夢の樹が接げたなら」(森岡浩之:ハヤカワ文庫)を見つけたので買った。この人はアンソロジーで読んだ短編がなかなか良かったのだが、短編集は読んだことがなかったんだな。この本はハードカバーで出たときに世間の評価もよかったみたいだし。
そして家に帰る途中で「スターダスト・シティー 1」(笹本祐一:ソノラマ文庫)を読み終えた。あんまり面白くなかったなあ。やっぱりワタクシ的にはこの人が良くなってくるのは「星のパイロット」以降かなあ。
家に帰る途中にレンタルビデオ屋に寄って「ゴジラ対メカゴジラ」を借りる。息子が次にこれを観たいというのでリクエストにお応えするのである。何でこれを観たいと思ったんだろ。先日行った医者の待合室にゴジラの本があったらしいから、それで覚えたのかなあ。ゴジラの形をしたロボットというのは、話だけ聞けば面白そうかもしれないんだけどね。しかしパッケージを見ると、どうにも大人の鑑賞に堪える作品のようには思えない。そこで、ちょっとは大人の鑑賞に堪えそうなものを借りよう…ということで、「アイアン・ジャイアント」も借りるのである。SFオンラインで笹本祐一先生が激賞されてたからね。
家に着くと息子が階段を下りてきて玄関の扉を内側から開けてくれる。それは嬉しいんだが、ちょっと不安も感じるなあ。オレが狼だったらどうするんだ。彼は私がレンタルビデオ屋の袋を持っているのを見て「なに、かりてきたん?」と訊く。「ゴジラ対……」と言うと「めかごじら!?」と続けて私が肯くと喜んで階段を上がってゆく。そんなに観たかったのかねえ。
▲3月16日(土)▼ →
カミさんが息子を保育所に送って、いま話題沸騰の「ロードオブ・ザリング スイートコレクション チョコ&キャンデー」を買ってきた。おまけ(?)のCD-ROMを私のマシンで再生させられる。メイキングとか、けっこういろいろと動画が入ってますね。ゲストのトークとか挿めば、特集番組1本くらい作れそうだな。CD-ROMが手軽に使用できるPCが欲しそうな目でカミさんが私を見るので、予備用に置いてあるThinkPadを貸すことにする。自分の部屋から引っ張り出してきて、とりあえずハードディスクを3GB空ける。これだけあれば、当面大丈夫だろう。彼女はさっそくシムピープルを入れているようである。
彼女はシムピープルの設定を済ますと昼寝に入ってしまった。私はWebの巡回である。日記を上げて時計を見ると17時半を過ぎていた。おう、息子を迎えに行く時刻じゃないか。カミさんはまだ寝ている。私が迎えに行かねばならないか。着替えるために寝室に入ると布団の中からカミさんにヤンマガの早売りを買ってくるように頼まれる。はいはい。
息子は家に帰ってくると、カミさんのワープロの上にThinkPadが乗っているのを見て「なんで、ぱそこんに、したん?」とか言っている。いや、ワープロからパソコンに乗り換えたわけじゃなく、ゲーム用として追加したんだよ。彼はその後もずっと「なんで、おとーちゃんの、みたいに、したん?」とか訊いている。母ちゃんのマシンはサブノートだし2年前の製品だからパワーが足りないんだよ。
▲3月17日(日)▼ →
今朝は7時に起きた。パソコンをいじっていると7時半になったので息子を起こすことにする。レンタルビデオを2本借りてきてるから時間を持て余すことはないだろう。起こしに行くと、彼は目を開けるのに苦労しながらも素直に起き上がった。保育所に行く日より早いくらいなんだけどねえ。
「ハリケンジャー」と「仮面ライダー龍騎」を観終わると息子はさっそく「ゴジラ対メカゴジラ」を観たいと言う。食い気よりもゴジラ、のようである。観ているとカミさんが起きて下りてきた。朝食を食べて「ゴジラ対メカゴジラ」にツッコんでいるが、私はそういう気さえ起きない。もうゴジラを借りるのは止めるかのう。
今日はカミさんが息子を「ドラえもん・のび太とロボット王国」に連れて行ってくれている。21日にはイヴェントがあるので私が息子の相手をすることになってるからね。それで今日は半日を一人で過ごせたのだが、「最強 銀星将棋」のタコさ加減にあまりに腹が立ったので3年ぶりに将棋ソフト評価のページを更新してしまった(苦笑)。これで昨日から延べ一日くらい潰れる。罪なソフトよのう。まあ、3年以上まったく手をつけていなかったコンテンツを更新できたから良かったと思うことにしよう。
自分の用事は木曜日に済ませたのだが、21日は息子の相手だし次の土曜は休日出勤の予定が決まったようなので、今日も用事をこなす。そして散髪に出かける。帰りに本屋とスーパーなど廻った。以前、折り畳み傘を「100円ショップで売ってないかなあ」と書いたが、行ってみると本当に売っていた。恐るべし、100円ショップ。ウチの最寄り駅の近くにも180円のラーメン屋ができてたし、価格破壊は着実に進んでおりますなあ。
今日は私が息子を風呂に入れる。身体を洗い終えて湯船にはいるときに彼は「きょうは、ひゃくいちまで、かぞえるで」と言って、実際に101まで数えた。本人はそれで終わりのつもりのようだったのだが、促すとその先まで数え始める。「ひゃく○じゅう」から「ひゃく○じゅう、きゅう」までは数えられるが、その次が「ひゃく◎じゅう」(◎=○+1)になることはまだ理解できてないようだ。私が「百◎十」と教えてやると、目を輝かせてまた「ひゃく◎じゅう、いち」から数え始める。彼にとっては未体験ゾーンである。100を越えて10増えるたびに新しい世界に突入してゆくのに知的興奮を感じているようだ。こういう気持ちが大事なんだよね。レベルは違うが新しい素数を見つけるのと気分的には同じなんじゃないだろうか…などというのも親馬鹿か。けっきょく、今夜は180まで数えたのであった。
そしてカミさんがテレビで「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」を点けて風呂に入ったのだが、まったく面白くない。それで「アイアン・ジャイアント」を再生してみる。息子は一人で遊んでいるので観ないのかと思ったのだが、なんか異常に気に入ったようである。興奮して走り回る跳ね回る。ビデオを観てこんなに興奮するのは、トトロ以来だな。23時を過ぎたので中断して寝ることにする。息子は抗議したが、やはり眠かったようで素直に寝室についてきたのであった。
▲3月18日(月)▼ →
今日は通勤中に「Don't look back」(BOSTON)を聴いている。完全主義者のトム・ショルツ氏らしく、密度が濃い。素晴らしい曲がギュッと詰まっている。ロックが嫌いな人でない限り、聴くだけの価値はあると思いますな。
「夢の樹が接げたなら」(森岡浩之:ハヤカワ文庫)を読み始めている。まずはタイトル作の「夢の樹が接げたなら」を読み終えた。個人やグループのためのオーダーメイドの言語を持つことができる世界の話である。言語処理系は脳の上で走るソフトウェアだから、脳の外で作って移植できるというわけですな。おお、これはSFだ。私はいろいろとSFにカテゴライズされる作品を読んではいるが、読んで「SFだ」と感じる作品は、実はあまりなかったりするのである。日記を書き始めてからの3年以上の期間でも、新作ではグレッグ・イーガン氏やロバート・J・ソウヤー氏の作品群と日本では小林泰三氏の短編くらいかなあ。まあ、これだけ大量の情報が消費される現代では新しいアイデアを出すのは難しいというのはわかるんだけどね。そういう意味では、未開の大地を小松左京というブルドーザーが縦横無尽に走り回っていたあの頃はいい時代だったんだなあ。
続いて「普通の子供」も読み終えた。物語の背景が作中で全く説明されていないので要約するのに困るのだが、これも素晴らしい。設定をまったく説明していないのに読んでいるとこの世界の仕組みが理解できる(登場人物に感情移入できる必要最低限の理解だが)というのも凄いし、物語としても非常に良くできている。いや、この人は星界シリーズが有名すぎて、しかも売り方がアレだから美少女スペオペの人(爆)かと思ってたんだな。それは誤解であった。現役の作家の中では(苦笑)、ワタクシ的に1・2を争うSFマインドを持った才能であると認識した。いや素晴しい。
▲3月19日(火)▼ →
今日は通勤中に「No Problem」(小比類巻かほる)を聴いている。小比類巻かほるさんの2枚目のアルバムである。ワタクシ的にはデビューアルバムが最高!だったので期待して買ったのだが、方向性がまったく変わっててがっかりした記憶がある。でも、いま聴いてみると「けっこういいじゃん」という感じですね。後半は息切れしてる感じだけど。やはり、1枚目みたいな「一般受けするソウル」というのは彼女のやりたい音楽じゃなかったんだろうな。個人的には残念だったんだけどねえ。
今朝は寒かったのでダウンジャケットを着て出たのだが、真昼に客先に移動するときに後悔した。暑い。この季節は体温調節が難しいな。それに、外を歩いていると何だか鼻の中が粉っぽい。花粉か黄砂か。
今日も通勤中に「夢の樹が接げたなら」を読んでいる。帰りに「スパイス」と「無限のコイン」を読み終えた。「スパイス」も凄い話でしたねえ。「人間の尊厳とは何か」というのは何度か読んだことのあるテーマだが、料理の仕方が巧いので読者の心を揺さぶるように造られている。そして、このテーマを巧く料理しただけの作品かと思っていたら、驚愕の結末が待っていた。いや、参りました。途中までで充分SFだったのだが、最後の一ひねりがまた凄い。
続く「無限のコイン」も価値観の転換というのを巧く表現した作品である。これも油断して読んでいたらラストで意表を衝かれた。これだけレベルの高い作品を揃えるとは、トンデモナイ実力である。
家に帰ってくると妻子はいなかった。今日は息子がお義母さんに連れられて合気道の見学に行っているらしい。以前は空手をやらせないかとか言っていたと思うのだが、合気道になりましたか。まあ、空手よりは合気道の方がいいでしょうな。「身体の捌き方」を覚えれば他のことにも応用が利くだろう。空手でも体捌きというのはあると思うんだけどね。柔道なんかは論外ですな。身体が「柔道用」になってしまって応用が利かなくなってしまう。個人的には「本人が将来何かをやりたいと思ったときに邪魔にならないで応用がきく」というものをやらせておくのが親の責任だと思うのである。あと、減量があるスポーツも成長期にはやらせたくないなあ。
息子は帰ってくると「ぼく、しんがたで、かやしまいきのばす、みたで」とか言っている。合気道の「あ」の字も出てこない。やっぱり武道よりも乗り物の方がいいのね。この調子だとオタクに育っちまうんだろうなあ。母親がオタクだから仕方ないんだろうけど。
▲3月20日(水)▼ →
今日は通勤中に「as close as possible」(オフコース)を聴いている。このアルバムなんか聴いていると、やはり鈴木康博さんの抜けた穴は大きいと感じてしまうな。しかしこのアルバムで特筆すべきは、清水仁氏の作曲の才能の開花である。「Timy Pretty Girl」はいい曲ですねえ。たしか、小田さんの曲を押しのけて、このときのツアーの大トリを飾っていたはずだ。小田さんもそのことに関して「曲には、その曲の持つ運命というようなものがある」というようなことを言っておられたと記憶している。鈴木さんがいた頃は入り込む余地がなかったんだろうけど、レベルが高すぎるというのも困ったものかもしれない。
今日も昼から客先に移動する。中之島公園を歩いているとセーラー服とか派手な服とか着たねーちゃん達がたむろしている。そういえば今朝、会社に向かうときに「T.M.Revolution」と書かれたトレーラーがフェスティバルホールの方に曲がっていったな。オッカケというヤツか。今日も昼は暑い。公園で昼寝してるホームレスのオジサンたちが羨ましく感じる季節になったものである。
今日も通勤中に「夢の樹が接げたなら」を読んでいる。「個人的な理想郷」はあんまりキレがよくなかったな。まあ短編集の全編が名作揃いということはあり得ないんで、後半になると息切れするのもある程度は仕方ないだろう…などと思いながら読んでいる。あの「祈りの海」だってそうだったしな。続く「代官」はなかなか味のある作品でしたな。江戸時代の体制が続いている世界の話のようなのだが、この作品も余計な説明が書かれていないのが好ましい。泣かせどころもあるしな。
明日は休みなのでレンタルビデオ屋で「ゴジラ対メガギラス」を借りる。ゴジラのビデオはそろそろ打ち止めにしようかと思っていたのだが、第3回のSFオンライン賞に入ってたからね。かなり熱烈なコメントも寄せられてたようだし。それがかえって怖いという気も…(笑)
明日は大阪のイヴェントなので今夜から木根尚子さんがお泊まりに来られるのだが、今夜もトラブって遅くなる。明日は息子の世話で休めないので下手をすると徹夜になるんじゃないかという状況だったのだが、何とか許してもらって帰ってくる。明後日は朝一番から東京に行かねばならないんだけどね。木根さんは私がカミさんにツッコまれてるのを見て狼谷家に来た実感を感じているようである。これが狼谷家名物ですかい。カミさんは木根さんにICOをやらせ始めた。彼女は気に入ったようで「朝までやってそう」とか言いながらプレイしている。こうやって狼谷家の夜は更けてゆくのであった。
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