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▲12月21日(金)▼
今日も一日中京都で仕事。引き続き移動中には「時砂の王」(小川一水)を読んでいる。いやー、面白いなあ。こういう時間モノがあるとは、ヤラレた。まあ、クマソに鹿児島弁を喋らせるのはちょっと違うような気もするが。
▲12月22日(土)▼
今日は耳鼻科に行ってから休日出勤。それで娘はカミさんに保育所に連れて行ってもらっている。私は息子を連れて行かねばならないのだが、あいにく雨が降っている。息子にはレインコートを着せて各々の自転車に乗り医院に向かう。私は傘を差したので脚が濡れた。鼻の奥をバキュームされるときにいつもより多く吸われて痛い。やはり風邪気味であることを認識されたようである。
医院から帰ってすぐに京都に移動し、昼から仕事。往きに「時砂の王」(小川一水)を読み終えた。いや、やはり小川一水はよい。読んでいて気持ちいいし、読み終わってからも読んでよかったと思わせてくれる。時間モノだから内容に矛盾はあるのだが、それを感じさせない。やはり、そのへんの凡庸な書き手からは頭ひとつ抜けているな。
帰りに「'60年代日本SFベスト集成」の続きを読み始める。今日は光瀬龍氏「幹線水路2061年」を読み終えた。なんでこうなるのかイマイチよくわからなかったが、なかなか読ませてくれた。
▲12月23日(日)▼
14時過ぎにカミさんに起こされるが、食事をしてすぐに寝る。19時頃に起きて夕食を食べ、また寝る。けっきょく今日は食事2回以外はずっと眠っていた。
▲12月24日(祝)▼
今日も昼前まで寝ている。けっきょく36時間くらい続けて寝ていることになるか。まだ眠いが、カミさんが大掃除をしているので、その手伝いをしなければならない。なんせ今年は年末年始は仕事だからな。今年も息子と一緒に窓を拭き、壁や電灯の埃を掃う。
▲12月25日(火)▼
今日は朝から京都の客先で打合せをしてから作業場所に移動して仕事。引き続き帰りの電車の中では「'60年代日本SFベスト集成」を読んでいる。今日は荒巻義雄氏「大いなる正午」を読み終えた。最初のうちは、まるでお経でも読んでるようにチンプンカンプンだったが、最終的にはけっこう面白かった。こういう世界もあるのね。でも、下位次元の生物が持っている工学知識が高位の次元で役に立つというのはちょっと無理があるような気がするなあ。
▲12月26日(水)▼
今日も朝から京都で仕事。今日は移動中に「ハイブリッド・アーマー」(中島望)を読んだ。いやあ、面白かったぁ。1日で1冊丸ごとスラスラと読めてしまった。昆虫人間の設定も荒唐無稽じゃないし、何より読み物として面白い。これは他の作品も探さなくては。
▲12月27日(木)▼
今日も今日とて京都で仕事。今日から移動中に「虎は暗闇より」(平井和正)を読み始めている。まずは「次元モンタージュ」である。冒頭、そうと記述してなくても猫の一人称だとわかってしまうところがすごい。しかも、今となっては単純なアイデアだが、それを緊張感のある文体の積み重ねで記述しているのが表現に厚みを与えている。このリアリティは今でも充分通用すると思うぞ。
▲12月28日(金)▼
今日は午前中に自社に出て伝票処理を行い、昼から移動して京都で仕事。引き続き移動中に「虎は暗闇より」(平井和正)を読んでいる。今日は「殺す男」を読み終えた。これも面白かったねえ。こういう設定の作品なら、時が経ってもあまり旧くならない。
▲12月29日(土)▼
今日は今年最後の休みである。明日からはしばらく出勤が続く。娘はカミさんが出勤前に保育所に送って行ってくれているから遅くまで寝ていたいのだが、定期的に通わねばならないので今日は耳鼻科に行く。今年最後の診療日なので混んでいるだろうと考えていたのだが、思ったほど人はいなかった。
待合室で「虎は暗闇より」(平井和正)の続きを読む。今日は「世界の滅びる夜」を読み終えた。これはいい作品でしたね。平井先生がこういう静かな作品を描いておられるとは思わなかった。人類最後の日、ですか。私もそういうことを空想したこともあるが、子供たちのことを考えると、こんなに平静な気持ちでは過ごせないだろうな。
▲12月30日(日)▼
今朝は6時に起きて京都に移動。さすがに休日の早朝だけあって、近鉄でもJRでも余裕で座れる。それはいいのだが、起きたときに雨が降っていたので傘を持って家を出たのに、駅に着くまでぜんぜん降らないのである。待合室でも誰も傘を持ってないし。もう、捨ててしまおうかとさえ思っちゃいましたよ。
家を出るときにはあんなに暗鬱な空だったのに、梅田に着いたときにはもう明るくなっている。今日一日、傘はお荷物か。阪急の特急は3ドア車だと表示されていたので「何じゃそりゃー!?」という感じだったのだが、ホームに上がってみると新型のクロスシートだった。これなら、ゆったりと眠っていられるな。
京都に着くと雨がパラついていた。傘を持ってきた意味があったと思ったことであった。
今日は早めに帰れたが、それでも家に着いたのは23時近く。休みなので子供たちはまだ起きている。それで夕食後に一緒に寝たのだが、今夜もなかなか眠ってくれない。本を読んで(最近の娘のお気に入りは「エルマーとりゅう」のシリーズである)から電灯を消しても、私の上に乗ってきて押し合う。彼らが寝息を立てはじめたときには、もう翌日になっていた。
▲12月31日(祝)▼
大晦日だというのに、今日も今日とて京都で仕事。昼からにしてもらったが、それでも10時には家を出なければならない。9時に起きるつもりだったが、眠くて起きられない。往きの電車の中でも眠っている。
移動中には引き続き「虎は暗闇より」(平井和正)を読んでいる。今日は「サイボーグお鷹」を読み終えた。まあ、なんともやりきれない話ですなあ。主人公たちが堕ちてゆく話で、カタルシスがないので読んでてツラかった。
今日も22時過ぎに鶴橋のブックオフに寄ったのだが、閉まっていた。シャッターに年中無休とか23時までとか書いてあるじゃないかあ。
帰りに家の近くにある神社の境内を通ると、提灯がいっぱい灯っていて初詣の準備万端だった。まあ、あと1時間ちょっとで年が明けるんだからな。
今夜も子供たちは起きていた。そして今夜も一緒に寝たのだが、カミさんが一緒に寝てくれたので素直に寝入ってくれた。私はナメられているのか?
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