2001年 5月中旬の日記
▲5月11日(金)▼ →
今日は私がカミさんと出会ってちょうど十年目なのだった。最初に会ったときに夢枕獏氏や平井和正氏の小説の話で盛り上がった、というのがいかにも我々らしいな。しかし、初対面の20代前半の女性に対して何ちゅう話題を振るかね、オレ。それが元でこういう状況になっているわけです(苦笑)。まあ、当時の私にこの日記を読ませて「この未来を選ぶか?」と訊いても、たぶんこの未来を選ぶと思うんだよな。
相変わらず背中が痛い。腰まで痛くなってきた。無理をせず今日も休む。明日はけっこう重要な用事があるのである。
カミさんのFIVAのハードディスクが逝ってしまって修理しなければならないのだが、自分でディスクを交換できないかと思って開けてみた。修理に出すと時間がかかるだろうし、費用がかかるだろうし(ハードディスク交換サービスの料金を調べてみたら技術料で4万以上かかるという)、純正部品は容量が小さくて高価いだろうからね。しかし、開腹してそのまま閉じる。これは素人には無理だ。まず、どうやって外していいかわからない。Librettoは簡単そうだったんだが。カミさんに「新しいPCを買いなさい」と尻を叩かれるのである。私のThinkPadを狙っているらしい。
おお、Inspiron 8000でATA100のハードディスクが選択可能になっている。まだ48GBは選べないのか。しかし、試しに選んでみると…Windows2000でATA100のハードディスクが使えないの?(泣) 仕方がないのでATA66で我慢するか。Windows Meみたいな腐れOSは使いたくない(身近で使った人間は糞味噌なのよね)し、NT系のOSで対応するとなると、2000じゃなくてXPだろうけど、Windows XPは無茶苦茶重いらしいから絶対に使いたくないのである。ということで、ポチッとしてしまったのであった。しばらく買い換えたくないので、予算内で最高のスペックを選択する。ディスプレイはUXGAでハードディスクは32+20=52GB、メモリは256MBである。あ、CPUはペンIIIの700MHzね。それでも、すぐに時代遅れになるのかもしれないが。
▲5月12日(土)▼ →
昨日の帰りに続いて、今朝も私が息子を保育所に送って行く。ちょっとゴネているのでキックボードで行かせることにする。しかし今回は途中で疲れたとか言いだした。やはり慣れてくるとダメなのか。
家に戻り、私のThinkPadでカミさんのメールが読めなかったのを調査する。メールソフトでのサーバの設定はプロキシサーバを指定しないといけなかったのね。前にもやったはずなのに、ぜんぜん忘れてる。まあ、考えてみれば本来のメールサーバーは別のネットワークにいるから見えるはずがないんだけどね。
今日は例年恒例(笑)のやおい晩餐会である。参加者は冬樹蛉氏、木根尚子さん、宮本春日さん、そしてウチのカミさんと私である。全員がサイト持ちなのね。もうそういう時代なのであるなあ。まず、明日のイヴェントのため我が家に宿泊される木根さんが来られた。そして息子を実家に預けに行っていたカミさんが戻ってきて、3人で待ち合わせ場所に移動する。待ち合わせ時間に20分も遅れてしまった。いいかげんな奴らである。
まずはお食事会である。料理は旨かったのだが、突っ込んだ議論をするにはちょっとうるさかったかな。ここは2時間しか席を確保できなかったので、続いて喫茶店に移動する。移動中にカミさんに電話がかかってきた。お義母さんの体調が悪いそうである。残念だが彼女は1次会で離脱することになってしまった。喫茶店でそれぞれ一品ずつ頼み、またまた喋る喋る。店には迷惑な客であったことであろう。ここでのメインの話題は冬樹蛉氏による映画「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」のレヴューであった。話を聞いていると、子供向けの映画でこういうネタをやりますか、という感じでしたね。下手をすると子供を連れてきた親も理解できないんじゃないか。
22時半になり、閉店時間になったということで喫茶店を追い出されてしまった。しかしまだまだ語り合いながら地下鉄の駅に移動する。そして、駅の券売機の前で最後のお話をする…が、気がつくと23時半である。1時間も立ち話をしていたことになるのね。いったい何を話していたんだろうか。けっきょく、すべては木根さんに例の小説へのオマージュ作品をアップしてもらおうと説得するための議論だったような気がする。期待してるので早く上げて下さい(私信)。「目指せ、SF界で最も有名なヤオイ作家!」ですね。あと、昨年の最大の話題の一つであった狂牛シンドロームに関しての話もしてたなあ。ワタクシ的には最近沈静化しているように感じていたのだが、水面下ではまだまだ事件が起こっていたのね。
3人で家に帰ると息子がまだ起きていた。我々が帰ってくるのを待っていたそうである。もう翌日になってるぞ。早く寝なさい。
▲5月13日(日)▼ →
目が覚めると昼前である。息子も一緒に起きる。昨夜は遅かったからねえ。起きてみると宮本春日さんがまだ家にいらっしゃった。昨夜、やおい晩餐会の現場から拉致ってきていたのである。カミさんと木根さんはイヴェントに行っている。宮本さんは今日は昼過ぎに目的の場所に行かなければならないと言っておられたのだが、大丈夫なんだろうか。とか思っていたら、すぐに家を出て行ってしまわれた。我々が目覚めるのを待っておられたんだろうか。悪いことをしてしまったなあ。
息子と朝食兼昼食を食い、昨日彼を実家に泊まらせるつもりでカミさんが借りてきていた電車のヴィデオソフトを5回以上観せられる。ヒッパレも観たが、今週はあまり大したことはなかったな。最後の尾崎紀世彦さんは息子も「かっこええな」と言っていたが。
少しは外に出た方がいいと思うので、息子に自転車を運転させてスーパーに買い物に行くことにする。彼は「じてんしゃのって、しーしーぐれーぷ、かいに、いく」とか言って、早くも行く気である。しかし、どうも今日は調子が悪い。途中で「かゆい」とか言いだした。薬なんか持ってきてないんじゃ、黙ってついてこい。私が先を歩くいてゆくと「まって〜」とベソをかきながら追いかけてくる。目的地の途中にある別のスーパーに入ってみたが、C.C.グレープは見つけることができなかった。また移動を開始する。しかし、やはり調子が悪い。昼前まで寝てたのになあ。そのうちに「めぇ、かゆい」とか言いだした。仕方ないなあ。引き返すことにするか。息子に何か飲ませてやろうかと思って、また途中のスーパーに入る。しかしそこで1500mlのC.C.グレープが段ボール箱に入った状態で売られているのを発見した。安売り商品だったので冷やして陳列されてなかったのである。とは言っても238円だからそれほど安くもなかったんだけどね。それを買い、息子に「家帰って飲もな」と言って店を出る。彼はそれで元気になって、スピードを上げて走ってゆくのである。おい、ちょっと待ってくれ。立場逆転である。
息子は家に帰ってからも「しーしーぐれーぷ、おっきいの、はこのなかにあったなー」とか言っている。C.C.グレープの500mlとC.C.レモンの500,1500mlは冷やして陳列されてたのにC.C.グレープの1500mlは箱の中にしかなかったのが不思議だったらしい。まあ、C.C.グレープは新製品だからね。まだ正式な陳列スペースが確保されてないんだろう。
Inspiron 8000を発注したので、ついでにATOK14を買っちまった。いま使っているのはThinkPadに付属していたATOK13なのである。これは単独ではインストールできないようになってるんですな。ハードディスクの内容を買ったときの状態に戻すときに入るようになっているのである。いろいろ試せばコピーできないこともないと思うが、まあそれも面倒臭いしね。日本語入力は最もよく使うソフトの一つだから、いいものを入れておくべきでしょう。サーバーに20MBの容量を使わせてくれるようだから、これをバックアップ用に使うことにしようか。インターネット常時接続だから、外付けのディスクをつないでバックアップするよりも楽だ。
夕食は木根さんのリクエストにより例のラーメン屋である。やはり旨い。濃厚な豚骨スープの旨味に舌が溺れる。明日は仕事なのでニンニクは少な目にしようと思っていたのだが、物足りなくて追加するといつもより強めになってしまった。はははは…
そしてまたまた例によって隣の古本屋に行く。木根さんが探したい本があるということで、古本屋をハシゴする。カミさんは息子のために子供用の鳥類と昆虫の図鑑を買ったようである。まあ、電車以外の知識も増やした方がいいからね。最近彼は昆虫に興味があるみたいだし。それに博物学の知識なら、それほど旧くなることもないだろうしね。
▲5月14日(月)▼ →
明け方に目が覚めると、階下から声が聞こえてくる。けっきょく、木根さんと徹夜で語り明かしたわけなのね。私は翌日仕事があるので3時過ぎで脱落したのだが。
今日はカミさんの体調が悪いようなので、息子を風呂に入れるために早く帰る。久しぶりに出社すると疲れるしな(苦笑)。帰りにジャンプで「ヒカルの碁」を読んだが、ついに決着ですが。思ったよりアッサリ終わってしまったな。囲碁のことはよくわからないが、あれだけの実力者同士の対戦であれば、もう少し押したり引いたりがあると思ってたんだがなあ。しかし、この衝撃の展開をみると、この対局はストーリーのメインではなかったわけなのね。続きが楽しみである。
今夜はカミさんが息子を寝かせてくれることになったのだが、どうも眠い。今朝はあんまり寝てないからね。カミさんに誘われて一緒に寝てしまったのであった。
▲5月15日(火)▼ →
けっこう早くから目が覚めたりしていたのだが、起きられない。何だか疲れているようだ。ここのところほとんど仕事をしていないし、昨夜も早く寝たのになあ。7時半に起きて通信していたら8時過ぎになって妻子が起きてきた。息子の調子はいいようである。
ずっと通勤中に「S-Fマガジン・セレクション 1987」(早川書房編集部編)を読んでいる。今日は往きに柾悟郎氏「邪眼」を読み終えた。コレハスゴイ。文体が鋭いし、内容も私が理解できるギリギリのところで、深い。かなり言い回しが気が利きすぎているので読むのが大変だが、それもまた快感である。サイバーパンクだということで敬遠していたのだが、ちょっとまとめて読んでみるかな。でも、この人の作品、いまも売ってるんだろうか。そういえばこの作品、キツイ同性愛の描写があったのよね。
うわわ、何てことするんだ、週刊アスキー。進藤晶子と林真理子を並べて撮影するなんて。いやまあ、本人たちが納得しているならそれでいいんですけど。
今日も早く仕事を終え、ジュンク堂で「宇宙消失」(グレッグ・イーガン/山岸真:創元SF文庫)を買う。やはり、イーガンの作品は生きているうちにすべて読んでおくべきでしょう。ただ、この作品も腰を落ち着けて読まなきゃいけないような気がするからなあ。いつ読もうか。
そして、別の本屋で「20世紀SF 4」(河出文庫)を買う。このシリーズ、だんだん面白くなくなっているから買わないつもりだったのだが、今日読んだ柾悟郎氏が「接続された女」を「四十回も読んだ」と書いてあったので買ってしまったのだ。何ちゅうタイミングだ。
今夜はカミさんが息子を寝かしてくれたのだが、やはりなかなか眠らないようである。食事を終えてパソコンをいじっていると一人で下りてきた。まだ「あとで、とーちゃんと、ねよな」とか言っている。このままだとまたカミさんが怒りだしそうなので、歯を磨いて上がってゆく。しかし、彼女はもう眠っていたのであった。息子は私が寝室に入ってゆくと起き上がって抱きついてくる。仕方がない。一緒に寝るか。
▲5月16日(水)▼ →
目覚ましが鳴った。誰も止めない。カミさんは起きて階下にいるようである。隣に寝ている息子を跳び越えて転がり、目覚ましに掌を叩きつける。息子を起こすがどうか迷ったのだが、やはり起こすことにする。雨戸を開けて直射日光にさらすと、何度か転がり回ってから起き上がった。それほど機嫌は悪くない。私が洗面所で髭を剃っていると下りてきて「おひげ、なくなってる」と言う。そうだよ、剃ってるんだから。私が顔を洗うと「ぼくも」と言って顔を洗いだす。もうちょっと前傾した方が服が濡れなくていいと思うんだが。
今日も通勤中に「S-Fマガジン・セレクション 1987」を読んでいる。往きに鏡明氏「アメイズド&コンフューズド」と村田基氏「屋上の老人たち」を読み終えた。「アメイズド&コンフューズド」は何だか不思議な作品でしたね。「迷路」というものがどういうものなのかイマイチよく分からなかったんだけれども。まあ、これは「迷路」という言葉のイメージだけで、具体的に書かない方がいいんでしょうね。ただ、ちょっと読点が多くて読みにくいような気がした。「屋上の老人たち」は、アイデアとしては目新しさはないけどコワイ話ですなあ。今の世の中もこうなってるのかもしれない、とか思ったりして。そして帰りに森下一仁氏「混在」を読み終えた。これはなかなか好きなタイプの作品だったな。脳のことはよくわかっていない、とか言いながら、こういうことをしてしまうところがマッドである。そうでないとSFにならないんだけど。
今日もあきらめきれずにDELLのサイトに行き、ATA100のハードディスクを選択してみる。すると、Windows 2000でもエラーにならないではないかっ! いろいろやってみると、どうやらWindows Meを選択するとエラーになるようだ。ひょっとすると、ATA100を選択できないOSの判断が逆だったんじゃないだろうか。Meでできて2000でできないなんて、おかしいと思ったんだ。そうだとすると、このバグは影響が大きいですよ。さっそく抗議のメールを送るのである。騙されて発注してしまった私をどうしてくれる。
▲5月17日(木)▼
朝食時、パンを焼いて持ってきたカミさんが「これ、黴じゃないわよね」とか言ってパンをいじっている。「そんなに古いの?」と訊くと、それほどでもないように言う。私もパンにチーズを挟んで、かぶりつこうとすると…ツンとした匂いが鼻をついた。パンをよくよく観察すると……あがッ、コイツにも黴が生えてるぢゃないかッ。袋を見ると、賞味期限が5月6日になっている(泣)。自分の買ったものくらいはキチンと消費してくれえ。
パンが無くなってしまったので、カミさんはシリアルを出してきた。今朝も息子は機嫌が悪かったのだが、シリアルを食べられるとなると急に元気になる。目新しいものを見るとこれなんだから。
今日も通勤中に「S-Fマガジン・セレクション 1987」を読んでいる。最後の栗本薫氏「巨象の道 −滅びの風PARTIII−」を読み終えた。これは力が入ってましたね。人類へのレクイエムというヤツですか。【人類は、自分がもう五十年も昔に死んでいるのに気がつきもしないで、無邪気に】…と書いているが、これをいま作者本人に対して言われているというのは歴史の皮肉というヤツか。しかし、そういう先入観なしに読めば、この作品には力がある。調べてみると、これはまだ手書きで書いてた頃なのね。わかるような気がする。でも、AIDSという実在の病気にフィクションが入ってますけど、いいんでしょうかねえ。
カミさんが6月のイヴェントに行っていいかと言うので、それまでに商業誌の原稿を形にするという条件をつける。印刷して公開できるレヴェルとまではいわないが、私が読んで評価できる程度にはしてほしいものである。こういう条件でもつけないと、いつまでもやらないようだからね。もう、最新の小説が1年半もずっと同じだし(笑)。できなかったら本当に行かせないからな。さらに公の場所に書いておけば、言い逃れはできないだろう。
今夜もカミさんが息子を寝かせてくれたのだが、やはり彼はなかなか眠らないようだ。今日も私がヘルプに行かないとカミさんが怒りだしそうだな、などと思っていたら息子が起きてきた。シーツを抱えている。「ぱんつとずぼん、ぬれた」とか言っている。もう漏らしたのか。彼は着替えてから「もう、ねましょうよー」と言う。そうか、んじゃ一緒に行くかな。歯を磨いて上がってゆくと、カミさんはこれ幸いと下りてゆくのである。
▲5月18日(金)▼ →
今朝は6時半に起きて通信する。昨夜も日記が書けなかったので朝に日記を書かねばならない。今日も8時前になって妻子が起きてきた。最近ちょっと遅いんじゃないかな。
仕事でちょこちょこっとプログラムを作りたいので何で作ろうか考えていたのだが、Excelのマクロで作ってみた。最初は流行のPerlにしようかと思ったのだが、身近に参考書がないので断念。Excelならヘルプがあるからね。VBでシステムを作らせてたこともあるしな。感覚的にはそれほど変わらないだろう。それで作ってみたが、けっこういろんなことができそうだ。普通のデータ処理なら大抵のことはこなせるだろう。これが使えれば、会社が潰れても個人で何とか妻子を養っていけそうだな(笑)。VBのようなソフトウェア開発環境は高価いけど、私はExcel97の正規ユーザーだしね(あ、メビウスに付属してたけどユーザー登録してないような気が)。Excelなら何も改めてインストールしなくていいのも、職場のパソコンの空き容量が10MBしかない私にはありがたい。Excelだったら客も買うのに抵抗はないだろう。まあ、自立していく上での最大の問題点は営業力だけど(苦笑)。
今日の昼食は例によって近くのビルの社員食堂に紛れ込んで済ました。メニューはホウレンソウのおしたしと筑前煮に薄い味噌汁である。これをご飯を大盛りにしてもらって喰う。筑前煮には鶏肉が入っているのだろうが、私の皿には全く姿が見えない。これだけ肉が少ないと、江戸時代の食事をしているようでまことに清々しい気分である。まあ、江戸時代には筑前煮にグリーンピースは入っていなかったと思うんだけどね。
今日は通勤中に「HELLO AGAIN」(KAZUHITO MURATA)を聴いていた。往年のノリの良さを思い起こさせるキャッチーな曲も何曲かあるのだが、やはり全体的に印象が薄い。やはり「MY CREW」から「Showdown」の頃がピークだったのかな。
今日も早めに仕事を終えて帰る。今週はまことに暇であった。まあ、こういう時期に勉強しないといけないのよね。それで、今夜も私が息子を寝かせる。絵本を読んで電灯を消し、しばらくすると彼は「もらしても、いい?」と訊いてくる。「ええよ、寝る前にオシッコしてもするんやったら、しゃーないやないか」と応えたが、彼はすぐに「おねしょ、した」と言う。股間を探ってみると…濡れている。やはり出そうだというのを感じているのは正しかったのか。彼にシーツを持たせて階下に下ろし、着替えさせるのである。
▲5月19日(土)▼ →
今朝は7時前に起きて通信する。DELLからメールが来ていた。例の注文はキャンセルにしてもらったようである。まあ、最初のメールは「間違ってました。すみません」だけだったので、またちょっと怒ってしまったんだけどね。そういえば、もうATOK14を送ってきたらしい。新しいノートを買うつもりで発注したんだがなあ。これで買うのがずるずる遅れて、その間にヴァージョンアップとかされたら泣くに泣けないぞ。仕方がないから今のマシンにインストールしてインターネットディスク機能を使わせてもらうことにしようか。
8時過ぎになっても妻子が起きてこないので、息子を起こして飯を食わせ、保育所に連れて行く。遅くなってしまったので自転車に乗せて連れて行った。今朝の彼は弱気である。私が帰ろうとすると、泣きそうになっている。帰りも父親がいいと言っているが、さてどうなることか。
息子の意向にもかかわらず、帰りはカミさんが迎えに行くことになる。FIVAの修理の見積もりをしてもらうために電器屋に寄り、さらについでに早売りのヤンマガも買ってくるそうである。その間に私はカミさんが私のThinkPadで彼女のサイトのメンテナンスをできるように、ホームページビルダーを内蔵ハードディスクにインストールしなおし、FTPソフトの設定をするのである。作業中にカミさんから電話が入った。FIVAは修理の見積もりをするだけで数千円取られるらしい。それじゃ止めだ。きっと新しいのを買うのと変わらないような見積もり金額が提示されると思うからなあ。
今夜も私が息子を寝かせる。そしてまた彼は「おもらし、してもいい?」と言うのである。今日も了承したが、彼はまた「でた」と言った。やはり濡れている。やっぱり何度か出さなきゃいけないのかなあ。その後も何度かオシッコをしたいというので、階下に下りなくていいようにオマルで排尿させる。最後の方は、ほとんど何も出なかったんだけどね。
▲5月20日(日)▼ →
今朝は8時半に起きた。私が起きると息子も身を起こす。「寝ててええで」と言うが「おきる」と言ってついてくるのである。居間に入ると彼は穿いているパジャマのズボンを指して「これ、ちがうの、きてんなー」と言う。そりゃ夕べキミがオモラシしたからだよ。「このまえは、りんじとっきゅー、みたなー」とか言っている。何でいきなり半月前のことを言い出すのかね。続いて「きゅーこーでんしゃ、のって、おりたら、ふつーでんしゃに、なってたなー」「うめだゆきの、ふつー、やったなー」と言う。そうか、そう言われればあのとき烏丸から河原町に乗った電車はそうだったかな。洗面所に下りて髭を剃っていると彼も下りてきて「これ、ちょっといたい?」と訊く。「痛ないよ」と応えると「ぼくも、おとなになったら、こんなふうに、したいなー」と言った。いやあ、面倒くさいだけなんだけどねえ。居間に戻るとさっそく彼は空腹を訴える。ひととおりサイトを巡回するまでちょっと待ってくれ。
朝食を食べると息子は「のりものたんけんたい、みたい」と言う。先日借りてきていたヴィデオソフトである。「どこにあるか、わからへんで」と応えると彼はヴィデオデッキを指して「はいってるやろ」と言う。いつも母ちゃんにそう言われてるんだろうけど、今は違うと思うぞ。入っているテープを再生してみると「攻殻機動隊」であった。しばらくは彼も黙って見ていたが、また電車のヴィデオを観たいと言い出す。困ったもんだな。それでも彼は後でときどきオープニングテーマらしき曲を口ずさんだりしている。あの曲は頭の中を回るからねえ。キミが生まれる前に母ちゃんと一緒に観に行ったときも、映画館を出て二人で「あぁがぁー、まえば〜〜」とか謡いながら帰ったもんだ。
息子をなだめながら、昨日録画していたヒッパレを観る。おお、今週もSMOOTH ACEが出ている。やっぱり巧いっすねえ。
昼過ぎになってカミさんが起きてきた。明日から図書館がしばらく休むということなので、カミさんの車で行く。まずは1人で借りる本を物色する。何度も来ているせいか、すぐに借りたいと思うような本はあまりない。たまには府立の中央図書館にも行った方がいいんだろうなあ。後でカミさんに彼女が借りた本を預けられたが、休館前でふだんの倍の本が借りられるということで、すんごく重い。ハードカヴァーばかりみたいだしなあ。息子にも昆虫図鑑を何冊か借りてやる。字が読めるようになったら子供向けの百科事典を与えた方がいいと思っているので、その準備もある。しかしそれにより、ますます荷物が重くなるのである。
今日はカミさんが疲れていて本を読んでやれないということで途中で「きかんしゃトーマス」のヴィデオソフトを借りて帰る。家に帰ってからも彼女はピリピリしている。刺激するとマズイ。おかしい、いちばん遅くまで寝ていたはずなんだが。
家に帰り、ThinkPadにATOK14をインストールした。ウチはサーバ経由でインターネットに接続しているのでファイアウォールの設定に手間取ったが、何とかiATOKも使用できるようになった。これでATOKの辞書もバックアップできるし、サーバの20MBの領域を自由に使用できる。
カミさんはもう一度外に出ると言っていたのだが、夕食は家で用意するようにしたのでもう出ないと言っている。そこで息子と買い物に出かける。彼も疲れているようなので私の自転車に乗せていく。走り出すと彼は「かれーのにおい、すんなー」と言った。え、そうなのか。そう言われてみるとスパイスの匂いがするような気がする。もう、嗅覚による識別もできるようになってるのね。
夕食前、息子に今日借りてきた昆虫図鑑をさっそく読まされる。絵の多いものを選んで借りてきたつもりだったのだが、最後の方に昆虫の生態とか飼育方法とかを書いてあるページがある。彼はページをめくりながら、いちいちこれは何かと訊いてくる。まだ内容については詳しく訊いてこないが、これはマズったかもしれないな。
狼谷辰之 | 新書館*ウィングス文庫 |
対なる者の誓い |
¥620+税 | ISBN4-403-54021-X |
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