2001年 5月下旬の日記
▲5月21日(月)▼ →
今日は通勤中に「夢を眠らせない」(松阪晶子)を聴いている。ストレートなロックでなかなか気持ちがよろしい。それをこれだけ並べると単調になってしまいそうなものだけど、それを感じさせないところが実力というものでしょう。こういう音楽は好き嫌いが激しいと思うんだけどね。これはもうすこし聴くことにしようか。
Nexearchというサーチエンジンが良いという話を聞いたので使ってみたが、私には合わないな。余計なものが引っかかりすぎる。どうも、こちらの入力したキーワードを勝手に分解して検索しているようだ。単語の区切りくらい、自由に指定させてほしいのよね。ソフトでもやはり、「簡単です」と言いながら思うように動かせられないソフトというのは嫌いなんだよな。
DDIポケットの収益が悪化しているらしい。ああいう会社が潰れるようだと、世も末だよな。何でみんなドコモばかり使うんだろう。ちゃんと自分の頭で考えて選んでるか?
昼休みに職場近くの書店で「鋼鉄の天使 よろず電脳調査局ページ11」(東野司:徳間デュアル文庫)を見つけた。おお〜っ、「真夏のホーリーナイト」の続編が出たか。アレは良かったからねえ。などと手に取ろうとしたら、そのすぐ下に「Hyper hybrid organization 01-01 運命の日」(高畑京一郎:電撃文庫)があるのを見つけてしまった。高畑京一郎氏の新作はワタクシ的にはソク買うべし!なのである。うーむ、本は1度に1冊しか買わないようにしている私としては、どちらを選ぶか究極の選択なのである。けっきょく、悩んだ末に「鋼鉄の天使」を選んだ。のだが、レジの店員が交代したのを見て「Hyper hybrid organization」も買ったのであった。めでたしめでたし。よし、明日は「昔、火星のあった場所」(北野勇作:徳間デュアル文庫)を買おう。これでしばらくは楽しく本が読めそうだ。いま読んでる「20世紀SF 4 1970年代 接続された女」は、読むのが辛くて辛くて仕方がない。趣味なんだから苦しんでまで読むことはないと思うのだけどねえ。
カミさんのFIVAは会社の後輩のパソコンオタクに託してHDDの換装にチャレンジしてもらうことになった。昼休み前に預けて仕事をしていたら、いきなりハードディスクを外して持ってきた。さすがだなあ。DOSとかMSXの頃からやっていただけのことはある。私がコンピュータの内部をいじったのといえば、部のサーバを組み立てたときくらいだからなあ。彼の家のマシンはメモリが512MBだとかHDDが100GBだとかネットワークが100MBPSだとか言っていた。ほとんど別世界である。
今日も仕事を早めに終えて家に帰ろうと思い、その前にメールのチェックをする。すると、今日は部のキックオフだというメールが…ああっ、すっかり忘れていた。慌てて家に電話をかける。場所は大阪城の近くのガーデンレストランである。私の妹もここで結婚式をしたかったらしい、というくらいの格の店である。ウチの会社のお客様だというつながりもあったようだ。ビュッフェスタイルで飲み放題なのにこの値段というのは安いと思う。まあ、会場が会場だから何だか披露宴に出ているような気分だったんだけどね。おかげでミニケーキを10個くらい食ってしまったような気がする。コレステロール値は気になるのだが、こういうときは食わねば損だと思うところが貧乏人である。
今は通勤中に「20世紀SF 4」を読んでいる。帰りに「接続された女」(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/浅倉久志)を読み終えたが、これは読むのがツラかった。アイデア的には今となってはそれほど凄いとは思えないし、導入部からこの軽薄な調子についていけない。最後のところは大変なことになってるんだろうとは思うんだが、まったく迫力を感じないのである。何かをしながら見ているテレビの映画の中で起きている事件のような感覚しかない。やはり私はこの作者とは相性が悪いんだろうなあ。誰もが誉めている作品を面白く思えないというのには不安も感じるが、まあ私は私の道を行く。でも、本当にこれが「本シリーズのハイライトをなす傑作」なんでしょうか。
帰宅したのは22時過ぎである。居間には誰もいなかった。しかし階上で妻子が起きている気配がする。上がる前にシャワーを浴びた方がいいか。その前に少しだけパソコンをいじっていたらカミさんが下りてきた。23時前になっている。寝かせるのに1時間かかったそうである。大変だなあ。シャワーを浴びてカミさんが原稿を書いている横で通信していたら、急に右鼻の奥が痛くなってきた。コレハ、ヤバイ。だいたいこういう症状から風邪を引くんだ。急いでイソジンでうがいをして寝るのである。
▲5月22日(火)▼ →
今朝は雨が降っているのでカミさんに地下鉄の駅まで送ってもらう。有り難いことである。昨夜も雨がパラついていたので歩いて帰ったから自転車は駅近くの駐輪場に置いてあるしね。
昨日から通勤中に「鋼鉄の天使 よろず電脳調査局ページ11」を読んでいるが…ああっ、文章が美味しいっ。昨日まで読んでいた「接続された女」(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/浅倉久志)は読んでいて砂を噛んでいるような感じだったのだが、この作品は空気をたっぷり含んだアイスクリームが口の中でふうわりととろけるような味がする(影響受けてます)。この人の以前の作品も読んでいたりするのだが、それに比べても大幅に巧くなっているような気がするな。
今日は昼休みに職場近くの書店で予定通り「昔、火星のあった場所」(北野勇作:徳間デュアル文庫)を買った。「かめくん」の作者の人だからやっぱりああいう雰囲気の作品なんだろうか。
今日はしんどかった。仕事をしていても眠くて眠くて耐えられない。それで早く仕事を切り上げて帰る。雨が降っていたので遠回りになったのだが、それでも明るいうちに家に帰り着くことができた。私が早く帰ってきたので、カミさんは息子に向かって誰と風呂に入るか訊いている。彼は「とーちゃんと」と応えたが、私は身体がだるくて動けない。それでカミさんが一緒に入ろうと言うが、彼は初志貫徹すると言ってゴネている。カミさんが彼をなだめて風呂に入れてくれている間にも、パソコンに向かう気力もなく、じっとしているのである。
それで息子と一緒に寝たのだが、彼は今夜も「もらしても、いい?」と訊く。「トイレ行くか?」と訊くが、彼は行かないと応える。しかし彼はすぐに漏れたと言うのである。探ってみると濡れている。今日もシーツを持たせて着替えに下りさせる。厳しくすると何度もトイレに起きるし優しくすると漏らすし、難しいもんだなあ。次回は漏らしてもいいか訊かれたときはオマルでオシッコをさせることにしよう。まあ、今日はトイレに行くと言われても動く自信はなかったんだけどね。
▲5月23日(水)▼ →
どうにもこうにもしんどくてたまらない。朝、布団にくるまって仕事を休むことに決める。外では雨が降っている。気圧が低いせいじゃないだろうなあ。カミさんに言われて体温を計ってみる。36.8度。微熱である。一日中、何をする気も起こらず、ボーッとしてパソコンの前で過ごす。そういうことしてるくらいなら寝てるべきだと思うんだけどね。息子は昨夜、父親が先に眠ってしまったので「さみしい」と言って一人で居間に下りてきたそうである。それで母親の横で、座布団の上でゴロゴロしながら眠ったそうな。
カミさんが昼食を食べずに昼寝に入ってしまったので、自分でラーメンを作ることにする。以前スーパーでインスタントラーメンをまとめて買ってきたのだが、カミさんはお湯を入れるだけで食べられるタイプしか作らないみたいだからね。素のインスタントラーメンだけというのも哀しいので、冷蔵庫から食えそうな野菜を発掘してきて切って入れる。一人前では足りないと思って二人前を作ったのだが、多すぎて食べられない(苦笑)。昼寝中のカミさんに食べないか訊きに行ったのだが、「寝てるのに」と怒られてしまった。起きてきてからも彼女には「起こしに来てから眠れなかった」と言われてしまうのである。あー、悪気はなかったんだよー。許してー。けっきょく残った分は息子が帰ってきたときに腹を減らしていたので夕食ができる前のつなぎとして食わせた。彼には「らーめん、つくってくれて、ありがと」と言われてしまった。いや、キミのために作ったんじゃないんだけどね。
小泉首相、またやってくれましたね。どこの報道も「控訴決定」というものばかりだったので怒りの書き込みをしようと思っていたのだが、これでまた男を上げましたな。「控訴したうえで和解を図る方針」とか、責任は認めたくないけど世論は怖いというのがミエミエだったからねえ。どう考えてもアレが放置されていたのは怠慢ですよ。責任はありますよ。責任を取る当事者になりたくない腐れ官僚を押さえるのが政治家の役目というものであります。息子もテレビで彼が映ると「こいずみそーり」と言うくらいですからねえ。4歳児にも知られているのだ。田中外相は最近発言の歯切れが悪くて痛々しいのだけどね。男を上げたところで、今度は国民が痛みを感じる方の構造改革を断行するのがよろしいでしょう。まあ、ヒトラーだって国民には熱狂的に支持されてたらしいから、こういうときこそ何をやっているかしっかり見てなきゃいけないんですけどね。
そして、カミさんも書いていたが私も書いておく。人の親としてこれを知って黙っていることはできない。ニュースステーションでやっていた「9ヶ月の胎児を引きずり出し、泣いているのを金だらいに伏せた」……っておい、それは殺人だろう。実行犯は何も感じなかったのか。我々は杉原千畝にはなれないかもしれないけど、自分で手を下すのを止めることくらいはできるんじゃないのか。あの老夫婦、ウチの両親と同世代くらいだったから当時は少なくとも戦争は終わっていただろう。そんな時代でも医療に携わるものが普通なら子供には感染しないことを知らなかったのだろうか? それが当たり前だと思ってれば、人間というのは何も感じずにそういうことをやってしまうものなのか。(まあ、今だってバケツの中で何時間も泣いていたとか、それを避けるために○○○○○○○○○○てから取り出すという話もあるんだけどね)
そういう意味では、本当にこれ以上、こういうことが他にも今の日本で行われていないのか。我々も知るべき努力を続けてゆくべきだと思う。そう、今の我々はインターネットという、そういう力を持っているのだから。今回の問題にしても、国会の「立法上の不作為」責任を問われているということは、けっきょく国民全体の責任を問われているということを認識しなければならない。私だって20年以上前、大学時代にハンセン病の施設にクラブで慰問に行ったことがあるが、そういう悲惨な事実というのは全く知らなかったからなあ。
でもなあ、個人的には中絶反対で爆弾テロをやるような奴は許せんと思うんだよな。そうすると、許せる中絶と許せない中絶があるということになる。どこが違うんだろう。やっぱり胎児の成熟度かな。ものすごく曖昧なことになってしまう。こんなことをグルグル考えること自体、体調不良の証か。まあ、少なくとも自分は堕胎を迫られるような立場にはなりたくないものであります。そういえば以前、父が店の前に煙草の自動販売機を置こうかと言ったときに「そういう、買った人や周囲の健康に害があることがわかっているものを売るのは止めてくれ」と言って怒られたことがあったよなあ。けっきょく、置かなかったんだけど。
今夜も私が息子を寝かせる。寝室に入ってオマルを持ってきていないことに気がついた。まあ仕方がない。漏らしてもいいか訊かれたらトイレに下りて、そのときに持って上がることにしよう。そう考えていたのだが、今日の彼は尿意を訴えることもなく眠ったのだった。まあ、眠るまでにはかなり時間がかかったし、途中で目が痒いといって目薬を点してもらいに階下に下りたりしたんだけどね。
▲5月24日(木)▼ →
今日も通勤中に「鋼鉄の天使 よろず電脳調査局ページ11」を読んでいる。うおおおおお、面白い面白い面白い面白い。この快感と身の内に震える快感は…そう、「 E.G.コンバット 2nd 」のクライマックスシーンを読んでいるときのような。
どうも、チックが酷い。仕事をしていて右目の周辺がピクピクするので鬱陶しいこと、この上ない。今は仕事が暇なんだけどなあ。追い立てられてる仕事がある方がストレスを感じる暇がないということか。それも問題があるような気がするが。チックを最初に意識したのは入社して3年目くらいで初めてハチャメチャなプロジェクトに入っていた時(6ヶ月で70時間以上の残業が5回)だったな。自分の意志に反して勝手に筋肉が動くなんて不思議だなあ、と思ったものだ。そのときは医者にトランキライザーを処方されたのだが、そいつは当時の客の製品だったというのが大笑いであった。
今日は雨が降っているので帰りにもカミさんに車で駅まで迎えに来てもらう。古本屋で待ち合わせである。ここは久しぶりなのでいろいろと買ってしまう。カミさんが読みたいと言っていたので「20億の針」(ハル・クレメント:創元SF文庫)も買う。この作品は10代の頃に読んで今でもストーリーを覚えている数少ない本の一つなのだ。レジに持って行くと一部の本は2冊よりも3冊買った方が安いというのでカミさんのために「ビッグ・ラン」(田中光二:文春文庫 1980)を追加する。これはカミさんも持ってなかったそうで、喜ばれたのである。
▲5月25日(金)▼ →
今日は職場からの帰りに「鋼鉄の天使」を読み終えた。いや、良かったです。対象として想定されている読者が20代前半くらいまでのような感じだったので、私のようなスレたオジサン読者にはちょっとツラい部分もあったのですが、それでもこの「想い」というのは充分に伝わってきましたね。ラストがもう少し盛り上がれば言うこと無かったんだけど、それは要求が過大すぎるでしょうね。素晴らしい作品でございました。聴いていた音楽が「夢を眠らせない」(松阪晶子)だったというのも合っていたような気がするな。
家に帰り、ThinkPadを使い始めるが…どうもおかしい。この違和感は何だ? よく見ると、IEで表示済みのリンクがすべて未表示の色になっているのである。どこまで読んだかわからなくなっている。そのページをもう一度表示させると表示済みの色になる。履歴がクリアされたのかと思って調べてみたが、履歴もキャッシュもちゃんと残っているようである。いったい何があったんだ。今までこういう現象に出くわしたことはないぞ。カミさんが何か変なことをやったのか訊いてもやってないと言うしなあ。自分だけが使ってるマシンだったら原因の調べようもあるのだが、他人が使った後だと原因調査の難易度は何倍にもなる。今夜はカミさんが息子を寝かせてくれたのでいろいろと調べていたのだが、よくわからない。というか、調べる材料がない。お手上げである。カミさんが昼間に一度凍ったというのでディスクが壊れたのかと思ってScanDiskを走らせていたら、眠くなってきた。気がつくと、ScanDiskが終わるのを待っている体勢のまま眠ってしまっているのである。
やはり、Windows98で1台のマシンを共用するのは良くないような気がする。ユーザーを複数定義して使い分けても、この現象が起こらない保証はないしね。何度も言うが、私はWindowsの設定機能を信用してないのだ。UNIXなんかだったらユーザーによって環境を完璧に分けられるんだが…というか、もともとそういうふうに作られてるからね。というわけで、最後の手段だ。昔使ってたLibrettoを引っ張り出してきて、これをカミさんに使ってもらうことにする。私のデータやカミさんが使わないアプリを削除して、300MBちょっと空ける。これだけあれば、何とかなるだろう。PCカード経由でLANカードのドライヴァを入れ、LANカードを挿す。すると、IPアドレスが重複しているというエラーが出た。あ、LANカードの設定はもう済んでたか。そういえば、EtherNetでMacとデータのやり取りをしていたような記憶もあるな。慌ててIPアドレスを変更して再起動する。サーバの方にも接続可能なIPアドレスを設定しなければならない。プロキシの設定をすると、めでたくインターネットに繋がった。そして、ThinkPadのCD-ROMドライヴからホームページビルダーをインストールし、ThinkPadからネスケとFTPソフトをコピーする。この2つはコピーするだけで動くことは確認済みだからね。特にMatuFtpは設定がiniファイルになっているので何の問題もなく動くのである。ああ、レジストリを使わないソフトというのは素晴らしい。ネスケの設定はちょっとややこしい。とりあえずユーザを定義して、今まで使ってたデータが入っているフォルダをそのユーザ名にリネームしてやらねばならない。これでとりあえずカミさんが使える環境にはなったはずだが、彼女がどこまで耐えられるかだな。マウスはないし、画面は640×480だしね。何よりもキーボードが小さいからなあ。CPUが遅いとかメモリが少ないとかはまだ耐えられるんだろうけど。なんせ、もろに4年前のマシンだからねえ。この世界で4年前というと…石器時代とまでは言わないが、産業革命直後くらいの感じだよなあ。
そごうの元会長がやっと逮捕されたようだが……とことん見苦しい奴だな、コイツ。恥も外聞もないとはこのことか。これで逃げおおせられちゃ、コイツのせいで失業した元社員は浮かばれませんわな。なんとか、あの世に逃げ出す前に罪の意識を味わわせてあげたいものであります。
▲5月26日(土)▼ →
今朝も早起きして通信する。8時過ぎになっても妻子が起きてこないので、息子を起こして朝食を食わせ、保育所に連れていく。急いでいたので保育所に入って私が駆け出すと、息子は「まって」とベソをかきながら追いかけてくる。おいおい、ここはキミのホームグラウンドじゃなかったのか。しかし、彼は荷物を所定の場所に置くと、何も言わずに園児が集められている部屋に入って本を読みだした。今回は涙の別れは無しである。
以前、音楽CDを借りたがMDに録音する暇がなかったのでCD-RWにコピーして返却した。それをMDに録音しようとしたら、CDラジカセがCD-RWを認識しないのである。仕方がないのでThinkPadのCD-ROMドライヴで再生して聴いていたら、途中で音が出なくなってしまった。再起動すると音が出るようになるようだが、再生しているとまた音が出なくなる。まったく、Windowsというのは脆弱なものである。Macならこんなところでおかしくなったりはしたことがないんだけどねえ。またまた仕方がないので、MP3に変換してから聴くことにする。何だか、ずいぶん遠回りをしているような気がするなあ。そこでCD2WAV32でCD-DB接続しようとすると「MMSYSTEM266 デバイスを読み込めません。ドライバーが正しくインストールされているか、確認してください」というメッセージが表示されてしまう。いろいろ調べてみると、ここに原因が書いてあった。そっか、こういう設定があったのね。コンパネのマルチメディアで「音楽CDを再生する既定のCD-ROMドライブ」を設定しないといけなかったのか。べつにここを設定してなくても音楽CDは再生できてるんだけどなあ。変なの。
カミさんがMDプレーヤを欲しがっていたので、前に使っていた機種を貸すことにする。リモコンを衣服に留めるためのクリップが緩くなっているが、それ以外は完動品である。何と5年前の製品だから最新機種に比べて二回りくらい大きいが、これ以上小さくなってもあんまり意味はないような気もするしなあ。しかし、こんなことが続くと私の部屋は電気器具が何でも出てくるドラえもんのポケットみたいだと思われてしまわないだろうな。
カミさんは夕方になって頭が痛いと言って寝てしまった。それで息子は帰りも私が保育所に迎えに行く。保育所の前の田んぼで田植えをやっていたので、門を出てから中を覗き込む。カブトエビが泳ぎ回っている。オタマジャクシもいるようだ。親子二人でしゃがみ込んで田んぼを覗き込んでいるというのは、妙な風景なのか微笑ましい風景なのか。
昨夜は息子のリクエストでカレーだったのだが、今夜もカレーになりそうなので変化をつけるために保育所の帰りにスーパーに寄って総菜を買いに行く。この時間帯ならば割り引きの商品もあるだろう。息子はC.C.グレープを買いたいようだったが、「家にあるやろ」と言って説得するのである。
カミさんが夕食後にカラオケに行こうと言う。頭が痛いとか言っていたけど大丈夫ですか。鎮痛剤で抑えられてるんじゃないの。そういえば、しばらく全力で歌ってないな。前回カラオケに行こうとしたときは空振りだったからね。いま調べてみたら、アレも5月だった。彼女が歌いたくなるのは陽気のせいだろうか。考えてみれば、それ以前となると息子が生まれる前だったような気がする。一度木根さんと行ったのはいつだったけ。やっと息子をカラオケに一緒に連れていける歳になったということかな。
とりあえず、ノドがまだ過負荷に慣れていないと思われるので1時間コースとする。だが、私は1人が続けて歌うのはエチケット違反だと思っていたのだが、カミさんは私が歌っている間にどんどん入力してゆく。このあたりは文化の違いである。だったらこっちも続けて入力しようかと思って実行し始めたところでタイムオーヴァーになってしまった。少し欲求不満は残ったが、ノドのことを考えればこの程度でいいのだろう。息子にも歌わせてやらねばならないから、次は2時間だな。
息子も慣れていないので、なかなか思うように歌えない。なんせカラオケだから、誰かに合わせて歌うわけにいかないからなあ。まだインストゥルメンタルに合わせて歌うことができないのである。まあ、すぐに慣れると思うんだけどね。
▲5月27日(日)▼ →
隣に寝ている息子がモゾモゾしだした。10時半である。よく寝たもんだな。そういえば、昨夜はLibrettoをカミさんが使える状態にするために私はほとんど寝てないからな。
世のヤオラーの方々はこういう記事でヤオイ心を刺激されてしまうものなんだろうか。いやいや、朝日には『ジールは「新庄は異文化の地から来たし、捕球のときにジャンプしたりする。目立つからターゲットにされた」と話した。「だから守らなければならなかったんだ」』とまで書いてあったからな。
今日はカミさんが息子を連れて京都まで行って電車を見せてくるという。数時間は自分一人で好きなことができるはずなのだが、結果的には何もできていない。あれもこれもしなくちゃいけないことはあるはずなんだけどなあ。強いていえば、デジカメで撮った画像データをMacに移したことくらいかな。MacのドライヴではPDのディスクを認識しなくなっていたのだが、やってみたら読めたのである。これで、妹夫婦のためにCD-Rに焼くことができる…と思っていたのだが、移したデータをよく見ると拡張子が無くなっている。げげ、MacDrive 2000の設定をマズったか。これじゃ、拡張子を自分でつけてやらなきゃいけないじゃないか。次回もMacのドライヴがPDを読んでくれる保証はないんだけどなあ(泣)。
あれ、いつの間にかIEで表示済みのリンクの色が変わるようになっている。25日以前に表示したものもちゃんと色が変わっている。いったい、何だったんだ。やっぱりIEのバグなんだろうなあ。
どうも、Inspiron 8000だとWindows2000ではATA100のディスクが使えないのが正解のようである。これは、また発注し直さないといけないか。無駄なことをしたものである。あのとき発注したのをそのままにしておけば、早く入手することができたのに。
▲5月28日(月)▼ →
昨夜は息子に「おしっこ」と言って3度起こされた。1度2度とだんだん少なくなったので3度目は出ないんじゃないかと思ったのだが、けっこう多めに出た。3度目に起こされたときにはかなり深く眠っていたような気がしたから、間隔が開いていたのだろう。
今日も体調が悪い。身体がだるくて頭が痛い。夕方には寒気に襲われた。鼻からきてる頭痛のようだから風邪かなあ。ずっと治ってないような気がするなあ。免疫力が落ちてるんだろうか。いったいどうなるんだろう。
今日から通勤時に「Hyper hybrid organization 01-01 運命の日」(高畑京一郎:電撃文庫)を読んでいる。確かに読みやすいけど、カミさんが言ってたように秋山瑞人氏に比べれば迫力不足かな、などと思いながら読んでいたのだが…帰りの電車の中で気がつくと、降りるべき駅を過ぎていた。全くなーんにも考えることなく物語の中に入ってしまっていた。いや、ぱっと見て何の変哲も無さそうで実は凄い、というのはこれはこれで大変なモノですよ。
ニュースサイトで記事を読んでいて呆れた。ガキだなあ、コイツ。小学生なみの因縁のつけかたですよ。政策も理屈も何もあったもんじゃない。こういうのが国会議員に選ばれて、さらに副大臣をやっているのか。恥ずかしいねえ。
▲5月29日(火)▼ →
身体がだるくて熱っぽくて背中が痛い。今日も午前中を休むことに決心する。
そして、ついにまたポチッとしてしまった。Inspiron 8000である。今回は納得して発注しているので、キャンセルすることはないだろう。とにかく、ハードディスクだけはOSの限界まで積んでいる。今までPCの買い換え動機は、ほとんどハードディスクが足りなくなったせいだからな。52GBくらいじゃ、すぐに足りなくなるような気もするが。とにかく現在の4倍以上にしたんだから2年は保たせないとな。
カミさんは「それが来たらこれ、私にゆずってもらえるの?」とか言っている。まあ、譲渡は無理でも貸与はできると思いますが。彼女はけっこうLibrettoのキーボードで文章を入力してるようだ。私なんかだと1行入力しただけで死にそうになるのだが。私がFIVAを買ったのも小さいのにキーボードが実用になるからだったからな。彼女はキーボードよりも速度の方が耐えられないらしい。まあ、CPUのクロック数だけでもThinkPadの1/5だし、ディスクアクセスもずいぶん遅そうだからねえ。
しかしなあ、野球の世界じゃコレが当たり前なのか。点差が大きいから真面目にやるなと野次って、動揺したところで反撃する。しかもそれを恥ずかし気もなく…こんなんじゃ、野球見る人なんていなくなっちゃうよ。私も昔は野球が好きだったけど、最近は日本の試合は全然見る気がしないもの。
酷いといえばこれも酷い話ですな。こういうことを許していてはイカンですよ。などとWebを巡回しながら怒ってばかりいるというのも体調不良の証か。
怒ってばかりいても身体に悪いので、笑える話も書いておこう。間違ってたけど実害はなかったって…それって、何も期待されていないということの裏返しなんじゃ…
今日も「Hyper hybrid organization 01-01 運命の日」を読んで電車を乗り過ごしそうになった。これはヤバいですねえ。
▲5月30日(水)▼ →
今日は職場への往路で「Hyper hybrid organization 01-01 運命の日」を読み終えた。物語としてはまだ途中なのだが、やはり巧い。こういうのを出るたびに読んでいると欲求不満が溜まりますな。「早く出せ〜」と叫んでしまう。筆者も遅筆のようだからねえ。クオリティを下げてまで早く出してほしくはないのだが。やっぱり、全部出てからまとめて読むべきなんだろうけど…それはできない。今までは文庫で出るときはまとめて出てたんだけど、今回は文庫で順次書き下ろしのようだからねえ。最新のものを読めるのは嬉しいのだが、ツラいところもある。しかし「『漢』と書いて『おとこ』と読み、『強敵』と書いて『とも』と読む」って…カミさんの周囲のヤオラーの方々みたいなことを書いておられますな(笑)。
雨が降っているので自転車が使えないため遠回りして帰る。難波の本屋で「バガージマヌパナス わが島のはなし」(池上永一:文春文庫)を買った。SFオンラインのインタビュー記事を読んで、何か読んでみたくなったのである。いつ読めるのかは知らないが。しかし、そうこうしているうちに「レキオス」が文庫になったら大笑いだな。と思いながら本屋を廻っていたら「恋愛ディストーション 2」(犬上すくね:YKコミックス)があったので買った。雑誌連載時に、この巻の第一話「不意打ちガール暴走」にヤラレたのである。買ってみると、あとがきで作者が「創刊号の掲載だったので とにかくインパクトのあるものにしたかった」と書いていた。ああ、なんて素直なヤツなんだ、オレって(笑)。まあ、主人公の「報われないわんこの気持ち」に深く共鳴してしまったというのもあるんだろうな。「わんこの気持ちぃがー、よくわかる」というやつで…古すぎるか。でも、やっぱナマでヤるのはよくないと思うんだな。
田中外相、またやってますな。やれやれー、もっとやれー! …とは言うものの、どうもやり方がストレートすぎるような気がする。中国寄りだという理由だろうけど産經系のメディアは早くも叩こうとしている様子もありありと見えるからなあ。心配だ。
新しいマシンのファイルシステムは何も考えずにFAT32にしたのだが、Windows2000についていろいろ調べていたら、どうもNTFSの方が機能が多いようである。どうしたものかなあ。後で変更するのも何となく気持ちが悪いし。なんせ、NT系とはいえWindowsだからな。
カッコいいっ! 自ら先制打ですか。やはり気を抜きながらチンタラやってる連中とは違いますな。男だねえ。いやこれは久々に痛快な出来事であった。
▲5月31日(木)▼ →
今日は尾籠な表現がありますので、苦手な方は気をつけてね。
眠っていて寝返りを打った瞬間、あまりの衝撃に目が覚めた。目眩である。揺れる揺れる。ぐるぐる揺れる。まるで嵐のただ中の船の上で横になっているよう。身体を固くして必死で揺れに耐える。布団に張り付いて我慢していると目眩はおさまったが、揺れのせいか吐き気がする。そのまま眠ろうと思ったのだが、吐き気が治まらない。体がだるくてあまり動きたくないのだが、吐きそうなのでトイレのある2階まで下りることにする。時計を見ると3時過ぎである。トイレで吐こうとするが、何も出てこない。吐きやすくするために、お茶を飲んでしばらくじっとしている。…来た。トイレにしゃがみ込み、指を喉の奥に突っ込む。お茶ががばっと出て、その後に胃を絞り上げるようにして、酸っぱい液体を吐く。鍋から剥がれた焦げのような黒いものが混じっている。ゴマの匂いがする。やはりアレか。昨日の昼、雨が降っていたので作業場所のビルの出口のところで売っている弁当を買ったのだが、おかずが足りなくなったので机の引き出しから何ヶ月も前に買った弁当に付属していたふりかけを出してきて食ったのだった。何だかずいぶんゴマの香りが強いなあとは思っていたのだが。しかし、夕食に食べたものは無くなってるのになんで残ってるのかね。
最初に吐いた後、またお茶を飲んで同じように二段階で吐く。しかし、オレの胃は二重構造になっているのかね。まるで草食動物だな。通常なら二度も吐けばラクになるのだが、今回の胃の重苦しさは相変わらずである。まだまだ吐くことになりそうだ。寝室には上がれそうにない。座っているのも辛いので居間で横になろうとすると…うわぁ、来たぁ。目が回る。どうも、頭を低くすると目眩がするようである。これは座っているしかないか。しかし寒い。これ以上動きたくないのだが、耐えきれず寝室に上がって毛布を取ってくる。居間で毛布を被ってうずくまり、その後も何度か吐くが、5回吐いても吐き気は治まらない。かなり心臓に負担がかかっている。これは何が起こるかわからない。気の毒だが、カミさんを起こすことにする。日記によると、いい夢を見ていたところだったらしい。本当に気の毒なことである。
カミさんに額を触ってもらうが熱はないようである。身体はゾクゾクするが体温調節ができない感じである。吐いてももうお茶しか出ないのだが、それでもまだムカムカする。外も明るくなってきた。医者に行くべきだろう。カミさんにタクシーにするか救急車を呼ぶか訊かれたが、最適な病院に連れて行ってくれるだろうから、7回目を吐いてから救急車を呼んでもらうことにしてもらう。音は鳴らさなくていいと言ったのだが、やはり鳴らしながら走らないといけないそうである。違うところに停まったのでカミさんが呼んできてくれる。眠っている息子を置いていくわけにいかないので私一人で乗り込む。そういえば、私の父が吐血したときには小2の私と幼稚園児の弟を寝かせたまま洗面器一杯に血を吐きながらタクシーで病院に行ったんだっけな。生後半年の妹は連れて行ったはずだ。あの当時は社宅に住んでたし近所付き合いも濃密だったからな。まあ、そんなこと言ってられない緊急事態だったんだが。今の私など問題にならない。
救急車に乗るとまず症状を確認され、プラスチックの容器にビニール袋を掛けたものを差し出される。吐くときはここに、というわけですね。私も人前で吐きたくはないのだが。そして血圧を測られ、指先にクリップでセンサーを取り付けられる。脈拍を測っているようである。耳の穴で体温を計られる。そうしている間に携帯で病院に連絡している。年齢・性別と症状、そして「意識クリア」と。車はけっこう揺れる。気分悪いんですけど〜。うわー、やめてくれー。
何とか病院に着く。まあ、吐き気がするといいながらノドの奥に指を突っ込まないと吐けないんだよな。ここは息子が生まれたところである。こんなにグルグル曲がらないと行けないようなところだったっけ。まあとにかく診察開始である。こういう場合、まずは脳の異常がないか弁別するもののようで、痺れはないかとか目は見えてるかとか訊かれる。両手の指先を身体の前で合わせられるかとか鼻を触れるかとかやらされる。胃の方はまったく気にされてない。脳に異常がないということを確認しただけだったようである。あとは耳鼻科の方に回されるようだ。胃の薬を出して、目眩を抑える点滴をするそうである。最後に「耳鼻科の診療は受けて下さいね」と念を押されてしまった。
診察を終えて点滴をするのだが、点滴中に吐くと嫌なのでトイレに行って吐く。何も出ないが、とにかく胃を裏返さずにいられないのである。点滴を終えて、またトイレに行き、吐く。通常診療の受付開始まで時間があるので、そのまま点滴用のベッドの上で寝る。けっこう深く眠っていたようである。やはり眠かったんだな。
耳鼻科の診察である。いろいろと問診された後、強い凸レンズのついたゴーグルを両目に当てられて首の向きをあちこち変えられる。首を上下反対にして動かすと眼球が揺れているらしい。三半規管の異常ではないかということである。そんなところが壊れてたら、治療は無理なんじゃないか。とりあえず、目眩を抑える薬と胃の薬を処方されてX線写真を撮るように言われる。明日は聴力検査、その後にもMRIを撮るらしい。朝に点滴をしているのでドクターはもう一度点滴をするかどうか迷ったようだが「しばらくは何も食べる気はしないでしょう」ということで、点滴もすることになる。
X線写真はかなりの枚数を撮られた。しかし、頭部の写真を撮るのに身体の体勢まで指定されるというのはどういうことなんだろう。この体勢は苦しいんですけど。首から上だけ所定の方向を向けばいいんじゃないかと思うんだがなあ。
すべてが終わったときには午を大幅に過ぎていた。病院に入ったのが6時前だったから、たっぷり7時間も居たことになるか。カミさんに車で迎えに来てもらうことにして、それまでにまたトイレで吐くことにする。9回目くらいになるかな。いや、もっと多いだろう。もう数えてられない。しばらく溜めてたので、また胃液が出た。その後に吐き出した唾液に血が混じっている。指で喉の粘膜を刺激しすぎたのか。
狼谷辰之 | 新書館*ウィングス文庫 |
対なる者の誓い |
¥620+税 | ISBN4-403-54021-X |
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