2001年 7月下旬の日記
▲7月21日(土)▼
今日は、従弟の四十九日の法要である。黒の背広に身を包み、母の実家に車で移動する。どうも、法事というのは居心地が悪い。考えてみれば私は成人になるまで「法事」というものを全く経験してこなかったのである。小学生の頃、同級生が「法事で休み」とか言っているのを聞いて、何のことだろうと思っていたくらいで。18の年に父方の祖父が亡くなるまで親戚が死んだことがなかったのだ。その前といえば戦前、母の祖父(私の曾祖父)になってしまう。しかも、父方の法事には遠方だということもあって出たことがなかったからなあ。よその家に行って仏壇があっても、何をしていいかよくわからなかったりするし。日本人として、こういうことでいいんだろうか。
僧侶を呼んで読経と話があり、その後にマイクロバスで料亭に移動して会食する。身内を喪った者がここまでしなくてもいいと思うんだけどねえ。息子は同い年の男の子と走り回っている。バスの中からは田んぼの中を白鷺とか飛んでいるのが見えたし、今日も機嫌はいいようである。そしてまたマイクロバスで母の実家に戻る。
息子は従弟の娘さん、従妹の娘さんと3人で遊んでいる。両手に花だな。そのせいか、ずいぶんハイテンションである。そのうちに風船を使って遊びはじめた。大人の輪の中で3人、風船を投げ合って遊んでいる。大人たちも行事が終わってしまったので、子供たちに何かと指導しながら見ている。まあ、子供がいなかったらずいぶんと沈んだ雰囲気になっていたことであろう。
妹夫婦が今日帰阪するというので今日中に父の実家の墓に参らねばならないのだが、時間的に間に合いそうにないので明日帰ることにしたようである。しかし、明日は父の実家に人がいないので、けっきょく今日行くことになる。二転三転である。みんな酒を飲んでいるので当主である従兄一家に車2台で迎えに来てもらう。九州ではほとんど一人一台車が必要なんだよな。
父の実家に行き、墓参りをする。石に刻んである名簿を見ると、父方の先祖は5代前まで遡れる。当主である私の従弟は五代目だそうである。墓の隣では牛を飼っているのだが、息子は怖がって近寄ろうとしない。なんだよ、昔は動物園は鹿に餌をやっていたくせに。
母の実家に帰り、息子がずっとやりたがっている花火をする。昨夜に叔父宅でやったときは手で持って火をつけるタイプだけだったのだが、今夜は打ち上げるものとかいろいろある。そのうちに彼も火をつけさせてもらって大はしゃぎである。火をつけて、きゃーきゃー言いながら逃げている。彼はネズミ花火を見て「ぐるぐるまわるはなび、りにあもーたーかーみたいやなー」とか意味不明のことを言っている。私の弟は「リニアっちゅーのは回らへんのやで」とかツッコんでいる。みんな大人だから笑って聞いてくれるけど、同級生とかにそういうことを言うと仲間はずれになっちゃうぞ。
今日は電話回線を貸してもらってFIVAで通信しようかと思っていたのだが、故人のパソコンを使わせてもらってインターネットする。最低限廻らないといけない朝日のサイトに行き、朝刊の記事をテキストに落としてフリーメールで自分に送る。それ以外のサイトは明日でも見れるだろう。
夜中になって、母の兄弟の各家庭から一人ずつ代表を出した形になって酒の飲み比べをしている。やはり九州の人間はこういうことが好きだ。私はそういうことは酒好きの弟に任せて先に寝るのである。
▲7月22日(日)▼ →
今朝は7時前に起きる。今日は息子を路面電車に乗せてやることになっているのである。本当はここに来るときにもレールスターやつばめに乗せてやりたかったんだけどね。まあ、JRは飛行機よりも高価いし時間もかかるからねえ。ただ問題は路面電車の駅までどうやって移動するかである。昼から従弟の納骨を行うのでそれまでに帰らねばならない。けっきょく叔父さんに車で送ってもらうことになる。電車に乗るのが目的で車を使うというのは、何かおかしいような気もするんけどね。叔父さんには「自分は使わないから」というので路面電車のプリペイドカードまで貸してもらった。たしかに車を持ってると公共交通機関は使わないでしょうねえ。しかし、こういう地方都市でも公共交通機関はプリペイドカード式になっているのか。県内を走っているほとんどの交通機関が使用可能のようである。
路面電車の駅の近くに降ろしてもらう。今日も日差しが強い。待っている数分の間にも、かなりの紫外線を浴びそうだね。乗り込むときにはほとんどの人がプリペイドカードを使っている。けっこう普及してるんだ。向かいのシートに座ったロウティーンの女の子が可愛い。ときどき目が合うのも嬉し恥ずかしである(こらこら)。やっぱり、大阪に比べるとスレてなくて、好感度は高い。そういえば、制服の女子高生にも茶髪のヤツはほとんど見かけない。まあ、ウチの近くの高校が異常なんだろうけど。制服姿でタバコ吸ってるヤツさえいるからねえ。
1時間以上時間があるので、県内を走っている私鉄の駅に行くことにする。市内を流れる川を渡ったところで降りる。降車するときに息子にプリペイドカードをリーダーに入れさせようとしたが、彼はうまく正しい方向に入れることができない。あー、すみませーん。彼の手から奪い取って私が入れることになるのである。
朝食を買うためにコンビニに入る。88円のパンと、80円のグリコの野菜ジュースを買う。市の中心部で親子二人の朝食が200円以下で買えるとは、いい時代になったものである。私鉄の駅に行くためにはバスを利用しなければならない。バスを待っている間にベンチに座って息子にパンを食べさせていたら、バスがやってきた。慌てて飛び乗る。
バスから降りて朝食をすべて食べた後、私鉄の駅まで歩く。息子はすぐに疲れたとか言いだした。今日もアイスキャンディーを買って与えるのである。駅に着くと、数分前に発車したところであった。次は30分後である。こりゃ、時間的に乗るのは無理だな。いちばん多いときで1時間に2本ではどうしようもない。そのうちに次の電車がやってきた。息子がアイスキャンディーを食べ終えたのはいいが、手がベタベタになっている。駅の中のトイレを使わせてもらうことにする。ここも改札を出入りしたときに課金されるシステムではなくて、車両を乗り降りしたときに課金されるのである。運転手さんが駅の乗務員室に入ってしまって車内には客しかいないので、ついでに車両に入ってシートに座って帰ってくる。あ、デジカメを持ってくるのを忘れたなあ。
そしてまたバスに乗って戻り、路面電車に乗る。けっこう便数は多い。前の電車が見えている。前の電車が客を拾っていくから我々の乗っている電車は止まる必要がないので、どんどん近づいてゆく。ついには前の電車が駅に停まっている直後に停まることになってしまった。前の電車が目と鼻の先に見えるので息子は大喜びである。そして、電車に乗っているのは我々親子だけになってしまった。PHSで電話してまた迎えに来てもらうのである。
母の実家に戻り、従弟の納骨を行う。従弟は病院でもずっと家に帰りたがっていたし、両親も寂しいからというので四十九日まで遺骨は家に安置してあったのである。みんなで墓まで歩く。いよいよこれで最後である。ひとりひとり合掌するときに息子が愚図りだす。怒鳴りつけて合掌させる。暑いし疲れているのはわかるが、キチンとすべきときはキチンとしろ。
空港までは車で送っていってもらうことになる。本当にありがたいことである。時間があるのでラーメン屋に連れて行ってもらう。豚骨スープなのにくどくない。ただ、ちょっと麺が太くて軟らかすぎるような気がしたが。そして、従弟の母方の祖母(けっきょくウチからは他人)の入っている老人ホームに行く。この県出身の有名歌手が造ったものだそうである。設備が充実している。部屋も、私らが泊まるビジネスホテルよりも豪華だ。息子はここでも何の緊張もなく行動している。お婆さんからお菓子をもらってゴキゲンなのである。
そして空港に向かう。チェックイン時に窓際を取ってもらおうとしたのだが、取れないと言われてしまった。やはり30分前では無理か。3連休の最終日で混んでるようだからねえ。機内に向かう通路からエンジンが見えたので息子を抱き上げて見せてやる。カミさんが抱き上げて操縦室を見せてやっていたら、操縦士の人がこちらに向かって手を振っている。ずいぶんとフレンドリーですな。
機内ではポケモンを放映している。ポケモンたちが機械に追っかけられるという話のようである。ヘッドフォンを息子に装着してやる。彼が前の座席の隙間からではうまく見えないと言うので、膝の上に乗せて見せてやる。すごく集中して観ている。しかし、機内でポケモンを演っているのがウリのようだが、これじゃ子供は観られないと思うんだがなあ。まあウチの子以外でカブリツキで観ている子供はいなかったようだから、子供向けじゃないんだろうか。謎だ。
飛行機から降り、荷物の受け取り場所まで歩く。けっこう距離がある。息子が足が痛いと訴えている。靴を脱がせてみると、靴擦れができていた。ああ、新しい靴をずっと履いてたからねえ。救急絆創膏を貼ってやる。用意してれば、10年に一度くらいは役に立つものである(苦笑)。しかし、カミさんは後ろも見ずに先の方を歩いてゆく。もう呼んでも聞こえないくらいの距離になっている。あ、ようやく気づいてくれたようだ。
帰りはバスで駅まで移動する。窓の外を眺めていた息子が「さんだーばーどや!」と声を上げた。おお、本当だ。そのうちに彼は眠ってしまった。やっぱり疲れたんだね。駅で待っていると、新型車両の普通列車がやってきた。おお、今日はついてるぞ、キミ。そして鶴橋駅で妻子が何か騒いでいる。おお「楽」じゃないか。初めて見たぞ。定期的に走っている車両じゃないからねえ。その興奮さめやらぬ中、次の駅ですれ違った車両が本でも見たことがないモノであった。ピンク色の車両に赤い線が入っている。線の上に何か字が書いてあったが、とっさのことなので読めなかった。その後ろには通常の赤の車両が繋がっていたのだが…いったいアレは何だったんだろう?
家に帰ると腹の調子が悪くなってきた。下痢である。今日もなかなか便器さんから離れられない。頭も痛い。これは、危ないかもしれないな(苦笑)。今夜はファミレスで夕食を食べることになっていたのだが、野菜ジュースを買いにいくために自転車に乗って走りはじめたところで思った。これは、とてもじゃないが息子を自転車に乗せてファミレスまで移動する自信がない。けっきょくスーパーから電話して、総菜を買って帰るから家で食べることにしてもらった。また寿司になってしまって申し訳ない。
▲7月23日(月)▼ →
今日は通勤中に「NANOSECOND」(MIO)を聴いている。以前、同名のアーチストの作品だと勘違いして買ったものである。あんまりインパクトはないな。こういう音楽が好きな人には良いアルバムかもしれないし、ある程度は実力もありそうだが、やはり私にはニセモノという意識があるんだよなあ。こういう聴き方をされる方はたまったもんじゃないと思うんだけどね。
今は通勤中に「ターミナル・エクスペリメント」(ロバート・J・ソウヤー/内田昌之)を読んでいる。毎度ストーリーテリングが巧いなあ。「ソウルウエイヴ」の存在に関しては納得できないのだが、その存在が発見されたことによって発生する諸々の事件が面白くて読むのをやめられない。やはりSFというのはこうでなくっちゃ。
昼休みに近所の大企業の食堂に入り、定食のご飯を大盛りにしてもらって席についてから気がついた。「…あ、腹壊してたんだった、オレ」まあ、常時そういう意識がないなら大丈夫かな。けっきょく、今日一日は下痢をせずに過ごしたのだった。昨日出しすぎて今日は出すものが残ってなかったという説もあるのだが。
▲7月24日(火)▼ →
今朝は7時過ぎに起きて通信を始める。7時半を過ぎたが、階上で目覚ましが鳴った気配がない。とうぜん、妻子は起きてこない。起こしに行く。今日は早めに出社しなければいけないのである。今朝も息子は食事前はゴロゴロしている。昨夜も寝るのが遅かったからねえ。
朝食を食べ終えると息子は粉薬の袋をいじっている。彼のアレルギーの薬である。飲もうとしているらしい。「こっち?」とか訊いている。ここを破っていいか訊いているのである。「そうやで」と応える。アルミコーティングされた袋の上部を破ってそのまま口の上でひっくり返そうとするので「袋、開けてからや」と言って開口部を拡げさせる。そして彼は自分の口の中に薬を投入した。何とかうまくいったようである。まだ袋の中に残っているので追加で入れてやる。よしよし、偉いぞ。
プロジェクトXで夕刊フジがNHKにツッコんでいるようですが、日刊スポーツからもこういう記事が。「番組を感動的にしようとするあまり、事実と異なったのではないか」と言われるのは痛いかもしれませんね。
これはゆゆしき自体だ。コピー防止機能付き音楽CDが密かに市場に流されているとは。しかもそれを客に教えていないなんて。オレはそんなCDは買いたくないぞ。もし全部そうなってしまったら、昔のCDにプレミアがつくような事態になるかもしれないな。
今日はFFXのムーヴィーを落としていた。コンビニとかゲーム屋でデモしているムーヴィーを観て、これのためだけでも買う価値があるんじゃないだろうかと思ったくらいなのである。PS2は持ってないから買わないんだけどね(苦笑)。いつものことながら、CATVなので10メガ以上のファイルも数分で落ちてくるのは快適だ。しかし、AVIなのにWindows Media Playerでうまく再生できないとはどういうことだ。ヴァージョンが古いのかなあ。まあ、QuickTimeで再生できるからいいんだけどね。ただ、落としてみるとあんまり大したムーヴィーは無かったね。それに、喋ってるやつは絵と音が合ってないんですけど。まだ3D映像を声に合わせて動かすのは難しいようですね。というより、現状ではアフレコだから仕方ないということなのかな。
▲7月25日(水)▼ →
今朝は7時前に起きてシャワーを浴びる。昨夜は夕食を食べてそのまま寝てしまったのである。さすがにこの季節は汗を流さぬわけにはいくまい。ウチの実家から宅急便が届いた。段ボール3箱。弟が読み捨てた本を送ってきたのである。カミさんは中を漁りながら「あ、こんなのがある」「あ、これ、買わなくてよかった」とか言っている。マンガ関係ではけっこう趣味が重なってるからねえ。
給料が出た。定期代も出た。これで何とか貧乏から抜け出せる。でも、また何か買ってしまいそうで怖い。まったく自転車操業である。定期代を使ってしまうと、後が苦しくなるのだが(アタリマエ)。
相変わらず「ターミナル・エクスペリメント」を読んでいる。なんか、「順列都市」みたいだな。ずいぶんネタがかぶってるんですけど。まるでイーガンが書いているよう…には見えないな。小説として面白すぎる(苦笑)。電子的に再現された意識の描写など、本当によく似ている。やっぱり人格のシミュレーションを考えるとこうなってしまうのね。しかし、毎回いろんなネタをうまく組み合わせてますねえ。あんまり関連性のないアイデアだと思うんだけど、同じ世界にあって全く違和感がない。手持ちのネタのストックも相当あるんでしょうね。
カミさんが商業誌に登場させたモノの名前を忘れたとか言っている。本も手元に無いとか。ワープロで書いたんだから検索すればいいんじゃないだろうか。ワープロにも検索機能があるだろうに。というようなことを言うと、フロッピーに分散して保存してるから面倒臭いとか言っている。彼女のワープロにもハードディスクが入ってるだろうに。テキストにしてパソコンに入れるという手もあるぞ。バックアップにもなるし複数ファイルの検索もできるじゃないか。そうすると、Power書院を入れるのが理想だな…などと、どんどん話を発展させてしまうオレってダメダメなんだろうか。
左腰が痛い。左膝も昨日から痛い。しゃがんだり立ち上がったりするたびに「てててて」とか「よいしょ」とか声を出している。まるでジジイだな。まあ、私も江戸時代以前ならお爺さんと呼ばれても不思議のない歳なんだが。
息子は今夜は父親と寝るのを嫌がる。かなり眠そうである。しかし、カミさんは洗濯物を干さねばならない。慌てて私がなだめながら寝かせるのである。
▲7月26日(木)▼ →
今朝も7時前に起きて通信する。昨夜は歯を磨かずに寝てしまったので口の中が気持ち悪い。歯を磨く。通信していると妻子が起きてきた。息子は身体をくねらせながら居間に入ってきた。今朝は調子が悪いようだ。昨夜は眠いのに寝かせてやれなかったからね。
昨日から通勤中に「メランジェ」(吉野千代乃)を聴いている。ベストアルバムであるが…今の時代に聴くと、ちょっとインパクトが足りないな。まあ、それでも「悲しみのタペストリー」や「It's My Turn」は名曲なんだけどね。それでも、これらの曲はすでに持っているアルバムに入ってるからなあ、売っ払うかな。それでも「It's My Turn」の歌詞はSFですな。見事な切り口で輪廻転成を表現している。イントロも音が左右に飛び回って不安感を感じさせるし。
SirCamというウイルスが流行っているらしい。感染するとハードディスク内の任意のファイルをメールしだすそうな。こういうことにならないように気をつけましょうね。
今日はまた「エイプリルフールじゃないんかいな」と思うくらい携帯関係でスゴいニュースが続きましたね。これとかこれとかこれとか。いやー、世の中は進んでいるものであります。
仕事中、カミさんからPHSに電話が入った。インターネットに繋がらなくなったのでプロバイダのサポセンに電話して問われるままに自分のマシンのIPアドレスをバラしてしまい、「ルーターを使ってるんですか」と言われてしまったそうである。おいっ、それは家庭内LANのIPだって! うう、今後、料金の請求が増えないことを祈るばかりである。
職場のアドレスにメールを送ってくれれば、対処方法をメールしたのに…って、インターネットが使えなかったらメールは送れんわな。でも、PHSでeメールできるんだから、それで職場に送ってくれたら…なんてこと考えつくヒトじゃないですね。
家に帰り着いたときには妻子は寝ていたのだが、日記を書いて上げたところでカミさんが起きてきた。彼女はインターネットに繋がっているのを知ると、そのままパソコンを使いだした。あ…あのー、私が復旧した方法を訊いて、自分ひとりのときに対応できるようにしようとは思わないんでしょうか。これじゃ、進歩は望めないな。馬鹿にされても呆れられても息子みたいに「なんで?」「なんで?」としつこく訊いてくるようであれば、まだ望みはあるのだが。
カミさんが商業誌に書いた内容を忘れたうえにそれを持っていないというので、私が保管しているものをお貸しする。彼女はその本を拡げた上に別の本を乗せて固定し、それを見ながらワープロを打っている。ああ…そんなに拡げちゃ、裂けちゃう。気がつけばトイレの中にあった、というようなことが無いように祈るばかりである。
今日は息子が寝ているので遅くまでインターネットできる。………が〜〜〜〜〜〜ん! いま、DELLのサイトに見に行ったら、このパソコンよりハードディスクが16GB多いマシンが10万も安く売ってるぅ! いくらアメリカでパソコンが売れなくなってるってったって、これは非道すぎる。まだ一月半しか経ってないのに(大泣)…だから、買っちゃったらそういうことはやめなさいってば>自分
▲7月27日(金)▼ →
今日は通勤中に「Dance to Christmas」(Yoshiyuki Ohsawa Presents)を聴いている。エピック・ソニーの10周年の記念アルバムのようである。参加アーチストは大沢誉志幸、GWINKO、杏子、鈴木雅之、バブルガム・ブラザーズ、渡辺信平、鈴木聖美、7's、エル・タバスコス、アマゾンズ、松岡英明、西村麻聡(F.O.D)、森の木児童合唱団。今となってはちょっとパワー不足のような気もするが、やはりセッションというのは緊張感がありますね。しかし、真夏にクリスマスアルバムを聴くなんて、馬鹿じゃなかろうか。ま、南半球に住んでると思えば…
今日は昼休みに職場近くの書店で「地名の世界地図」(21世紀研究会編:文春新書)を買った。こういうのはちゃんと読めば面白いんだろうけどねえ。読む暇が…
どうも、何日かおきに下痢をしているような気がする。一昨日も下痢だったしなあ。一昨日の原因と思われるものは排除したのだが。何が原因なのだろう。
また大阪かよ。あれもこれも。やっぱり、日本のモラルは大阪から崩れていっているような気がするんだな。
家に帰ると妻子はテレビで演っている「JAWS」を観ている。息子にはけっこうショッキングだったようで、USJに行っても鮫のところには行かないとか言っている。カミさんは彼が怖がるのが楽しいようで、今度は「ジュラシック・パーク」を観ようとか言っている。はあ。
▲7月28日(土)▼ →
けっきょく今日も中古で買ってきたCDシングルの整理をしながら日記を書いていたら、1日ぶんを書き終えたところでタイムアップになってしまった。うう、日記以外のコンテンツが全く更新できてないぞ。
カミさんの夏コミ同人誌の原稿を読まされる。「対なる者」シリーズに出てきたイラーとガトの出会いの話である。なんか、初っぱなからあざといですなあ。サービスサービスぅ、っちゅうヤツですかね。これで夏コミの原稿は完了のようである。これで精神的に少し余裕ができてくれれば嬉しいのだが。
カミさんは「千と千尋の神隠し」の前売りを買ってきたそうである。明日、家族3人で観に行く予定なのである。楽しみ。
▲7月29日(日)▼ →
今日は一家3人で「千と千尋の神隠し」を観に行った。往きの電車の中で息子は「ぼく、きのう、おれんじのでんしゃ、みたよ」と言う。九州からの帰りに見た正体不明の車両を昨日も見たとのことである。へえ、あの車両は何か特別な理由でもないと走らないんじゃないかと思ってたんだけどね。
記録的な入りのようだから朝一番の上映開始30分前に着くように家を出て、ちょうど30分前に着いたのだが「『千と千尋の神隠し』の上映は南館です」という看板が立っていた。あらそうですか、早めに出てよかったね。すぐに南館に向かうと、長蛇の列が見えてきた。これは、評判通りの入りのようですな。どうやら、あの列は入場券を買い求める列らしい。前売りを買っておいてよかったね。
前売り券を出してそのまま館内に入る。2階にはいい席が残ってないようだったので3階に上がると、なんとか前の方の中央に3人横並びで座ることができた。カミさんはパンフレットと飲み物を買うと言って出ていったがなかなか帰ってこない。もう席は全部埋まって、横の階段に座り込んでる人も出てきた。開始まであと10分になっても帰ってこない。始まるまでに息子にオシッコをさせなきゃいけないんだが。PHSでカミさんに電話したが、10回鳴らしても出ない。どうしようかと思っていたら、5分前になってやっと帰ってきた。急いで息子を連れてトイレに行く。
トイレから戻ってきて予告編が始まると、私も腹具合があんまり良くないことに気がついた。便意が来ると危ないと思っていたのだが、何とか最後まで破局はやって来なかった。ふう。
以下、ネタバレなので注意(読む人はマウスで選択して反転させてね)。
感想ですが、まあさすがに金を出して観るだけのクオリティは確保しておりましたね。ラピュタを超えたとは思えんけど。導入部からして巧い。スルッとあっちの世界へ入っていってしまう。それはいいのだが、主人公たちが異世界に迷い込んだところで息子が「こわい〜」とか「かえる」とか言いだした。うう、これは彼には刺激が強すぎたか。彼と同じくらいの大きさの子供もいるが、他からはそういう声は聞こえてこないぞ。小心者め。これは、彼を連れて退場することも考えなければいけないか…と思ったところで、計ったようにそこから主人公が次々に対応しなければならない新たな場面に直面してゆく。このあたり、うまいものである。子供が観る映画というのは、そこまで計算して作ってあるんだろうか。
ただ、成長物語なんだけど、その過程が描けてないのがちょっと不満。千にしても坊にしても、いきなり強くなってるんですもの。千が挨拶の仕方や仕事のやり方を叩き込まれる過程をもう少し描き込んでほしかったな。もうちょっとくらい説教臭くてもよかったんじゃないかと思ったんだが、これは私が歳を取っちゃったせいなんでしょうかね。あと、ラストももう一ひねりしてほしかったような気もするが、それは贅沢というものでしょうな。
しかし監督はパンフレットで【成長と恋愛があればあれば良い映画だっていう下らない観念をひっくり返したかった】と述べておられる。すると、あの弱さは保護者にスポイルされているからであり、もともと内側にはあれだけの強さを秘めているということなのだろうか。それが、過酷な環境によって発現しただけだと。まあ、そういう考え方もアリだとは思うが、世の中そんなに簡単ではないと思うんだがなあ(そう考えてしまうこと自体がこの世の中に毒されていると言われそうだが)。あの細い脚は守られし者の弱さの象徴らしいが、その体力で湯屋の下働きをこなすことだけでも無理じゃないかと思うのよね。
最後に、カオナシに居場所が見つかって良かったね。これは哀しいキャラでしたからねえ。どこにも居場所がない。自分に優しくしてくれた相手に何かしてあげたいんだけど、どうしていいかわからない。まあこの作品全体に流れているのは「手を掛けることが相手にとって良いこととは限らない」というテーマですからねえ。などと書いてたらパンフレットに【カオナシは他人と交流できない男】【金をばら撒き、思い通りにする男】【上手くいかないと暴れる乱暴な男】とか書いてましたね。これは、甘やかされて引きこもってるオタクの象徴だったのだろうか。オレはそれに共鳴してたのか?
映画が終わると息子は早速「おしっこ」と言いだした。映画館のトイレに駆け込む。カミさんは先に出ていると言っていたのだが、映画館の前には見あたらない。人が多いので、息子を肩車して探させる。見つかったようである。彼女には「どこから出たの?」と訊かれてしまったのだった。
映画館を出て駅に向かって歩いていると、商店街の片隅に小さな石碑があった。道標かと思ったのだが、何となく気になって見てみると「いちでうばし」と彫ってあった。ああ、ここにも川があったのか。ハクのように殺されてしまったのね。我々はそういうことにも気づかずに生きているのである。
昼過ぎになっている。昼食はコンビニで買って、駅の待合室で電車を見ながら食べることにする。息子は納豆巻きを選んだ。これを大阪の外気と遮断された待合室で食べるのはテロ行為にならないのかな(苦笑)。
食事を終えて各駅停車が来るのを待つ。カミさんはベンチに座って帰りに本屋で買った「天空の城 ラピュタ」の絵コンテを読んでいる。息子に高架を走ってゆく特急電車とかを見せていると、彼は尿意を訴えだした。各駅停車が次に来るんだぞ。駅のトイレに走る。息子も速く走れるようになったものだ。手を洗った後、拭きながらでも走れるし。階段を上がってゆくと、まだ各停は来ていなかった。何とか間に合ったか。
各駅停車に乗り、次の駅に着いたところで息子が叫んだ。「おれんじのでんしゃ!」顔を上げると、目の前を先週見たカラーリングの車両が走ってゆく。咄嗟のことだったので何が書いてあるかも乗客が乗っているかどうかも確認できなかった。わかったのは先週と同じく後ろに通常の赤白の車両が繋がっていることだけであった。「この電車には乗らない方が良かったわね」とカミさんが言う。ううむ、息子のトイレが長引いてホームで待っていた方が良かったのか。それでも、この一週間に息子が3度も遭遇したということは、ある程度頻繁に運行しているんだろうか。ひょっとすると夏休み期間限定、とか。
家に帰ると宅配がやってきた。お中元だ。リンさん…じゃない、宮本春日さんからである。やあ、すみませんねえ。ありがとうございます(私信)。
息子は家に帰ってきてから、カミさんが買ってきた「千と千尋の神隠し」のパンフレットをずっと持っている。読んでくれと言って持ってくる。自分のパンフレットを入れている袋の中に入れようとして「それ、母ちゃんのやで!」と母親にツッコまれている。どうやら、ハマったらしい。映画館では「こわい〜」とか言ってたくせに。しかし、このハマりやすい性格、誰に似たんだろうねえ。
家に帰ってカミさんはお昼寝モードに入ってしまった。私もしばらくは息子と過ごしていたが、やがて眠くなってきた。息子を説得して寝る。彼は最初は2階で寝ると言っていたのだが、座椅子を倒して2人で寝ていると狭いというので結局3階で寝ることになるのである。
寒さで目が覚めた。気がつくとクーラーがガンガンに効いている。いつもはエアコンをかけていても大の字の息子も、丸まって寝ている。カミさんはいない。エアコンをかけて下りていったようだ。息子に毛布を掛けて冷房を切り、階下に下りる。トイレで小用を足していると息子が下りてきた。ああ、キミも起きたのか。居間に下りると息子はさっそく「千と千尋の神隠し」のパンフレットを持ってきて読めと言う。監督の「この映画のねらい」から4ページ分読まされた。起き抜けなのでノドがガラガラになる。こういうのを読んで、意味はわかりますか?
しかし、昼寝をしたのに身体がダルい。今夜も夕食を食べると息子と一緒に早めに寝るのである。
▲7月30日(月)▼ →
今朝は6時半に起きた。昨日更新できてないので、必死で日記を書く。ああ、また実時間から1週間以上遅れてしまった。しかし、先週は九州から帰ってきていろんなことがあったので書いても書いても終わらない。7時を過ぎて妻子が起きてきてもまだメドがつかないのである。
朝食後にマシンをハイバネーションから復帰させると、USBマウスを認識してくれなくなっている。うがああ、こんなときにぃぃぃ。もうマウスは身体の一部になっているので本体での操作は思考が中断されて非常にツラい。いつもはマウスポインタの操作は小脳で制御してるんだろうな。こういうことが頻発するようなら、やっぱりSP2を当てるべきなんだろうか。
今日は朝刊が薄い。「自民大勝」ですか。まあ、参議院選挙でよかったね。選挙で勝てば安心して、魑魅魍魎もいろいろとボロを出してくれるだろう。首相もまだ何も具体的なことは言ってないからね。これで衆院選を大勝されたら怖い。
今日は通勤中に「ターミナル・エクスペリメント」を読み終えた。さすがはワタクシ的に「宇宙最高のSF作家」の作品である。今回も面白い。ただ、作者が宗教的な物を嫌悪しているようだというのは伝わってくるのだが、それでも非キリスト教の(というより非一神教の)私から見るとキリスト教的な考え方から抜け切れてないんじゃないかとは思いますね。まあ、仕方がないことなんだろうけど。あと、後半のテーマが犯人探しなんだが…やはり私はミステリはダメだな。犯人は私の予想通りだったが、誰にしたって理由はつけられるんだよな。まあ、向こうから見るとSFも勝手な理屈をつけて楽しんでるように見えるんだろうけど。このあたりは趣味の問題としか言いようがない。
▲7月31日(火)▼ →
今日は昼休みに職場近くの書店で「週間 PCサクセス」を買った。もちろん付録のCD-ROM「家庭の医学 漢方薬事典」が目当てである。Windows95/98用と書いてあるが、何とかなるだろう。Macintoshでも使えるみたいだし。
今日は通勤中に「KOMEGUNY」(KOME KOME CLUB)を聴いている。米米クラブはずっと気になってはいたのだが、アルバムを聴くのはこれが初めてなのである。最初の3曲を聴いて「コレハスゴイ」と思ったのだが、その後が…竜頭蛇尾でしたな。やはり、中古が大量に出回っているだけのことはある、か。
今夜もカミさんが息子を寝かせてくれる。私がシャワーを浴びて上がってきても彼女は起きてきていなかった。一人でネットサーフィンするが、眠い。耐えきれず気を失ったところでカミさんが階段を下りてきた。息子がオネショをしていたらしい。あ、私がオシッコさせに行くべきだったか。
カミさんは起きると録画していた「BSマンガ夜話」の「スラムダンク」の回を観はじめた。ついつい私も観てしまう。日記を書き終わって気がつくと3時になっていた。また明日もツラいなあ。
狼谷辰之 | 新書館*ウィングス文庫 |
対なる者の誓い |
¥620+税 | ISBN4-403-54021-X |
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