2001年 7月中旬の日記
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7月11日(水) 
今日も通勤中に夢魔異形コレクション:光文社文庫)を読んでいる。往きに平山夢明氏「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」を読み終えたが……狂ってやがる。痛い痛い痛い痛い。しかし、安易に規制しろと言う気はないが、こういうモノを読ませるとヤバい人間というのはいるんじゃないだろうか…などと思ってしまいましたですよ。ある意味、凄い作品であります。私はこういう話は好きではないのだが、それでも、人によってはこれを読むためだけでもこの本を買う価値はあるかもしれませんね。そして帰りに最後の菊池秀行氏「夢魔製造業者」を読み終わった。ううー、ええ話や。平均点は高かったのにもかかわらずイマイチ盛り上がりに欠けていたこのアンソロジーだが、最後の2作で締めてくれましたな。……あ、竹河聖氏「」を忘れてた。

そして今日は通勤中に「200倍の夢」(Letit go)を聴いている。オープニングからなかなかいい感じである。アレンジもセンスが良くて、私好みだ。まあ、アクがなくて物足りないと思うヒトは物足りないと思うんだろうけど、その辺は好みの問題ですね。

オールスターのファン投票で盛田投手が選出されましたか。日本の野球ファンも、なかなか粋なことをしますなあ。まあ、パリーグの中継ぎ投手のことをよく知らんファンが多いせいかもしれないけど。

宮崎駿監督、引退宣言ですか。前回もそういうことをおっしゃってたような記憶があるんだが。まあ確かに、終わった後は「もう嫌だ」と思ってしまうのかもしれませんが。もうそろそろ限界なのは事実でしょうね。

重度障害者に日常生活用具を国が給付する制度で、ワープロの代わりにパソコンを支給された障害者と支給した業者に、運用主体の福島市が始末書を書かせていたらしい。ヒデエ話だ。お役人様が決めたことに逆らう奴は困らせてやろうと思ってるとしか思えないな。

今日は仕事で遅くなってしまった。家に着くと23時近くである。しかし、玄関に入ると階上から「あっ、かえってきた」という声が聞こえてきた。まだ起きているのか。着替えるために上がっていくと、抱きついてきて「いっしょに、ねましょ」と言われてしまった。そんなこと、息子に言われても…嬉しいけど。

居間で夕食を食べていても、階上でドスンバタンと音がする。食事を終え、浴室に行こうとしていたら、ついにカミさんの吠え声が聞こえてきた。きゃー、早くシャワーを浴びて交代しなければ…と思って急いで上がってくると、居間でカミさんがパソコンをいじっていた。息子は「怒られながら寝た」そうである。



7月12日(木) 
今朝も息子は眠そうである…と思っていたら、気がつくと食卓の下に潜り込んで寝息を立てていた。「こら!」と声をかけると目を開ける。やっぱり穴居性の動物の子供だな。

帰りの電車の中で座席に座って本を読んでいたら、頭をバサッと叩かれた。前に立っているオッサンの読んでいる新聞である。くっそお、読むんだったら他人の迷惑にならないように読めってんだ。結婚前に阪急電鉄で通勤してた頃はこういうことはなかったんだがなあ。やはり、同じ大阪の通勤圏内とはいえ、阪急沿線と東大阪市とではかなり乗っている人種が違うようだな。阪急の乗客は周囲への気配りをしている人が多かったように思う。狭いスペースで芸術的な新聞の畳み方をして読んでいた人もいたもんなあ。やはり文化が違う。私ゃ、阪急沿線の方が向いているようだねえ。そして、私が降りるべき駅に着いたのだが、いま降りるとこのオッサンがここに座ることになってしまう。それは業腹なのでそのまま本を読んでいたら終点まで行ってしまった。まあ、本を読んでいたから時間の無駄ではなかったんだけどね。つまらんことで意地になっちゃうんだよな、オレって。

今日は通勤中に「Cイズム」(コルベッツ)を聴いている。まだまだ若いなあ。ちょっと力が入りすぎのような気がするぞ。



7月13日(金) 
明け方、息子が起き上がったので目が覚めた。声をかけると、私の隣にころんと横になる。しかしすぐに彼は転がって離れてゆくのであった。

今日は通勤中にSoccer Rocks the Globeを聴いている。アメリカワールドカップの公式アルバムらしい。「Gloryland」(Daryl Hall and Sounds of Blackness)は「オタマジャクシはカエルの子…」なんじゃないだろうか。しかし「神の栄光よ!」という曲が何でこういう歌詞になっちゃうんでしょうね。作詞したヤツは何も感じなかったのかね。とか思って調べてみたらどうも違うらしい。私には同じように聞こえるんだがなあ。Kool & the Gangは、やっぱりカッコいいっすね。

今日で1週間の仕事も終わりである。しかし疲れた。夕食を食べると眠くなってきた。座椅子にもたれてうとうとしていると、いきなり右目に強烈な衝撃が来た。眼鏡が皮膚に食い込む。思わず「ぎゃん!」と声を上げる。カミさんの怒鳴り声。息子がドタドタ逃げてゆく。パンチかキックを喰らったらしい。見事なノックアウトである。出血しているそうだ。敗者は、そのまま冷却シートを貼って寝るのであった。



7月14日(土) 
昨夜は早めにKOされてしまったので、今朝は7時過ぎに起きて通信する。右目はまだ痛いが腫れてはいないようだ。オリンピック、大阪がいの一番に落選したそうですが、アタリマエだよなあ。税金を垂れ流した連中は、ちゃんと責任を取るんだろうか。テレビの方も問題だよな。郵政省は2010年には今のテレビを使えないようにしようとしてるんだぜ。知ってましたか? 私の部屋のテレビなんか、20年近く使ってるんだがなあ。今買い換えた人はどうするんだろう。税金どころじゃなくて、一部のギョーカイのために我々に不利益を押しつけようとしてるんだ。やっぱり国民がちゃんと知って止めさせなきゃいけないよな。マスコミは何をしてる? ハイヤー代水増しのニュースもあったし、黙って食い物にされてちゃイカンと思うですよ。

系列保育施設で四半世紀で21人死亡ですか。そりゃちょっと多すぎるんじゃないの。公立の保育所にはなかなか入れてもらえないからなあ。やはり官民示し合わせて日本の人口を減らそうとしてるんじゃ…

ああ、デンパだデンパだ。電波で自分の名前を擦り込むんですか。そういうニュースを流すことで自分の名前を刷り込もうとしてるのかもしれないが…これで当選しちゃったらイヤだなあ。

…とボヤきながらニュースを読み、今日は久しぶりに自分の用事ができるので日記以外のページを更新しようと思っていたのだが、「SFセミナー2001・瀬名秀明氏講演録」を読んでいたら何もできなかった(苦笑)。いろいろと考えさせられますなあ。「これは(私にとっての)SFではない」と言うのを止めるつもりはないけれど。どうせ自分の趣味はファンダムの人々とは全然違うということは自覚してるしね。逆に、私みたいな非主流の人間が言った方がいいんじゃないんだろうか。

梅雨明けだそうだが…梅雨明けって「ずっと続いていた雨が上がって晴れ上がる」というイメージなんだが、ここしばらく雨なんて降ってないんだがなあ。曇ってるし。最近「梅雨明け宣言すると、それまで降っていなかった雨が降り始める」というパターンが多いような気がするんだが、今年はどうだろう。

今日は保育所の夏祭りなのである。一度帰ってきた息子を連れて保育所に出かける。やはり人混みは苦手である。浴衣姿のちっちゃな女の子がいっぱいいるのはいいんだけどね。カミさんは息子に請われてかき氷を買ってきたが…その色はマズいんじゃないかい。とても食い物の色とは思えないんですけど。

くじ引きをしたり、スーパーボールをすくったり、ラムネを飲んだり、ひととおり遊ぶと息子は帰ると言い出した。キミもこういうところは苦手か。しかし保育所の門の外に出ると、前の田んぼが気になるようである。二人で中をのぞき込む。祭りよりも田んぼの中を観察してる方が落ち着くんだよなあ。カミさんは呆れて先に帰ってしまった。アメンボが水の上をすべっている。水の中を1cmくらいの黒くて丸い虫が泳いでいる。この虫は何だろう。家に帰って図鑑で調べようかね。



7月15日(日) 
今朝は9時半まで寝ていた。妻子は横で大の字になって寝ている。エアコンが寒い。消して起き上がる。

日刊スポーツのトップページがおかしい。壊れているようだ。その配下のページに履歴から直接跳ぼうと思うのだが、メニューの中を探してみてもそれらしきものは見つからない。ヘルプを見ると、ツールバーの履歴ボタンを押すとしか書いていない。こういう機能がメニューからアクセスできないなんて、何を考えているんだろう>Microsoft え? ネスケを使えばいいって? いや、Microsoftは嫌いなんだが、個人的にIEを使わざるを得ない理由があるのですよ。

今日は午前中にカミさんが息子を連れて親戚の新築祝いに行ってくれるらしい。その間に私は安くまとめ買いしてきたシングルCDの整理をする。ざっと聴いて評価し、リストを作る。リストを作らないと、何を買っているか本人も把握できていないのである。気に入った曲は、いつでも聴けるようにハードディスクにmp3で圧縮して保存する。聴きたいときにディスクを探すのは面倒くさいからね。データ記録用のパーティションはまだ9GB以上空いている。パソコンを買い換えて良かったと思うひとときである。しかし、これもすぐに食い潰しそうで怖い。

昼過ぎに妻子が帰ってきた。けっきょくCDは20枚くらいしか整理できなかった。やはり、こういうのは時間がかかる。ぜんぶ整理するのにどれだけかかるやら。アルバムはさらに時間がかかるしなあ。

午後からはカミさんが夏コミのカタログを買いに行くというのでついていく。やはり息子はこういう店に入ると「つかれた」とか言って家に帰りたがる。仕方がないのでカミさんが買い物をしている間、彼を背負って店内を巡回する。5年後には喜々として駆け回ってそうな気もするんだけどね。

カミさんは今夜は花火をしようとか近くの神社で祭りがあるので行こうとか言っていたのだが、雨が降っているので中止のようである。梅雨明けしたんじゃなかったのかなあ。息子が花火をしようとゴネる。カミさんの機嫌が悪い。ああ、(ツラい)2

クレジットカードの購入履歴を見ていて大変なことに気がついてしまったこのパソコンを買ったときにWebから入力したクレジットカード番号では決済できないと言われて別のカード番号を通知したのだが、最初のカードからも引き落とされているのである。けっきょく80万近く取られたことになる。何なんだ、いったい? ボーナスが少なくて困っているというのに、弱り目に祟り目だな。この口座に入ってる金は家のローン返済のための資金なんだぞ(まだ払ってないけど)。



7月16日(月) 
今朝は7時に起きた。しかしカミさんはすでに起きていた。珍しいな。朝から雨がジョボジョボ降っている。梅雨明けしたんじゃなかったのかねえ。今日もカミさんに地下鉄の駅まで送っていってもらうことになるのである。

パソコンの代金が2つの口座から引かれている件についてDELLに問い合わせてみたが、どうやら1回目にキャンセルした分がカード会社への通知が間に合わずに引き落とされてしまっていたらしい。そうか、それで2回目が決済できなかったのね。通常はその分をこちらが指定した口座に振り込んでくれるそうなのだが、通常と異なるキャンセル方法だったのでその手続きが抜けていたらしい。おいおい、しっかりしてほしいものですな。しかし、本当に危ないところだった。最初のカードの引き落とし口座は通帳記入してなかったりするから、カードの利用明細を見てなかったら気づかないところだった。ときどき利用明細を見てないこともあったりするからな。

帰りも、少し遅くなったがカミさんに迎えに来ていただくことになる。私が車に乗り込むと息子は「もりのみやで、なにか、とまってたなー」「おーてぃーえすの、かいそう、やったなー」とか言い始める。2ヶ月半前の事件なんだが、彼にとっては今のところ今年最大のニュースのようである。ううむ。

今日は私が息子を風呂に入れる。彼を先に洗ってカミさんに引き渡してから自分の身体を洗っていたら、彼女が下りてきて洗面器を出せと言われた。また息子が彼女を怒らせるようなことをしたのかとドキドキしながら洗面器を渡す。急いで洗い終え、恐る恐る浴室を出ると妻子は花火をしていた。ああ、消火用の水を溜めておくために洗面器が要ったのね。

今夜も私が息子を寝かせる。今夜の彼のリクエストは電車の本である。最近彼はひらがなの知識が増えてきたので短い文章なら一文字ずつ指さして読んでいたりするのだが、電車の行き先表示の漢字までそのノリで読もうとする。「姫路」の「姫」を指して「ひ」と読み、「路」を指さして「め…」と言ってそこでフリーズしてしまう。「これは『ひめ』やで」と言ってもなかなか1文字で2音が発音できないらしい。同じことを繰り返し、「むずかし〜」と泣き出した。ううむ、こういうところで引っかかったりするわけなのね。



7月17日(火) 
うおおおお、CASIOの新しいWRIST CAMERAにはカレンダー表示機能がついているのかぁぁぁぁ。何てコトしてくれるんだ。今は金がないというのに。

今日、ミドリノツキ 上」岩本隆雄:ソノラマ文庫)を読み終えた。読み始めたときには「またこのパターンかよ」とか思っていたのだが、読み進めるうちにこの「世界」にねじ伏せられていた。いや、ねじ伏せられるというよりも、気がついたらふわっと投げられて畳の上に寝ていたという感じ。いつの間にか、何か起こるたびに一喜一憂してじーんとしている自分がいる。やっぱり「物語」というのはこうでなくっちゃなあ。しかし、これもシリーズ物なので途中で我慢しなくちゃいけないのはツラいのである。

家に帰るとカミさんは体調が悪いと言っている。早く帰って正解だったな。彼女は風呂に入ると先に寝てしまった。息子にそろそろ寝ようかと言うと、彼は下で本を読むと言った。訊いてみると、母親が体調を崩して寝ているのを気遣っているらしい。偉いもんだな。しかし、居間で本を読み終わって寝室に入ると、また眠らずに歩き回ったり転げ回ったりするのである。



7月18日(水) 
今朝、息子は起きると電車の本を持ち出してきて行き先の漢字を読み始める。一昨日のリベンジらしい。「ひめ、じ!」「うめ、だ!」「しん、かい、ち!」とか言っている。やっと1文字で2音以上というのがわかってきたようである。

今度の3連休は法事で九州に帰るのである。いつも休日にやっている自分の用事ができない。明日は休めないので今日は午前中を休んで用事を済ませることにする。カミさんの体調は戻っているようである。しかし昨日、彼女の体調が悪いというので息子に「明日、父ちゃんと保育所に行こか」と言ってしまったのを楯に、彼を送っていくことにされてしまうのであった。ううむ、そういうことならもっと早く用意をしたんだが。

ということで、息子を保育所に送り届けて用事を終わらせたらギリギリの時間になってしまった。昼食を終えて出かける準備をしているとカミさんに「送ってく?」と声をかけられてしまった。迷ったのだが、晴れてきて外の日差しが強そうなので、ついつい甘えてしまうのである。

今日は通勤中に「ネオ・ヒストリー」(大橋純子)を聴いている。セルフカバーのアルバムであるが…うーん、どう評価すればいいんだろう。なんだか、オリジナルと代わりばえがしないなあ。名曲ばかりだから一見の客にはいいかもしれないが、これまでのベストとか持ってる人間にはちょっと辛い。どれもこれもオリジナルを超えていないように思える。「シンプル・ラブ」あたりはオリジナルは録音が古い感じがするので録音しなおした意味があるのかもしれないが、今この曲が新曲として出てきたらこういうアレンジにはならないと思うんだがなあ。間奏のギターまでオリジナルをなぞらなくてもいいんじゃないだろうか。でも、こういうことを感じるということは大橋純子さんって、デビューしたときから完成されていたということなのね。多少アレンジをいじったって大橋純子大橋純子なのである。

帰りもカミさんに迎えに来てもらう。いつもの古本屋で待ち合わせである。カミさんが来て本を見ている間、息子を児童書のコーナーに連れていく。彼は表紙のひらがなを一つ一つ指さしながら読んでいる。ひらがなも8割くらいは覚えたようだ。初めてひらがなを読んだときから2年以上経ってるんだがなあ。そして、親に教えられながら全部の文字を読み上げた後「なに?」と訊く。まだ文字は読めてもそれを繋げて単語にすることはできないのね。まだまだ先は長そうだ。

家に帰ってからも息子は電車の本を持ってきて行き先表示を読んでみせる。「うめ、だ!」「ひめ、じ!」とか言っている。1文字で2音を表現しているということを会得したのがよほど嬉しいらしい。しかし「出町柳」でつまずいた。まだ3音は無理なようだな(苦笑)。しかし、こういうのって頭の中が日本人になってるからこうなのかなあ。アルファベットを使ってたら日本人の考える1音が複数文字にわかれてしまうし、逆に中国人だったら1文字で複数音なんだが。そういう場合、どういうふうに文字を覚えていくんだろうか。



7月19日(木) 
今日は昼休みに職場近くの書店でロボット21世紀瀬名秀明:文春新書)を買った。ざっと読んでみたが、なかなか面白そうである。この人の小説の解説はいくつか読んだことがあるが、それも面白かったからなあ。ただ、買ったのが小説じゃないのが問題か。このような労作を公開してくれてるくらいだからパラサイト・イヴくらいは読んでおいた方がいいと思うんだが。でも、世間の評判を読んでると私も「これはSFじゃない」と言って怒りそうな気がするからなあ(苦笑)。たぶん私がいちばん怒るタイプの話だと思う。

法事には妹も来るようである。ダンナが出張するかもしれないから未確定だとか言っていたそうだが。ダンナが出張中なら自由に動けそうなものなんだけどねえ。やはり私とダンナを会わせたくないんだろうな。彼女の結婚式の時にデジカメで撮った写真とムービーをCD-Rに焼いて持って行ったほうがいいだろう。しかし、我が家ではCD-RWドライヴMacにしか接続されてないのである。データは前にPD経由でMacに入れてはいるのだが、拡張子が消えてしまっているのだった。いちいち手で拡張子をつけるのも面倒くさいしなあ。そこで、Macでファイル名を一括変換するソフトを見つけてきて、それで拡張子をつけることにする。泥縄である。Macは家庭内LANに繋がっていないからWindowsで落としてきたのをフロッピー経由で入れたのでちょっと苦労した。Macでインターネットしようと思うと、ダイアルアップになるので電話代がかかるのである。しかし、Windowsで落としてきたためファイルタイプクリエータがついてないので解凍できない。無理矢理ファイルタイプとクリエータを変更して解凍する。複数のOSが混在していると大変である。まあ、なんとかコピーは開始できたので明日の朝起きればCD-Rは焼けているだろう。



7月20日(祝)
今日から従弟の四十九日の法要に出席するために九州に行くのである。6時に起きて回るべきサイトはすべて巡回する。それでも、2泊3日だからFIVAを持って行って明日はどこかで電話回線を借りなきゃいけないな。

飛行機は伊丹発である。息子がモノレールに乗りたいだろうと遠回りしたのだが、彼は途中で疲れたと言い出した。まだまだ先は長いというのに、こんなところで疲れてどうする。

飛行場に着き、チェックインする。「3人横並びの席でよろしいですか?」と訊かれて「はい」と言ってしまったのだが、機内に入ってみて後悔した。席の並びが2-3-2だったので、3人横並びとなると真ん中で外が見えないのである。息子と一緒に外を見ようと思ってたんだがなあ。

離陸すると彼はすぐに「じゅーす」とか言いだした。もうすぐ配りに来るからそれまで我慢しなさい。しかし、他の子は配っているところまで走っていって、もらってきているのもいるようである。息子が何度も飲み物が欲しいというので「それやったら行ってもらってこい」と言う。彼もその気になって廊下まで出たが、そこで怖じ気づいたようである。一人では行かれないとか言ってベソをかく。けっきょく自分の席に戻るのである。

やっと飲み物がやってきた。コンソメスープもあるのが嬉しいね。ビールがおつまみ付きで500円? 商売するんかいな。息子はジュースを一気飲みしてしまい、私のコップを見て「おちゃ?」とか訊く。「スープやで」と応えると飲みたそうにしてるので「熱いで」と言いながら飲ませてみる。口をつけた瞬間ビックンとするが「おいしい」とか言う。カミさんも飲む。けっきょく、半分くらいは息子に飲まれてしまった。

空港には私たち夫婦の媒酌をしてもらった叔父さんに迎えに来てもらった。今夜は叔父宅に泊めてもらうのである。やはり緯度が小さい分だけ日光が強い。車が強烈に熱くなっている。車内に置いてあった小銭が持てないほどである。訊くと、叔父さんの娘である従妹(息子の思い人の母親)も同じ頃にJRで来るという。それは悪いことをしてしまったな。私らだったらバスで移動できるし、それならばついでに息子を路面電車に乗せてやることもできたのに。

叔父宅に着くと従妹はもう着いていた。一人で幼児二人を連れてきたそうである。しかも、子供に胃腸炎を伝染されて昨日まで高熱で寝込んでいたそうな。ダンナのせいで早起きさせられたとか言ってボヤいている。それで、起こした本人はついてきてないんですか。何なんでしょ。これはやっぱり、叔父さんには娘さんを迎えに行ってもらった方が良かったなあ。

ここの家は豪邸で、洗面所に洗面台が2つもある。息子は「おみせみたいやなー」とか言っている。なるほど、そうかもしれないね。広いので彼はそこら辺を走り回っている。従妹の子供たちと一緒になって2階の部屋にこもって勝手に遊んでいる。子供が2人以上になると、子供だけで遊んでくれるからラクだねえ。

しかし息子は元気である。食事をして風呂に入ってからも、そこら辺を駆け回っている。汗をかいてしまったので、私がシャワーを浴びるときに一緒に洗ってもらうように母親に言われたのだが断固拒否している。ムリヤリ洗ったが、今度は着替えるのが嫌だと言っているようである。私が上がっていったときにもまだグスグス泣いていた。疲れているのに寝れないようである。本を読んでやるから一緒に寝ようぜ。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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