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▲12月11日(火)▼ →
今朝もカミさんは起きてこない。昨夜は彼女のほうが寝るのは早かったのだが。やはり朝寝の習慣が(以下昨日と同じ)。今日は生ゴミを出して家を出る。今日もノドが痛い。ノドの上のほうが炎症を起こしているようである。
今日、この冬初めてダウンジャケットを着て出勤する。さすがに昨日の寒さはこたえた。こうやって外部の寒気と肉体の間の絶縁度が上がると、これまでの寒さに対する肉体的ストレスを実感する。もう若くないんだから痩せ我慢もほどほどにしないとな。
今日から通勤中に「宇宙のランデヴー」(アーサー・C・クラーク/南山宏:ハヤカワ文庫)を読んでいる。うむ、これは面白いっ。読んでいてワクワクする。「20世紀SF」とかに面白い作品が少なかったせいで翻訳SFを読むのには少し抵抗があったのだが、これは面白いっすね。まあ、これを今まで読んでいなかったというのが薄々の一般人の証明だが。でもなあ、いつも思うことなんだけど、何で最近こういう作品が読めなくなってるんだろう。今でもこういう作品は書けないわけがないと思うんだけどなあ。
「宇宙のランデヴー」というのは変なタイトルだと思っていたのだが、原題は「ラーマとのランデヴー」でしたか。まあ「ラーマ」というのは英語ではエキゾチックな言葉なのかもしれないが日本語ではマーガリンの仲間だからな。でも、それだったら「ランデヴー・ウイズ・ラーマ」とか「未知とのランデヴー」とかのほうがまだ良かったんじゃないかと思うんだがな。あと、32ページの「太陽の加熱増大」は「太陽の加熱による膨張」じゃないのかなあ。
そして今日は通勤中に「Especial Best of 1995-1998」(露崎春女)を聴いている。少し前は彼女にハマっていたのでアルバムを見ると買ってたんだな。いま冷静になって聴いてみると欠点も見えてくるが、それでも日本で最高レベルのヴォーカリストのパフォーマンスには違いない。このレベルで13曲入ってればお買い得でしょう。
今日は定時に職場を出る。帰りに家の近くの本屋で「新世紀エヴァンゲリオン 7」(GAINAX/貞本義行:角川コミックス・エース)を買った。そろそろ原作のアニメでも最も盛り上がったところにさしかかるからね。あの頃は盛り上がってたよなあ。まだ息子が生まれる前だ…というか、思い起こせば最終話を放映した日に彼の存在が判明したんだよな。あの日は悲喜こもごもの一日であった。エヴァの放映日は仕事を定時で切り上げて18時半の放送開始までに家に着けるようにしていたのだが、家に帰るとカミさんがいなかったのである。あんなに楽しみに観てたのに…と思いながら観て最終話のズッコケぶりに「うにゅ〜」となってたらカミさんが帰ってきて「体調が悪くて実家の近くでかかりつけだったお医者さんに行ってたんだけど…(以下略)」ということだったのだ。当時はもう通信は始めていた…というか、Niftyの会議室で話題になっていたから観ようかと思ったんだ。そういう意味ではパソコンを使うようになってアンテナの感度は高くなったよな。これは素晴しいことである。日本全体としては、草の根で評価されてくる作品も増えたんじゃないだろうか。昔は一部の評論家の意見か身近な人間の感想しか聞けなかったからね。そういうのは文化的に全体主義だと思うんである。
今夜はカミさんが息子を寝かせてくれた。数十分経ってもカミさんが下りてこないので歯を磨いて上がってゆくと、二人とも熟睡していた。私も眠たいんだけど、いま寝てしまうと夜中に息子をオシッコに起こす人間がいなくなる。それで居間に戻ってパソコンをいじっていたら気を失っていた。寒い。風邪気味なのに、馬鹿としかいいようがない。起き上がり寝室に上がる。3時前か。少し遅くなったが、息子はまだ漏らしてはいなかった。息子を起こしてオシッコをさせ、布団の中に潜り込む。身体が冷えきっているのでなかなか布団が温まらない。辛い。
▲12月12日(水)▼ →
今朝は久しぶりにカミさんに起こされた。やはり息子と一緒に早く寝ないと一人では起きられない。出がけに息子が「なんで、じゅーにがつのつぎ、いちがつなん?」などと訊く。難しいことを訊くなあ。それは以前に説明したんだが…とか思っていると彼は「おつきさん、はんげつとかまんげつになるのが、じゅーにかい、あるから?」と言った。おお、覚えてるじゃないか。意味はわかってないと思うんだが。しかし、地球と月の公転周期の比がほぼ12という切りの良い数字になるというのは運がいいことではあるよな。これが素数…たとえば11とかだったら、半年が5ヵ月半になったりするのでややこしい。十二支とかいうのもそこからきてるんだろうな。1日を12刻に分けたりするのもそのせいだろう。
今日は20時前に仕事を終えた。家に帰ると居間には相変わらずオモチャが散乱している。今日はプラレールに加えて以前カミさんが購入した子供用の将棋盤も出て、ちゃんと駒が並べられている。私の夕食ができあがるのを待っていると息子が「しょーぎ、おしえて」と言ってくる。ふむ、そう言われたら教えないわけにはいくまい(^^)。まだ息子は自分では考えて指すことができないので、彼の手も私が指示することになる。オーソドックスに四間飛車対居飛車急戦に誘導する。もちろん息子が居飛車である。子供の頃からラクな振飛車を覚えてはいけない。とかいいながらも、やっぱり舟囲いというのは直感的にわかりにくいなあ。美濃囲いや穴熊なら、いかにも「守っている」という感じがするんだけどね。息子にも「なんで、おうさん、うごかすん?」と言われてしまった。「危ないとこから離れとくねん」と言おうとしたが、この局面ではまだどこで戦いが起こるか予測できないよなあ。このあたりも双方の暗黙の了解ということか。まあそれよりも「自分が攻めようとしているところから遠ざかる」ということだな。
中盤で息子の方が絶対有利な形勢にしたのだが、その後も適当に指していたらいつの間にかこっちの一手勝ちになっていた。将棋というのは恐ろしい。仕方なく即詰みを逃して詰めろをかけ、詰められてあげるのである(「詰めろ」という将棋用語を説明しているページ探していたらこういうサイトを見つけてしまった)。…なんか今日の日記は雰囲気が違うな。
▲12月13日(木)▼ →
今日から「SUPER POINTS」(尾崎亜美)を聴いている。やっぱり尾崎亜美さんはいい。これはベストなんだろうか。どれもこれもいい曲です。ピザを描いてあるジャケットに騙されてはいけない…って、なんでわざわざこういうデザインになってるわけなんでしょうか。「POINTS−3」なんか、本人がダルマになってたからなあ。ジャケットを見て引く奴は買わなくていいという自信の現れなんだろうか。
今日は昼過ぎから営業車に便乗して客先に行く。途中で御堂筋を通ったのだが、銀杏並木の下は落ち葉で真っ黄色に染まっていた。見た目はキレイだが、こういうときは滑りやすいんだよな。実が落ちて潰れると臭いし。
予定の作業はあまりないので今日くらいは早く帰れるかと思っていたのだが、行ってみるとおかしいところがあると言われて調べていたら遅くなってしまう。帰りに難波駅近くの本屋が閉店する直前だったので寄ろうと思ったのだが、最初に行ったところが閉店していた。んで、この2つの「閉店」は違う意味である。要するにテナントから出てしまっていたのである。うー、ここはカミさんとつきあってた頃、待ち合わせによく使ってた店だったんだよな。本屋で待ち合わせすれば、一方が多少遅れてもストレスなく待つことができる。二人とも本屋だったら数時間は過ごすことが可能だからね。その店が二人が出会ってから10年目の結婚記念日に閉店したというのは感慨深いものがあるなあ。
家に帰ると、息子が何か言った後に必ず「え?」とか「え、なんだって?」とか言うようになっている。鬱陶しいなあ。カミさんも「それ言うの、やめなさい!」と怒っている。でもなあ、よく考えてみると最近彼が何か言っても返事をしないことが多いんだよな。彼としては自分が言ったことに対して何らかの反応を返してほしいという一念で言ってるのが癖になってしまったんだろう。そう考えると、もうすこし真剣に彼に向き合わねばならないなと思ったりするのである。
▲12月14日(金)▼ →
風が強い。自転車で駅に向かっていると、進むのに通常の倍以上の努力を必要とする。昼休みに昼食を食べるためにビルの外に出ても吹き飛ばされそうなくらいの強風が吹いている。木枯らしというには強すぎると思うのである。しかし、大阪は日本海に面してないからまだいいが、北の方だとさらに風が強くその上に雪まで混じるんだろうな。とてもじゃないが軟弱な私には耐えられそうにない。水も冷たい。水道から出る水を数秒間手に当てるだけで痛みを感じる。もっと寒いところもあるというのに、「寒い寒い」で今日の日記は終わるのである。
▲12月15日(土)▼ →
今朝は7時前に起きて通信を始める。今日は昼から仕事なので午前中に自分の用事を済ませねばならない。7時半までに日記を書いて上げようと思っていたのだが、書き終えたときには8時を過ぎていた。妻子はまだ起きてこない。起こしに行く。
息子は起きてくると「わっしゅ、うぇっしゅ、わっしゅ、うぇっしゅ…」とか言っている。どうも、英語の発音のつもりらしい。まあ私も以前新幹線に乗っていたときに、近くの席でガイジンの二人連れがフランス語らしき言語で喋ってたときには「しゅわんしゅわん」という発音しか耳に残らなかったからな。
今日も休日出勤である。午後から出ればいいというのが救いだが。しかし今日も風が強い。窓の外でびゅうびゅうと音がしている。寒そうなのでカミさんに車で駅まで送っていただく。ありがたいことである。
今日は通勤中に「LOVE IS THE MESSAGE」(MISIA)を聴いている。たしかに上手いんだが、アルバム全体としてみると何だか印象が薄いなあ。
今日は19時に仕事を終えることができた。客先から歩いて5分で日本橋の電気街なのでCD-Rドライヴでも買いに行くことにする。もう、1万円ちょっとで新品が買えるんだからなあ。大衆化というのは恐ろしい。それだけこの機械はニーズにマッチしたということなんでしょうな。
個人的にはインターフェースがUSBでバッファアンダーラン防止機能がついていればいちばん安いモノでいいと思っていたのだが、それでも実際に製品を見ているといろいろ悩む。I-O DATAの製品が13,200円だったのでそれを買おうかと思ったのだが、別の店で他メーカーの製品が12,799円で売っていた。事前に決めていた判断基準だとこちらなのだが、I-O DATAの製品はi・CONNECTだからコネクタを変えればIEEE1394でも使えるんだよな。私の持っている外付けハードディスクはi・CONNECTでIEEE1394だから、ひょっとしてこのコネクタを繋げばIEEE1394になるの? そうすると、IEEE1394で繋げる可能性と400円をどう考えるかだよな。でも安い方はメモリを8MB積んでるらしいから、場合によってはこっちが速いかもしれんなあ…などと迷っていると20時になってしまった。やはり1時間では決断できない。どちらを選ぶにしても納得するまで考えてから買いたいんだよな。今日のところはあきらめることにする。
そんなことを考えながら店内を巡回していたら、USB接続のNet MDデッキが3万円程度で売っていた。「ううむ、CD-Rドライヴとmp3プレーヤーを両方買うと3万円くらいになるからなあ。ポータブルのMDプレーヤーを持ってるんだからこういう選択肢も有りか…」などとまた悩む材料が増えるのである。
▲12月16日(日)▼ →
先日聴いた「Especial Best of 1995-1998」(露崎春女)に入っていた「Wish」がクリスマスソングでなかなか良かったので、自分用のクリスマスアルバムを焼いてみようかと思い立つ。ハードディスクの中に入っているmp3ファイルを探してプレイリストを作り、曲順のシミュレーションをする。ここしばらくはクリスマスソングが入っているアルバムを優先的に聴かなきゃいけないな。
今朝は6時過ぎに起きて通信を始める。昨夜カミさんにオリジナル原稿の校正を頼まれたのだが息子を寝かせていて一緒に寝てしまったので、彼女が起きる前に下読みを始める。半分くらい読み終えたところで妻子が起きてきた。自分のPCでクリスマスソングを再生しながら読んでいたので、カミさんの分の焼き増しも頼まれる。はいはい、お安いご用で。
今日は息子の通っている保育所の保護者でクリスマス会を行うというので彼を連れて行かねばならない。当初カミさんは「その日は貼り込みくらいだから自分が連れて行く」と言っていたのだが、やはり私が連れて行くことになるのである。原稿が予定通り上がるはずはないから、予想通りではあるな。
朝食を食べながらも原稿を読んでいたのだが、読み終える前に出発すべき時間になってしまった。ろくに支度もできずに家を出る。心残りであるが、下読みは中止である。会場までカミさんに車で送ってもらう。会場は同じ組の子が住んでいるマンションの集会場だそうである。目的地に近づくと、他の母親が子供を積んで自転車で同じ方向に走っているのが見えてきた。
マンションに入るが、会場であるところの集会場には誰もいない。みんな階上にある同じ組の子の家で待機しているらしい。行ってみると、そこはすでに保育所状態になっていた。男の子はみんなベイブレードで遊んでいる。ウチではそういうのは買い与えてないので息子は仲間に入れない。他の子と一緒に遊べないのは可哀想かな…などと思うということは、私もふつうの親だということか。
時間が来て会場に移動する。息子は人が多いとハイテンションである。しかし、他の子と離れたところで一人はしゃいでいるように見えてしまう。やっぱり、うまく仲間に入れてないのかなあ。まあ、オレもそうだったからな。
まずは子供たちが出し物を演じる。息子らはカスタネットやトライアングルで「キラキラ星」を演奏する。デジカメを持ってきていたので撮影しようかと思ったのだが、バッテリーが切れていた。馬鹿である。
ゲームや食事をして、サンタクロースの登場である。集会場の入り口からサンタが出てくると、子供たちから「●●くんのとーちゃんや!」という声があがる。5歳児ともなると、騙すのも大変だな。各自で持ち寄ったプレゼントをシャッフルして配るようである。息子は「あぎとの、こっぷと、ぺん」が当たったようである。けっこう喜んでいる。父は他の子がもらったやつの方が良さそうに見えるんだが(苦笑)
昼過ぎにクリスマス会は終わった。会場からは徒歩で帰ることにする。少し遠いが、歩いて帰れない距離ではない。息子は少し歩かせた方がいいと言われてるらしいしね。途中の店で休みながら行けば何とかなるだろう。まずは電器屋に入る。息子はパソコンをいじりたがるが、あんまり彼が遊べるようなソフトは入っていない。ピンボールは操作法がよくわからない様子。はさみ将棋の入っているマシンがあったので、それで遊ばせる…といっても、私が指示して動かしていたのだが。
電器屋を出て歩いているとカミさんから電話がかかってきた。迎えに来てくれるというので電器屋に戻る。彼女は印刷所に原稿を届けに行くようである。亭主連れだと恥ずかしいというので途中の本屋に捨てて行かれそうだったのだが「私が動けなくなったときに行ってもらうかもしれないし」と考えを変えて一緒に連れて行ってもらうことになるのである。
印刷所というからには工場のようなところを想像していたのだが、受付は普通のオフィスであった。すぐに息子は退屈したようだ。早く本屋に行きたいと言い続ける。疲れているのもあるのだろう。こういうときに限って彼の気を紛らせるアイテムは持ってないんだよな。ZAURUSを持ってくるのであった、と後悔するのである。こら、大声を出して他の同人の方々の迷惑になっちゃいけないぞ。
帰りは道が混んでいる。私と息子は本屋に寄れるかと思っていたのだが、カミさんは我々を車の中に残して一人でコミケカタログを買ってきた。私が車内でまんがレポートを朗読していると、話題に入れない息子が拗ねるのである。
カミさんは腹が減ったようである。家に帰ってうどんをしようとか言っていたのだが、途中でいつか入ってみようと言っていたラーメン屋があるのでそこに入ることになる。これは当たりであった。コクがあるのにくどくない。例の魔性のとんこつは脂っこさを緩和するために大量のゴマを入れていたりするのだが、ここはそういうこともしていない。どういうスープなんだろうか。店員の教育も行き届いている。客の先回りをして訊くべきことを訊いてくる。ここは贔屓になりそうだな。
カミさんは冬コミの原稿が終わったので少しは息子の話しかけに対して無視することは少なくなるかと思っていたのだが、家に帰るとまた「まんがレポート」を読んでロクに返事をしない。また息子にストレスが溜まるなあ。
腹具合が悪い。トイレを長時間占拠する。何が原因なんだろう。ニンニク入りのラーメンを食べたせいかなあ。
▲12月17日(月)▼ →
今日は通勤中に「The Christmas Album」(Air Supply)を聴いている。クリスマスアルバムを編集するための材料である。しかし、オリジナルアルバムでないせいか、数曲を除いてはぜんぜん気合が入っていない。「Silent Night」くらいはRussell Hitchcockに歌ってほしかったんだがなあ。
今朝は先週の土曜日にサーバの設定をしたので客先に出て待機である。相変わらず腹具合が悪い。一晩寝たら治るかと思っていたのだが。
今日は定時で本社を出て日本橋の電気街にCD-Rドライヴを買いに行くことにする。土曜日に買いに行ってから熟考したのだが、CD-DAのソフト5枚程度の価格で買えるなら買おうと思ったのである。1階の自分の部屋にあるMacでCD-Rを焼こうと思うとデータを持っていかねばならない。mp3のデータなんかFDには入らないからPDに入れて持っていかねばならないんだな。そうするとドライヴを出してきて接続して、ということになる。MacのPDドライヴも調子が悪いからね。無線LANでつなぐのが理想の姿かもしれないが、あんまりそれはやりたくないんだよな。セキュリティ的にも不安だし、余計な電波を屋内に飛ばすのも少し気持ちが悪い。PHSを使っててそういうことを言うか、という感じだが。
難波の古書店街で「MERRY CHRISTMAS」というCDが売っているのを見つけた。クリスマスアルバムを編集するときに駒不足を感じていたので買うのである。Bing CrosbyとかFrank Sinatraとか、スタンダードのアンソロジーみたいだからあんまり私の好みじゃないかもしれないが、Mahalia Jacksonの「SILENT NIGHT,HOLY NIGHT」だけでも聴く価値があるんじゃないだろうか。500円だしね。
そして、日本橋の電気街を巡回してCD-Rドライヴを買う。価格が12,799円だが、開封品で500円引きになってポイントを使ったら税込みでもその程度の値段になる。
8cmCD-Rを再生できる携帯プレーヤーに良いものがあれば買おうかとも思ったのだが、まだまだ進化の余地のある製品のようなので、態度は保留することにする。録音するのにいちいちCD-Rドライヴを出してきて接続しないといけないというのも面倒くさいしね(私のメインマシンはノートなのである)。そういう意味では内蔵ドライヴをCD-Rにすればよかったのだろうが、予算が…
▲12月18日(火)▼ →
カミさんが起きて下りていったので目が覚める。7時半前である。起きねばならない。今日も朝一に客先に出なければならないのだ。そういえば昨夜言ってなかったな。
今日は通勤中に昨日買った「MERRY CHRISTMAS」を聴いているが、やはりスタンダードだけあっておとなしい作りである。期待していた「SILENT NIGHT,HOLY NIGHT」(Mahalia Jackson)も、余裕がありすぎて思ったほど感動できない。それは時代のせいなんだが。それでもけっきょく、私の心に引っかかったのはMahalia Jacksonのパフォーマンスだけでしたな。
職場への往きに「宇宙のランデヴー」(アーサー・C・クラーク/南山宏:ハヤカワ文庫)を読み終えた。これは面白かったっすね。翻訳モノでもクラークは体質に合うようだな。また探してみるか。そして「こちらITT」(草上仁:ハヤカワ文庫 1987)を読み始める。往きに「アル牛」、帰りに「ベター・ハーフ?」と「進化の道」を読み終えた。どれもこれも、アイデアはいいのだがイマイチ読んでいて面白くない。まあ、処女短編集らしいからなあ。
今日も自転車を使わずに出勤したので歩いて帰ってきたのだが、玄関の前の門を開けると家の中でドタドタと駆け出す音がする。自転車を停める音が聞こえたわけでもないのに大したもんだな…などと思っていたら、息子が階段を下りてきて出迎えに来た。しかも「かばん、てつだって、あげる」などと言って私の鞄を持って上がってくれる。どうしたんだろうかと思ったら、母親に「いい子にしてたらサンタさんにプレゼントをもらえる」というようなことを言われたらしい。ううむ、現金なもんだな。
▲12月19日(水)▼ →
今日も通勤中に「こちらITT」(草上仁:ハヤカワ文庫 1987)を読んでいる。往きに「分裂剤」、帰りに「こちらITT」と「目には目を」を読み終えた。「分裂剤」はアイデアはいいのだが、あんまり面白くない。「こちらITT」も、アイデアもその料理の仕方もいいのだが、イマイチ笑えない。「目には目を」もなあ、このネタで1本書いてしまうというのはなあ…
今日はほぼ定時に職場を出た。帰りにキタの本屋でも廻ろうかなと思ったのだが、あまり体調がよろしくないので大人しく家に帰ることにする。しかし、地下鉄を降りてからちょっと古本屋に寄ろうと思ったら、気がつくと2軒をハシゴしていた。そして2軒目で岬兄悟氏の文庫本が大量に見つかったので買い集める。発行されてからちょっと経つと、一部の本を除いては読みたくても入手不可能になるというのは辛いよなあ。とか思っていたら、「魔女でもステディ」が再刊されたのね。それはめでたい。
そして、CDも350円で大量に売っていたので10枚近く買ってしまう。1枚350円でもこれだけ買うとそれなりの値段になる。まあそれでもCDが出た頃の1枚分の値段か。CDも内容に比べて高価いような気がするなあ。音楽業界はファイル共有ソフトを攻撃するよりも価格と品揃えの面を考えてほしいものではある。
けっきょく,家に着くと20時を過ぎてしまっていた。今夜も自転車を停めると家の中で息子が駆け出す音がする。そして鞄を持って上がってくれる。これは、クリスマスには何か枕元に置いておいてやらないといけないかなあ。
今夜もカミさんが息子を寝かせてくれる。しばらくして静かになったかと思った頃になって階上からドタドタと音が響いてきた。寝室の扉が開く。息子が泣いているようである。上がってゆくとオシッコだそうである。漏らしたようだ。寝る前に出しておいたんじゃなかったのか。トイレに連れて行って残りを出させ、居間で着替えさせる。上半身まで濡れている。オシッコか涙か。涙をボロボロ流しながら泣いているのである。けっきょく全部着替えさせて寝室に連れて行く。彼はかなり精神的にダメージを受けているようである。着替えた後でもわんわん泣いている。仕方がないので負ぶって寝室まで連れて行くのである。
息子を寝かせて寝室から廊下に出てくると、足の裏にベッチョリと濡れた感覚が。漏らして歩いたから彼の足跡がついてるのね。2階の廊下から階段を通って寝室の前まで床を拭いて回るのである。
カミさんはレンタルCDを大量に借りてきたそうである。こういうのは重なるものであるな。「愛のうた 〜ピクミンCMソング」も借りてきたようだ。とりあえず通勤用のMDとPCにダビングしなくちゃいけない。MD1枚に収まるかと思ったのだが、けっきょくダビングしたのは「愛のうた」とゴスペラーズとChemistryだけであった。それでも、7〜8枚あるCDを聴きながら日記を書いていたら4時になってしまう。日曜日は書くことがいっぱいあったからな。
もう一度息子にオシッコをさせたほうがいいだろう。ということでオマルを持って寝室に行く。息子を起こして寝室の外に出すと、彼は足踏みを始めた。あ、これは溜まってるな。「ちょっと待てい!」とか言いながらズボンを下ろす。しかし、オマルをあてがった瞬間、オシッコが勢いよくほとばしり出た。パンツもすでに濡れているようである。寝室の中に連れて行き「パンツ取ってくるからそこで寝とけ」と言いつけて階下に下りる。寝室に戻ると息子は自分の布団の上で何も被らずに転がっていた。寒いんじゃないか。パンツを穿き替えさせている間も寒いと言っている。早く着替えさせろと言う。ズボンが裏返っちまったんだ。ちょっと待て。寝てるだけのくせに。ズボンを穿かせ終わると「はやく、もうふ、かけて」、毛布を掛けると「はやく、ふとん、かけて」と言われるのである。
▲12月20日(木)▼ →
昨日カミさんが借りてきたCDのなかに「traveling」(宇多田ヒカル)も入っていた。気に入ったようで最近ずっと車の中で聴いている。いきなり「たたる、タタる、祟る、タタル……」と始まるのでホラーな曲なのかと思ったのだが、どうも違うようである。冒頭で「仕事に精が出る」とか言っているので労働の歌らしい。いまの世の中、こういう勤労を賛美する歌は珍しいなあ…とか思っていたら、やがて「修羅ー場にっ! 修羅ー場にっ! 修羅ー場にっ! 修羅ー場にっ……」と繰り返しはじめた。そうか、同人の方々の締切前の苦しみの歌なのだな。それでカミさんが気に入ったのか。
今日は職場への往路に「こちらITT」の最後の作品「道化の釘」を読み終えた。ここまで読んできて、「最近のアンソロジーに載っている作品ほど面白くないなあ。やはり処女短編集だからかなあ」…とか思いながら読んでいたのだが、これは面白かったですね。瞬間移動能力を持った少年が宇宙ステーションらしきところに出現してしまう。そこに「いた」のは100年以上生きたというなぜか子供っぽい「道化」と呼ばれる存在。そこで二人は…という話である。子供の超能力と宇宙船の移動手段をこういうふうに結びつけましたか。こういう作品が読めるから、私はSFを読んでいるのである。
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