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1月11日(土) 
目が覚めると13時を過ぎている。横を見ると、カミさんはもうすでに昼寝に入っている。よく寝たものである。当然、息子は保育所に行っている。今日は休日出勤する予定だったのだが、若い者が明日出てくると言っていたので私も今日は休むことにしたのである。今日はゆっくりすることにしよう。

ウチのサイトに「醤神戚」というキーワードで跳んでくる人が、毎日何人かいるのである。逆にそのキーワードでサーチしてみると…どうやら韓国語で「やおい」のことらしい。ハングルのフォントを入れてないのでわからないんだけど、たぶんそうだろう。いや、ハングルのフォントを入れてても読めないから一緒か(苦笑)。日本のサイトでも画像がないかと思って来るんだろうけど、文字ばっかりなので失望して帰ってるんだろうな。すみませんねえ。まったく国際交流に貢献していないことではある。まあ、やおいで国際交流するのもどうかと思うが。

Windows2000でCD-ROMの自動再生機能を無効にする方法がやっとわかった。ここに書いてあったのだが、「ファイル名を指定して実行」から「gpedit.msc」を起動して、コンピュータの構成→管理用テンプレート→システムで「自動再生機能を無効にする」をダブルクリックして「有効」を選択すればいいのだ。

PCのデータのDVD-RAMへのバックアップを実行して、そろそろ自分の用事を開始しようかと思っているところにカミさんが起きてきた。今日は息子を午頃迎えに行ってスイミングスクールに連れて行くとか言っていたのだが、彼女が眠いので中止したそうである。息子を迎えに行くのは彼女にお任せして、私は自分の用事をする。

息子は帰ってきて洗面所に入ると「ぼく、てですくえるで」と言う。何のことかと思ったら、蛇口から出る水を両手ですくってウガイができると言っているのである。そうかそうか、今までは自分用の小さなコップでウガイをしていたからな。でも、それじゃイソジンは入れられないぞ。

自分の用事を終えて居間に上がってゆくと、息子はプレステ2で「ハリポタ」のDVDに入っているゲームをやっていた。子供にはゲームはやらせないと言ってたんじゃなかったんかのう。PCでゲームをやらせている私が言うのもなんだが。まあ、これからの世の中、小学校に入ってゲーム機も扱えなければ人付き合いもできないんだろう。しかし彼はすぐに「できへん」とか「わからへん」とか弱音を吐く。おいおい、最近「ぼく、てすとでひゃくてん、とる」とか言ってるが、そんなに根性の無いことだと勉強も出来るはずがないぞ。甘やかしつつ育ててるうちに、もう小学校だからなあ。ちょっと粘着力を注入しなければならないと思うのだが、どうするべか。



1月12日(日) 
今朝、眠っていると隣に寝ていた息子が起き上がり、こちらにやってきた気配を感じて目が覚めた。私の布団に入ってこようとしているようである。珍しいな。寒いのか。ほら、入ってこい。掛け布団を持ち上げて入れてやると案の定、彼の身体は冷え切っていた。布団を蹴り飛ばして寝ていたようだ。いつも彼は夜中に起きることは滅多にない子供なので、よっぽど寒かったらしい。しかし、彼の身体がなかなか温まらない。かなり長いこと布団を被らずに寝ていたんだなあ…とか思いながら冷たい彼の身体を抱えて寝ている。しばらく眠りに落ちて、ようやく息子の体温も落ち着いたかな…と感じた頃に彼は私の身体を蹴って布団から出ていこうとする。今度は暑いらしい。このまま出ていったら同じことの繰り返しだ。彼を自分の布団に寝かせ、冷たくなった彼の掛け布団を掛けてやるのである。起きてから彼に「覚えてるか?」と訊いたら頷いたので、本人も意識してのことだったようだ。

今日は休日出勤して仕事である。本当は昨日に出るつもりだったのだが、ウチの若い者が今日にするということだったので私も合わせたのである。その前に家の仮契約をする予定になっている。カミさんの実家に車で移動して息子を預け、手付金を支払う。事実上、これで後戻りできないことになってしまったのだな。 カミさんの実家で昼食をいただき、彼女の車でそのまま駅に運んでもらって出勤である。今日は通勤中に「DEAR MOON」(陣内大蔵:→【amazon】)を聴いているが…ほとんど印象に残る曲がないな。

今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読む。まずは早見裕司氏「青い夢」を読み終えた。役になりきるタイプと役を自分の方に引き付けてしまうタイプ、正反対な二人の声優の話なのだが、作者がアニメ業界の人だけあって、なかなか読ませてくれましたな。オチはちょっとアレだったが。続いて石神茉莉氏「夢の入れ子」。力は入っているようだが、私の好みのタイプの作品ではない。

今日は職場に出るのが遅かったのだが、カミさんに「Tokyo Walker」を買ってくるよう頼まれているので20時に職場を出てジュンク堂に向かう。14日発売なのでもう出てるだろうと言われているのである。1冊だけ残っていたのだが、そいつは予告ページに「14日発売」とか書いてあったのでまだ出ていないんだろう。こういう雑誌の付録にDVDが付くんですか。すごい時代になったものだなあ。

そして、ソフマップ経由でヨドバシに行く。禁断の惑星」のDVDが1500円だったのでポイントで買おうかとも思ったが、ポイントがいくら残ってるか覚えてなかったので断念。それならばということでDVD-RAM/Rドライブでも買おうかという気も起こったのだが、もうすぐ倍速書き込みが可能な装置が出るということでそれも決心がつかず、ということになってしまった。まあ、倍速の装置が出たら出たでUSB2.0だからということでまた悩みそうな気もするんだけどね。IEEE1394だったら、何も買わずにそのまま繋がるからなあ。

今日はカミさんの実家から駅まで彼女の車で移動したので自転車を駐輪場に置いていない。難波回りになったので帰りに難波駅近くの本屋で「遊ぶDVD&CD-ROM」を買う。表紙にデカデカと「DVD完全複製の反則技50」と書いてある。こういう情報が表の世界で堂々と売られているというのもなあ。

難波駅のホームで本の感想を書こうとしてSL-C700をウエストポーチから取り出すと、地面の上に何かがカチチンッと落ちた。何かと思うとスタイラスだった。危ない危ない。これを無くすと困ったことになる。線路に落ちなくてよかった。しかし、こんなに簡単に外れて落ちるようでは困るぞ。

ウチのサイトに韓国語のキーワードで飛んでくる件だが、リンク元ページの中に韓国語のサイトがあったので韓国語の翻訳サイトにそのURLを入れてみたら…「成人専用カテゴリーと 大人キーワード検索結果 を見るためには大人認証手続きを通さなければなりません」と表示されてしまった。うーむ、アダルトキーワードで検索された結果のページなんで、私のマシンからは表示できないってか。「アダルト認証」なんて日本語のマシンからではできんだろうしなあ。…というか、よく見るとリンク元のページもこのサイトじゃないか。やっぱり向こう側から韓国語のキーワードで日本語のサイトを検索したんだろうなあ。だったら、ウチのサイトも韓国語に翻訳されてたりするわけね。すみませんねえ、やおい関係のサイトじゃなくて。



1月13日(祝) 
息子が寝室のドアを開けて「おなか、すいた」と言ったので目が覚めた。11時である。たしか彼が親より先に起きたので母親に「独りでテレビでも見とき」と言われて下りていったのは記憶の片隅にあるのだが、テレビを見てても腹は減るよな。カミさんは起きそうにない。私が起きなきゃいけないか。そういえば、今朝も息子は寒かったようで、母親の布団に入っていたようだ。今までそういうことはなかったんだがなあ。

下りてゆくとテレビは点いていない。息子は独りで本を読んでいたようだ。トーストを焼いて彼と二人で食い、かきじゅんきょうしつのサイトで遊ばせる。まあ、こういうのはすぐに飽きるんだけどね。

私は今日は一日空いているので、パソコンSL-C700から移行したメモデータの整理をする…つもりだったのだが、すぐに挫折してしまった。データの1行目の内容がファイル名になっているのだが、やはり中身を見ないとどこに入れるべきか判断できない。それどころか、中身を見てもどこに入っていたか判断がつかないデータがあるので、そういうのは前のZAURUSで検索して入るべきフォルダを探さなければならない。これがまたタッチペンなので操作性が悪いのである。うがー、これだったらもう一度フォルダ単位に転送した方がいいか、と思ってやってみようとすると…グループ単位の転送ができないのである。なんだこりゃ〜、やっぱり1件ずつ手で移動させるしかないのか。けっきょく、東大将棋4Liteと指して気分転換をしながらぼちぼち整理するのである。この調子じゃ、何ヶ月かかることやら。でももう、タッチペンの操作性には戻れないからなあ。

それで、データ整理の合間に東大将棋4Liteの中級と時間無制限で指している。10秒将棋に慣れてしまっているので、勘が鈍っていると時間に追われて何の裏付けもなく指してしまうことになる。突き詰めて考えて考え抜くしか感覚を戻す方法はないのである。でも、若い頃みたいに、とことんまで考えられなくなってるんだよなあ。たぶんこのあたりは数学の問題でもそうだろう。私なんか今までの人生、考える能力だけでやってきたのだが。それが衰えると、自己の存在意義に関わる。何とかしなければ…できるのか? で、将棋の方だが、時間無制限なら何とか中級に勝てるようである。でも上級には勝てない。もっと精進しなければいけないのだが、これからは人間の進歩よりもコンピューターの進化の方が速そうなんだよな。

カミさんは昼過ぎに起きてきた。夕方になって、どうも息子の顔が赤くてしんどそうなので体温を計ってみると37〜38度台の熱があるようである。居間で寝るというので、昼寝用の布団を敷いて眠らせる。1時間ちょっと眠ったが、また腹が減ったと言って目を覚ます。食欲があるなら大丈夫だろう。ちょうど東京フレンドパーク2ボブ・サップが出るのでテレビを点ける。息子の一二を争う好きな番組に最も好きなキャラクターが登場するので彼は大喜びである。こらこら、病人は大人しくしてなさい。

明日聴くアルバムを録音するために音楽CDをCD-ROMドライブに入れると「指定されたデバイス、パス、またはファイルへのアクセスは拒否されました」というエラーが出るようになってしまった。CD-ROMの自動再生機能を無効にしたせいだろうな。どうすれば出なくなるんだろう。まあ、実害は出ていないみたいだからいいか。



1月14日(火) 
今朝は8時前に起きる。妻子は起きる気配がない。今日は息子は保育所を休むことになるからカミさんも早起きする気はないであろう。燃えるゴミをまとめて出さなきゃいけないな。そう思って寝室を出ると、オマルに残っている息子のオシッコが妙に赤い。ひょっとして血尿が出てるのだろうか。そういえば、先日保育所で健康診断したときに潜血反応が出ていたと言ってたから、それと関係あるかもしれない。腎臓を壊してたら大変なことになるな。そう思いながらゴミを出して帰ってくるとカミさんが起きてきた。あら、起きちゃいましたか。今日は医者に連れて行くはずなので、尿の検査もしていただくようにお願いして家を出るのである。

今日は通勤中に「epilogue for prologue」(東野純直:→【amazon】)を聴いている。オリジナルアルバムかと思って中古を買ったのだが、既存の曲をアコースティックに演っているようである。いわゆるひとつのアンプラグドというヤツですな。しかし、なんだかずいぶん沈んだ印象がある。アレンジだけでなくて歌い方もそうだ。心境とか環境の変化でもあったんだろうか。

今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに藤木稟氏「常連」を読み終えた。なんだか、ぜんぜんひねりも何もない話でしたな。初登場なんだったら、もうちょっと新しい味というのを出してもらわないとなあ。そして、帰りに竹河聖氏「ワイン猫の憂鬱」を読み終えた。猫の一人称による人間の男女の諍いの実況中継という趣向である。なかなか楽しめた。

仕事中に懐のPHSがブルった。カミさんからのメールである。息子の尿検査は異常なしだったそうである。そうか、それはよかった。熱もなく、ピンピンしているそうである。逆に、医院にはインフルエンザと思しき患者が来ていて、そちらが伝染る方が心配だとのこと。そうだなあ、医者で病気をもらってくるということは充分にあり得るよなあ。待合室とかも個室にしてくれれば有難いんだが…診察中の声さえ筒抜けの日本では無理か。

今日は昼休みに食事をした後、ジュンク堂まで遠征してカミさんに頼まれていた「Tokyo Walker」を買ってこようかと思っていたのだが、ビルの外に出ようとすると地面が濡れている。雨か。ずいぶん強く降っているようである。外に出るのは諦めて、ビルの中で弁当を買って食べる。しかし、弁当を食べ終えて外を見ると、なんだか明るいのである。歩いている人も傘は差していないようである。昼休みの残り時間は少ないが、遠征に出るか。あの雑誌は大阪では普通の本屋には売っていないうえにDVDが付いているとなると早めに売り切れるのは必至だからな。

ジュンク堂に着いたが、やはり「Tokyo Walker」は並んでいない。今日は1冊もなくなっている。しかし、「他の『なんとかWalker』ってのはぜんぶ次号発売日が21日になってるぞ。表紙の日付は5日からになってるし。『TokyoWalker』だけ14日発売、なんてことがありうるんだろうか?」などと思いながら諦めきれずに近くの棚を探していると、店員がやってきた。後ろに女性客がついてきている。彼は書棚の下の引き出しを開けようとしているので、慌てて移動する。彼は引き出しから「Tokyo Walker」の最新号を取り出すと、その女性客に渡した。「私にも…」と言いかけたが、彼はもう5〜6冊取り出すと、書棚に入れたのだった。1冊抜き出して確認してみると、たしかにDVDらしきディスクが付いている。運が良かった。有難くレジに行って支払いを済ますのである。それで、値段が315円だってぇ? そんな値段の雑誌の付録にDVDなんか付けてもいいもんなんでしょうか。

予定通り今夜も遅くなってしまった。昼休みにお使いに行っていてよかったな。家に着いたときにはほぼ真夜中になっていたのだが、玄関に入るとなんだか息子の声が聞こえたような気がする。居間に上がってゆくと…本当に起きていた。おいおい、もう日付が変わろうという時間だぜ。明日が辛くなるんじゃないか…と思っていたら、今日も熱が出たので明日も休むそうである。まあそれでも早く寝た方がいい。カミさんが息子を連れて寝室に上がっていったが、今夜は彼女は下りてこなかったのだった。



1月15日(水) 
目が覚め、リストカメラの表示ボタンを押す。見ると、9時前である。うぎゃー、家を出るべき時間じゃないか。慌てて跳び起きる。これは飯を食ってる時間はないな。そのまま服を着て家を出るのである。昨日カミさんを起こさなかったことへの仕返しかな。

今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は草上仁氏「秘伝」を読み終えた。途中でネタは割れてたけどまあ、楽しめましたな。

昨日で、借りたCDや中古で買ってきたCDはあらかた聴き終えた。これからしばらくは新品を定価で買ったもの(といっても日本橋でだから15〜20%は安いが)を聴いていくことになるか。そういうことで、今日は通勤中に「夢供養」(さだまさし:→【amazon】)を聴いてる。さだまさし氏の全盛期の作品、日本の音楽史上を代表する名盤である、と私は思っている。そう思っておられる人も世間には(業界には、か?)多いようで、「あみん」のグループ名は「パンプキン・パイとシナモン・ティー」、鬼束ちひろさんの名前は「歳時記」の歌詞から取られたというのは有名な話であろう。内容的にも「歳時記」「パンプキンパイとシナモン・ティー」「療養所」「立ち止まった素描画」「ひき潮」など、錚々たる私の好きな曲が並んでいる。大学時代の感性が鋭い時期にリリースされて聴いたから、こういう繊細な詩の世界を持つ曲たちは余計に印象深いのだな。

歳時記」は好きなんだよなあ。イントロが聞こえてきただけで胸がきゅんとしてしまう。大学生だった私もこういう関係に憧れたもんだよなあ。教育学部の女の子とこういう甘酸っぱい暮らしがしてみたい、なんてね。でも、オレはモテなかったからな(苦笑)。まあ、当時は今ほど男女交際はオープンじゃなかったしなあ(遠い目)。もうちょっと遅く生まれたかったかも。

しかし、教育学部の女の子というのは憧れだったよなあ。俺たちゃ理系だったから、むさ苦しいのなんの。教養部の掲示板のところにいても、理学部や工学部関係の掲示があるときと教育学部関係の掲示があるときでは華やかさが違うんだよねえ。とくに4月くらいで新入生が群れてるところなんて、可愛ゆうて可愛ゆうて…などといろいろ語ってしまうところもこの曲の力か。

遅く生まれるべきだったといえば、「田中さん的技術系男性」株が急上昇しているという記事もあったな。理系で地味なタイプってモテなかったのよね。カミさんも「田中さんって、だんなさんに雰囲気が似てる」とか言ってたからなあ。これが一時的な流行で終わらないことを祈ります…っていっても、若い女性は流行に弱いからねえ。

次の「パンプキンパイとシナモン・ティー」も好きなんだよな。この歌詞をパロディにすると、趣味の合う人は反応してくれる可能性が高い。そういう意味ではニューミュージック界ののガンダムにあたるのかもしれない(笑)。ということで、明日に続く。



1月16日(木) 
今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに薄井ゆうじ氏「酒粕と雪の白い色」を読み終えた。力でしか他人と関われない男と、殴られ犯されながらも彼に仕えてきた女。その二人の心が、どれだけかもわからない時を越えて雪の中の一軒家で再び出逢った…という話でございますが、心に残るとても良いお話でございましたね。ちょっとスタイルが夢枕獏的だったけど。

今日も引き続き「夢供養」(さだまさし:→【amazon】)を聴いている。このアルバムを聴いていると書きたいことはいろいろ出てくるのだが、やはり実際の曲を聴きながらでないと言葉が出てこないんだな。それで、今日も通勤中に聴きながらいろいろと書いているのである。そういう意味では、常時持ち歩いているマシンがキーボード付きのSL-C700になって文字入力がしやすくなったというのは大きな進歩だな。

療養所」は好きなんである。アレンジも素晴らしいよなあ。まったく一分の隙もないと言うべきか。最後のリードギターが泣いているところなんて、感涙モノであります。こういうテーマの曲なのに、対象の人を思いながらもけっこうクールに歌ってるのがいいですね。けっきょく自分も同じだということが分かっているということだ。しかし、こういう静謐なアレンジの曲、最近あんまり聴いてないような気がするなあ。

立ち止まった素描画」も良い。歌詞が良い。人を励ますときに使いたい歌詞なんだな。そして最後の「ひき潮」も、聴いていると夕暮れに引き潮の海を見ているような、せつない気持ちになってしまうんですよね。いや、ほんとに聴き応えがあります。

今日も22時半まで仕事をしていた。家に帰ると真夜中である。息子は居間で横になっていた。今日も39度の熱が出たそうである。独りで寝るのは寂しいそうだ。病気で気が弱くなってるんだな。横になって、きゅんきゅん鳴いている。かなりキツいようだ。私の食事の用意ができると母親に連れられて寝室に上がっていったが、大丈夫かなあ。これだけ熱が下がらないと、かなり心配だ。医者ではインフルエンザの検査は陰性だったそうなんだが。



1月17日(金) 
気がつくと、こたつに足を突っ込んだまま倒れて寝ていた。7時前である。無理な体勢で寝ていたので身体がガチガチだ。上半身はかなり冷えていたようである。あと1時間ちょっとでも身体を真っ直ぐにして寝ようということで寝室に上がって布団に潜り込む。

9時前になって起こされたが、体調がガタガタである。午前中は休むことにしてメールを打ち、また布団に潜り込む。が、昼前に起こされても状況は変わらない。けっきょく、一日休むことになってしまうのである。借りているビデオの返却期限が今日なのだが、カミさんに車で返しに行っていただく。有難いことである。

菜摘ひかるさんが亡くなられたそうだ。けっこうファンだったんだが。風俗の体験談を語るのに、「恋は肉色」(→【amazon】:→【bk1】)というタイトルが秀逸だった。あの世界を、あれだけ明け透けに、あれだけの表現力で語ってくれる人というのは貴重だったんだが。

小泉くんは阪神大震災の追悼式に出席する気はぜんぜん無いそうだ。そんなことよりも一人が手術することの方が一大事らしい。こういうところで何を大事に思ってるかというのがわかってしまうよねえ。靖国参拝問題にしたってこの人、無神経だよなあ。まあ、無神経だからこそあの世界で「変人」が貫けたのかもしれないが。でも、こういう立場に立ったら、そういうわけにはいかんのだが。

アクセス解析の結果を見ていると2ちゃんねるのログからリンクされてたのを見てドキッとした。しかしまあ、なかなか面白いスレだったからいいか。けっきょく、暇にまかせて全部読んじゃったし。

息子の熱が下がらない。午前中はまだよかったようなのだが、午後になって熱が上がってグッタリしてきた。食事もほとんど入らない。脱水症状も心配だ。医者に行って点滴をしてもらうことにする。雨が降っているし行きつけの医者の駐車場は医院から少し遠いので、両親二人で連れて行く。もうその頃には自分で立つのも苦しいような様子である。私が負ぶって1階まで下ろして車に乗せ、医院の前で車を停めてもらって抱いて運び込む。

車を駐車場に置いてきたカミさんと一緒に診察を待つ。息子は目も虚ろである。唇も肌もカサカサだ。そういうことで、点滴をしてもらうことになる。点滴ベッドの脇に大の大人が2人もついているわけにもいかないので、私は隣のコンビニで立ち読みをして時間をつぶす。点滴が終わった頃合いを見計らって戻ると、再検査してもらったらインフルエンザだったという診断だったそうだ。そりゃ、ここで伝染されたんじゃないか? そうだったら、風邪を引いて数日熱を出して体力が落ちているところにインフルエンザで高熱の追い打ちか。それは危険だな。

点滴が終わり、家に戻る。息子は食事もできないようだが、少しだけでも食わして薬を飲ませる。体温も39度近くから下がらないので座薬を入れる。しかし、それでも熱が下がらないのである。昨日のようにきゅんきゅん言う元気もない。ときどき寝言を言っている。問いかけても反応が鈍い。身体もうまく動かせないようで、手足が震えていたりする。心配だ。こんなこと書かれると、どれも当てはまるような気がして、ゾッとするのである。

とりあえず、容態が急変したときに備えて、小児科の救急患者を受けつけてくれる病院を調べる。インターネットと電話帳で検索して電話で確認である。座薬を入れても数時間高熱が続いているのでもう病院に連れて行こうかという気分にまでなっていたのだが、声をかけてみると何とかコミュニケートできたので思いとどまる。今週のブラックジャックによろしく(→【amazon】:→【bk1】)にも描いてあったが、深夜で小児科医がいる病院は少ないので待ち時間も長そうな雰囲気なのである。この状態で動かして待たせると逆効果になる可能性も高いからな。

真夜中を過ぎてしまった。私とカミさんと二人とも看ていたんじゃ、明日は両方とも使い物にならなくなってしまう。カミさんには先に寝てもらう。私は短時間の睡眠はできない体質だからな。寝室に上がった彼女は、1時間ほどするとまた心配だからと下りてくる。息子の横で寝ようとしていたようだが、やはり寝にくいようで彼に寝室で一緒に寝ないかと言っていたが拒否されてまた独りで上がってゆくのである。

私は息子の様子をうかがいながら自分のサイトに追加する掲示板を探している。ログの保存件数が多くてツリー表示ができるところがいい。最初は無料のホームページスペースにフリーのcgiを入れようとしたのだが、私が探してきたものはどうもうまく動かないようである。それで無料のレンタル掲示板を探す。ほぼ目的のものが見つかったので、会員登録をして掲示板を開設する。かなり細かくカスタマイズできるので、色が見にくいので変えてみたり全体のレイアウトを既存のページに合わせていたりしていたら4時頃になってしまった。

息子の様子を看ると、心なしか体温が下がったようである。私はそれで安心して気を失ってしまった。次に目が覚めて彼の身体を触ってみると、明らかに体温が下がっている。どうやら快方に向かったかな。安心してまた気を失うのである。…よく考えたら、私も体調が悪かったんだった。



1月18日(土)
そういうことで、掲示板を公開します。日記などサイトの内容に関するツッコミはこちらにお願いします。わざわざキーボードを叩いて書き込んでくれる人はそれほどいないだろうと思うんですけどね。まあカミさんなんかはよくツッコみたそうにしてるから、そのためだけでも作る意味はあるだろう。

ようやく、明け方には息子の熱は下がったようである。今日も夕方から医者に行くことにして、私と息子は寝室に上がって寝る。とにかくもう、溶けたアスファルトになってしまったかのように体調が悪い。今日は休日出勤する予定にしていたのだが、この体調では無理だな。

悪夢を見ていた。息子がどうこうなるというような夢ではなくて、学生時代に必須の授業を取ったのを忘れて遊んでいたのを学年の終わりになって気づいて血の気がザーッと引く…というような夢だったような気がする。正直言って、昨夜から今日にかけてはどうも記憶がはっきりしないのである。心身ともに、かなり異常な状態だったようだ。

カミさんに起こされた。何度か悪夢の淵に浮かび上がりながらも、よく寝ていたようだ。彼女も38度の熱が出てきたので早めに医者に行きたいとのこと。息子はフラフラしながらも、何とか自分で動けるようになっている。自分の脚で歩いて診察室に入っていったので医者に驚かれてしまった。こんなに早く回復するとは思っていなかったらしい。以前はインフルエンザに罹ると1週間くらいは高熱が続いたらしいが、いい薬ができたので最近は2〜3日で済むということだ。息子はインフルエンザに罹った時点でかなり弱っていたので、そこから1週間も高熱が続いたら冗談じゃなく生命が危なかったな。以前、ウイルスには薬は効かないから風邪に効く薬を発明したらノーベル賞ものだという話を読んだような気がするのだが、そういうことならそれこそ世紀の大発明というやつだな。

医者に行ったついでに、私とカミさんもインフルエンザの検査をしてもらう。二人とも体調が悪いのである。綿棒で鼻の粘膜を擦り取られてしばらく待つ。しかし、二人とも陰性であった。とりあえずは大丈夫だが、いま感染してしまうと大変だということだな。予防のために薬をもらうことにする。しかし、予防のためと言いながら、1回に粉薬が2包と錠剤が2種類とはどういうことだ?



1月19日(日)
今朝は9時過ぎに目が覚めた。それでも昨夜は息子と一緒に早く寝たので10時間以上寝たことになるか。新聞の折り込み広告に、今住んでいる家の広告が入っていた。もう後戻りできないな。最悪のシナリオは、家が売れてしまってから会社が潰れたり私がリストラされたりすることだが、さて…

しかし不動産屋に評価してもらうと、10年前に買ったときに払った頭金ていどの値段にしかならない。ざっと買ったときの三分の一である。30年近いローンを組んだのだが、キツい残業をして資金的に余裕ができたときにこまめに先行返済してきてやっと払い終えようかという状況だから家賃の倍くらいの金を10年間払ってきた計算になるにもかかわらず、けっきょく資産はほとんど増えなかったことになる。家のメンテナンスにも相当な金を注ぎ込んでるしな。これだったら、この家と同程度の家を借りてメンテナンスに関しては大家に文句を言っていれば、住居にかかる費用は半分くらいで済んだような気がする。千万近い金を損してることになるか。まあ、結婚相手が見つかって調子に乗って家を買ったのが先が見えてなかったということですな。あのころはもうバブルが終わってたのにねえ。若い皆さん、家は買うよりも借りた方がいいですよ。これから先も、需要と供給の関係を考えれば値上がりすることはあんまり考えられませんから。まあ、またインフレにしようと画策してる人もいるようだから、この予想も外れることはありうるんだが。

SL-C700起動時に自動でswapをonにできなかったのだが、やっと理由がわかった。起動時に実行するシェルスクリプトをWindowsで作って入れたので、改行コードが違っていたのである。WindowsはCR+LFでUNIX系のOSではLFだけだから、viでCRコードを削って再起動すると自動でswapがonになっていたのであった。しかし、自動でswapがonになってなかったときに比べるとメモリの使用量が増えているような気がするんですけど。なぜなんだろ。

げろげろげろ。真っ青なフライドポテトなんて食う気、します? まあ、先入観に囚われてると言われればそうなのかもしれないが。しかし、アメリカ人の感性というのはわからん。まあ、日本人だって真っ赤なタラコとか蛍光色を発するような漬け物を食ってたりするからな。



1月20日(月) 
今日は通勤中に「Back Of My Mind」(Christopher Cross:→【amazon】)を聴いている。クリストファー・クロスの4枚目のアルバムのようである。この人のアルバムは1,2枚目が最高で3枚目がやや期待外れだったので、この作品についてはまったく印象に残ってない。だいたいが、自分で買っていたことさえ記憶になかったくらいで(苦笑)。聴いてみると、いい曲は確かにいいが、全体としてみると残念ながらそれほど大したことはないように感じる。

そして今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。まずは往きに加門七海氏「朱の盃」を読み終えた。能の「猩々」をテーマにした話である。私の力では、どういう話かうまく要約できないのだが、なかなかムードのある作品でしたな。

そして帰りに最後の作品菊地秀行氏「思いつづけろ」を読み終えた。みんな「連れて行かれた」廃墟の街、残された彼らが連れて行かれないためにしていることとは…前回は設定だけで見せているのが成功してたのだが、今回はそれがちょっと空回りしてるかな。

これでこの作品集を読み終わったのだが、今回は全体のレベルが高かった。それほど飛び抜けた作品はなかったのだが、読み終わって「紙の無駄だ」と思うような作品がほとんどなかったな。平均レベルの高さではシリーズ中1〜2を争うでしょう。編者もそれを自覚した編集をしていたように思う。

◇ ◇ ◇

すごいなあ。シャープはいろいろユニークな製品を発表しているが、それらがじつは大きな構想の1ピースであったのだ、ということが見えるというのは。とにかく今は、いかにリビングルームの中心となるサーバを握るかが勝負になってるみたいですからね。そういえば、あの朝日新聞にさえマイクロソフトとソニーがぶつかるという記事が載るような状況になってきているが、そうなると今度はMicrosoftがどんなえげつないことをしてくるかというのが楽しみのような、知って気分を悪くしたくないような。

大阪市営地下鉄の中央線は近鉄と相互乗り入れしているので接続している駅で乗務員が入れ替わるのだが、今夜ホームの上を制服を着た小柄な女性が駈けていくのが見えた。どうやら近鉄の車掌さんらしい。ほう、近鉄にも女性の車掌さんが進出してきましたか。

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる  【Amazon】
【bk1】
ISBN4-403-54021-X ¥620+税 



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