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1月21日(火) 
今日も昼休みは職場近くのビルの社員食堂に潜り込み、定食を食う。昨日に続けて魚のフライとキャベツと薄い味噌汁である。それから近くの郵便局に行って実戦金沢将棋早指し編を買うために料金の振り込みをする。通信販売専用のソフトである。思考ルーチンが5種類入ってて4,500円ならお買い得でしょう。対局に必要な機能に絞って余計な機能を省いてるみたいだし、パッケージ代も流通経費もかからないからな。ソフトウェアや音楽なんてのはこういう販売形態になってゆくべきなんだろう。不安点は、今まで買ってきた金沢将棋は思考時間が長いことなんだな。「早指し」とは書いてあるんだけど。「長考した場合も1分以内」とか書いてあるのを見るとちょっと不安。東大将棋なんて、ノータイムで指してきてもぜんぜん勝てなかったりするからなあ。

息子は今日も普通に保育所に行ったのだが、早めに連れて帰ったらテレビを見ながら眠ってしまっていたそうだ。やはり、高熱が続いたので彼の小さい身体には目に見えないダメージが蓄積されているのだろう。今夜も風呂に入らないと言って母親が風呂に入っている間に独りで寝てしまったということである。



1月22日(水)
昨日から通勤中に「〜Special Best〜Collection」(高橋真梨子:→【amazon】)を聴いている。ベストだから有名な曲ばかりなので今さら聴いてどういうこともないのだが、やはりいい曲はいい。「あなたの空を翔びたい」なんかはソロデビュー曲だけあってスゲエ気合入ってますね。もともと力を入れてよし抜いてよしの人なんだが。



1月23日(木) 
今日は通勤中に「RIVER OF DREAMS」(Billy Joel:→【amazon】)を聴いている。このアルバムに収録されている「ALL About Soul」は名曲なのである。そのためだけにこのアルバムを買う価値があると言ってもいいと思うし実際にそうしたんだけどね。ただ、その他の曲があんまり良くない記憶があったのだが、今回聴いてみてもやっぱりそうだった。全体としては辛い点をつけざるを得ない。

そして今日「小娘オーバードライブ 3」(笹本祐一:角川文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。悪役の理屈にも説得力があるし「正義の味方」という存在そのものが内包する矛盾というものが描いてあったりして枚数分は楽しめたが、いかんせん本が薄すぎる。やっぱりこれは上下巻に分けずに1冊にした方が良かったんじゃないかなあ。

うーん、興味深い。HRP-2 Prometって、出渕裕氏がデザインしたことが話題になってるけど、中身も凄いのね。やっぱり今はロボットの研究がいちばんエキサイティングだ。人工知能の行き詰まりは、こういうところからブレイクするのかもしれないなあ。そういう意味ではこの記事も面白い。インターネットの世界では人工知能が肉体を持たないことがハンディにならないからな。「使える」ということになれば、どんどん資金が投入されて信じられないほどのスピードで「進化」していくような気がする。



1月24日(金) 
今日は通勤時に「Hello Again」(鈴木康博)を聴いている。鈴木さんの独立第一作目である。小田さんのソロデビュー作でも感じたのだが「アルバム1枚をすべて自作の曲で埋めるのは苦しいかなあ」という感じですな。それに、コーラスがなあ。声が柔らかいからコーラスに「芯」がなくて印象がぼやけてしまう。逆に小田さんの方はキンキンしたコーラスになってしまって聴いていると疲れるし。このあたりは解散して20年経った今でもそう思うんだよな。

『「許可なしの製品レビュー/ベンチマークは禁止」というNetwork Associatesのライセンス条文に対し、このような文言を禁じる判決が下された』というニュースが。馬鹿だよなあ。そういうことをしたら、自社の製品は品質に問題がありますと宣言してるようなもんだ。どうせならこんくらいやってほしいもんだな。『会場から「あぁー」の声が上がった』というくらいインパクトのあることをしても大丈夫だということを世間に知らしめるようなことを(なんか日本語がおかしい)。

朝日にもこういう人がいるんですなあ。でも、起動時に「坊やだからさ」はないだろう。もっと相応しいセリフとか効果音があると思うんだが。「やはり所詮朝日」と思ってしまうのは偏見でしょうか? 私のような薄々の一般人にこういうことを思われちゃいけませんぜ。

「初のブルガリア人力士の琴欧州が序ノ口優勝」という記事を見て思った。「あれ、何で今ごろ相撲なんて?」まさか下位の方だけやってるわけもなし…とか思ってよく考えたら、貴乃花が引退したのは九日目だったから、まだ場所中なのだった。そうか、貴乃花が引退してからその話題ばっかりだったから、もう場所が終わってしまったもんだと思ってたな。家に帰ってもテレビも見る暇がないと、こういうことになる。

SL-C700でキーボードからどう入力したらいいかわからない文字があったので辞書に登録しようとしたのだが、どうもユーザ辞書に記号が設定できないのである。たとえば「…」を登録しようとするのだが、どうしても枠の中に入らない。そう思って一度は諦めていたのだが、いろいろ試してみると「見出し語」のところに読みを入れて次の「内容」のところに登録したい文字列を入れなければならないようなのだった。ふつうは登録した単語を入れてからその読みを入力する流れになるんじゃないのか。それに「見出し語」というタイトルを見て読みを入力するんだとはなかなか思えないと思うんだが、私の常識がおかしいのだろうか。ヘルプも不親切である。「?」のアイコンを押してもその機能のページが開かないので、自分で階層をたどって目的の記述を見つけねばならない。ロクなことが載ってなかったから別にいいんだけど。

うさぴょんというフリーの将棋ソフトを見つけたのでインストールして試してみる。最初は指し手が速いが、定跡を外れるととたんに遅くなる。東大将棋柿木将棋に慣れていると、ちょっとイライラするかな。最初にやったときに相手の狙いにハマって飛車金交換でと金まで作られたのに勝ったもんだから馬鹿にして指してたら、今度も大振りのパンチにマトモに当たってしまって一発でノックアウト負け。けっこう一発で決まるような狙いを持って指してくるようだ。次はかなり真剣に指してしまった。中盤はまたゴチャゴチャしたわけのわからん将棋でちょっと不利気味になったが、どうもまだ終盤が弱いようで何とか勝つことができた。でもフリーでこれだけ指せれば大したもんだよな。普通の人はこれで充分かもしれない。これを「弱い」と言える人間は、それほど多くないと思う。



1月25日(土)
今日は休日出勤する予定なのだが、起きられない。カミさんに何度も起こされるが、起きられない。ようやく起き上がったときには12時を過ぎていた。急いで朝に焼かれた冷えたトーストをかじって家を出たときには13時前になっていたのであった。

今日は通勤中に「STREET OF ECHOES」(鈴木雄大:→【amazon】)を聴いている。鈴木雄大というアーチストは私の中ではそれほど大きな位置を占めていなかったのだが、テレビで歌っているのを見てレコードを買ってみるとこれがなかなか良いのである。どの曲にも「聴きどころ」というものがある。このアルバムは掘り出し物でしたな。

職場に行く途中にちょっと遠回りをして、本屋に寄ったり薬屋や菓子屋で平日の夕方に空腹を凌ぐための食料を調達したりする。いつもは朝から晩まで職場のビルの中なので、買い物に行く時間が無いのである。家の近くで買って持っていくのもなんだしなあ。そしてジュンク堂でも他の本屋でも、買うべき本が何もなかった。本を買っても読む時間が無くて未読が積み重なっていくのも辛いが、買うべき本が無いというのも哀しいものである。

今夜も21時半まで仕事。家に着いたときには23時を過ぎていた。階上から息子の声が聞こえる。病気をしてから早く寝るようになったと聞いてたんだが、夜更かし型に戻っちまったか。居間から出てきて「とーちゃーん、おかえりー」と言ってくる。が、その後に口から出た言葉は私が全く予想もしていなかったものであった。「とーちゃーん、もーすぐ ひえしょー、なるでー」…なんだ、それは? カミさんによると、養命酒のCMで「45歳を過ぎると冷え性になる」とか言ってたのを聞いてそう言ってるらしい。放っとけ。余計なお世話じゃ。

いま住んでいる家だが、広告を出してもほとんど問い合わせがないらしい。うーん、この家がこの値段なら私が今結婚を目前にしていれば喜んで買いそうな気がするんだが。10年前に買ったときの半分よりかなり安くて、ほとんど借金もしなくてすむ値段だし。

カミさんが新しい家の家具の配置を決めて電気コンセント、ガスコック、テレビのアンテナ線、LANポートなどの位置を決めなければならないというので、家中を駆け回って家具のサイズを測って縮小図を作り部屋の縮小図の中に配置していろいろ決める。それが終わると2時過ぎ。それからインターネットして自分の用事をする。先週はインフルエンザ騒ぎで何もできなかったので、先週できなかったことは今週やらなければならない。けっきょく、6時過ぎまでかかってしまった。さて、明日は息子が遊んでほしいと言っているらしいのだが、大丈夫なんだろうか。

どうも、カミさんが妊娠したかもしれないと言う。息子が生まれてから一度も当たらなかったから、まだ喜ぶのは早いのだが。しかし、もしそうだとすると、鎮痛剤を大量に服用してたとか、睡眠薬でラリってたとかいうのが不安だな。子供が出来るとなると不安の種は尽きない。この世界にはこういう不安が充ち満ちているのである。



1月26日(日) 
今日も昼まで寝ていた。それでも6時間も眠れていない。どうも首の左側の筋肉が痛い。貼る湿布が無くなっていたのでカミさんにスプレー式のを吹きつけてもらったのだが、今度は右の方も痛くなってきた。左の痛みが軽くなったので右の方を感じるようになってきたのかな。

先週から息子が父親と凧揚げをしたいと言っているそうなので、今日は彼と家の裏にある駐車場で凧揚げをする。しかし、風が弱いのでうまく揚がらない。走ってまで揚げるのも疲れるしな。すぐに切り上げてキャッチボールをすることにする。息子は先日のクリスマス会でもらったボールとグローブを出してきた。といってもグローブは子供用の手袋にマジックテープを付けたようなものだし、ボールも布を丸めたお手玉にマジックテープを巻いたような柔らかいものである。まあ、これだったらボールは遠くまで転がらないしマジックテープでボールとグローブがくっつくから技術が未熟な息子にはいいだろう。それでも、息子もかなり上手くなっている。私が下から放ったボールはほぼ確実にキャッチできるようになっているし、投げるときのコントロールも良くなっている。まだ左手で投げるときに右手の反動を使うことができないんだが。まあそれもそのうちにできるようになるだろう。

行きつけの薬屋からDMの葉書が来ていてそれを持っていけば1割引だというので、漢方薬のまとめ買いに行くことにする。今日くらいしか行く機会がないからな。息子はいつもはキックボードで移動しているようなのだが、本来は自転車をメインの移動手段にすべきだと思っているので自転車に乗せる。使わなきゃ買った意味がないからな。親の信念を押しつけられる子供もいい迷惑かもしれないが、それも必要だと思うのである。

薬屋に行くついでにスーパーでキムチやインスタントラーメンなどを買い込み、帰途につく。しかし、息子は疲れてきたみたいである。自転車に補助輪がついていて引っかかりやすいし道路の凸凹にも弱いので、かなりストレスがあるようだ。それに帰路は上り坂が多いのも体力を消耗させているらしい。「もう、あし、くたくた」と言い出した。でも自転車だから自分で進まなきゃいけないんだぞ。後ろを見ながら数メートル先を走ってゆくと泣きながらついてくる。「もう、あし、くたくたっ!」とかずっと叫んでいる。まあ、ヤツは根性無しだから、泣いても限界まではまだ先だろう。

泣きながらも何とか家に着いた。母親に「もう、くたくたやから、はなしかけんとってっ!」とか言っているようだ。しかし、5個入り100円だったので買ってきたミニラーメンを作っていると、食卓の前にちょんと座って待っている。「くたくたやから何もしたくないん違ごたんかいな」と言うと、もう大丈夫と応えるのであった。このやろー。

しかし私も疲れたようだ。テレビを見ながらパソコンをいじっていると眠くなってきた。息子がパソコンを使いたくて母親と争っているので、私のパソコンを息子に明け渡して横になる。20時に起こされた。2時間ほど寝たことになるか。あまり寝てないので起きてすぐは気分が悪かったが、それでもしばらくすると寝る前よりはマシになってきた。多少の効果はあったか。

Windows2000を入れたパーティションのデータをNASにコピーして、CD-RとDVD-ROMのコンボドライブのドライバをXPのシステムフォルダの中を指定して更新したのだが、やはりCD-R/RWドライブとして認識されてないようだ。うーん、CD-Rを焼くときにはWindowsXPで起動しなおさなくてはいけないのかなあ。面倒臭いなあ。まあ、外付けのドライブを出してきて繋ぐよりは精神的重圧は小さいと思うんだが。まあ、CD-Rドライブはめったに使わないしな。

新しい家に行ったら各部屋にLANポートを装備するので、自分の部屋にサーバを置いてそこで焼けるようにすればいいか。サーバは低消費電力のものにすべきだよなあ。周辺機器がいっぱい繋げるやつで低消費電力のものってどういうのがあるんだろう。また一から調べなきゃいけないな。今まではノートしかリサーチしてなかったから、デスクトップとか自作については知らなくてもよかったんだが。ハードウェア関係で覚えなきゃいけないことが、けっこういっぱいありそうだ。薄々の一般人には少し荷が重いかも。

ハードディスクに入っている2000曲を超えるmp3ファイルをいちいち選んで再生するのは面倒臭いので、フォルダを指定すればその配下のファイルをランダム再生できるソフトを探す。SmartAudioPlayerというのをインストールして使ってみた。起動してすぐは、クリックしても全く反応しないので焦ったが、それ以降は起動し直してもすぐに再生を開始するようになった。ハードディスクの中身を全部調べてたんだろうか。

昨日から起きていた韓国の通信障害は、どうやらMicrosoftのSQL Serverに取り憑くウイルス(というか、正式にはワームらしいが)が原因のようだ。しかし、PC系のニュースサイトの動きが鈍い…というか、ぜんぜん更新されていない。土日が休みなのはわかるのだが、これだけの大事件が起これば速報くらいは出してもいいんじゃないかと思うんだけどね。まあ、それほど悪質なタイプではないみたいだし、私でも「休日出勤するほどのことはないか」と思うような気もするけど(笑)。しかし、このワームの作者はすごく良心的だな。メモリに感染するだけだから再起動すれば消えるし、他のマシンに感染する以外の機能はないようだ。たぶん警告の意味だったような気がする。オレだったら、絶対にハードディスクに棲みつくようにするんだが(苦笑)。インターネットに繋いでるマシンにMicrosoftの製品を入れて、しかもこれだけ有名な穴を塞いでいないってのは、どうされても文句は言えないよなあ。

しかし、このページ、広告がうるさい。オレだったらこんな広告をする会社の製品は絶対に買わないけどなあ。無神経な。



1月27日(月) 
今日は通勤中に「mood」(鈴木雅之:→【amazon】)を聴いている。何で新品を買ったのか今となっては記憶にないのだが、小田さんがプロデュースした関係なんだろうか。まあ、巧い人だから買って損する心配はないと思うんだが。このアルバムでも「そりゃないぜ」などはとても好きなのである。

SL-C700に装着しているMicrodriveに自分のサイトのデータを丸ごと放り込んでいつでも見れるようにしている。すでに買った本やCDを買ってしまわないようにという目的である。しかし、このマシンはネットワークに接続していないのでページを開くたびに(いや、1つのページでもフレームが分かれていればそれぞれについて)ネットワークに繋がなくていいかと訊いてくるのである。これは鬱陶しい。いちど繋がないと言ったら次に起動するまでは訊いてこないようにしてほしいものだなあ。ZAURUSはもう、ネットワークに繋いで使うものということになってしまっているのだろうか。私ゃ貧乏だし家でも会社でも高速回線に接続しているからモバイルにまでインターネット環境は必要ないんだがなあ。

高速増殖炉原型炉の原子炉設置許可無効の判決が出たらしいですけど、まあ当然でしょうなあ。「絶対に安全」とか浮世離れしたことを言ってたんだから、それが一つでも怪しくなれば全体の論理が破綻するのは当然の帰結ですな。

明日は京都の客先で打合せをすることになった。今までのメールのやりとりをテキストファイルにしてあるので、それをSL-C700に入れる。しかし、よく考えるとこのマシンにバンドルされていたメモ帳には文字列の検索機能が無いのだった。前回調べたところではそれ以外にはめぼしいテキストエディタは見つからなかったのだが、新しいのが公開されてないかと調べてみたらZEditorというのが見つかった。さっそく入れて使ってみる。検索機能もあるし、軽くてなかなかいい感じである。

テキストファイル内の文字列検索はできるようになったが、問題は複数ファイルからの文字列検索である。Linuxなんだからgrepが使えるだろうと思っていたのだが、よく考えるとこのマシンのターミナルはシフトJISを認識しないのだった。さて、どうするか。

やはりカミさんは妊娠していたそうである。医者に行ってお墨付きをもらってきたらしい。喜ばしいことである。やはり、夫婦二人でそれぞれの親から二人分の恩をもらっているわけだから、やはりそれだけの分の恩は子供に返さなければならないと思うのだ…というのが儒教的な考え方なんだな。古くさい考え方なのかもしれないが、みんながそれを否定して楽な生き方をしていたら社会が成り立たなくなってしまうんである。子供を作る作らないは個人の自由…なのかもしれないが、自分の親が子供を作らない選択をしていたら自分は存在しなかったんだよな。

我が家では夕食後にビタミン剤を飲むことにしているのだが、カミさんに飲ませてから思いついて注意書きを見てみたら、「妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10,000国際単位(ビタミンA単位)以上摂取した妊婦から生まれた児に先天異常の割合が上昇したとの報告がある」と書いてあった。ギョッとする。でもカミさんに「今まで飲んでてできたんだから」と言われてちょっと安心した。この薬に入ってるのが2000単位だしね。まあ、そんなに神経質になってたら身体が保ちませんわな。



1月28日(火) 
ノドが腫れている。気分が悪い。吐きそうだ。客先に行く約束をしていなければ休むのだが、今日はそういうわけにはいかない。カミさんに駅まで車で送ってもらう。電車の中で音楽を聴く元気もない。それでも「小娘オーバードライブ 4」(笹本祐一:角川文庫:→【amazon】)を読み終えた。ちょっと悪役のやり方がなあ。頭がいいと言いながら、東京を壊滅させるのにああいう力任せのやり方ではイカンのじゃないのかなあ。もっと、東京という都市の欠陥をキレイに突いてきてくれるもんだと思ってたんだが。

会社で後輩のSEが悩んでいた。Slammer騒ぎでそこらへんの無責任な情報ではSQL Server 2000 のSP3を適用するようにと言われているのだが、どうもパッチの品質に問題があるという情報が流れているようなのである。オレだって安定して動いているシステムにMicrosoftのパッチを投入したくはないよなあ。個人のパソコンが動かなくなるくらいだったら自分が泣けばいいだけの話だが、サーバーとなると止まれば実際に損害が出るのである。

ZDNetの記事にパッチのインストール前には広範囲にわたるテストを実施しなければならないことが多いため、多くのシステム管理者がこのパッチを実装していなかったと書いてあるが、システムが動かなくなったら客に罵倒されながら徹夜仕事しなければならない立場としてはまさしくその通りだよなあ。経験的にMicrosoftの製品を使うところは予算をケチってるから、テスト用のマシンを用意するのも一苦労だったりするし…というか、評価環境を作るだけでも一日仕事なんだが、とうぜん事前にそういう予算は組んでない。やっぱりMicrosoftの製品を使うからには(いやそれ以外の製品でも)あらかじめ考慮しておくべきなんだろうけど、それじゃ入札に勝てない。やっぱり自由経済ではこうなるのは必然か。そういう意味でも一昨日はこのワームの作者を「良心的」と書いたのである。こういう騒ぎが起きれば、向こうから「パッチを当てなくていいのか」と訊いてくる。それが目的だったりして(笑)。

問題は元々の製品の品質の低さなのに、パッチを投入してなかった管理者ばかりを責めるのもどうかと思うのである。「(Microsoftが)目指すべきはパッチのいらない、つまりセキュリティホールの少ないソフトを開発することであって、始終パッチを発行したり、システムを有害なプログラムに攻撃される危険にさらすことではない」というのもまさしくその通り。Microsoft自身も感染してたというくらいだから、それを全世界のサーバ管理者に要求するのも酷というものだろう。かと思ったら、さっそくそれを商売にする会社が出てきてるし(苦笑)。まあ、そういうのが健全といえば健全なのかもしれず。

職場に着いても気分の悪さは治らない。自分の席に座っているのも辛い。最後の手段で応接室を予約し、そこで横になることにする。しかし、ついには吐き気に耐えきれなくなってきた。トイレに行って吐く。幸いにもトイレは無人であった。声を立てずに吐くというのは事実上不可能だからな。吐くと多少は楽になった。上司にも相談したが、やはり今日の予定は動かせないようである。発注元の営業の人も来るらしいからな。そういうことで、昼前から京都に移動する。京都で昼食を摂ったのだが、何とかソバを一杯食うことができた。何とか午後一杯は保ちそうかな。

打合せは早めに終わらせようということにしていたのだが、やはり京都に行ったときに決められることは決めておこうとすると定時までかかってしまった。そのまま大阪に帰ろう…としたのだが、ついついフラフラと何かに呼び寄せられるようにブックオフに寄ってしまう。そこで「Wendy Moten」(Wendy Moten:→【amazon】)を見つけてしまった。いちばん欲しかったアルバムの一枚である。きっかけがあれば(ウチのサイトから何か売れれば)注文しようと思ってamazonのショッピングカートの中に入れていたくらいの商品である。ラッキーである。これを250円で売るのは馬鹿だと思うくらいの作品なのである。

往きはカミさんに送ってもらって自転車を使わなかったので帰りは鶴橋廻りで帰る。鶴橋駅構内の本屋がなくなっていた。難波もヒバリヤが2店とも無くなってたし、本屋も苦しい時代になっているのだなあ。古書店チェーンの進出も脅威だし、何よりも出る本が多くなりすぎて欲しい本が見つからないというのが辛い。そのわりに、どこに行っても品揃えが変わり映えしないし。古本屋を覗くほうがよっぽど楽しい。でもこのあたりは本屋じたいの力ではどうしようもない部分もあるんだろうなあ。取次支配が最大のガンか。

駅の外の本屋は残っていた。そこで「ブラックジャックによろしく 4」(佐藤秀峰:モーニングKC:→【amazon】:→【bk1】)を見つけて買い、そのまま電車の中で読み始め、そのまま読み終える。泣ける泣ける。もう鼻水じゅるじゅる流しながら読んでるんだから、まったくみっともない。そりゃもう、あごの先から滴るほどに。どうせ私は甘ちゃんさ。



1月29日(水) 
アタマが痛い。前頭部も後頭部も痛い。前頭部は太い鉄の棒を両目の間に押しつけられて骨が砕けて数センチめり込んでさらに押し続けられているような感じだし、後頭部は後頭部でまるで頸椎がねじ切られつつあるような痛みである。これほどの痛みは久しく体験したことがない。昼前まで布団の中でほとんど動けずに過ごしたのである。今日は一日、食事を腹に入れるとき以外はほとんど寝ていたのであった。

ソニーの元社長が退任するということで報道陣からも異例の拍手が起きたらしいが、ベータマックスがコケたのはこの人の責任だよ。少なくとも私はそう思っている。まあ「規格の普及よりも自社のブランドの方が優先」という方針が評価されてるみたいだからベータを孤高の規格にしてしまったことも含めて讃えられているんだろうな。ああいった気取った雰囲気がオレは好かんのだが。



1月30日(木) 
今朝も頭が痛い。職場に電話して家で作業させてもらうことにする。しかし午前中にメールを読んで午後から作業を…と思っていたのだが、体調が悪くなってきてけっきょく何もできない。身体に力が入らない。薬のせいかなあ。

実戦金沢将棋早指し編が届いた。息子にインストールさせ、使ってみる…が、予想通り遅い。しかもこちらは30秒切れ負け。こりゃ不公平だよなあ。秒読みの音はオンにしてあるのに聞こえないし。



1月31日(金)
今日はさっそく通勤中に「Wendy Moten」(Wendy Moten:→【amazon】)を聴いている。とにかく体力が落ちているので、彼女の声に元気をもらおうという気持ちなのである。バラードはさすがに素晴らしいが、アップテンポの曲がちょっと軽いかな。しかしそれでも「Come In Out Of The Rain」は絶品。ここ数年聴いた中では最高レベルの曲である。この曲のためだけにアルバム一枚買ってもまだお釣りが来ると思うくらいなのである。

スゲエっすねえ。トラフィック量が2年足らずで10倍ですか。量が増えても質がそれに伴っているかというと、疑問があるような気もするんだけどね。

米軍人のオンライン遺言状作成依頼が急増しているそうですが…やはり、現場の人々は緊張の高まりを肌でひしひしと感じているんでしょうなあ。精子バンクを訪れる兵士が増えているという報道もあったし、切実ですなあ。などと傍観者的コメント。

2ちゃんねる発のファイル共有ソフト「Winny」公式サイトが閉鎖され、アップデートはWinny上で公開されることになるらしい。これは大変なことだな。Webブラウザ前提で構築された仕組みとはまったく別の世界で進化していくことになるということですか。しかし、そうなると初心者がインターネットの世界に入ってこのネットワークに参加しようと思ったら、最初にこのソフトを誰かからもらわないといけないことになるのか。それこそ、闇社会への切符みたいなことになっちゃいますな。

朝日はSQL ServerのことをSQLと書いている「SQL」っつーたら別の意味になるだろうがぁ、グォルァ。まったくよお。

今夜も病み上がりなのに23時まで仕事。職場からの帰りに家の近くの本屋で「医龍 2」(乃木坂太郎永井明:ビッグコミックス:→【amazon】:→【bk1】)を買って帰る。やはり最近、マンガを買うのは医療モノが多い。本当は「プラネテス 3」(幸村誠:モーニングKC:→【amazon】:→【bk1】)を買おうと思っていたのだが、無かったんだよな。やはりSFは迫害されているのか。

家で独りパソコンをいじっているときには、先日入れたソフトでmp3ファイルをランダム再生しているが…これは楽しい。パソコンに大量の音楽データを蓄えているのはこのためなのではないかと思うくらいである。二千数百曲も入ってると思いもかけない曲が出てきたりするし、それでも確実に自分が選んでハードディスクに入れた曲だから聴くのが嫌な曲が出てくるはずもない。気分が合わなければスキップすればいい話だしね。それでも、忘れてるけれど思いがけずいい曲、というのが出てくる楽しみは他では味わえないものである。まあ、ちょっと音跳びが多いけど、それよりもメリットの方が大きい。音跳びに関しては、他のソフトも試してみるかな。

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