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▲12月1日(日)▼ →
今日も体調が悪い。昼まで寝ている。起きると妻子はハリー・ポッターのDVDを観ていた。今日は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を観に行く予定なんだそうである。カミさんの体調が悪い時期なので「てれびくん」を買いに行こうかとも言ったのだが、やはり息子は映画の方がいいようだ。
妻子が街に出るので、夕食は上本町のラーメン屋に行こうということになる。それだったら私はその前に日本橋でキーボード付きのザウルスの予価を調査して、安いところがあれば予約することにしようか。そう思っていたのだが、妻子が出て行ってからパソコンをいじっていても、どうも身体の調子が悪い。外に出るのは辛いなあ…とか思っていたら、電話がかかってきた。カミさんからである。今日は映画の日で入場料が1000円のため満員で座れないそうである。難波の映画館は何時からか調べるように言われたのでインターネットで検索する。いい時代になったものである。
電話で千日前の映画館の上演時間を教えると、遅くなるので今夜はこっちで勝手に飯を食っておれとの仰せである。体調が悪いので外出しなくてよくなって助かった、と思う自分がいる。それでも、ちょっと外に出て食事をするだけでもキツいな。そう思ってるとまた電話がかかってきた。千日前もダメだそうである。けっきょく帰ってきて一緒に食事に行くことになったようである。それだったら外に出て自力で移動しなくてすみそうだな。さらにホッとするのである。
妻子が帰ってきた。息子は泣きそうな顔をしている。そんなに観たかったのか。しばらく休んで、車で100円寿司を食いに行くことにする。少し待ったが、ここは安くて旨いから仕方ないか。そしてそのままトイザらスに行き、カミさんから息子への誕生日プレゼントを買うことにする。しかし今夜も、店を出て車に乗り込んだくらいで急に気分が悪くなってきた。今日も一日家の中でじっとしてたのに、何でこういうことになるのかなあ。
トイザらスに着き、息子に欲しいものを選ばせる。しかし、どうも「これ」というものがないようである。店内を回っているとき、ホッピングがあったのでカミさんが息子にやらせてみる。2〜3度やると、乗れそうな雰囲気になってきた。すると息子はそれを買ってほしいと言う。そうか、できそうなのがいいんだな。
今夜も息子に「いさましいちびのトースター」(トーマス・M・ディッシュ/浅倉久志:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)を読まされる。昨日もそうだったが、適当なところで止めようとすると、「みじかすぎー」とか言って許してくれない。けっきょく、今夜で読み終えてしまった。しかし最後まで行っても私はなぜこの作品がSFな人たちに評価が高いのかよくわからなかったな。
▲12月2日(月)▼ →
今朝も体調が悪くて起きられない。今日も医者に行ってから出勤することにするか。妻子が起きたときに「10時前に起こして」と声をかける。しかし、それからが眠れない。体調は最悪なのに眠れない。布団の中が熱くて出ると寒くて苦しくて眠れなくて輾転反側する。うう、ぶり返しやがったか。階下で玄関の戸が開く音がして息子が「さんかい、とべた!」と言っているのが聞こえてくる。保育所に行く前にホッピングをやってるのか。
耳鼻科に行く。「ノドの腫れは前回よりは軽い。菌が変わったので前と同じ薬が効かなかったのだろう」とのこと。前回と違う薬を受け取り、医者の階下に入っているスーパーで野菜ジュースとチーズを買って帰る。レジで無条件に5%引きのセールをやっていたので、もうちょと買えばよかったと思った(笑)。年末は書き入れ時だからな。
今日は通勤中に「Motown meets the Beatles」(→【amazon】)を聴いている。とにかく、何か元気が出るものということでこれを選んだのだ。期待が大きすぎたのでそれほどではなかったが、楽しむことはできた。でも、やっぱりダイアナ・ロスはワタクシ的にはモータウンとしてはお上品すぎるな。
今日も通勤中に「20世紀SF 6 1990年代 遺伝子戦争」(河出文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに「真夜中をダウンロード」(ウィリアム・ブラウニング・スペンサー/内田昌之)を読み終えた。私はどうもこういう「サイバースペースもの」というのが面白くない。ネットに「潜った」ときに見える風景がこんなに凡庸なはずはないじゃないか、とか思ってしまうのである。見えるのはもっと非人間的なものだと思うんだよな。それじゃ物語にならないのかもしれないが。
今日は体調が悪いので20時前に仕事を終える。家に帰ると息子が出迎えてくれる。どうしたのかと思うと、「ふりかけは?」と訊いてくる。どうも、父親を出迎えるとふりかけをもらえるものだと思ってるらしい。ま、こっちもそれを予想して雨が降った日にビルの中で弁当を調達するときはふりかけを選べるので彼が喜びそうなのを選んでポケットの中に入れてあるのだ。ということで「わさびふりかけ」というのを渡す。きっとキミには辛いぞ。
今日も私が息子を寝かせることになるんだろう。「いさましいちびのトースター」は昨晩読んでしまったので、次に何を読んでやるべきか…と思う。そういや、小松先生のジュブナイルがあったはずだ。あれは「青い宇宙の冒険」じゃなかっただろうか。そう思って探してみると「宇宙漂流」であった。ざっと読んでみたが…うーむ、こりゃ6歳児にはまだ早いな。小学校も高学年にならなきゃ、この面白さはわからんだろう。「青い宇宙の冒険」のテキスト版がパピレスで売ってるみたいだから、買ってダウロードして印刷してから読んでやるかなあ。けっきょく、今夜も「いさましいちびのトースター」をまた最初から読まされたのであった。
▲12月3日(火)▼ →
今日は通勤中に「青春歌年鑑 1971」(→【amazon】)の1枚目を聴いている。続編とかが出ているところをみるとこれは売れているようだが、企画の勝利だな。私の年代の人間はみんなこういうものを求めていたはずなのである。1枚目を聴いただけでも、この年はこんなにいい曲が出たのかと思うくらいいい曲が揃っている。10代半ばに聴いたということもあるんだろうけど。とくに「また逢う日まで」から「花嫁」「さらば恋人」「17才」「京都慕情」のシリーズには懐かしくて涙がちょちょぎれそうになる。…今「ちょちょびれる」か「ちょちょぎれる」か怪しかったのでGoogleで調べてみたら「ちょちょぎれる」の方が多いようですな。こういう公に認められていない言葉を調べるのは、辞書では無理なんですよね。
それにしても「花嫁」はいい曲ですねえ。CDから録音したのをヘッドフォンで聴くまで、あの時代にこんなコーラスアレンジをしていたとは思わなかった。今のランキングに入っている曲でこれに勝てるのは何曲あるだろう…とか思うのもオレがオジサンのせいか。
「京都慕情」には思い出があるんだよな。私の両親が(父が何年生きられるかわからない状態で)一念発起して家を建てていたとき、建築中の家を見に連れて行ってもらった車の中でラジオから流れていた曲なのだ。本来私の記憶に残るようなタイプの曲ではないハズなんだが、人生の一大イベントのときに流れていた曲というのは深く記憶に刻みつけられてしまうものなのであるなあ。今でもこの曲が流れてくると、車の外の明るい陽光がよみがえってくる。匂いもそうだ。今でも新しい建材の匂いを嗅ぐと、あのときのことを思い出してしまうのである。だから、身体に悪いかもしれないと思うのに新しい建材の匂いは好きだったりするんだよな。
今日も引き続き通勤中に「20世紀SF 6 1990年代 遺伝子戦争」(河出文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。帰りに「平ら山を越えて」(テリー・ビッスン/中村融)を読み終えた。地殻変動によってアメリカ南部にできた、宇宙まで突き出たような山をトラックで越える話なんだが、私にはどうも面白くない。解説に「泥臭いファンタジーを得意とし」とか書いてあったのを読んでそのせいかな、とも思う。このへんは好みの問題か。
今日もキツい。20時過ぎに職場を辞す。今日は早く帰っても寄り道をする気もない。家に着くと今夜も息子が出迎えてくれる。例によって「ふりかけは?」と訊いてくる。「今日はないんや」と応えると「かわりのおみやげは?」と訊く。「今日はないんや。ごめんな」と応えることになるのである。以前は「おみやげ」の概念を教えたいと思っていたような記憶があるのだが、こうなってみると痛し痒しだな。
食事を終えてパソコンをいじっていると仕事で持たされている携帯が鳴った。上司からである。発注元から明日東京に行ってくれという要請がきたとのこと。前のユーザで今日から利用者を増やしたらいきなりシステムが動かなくなってしまったらしい。それでサーバのCPUを追加するとかサーバ自体を増設するとかするらしいのだが、夜中の作業になるので既存のサーバの環境を知っている人間が要るのだという。断っても会社の上層部経由でネジ込まれるだろうから無駄だろうとのこと。うーん、明日からいきなり1泊2日かあ。
▲12月4日(水)▼ →
今日は昼過ぎから東京に1泊2日で出張である。鞄にお泊まりセットを詰めて家を出る。新幹線に長時間乗るので読む本も長編がいいだろうということで「黄泉がえり」(梶尾真治:新潮文庫:→【amazon】:→【bk1】)と「Hyper hybrid organization 01-02 突破」(高畑京一郎:電撃文庫:→【amazon】:→【bk1】)を入れている。音楽も長時間聴く可能性があるので、曲数が多くて評価するのに何回か聴かなければならないだろうものということで「Healing Gospels」(→【amazon】)をEXILIMに入れているのである。1泊だけなのでLOOX Sは持っていかない。体調が悪いので鞄を重くしたくないのである。まったく、買ってから2ヶ月半も経つというのにぜんぜん使ってないとは、馬鹿じゃなかろうか。まあ、ストレス解消で買ったようなもんだからな。
まずは移動中に「黄泉がえり」を読み始める。そして思った。これは凄い作品だ。人物造形や事件の描写がリアルだし、実在の地名が出てくるのも迫真性を増している。熊本の地名が出てくるたびに頭の中の地図にマップされてしまうのを苦笑しながら読む。このあたりは、一時期熊本で暮らしていた役得だな。
今夜の作業内容だが、けっきょくCPUの追加はせずに、ベンダの開発部門からサーバを持ち込んで増設するだけで乗り切るらしい。まあ、サーバのハードも安くなったからねえ。入ってるソフトもOS以外はベンダが作ってるものだからタダだし。
予定より少し遅れたが、23時過ぎには作業を終えることができた。東京の交通機関は遅くまで運行しているようだから、何とか地下鉄でホテルまで行けるだろう。しかし乗ってみると、もうそろそろ翌日になろうという時間なのに、地下鉄の車両の中はギュウギュウ詰めなんですもの。やはり東京は息苦しいと思ってしまったのであった。これだけ密集していると仕事もいろいろあるんだろうけどねえ。
ホテルの最寄り駅で地下鉄を降りた。おお、駅の前にブックオフがある!…と思ったら、さすがに24時前だと閉店してるか。明日も8時半に客先に出て立ち会いだから、出勤時には開いてないよなあ。うう、入ったことのない古本屋は覗いてみたいんだよ〜
さすがに今週は体調が悪くていつもの週よりもよく寝ているせいか、今夜はシャワーを浴びる前にベッドの上で気を失うということはない。夕食も客先に入る前に新幹線の中で食べたので、ホテルの部屋でコンビニ弁当を食べて眠くなるということもない。LOOXも持ってきてないので、それで遊ぶこともなくシャワーを浴びて寝るのである。それでも明日は早起きしなければならないので6時間も寝れないか。
▲12月5日(木)▼ →
今朝は8時半から客先に出て立ち会いである。なんの問題もなかったので昼前から大阪に移動する。東京駅で乗り換えるときに弁当を買う。ちょうど昼休みなので、ついでに東京駅の周辺を歩き回る。昨夜、ブックオフの店内を覗けなかった敵討ちなのかな。八重洲ブックセンターを覗いてみたが、ここで買わなければいけないような本はない。やっぱり、覗くなら古本屋だよなあ。昨日の帰りの地下鉄の中で「八重洲古書館」というブックカバーをつけた文庫本を読んでいる人がいたのでその店を探したのだが見つからない。やはり慣れない土地では事前に場所がわかってないとイカンよなあ。いま調べてみると、八重洲ブックセンターのすぐ近くにあったのね。うるうる。
新幹線に乗り、弁当を食べて「黄泉がえり」(梶尾真治:新潮文庫:→【amazon】:→【bk1】)の続きを読み始める。名古屋に着く前に読み終えた。これは、私にとっては紛う事なきSFだ。ファンジンの人たちがSFだと言っている「OKAGE」をSFだとは思えなくて、「リアルホラー」として売っているこの作品をSFだと思えてしまうなんて、SFというのは難しいものである。…というか、難しいのはオレの好みか?
しかし、これほどまでに力のある人だったのかと、あらためて驚嘆する。短編は最高に素晴らしい作品が何本もあるのだが、正直言って長編はあまり面白いと思ったことがなかったのだ。しかし、この作品はこれだけの長さを、骨太の文体でグイグイと読ませてしまう。「サラマンダー殲滅」を読んでいたときにも感じていた作者の甘さのようなものも、この作品では良い方向に作用しているような気がするのである。
解説を読んで驚く。これって肥之報…じゃなくて熊日に連載してたんですか。こういうのが全国的にリアルタイムで読めないというのは勿体ないというか、熊本の人は幸せだというか。それよりも、熊本って保守的な土地柄だから、こういう作品がどのように受け止められたのかが気になるなあ。まあ、具体的な熊本の地名をどんどん出してるのも一般の読者に馴染みやすくするためなんだろうな。全国向けだったらこれだけ具体的には出てこないでしょう。ナマの熊本弁がそのまま出てくるのもそのせいか。読んだ人で、意味のわからないところがあったらメールしてください。ここで翻訳してネタにしますので(苦笑)
しかしこの現象の原因であるところの「存在」、ちっぽけな愛のために自分を犠牲にするなんて…人間に影響受けすぎです。たとえ数千人を見殺しにしたって、こういう卑小だけれども多様な生物が関係し合っていたこと、そういう生物が感覚器というものを持って世界を認識するさま、など人間というものが存在していたことを記憶して宇宙に旅立ってほしかった…などと思ってしまう私は人非人でしょうか(しかし、人非人なんて単語も入ってないのね>ATOK)
なんか、座席横の通路をダブダブの短足ズボンや超ミニの制服を着たのが何人も行き来している。修学旅行か。どう見ても「学を修める」という雰囲気じゃないんだけどな。しかし、なんでアタマの弱そうな女子高生はみんな、弱い相撲取りみたいな太くて生っ白い脚を剥き出して歩いとるのかね。ああいうのを見せられたら、ド不味い食い物を目の前に差し出されたような気分になってゲンナリする…とか思っていたら、今度は5〜6人の男子生徒が扉のすぐ向こうのデッキにベッタリと座り込んでゲラゲラギャハギャハやりだした。そのうちに歌を歌い出す。うう、息子はあーゆー高校生にはならないようにしなければ。
続いて「Hyper hybrid organization 01-02 突破」(高畑京一郎:電撃文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み始める。長編の一部なので少し物足りないが、これだけ読ませてくれれば充分でしょう。でも、読み始めて眠くなってしまった…ということは、スランプなのかなあ。書くのにも時間がかかったみたいだし。「黄泉がえり」はぜんぜん眠くならなかったんだけどね。
大阪駅で降りてヨドバシに寄る。そして、ついに予約してしまった。キーボード付きのザウルスである。もう12月下旬どころか年内も怪しいとか言っているのだが、ポイント13%というのは大きいのである。ついでに新しいノート用のキーボードカバーも買う。息子が近くで飲み物を飲んだりするので、こぼしたときの対策である。苦い思い出もあるからな。
すげーすげー、なんかロボットみたいだ…って、ロボットだよASIMOは。いや、認識システムの動作を見せてくれるというのが、SF映画のロボットみたいだってことで。
会社に戻って仕事をしていると携帯が鳴った。すぐに切れたが、どうもカミさんからのような気がする。家に電話をかけると彼女は風邪を引いているという。それは急いで帰らなければならないな。部下には家でもメールチェックをするということで早めに帰らせてもらうのである。慌てて帰ったのでプリペイドカードが使えずにちょっと損をしてしまった。まあ損をしたといっても10円も差がないんだけどね。カミさんの体調の方が問題である。
家に買って息子は今日も私の顔を見ると、ふりかけとかお土産がないかと訊いてくるので新幹線の指定券を渡す。もうそろそろ、こういうものでは喜ばなくなってきた。「これ、もう、つかえへんのやな」とか言っている。そうだよ。キミが小学校に入ったら子供用のプリペイドカードを買ってやるから、それまでは使用済の切符で我慢してくれ。
▲12月6日(金)▼ →
今朝は7時半に起きるつもりだったのだが、少し遅くなってしまった。やはりカミさんは起きられないようである。息子を保育所に送って行ってから出勤しなければならない。今日は可燃ゴミ出しの日なのでゴミをまとめて所定の場所に出しに行ったりとか息子が保育所に持って行くための弁当の準備とかしている間に、彼には先に食事をさせる。私が食事を始めると、彼はズボンを脱いでトイレに走ってゆく。ウンチらしい。しばらくすると「おわったよー」と呼ぶ声が聞こえてくる。彼は家では排便後に親に尻を拭かせているのである。トーストの残りを口の中に詰め込んでトイレに向かう。文字通り、味も糞もあったもんじゃないな。
家を出る前にパソコンをいじっていると息子が横から「ふりー、こんぱいらって、なに」と訊いてくる。CGIBOYでアクセス解析するためのタグをinfoseekに移行するためのプログラムを作ろうと思ってBorland C++ Compilerでファイルをアクセスする方法を調べるためにサーチエンジンに入力したキーワードを見ているのである。「『フリー』っちゅうんは『お金払わんでも使ってええよ』いうことや。『コンパイラ』っちゅうのは命令を書いたらプログラムにしてくれるねん」とか応える。我ながらワケのわからん説明である。続けて「ふぁいる、あくせ…って、なに」と訊いてくる。ディスプレイ上のアイコンを指さして応える。「これら、みんなファイルや。アクセスっちゅうのは中を見ることや。こういうふうに」と、テキストファイルをドラッグしてエディタで開いてみせる。まあ、まだ6歳だから何となく雰囲気がわかればいいんじゃないだろうか。
今日は引き続き「Healing Gospels」(→【amazon】)を聴いている。出張前に長時間のアルバムを選んだのだが、出張期間中にはまったく聴いていなかったのである。しかしウェンディ・モートンはやはり凄い。「All I Want To Be Is Understood」などは先入観が無くても、一声聴いただけでこれはモノが違うとわかる。声に込められているパワーが尋常じゃないのである。並みの人間なら(いや一流レベルでも)これだけのパワーを声に込め続けてれば長持ちしないよなあ。逆に11曲目などは熱唱だというのはわかるのだが、これはライヴで聴くべきだよな。CDに記録されたものを「鑑賞する」べきものじゃない。
今日からまた通勤中に「20世紀SF 6 1990年代 遺伝子戦争」(河出文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。「ケンタウルスの死」(ダン・シモンズ/酒井昭伸)を読んでいたのだが、往きに断念。ハイペリオンも評判がいいので本屋で冒頭を読んでみたが、私の神経の箸にも棒にも引っかからなかったのだけど、これもまったく面白くない。ひたすら退屈なだけ。どうもこの作家とは相性が良くないようである。趣味なんだから、面白くないものを我慢して読むことはない。60年代の作品でもそうだったが、欧米の作家の「異世界モノ」というのはダメなのである。これはもう趣味の問題としか言いようがないな。
そっかあ、携帯メールはカンニングにも使えるのね。やっぱり教室内では物理的に携帯電話が使えないようにしなくちゃいけないんでしょうね。試験だけの問題じゃないからな。
職場から定時前に家に電話する。カミさんが息子を迎えに行けないならダッシュで帰らねばならない。通じなかったので心配したが、しばらくして向こうからかかってきた。迎えに行っていたようである。まだ熱があるらしい。今夜も早く帰るのである。
▲12月7日(土)▼ →
今朝もカミさんは起きられないようである。息子を保育所に送り届けて家に戻り、所在なく、手が勝手にエッチ画像を探している。すると、美麗な画像が大量に置いてあるところを見つけてしまった。URLの数字を変えながら表示していてはとても間に合わないので、Excelを使ってそれを観るためのリンクページを作ってしまったほどである(苦笑)。要するに、ダウンロード猿になってしまっていたのだ。いろいろあるが、私の好みは04-xxあたりかなあ…って、誰も訊いてませんかそうですか。言うまでもないが、そういうのが不快な人は見ないように。
そしてさらに、川島和津実ちゃんの写真をスキャンして置いてあるサイトを見つけてしまった。画質もスゲエいいし、写真集だけじゃなくて雑誌に載ってたヤツも全部スキャンしてあるようである。これは愛を感じますな。法律的に問題もあるだろうし本人には迷惑かもしれないけど、こういう愛のカタチもあるのだよなあ。でも、その気持ちもわかるんである。20年アダルトビデオを観続けているオレでさえ「こんな綺麗な娘が何で?」と思ったくらいだからなあ。こんな美少女が惜しげもなく裸体を晒してくれるのは男としてはこの上もなく嬉しいことだけど、これだけの美貌と美しい身体があれば、いい男に巡り会ってればその男に捧げるだけで幸せになれただろうに…などとオレらしくもなくセンチメンタルなことを思ったりするのである。私が観たAVでは彼氏に貢ぐために出ているようなことを言っていたせいだが、本当なんだろうか。
今日は用事があってカミさんの実家に行ってお義母さんと話をしなければならない。カミさんが病気なので自転車で行くことになるのだが、こういう日に限って雨が降っていたりするのである。傘を差して行ったのだが、30分近い行程の途中で運河を越えたり狭い道で車とすれ違ったりしなければならないので苦労する。べつに延期してもらってもよかったのだが、面倒臭いことは早めにやってしまった方がいい。
けっきょく、会見は17時過ぎまでかかってしまった。17時半までには息子を迎えに行ってやりたいと思っていたのだが、少し遅れるかな。そう思いながら雨の中、必死でペダルを漕ぐ。保育所に着いたときには真っ暗である。雨の中長時間自転車を置いていたので、息子が座る座席もずぶ濡れである。拭いてもちょっと冷たいだろうが、我慢してくれ。
今夜はカミさんが病気なので、私は息子を連れて外食である。雨が降っているので遠くまでは行けない。息子の要望により、けっきょく近くのファミレスに行くことになる。まあ、脚のキレイなウエイトレスさんがいたからいいんだが。しかしファミレスの制服って、ミニでもないのに脚がキレイに見えるようなのは気のせいだろうか。でもそのウエイトレスさんは禁煙席の方にあんまり来てくれないのが哀しい…って、何をしに行ってるんだオレは。息子に食うものを選ばせると、ラーメンがいいと言う。ファミレスに来てまでラーメンを食うこともないと思うんだがなあ。
家に帰り、新しいノートで息子に映画を見せていたら、青画面が出てしまった。システムが死んでしまったのである。NT系とはいえ、Windowsはなあ…と思いながら再起動してみると、IEのキャッシュが空になってしまっているのである。うがああ、川島和津実ちゃんの画像、どこまで観たかわからなくなっちまったじゃねえかぁぁぁ。いや、それどころじゃない。そのサイトがどこにあったかもわからなくなっている。うえええええん、URLをメモしとけばよかったよお。と、泣きながら探し回る。エッチ系サイトを彷徨い歩いていて見つけたサイトなので、サーチエンジンでは直接見つからないのである。許すまじ>Microsoft
けっきょく、けっこう可愛い娘の丸見え画像とかロリ画像とか何だかんだとダウンロードしていると朝の5時半になってしまった。明日は息子の保育所の園児が集まってクリスマス会をするというのに、何をしているんだろうかオレは。でも、えっちな画像を見つけてしまうとその近くにあるものも探してダウンロードしてしまうのがオスの本能なのである。こういう子孫の繁栄に直接つながらない欲望は制御できてもいいんじゃないかとも思うのだが、理性で制御できないから本能なのだよなあ。
▲12月8日(日)▼ →
CGIBOYでアクセス解析するためのタグをinfoseekに移行するためのプログラムを作りました。もう遅いかもしれませんが(苦笑)、私が自分のために作ったものでよろしければここに置いてあるので使える人は使ってください。ただ、ファイルやOSが壊れても私は責任を取れませんので、あくまでも自己責任ということでご使用ください。それから、このプログラムはWindows用ですから他のOSでは使えませんので、あしからず。
今日は息子の保育所の父兄主催でクリスマス会があるので9時前に起きる。カミさんはまだ体調が悪いので行けないのだ。寝るのが遅かったので、さすがに眠い。背中も痛い。カミさんに湿布を貼ってもらう。そしてカミさんに車で送ってもらって会場に着く。昨年と同じマンションの集会場だが、入ったときにはすでに会場は子供が奇声を上げて走り回っている。息子はその中に入ろうとしているが、相手にしてもらえてない。オレもそうだったけど、こういうのは難しいんだよな。
会場に入ると、主催者のお母さんからサンタクロースの役をやるように頼まれる。父親は3人しか来てないから仕方がないか。子供たちがケーキを食べている間に主催者の部屋にエレベータで移動し、用意してある衣装を着用する。もちろんヒゲ付きである。メガネを外して胸ポケットに入れる。各人で持ち寄ったプレゼントを男女別にシャッフルして受取人の名前を貼ったのが入っている袋を持って、また会場に移動。子供は靴とかを見て誰だかわかってしまうと言われたので靴も脱ぐ。扉の外で乱入するタイミングを待っていたら、「あ、サンタさんや」という声が後ろから聞こえてきた。エレベータから親子連れが出てきたようだ。そうか、オレはサンタさんなんだな。自分では見えないけど。
扉が開いた。会場に飛び込む。どうも子供の反応がイマイチである。「みんな、プレゼントが、欲しいかぁ!」と声をかける。もうこのあたりになると別人格を作ってそれを後頭部のあたりからコントロールしている状態になっているので、恥も外聞もないのである。「まだ盛り上がってないなあ。『プレゼント欲しい人、手を挙げてー』とか言ってみろ」とか指令しているだけなのである。
パーティーが終わって家のカミさんに電話をかける。そのときには雨は降ってないと言っていたので歩いて5分ほどの家具屋で待ち合わせをすることにしたのだが、マンションを出ると雨がぱらついている。ちょっと濡れてしまった。まだ風邪が治りきっていないが、ぶり返すことはないだろう…と思いたい。息子には彼のジャケットのフードを被せる。
待ち合わせ場所は電器屋の店なのだが、電器部門が撤退して家具だけになっている。電気器具がないのは寂しい。見ると、机コーナーで「○○小学校入学おめでとう」とか書いてあるポスターが大量に吊り下げられている。そうか、いちおう息子もその対象なんだな。ウチには机を買うスペースはないんだけどね。上に世界地図のシートが敷いてある机の前に息子を座らせて地理のお勉強をしていたらカミさんがやってきた。スーパーに寄って家に帰る。
知らぬ間にGAINというソフトウェアがインストールされていた。こんなもの、入れた記憶はない。何なんだろう。昨日、エロ画像をダウンロードしていてインストールされてしまったのだろうか。スクリプトは実行させていないはずなのだが。調べてみると、DivXのProにスパイウェアが仕込まれていたらしい。Ad-awareというソフトで駆除できるらしいので落としてきて実行する。しかしスキャンするのに時間がかかる。息子が疲れているので昼寝させなければならないのだが、なかなか終わらない。カミさんが怒って寝室に息子を連れて上がっていってしまった。焦って操作していたらスキャンを失敗してしまったようだ。再度スキャンを開始して後を追うのである。後で起きてから確認したのだが、再スキャンしてもうまく駆除できていないようだ。仕方がないので手動でプログラムを削除するのである。レジストリにゴミが残るが仕方あるまい。
カミさんが起こしに来た。21時である。少しは眠れたが、今朝の睡眠不足を取り戻せたくらいだな。もう今日は何もできないなあ。暇があったらカミさんが私の日記にツッコむための掲示板も作りたかったし、CGIBOYからinfoseekへの移行ツールも作ろうと思ってたんだがなあ。まあ仕方がない。身体の方が大事だ。
EXILIMで撮影した写真データをCD-Rに焼いて保育所の父兄に回覧しようと思う。新しいノートにライティングソフトをインストールして焼こうとするが、CD-Rドライブが見つからないと言われてしまった。おかしいなあ、たしかこのノートの内蔵コンボドライブで焼けた記憶があるのだが…とか思いながらCD革命/Virtual Proで仮想CDを作成して焼こうとしたら、こいつもCD-Rドライブが接続されていないと言いやがる。すると、あのときはWindowsXPで起動していたのか。Windows2000は発売時にこのドライブは存在しなかったのでドライバを入れられなかったんだな。そうすると、今はWindows2000からは単なるDVD-ROMドライブとしてしか見えていないのか。Windows2000用のドライバを探すが、探し方が悪いのか見つからない。これは、XP用のドライバを入れてみるかなあ…とか思うが、起動しなくなると困るのでXPで起動しなおして焼くことにする。面倒臭いが、外付けドライブを出してきて繋ぐよりは気分的にラクだ。また暇があったらバックアップしてからドライバを入れ直すことにしよう。しかし、CD革命でCD-Rが焼けるならライティングソフトは要らないなあ。
▲12月9日(月)▼ →
今日は通勤中に「青春歌年鑑 1971」(→【amazon】)の2枚目を聴いている。「生きがい」(由紀さおり)が妙に新しいのに驚かされる。次の「ざんげの値打ちもない」(北原ミレイ)が典型的な「懐かしい曲」なのとは対照的である。やはり定石化されやすい手順というのは、すぐにみんなに真似されるから陳腐化するのも早いんだな。まあ、後者のスタイルを30年以上経った今でもまだ頑なに守り通している人たちもいるが、それはそれで立派というか…(微笑)
しかしやはり私の思い入れを除いても、この年はいい曲が多いと思う。思うにこの時期はフォークの流れが前面に出てきて旧来の歌謡曲の流れと真正面からぶつかった時期なんだな。その混沌とした状況が、これだけの名曲群を生み出したような気がするのである。やはり停滞安定は何も生み出さない、ということか。表舞台に飛び出した方には貯めてきた力と勢いがあるし、迎え撃つ方も新しい刺激を受けて今までと違うものが出来てくる。それができるのは実力と柔軟性がある人々に限られるんだろうけどね。
「月光仮面」(モップス)はもうちょっとマジメにやった方がオカシイと思うんだが…いや、当時はそういう「ビミョーなハズし方」というのはウケなかったんだろう。そういう意味では、10年後のギャグをいきなり聞いても理解できない可能性が高いのかな。
キーボードモデルのモバイルギアはマイクロソフトのOSのアップデートがないので事業の継続が難しいとか言っているようだが、マイクロソフトのOSを使っていること自体が間違いなんじゃないのかなあ。他の会社の方針によって製品化が左右されてしまうということ自体、勝てる要素がないと思うんだが。ZAURUSみたいにLinuxを使えばいいんじゃないだろうか。
▲12月10日(火)▼ →
今日も体調が悪いので気楽に聴けるものということで、通勤中に「スーパーロボット大戦コレクション」(→【amazon】)を聴いている。他のアルバムに入っていた曲も多いが、「風のノー・リプライ」(MIO)はいい曲だなあ。この曲のためだけでもこのアルバムを借りて良かったと思ったことであった。帰りに自転車を走らせているときには、この曲をリピートにして聴いていたのである。
うーむ、65MBのデモムービーつきですか。いや、出渕裕氏がデザインしたロボットの動画だから置いてくれるのはありがたいんだけど、こういうことをしても顰蹙にならない時代になったんだなあ…と感慨にふけってしまったのであった。まあ、この記事を書いた人もアレが動いて仕事をしているのを見て嬉しくなっちゃんだろうなあ。インタビューまで載ってるし。
引き続き「20世紀SF 6 1990年代 遺伝子戦争」(河出文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに「キリマンジャロへ」(イアン・マクドナルド/酒井昭伸)を読み終えた。宇宙から落ちてきた「生物パッケージ」から発生した生態系が1日100メートルの速度で広がってゆく。これは侵略なのか、それとも…という話である。新しいビジョンは見せてくれるが、その中で動いている人間の動きがどうも面白くない。
そして帰りに最後の「遺伝子戦争」(ポール・J・マコーリイ/公手成幸)を読み終えた。短いエピソードの積み重ねなので読みやすいのだが、イマイチ読後感が薄い。これでこのアンソロジーは読了である。アンソロジー全体としては70年代版よりも面白かった。やはり70〜80年代は私にとって闇の時代だったのだなあ。SFから離れていたのも仕方ないか。
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