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▲5月1日(木)▼ →
今日は通勤中に「Dreams Come True」(DREAMS COME TRUE:→【amazon】)を聴いている。「ああ、やっぱりこの頃のドリカムはイイ!」と思いながら聴き始めたのだが、ちょっと後半は物足りなかったな。
京都で仕事をしていると胸のPHSがブルった。カミさんからメールである。「ブラックジャックによろしく 5」(佐藤秀峰:モーニングKC:→【amazon】:→【bk1】)を買ったという。はあそうですか。前に買わないのかと訊かれて「引っ越し前だからまだ買ってない」と言ってからかな。
早く我が家のLAN環境を構築したい。スピードを100Mbpsに、10倍に高速化したい。居間と自分の部屋をネットワークで繋ぎたい。NASを繋いでデータをバックアップしたい。したいったら、したい。しかし今日も20時まで京都の作業場所にいなければならないので、ヨドバシが閉店する21時までに梅田に帰るのは無理である。しかし、それでは次の3連休もCATV回線を家族で共有できない状態で過ごさねばならない。そういう事態には耐えられないので、ポイントはつかないが21時半まで開いているソフマップに行ってみることにする。コストをかけて遅くまで開けてるんだから、その分は客も負担すべきなんでしょうな。20時前に片付けを終えて、きっかりにマシン室を施錠してビルを出る。
ソフマップに入ったときには21時15分。すでに店頭の陳列物を片付けはじめ、店内では「蛍の光」が流れはじめている。それでも買うものは整理してきているので間に合うはずだ。LANカードやプリンタサーバは今回は買わなくてもいいだろう。そういうことで、買ったのはLANケーブルを10本近く、ブロードバンドルータを1台、100BASEのスイッチングハブを2台、テーブルタップを2個である。家庭内LANを構築するには、これくらいの資材が必要なのだよなあ。ルータはワゴンに積み上げて安売りしていたものもあったのだが、数百円足せばより高速なものが買えると言われてそれを買ってしまう。たぶん将来的には同時に4〜5台でインターネットに接続することもあるだろうからな。それでもこれだけ買って1万円ちょっとというのは、良い時代になったものである。
家に帰ったときには23時近くになっていたが、夕食を食べてさっそく設定である。IPアドレスは動的に取得するような設定がデフォルトになっている。マニュアルには固定のアドレスにすることも可能だというふうに書いてあるのだが、クライアントのIPアドレスを手動で設定するとそのマシンからインターネットが見えなくなるのである。何故なんだろう。DNSサーバを自動で取得できなくなるからかなあ。もう翌日になっているし調べる時間がないのでデフォルトの設定で運用することにする。デフォルト以外の設定の仕方がマニュアルを読んでもよくわからないんだよな。IPアドレスは固定の方がわかりやすくて好きなんだが、仕方がないなあ。
▲5月2日(金)▼
サイトの更新が滞っている。引っ越ししてからずっと京都で仕事をしているので時間がないこともあるが、以前はこの程度の時間があれば睡眠時間を削ってでも更新してたんだけどな。やはり、疲れているのもあるが、数日更新を休むことによって憑き物が失せたというか…勢いが無くなると止まっちゃうのよね。
昨夜、家庭内のネットワークを100MBPS化した。カミさんのマシンのLANカードは10Mのままなのだが、それでもWebページを見るのは速くなっているようである。やっぱり前の環境ではプロキシサーバがボトルネックになってたんだよな。Windows95マシンでメモリも32MBしか積んでなかったから、ちょっと重いページを見ようとするとハードディスクがカリカリ動いていたんだ。まあ、定年後の爺さんに慣れない仕事をさせてたようなもんだからねえ。それが今回、スペシャリストの新人を入れたわけだから、快適にならない方がおかしい。まあそれでも長い間役に立ってくれました。そして、BlackJumboDogの作者にも感謝。マシン自体はまだ、プリンタサーバとかフロッピーディスクのサーバとして使うことになりそうなんだけど。
今日は通勤中に「SHAKE IT PARADISE」(久保田利伸:→【amazon】)を聴いている。久保田利伸氏のデビューアルバムである。これも好きなアルバムなんだな。デビュー作というのは誰でもやりたいことがいっぱいあって、才能のすべてをぶつけているのがいい。それに、これが失敗したら次がないので、けっこう一般大衆にもわかりやすく作ってある。彼のような天才にはそれが重要なんである。なんせ彼は才能がありすぎて、どこに飛んでいくかわからないところがあったからな。そういえば「天才」という言葉も、この日記ではほとんど使ったことがないと思う。
彼の音楽を聴いたのはMTVで「失意のダウンタウン」のプロモーションビデオを観たのが最初だったのだ。間奏のときに発しているスキャットを聴いて、ついに日本にもこういう人間が出てきたのかと思いましたな。スキャットというのは何をどう歌ってもいいだけに、逆に才能というものが残酷なほど露わになる。後に松任谷由実氏が彼を評して「山下くんはショックだと思う。自分が必死で努力して身につけようとしてきたものを最初から持っているんだから」という意味のことを言っていたというのを聞いて「さもありなん」と膝を打ったのだった。
ASAYANでCHEMISTRYのオーディションをしているのを観てても、上手い子はみんな明らかに久保田利伸の影響を受けてたからな。一般の人たちにはほとんど忘れられた存在であるにもかかわらず(いや、いちばん流行ってた頃にも知らない人の方が多かったんじゃなかろうか)、才能のある若い人間には延々と影響を与え続けているというのも、彼の才能の大きさを物語っている。そういう意味では、現在の音楽シーンのトップにいるCHEMISTRYも彼の子供たちなのである。
今日、通勤中に「初ものがたり」(宮部みゆき:PHP文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。超常能力を持っている(といわれている)子供は出てくるが、ふつうの時代モノである。十手持ちが主人公で、江戸の町に起こるさまざまな事件に関わってゆくさまを描いている。本来私はこういう話は好んで読まないんだが、読まされてしまうんだよな。この作品でも大した理由もなく他人を傷つける人間に対する怒りのようなものが語られる話が含まれていたが、そういう人間に対する感情というのは、他の作品にも共通して流れているもののような気がする。ひょっとしてこの人、いじめられっ子だったんだろうか。
▲5月3日(土)▼
今日は昼前まで寝ている。自分の用事もせずダラダラと過ごしたのだが、日記を書く気力が湧かない。平日だったら移動中にSL-C700で書いたりしているんだけどね。以前だったらZAURUSの入力機能が貧弱だったので休日の方がいっぱい書けていたのだが、今は逆になっている。SL-C700のキーボードは偉大であるなあ。
家庭内LANでIPアドレスを明示的に指定する方法だが、DNSサーバとデフォルトゲートウェイにルータのIPアドレスを指定すると固定IPのクライアントからでもインターネットが見えるようになった。ルータはDNSサーバの働きもしてるのか。そういうことで、私が管理しているマシンは固定のIPアドレスで運用することにするのである。
▲5月4日(日)▼ →
寝ていると息子が起き上がった。寝室の外に出て行く。しかしすぐ寝室に戻ってきて自分の布団の上に横になる。トイレに行ってきたのかな。だったら偉いことである。それで目が覚めたので私は起きることにする。居間でパソコンをいじっていると息子が下りてきた。どうしたんだと訊くと、起きるんだと言う。それだったら、キミが引きずってる毛布は何なんだよ。
今日は、少し遅くなったが隣組への挨拶回りである。やはり老人が多い。子供もほとんど家を出てるらしい。大阪の中心部まで電車で数十分でも、こういう地域もあるのだなあ。
前のノートを自分の部屋で常時起動しているのだが、そのディスクが他のマシンから共有できない。「マイ ネットワーク」の中にコンピュータが存在しているのは見えるのだが、その中を見ようとすると「ネットワークパスがみつかりません」というエラーになってしまうのである。ファイルサーバにしなければならないのに、それは困る。ping も通らない。何とかなるんだろうか。
息子が公園に行きたいというので、近くの公園に一緒に行く。私は自転車、彼はキックボードである。例によって遊具で「SASUKEごっこ」。日差しが強いのでそれほど長続きはしない。公園の中を小川が流れているのだが(というより、大雨の時に遊水池になるように公園が設けられているようだ)、その中を数十センチの鯉が泳いでいるのを見つけた。息子は大喜びである。こういう都会のそれほど大きくもない川にこんなにデカい魚が居るのか…とか思いながら見ていたら、居るところには10匹以上まとまって居るのである。都会だから逆に誰も見向きもしないのかな。というか、ここは大阪の中でも田舎だからなあ。
アオスジアゲハも見れて息子は喜んでいる。引っ越しの時に隣の家のツツジにアオスジアゲハが来ていたので家の中にいた息子に教えたのだが、彼が飛び出してきたときにはもうどこかに飛んで行っていて「あおすじあげは、みれへんかった…」と言ってベソをかいていたからな。まあ、それくらい精神的に不安定だったということなんだが。そしてアリの行列を眺めて、家に帰るのである。
▲5月5日(祝)▼
前のノートの中身が他のマシンから見えない件だが、IPアドレスが他のマシンにちゃんと認識されていないように思われる。そこで家庭内のネットワーク機器の電源をすべて切ってから入れ直したが、状況は同じである。うーむ、電源を切ったら誰も覚えてないはずなんだが…と思いながらルータの管理画面を見てみると、前のノートのMACアドレスに対してDHCPで自動割り当てされたIPアドレスが表示されている。途中からIPアドレスを固定に変更しているのだが、どうもこのマシンは先にDHCPで割り当てたIPだということになってしまっているらしい。熟考の末、ルータを初期化してIPを手動で割り当てることにする。設定をまた最初からやりなおすと、認識されるようになったのであった。
pingが通らないのは、このマシンに入れているファイアウォールソフト(Sygate Personal Firewall)がpingへの応答をブロックしているせいらしい。OSが外部と通信するのもブロックできるようなのである。偉いもんだな。
私がパソコンをいじっていると息子がゲームをしたいと言う。私の席を譲ってやると彼に、「とーちゃん、『ちがうちがう』言うから、見んといて」と言われてしまった。ううっ、父はいじけてしまうのである。
夕方になって日差しが弱くなってから、最も近い地下鉄駅の周辺を探検に行く。少し遠いが、自転車でそこまで行けば地下鉄以外の経路を通らずに会社まで行けるのである。地図上では前の家からいつも利用していた駅までと同じくらいの距離だと思ったのだが、けっこう遠く感じる。近鉄の踏切を越えなければならないのだが、そこで5本も電車を待ってしまったしな。そして、駅の上周辺を見て回るが、無料の駐輪場が無いのである。すべて有料だ。前の家から通っていた駅の路線は高速道路の下を走っていたのでそのガード下とかが無料の駐輪場になっていたのだが、この路線は比較的狭い道路の下を通っているのでそういうスペースが無いせいかな。前の駅があったのは東大阪市だったのだが、この駅があるのは大阪市だというのもあるかもしれない。これは、素直に最寄りである近鉄の駅から複数の会社を乗り継いで通勤するしかないか。
今夜、妻子が寝た後にサイトの更新を再開する。半月ぶりですか。溜まっているので3日分の日記を書いていたら3時前になってしまった。こういうことを始めると、また睡眠時間が減ることになるのかなあ。
▲5月6日(火)▼ →
今日は引っ越し後初めて大阪に出勤である。地下鉄で無料の駐輪場が使えないので近鉄とJRを乗り継いで移動する。座れないし混んでるし寝不足なので、本も読めない。
今日は通勤中に「Friends」(Dionne Warwick:→【amazon】)を聴いている。前に買った「Without Your Love」が素晴らしく良かったので買ったのである。最初の「That's What Friends Are For」が強烈すぎて他の曲の印象がほとんど無かったのだが、他にもけっこういい曲が入っているな。
今日は一日大阪で作業する予定だったのだが、上司について昼から京都に行くことになる。サーバのトラブルが続いていることに関する対策会議である。しまった、「初ものがたり」を読み終わっていたのに次に読む本を持ってきてない。まあ、今朝はあまり寝てないので、車内では眠って過ごすのである。
▲5月7日(水)▼ →
日本でもLindowsを売り出すのか。それは嬉しい…と思ったら、Windowsのソフトが動くわけじゃないのね。それはちょっと辛いなあ。
今日は通勤中に「graffiti」(中西圭三:→【amazon】)を聴いている。やはり中西圭三氏の曲はいい。飽きないし聴いていて気持ちいい。しかしWendy Motenの声はいいねえ。最初の一声を聴いただけで背中がゾクッとする。かなり加減して歌ってるんだが、それでも伝わってくるものはある。って、この人はゲストなんだけど。
今日も朝9時から夜20時まで京都で仕事。重い身体を引きずって大阪に帰りつき、環状線に乗り込む。何とか座ることができた。私の後から乗ってきたにーちゃんが半人分くらい空いている座席の隙間に強引に割り込むと、そのまま窓の外を向いて座り込む(写真)。靴も脱ぎやがらねえ。小学一年生のウチの息子だって窓の外を見る時には靴を脱ぐぞ。デカいなりして知能は小学生以下か。最近はこういうのがいるんだねえ。とか思って苦々しく見てたら、降りる時の様子を見るとやはり頭が弱いようだった。
鶴橋駅で本屋に寄って「強救戦艦メデューシン 下」(小川一水:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買う。いま上巻を読んでいるのだが、やはり勢いがありますな。こんなに疲れているのに、読んでいてぜんぜん眠くならない。
20時までマシン室に詰めていなければならないので20時を過ぎたらすぐに出てきたのだが、家に着くと22時半になっていた。今日も息子が起きてるうちに帰れなかったか。彼は小学校に入ってから早寝早起きで、今日は21時に寝てしまったそうである。これは、京都に行ってたら帰って息子と話をするのは無理だな。
▲5月8日(木)▼ →
今日は通勤中に「KISS IN THE SKY」(MISIA:→【amazon】)を聴いている。これはCCCDなので私は買うわけがない。まあ、レンタルしたことにしておきましょうか。手堅く作ってはいるが、感動するような曲はないなあ。
今日、帰りの電車の中でSL-C700で読んでいた「青い宇宙の冒険」を読み終えた。息子に読んでやれたらと思って買ったのだが、やはりこれは高学年以上が対象だな。とか言いながら最後まで読んでしまったのだった。ちょっとした手持ち無沙汰の時間ができたときに少しずつ読んでいたのだが、今日エピローグに入ってから止まらずに読み終えてしまったのである。途中までは少し古いけど水準はクリアしてるかな…と思っていたのだが、エピローグに入ってから俄然盛り上がってきたのだった。しかし長いエピローグだったな。やっぱりこれは子供に読ませたい作品だ。金を払ってダウンロードして正解だった。
今朝はほとんど布団の中で寝ていないので眠い。眉間のあたりに頭痛もある。家に帰って食事をすると、何もせずに寝るのである。
▲5月9日(金)▼ →
今日は大阪で仕事だったので、帰りにジュンク堂に寄って「医龍 3」(乃木坂太郎:ビッグコミックス:→【amazon】:→【bk1】)を買う。私よりも先に読み終えたカミさんによれば「『 ブラックジャックによろしく』よりもリアリティを重視してないぶんドラマチックね」ということであった。
今日は通勤中に「FOOT STEPS II」(J-WALK:→【amazon】)を聴いている。一定期間のベストのようだが、このグループじだいがホームランもあるけど三振もあるというタイプじゃなくコツコツ地道にやってくる2番打者タイプなので、ベストだといってもそれほど劇的に凄いわけじゃない。困ったモンである(笑)。
カミさんは今日、ここ数日痛んでいた親知らずを抜いてきたそうである。元気そうなので安心した。でも、こういう時期に歯の治療をするというのは麻酔をかけて身体に傷を入れるわけだから、話を聞いていると本当にハラハラするのである。
▲5月10日(土)▼
カミさんが息子を起こしているので目が覚める。彼はなかなか目覚めない。起き上がってからも現状がよく認識できてないようである。それでも私が横にいるのを見つけると、背中から肩の上に登ってくる。ひさしぶりだからなあ。私はそれから息子に続いて小用を足し、また寝るのである。
11時にカミさんに起こされる。今日は昼から別の客先で後方支援作業なのである。まあ、自分が前面に立つわけじゃないから気は楽なんだけどね。
とか言いながら、作業場所に座るところが少ないのでずっと立ってたら腰が痛くなってしまった。サーバを置いてあるところなんて、安定稼働していれば人がいる必要がないし、いてもオペレータ1人だからそんなに椅子とか置いてないのはわかるんだけどね。それほど大きな会社じゃないし。…しかし齢を取ったな。高校時代は本屋で半日かけて小説を一冊読破しても平気だったものだが。
サーバの設定作業は今回も予定通りに終わらず、今夜も23時半まで客先にいる。まあ、今回の客先は新しい家から電車で1本なので、京都で20時まで仕事をするよりは気が楽である。でも家に帰るともう翌日。今日も息子とろくにコミュニケーションができないのであった。
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