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▲5月11日(日)▼ →
今日は市が主催する祭りがあるので、息子を連れて行くことになっている。近鉄の4つの駅にわたって露店が立ちならび、その中にはラーメン屋もあるというのを聞いて息子はそこでラーメンを食べるのをたいそう楽しみにしているのである。あいにく雨が降っているが、息子にレインコートを着せて家を出る。
電車で目的の駅に着き、会場になっている道路に沿って歩き始めると息子はさっそくラッキーボールというゲームをやりたいという。直径2〜3cmの白い玉をスマートボールのように弾いて、格子状に並んだ穴に埋めていくものである。それが縦か横に並んで入ると良い賞品が貰えるらしい。息子はそういうルールも知らず、たんにボールを弾いて穴に入れるだけで楽しいようなのであるが。
息子がゲームを始めると、3〜4人の小学生がわらわらと彼の横にやってきた。「オレ、うまいで」「天才やで」とか口々に言っている。息子を押しのけてゲームを横取りしそうな勢いである。どうやら、「自分が代わりにゲームをやってやるからゲットした賞品をやる」ということらしい。この野郎、これは賞品を得ることじゃなくてそれを得る過程が楽しいんじゃないか。まあ、それは連中も承知で理屈をつけて楽しい部分をかすめ取ろうとしているんだろうけどな。そう思いながら見ているたら、その連中の一人と目が合った。すると怯えたような顔になってへこっと頭を下げて逃げていった。父親が近くにいるとは思わなかったらしい。まったくもう。
しかし、私がいなかったら息子の性格からして、ゲームを横取りされて泣き寝入りだろう。そういう相手を見極める連中の嗅覚は正確だな。いまいましいが。ゲームをしている姿を私が後ろから見てても、ボーッと突っ立ってやっているように見えるからな。
けっきょく玉は並ばず、息子が受け取ったのは小さな棒付きのキャンディー。やはりその景品にはほとんど関心がないようである。そしてしばらく歩いていると金魚すくいの屋台があった。息子はそれもやりたいと言う。かなり拙い動きながらも、けっこういっぱい捕まえたようだ。紙が破れたときには充分満足していたようである。
そしてまたしばらく歩いているとラッキーボールの屋台を指さして「もういっかい、やりたい」と言っている。けっきょく、ラッキーボールと金魚すくいを2回ずつやったのだった。
2回目の店の金魚は前の店よりも元気がいい。息子にはなかなか捕まえられない。それでも、紙がなかなか破れなかったので金額分は楽しめたようだ。まあ、店のおばちゃんが客のスキルを判断して紙を変えているような雰囲気もあったからな。息子が金を払うと、用意してあるものとは別の漁具を奥の方から引っ張り出してきたのである。やっぱり彼はボーッとしてるように見えるようだ。
前の店ではゲームオーバーになると素直に獲った金魚たちを解放したのだが、今回は私の方をちらりと見て何か言いたげな様子を見せる。どうやら、金魚を連れて帰りたいらしい。まあ、生き物を飼うのも教育上必要だし、金魚だったら彼のアレルギーにもそれほど悪影響は与えないだろう。そういうことで、追加料金を払って袋を買い、金魚を3匹連れて帰るのである。
そして、息子が楽しみにしていたラーメンを売っているテントがあった。100円だそうである。安いな。ラッキーボールや金魚すくいが200円なのにな。まあ、楽しみでやっているのとそれで生活をしているのとの違いだろう。息子に金を持たせて列に並ばせる。そこでは料金徴収係とラーメン提供係が別だったのだが、ラーメンを渡すときにねーちゃんが息子に「金払ろた?」と訊いている。どうやらあの悪党小学生どもと同列に見られているらしい。彼は信じられない展開に硬直してしまって反応することができない。事を荒立てるのも大人げないと思ったのかすぐに渡してくれたのだが。「訊く相手が違ごてるやろが。金受け取った相手に訊けよ!」と言えば良かったと思ったのだが、息子と同じでその場では何も言えない。こういうところも似た者親子だなあ。
雨が降っているので、近くのビルの庇の下を借りて息子にラーメンを食わせる。立ち食いなので、いつもよりさらに食うのが遅い。そのうちに彼が「あっ!」と叫ぶと、箸が濡れた地面の上に落ちてしまった。あちゃー、だいぶ歩いてきたから売ってたところにはもう戻れないぞ。それにあんな店に頭を下げたくもないしな。どこかで洗ってくるか。息子をそこに待たせて水道のあるところを探しに行く。すると、ビルの一階に小さなスーパーがあるのを見つけた。そこで、いちばん安い割り箸を買う。100円ならいいんじゃないかい。
ラーメンを食べたところがちょうど駅の近くだったので、そのまま帰ろうかと息子に言うが、彼はもっと歩きたいと言う。けっきょく、その次の駅まで歩く。その区間はそれほど遊技の屋台は出ていなかった。そしてまた電車に乗って家に戻るのである。
家に戻って家族で昼寝。目が覚めると20時であった。あやや、金魚鉢とか餌とかを買いに行かねばならないとか言ってたはずなのに。慌てて下りてゆくと、階段を下りたところに丸い金魚鉢が置いてあり、その中で3匹の金魚が泳いでいた。あら、私が寝てる間に買ってきたのか。すまないねえ。
しかし、明日からまた仕事か。なんか、ぜんぜん休んでないような気がする。ふにゃふにゃ。
▲5月12日(月)▼ →
「Hotmailと.NET Passportに単純な方法で情報が漏えいする深刻な問題」という記事が出てるが、スゲエいいかげんな作りですな。オレだってこんな仕組みじゃ駄目だとわかるぞ。他人のクレジットカードを預かってるのに、これじゃイカンでしょう。こういう、客の損害に無頓着なあたりがいかにもMicrosoftらしいというか…
今日は通勤中に「Anything Is Possible」(Debbie Gibson:→【amazon】)を聴いている。どうも全体的に軽い作りである。そのせいか、一本調子のところが耳につく。これはあんまり良くなかったかな。
今日は早目に仕事を終え、帰りにヨドバシに寄ってLANケーブルとLANカードを買う。先日2mのLANケーブルを買ってきたのだが、いざ使おうとすると短すぎたのである。これで、パソコンを使うときにハブの近くでないといけないということはなくなる。その前にジュンク堂に寄って「NANASE The telepathic wanderers 4」(山崎さやか:ヤングマガジンKCスペシャル:→【amazon】:→【bk1】)を買ったんだった。最終巻というのは少し寂しいが、原作つきだから仕方ないよな。オリジナルストーリーを作るわけにもいかないだろうし。「エディプスの恋人」(筒井康隆:新潮文庫:→【amazon】:→【bk1】)という続編はあるんだが、アレはマンガ化してほしくない(苦笑)
▲5月13日(火)▼
昨日に引き続いて通勤中に「Anything Is Possible」(Debbie Gibson:→【amazon】)を聴いている。曲数が多くて昨日1日では評価できなかったのだ。もともとの曲数が16曲もあるうえに日本国内盤はオマケのシングルCDまでついているのである。今日になって多少は肯定的に聴けるようになってきたが、やっぱりそれほど良くない。
今日は発注元でテレビ会議があるのだが、その移動途中にジュンク堂に寄りカミさんに買ってくるよう指示されていた「CUT」という雑誌を買う。押井守氏が「マトリックスリローデッド」を酷評してるそうなので、それを読みたいらしいのである。いい趣味ですな。まあ、押井守氏としては言いたいことは山ほどあるんだろうけど。
▲5月14日(水)▼ →
うがー、LOOXのCPUがPentium Mベースになったのか…と思ったら、Tシリーズだけなのね。でも、もうすぐSシリーズも出るんだろうな。私は旧機種を買ってから出張がなかったのでほとんど使ってないから、出たら大ショックだろうなあ。
今日は通勤中に「BOOGIE WOOGIE MAINLAND」(杏里:→【amazon】)を聴いている。前の「SUMMER FAREWELLS」のときにも感じたが、ほんとうにどの曲もレベルが高い。粒ぞろいである。一曲一曲がていねいに作られているのがわかるのである。
今日、京都からの帰りに「強救戦艦メデューシン 上」(小川一水:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。絶好調の小川一水氏にしてもこのテーマは重すぎたかもしれない。戦争の悲惨さ残酷さ、そして馬鹿馬鹿しさ。むろん本物はこんな甘っちょろいものではないだろうが、それをある程度でも描くことには成功していると思う。作者本人がご自身の掲示板に今回の戦争に関して「私にすべきことがあるとすればそれは明白で、物を書くことです」と書いておられたが、この時期にこの作品を書くことには相当な必然性があったのだろうか。
▲5月15日(木)▼ →
今朝もパソコンの前で気を失っていた。座椅子2つにわたって横たわっていたので身体が痛い。それに寒い。明け方に寝室に上がって行くと目が覚めてしまうとカミさんに言われていたので、1階の客間兼息子の遊び場で寝ることにする。毛布を引っ張り出してきて被って寝たのだが、寒い。また起きて客用の布団も出してくるのである。
今日も朝から障害報告のために京都に行かねばならない。まあ、9時に作業場所に入らねばならないというわけではないのでいつもより多少は遅くていいのだが、お客様にアポをとっているので今日は遅れるわけにはいかない。今朝は息子と起きる時間が近かったので、彼は玄関の外まで出て見送ってくれる。駅に着いてホームで電車を待っていると、見慣れない色の車両が走ってきた。変な色だな…と思ったら「あおぞら」だった。さっそくリストカメラで写真を撮るのである(→【写真】)。息子に見せて自慢できるな。
こういうときにすぐに写真が採れるのはやはり便利だな。画質は悪いんだけどね。そういう意味では、携帯電話にデジカメが入ってるのも便利なんでしょうな。こうやって一般の人が気軽に写真を撮ってインターネットで公開できるようになったら、我々ももっといろいろなものが見れるようになってくるんだろう。報道のあり方も変わらざるをえないような気がするな。
今日は通勤中に「The Best Of Eric Carmen」(ERIC CARMEN)を聴いている。以前にもエリック・カルメンのベストアルバムを買って聴いていたと思うのだが、これはその前に買っていたもののようである。持ってるのを忘れてたんだろうか。いやしかし「Hey Deanie」は好きだ。我が人生でベストテンに入るかもしれない。やはりこの人は希代のメロディメーカーである…とか思いながら聴いていたら、すぐにアルバムが終わってしまった。あら、もう終わりなのか。これは欲求不満が残るなあ。それで、また別のベスト盤を買ってしまったのね。
そういえば京都からの帰りにヨドバシにも寄ったのだが、パソコンソフトのフロアに行くと「ボーイズ系」というコーナーがあったのだった(→【写真】)。並んでいるパッケージを見ると、本屋の例のコーナーで見慣れたような絵が並んでいる。うわー、こういうコーナーができてるんですか。こういう状況になっているということはかなり数も出ているはずだから、パソコンの普及もかなりのものになっているということなんでしょうな。
京都からの帰りにジュンク堂に寄って「将棋の子」(大崎善生:講談社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買う。「聖の青春」の作者の人の作品である。「聖の青春」も良かったが、この本も素晴らしい。ハードカバーが出たときに立ち読みでほとんど読破してしまったくらいなのである。ハードカバーの本は買わない主義なので買ってなかったのだが、文庫になったので購入させていただく。そういう意味ではハードカバーが出た時点で買ってしまった「聖の青春」が作品としていかに強力だったかということだな。この作品はプロ棋士の養成機関である奨励会に所属する青少年たちの物語だが、将棋雑誌の編集者としてかかわってきた筆者ならではの視線で彼らを見つめて書かれている。やはり表現力が素晴らしい。20歳年下の将棋界のアイドルを射止めただけのことはある(苦笑)。
▲5月16日(金)▼ →
今朝も早々に居間で倒れてしまっていた。カミさんが寝て一人になると、とたんに身体がドッと重くなる。今回もカミさんを起こさないように客間兼息子の遊び場で布団を被って寝たのであった。
今日は通勤中に「White Moon」(Hi-Fi SET:→【amazon】)を聴いている。いやー、これは雰囲気いいっすねえ。とくにオープニングからの一連の流れは、まさしく「上質の音楽」というものを具象化したような出来である。熟れきっていちばん美味しい時期の、音楽の果実。このようないい具合に熟成した音楽を聴くことができないような現在の状況は、なんとも寂しく残念なことであります。
出たー、新ZAURUSだぁ〜。上位機種の大容量バッテリーは要らんけど、ソフトウェア起動時のスピードが約2倍高速になったというのは魅力だなあ。でも、金がないから今回は見送りかな。
▲5月17日(土)▼ →
今日は昼過ぎまで寝ている。いくら寝ても眠い。寝過ぎたせいか、背中がバリバリに凝っている。今日も自分の用事もできず、ダラダラと過ごす。
金魚鉢の中を見ると、最後の金魚が死んでいた。1週間保たずに全滅か。金魚すくいの金魚は過酷な扱いを受けてきているとは言っても、連れてきたときにはけっこう元気そうだったんだがなあ。水草くらいは入れておいた方が良かったかと思うのだが、引っ越し直後で近くに売っている店も知らないし、何よりも仕事が忙しくて買いに行く暇がなかった。このあたりは人間の都合である。そういう都合で生命を左右されるというのも哀れなことである。
手持ちのCDから録音して今週聴いていたmp3ファイルを保存用のフォルダに整理していたら、mp3ファイルを入れているドライブがオーバーフローしてしまった。音楽だけで12ギガバイトを使い切ってしまいましたか。これはファイルサーバにハードディスクを増設する必要がありますな。
りそなに公的資金注入というニュースが。なんだか、日本という国の何かが「ぽきっ」と折れた音を聞いたような気がした。みんな北朝鮮を馬鹿にしてるみたいだけど、日本の銀行も同じだよなあ。「ウチが潰れたらお前らが困るんじゃ。金出せ。おらおらおら〜!」とか言われて税金を巻き上げられてるんだから。
▲5月18日(日)▼ →
息子が起きた。寝室を出て階段を下りてゆく。カミさんはまだ寝ている。私が起きねばならないか。時計を見ると9時前である。昨日はよく寝たので、それほどキツくはない。テレビを観ていると息子は腹が減ったと言い始めたので、残り物のカレーを温めて朝食である。
昼前になってカミさんが起きてきた。息子を散髪に連れて行くように言われる。彼は、場所は知っているというのに一人では行けないという。過保護だなあ。彼は丸坊主でいいそうである。まあ、親としてはメンテナンスがラクだから本人がそれでよければいいんだけどね。彼はお菓子をもらってゴキゲンなのだが、家に戻ると母親に大笑いされている。うーん、私は別にヘンだとも思わないんだけどなあ。
妻子が買い物に行って買ってきたパンで昼食を済ませ、息子とキャッチボールをする。先週約束していたのに雨が降っていてできなかったからな。やり始めると、ボールを投げるフォームがなってない。左手でボールを投げるのに、同時に左足を上げるのである。右足を上げるように言うとそのようにするが、今度は手の動きがおかしい。先に右腕を振ってその反動で胸を張って投げなければならないのだが、左右の腕が同時に出てくる。どうにもヘンテコである。これは、自分で試行錯誤して最も合理的な投げ方を最適化するしかあるまい。
夕食後に妻子がアイスクリームを食べていたら、カミさんが息子の口の中で音がしたという。彼の口の中から何かを取りだした。前歯のようである。上の前歯が2本ともグラグラしていて先日片方が抜けたのだが、もう片方も抜けたらしい。これで上の前歯が2本とも無くなってしまった。頭を丸坊主にして前歯が無くなっているので、口を開けると何とも異様な風体である。学校でみんなに引かれなければいいが。
▲5月19日(月)▼
今日は通勤中に「ONE FOR YOU」(JIVE)を聴いている。前にも聴いたことは書いたような気がするのだが、今回はmp3に変換して聴くのである。聴いてて心地いいのはいいのだが、ちょっと印象が薄いかな。前に聴いてたときには誉めてたみたいなんだけど。
今日は大阪で仕事だったので、早めに職場を出てヨドバシに寄る。前のノートをファイルサーバにしたので、それに増設する外付けのハードディスクを買いに行くのである。ファイルサーバでmp3ファイルを入れているディスクがオーバーフローしたし、新しいノートのシステムやプログラムが入っているパーティションをバックアップする領域をまだ用意してないし、最近怪しいデータを大量にダウンロードしているのでディスク増設の必要を感じているのである。容量は120GB。ビッグドライブ対応にするのは面倒くさそうだからな。前のノートはただでさえ不安定なのに、これ以上いじりたくないのである。今は貧乏だからそれほど高価いものは買えないということもある。
USB2.0よりもCPUの負担が小さいらしいのでIEEE1394のディスクを買うつもりだったのだが、1EEE1394が21,500円に対して、USB2.0が16,800円になっていた(積んでいる箱には18,800円というシールが貼ってあるのだが)。うわー、5,000円も違ったら、差額でUSB2.0のPCカードが買えるじゃないか…ということで、貧乏人はたやすくUSBに寝返るのであった。ファイルサーバだから、それほどCPUは使わないだろう。DVDのリッピングとかやりだしたらわからんけど。でもこれだけ値段に差があったら、よっぽどこだわりがない限りほとんどの人がUSB2.0を買うよなあ。最近のマシンはほとんどUSB2.0が付いてるし、規格としてIEEE1394が負ける流れになってるかも。マシン負荷なんて、ふつうの人は気にしないだろうしね。
BUFFALOとアイオーの製品が16,800円。ポイント還元がアイオーは15%なのにBUFFALOは18%。でも今ファイルサーバにつないでいるIEEE1394の40GBはアイオーだから合わせておいた方がいいかなあ…とか悩んでいる。いや少なくともPCカードとは合わせておいた方がいいだろう…ということでPCカードを見に行くと、どちらのメーカーも4,980円であった。うーむ、さらに悩む。ハードディスク売り場に戻ると、アイオーの値段表示が外されていた。店員に訊くと、値段を調査中だという。あらー、さらに下がるんでしょうか。新しい値段表示が出てくるまで待つことにしようか…とか思って待っていたのだが、ぜんぜん更新されない。ノートパソコンコーナーや書籍のコーナーで時間をつぶす。しかしここ、パソコン書籍以外も置きだしたんですか。ふつうの本屋みたいになってきたなあ。しかも、ポイントが3%つくんですか。こりゃ、ふつうの本屋さんも大変だな。
30分待ってもアイオーのディスクの値段は更新されない。どうなっているんだろう。通りかかった店員を呼び止めようとするが、他の客に呼ばれているとかで止まってくれない。疲れているので鞄が重い。ようやく件の店員がやってきた。これの値段はどうなってるんだと訊くと、貼ってあるシールの通りだという。あら、18,800円に戻ったわけなのね。だったらもう、何も考えずにBUFFALOに決定だな。待っていて損した。けっきょく、余計なことで1時間以上の時間を無駄に過ごしたような気がする。そういうことは気にせずにさっさと決めて買って帰れば1時間余計に眠れたのに…と思うんだが、そういうわけにもいかないんだよなあ。
家に帰ってシャワーを浴びて食事を終えると23時近くになっていたが、早く使いたいのでハードディスクの増設作業を開始する。ことにしたいと思ったのだが、カミさんにフロッピーを使いたいと言われてしまう。ワープロで書いた小説をサイトに上げるためPCに入れるのがフロッピー経由になるのである。彼女のマシンはセカンドベイに入っていたフロッピードライブを外してハードディスクを増設してあるので前の家ではプロキシサーバのFDDをネットワーク経由で使っていたのだが、引っ越してからはルータを使っているのでプロキシサーバはネットワークに繋がっていないのである。2階の私の部屋にあるファイルサーバのところまで行ってフロッピーを挿入しろと言うのも何のためのネットワークだかわからないので、プロキシサーバをカミさんのFDDサーバ兼プリンタサーバとしてネットワークに繋ぐことにする。IPアドレスを変更してスタートアップからプロキシソフトを外す。液晶(バックライトか?)が死んでいるので、斜めに光を当ててその反射を読みとらねばならない。なかなか大変なのである。
しかし、このサーバまでネットワークに繋いでしまうと、私とカミさんのマシンと私のファイルサーバとNASと…5台のマシンがネットワークに繋がることになる。出張や帰省の前にはモバイル用のマシンも繋いでデータのコピーをするし、余裕ができればMacも繋ぎたいし…なかなかスゴいことになるな。
やっとディスクの増設作業に入れる。まずは買ってきたUSB2.0のPCカードを装着してドライバのインストールである。Windows Updateからドライバを入れるんですか。何だかヤだなあ。でもそれは何事もなく終わった。そして、ハードディスクの接続である。マニュアルには電源を入れて接続すれば自動的にドライバがインストールされるようなことを書いてあるのにもかかわらず、途中でドライバの場所を訊いてきた。そこでCD-ROMに入っているフォルダを指定したら、「関数ドライバがこのデバイス インスタンスに指定されなかったため、インストールが失敗しました」というエラーになってしまったのである。うみゅー、どうなってるんだ。まったく意味不明だな。うまくいかないときは再起動してやりなおすように書いてあるのでそうしてみるが、状況は同じである。ドライバの場所をOSのドライブにしても、WindowsのCD-ROMを引っ張り出してきて指定しても状況は同じである。手動でドライバの更新をしようとしてもうまくいかない。もう何度再起動したことか。今のメインマシンは再起動が速いのだが、このマシンは遅いのである。しかも再起動して毎回タスクトレイの常駐プログラムを終了させるので、それにも時間がかかる。真夜中を過ぎてしまった。もう泣きそうである。Webサイトを探すと、Windows9x用のドライバが組み込まれてしまったようだ。けっきょく「Uninst.exe」を実行し、ドライバをすべてアンインストールして今日の作業を終了する。残りは明日だ。また睡眠時間が無くなるなあ。やっぱりIEEE1394にしておいた方が良かったかなあ。
私が苦しんでいるとカミさんが上がってきた。寝るそうである。もうこんな時間か。寝室に入った彼女が大声を上げるのが聞こえた。息子がオモラシをしていたようである。行ってみると、上半身までビショビショだ。出すものは出しつくしたようで、抱き上げてトイレに連れて行っても何も出ない。寝室に連れて戻ると、シーツを替えていたカミさんが「いてっ!」とうめく。腹の中を胎児に蹴られたということだ。元気なのはいいが、中から外から煩わされて大変だな。
▲5月20日(火)▼ →
引っ越してから往きの満員電車の中では文庫本のページがめくりにくいので、SL-C700で小説を読んでいる。今日、「蟻の園」を読み終えた。団地の階段から子供が転げ落ちて消え失せた…はずなのだが、だれもそれを覚えていない。みんなの証言を集めてそれが浮かび上がってくるのだが、それも曖昧になってくる。はたして、真実とは、現実とは何か…という話である。これは今になって読むと、それほどの衝撃はないか。
今日、帰りの電車の中で「強救戦艦メデューシン 下」(小川一水:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。話が大きすぎて、さすがに作者も最後はまとめるのに苦労していたようだが、それでも実力のほどは見せてもらった。まあ、無理に主要な登場人物全員に対して決着をつけてやる必要はなかったんじゃないかなあとは思うんだけどね。
ロボカップジャパンオープン2003観戦記。ヒューマノイドのサッカーのリーグ戦なのだが…うわー、やっぱり今はロボットがいちばん面白いなあ。「クラス分けのおかげでPK戦の相手がいなくなってしまったFirstepのために、とてもすごい相手が用意された」ってのにちょっち感動。
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