1999年6月中旬の日記
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■6月11日(金)
明け方、カミさんの不機嫌な声で目が覚めた。「んもお〜、いいかげんにしなさいよ!」どうやら、夜中に息子が何度も「かーちゃん、だっこぉ」と彼女のところに行くので眠れなくて怒っているらしい。息子は
例の事故以来、夜中にスキンシップを求めることが多いのである。それも母親でないと駄目なのだ。彼は母親に相手にしてもらえずに泣き続けている。仕方がない、父ちゃんが抱っこしてやろう。キミには不本意かもしれないけどね。私の布団の方に連れてこようとすると抵抗するので、無理矢理引きずってくる。逃れようとするので、両手両足で固定する。泣きながら「とーちゃん、だっこ、せーへん」と繰り返す。しばらく暴れさせていれば疲れて眠るのではないかと思って、胸の上に乗せて背中をトントンしていたのだが、何分経ってもおとなしくならない。ついに彼はカミさんに「うるさいわねえ、こっち来なさい」と言われたのだった。

睡眠不足で起きるのが辛い。カミさんが息子をおいて階下に下りていったので、彼は早く下りようと私を起こしに来る。朝になったら父ちゃんでもいいのか。目が開かない。でも早く起きなきゃ息子が泣きだす。起きなければ。息子が先に階段を下りようとするのを追いかけて彼の前に回る。手を差し出してくる。いつもなら「ちゅないで」と言うんだけどな。今日も数を数えながら下りる。

朝食のテーブルで息子はあれこれと報告してくれる。「いしし・まらいな、みたん」とか言っている。何かを見たというのはわかるが、何を見たのだろう。「何見たん?」と訊いても、2歳児であるところの彼にはまだ「何」とか「どこ」とか「いつ」とかいう疑問文は理解できない。「『いしし・まらいな』……何だろう?……あっ、『伊勢志摩ライナー』か!!」カミさんによると、昨日カミさんの実家から帰ってくるときに駅で伊勢志摩ライナーを見たんだそうである。今までは両方とも「あーばんらいな」だったのだが、近くで見てカラーリングの違いを認識したので、彼の中ではもう違うモノとして記憶されているんだそうな。でも、言葉によるとコミュニケーションで、私の予想もしなかったことを伝えてくれることができるんだねえ。ちょっと感動してしまった。

そういえば最近、息子は言葉を壊して発音することを楽しんでいるようである。歌なんかも歌っているうちにだんだん壊れていくんだそうな。「おまけの、おまけの…」が「おまこの、おまこの…」になるのはヤバいなあとか言っていたら、最近は「もしもし亀よ」が「ぼっきぼっきかめよ」になったりすると言う。そ…それはちょっと問題が。

喉が痛いので、今朝は出勤前に耳鼻科の医者に行った。鼻を覗いて「ああ!」と言われてしまった。典型的な症状だったらしい。ノドを覗いて「乾いた感じがして痛いでしょ」と言われた。細菌感染による鼻炎だそうである。吸入して薬をもらう。え!、1700円もするの?、これだけで…

昼食後に医者でもらった薬を飲んで、ノドの痛みはなくなった。ただ、ノドはまだ熱をもっているような感触なので、いかにも薬で症状を抑えているだけ、という感じである。

夕方になって、クシャミ、鼻水が出だした。夜になって寒気が襲ってくる。こりゃダメだ。薬は飲んでるのになあ。明日も出勤することにして、今夜は20時すぎに退社する。帰途、電車の中で本を読んでいると睡魔のために何度か気を失う。さらにゾクゾクしてきた。電車を降りた頃には、両手の先まで冷たくなっている。寒い。家に帰って、食前に葛根湯を飲む。カイロに通っている間は市販の薬は飲まないつもりだったが、このまま熱を出してしまっては明日はカイロにも職場にも行けなくなってしまうからねえ。



■6月12日(土)
朝、起きても身体が熱っぽい。しかし今日はカイロに行って仕事もしなければならないのである。息子は咳はしているが元気である。でも……起き上がった体勢で息子を見ると、視線が上に向いてしまうぞ。いつの間にそんなに背が伸びたんだ。今日も数を数えながら階段を下りる。かなり数字の発音もしっかりしてきたな。私は朝食後に体温を測ってみると37度フラットだった。しんどい温度だな。

昨夜はカミさんの反対を押し切って風呂に入った。今日はカイロに行くから、清潔にして行かなくちゃねえ。熱い湯に浸かって体の表面をナイロンタオルでゴシゴシこするのも逆にいいかもしれないなどと思ったのもある。結果的にはそれほど悪化していないのでよしとするか。ただ、今朝起きてみると洗髪して寝ている間に輾転反側したようで、頭髪が大量に逆立っている。私は多少の寝グセは気にしないヒトなのだが、さすがにこれでは外に出れない。出がけにカミさんにムースを塗ってもらった。私は香料がダメなので男性化粧品の類はまったく持っていないのである。カミさんは塗りながら「固いわね〜、私よりも固いわ」とか言っている。まあ、髪の多さと固さには自信があるのである。

カイロから帰るとカミさんに「顔色が悪い」と言われた。まあ、この体調なら当然でしょうね。カミさんは昼食後に昼寝をするようである。彼女が寝かけた状態のときにスキンシップでもしようと思っていたのだが「邪魔しに来ないでね。いま、気分が高ぶってて寝るのに苦労するんだから!」と太い釘を刺されてしまった。くすんくすん。やはり「対なる者のさだめ」の執筆で煮詰まっているせいだろうか。でも、横から見てると
幻想水滸伝II」ばかりしているように見えるんだがなあ。私は昼食後に体温を測ると37.1度あった。しゃーないな。「今の仕事、今週中に絶対終わらせます」と言っていたのだが……月曜日に上司に謝ることにしよう。というので寝室に上がって眠ってしまったのであった。甘っちょろい「絶対」である。

夕方になって、起きるとやはり熱っぽい。胸の奥まで乾いた感じがして咳が出る。布団を被らずに寝たのがいけなかったのかなあ。脱水状態のようであるが、水分を摂れば鼻水が大量に出そうな予感がある。これ以上悪化するとヤバいので小青竜湯を飲む。カイロに行っている間は市販の薬は飲まないつもりだったのだが、こういうときは漢方薬に頼ってしまうのだ。医者からもらった薬は症状は押さえるのだが治っている感じが全然しないけど、漢方薬は状態が「良くなる」のが身体で感じられるのだ。自分の身体の感覚は大事にしたいんだよね。

起きてすぐ夕食である。食べながら「筋肉番付」を見る。参加者が難しい課題をクリアすると息子は「おお〜」とか声を出す。こういう「良いプレイに対する感動」というのは、発達のかなり早い段階からあるようだ。スポーツをやったり見たりする喜びというのは、かなり人間の本質的なところに根ざすものなのだな。身体に限らず、頭脳でもそうだよな。「能力を限界近くまで使う喜び」というか「自分の限界が拡張するのを感じる快感」というのは、人類という種を超えて存在するものだと思うのだ。これがあったほうが進歩が早いから、生存競争で有利だからね。

今朝の朝食で納豆が無くなったので夕食後に買いに行く。買い物から帰って息子が手を洗っているときにカミさんが言う。彼はもう自分で水道の蛇口を開けることができるようになったというのである。やはり背が伸びているのだな。以前は水に片手で触るのがやっとだったのにねえ。試しに手を洗った後に「締めてみ」と言って蛇口を指差すと、ちゃんと締めて水を止めた。「スゴイ!」と言うと彼ははにかむのである。

今夜は私が息子を寝かせるのである。彼は、今日は保育所で昼寝をしなかったそうなので、すぐに寝てくれた。寝室から下りていくと、カミさんは「幻水II」をやっていた。息子を寝室に上げるとき、彼に「母ちゃん、お仕事するから今日は父ちゃんとねんねしてな」と言ってたと思うんだがなあ。「ヒッパレ」の録画が終わるまでの間、カミさんがゲームをしている横で先日買った『「性愛」大論点』をざっと読んだ。こういう時間を利用して読まないと未読が減らないからね。本の内容としては、皆さん自分の体験の範囲内で好きなことを言っているという感じですな。まあ、性というのは個人的なものだから、そうならざるを得ないんだろうけど。

今夜は息子と一緒に寝てしまわなかったので当日中に「ヒッパレ」を観るのである。……あら、阪神勝ったのか。まあ、同点に追いついたところで「もつれればウチが有利」と野村監督は思っただろうと見てたのだが、その通りになりましたな。4番にした新庄が同点ホームランを打ったみたいだし。で、「ヒッパレ」である。やっぱりビジーフォーの二人(「元」か?)は巧いねえ。あのコーラスワーク、二人でやってあれだけの効果を上げるとは。あと、知念里奈工藤静香の「SHOOTING STAR」も良かったね。高いところでのハモりは聴いてて気持ちがいい。…おやおや、日刊スポーツのサイトを見ていたのだが、サヨナラ打を打ったのも新庄だよ。驚いたね。しかも敬遠球をヒットですか。こりゃ打たれた方もマヌケだね。

……しかし、今日は体調が悪い上に書くネタも無かったはずなのに、何でこんなに書いてるんだ、私は。(読んでみたら、他人にはどうでもいいことばかりだな)…とか書いて、ネットサーフィンしてたら「毎日新聞のHPにハッカー侵入!」というニュースが入ってきた。すごい時代ではあります。



■6月13日(日)
今日は、息子が前にお世話になっていた保育所が主催するバザーの日なのである。カミさんは朝から参加しているので、我々が起きたときにはすでにいなかった。息子はもう起きている。私と目が合うと私の側に来て、ころんと横になる。よしよし。午前中にバザーを見に行かなきゃいけないし、キミの食事には1時間以上はかかるだろうから、そろそろ起きなきゃね。雨戸を開ける。眩しい。今日もいい天気だ。梅雨のはずなんだがなあ。私が先に階段を下りようとすると「あ〜っ、ちゅないでぇ」と追いかけてくる。階段を下りるときに私が段数を数えるのを忘れていたら、彼が数えはじめた。

朝食の用意をする。毎日納豆というのも何なので、昨日スーパーに買い物に行ったときに、安売りしていた総菜を買ってきたのである。卯の花とヒジキがそれぞれ60円であった。まず彼はインスタントのみそ汁を「おいしい」と言いながら飲む。インスタントが美味いというのも、ちょっと不憫であるな。みそ汁の中のワカメを指差して「あかめ」と言って「かしくい〜」と自分の頭を撫でる。はいはい。総菜はそれぞれ一口ずつくらい食べさせたが、口の中に入れてから飲み込むのに時間がかかる。あまり気に入らなかったようである。ところが、納豆を出すと俄然食べるスピードが上がるのである。よっぽど好きなんだねえ。おかげでご飯はすべて食べ終えた。野菜ジュースを飲ませて、ヨーグルトを食べさせる。プレーンヨーグルトをそのまま出したら、一口食べてスプーンが止まってしまった。やはり甘みが必要なのか。ブルーベリーソースを混ぜるとまた食べ出したが、それでも食べるスピードは遅い。そろそろ食べ終えないと11時に出れないので「早よ食べて電車見に行こ」と言うと「あちゅまれ、して」と言った。「あちゅまれ」というのは、食器の隅っこに分散して自分ですくえないものを集めて食べさせてほしいという意味なのである。まだほとんど残ってるんだけどね。食べさせてやるとどんどん食べる。やはり1時間以上かかったな。まあ、納豆でタンパク質は摂れただろうし、卯の花やヒジキで食物繊維に鉄分、ヨーグルトでカルシウム、野菜ジュースでビタミン類…だいたい、親としての責任が果たせる食事内容だったのではないだろうか。

食事を終えて「ウンチするか?」と訊くが「せーへん」と応える。で、着替えさえていたら「うんこ」と言いだした。二人でトイレに駆け込む。シャツを脱がせたところだったので、パンツを脱がすと裸ん坊である。便器に座って気張るとオシッコがチョロチョロ出だした。そしてウンチも出た。さらにオシッコもチーッと出した。よし、偉いぞ。

外出する。けっきょく11時になってしまった。息子を自転車に乗せて走りだしたのだが、どうもペダルが重い。どうやらタイヤの空気が少なくなっているようである。途中で引き返し、自転車を家の前で停め息子を降ろして玄関の鍵を開ける。息子は外出できなくなったと思って泣き出した。空気を入れたら出発するんだから待ちなさいって。などと言っても通じないのである。「じてんしゃ、のってから」と繰り返して泣く。これは「順番は前後しても自転車には乗れるんだよね?」というような意味であろう。早く空気を入れてしまうに限る。息子は「だっこ」と言いだした。私の脚に抱きつかせて空気を入れる。空気入れを外したときに余った空気が吹き出す「プシューッ」という音にビビって、怖い!とまた泣き出す彼であった。

バザーの会場に着いた。保育所の近くの公園である。けっこう盛況であった。息子は母親からプラスチック製のクレーン車のオモチャをもらって気に入ったようである。お世話になっていた先生が「シンちゃん(仮名)」と声をかけてくれるのだが、彼は無反応なのである。薄情なヤツめ。暑いし息子も「おうち、かえる」と言いだしたので、すぐに帰ることにする。帰りに寄ったスーパーで、息子はカード会員の勧誘をしていたお姉さんに風船をもらった。これも気に入ったようである。

家に帰ると、玄関の鍵を開けてやるだけで息子は靴を脱いで洗面所に入り、踏み台を流し台の前に移動させてその上に乗り、蛇口をひねって水を出して手を洗っている。ずいぶん進歩したもんだねえ。自分で「しゅごいしゅごい」と言っている。指示してやれば、水道の水を止めたあと、掛けてあるタオルで手を拭いて踏み台を元の位置に戻す。まだ手を拭くのは掌の表面だけで、一人では手の甲までは拭けないのだが。手を洗い終えると、両手にクレーン車のオモチャと風船を持って階段を上る。「ちからもちー」とか言いながら上っている。そんなに重いものじゃないんだけどね。両手が塞がった状態で上るのは難しいだろうけど。

冷蔵庫の中を見ると、アクエリアスのペットボトルが残っていた。これは
木根さんが来られたときに開けたものだから、もう一ヶ月以上前に開けたものだよな。いくら冷蔵庫の中に入れてあるとはいえ、これはマズイぞ。味見をしてみると異常はないようなので、飲んでしまうことにする。息子が見つけてやってきた。欲しがるので飲ませる。これも「おいしい」と言いながら一杯飲んでしまった。私は残りをすべて飲んだ。けっきょく4〜5杯飲んだことになるな。胃が冷たい。

カミさんがバザーの手伝いをしているのは午前中だけだと思っていたので、帰ってくるのを待って昼食を食べようと思っていたのだが帰ってこない。息子は「とーます、みる」と繰り返すが無視する。私は人面瘡になった機関車なんか気持ち悪くて見たくないのである。見せれば時間が潰れるのは確かなのだが。3時近くになってもカミさんが帰ってこないので近くのスーパーにパンを買いに行って食べた。(あとで聞くと「午前中」というのは昨日の準備のことだったらしい)

食後に洗濯物を取り入れる。息子はベランダのドアの近くまで来て「しゅぐにもどるよー」と言いながら待っている。いつもカミさんがそう言いきかせてからベランダに出ているんだろうな。

便意をもよおす。下痢である。やはり古いアクエリアスがまずかったか。それとも胃腸を冷やしたせいか。2回目にトイレに座っていると息子がやってきた。彼のお尻のあたりでブリブリと音がする。おお…ブルータス、お前もか。彼のパンツの中を覗いてみると……うぎゃー、ドロドロでござりまするがな。脱がせて彼のお尻を拭き、新しいパンツを穿かせる。さて、このパンツをどうするか。捨てようかと真剣に悩んでしまった。とりあえず、トイレに捨てられるものは捨てる。あぎゃー、パンツを裏返すときに手の甲に付着してしまった。でも、ヒジキはともかく、納豆がそのまま出てるな。キミ、ちゃんと噛んで食ってないだろう。ある程度はトイレに落としたが、それでもパンツの中がドロドロなのに変わりはない。洗面所で洗う。手にヌルッとしたものが触れる。だが、もう引き返せないのである。洗っていると息子が覗きに来た。こらあ、近くに寄るんじゃあない。

腹が膨れると、息子は眠くなってきたようである。私も眠いので一緒に寝室に上がって昼寝をする。16時すぎだから、ちょっと時間的に遅いけどね。19時すぎに目を覚まし、居間に下りてゆくとカミさんが幻想水滸伝II」をやっていたのであった。

今夜はカミさんも疲れているので外食である。車がないのであまり遠出はできない。最近開店したデニーズに行く。親子三人で歩いて行く。途中にガソリンスタンドがあるのだが、息子はそこのカーウォッシャーが怖いらしいのである。昼間でも中が暗いのに、夜中だとさらに暗くなって怖さが増すようなのだ。カミさんが怖くないか訊くと彼は「かーうぉっしゃ、こわくない」と言うのだが、そっちのほうに引っ張って行こうとすると、顔を引きつらせて抵抗する。カミさんはサド心を刺激されるようで喜んでいる。こういう意地を張るのは、男の子だからなのかねえ。で、デニーズであるが、ファミレスとしては結構よい内容であった。さすがに、わざわざロイホの目と鼻の先に出店するだけのことはある。

今夜はカミさんが疲れているようなので息子を寝かせてくれる。昼間働いていただいたので、私も寝室にお供して背中から足の裏までマッサージする。彼女は息子と一緒に寝るのかと思っていたのだが、私が自分の部屋で日記を書いていたら起き出してきて、また「幻水」をやりだしたようである。



■6月14日(月)
なかなか風邪がよくならない。ノドの腫れは昨日よりはマシになっているが、まだ鼻水は出るし身体が熱っぽくて重い。これはやはりビタミンCを大量摂取したほうがいいかな…カイロでいろいろ言われたが結局、いつも通りの対応になるのである。

今朝の息子は寝起きが悪い。両親が起きても横になっている。昨日は昼寝もしたし、夜中に起きることもなかったようなんだがなあ。階段から下りるときも、私が数を数えながら下りても反応しない。朝食も食べようとしない。シリアルが初めてだったせいだろうか。けっきょく、ほとんど母親に食べさせてもらっていた。私も朝食がシリアルだったので腹が減るのが早いかなと思っていたのだが、そういうこともなかった。けっこう保つものであるな。

今日の昼休みは、職場近くの書店で
『アラマタ図像館2「解剖」』(小学館文庫)を買った。私が子供の頃は、こういうのが怖くて見れなかったんだよな。幼稚園のころから子供向けの百科事典を読んでいた歪んだ子供だったのだが(笑)、「人体」の巻だけ巻頭カラーの人体解剖図が怖くて開けなかったのだ。ウチの子もこれを見せたらトラウマになっちまうだろうなあ。まあ、年齢によるんだろうけど。あ、あと「深海の生物」の図も怖かったような記憶が……でもねえ、今でも抵抗あったりするんだよねえ。特に、ウチの息子と同じくらいの年頃の子供の解剖図なんか、正視するのに意志の力を必要としますもの。

体調が悪いとか言いながら、けっきょく終電近くまで仕事をしてしまう。家に帰り着いたのは翌日だった。妻子は眠っている。隣で着替えても起きる気配がない。昨日の疲れが残っているんだろうねえ。まあ、日記を書いていたら起きてきてくれたんだけれども。



■6月15日(火)
昨夜は日記をつけながら
mp3.comから音楽データをダウンロードしていたら遅くなってしまった。通信回線は有効利用できるのだが、やはりオーバーヘッドは大きい。日記を書いてるのを中断して落とす曲を選んだりしなきゃいけないからね。やはり早く寝たいときは、多少接続時間を無駄にしても日記に集中した方がいいんだな。そのうえ、ようやく寝れたと思ったら、寝室にがいたのである。喰われた。痒い。畜生、叩き潰してやる。と思って電灯を点け、迎撃体制を敷いた。しかし耳元で羽音はするのだが、なかなか叩けるところに現れない。そのうちにまた寝てしまったのだった。

そういえば先日、mp3.comについて「アメリカでの最新情報が入手できる」と書いたが、そう単純なものでもないことがわかってきた。Artistsのリストを見ても、大物はほとんどいない。やはり、無料で音楽を配ってでもプロモーションしたいというレベルのアーティストがメインなんでしょうな。一度、有名アーティストの曲がズラリと並んでいたのを見たことがあったのだが、無くなってしまったようである。けっきょく、あのとき落とせたのはWalk On By(Dionne Warwick)だけであった。残念である。

あと、感じたのはアフリカ系のアーティストが少ないという点である。Gospelのジャンルでも、ほとんどが白っぽい人だったりする。Gospelって、黒人音楽じゃなかったのか? 言っちゃ悪いが、なんだか厚みのない声が多くてちょっと寂しい。ブルーアイド・ソウルなんて言葉もあるんだけどね。やはり、パソコンの普及率とかのせいなんだろうか。

ああ、またジューンブライドのネタである。森川美穂さんとVOX―IVのメンバーが結婚してたんですか。こりゃまたスゴイ組み合わせですね。私としては、どちらも実力派だから好きなんだな。んで、森川美穂さんがボンドガールに選ばれたって……へー、そうですか、としか言いようがないですなあ。まさかエイプリルフールじゃないだろうし。



■6月16日(水)
昨夜はここのページを更新することができなかった。FTPでサーバに接続することができないのである。ページを見ることはできるんだがなあ。ちょうどNiftyのメンテナンスの時間だったのでそのせいだろうか。おかげで、今朝の8時過ぎに電話代を使って更新することになってしまったのだった。

今日、「
異形コレクションXI トロピカル」が出ていたので、職場の近くの書店で買った。これで次に読む本ができたな。今月は「SFバカ本」は出ていないようである。ちょっとホッとした気分だな。とか思ってたら「ペンギン編」が7/中に出るという情報が…まさか先日私が文句垂れたのを読んだわけじゃないだろうけどね。でも、このページ、スゴイ情報量っすね。まだまだ知らないページがいっぱいあるんだなあ。

ということで、谷甲州氏「VALERIA FILE」が残り少なくなったので、家に帰ってから読み終えてしまった。面白かったっす。長すぎて途中でちょっとダレたようなところもありましたが。まあ、通勤電車で吊革に掴まりながら細切れに読んでいたので登場人物の思考の動きを私が追いきれなかったせいもあるんだろうけど。でも、そういうことは気にせずに楽しむべき作品ですね。うー、しかしレティとMK、あの終わり方だと彼らの将来の姿が見えるようですな。ほら、まるで私の目の前にあるように……(苦笑)

カウンタが今日の昼過ぎに1700になったようだ。6日で100のペースを維持しているな。



■6月17日(木)
昨夜も、ここのページを更新することができなかった。いや、今度はカミさんの長電話のせいなんですけど。日記を書き終えてHTMLに成型し、居間に上がってカミさんの横で電話が終わるのを待っていたのだが、カミさんの声を聞いていたらいつの間にか眠ってしまっていたのである。カミさんの電話中の声ってえのは、本当に強力な睡眠薬であるな。今朝もまた使わなくてもいい電話代を使っちまったぜ。

先日も書いたが、やはりZippoというのはそういうものだったのか。今日、昼休みに職場近くの書店で雑誌を立ち読みしていたら、Zippoの「イニD」モデルというのが7月23日に出るらしい。拓海、涼介、啓介がそれぞれ愛車と並んでいる絵柄が、各限定1000個だそうな。「前回も好評だった」と書いてあったのが何ともねぇ。なんか、マジンガーZやゲッターロボなんてのもあるらしいんですけど、マジンガーZの絵がデカデカと書いてあるライターで煙草に火をつけるってのは、絵にならないように感じるんだけどねえ。ちょっと商売しすぎなんじゃないだろうか。

今日から通勤時に「異形コレクションXI トロピカル」を読み始めた。まず島村洋子氏「願い」である。まあ普通ですね。腹も立たなかったけれど感動もしなかった。こんなものでしょうか。奥田哲也氏「みどりの叫び」、倉阪鬼一郎氏「屍船」は、力作ではあったが好みの作品ではない。まあ、目指しているものが違うんだから仕方ないか。それはわかっていることだし。

「最大酸素摂取量の多い人は、がんで死亡する危険度が小さい」というニュースが入ってきた。本当なんだろうか。運動が苦手な私なんかは、「酸素を取り込みすぎると活性酸素ができるので健康に悪い」という説を信じていたりするわけなんだが。だからスポーツは健康に悪いんだと(苦笑)。一流のスポーツ選手はあまり長生きしていないような気がするしねえ。まあ、あれは肉体的にも精神的にも過酷すぎるんですが。やはり、極端なのは良くないということでしょうか。長生きしている人を見ても、適当に身体を動かしながら暮らしているという感じが強いですからね。性格的にもストレスを感じにくい、ちょっと鈍いくらいがいいのかもしれない。平均寿命が長い沖縄なんかを見ても、環境的にもストレスが少ないところのようだし。まあ、私もこの歳になると、そろそろ身体のパーツの耐用年数というのを考えてたりするからなあ。平均寿命の半分以上は過ぎてしまっているわけだから。錆びない程度に、身体を偏ることなく動かして、何とか終わりまで保たそうと思っているわけですが。なんせ、取り替えが難しいしねえ。意識が発生してからずっと一緒だったこのボディには愛着もあるし。最後の時に一気に壊れるのが理想だな(笑)。

今夜も11時過ぎまで仕事をしていた。今週はずっとこの調子だな。しかも雨が降っている。自転車が使えないので遠回りして帰らねばならないのである。だが、最寄りの駅を出ると雨は小降りになっていた。これだったら自転車で帰るんだった、と思ったのだった。

家に帰ると、カミさんは原稿をしていた。ワープロに向かっている姿を見るのは久しぶりのような気がする。「対なる者のさだめ」であるが、アクションシーンを削ったり、いろいろと手を入れていたみたいだが、けっきょく雑誌掲載時の形に戻ってきたようである。ま、比較してこちらが良いと思って戻ったんだから、遠回りも無駄ではなかったと思いましょう。



■6月18日(金)
今朝、息子は眼の周りが目ヤニでガサガサであった。また結膜炎でも再発したんだろうか。食後にカミさんが私に向かって「顔洗ったげて」と言う。何で出勤前の私にそういうことをやらせるのだろうと思ったのだが、洗い始めて理由がわかった。嫌がるのである、泣いて。そうかぁ、彼の嫌がることもやってね、ということなのね。でも、睫毛にこびり付いたやつがなかなか取れない。まあ、ひっくり返ってまで逃れようとする、というほどではなかったからいいけど。洗い終わるとすぐに機嫌もなおったし。

今日も通勤中に「
異形コレクションXI トロピカル」を読むのである。安土萌氏「緑色の褥」はパターンといえばパターンだが、料理のしかたが巧いので良しとしようか。しかし、今回はテーマを聞いて思い浮かべるものが同じになるのか、同じような表現が各作品に出てきますね。こういう中で読者に強い印象を残そうと思ったら大変だと思います。それだけにワザの見せどころかもしれない。まあ、反則技は出そうと思えばいくらでもあるんだろうけど。

続いて北原尚彦氏「蜜月旅行」であるが、可もなし不可もなしというところか。まあ、ベッドシーンが多いので良しとしようか(おいおい)。そして早見裕司氏「」である。最初は少し退屈かな、と思っていたのだが、ラストが印象的でしたね。でも、最後の一行の意味がよくわからないんですけど。聖書に引っかけてあるのかな?

アインシュタインの脳が独特の構造をしていたというニュースが入ってきた。うーむ、ハードウェア的な違いがありましたか。私なんかは、脳みたいな柔軟性のある器官であればハードウェアよりもソフトウェアの出来による影響の方が大きいんじゃないかと思っていたのですが。まあ、この研究結果もまだ本当かどうかわからないですけどね。こんな脳を持った人が他に見つからない以上、比較研究もできないだろうし。…遺伝はしないんだろうか。博士の血縁者の脳はまた違うんでしょうかね。まあ、天才の出る家系というのもあるみたいなんですが。ただ、「家系」というのも遺伝なのか環境なのかという問題もありますけどね。そういえば日経サイエンスの去年の8月号に、最近の研究では環境よりも遺伝の影響の方が大きいようだという記事も載っていましたね。人間って、基本的な能力はそんなに変わらないと思ってたんですけど、やはり素質が大きいということなんでしょうか。オリンピックの100m走なんて、ほとんどアフリカ系の人ばかりだもんなあ。でも、なんで今までそう思ってたんだろう。やはり、人間はすべて平等という教育のせいかしら。まあ、こういう研究も一つ間違えばナチズムみたいなことに結びつきかねないですからね。そういえば、大学時代に先輩の教科書を見ていて脳を2つ並べた写真が載っていたので「これ、人間とサルですか」と聞いたらガウス(だったと思う)と通常の人間だったので驚いた記憶があるな。大きさも構造の複雑さも明らかに違ってて、同じ人間なのにこんなに違うのかと思ってしまったのだった。でも、サルの世界の中に一人だけ人間が生まれてきたのと同じというのも凄い話かもしれない。ひょっとすると、とんでもなく孤独だったのかもしれないですね。まあ、人間も狼に育てられたら自分は狼だと思って育つらしいですから…



■6月19日(土)
今日もカイロに行ったのだった。帰ってくると妻子はいない。眼科に行くといっていたが、まだ帰っていないのかな。待っているうちに眠ってしまっていた。昨夜も23時過ぎまで仕事をしていたので遅くまで眠れなかったからねえ。彼らは昼前に帰ってきたが、眼科で1時間待たされたうえに診療が終わってからあちこち回ってきたらしい。息子の目は結膜炎ではなくアレルギー性のものだということである。カミさんが昼食の支度をして私が食器を拭いていると、息子は「とーちゃん、かいて〜」と言いだした。今週になってから背中を痒がっているらしい。これもアレルギーか? 何か環境が変わったんだろうか。気温が上がったので寝具を変えたり蚊に喰われたり…というくらいしか思い浮かばないが。食器を拭き終えて息子のところに行くと、彼はTシャツの前を上げる。おや、前が痒いのか? 別に異常はないようだが…と思いながら背中側をめくると…背中一面が真っ赤になっている。うーん、こりゃ痒いだろうね。

食事を終えると息子に目薬を点す。私が横抱きにしてカミさんが点したのだが、嫌がって暴れて泣く。前に結膜炎になったときは、ティッシュを持たせていれば目薬を点してやると、それで眼を拭っていたのだが、さすがにもう忘れているらしい。言ってやらなければ拭こうとしない。一回点すたびに「おっけー」と言って終了をアピールするが、両目に2種類の薬を点さなきゃいけないのだよ。すべてが終わると彼は、立ち上がって「いたくなかった」と言った。だったら、あんなに泣くことないんじゃないかい。

カミさんは洗濯物を干しに行った。息子は眠そうである。「ねんねしよ」と言って階段を上がる。息子はついて来かけたが、カミさんが2階のベランダに出るのを見て上がるのを中止してしまった。放っておいて寝室に上がると「とーちゃん、きて」とか「とーちゃん、きてちょーだい」とか言って泣く。ふーん、「来る」じゃなくて「来て」と言えるようになっているのだな。しばらく放置していたが、状況が変化する見込みはない。しゃーないなあ、下りるとキミは「とーます、みる」とか言いだすからイヤなんだけどね、私は。

今日は休日出勤しなければならないのだ。通勤中は平日と同様に「
異形コレクションXI トロピカル」を読むのである。今日は休日なので行きの電車でも座ることができた。まあ、午後の電車だということの方が大きいかな。毛利元貞氏「マバヤカ」は…なんだかよくわからないうちに終わってしまった。しかしこの人、すごい経歴ですね。こういう仕事は他人にできない経験を数多く積んでいた方が有利には違いない。もちろん、それだけではどうしようもないのは言うまでもないことだが。

続いて本間祐氏「赤道の下に罪は」を読む。なかなか臨場感がありましたね。大音量のリズムに振り回されて酔ってしまう感覚、というのを感じたような気がしました。実際にはもっとスゴイんだろうけど。

榛原朝人氏「夢を見た」…う〜ん、このシリーズに掲載されてるビジュアルの作品って、どうもみんな外してるような気がするんだよな。あの萩尾望都先生の作品だってかなり切れ味が悪く思えたし。選び方も、絵の場合はかなりセンスが悪いような気がするんですけど。あくまで私から見て、ですが。ビジュアルの作品に関しては編者の評がないのも、なんか投げてるんじゃないかと思ってしまうのだった。

帰路には田中啓文氏「オヤジノウミ」を読んだ。うげげげ、げろげろっ。相変わらずスゴイですね。でも以前に「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け」を読んでるから、それほどの衝撃はない。やはり、これはここぞというときに使うべきワザですよ。できれば他のタイプの作品も読んでみたいものですよね。かなり表現力はある人だと思うんで。……あ、タイトルはそういう意味だったのか。

夕食は職場を抜け出して近くの地下街で食べたのだが、歩いているとローティーン(を中心とした年代)の女の子がいっぱい歩いている。いやあ、いいですねえ。この年頃の女の子は。可愛くて可愛くて見てるだけでも楽しい。まあ、集まって喋り出すと収拾がつかなくなるんだろうけどね(苦笑)。何があるんだろうと調べてみたら、上にあるフェスティバルホールでバレエ団の公演があったのだった。それで花束を持ったオバサンもいっぱいいたのだな。で、職場からの帰りに地下鉄の駅の中で10代後半とおぼしきねーちゃんたちとすれ違ったのだが……どーしてあんなに茶色い髪をしてブクブク太って見苦しくなってしまうのだ? 年齢じゃなくて、バレエをしているか遊び呆けているかの生き方の違いかもしれないが。

家に帰ってくるとカミさんはワープロに向かっていた。今日はかなり集中している。あまり声をかけない方がいいようである。あと、カミさんが言っていたのだが、先週あたりから生活で変わったことといえば、シリアルを食べだしたということがあるという。そうか、そう言われればそうだな。日記にも書いていたのにねえ。

ここを読みましょう。インターネットというのは、こういうこともできるのです。この件は、けっこうネット上のあちこちで話題になってますね。この経緯をみんなで見守ることが、我々の力になるのだな。この巨大企業の経営に影響を与えるほどの動きが出てくれば面白いのだけれど(無責任)。



■6月20日(日)
今日もカミさんは機嫌が悪い。口から出る言葉の一つ一つが尖っている。息子もそれに反応して愚図る。悪循環に陥っているようだ。どっちが原因か知らないけれど。女性と暮らしてていちばん辛いのは、相手の感情が安定しないことかもしれないねえ(いや、他の女性と暮らしたことはないんですけど)。息子にシリアルは食わせられないので、今朝、カミさんは我々から離れたところでシリアルを食べた。息子には私が食べさせる。納豆を使ってなんとかご飯を茶碗一杯食べさせた。

食後の片付けをしていたカミさんが息子に「うんちしたんじゃない? あー、してる〜。やる前に教えてよぉ」とか言っている。何回かできると、今度はできないと怒られるのである。たしかにパンツが重そうに垂れ下がっている。歩き方もおかしい。屁っ放り腰で歩いているのが何となく笑える。

今日は、
例の事故が人身になるので私は警察に調書の取り直しにいくのである。今週は寝貯めができなかったな。ちょっとノドの調子が悪い。後で利子をつけて払わねばならないような気もするな。息子と今日のカミさんを二人きりで残しておくのは、ちょっと不安があるんだけどねえ。今日一日、なんとか我慢してくれ。

行き先は、新築された浪速警察署である。前に立つと、すごく威圧感のある建物だねえ。扉も頑丈そうだし。普通の人間はとても気軽に入る気にはならないだろうな。まあ、この辺の治安の状態を考えると仕方ないんだろうけど。私が着いたときには担当の方は外出中であった。轢き逃げがあったらしい。ZAURUSで日記を書きながら待っていたら帰ってこられた。調書を取るのは手慣れたものである。ある程度頭の中に完成形のイメージがあって、それに沿って質問して書いてゆくような感じだな。あれだったら、書こうと思えば相手を誘導して書きたいように書けるだろうなあ、などと思ってしまった。最後に読み上げて確認してくれるのね。『私は……いたしました』という文体になるわけなのだな。形式的には、相手が一人で供述しているのを書き取ったということになるわけか。「私はそういうことは言ってない」というところが1ヶ所あったが「いや、そう言った」ということで押し切られてしまった。まあ、大勢に影響がないところだからいっかぁ。

浪速警察署は日本橋の電気屋街の目と鼻の先にあるのである。警察署を出て日本橋を歩き回る。小さいノートの安いのがあれば買おうと思っていたのだが、FIVAが13万円台ですか…まだちょっと高価いな。

PDのディスクが5枚で4279円だったので買った。もう、一枚あたり千円をかなり下回ってるわけね。私が買い始めた頃は5000円近くしてたような記憶があるんだが。4年足らずでこういうことになってしまうわけか。感慨深いなあ。職場で使っているマシンのデータをMOにバックアップ可能な環境ができたので、MOのディスクも買う。これで当面使わないデータをMOに移せば、少しは快適になるだろう。私の使っているマシンはハードディスクの容量が1GBしかないので、空き容量が10MB程度しかなくて、ブラウザのキャッシュまでチマチマ消しながら使っているのである。でもねえ、昔は1GBというのはものすごい大容量だったはずなんだけどね。いつの間にこうなってしまったのだろう。そういえば、14GBの外づけディスクが3万5千円足らずで売っていた。すごい時代ではある。

ついでに、中西圭三氏「SONGS」とSAKURAさん「LOVE ON WINGS」を買った。「SONGS」はセルフカバー集のようである。去年出てたのに出ているのを知らなかったのだ。でも、この「3Dジャケット」ってやつ、見てると目が回りそうになりますな。SAKURAさんに関しては「君のために」がフェイヴァリットな曲なので、この曲が入ったアルバムが出たら買おうと思ってたのだが、これも出たのを知らなかったのである。しかし、収録曲がこんな目立たないところに書いてあると、買うのに躊躇しちまうぞ。

そういえば今日、日本橋で買ったのは光ディスクばかりだったな。本当にすごい時代だ。

昨日で仕事が終わらなかったので、そのまま職場に行く。どうせ大阪市内に出たんだからいっしょだ。さすがに今日は誰も出てきていないな。コンビニで買った弁当を食い終わったら眠くなって頭痛がしてきた。うー、仕事が進まん。

今日も移動中に「異形コレクションXI トロピカル」を読む。まず佐藤肇氏「MuAK−VA」である。このページ数だとこんなものなんでしょうか。べつにマンガじゃなくてもいいよな、このネタ。もう少しビジュアルを生かした「おお〜」と思えるような作品を読みたいんだけれど。ただ、自殺用に可燃性の油をまき散らしたら、ライターの火を点けた時点で引火しません?

続いて小沢章友氏「極楽鳥」ですが…ヒネリも何もない。こういうのを見ちゃうと、アンソロジーで書く怖さというのを実感してしまいますな。「イメージの美しさでコレクションした」と編者は書いておられるんですが…

帰りには速瀬れい氏「不死の人」を読んだのだが…う〜ん、よくわからん。ここにこういう作品を載せることに意味があるんだろうか。こんなに後ろ向きの感想ばかり書いてるのは、体調が悪いせいかなあ。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥640+税  ISBN4-403-54008-2



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