2001年 6月中旬の日記
▲6月11日(月)▼ →
昨夜は、なかなか日記の文章が出てこないのを必死で絞り出していた。そして、サーバーに上げたところで力尽きて眠ってしまった。けっこう寒かった。まだ食卓にこたつ布団が掛けられていたので、その中に潜り込んで身を丸くしていた。朝になって妻子が起きてくる。もう8時過ぎか。昨夜は早く寝たので、息子は元気である。
今日は昼休みに職場近くの書店で「スカートの中の秘密の生活」(田口ランディ:幻冬舎文庫)を買った。今まで読んだことはないが、田口ランディという人には興味があるのである。何てったって、インターネットを武器にのし上がってきた人だそうですからね。ネット界でのし上がろうと思えば、もの凄い実力が必要だと思うのだ。何せ、この世界では無料のコンテンツが溢れているから、その中で目立つというだけでも大変なことである。しかも、それだからこそ継続的にレベルの高いものを提供し続けねばならない。そしてさらに金を出しても読みたいと思われるようになるというのは、私みたいな1行の文章を書くのにも悶々としている凡人には気の遠くなるような道程ですな。ざっと目を通しただけだが、それでも並々ならぬ筆力は感じることができた。やっぱり読みやすくて面白いもの。
うーむ、そこまで気にするんですか。製品の企画も大変だなあ。でも、その気になればいくらでも抜け道はあるような気がするんだけどね。それに、スカートの中なんて、暗いから普通の方法では写らないような気もするんだが(確認したことはありません)。
DELLからメールが来ていた。発注していたInspiron 8000が国内に着き、ウチに向けて発送したそうである。到着予定日は明日だとのこと。けっこう早かったね。
外付けハードディスクの調子が悪い件だが、SCANDISKをやりなおすとハードディスクが物理的に壊れている可能性があると言われてしまっていたのだ。それでこのパーティションは使用不能かなと半ば諦めていたのだが、最近になって気温が高いせいかもしれないと思いついた。今夜は涼しいので最後の挑戦をしてみることにする。初期化しなおして、DVD-RAMドライブにバックアップしていたデータをXCOPYで戻す処理を走らせて寝るのである。
▲6月12日(火)▼ →
今朝は7時過ぎに目が覚めた。昨夜は息子と一緒に22時前に寝たんだがなあ。まあ、かなり疲れてたみたいだから仕方あるまい。XCOPYは完了していた。やはり涼しかったせいだろうか。必死で日記を書く。書き終えた上げたときには8時を過ぎていた。妻子は全く起きてくる気配がない。起こしに行くのである。
昼休みに職場近くの書店で「夢魔」(異形コレクション:光文社文庫)を買った。ようやく出たか、という感じですね。5月に出るといいながら出てなかったので、どうしたんだろうと思っていたのだ。今回も何作かは当たりがあるだろうか。テーマ的には、あまり好みではないはずなんだけどね。
今日は早めに家に帰ったが、Inspiron 8000は配達されていなかった。明日になるんだろうか。ちょっと残念…とか思っていたら夕食後になって玄関のチャイムが鳴った。宅配便である。いちおう箱を開けて中身は確認したが、息子がいるので起動まではできない。息子が今夜は私と寝ると言ってるしね。
▲6月13日(水)▼ →
今朝は6時に起きてInspiron 8000を起動してみる。フラッシュカードやLANカードは、挿すだけで問題なく認識してくれる。さすがはWindows2000である。ただ、ネットワークの設定をするとサーバのプロキシソフトが止まってしまった。サーバを再起動しても、ネットワークが妙に遅い。何なんだろうか。Windows2000を使うのは初めてなのでよくわからないが、訳の分からないパケットを大量に飛ばしているのかな。まあ、Microsoftの作ったOSだから、そういう傍若無人な迷惑行為をしていてもぜんぜん不思議じゃないんだが。
後で調べてみると、やはりデフォルトの設定だとそうなってしまうようである。自社の製品以外が混在していることを(いや、自社製品でも過去のものが混在していることも)全く考慮していない。さすがはMicrosoftである。まあ、こんな横暴で恥ずかしげのない自己チューな考え方をしてるからライバルをみんな叩き潰して生き残ったんだが。
▲6月14日(木)▼ →
少しずつInspiron 8000の設定をする。さすがに32GBで1区画というのはあんまりなので、パーティションの分割をすることにする。しかし、1回しか行わない処理のためにPartitionMagicのような高価いソフトを買うわけには行かない。そこで、セカンドハードディスクをブチ込んでOSをインストールし、そこから起動してパーティションを切り直すことにする。
たぶん一度しか使わないソフトのためにそんなに金を出すわけにいかないよな。ここは、知恵と力と勇気(笑)で何とかすることにするのである。それに、ソフトとか買いに行ってたら、また使えるようになるのが遅くなるからね。パソコンは「時価」なので、買ってすぐ使わないというのは、それだけで損なのだ。
まずはセカンドハードディスクを装着しなければならないが…どこに入れるんだろう。セカンドベイに入れるはずなんだが。どうやら、FDDを抜いてそこに入れなければならないらしい。発注時にはそういう注意はなかったぞ。まあ、ノートなんだから仕方ないんだろうね。フロッピーは緊急時しか使わないだろうから、別にいいんだけど。普段はサーバのFDDが使えるし。
Windows2000のインストールを開始するとプロダクトキーの入力を求められた。ふつう、Windowsのマニュアルに印刷されているものなんだが、箱の中を探してみてもそういうモノは見つからない。えー、「このマシンのOSは正規品です」というようなことを堂々と言っていたような気がしたんだが。これはサポートに問い合わせないといけないか。で、問合せ番号はどこに書いてあるんだ…ドキュメントを読んでると、マシンの背面に記載しているとか書いてある。んー、マシンの向こう側なんてインターフェースの端子ばっかりっすよ。ひょっとして、と思ってマシンを裏返してみると…あ、Windowsのプロダクトキーが書いてある。何でこんなところに貼ってるのかね。このために無駄なサポート費用が発生してるんじゃないかと思ってしまうんだが。
セカンドハードディスクから起動してみると…うむむ、画面が狭いぞ。VGAになってしまっている。画面のドライヴァがうまく設定できてないんだろうけど、どうすればいいんだろう。仕方がないので、内蔵ディスクの内容を丸ごとコピーしてみることにする。
コピーを開始してから気がついた。たぶん設定ファイルの中にはドライヴの情報を持っているものもあるだろうから、ひょっとしたら矛盾が起きる可能性もある。こりゃ立ち上がっても無茶苦茶になる可能性もあるぞ。起動してみると、画面が広くなってそれらしく起動したが、やっぱりどうも変だ。またセカンドハードディスクにOSをインストールしなおすのである。馬鹿みたいだな。
そしてセカンドハードディスクから起動し、内蔵ハードディスクのパーティションを切り直そうとしたら、システムパーティションなので削除できないと言われてしまった。どーすりゃいいんだぁ…とか叫びながら、1時間ほど悩む。システムパーティションを移動できないかとかWeb上で検索しても、そういう情報は見つからない。それらしき情報を眺めていたら、気がついた。ハードディスクから起動してるからいけないんであって、CD-ROMから起動すればいいんじゃないだろうか。起動ドライヴを変更してCD-ROMから起動すると…おお、何とかなりそうだ。内蔵ディスクのパーティションを削除し、OS用に3GBのパーティションを作ってそこにWindows2000をインストールする。
それだけだとVGAで立ち上がってしまうことになるので、パーティション削除前に退避していた内容を戻さないといけない。そこで、セカンドディスクから起動しようとしたら…あらら、内蔵ディスクから立ち上がってしまった。どっちも「Windows2000」と書いてあるから区別できないんだよぉ。けっきょく、ドライヴァの設定とか何とかを一からやりなおすことになるのである。保管してるのを戻せばそれだけで終わりなのに(泣)。
そして、セカンドディスクから起動して当初の内容を復旧し、また内蔵ディスクから起動しなおして残りのディスク領域のパーティションを切ろうとしたのだが…Windows2000ではパーティションを4つにしか分けられないようだ。しかも、メインのディスクの先頭にわけの分からないパーティションができている。起動用の情報が入るパーティションらしいが、だったら、システムディスクから取得している情報はそこに入れておけばシステムディスクは削除できないなんてことはなくなるんじゃないのか?
けっきょく、内蔵ディスクは3つ、セカンドディスクには4つのパーティションしか使えないのか。OSのパーティションを除けば、あとは2つと3つである。データとプログラムは内蔵ディスクに大きなパーティションを作ってそこに一緒に入れるしかないか。スワップとブラウザのキャッシュはそれぞれ独立したパーティションにしたいのだが、内蔵ディスクの残りは1つだからスワップのパーティションはセカンドディスクに入れるしかないか。セカンドディスクなしでは起動しなくなるな(苦笑)。EPWINGの辞書を入れる圧縮ドライヴとか書き換えの多いデータを入れるパーティションなんかはセカンドディスクで全く問題はないんだが。
そうこうしていると3時を過ぎてしまった。馬鹿である。
▲6月15日(金)▼ →
例の小学校乱入刺殺男、朝日の朝刊によると動機は「元妻ら困らせるため」とか言っているようだが、そんなもんじゃないだろう。そんな動機だったら、小学生の女の子を背中からあんなに深く何度も刃物で刺したりしない。根本的に、自分の手で無抵抗な他人が傷つき苦しむのが嬉しい人間なんだろう。他人の身体に刃物を突き入れるというのは、マトモな人間にはなかなかできるものではありませんよ。それを何度も何度も。私としては、人権派の人たちが何と言おうと、こういう人間を生きたまま社会に出してはいけないと思うものであります。
最近、息子は数の概念が理解できてきたようである。今は、列車が何両編成かということが興味の中心のようだ。電車の本を開いては車両の数を数えている。オモチャの車両を並べては、数を数えている。「いち、に、さん、し、ご、ろく…ろくりょうへんせい」「いち、に、さん、し、ご、ろく…ろくりょうへんせい。いっしょやなー」とか言っている。いちおう、違う電車でも「数」という抽象的な属性を比較してそれが一致しているという認識ができる程度には進歩しているようだ。「いち、に…にりょうへんせい。すくないなー」とか言っているので、大小比較もある程度はできているようである。しかし彼は、数えているときに親が自分の方を見ていないと「いちー、てゆーてんの!」と怒る。怒らないでくれよ。キミが数を数えられることはわかったからさあ。
▲6月16日(土)▼ →
今日も、ひととおり身体を動かして新しいパソコンの設定で一日が終わる。数十もあるソフトをいちいちインストールして設定をやり直すのは、ちょー面倒臭い。とくに今回はOSの系列が変わるから、動作するかどうかも確認しなければいけないしなあ。
買ったソフトはパッケージを部屋から探し出して来ないといけないし、オンラインソフトは最新版をネット上から探し出してこないといけない。しかしどうして市販ソフトのパッケージというのはあんなにデカいのだ。中身はCD-ROM一枚だけだったりしてスカスカなんだがなあ。ひととおり探し出してきたら両手一杯に抱えて階段を上らないといけない羽目になってしまった。
カミさんは頭が痛いとか言っている。明日は東京でイヴェントなのに大丈夫なんだろうか。まあ、どんな状態になろうとも行くヒトなんだけどね。
Windows2000になってから、IEの使用中にシステム全体が固まってしまうことはなくなった。Windows98SEでは頻繁にこれが起こって非常に腹立たしかったのである。しかし、操作しているとプルダウンメニューが消えたはずなのに影が残っているのがイヤンな感じ。この程度のバグも直せないのか、Microsoftという会社は。やっぱりSP2を入れるかなあ。でも、Microsoftのことだから、修正版を入れるとかえって状況が悪化するということも十二分に考えられるからなあ。悩ましいことである。だったらMicrosoftのOSなんぞ使うなと言われそうだが。
あと、起動時にUSBマウスを認識してくれないのも鬱陶しい。起動後に挿し直さないと使えないのである。何なんだ、これは。やっぱりMicrosoftっちゅう会社はUSBとかPCカードみたいに動的に認識させなきゃいけないデヴァイスの組み込みは下手糞だねえ。仕方ないから我慢して使うのに慣れちゃってるけど、MicrosoftのOSは乗り換えるたびにいちいち「馬鹿か?」と思わせてくれますなあ。Macではこんなことなかったんだが。
ディスクの容量が増えたので、広辞苑は前のマシンでは電子ブック版だったのをEPWING版にできたし、研究社の新英和・和英中辞典も入れられたのは嬉しいんだけどね。あ、これはハードウェアのメリットか。まあ、ハードウェアの選択肢が多いからWindowsを我慢して使ってるようなもんだからな。MacOSも、対応するハードウェアが少ないからあれだけ安定していたという見方もできるわけで…
カミさんは明日東京で開催されるイヴェントに行くのに夜行バスを使うので、今夜遅くに出ていった。しかし息子は見送りもしない。拗ねてるのかなあ。
▲6月17日(日)▼ →
今日はカミさんはいない。息子は熟睡しているので、引き続き新しいパソコンの設定をする。USBの外付けDVD-RAMドライブを繋げるようにした。発売当時に存在しなかったOSにも対応できるようにサポートしてくれてるのね。売れてしまえばおしまい、というわけにはいかないのは大変だなあ…などと、他人事のように言う(微笑)。どうも前のマシンにこのドライヴを繋ぐとOSが終了しなくなったりするので、新しいマシンに繋ぐのは嫌だったのだが、古いマシンに繋いでネットワーク経由でアクセスしているとやはり遅いので直接繋ぐようにしたのだ。なんせ、DVD-RAMに入っているデータを新しいPCに入れる処理が、一晩走らせても終わってなかったからなあ。新しいマシンに繋いでみると、Windows2000では標準のドライヴァを使うということで、かなりいい感じである。前のマシンでは、USBであるにもかかわらず、マシンの起動時に繋いでいなければ認識しなかったのだが、Windows2000環境ではホットプラグになるようである。これだけでも有り難い。
やはりUXGAの画面は広大である。思えば私が最初にウィンドウシステムに触れたのはこの解像度の21インチCRTを装備したUNIXワークステーションだったな。やはりマルチウィンドウ・マルチタスクをやるにはこれくらいの広さは必要だ。10年以上経ってやっと個人用でこの解像度が使えるようになったということか。これだけ画面が広いと、ツールバーを出してても狭苦しくないな。今までは「メニューから選択できる機能なのに何で貴重な表示領域を潰してこんなにゴテゴテとツールバーなんか表示するんだ」とか思っていたのである。しかし、UXGAに慣れてしまうと、XGAのThinkPadの画面の文字やアイコンでさえ「で、でかい」と感じてしまう。新しいマシンでもFIVAよりはピクセルは大きいはずなんだけどね。
昼前になって息子が起きてきた。居間の食卓の上はノート2台とDVD-RAMドライヴを拡げているので、台所のテーブルで朝食を食べることにする。彼は、いつもと違うので楽しそうである。そして食べ終わると私の新しいマシンを覗き込んで「ぼく、しょーぎ、したい」と言いだした。まあ、Webブラウズは古いマシンでできるから別にいいんだけど、どう指せばいいかいちいち訊いてくるのが煩い。まあ、まだルールがわかってないからなあ。早く自分で考えて指せるようになってくれ。そうなると、親子でお互いのマシンを使ってネットワーク対戦ができるかな。息子は3種類ほどの将棋ソフトを倒すと、今度は「どらえもんのびでお、みたい」と言いだした。まあ、こっちとしてもそれが一番ラクなんだけどね
ヴィデオの再生が終わったので、息子を外に連れ出すことにする。自分で自転車を運転させてやろうと「買い物、行こか」と言うと、彼はもう行く気になっている。用意をしていると、玄関のチャイムが鳴った。近所の子が遊びに誘いに来たのである。しかし彼は「かいもの、いく」と言って、行きたくない様子である。ちょっとは子供同士で遊んだ方がいいと思うんだがなあ。子供だけの世界に放り出すのは親としては不安なんだけどね。自転車で遊ぼうとか言っているので、車を避けられるかどうかも心配だしなあ。そうこうしている間にも、クラクションを鳴らして家の前を車が通り過ぎてゆく。茶髪のアタマ悪そうな若い男2人組が「邪魔だ」という目でこちらを睨んで走ってゆくのと目が合った。このあたり、最近は馬鹿そうな車が増えたからなあ。
息子は迎えに来た子供たちに「おやつかけてもいいよ」とか言っている。ドラえもんのヴィデオの中で言っていたセリフである。そんなことを言っても他人にはわからないぞ。案の定、一緒に来ていた女の子たちは「何や、コイツ」というような目で息子を見ている。うーむ、まだまだ他人とのコミュニケーションが下手だなあ。何を言ってもわかってくれる家族と一緒にいるのがイカンのかねえ。こっちから進んで理解してもらわないといけないような環境に放り込んだら引きこもってしまいそうな気もするんだけど。
けっきょく、「また誘いに来てな」と言ってお引き取り願うことになる。そして、彼に自転車を運転させて近くのスーパーまで買い物に行く。ずいぶん自由に運転できるようになっている。追いかけるのも大変だ。まだブレーキを使えないみたいだからねえ。止まるときには右足を地面に擦りつけてその摩擦で止まっている。最初のスーパーでC.C.グレープを安売りしていた。238円だから、それほど安くもないのだが。それでも息子はすっかり買う気である。買い物かごを取りに行くと、自分で持つという。C.C.グレープの箱を積んであるところに行くのに道を間違えると「こっちや」と言って私の手を引っ張る。ああ、すまんすまん。
夕方になって息子が「おなか、すいた」と言いだした。かなり切迫しているようである。今日はまだ朝飯を食っただけだったからねえ。今夜はインスタントラーメンを作ってやろうと思っていたのだ。以前に買ったインスタントラーメンは私が使わないといけない…と思っていたのだが、見てみると一袋しか残っていない。あれ、カミさんが使ったんだろうか。まあ、一袋あれば充分だ。準備を始めると、息子が興味津々な様子でやってきた。何をするのか訊くのでラーメンを作るのだと言うと「ぼく、できるまでまつよ」と言ってくれる。そうか、偉いなあ。まずは冷蔵庫の中から使えそうな野菜を探し出し、切って煮込む。柔らかくなるまで時間がかかるが、息子は椅子に座って大人しく待っている。あとは納豆と、昨夜の残りの総菜。安上がりなものである。息子は自分の食器に入っているものを平らげて「ぼく、はやく、たべたよ」とか言っている。どうやら、この後に甘いものを食べることが可能であることをアピールしているらしい。
九州で叔母が持たせてくれた息子への土産のお菓子を出してくると、彼は「これ、あますぎて、たべられへんねん」とか言っている。和菓子だからねえ。でも子供のくせに、そういうことを言うか? 母親がそう言ってたから、それを聞いて覚えたのだろうか。「ぼく、ほかのあまいもん、たべたい」とか言っているが、無視する。甘やかしてはいけない。
カミさんからPHSにメールが届いた。19時ののぞみに乗るそうである。だったら帰り着くのは22時半だな。それまでに息子とシャワーを浴びて寝ることにしたいのだが、彼は甘いものを食べられなかったので拗ねている。「シャワー浴びて、C.C.グレープ飲んで、歯ぁ磨いて、寝よか」と言うと、急に目を輝かせて起き上がるのである。現金なヤツだな。浴室では先に彼の身体を洗って外に出すと、自分で身体を拭いて居間に上がってパジャマを着てくれる。楽になったものである。私が自分の身体を洗っていると、パジャマに着替えた彼が下りてきて「しーしーぐれーぷ、とーちゃんのぶんも、いれてあげたよ」と言った。おう、すまんなあ。まったく、楽になったものである。
しかし疲れた。何でこんなにしんどいんだろう。別にそれほど疲れるようなことはしていないはずなんだが。考えられるとしたら、走って息子の自転車を追いかけてたくらいだけどなあ。あの程度で疲れるのか。やはり歳か。
息子にアトピーの薬を塗ったり歯を磨かせたりしていたら22時半になってしまった。息子が寝室への階段を上り始めたところでカミさんが帰ってきた。楽しかったそうである。それはよかったね。彼女が風呂に入っている間に息子を寝かすのである。
▲6月18日(月)▼ →
今朝は6時過ぎに起きて必死で日記を書く。ここのところ、全く更新できてないからね。でも、なかなか思うように書けない。ブランクのせいか、まだショックが残ってるのか。7時過ぎにカミさんが起きてきた。イヴェント明けだから今朝は寝坊すると思ってたんだがなあ。気分が高ぶっているそうである。後で揺り戻しが来なけりゃいいけどね。7時半になってカミさんは息子を起こしに行ったが、彼は母親に抱きかかえられて下りてきた。なかなか起きなかったそうである。居間に来てからも床に寝そべってじっとしている。鼾さえかきそうな勢いである。昨日は遅くまで寝てたし、それほど身体も動かしてないし、寝たのもいつもより遅いということはなかったはずなんだがなあ。
今朝になって一通りのバックアップが終わったのでDVD-RAMドライヴを取り外そうとすると、「使用中なので取り外せない」と言われてしまった。うーむ、ちゃんとしたUSBドライヴになったと喜んでいたんだけど、そうでもなかったのか。
今日は昼休みに職場近くの書店で「技人ニッポン」(日本経済新聞社編:日経ビジネス人文庫)を買った。世の中にはこういう技能があると一通りは把握しておいた方がいいと思うからね。でも、いつ読めるんだろう。
今夜も私が息子を寝かすが、なかなか眠ってくれない。最近、とみに寝にくくなっているような気がするな。
▲6月19日(火)▼ →
今朝は寝室の雨戸が開いていたので5時頃に目が覚めた。そのまま起きてもよかったのだが、起きられず結局7時半過ぎになってしまった。朝食を食べ、必死で日記を書いて上げる。おざなりなものである。起きたときには昨日ほどジメジメしてないと思っていたのだが、家を出る頃にはもうカッターシャツの内側がベトベトしている。今日も過ごしにくそうだね。
今日は職場近くの書店で「死物学の観察ノート」(川口敏:PHP新書)を買った。何となく面白そうだったのである。哺乳類のペニスについて1章を割いてあったせいではない、と思う。まあ、そういう理由で本を買えるようになったということは、調子が戻ってきたということなのかな。
今日も雨が降っている。カミさんに電話をかけると「今日、体の調子が悪くて…」と言うので「だったら、私は歩いて…」と応えようとしたら「料理をする気力がないから外食していいかしら」と言われた。ついでに迎えに来るそうである。待ち合わせ場所はいつもの古本屋。しかし、予定の時間が過ぎてもなかなか妻子はやってこない。駐車場を見ると、カミさんの車が停まっていたのだった。なんでも、息子に一人で店内を確認しに行かせたのだが、すぐに出てきて「おらへん」と言ったらしい。一人で店の奧に行くのは怖かったんだね。
カミさんは外食するのもしんどいと言う。やっぱり、日曜日のイヴェントの反動だろうねえ。そこで、そのまま家に帰って彼女は料理を始めた。料理をするのがしんどいと言ってたんじゃないんだろうか。そういうことだったら、私がスーパーで総菜を買って歩いて帰ってきたのに。
食事を終えるとカミさんは一人でシャワーを浴びて寝てしまった。私も息子とシャワーを浴びて寝かせなければならないのだが、パソコンをいじっていると遅くなってしまった。息子は「はやく、ねようよー」と言っている。おう、すまんなあ。息子の身体を先に洗って、後は自分でやらせる。私が自分の身体を洗い終えて上がってゆくと、カミさんが起きていた。あらら、疲れてたんじゃなかったのか。訊くと、息子が起こしに来たそうである。
Windows2000にしたためかCDの再生中に最前面のウィンドウを切り替えても音跳びしない。まあ、こういうアタリマエのことができたのを感心しているということ自体がWindows98のタコさ加減を表しているのだが。
うがー、何じゃこりゃー! IE5.0で「お気に入り」のプルダウンメニューを表示させたら、メニューが全部表示されないじゃないか。まだ画面には表示する余地があるのに、何で表示させないんじゃぁ。しかも、最近使っていない項目を隠すならともかく、明らかにさっき使った選択肢が隠されている。馬鹿か。さすがはMicrosoft。しかも、このオプションの解除方法がよくわからないときている。ひょっとして、オプションでさえないのか?
▲6月20日(水)▼ →
今日は午前中で仕事を終える。15時から先日の目眩の原因を調べるためにMRIの検査があるのである。造影剤を使うと言われているのだが、そのために昼食を抜いてくるように言われている。注射はイヤだなあ、でも昼食を抜けと言われてるくらいだから飲むのかなあ、いやそれじゃすぐに頭部の血管まで到達しないんじゃないだろうか、まさか首の動脈に注射されたりしないだろうなあ…などと思いながら行く。自転車で10分くらいの距離なので雨が降るとイヤだなあ、とかも思っていたのだが、職場から帰るときには降っていなかった。
家に帰って病院に行くまでの間パソコンを使ってて、大変なことに気がついた。PCの画面の表示密度が細かくなってから「どうも画面に目の焦点が合いにくいなあ」と思っていたのだが、右目がちゃんと見えていないようなのである。片目ずつ瞑って見てみると、右目で見たときに視界の中心部に靄のようなものがかかっている。明るいものを見た直後のような感じである。右目と左目の見え方が違うので、両目で同じところを見ることができなくなっていたのである。もう、身体中ガタガタですな。
この日記もタイトルを「子育て日記」から「肉体崩壊日記」に変えた方がいいかもしれない(苦笑)。人間は40年も50年も生きられるように設計されていないというのが私の持論だが、それを自分の肉体で証明しなくてもいいと思うんだがな。まあ、大局的にはそうでも、個人的には長生きしたいからなあ。
病院に行って眼科の診療も受けられないかと言ってみたが、眼科は午前中のみだそうである。また仕事を休まなきゃいけないか。
MRIは地下にあるそうである。かなり待たされた。前の患者の検査が押しているようだ。本を持ってきてよかったな。スッコン、スッコン、スッコン、スッコン……という音が絶え間なく響いている。ポンプの音なんだろうか。しばらくすると検査技師の兄ちゃんが出てきて検査着に着替えるように言われる。着替え終わった頃になって前の患者が出てきた。眼鏡がないのでよく見えないが、茶髪のにーちゃんのようである。こーゆーヒトたちは、身体は悪くなさそうに見えるんだけどねえ(こらこら)。
検査台の上に横になり、頭を固定される。造影剤はやっぱり注射されるようである。イヤだなあ。そんなモノを血管に注入されるのは。アレルギーが出る人もあるらしいしなあ。まずは造影剤無しで撮るそうである。「何かあったらこれを押して下さい」と言われて、ホースの先についたゴムマリのようなものを握らされる。そうか、磁場が強いから機械式のボタンは使えないのね。検査台ごと検査装置の中に挿入される。狭いところで動けないのは全く苦にならないのだが、スッコン、スッコンという音をバックにゴンゴンゴンゴン…という音がときどき聞こえるのがうるさい。ゴンゴンの音がだんだん速くなってきて、最後にはビーンという連続した音に聞こえるほどになる。なかなか退屈である。前に人間ドッグのオプションで受けたときは眠ってたんだけどなあ。
ドアが開く音がして検査技師の兄ちゃんが入ってきた。検査台を引き出される。そのまま造影剤を注射されるようである。平衡感覚の検査の時のように看護婦さんが来てくれるのかと思ったのだが、どうやら男性のようである。頭を固定されているので検査技師かどうかはわからない。右腕にするんですか。イヤですねえ…と思っていたのだが、これが、イタイっ。にーちゃん、あんまり注射、慣れてないんじゃないかぁ? 痛い痛い痛い痛い。早く針を抜いてくれっ。しかし、針を抜いてもいっこうに痛みが治まらない。イテエよー。痛みを訴えると、貼り付けてある脱脂綿をめくって「漏れたりはしてませんよ。金属で針が太いですからね」と言われてしまった。こらー、そんな太い針でないと入らないようなモノ、他人の血管に入れるんじゃないっっ!
また検査装置に挿入され、数分経ってやっと我慢できる程度の痛みになってきた。造影剤による身体の急性の異常はないようだ。そしてまた退屈な時間を過ごし、解放される。会計で金を払うとき、料金に愕然とする。8,250円? まあ、高価い機械を使ってるのはわかりますけどねえ。保険に入ってなかったら破産だよな。こんな痛い目にあって高価い金を取られたんじゃ、感情的に納得できないな。それで異常が見つかって手術とかになったら、もっとイヤだが。
家で夕食時にカミさんが「ビール飲む?」とか言いだした(実際には発泡酒なんだが)。まあ、今日は暑いからねえ。彼女は飲んで「酔った〜」とか言っている。「こんな缶、半分で酔うってことは…」と続けたので「幸せなことだよ!」とツッコむのである。そう、世の中には酒に強いということを偉いと思っている人も多いようだが、少ない量で気分良くなれる方がいいに決まってるぢゃないか。
今日も新しいパソコンにいろいろとソフトをインストールしている。Shockmachine、午後のこ〜だ、CD2WAV、UNZIP32.DLL、T-Time…T-Timeのインストールの途中でエラーになって焦ったが、Windows2000でそうなるのは既知の現象だったようだ。しかし、その時点で存在していなかったOSの上でも動かないといけないというのは大変ですねえ。いや、OSがヴァージョンアップすることにより互換性がなくなるのが問題なんだな。汎用機だったらOSをヴァージョンアップしてそれまで動いていたソフトが動かなくなったら大問題だったけど、Microsoftはそういうこと気にしてないように見えるからなあ。
お気に入りのメニューをすべて表示させる方法をやっと見つけた。しかし、ヘルプを見てもぜんぜんわからなくてWebで検索しないと見つからないとは、悪意があるとしか思えない。だいたいが、「個人用に設定した[お気に入り]メニューを使用する」というチェックボックスの説明を見ても全然意味がわからないぞ。どう考えたって、ログインしたユーザーによってお気に入りの中身を変えるという設定にしか読めないんだが。私がおかしいんでしょうか?
新しいパソコンで、デジカメで撮影した画像を観る。1,360×1,024ピクセルの画像でも縮小せずに全体が見えるのが嬉しい。これがディスプレイをUXGAにした理由の一つなのである。先日の「関西私鉄乗り放題マラソン」の時の写真をカミさんに見せていたら、「えっ、こんなのにも乗ってたの」とか言われてしまう。日記には詳細に書いていたはずなんだが。
今夜は息子は母親と一緒に寝るという。しかし彼は寝室に上がってしばらくすると一人で下りてきた。今夜も眠れないのか。最近は私と寝たときも私が眠った後に一人で下りていくことがあるみたいだからなあ。しばらく居間でゴロゴロしていたが、やがて「さんがいで、ねる」と言って起き上がった。「おくっていって」と言う。そうか。じゃ、一緒に寝るか。私も眠いのである。カミさんが寝かせてくれるとわかってたら酒は飲まなかったんだけどねえ。寝室に入ってからも彼は転がったり歩き回ったり喋りかけたりしてくる。ついには眠っていた母親に「うるさい!」と怒鳴られるのである。
狼谷辰之 | 新書館*ウィングス文庫 |
対なる者の誓い |
¥620+税 | ISBN4-403-54021-X |
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