2001年 7月上旬の日記
▲7月1日(日)▼ →
7時に目が覚めた。昨夜も息子がなかなか眠らずに「かい(痒い)」とか「いたい」とか言っていたような気がする。気がつくと階段の下で泣いていたので抱いて寝室に連れて上がった記憶があるが…何だったんだろう。一人で下りていって母親に怒られたのかな。
趣味でパソコンにいろいろと辞書を入れているのだが、大変なことに気がついた。EPWINGの辞書はいろいろ入れているのだが、国語辞典は岩波と三省堂の2社、英語の辞書も研究社と三省堂の2社の辞書しか入っていないのだ。1社よりはマシだが、2社でもちょっと不安だな。いちおう国語辞典は小学館の「スーパー・ニッポニカ[ライト版]」から国語大辞典が使えるんだが、あれは起動が遅いし他の辞書との串刺し検索ができないからなあ。やはりDDwinの串刺し検索は便利なのである。ということで、またEPWINGの辞書を買ってしまいそうで怖い。ハードディスクもまだまだ空いてるからなあ。
今日もカミさんが息子より先に起きてくる。二人でパソコンをいじっているが、息子はまったく起きてくる気配がない。近所の子が誘いに来たときにも寝ている。けっきょく、彼が起きてきたのは昼過ぎであった。母親が「オシッコせえ」と言うと小声で「…おねしょ、した」と言う。ありゃー、そんなになるまで寝てたのか。
来週の土曜日は、私は眼底検査をして一日役に立たなくなるだろうから日曜日に自分の用事をしなければならない。そこで、今週の日曜日は私が息子の相手をして来週はカミさんにお願いすることにする。そういうことで、今日は息子を連れて自然史博物館に行くのである。
帰りはカミさんに車で迎えに来てもらうということで、往きは駅まで歩いて行くことにする。「花、咲いてるで」「きれーやねー」とか言いながら歩いていたのだが、早くも息子は疲れてきたようである。あとどのくらいで駅に着くのか何度も訊いてくる。さすがに7月の13時過ぎの日差しは堪えるのかねえ。
駅に着き、ホームへの階段を上っていると客が降りてきた。電車が着いたようである。息子を抱き上げて階段を駆け上る。何とか間に合った。おかげで混んでいるいちばん前の車両に乗ることになってしまった。そこで、息子を運転席の後ろに立たせることにする。抱き上げなくても前が見えるようになっているのは有り難い。彼は「おもしろいなー」とか言いながら前を見ている。遠くに電車の影が見えたので「あれ、何かな?」と訊くと彼は「ひがしいこまゆきの、ふつう」と応えた。え、父ちゃんは電車があることしかわからないぞ。気温が高くて大気の状態が悪いから双眼鏡を使ってても確認する自信は無い。しかし、やってきた電車は彼の言ったとおりであった。何でわかったんだろう。ひょっとして、前の駅の向かい側ホームにある表示板を見たんだろうか。謎だ。
いろいろな電車に乗れた方がいいだろうということで、往きはJRで長居まで行く。天王寺で阪和線の電車に乗って出発を待っていると快速電車が入ってきた。息子が「てんのうじいきの、かいそくや!」と指さす。「どこ行きになるんかな?」とか言っていると彼は「かわった!」と叫ぶ。行き先表示が変わったのだ。「どこいき?」と訊くので「日根野行きだよ」と教える。よく知らない駅名なので、ZAURUSの乗換案内で確認してしまった。しかし彼はすぐに覚えてしまったようで、「てんのうじゆきが、てんのうじについて、ひねのゆきに、かわったなー」とか言っている。電車の行き先が変わるということは、彼にとっては大事件なのである。
JRの長居駅からは徒歩である。息子はあまり長く歩けそうにない雰囲気である。案の定、公園内で「やすもう」と言いだした。ホームレスの縄張り外のベンチを探して休む。しばらく休んで歩き出すとトイレがあったのでオシッコをさせる。手を洗うときに「顔も洗ろたら気持ちええで」と言うと自分で顔を洗って「きもちえーなー」とか言っている。そろそろ水分を補給して体温を下げないと危ないなあ…と思いながら歩いていると、アイスキャンディーの自動販売機があるのを見つけた。値段を見ると100円である。それだったら買ってやってもいいか。アイスキャンディーを舐めながらであれば、彼も文句を言わずに歩いている。
まずは「花と緑と自然の情報センター」という建物に入る。ここは無料のようである。けっこういろいろな展示物がある。しかし息子はあまり興味がないようだ。「うごかへんの?」とか言っている。標本になっちゃってるからねえ。引き出しから昆虫の標本を出して自由に触れる(プラスチックケース入りだが)コーナーがあったので、息子を座らせて引き出しを開ける。彼は「べんきょう、するの?」とか言っている。何でそういう判断になるんだろう。椅子に座るからなんだろうか、引き出しから教材を出すからなんだろうか。まあ、それでも彼は自分で標本を取り上げて名前を聞いてくる。やはり彼は甲虫の類が好きなようである。
別にこのままでもいいような気もしたのだが、せっかく来たのだからということで入場料を払って博物館に入る。入ってすぐにナウマン象の像が置いてある。その奧には恐竜の化石。息子と一緒に写真を撮ってやろうと思うのだが、大きさが違いすぎてなかなか同じフレームに入らないのであった。
しかし、やはり息子は博物館の静的な展示物はあまり面白くないようである。動きがないと興味を引かれないようだ。ボタンを押して電気が点くだけでも面白がってたりするんだけどね。インターネットで「昆虫関係の展示があるところ」という条件で調べてリストアップしたのだが、あまりよくなかったようだね。4歳児にはまだ早すぎたか。他にも小さな子供が来ていて遊んでたりしてたのだが、親と二人だけというのがイカンのかなあ。それでも、自分の知っているものを見つけると「あ、ごらいあすおおつのはなむぐり!」と声を上げて展示品を指さす。しかし、よりにもよって何でそういうややこしい名前の虫を覚えるのかね。展示室が暗いのも怖いようである。「もう、かえろう」とか言いだした。展示内容も巨大な骨格標本以外はあまり人目を引くものはない。まあ、入場料300円だからなあ。けっきょく、無料の「花と緑と自然の情報センター」にあった昆虫の標本を触ることができるところがいちばん息子に受けたような気がする。
しかし、疲れた。この状態でこれから駅まで炎天下を歩くのはしんどいので、しばらく座りたい。「花と緑と自然の情報センター」に備え付けの本が読めるコーナーがあったので、座って息子を膝の上に乗せ、昆虫の本を読む。この本は昆虫の名前がカタカナに加えて漢字でも載っている。なかなか面白い。
「花と緑と自然の情報センター」を出たところで、息子が私の手を引っ張った。公園の噴水から出た水が流れているところに行こうとしているようである。駅まで遠いからあまり回り道をしたくないんだがなあ。行ってみると、水の上にいっぱいアメンボがいた。これは展示物じゃないよな。息子は「あめんぼや」と言って大喜びである。ううむ、今日いちばん受けたのは展示物じゃなくて館外にいるアメンボであったか。やっぱり動いている虫がいいのね。16時近くであるが、帰り道も暑い。帰りも息子が音を上げないうちにアイスキャンディーを与えるのである。
予定より早く博物館を出てしまったので、少し遠回りして帰ることにする。カミさんは昼寝をしているはずなので、予定時刻より早く帰るわけにはいかない。途中で四つ橋線に乗り換えて四つ橋駅で降り、段差の小さいエスカレーターに乗ることにする。以前ここを通ったときに息子にはずいぶん受けてたようだからね。そこを4往復くらいする。息子は楽しそうである。やはり子供は金を使わなくてもこういうので楽しめたりするのであるな。
最後の電車に乗ってから、息子が顔をしかめてこちらを見ている。「オシッコか?」と訊くと胃のあたりを指して「おなか、いたい」と言った。アイスキャンディーを2つも食べさせたのはまずかったか。とりあえず、彼の腹に掌を当てて温める。すぐに回復したようである。しかし、今度は「おしっこ」と言いだした。慌てて途中の駅で飛び降りてトイレに駆け込む。用を足してまたホームで次の電車を待つ。そして、OTSの車両がやってきた。息子は「おーてぃーえすの、でんしゃや!」と声を上げる。その後もずっと「おーてぃーえすの、でんしゃ、のったなー」と言い続けている。どうやら、今日の彼のベスト体験は「OTSの電車に乗った」に決定したようである。何ともはや。
家に帰り、さっそく夕食前に昨日買った養命酒を飲む。すると息子が「なんで、のんでるん?」と訊いてくる。いつもと違うことをするのは何か理由があるはずなので、それを知りたいのである。「これは薬なんや」「なんの、おくすり?」「元気になるようにな」とか応えていたら、飲み終わった直後に「げんきになった?」と訊かれてしまった。ううむ、漢方薬というのは即効性は無いのだよ。「急には元気にならへんねん。少しずつ元気になるねん」と言ったら難しそうな顔をして考えていたが、理解してもらったんだろうか。
しかし疲れた。昼抜きだったからガス欠かなあ…とか思っていたのだが、やはり強烈な空腹状態だったようだ。そういう状態で少量とはいえ養命酒を飲むと胃の粘膜からジュワッと一気に染み込んでくる。これは、けっこう濃いぞ。それで腹を一杯にしたものだから、猛烈に眠くなってきた。半覚醒状態でフラフラしていたら、けっきょくカミさんに寝かされてしまう私であった。
▲7月2日(月)▼ →
昨夜は私が寝室で酔って寝ているところに息子が母親に連れられてやってきたようだが、彼は寝ている私の上に乗ってきて「ねーねーとーちゃーん、はくぶつかん、おもしろくなかったねー」と何度も言ってくるので「うるさい!」と怒鳴った記憶がある。畜生め、あれだけしんどい思いをしたのに…ブツブツ。昨日カミさんの車に乗ってから彼女に「動かへんから、あんまり面白なかったみたいやね」と言っていたのを聞いていたようだ。ううむ、けっこう親の考えをそのまま受け入れてしまうものなのだなあ。彼は怒鳴られると自分の布団の上に行ってじっとしていたようだが、ちょっと可哀想なことをしたかな。興味のあるところに連れて行ってやれなかったのは私のせいだしなあ。
今朝も彼は「おーてぃーえすの、でんしゃ、のったなー」と言っている。「おーてぃーえすの、でんしゃ、ざせきが、かわってたなー」とか言う。「どう変わってたん?」と訊くと「あおと、みどりやった」と応える。ほう、自分の発見したことを他人に理解できる言葉で伝えられるようになっているな。偉いぞ。これが人間として最も大事な能力だからね(と言ったら言い過ぎか)。
今日も通勤中には引き続き「夢魔」(異形コレクション:光文社文庫)を読んでいる。往きに浦浜圭一郎氏「夢の目蓋」を読み終えた。これは良かったですね。新人だそうですが、素晴らしい表現力だと思います。帰りに森真沙子氏「大鴉」を読み終えた。ホラー好きな人は怖いのかもしれないが、私は何も感じないな。
今日は暑い。朝、職場に入っても背広の中の温度と湿度がなかなか下がらない。冷房が効いているのだけどねえ。いつもは肌に触れる空気の温度が急変するのが嫌なので背広を着たままでいるのだが(ZAURUSやPHSを身体から離すと不安だという説もある)、今日は脱いでしまったぜ。
今日は月初なので今日中に提出しなければならない伝票があったのだが、部下から出てくるのが遅れて帰るのが遅くなってしまった。家に着いたのは23時半。シャワーと食事を終えると1時近くになっていた。息子はすでに寝ているのでダラダラとパソコンをいじっていたら3時半になっていた。イカンなあ。
▲7月3日(火)▼ →
昨夜は遅かったので今朝は8時近くまでダラダラと寝ていた。息子も熟睡している。抱きしめても、くすぐっても起きない。「起きろ!」と声をかけると、やっと目を開けた。昨日はよく寝たんじゃなかったのか?
息子は起きてから「なうまんぞう、おったな」「なうまんぞうの、ほねも、あったな」「せきたんも、あったな」「きかんしゃが、みれたな」とか言っている。なんだ、面白くなかったと言いながら、けっこう覚えてるじゃないか。
朝食前に養命酒を飲んでいると息子が「すこし、げんきになった?」と訊く。そうだね、まだ本人にはよくわからないんだけどね。
今日も今日とて「夢魔」を読んでいる。往きで朝松健氏「妖霊星」を読み終えた。やっぱり歴史物はイメージが湧きにくいなあ。帰りに牧野修氏「いかにして夢を見るか」を読み終えた。たしかにスゴいが何だかよくわからない。まあ、スゴいというだけでスゴいんだろう。こういう作品は評価が難しいなあ。
睡眠不足のせいか、ノドと頭が痛い。数ヶ月前はこの程度の睡眠時間が普通だったんだがなあ。弱ってるんだろうか。
最近ちょっと遅くまで仕事をするようになっている。今日も家に着いたのは21時過ぎであった。家に帰ると息子が「あと、ふたつねたら、ぷーる」とか言っている。もうすぐプール開きらしい。養命酒を飲むとダウンする可能性があるので、昨日から食事前にシャワーを浴びることにしている。カミさんに首が痛いので息子を一緒に入れてほしいと頼まれた。まだ入ってなかったのか。私も体調が悪いので頭まで洗ってやれないけどね。以前は息子の顔を洗うのは難しかったのだが、今はシャワーで顔に水をかけてやると自分の掌でゴシゴシやっている。偉いものである。子供にはなかなか難しいんじゃないかと思うんだが。彼も「ぼく、じょーずにできた?」と訊いてくる。「そうやな、上手やな」と応える。これも親バカか。
息子は今夜は父親と寝ると言っている。体調が悪いことでもあるし、今日は夕食を食べてすぐ、パソコンにも触らずに寝るのである。寝室に入ると彼は「ぼく、こんどねー、きたかがやいき、のりたい」と言ってくる。以前彼に「よつばしせん、すみのえこうえんいきと、にしうめだいきがあるの?」と訊かれたときに「北加賀屋行きもあるで」と応えたのを覚えているのか。何でそういう些末なところにこだわるのかね。たしか北加賀屋行きはかなり本数が少なかったはずなんだが。
▲7月4日(水)▼ →
目覚ましの音で目が覚めた。7時半近くである。昨夜は何もせずに早く寝たのになあ。慌てて起きるがほとんど何もできない。カミさんに「なんだ、日記更新してないんじゃないの」と言われたので、朝食後に急いで短いのを書いて上げるのである。
今日も通勤中に「夢魔」を読んでいる。往きに村田基氏「ナイトメア・ワールド」を読み終えた。これは面白かった。ホラーでもこういうのは好きだなあ。帰りに小林泰三氏「脳喰い」を読み終えた。やあ、これはSFだ。何だかイーガンみたいだな。イーガン的な「現実とは何か」という問いかけもSFのガジェットの一つになったということか。
今日も暑い。昼休みにビルの外に出るとカンカン照りでしかもほとんど影ができてない。意外と大阪も北回帰線に近いのだなあと思ったことであった。
家に帰ると息子が「あと、ふたつねたら、ぷーる」とか言って母親に「一回寝たからあと一つや」と訂正されている。「ぼく、およげるで」「ぼく、さかなみたいに、およぐで」とか言っている。ホンマかいな。よっぽど楽しみらしい。
今日も私が息子を寝かせる。絵本を読んで電灯を消した後、「お月さん見るか?」と言うと彼は「うん、みる」と言って起き上がる。今夜は、暗い部屋にいると蒼い光が窓から射し込んでくるくらい、いい月夜なのである。南向きの部屋に行き、しばし親子で月を眺める。息子は月の横で輝いている明るい星を指さして「おほしさんも、ある」と言う。あの赤い光は火星かな。「あれ、なに?」と訊かれるので「火星ちゃうかな」と応える。あとで調べてみると、やはり火星が衝であった。こういう最新の情報を簡単に得られるとは、やはりインターネットは素晴らしい。息子に嘘をつかなくてよかった。
▲7月5日(木)▼ →
今朝も7時過ぎまで寝ている。身体の節々がギシギシと音を立てている。エアコンをつけて寝てるせいかなあ。日記を書いていると妻子が下りてきた。息子は元気である。母親に今日はプールだとか言われたかな。
今日も通勤中に「夢魔」を読んでいる。往きにかんべむさし氏「笑顔で待つ人」と小中千昭氏「集団同一夢障害」を読み終えた。「笑顔で待つ人」は、意味はよくわからなかったけど、引き込まれて読んでました。昨日も帰りの電車で乗り過ごしそうになったくらいで。現実感が無くても筆力があれば作品として成立するんだなあ、という当たり前のことを再認識したのであった。「集団同一夢障害」もなかなか楽しんで読んでたんだが、今の時代にこの終わり方ではちょっと物足りないな。
うーん、引退して芸能界入りですか。あの一言が一時的にウケただけだから、それほど長続きはしないと思うんだがなあ。芸なんてあるんかいな? それほど「使える」場所もないと思うし。お兄ちゃんもそうだけど、芸能界はそれほど甘くないと思うぞ。
私が食事を終えるとカミさんは息子に「どっちと寝る?」と訊く。彼は「おとーちゃん…」と応える。今夜もパソコンをいじれずに寝ることになるか。彼は今夜も月を観ると言う。窓際に向かって歩きながら彼は「きょう、げっしょくになって、おつきさん、くらくなって、また、あかるくなるねん」とか言っている。ホンマかいな、そんな話は聞いてないぞ…とか思っていたら部分蝕ではあるが本当に月蝕があるのね。父ちゃんの負けだ。まあ、肝心の月は、曇っていてぜんぜん見えなかったんだけどね。
▲7月6日(金)▼ →
今朝も7時半近くまで寝ていた。4歳の息子と変わらんじゃないか。歳のせいで無理の利かない身体になってきたということなんだろうかなあ。だとすると、日常生活の優先順位も変えないといけないかもしれないな。とか思いながら日記を書いていたら8時半近くになってしまった。慌てて妻子を起こしに行く。その時点では道路には乾いた部分もあったのだが、やがて大粒の雨が降りだした。カミさんに車で駅まで送っていってもらうことになるのである。
引き続き通勤中に「夢魔」を読んでいる。今日は深川拓氏「ゆびに・からめる」を読み終えた。うわー、こりゃイヤラシイっすねえ。ぢょしこーせー同士ですか。こういう妖しさなら大歓迎…(こら!)。しかし、古臭い漢字が多いのは意識してのことなんだろうか。
ウチの会社の業績が落ちているので、ボーナスが少ない。文字通り雀の涙である。家のローンを払うと、今年の夏に法事で九州まで親子3人で往復する交通費にも足りない。おかげでこの夏のボーナス時のお小遣いは返上である。まあ、気合い入れてパソコン買ったからいいか。…でも、パソコンを新しくすると新たな周辺機器が欲しくなるのも事実なんだよなあ。
テレビで「魔女の宅急便」をやっていた。息子が観たいというので観せる。このテーマは少しキミには早いと思うんだけどねえ。でも、かなり集中して観ている。やっぱりあのホウキの「飛んでる」って感じはスゴいなあ。
カミさんがbk1で「ハリー・ポッター3」を注文できないと言う。私のマシンのIE5では可能のようなんだけどね。仕方がないので私のマシンで注文しようとするが、このサイトはCookieとか使って個人を識別しているようだから共用するのはあまり気持ちよくない。別のユーザを定義してログインしなおすのも面倒くさいので、私のマシンでネスケの4.7を起動してやってみる。IEとネスケではCookieは別のところに保存されるはずだ。すると、エラーになるのである。サーバに接続できないとか言っているから、やはりプロキシを通しているせいか。HTTP以外のプロトコルを使っとるんかい。そいつを通してやらなきゃいけないか。まずはネスケの設定でプロトコル1つ1つについてプロキシの設定をしてみて、どのプロトコルを使っているかを調べる。「Security」とかいうプロトコルにプロキシの設定をすると接続しようとするサーバが変わった。このプロトコルか。これをプロキシサーバで通してやらねばならないのだが、サーバ上で調べてみてもそういうプロトコルは見あたらないのである。どうしたもんかのう。しばらく悩んだが、IE5.0だと何の設定もしなくても動いているのでHTTPと同じポート番号を設定してみる。すると、通りましたよ。やれやれ。
▲7月7日(土)▼ →
今朝は居間のパソコンの前で気絶していた。まあ、今日は休みだからいいか。息子は食事中に「…ずぶぬれ」とか言っている。何なんだろうと思ったら「魔女の宅急便」の台詞であった。一回観ただけで台詞が入っちゃうのね。記憶力が減退している年寄りには羨ましいかぎりである。
今日は朝から眼科に行くのである。眼底検査をしたいと言われていたので、今日は用事を入れないようにしてある。受付は10時までなのだが、家を出たのはギリギリになってしまった。幸いにも雨は降っていないようだ。しかし、自転車に乗って走りだすと、日差しが眩しい。今こんなに眩しかったら、瞳孔が開いたらヤバいかもしれないな。眼鏡に装着する偏光フィルタ(ギョーカイ用語では「前掛け」というらしい)があったはずだが…戻って探している時間はない。それでも走っている間にやっぱりマズいような気がしてきた。受付に診察券と健康保険証を出してから取りに帰ることにする。いつもかなりの時間待たされるからね。自転車で普通に走って10分だから、急げば往復でも15分くらいだろう。必死で自転車を飛ばす。速度を上げると体温も上がる。暑い。しかし、家で心当たりのあるところを探したのだが、けっきょく発見することができなかった。馬鹿みたいだな。急いで病院に戻る。到着したときには受付から20分の時間が経っていた。
待合い場所に行っても全く名前を呼ばれないので、まさかキャンセル扱いになってないだろうな…と不安だったのだが、けっきょく名前を呼ばれたのは受け付けられてから1時間ちかく経ってからであった。そして視力と眼圧を測って、瞳孔を拡げる目薬を点眼しながらそれからまた1時間。ううむ、これじゃ受付が10時までというのもうなずけるな。診断結果としては、水ぶくれもないし、最初は0.8だった視力が今日は1.2になって良くなってるから、しばらく薬だけで様子を見ようということになった。
今日も「20世紀SF 4 1970年代 接続された女」を持って行っている。待っている間に「逆行の夏」(ジョン・ヴァーリイ:大野万紀)を読み終えた。水星の描写はまあ面白かったけど、テーマがなあ。やっぱりアメリカ人はすぐに離婚しちゃうんだよねえ。
帰りは…やはり眩しい。右目は開かないし、左目も前方10mの狭い範囲しか認識することができない。それでも自転車には乗るのである。途中でホームセンターに寄って前掛けを探すが、安いものでも1500円するのでやめる。パソコンを買って金がないのである。ボーナスも少なかったし。老眼鏡が百円ショップで売ってる時代なんだがなあ。
家に帰ると午を大幅に過ぎている。腹が減った。カミさんはお昼寝中である。食えるものはないかと探してみると、古そうな食パンを発掘した。賞味期限は7月3日である。ううっ、ここしばらく朝に食パンを食べるのは私だけというのは…仕方ない、2枚とも私が食べよう(食うんかい)。妙な臭いはしないし、充分焼けば大丈夫だろう。ジャムも朝食時に出したままテーブルの上に放置してある。最近のジャムは糖分を押さえてるからヤバいんだがなあ。
…とか思ってたら、ひどい下痢になってしまった。便器に座って動けない。そういえば、朝のパンも焼きが甘くてちょっとイヤンな感じだったんだ。私はともかく、子供は親の出すものは信頼して食うんだから、もうちょっとちゃんとやってもらわないと困るんだがなあ。そういえば、お茶も酸っぱいような気がする。何が原因だかわからないというのもイヤンな感じである。
そろそろ寝ようかと思っていたらカミさんが起きてきた。目の不自由な私は入れ替わりに寝るのである。
そして家に帰ってきた息子に起こされる。彼が甘いものを要求するので、カミさんに彼を連れてアイスクリームを買いに行くように言われる。彼女がチューペットを36個もまとめ買いしていたのだが、食べないように私がお願いしたのである。やっぱりポリマーを歯で囓るというのはいかにも健康に悪そうなのである。2軒スーパーを廻ったのだが、最初の店の方が安かったので戻る。息子は何で戻るのか疑問のようだったが「こっちの方がアイスクリーム安かったからな」と説明する。数十円のことなんだけどね。それでもジャイアントコーンが60円だったので6個買う。しかし、腹を下しているので私は食べられないな。
今夜はカミさんが息子を寝かせてくれる。今日も寝ないようならまた私が交代しなければみんな不幸になると思っていたのだが、風呂場から上がってくると彼はもう寝ていたのだった。
既存のコンテンツの更新もままならないのに、また新コンテンツを考えている。GIFファイルを作らねばならないのだが、例の特許問題で変換ソフトが軒並みネット上から消え失せている。Unisysにも困ったもんだ。世界中の人から卑しい会社だと思われるのは得策じゃないと思うんだがなあ。まあ、落ち目の会社だから仕方ないか。恥も外聞もないというヤツですな。私が就職した頃はまだ羽振りが良かったんだが。いろいろ調べてたらMicrosoft Photo EditorというソフトでGIFファイルを作れるらしい。で、これはOfficeのCD-ROMからインストールしなきゃいけないそうである。またCD-ROMを発掘しなければならない。めでたくGIFファイルができたときには5時半を過ぎていたのであった。…馬鹿だ。
▲7月8日(日)▼ →
今朝は息子に起こされてしまった。さすがに昨夜は遅かったので疲れている。
今日はカミさんに息子の相手をしてもらう約束なんである。浜寺公園に行ってミニチュアの汽車に乗せてやるとか言っていたのだが、急にプールに行くとか言いだした。そして私も荷物番として動員させられる。ううむ、今日は私は自分の用事をしたいから息子の相手をお願いしたんで、私が一緒に行かないといけないとなるとちょっと目的が違うような気がするんだがなあ。まあそれでも息子はプールに行けるというので喜んでいるようだ。それで起こしにきたんだろうけど。
車で市民プールまで行く。私は荷物番である。家で自分の用事をしたかったんだがなあ。何でこうなってしまったんだろ…まあ、たまには足の指の間を紫外線に曝すのもいいだろう。水着姿の小学生の女の子もいっぱいいるし(こら!)。
家に帰ると妻子は昼寝に入った。これでようやく自分の用事ができる。しかし、偏頭痛が酷い。立ち上がると左後頭部から首筋がズッキンズッキン痛む。それでも今しかできないのである。ここの日記以外のコンテンツも更新しようと思っていたのだが、これじゃ無理だな。
息子はずっと「かいゆうかんのでんしゃ、みたなー」「のれへんかったな」とか言っている。先週、家に帰るとき地下鉄のホームへの階段を下りているとき海遊館をテーマにペイントされた列車が停まっていたが乗れなかったのである。「そやけど、あれに乗れへんかったからOTSの電車に乗れたんやで」と言うと「うん、おーてぃーえすの、でんしゃ、のったなー」と非常に嬉しそうである。一週間経っても「OTSの電車に乗った」という事実は彼の心の中に大きく刻まれているのである。はあ。
ついつい、やってもーた。「EB 朝日新聞一面記事 1989〜1993秋」という電子ブックを注文してしまったのである。一般のお店のサイトでは「入手不可能」とかなっていたので、どうせ買えないだろうと思って版元のサイトで注文してしまったのだが、そのまま通ってしまったのである。ボーナスが少なくて金がないのに、実際に配達されてきたらどうしよう。まあ、買えたらラッキー、という気持ちもあるんだけどね。
▲7月9日(月)▼ →
今日も相変わらず「夢魔」を読んでいる。今日は往きに久美沙織氏「偽悪天使」と倉阪鬼一郎氏「片靴」を読み終えた。どちらもあまり面白い話ではなかったなあ。帰りに井上雅彦氏「鞍」を読んだが、これも面白くない。これだけしかページ数がないのに、こんなにウンチクで埋めるかね。小説だと思うから腹が立つんであって、序文だったらこれでもいいんだが。
今日は早めに仕事を終えて安売りチケット屋に飛行機の回数券を買いに行く。夏休み中のせいか通常の割り引きは使えないが、回数券だと片道5000円、2人が往復すると2万円もお得なのである。ついでにジュンク堂に寄る。「ミドリノツキ 上」(岩本隆雄:ソノラマ文庫)を見つけてしまった。おおっ、岩本隆雄氏の新作は昼飯を抜いてでも買わねばならないのである。いくらボーナスが少なかったとはいえ、まだそこまで困ってないけどね。
以前「バグ一つで億単位の損失」と書いたが、まだまだ甘かったようだ。120億円っすか。それでも儲かってるんでしょうかねえ、この商売。
うがあああ、60GB内蔵のノートが出たかぁ! TVチューナユニット、100Base-TX対応Ethernet、IEEE 1394ポート×2搭載で値段もウチのとそんなに変わらない。ふん、でもOSがWindowsMeなら使えないもんね。画面もウチの方が広いし(イソップのキツネさん談)。
家に帰ると妻子は「紅の豚」のヴィデオを観ていた。昨日レンタルヴィデオ屋に行ったが「魔女の宅急便」がすべて貸し出し中だったので代わりに観てるんだな。まあ、ジブリのアニメだったらみんな観てるだろうから他の子と話が合わないなんてことはなかろう。
▲7月10日(火)▼ →
今朝はついに起きた時間が7時半を過ぎてしまった。ヤバい。必死で日記を書く。書き終えて洗面所に入ったときに玄関のチャイムが鳴った。宅配便がやってきたのである。そういえば、今朝見たメールに『「EB 朝日新聞一面記事 1989〜1993秋」を発送した』とか書いてあったな。やっぱり版元には在庫があったのか。何年も探していたデータだから嬉しい、しかし、ツラい。ついに財布の中の紙幣は1000円札だけ、という状況に陥ってしまった。もう衝動買いはできない。いやそれよりも、日々の交通費とか食費が給料日まで保つんだろうか。でも、2万円の値打ちはあると思いますよ。最近、著作権問題に神経質になっているのか、新聞社の安価な過去記事データベースがなかなか出ませんからね。
今日は予約した飛行機のチケットを買ってくるようカミさんに言われたので、ANAの発券カウンターまで行く。ここは18時までなので、定時に仕事を終えてダッシュしなければならない。こんな時代に何で18時までしか営業してないんだろう。航空業界の顧客サービスはまだまだであるな。息子の分は回数券が使えないのでクレジットカードで払う。クレジットカードなら何故か2%引きなのである。私ら夫婦の分は回数券で引き替えるつもりだったのだが、回数券は機械を通したがそのまま戻ってきて入っていたホルダーに手書きで予約した便と予約番号を書き入れられただけであった。何だかよくわからないシステムであるな。
早く帰れたので、帰りに自転車で病院に健康保険証を取りに行く。この病院は月が変わると保険証の提示を求めるくせに、帰るときに要求しないと保険証を返してくれないのである。ふつう、2時間も待たされたら忘れるよなあ(苦笑)。そしてついでに本屋に寄って「最終兵器彼女 5」(高橋しん:Big spirits comics)を買う。だいぶ前に出てたみたいだな。最近はコミックスの新刊のフォローが全くできていないのである。
「EB 朝日新聞一面記事 1989〜1993秋」をハードディスクに格納しようとしたら、辞書を入れるためのドライヴが見つからない。よく見ると、セカンドハードディスクがベイから抜けている。ありゃー、よく動いてたな。スワップはセカンドハードディスクに取るように設定しているはずなんだが。調べてみると、ドライヴが見つからなかったので一時的にCドライヴに取ったらしい。それほど馬鹿でもないみたいだな。でも、それだったら第二希望も指定できるようにしてほしいもんなんだが。
狼谷辰之 | 新書館*ウィングス文庫 |
対なる者の誓い |
¥620+税 | ISBN4-403-54021-X |
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