ホーム目次日記2001年 > 11月下旬
[前の日記へ]
11月21日(水) 
今日は先週の土曜日の代休なのである。それでも9時前に起きる。10年前に預けた定額預金が満期になったので、今日はそれで住宅ローンの先行返済をするのである。ついでに、先日満期になった損害保険の払戻金や息子のために積み立てている金も返済に突っ込むことにするのである。この低金利では預金していても意味がない。ローンの残額を少なくして金利負担を減らすのが最善の策だろう。

息子を保育所に送り届けて戻ってきたカミさんと出かける。大金を持ち歩くことになるので、車で移動するのである。まずは郵便局で定額預金を解約する。現在の金利を見ると、当時の数十分の一である。なんともはや。そういう意味では10年間金利据え置きなんて、無茶な商品を作ったものだな。親方日の丸だからできることなんだろう。年利6%で10年だから8割増えているはずなのだが…6桁の金額を税金で取られている。2割ですか…そりゃ酷いですぜお代官様。不労所得には違いないんだけどさあ。そうすると、いま預けるとこの金利でさらに2割引かれるのか。そりゃ悲惨だ。

まとまった預金はこれが最後である。あの頃はバブルだったし私みたいに無趣味な薄々の一般人はけっこう金が貯まったのだ。しかし、その後はバブルがはじけたし結婚して住宅ローンを背負うことになったので収支トントンの生活になっているのである。これから先は、急にまとまった金が必要になったら借金しなくちゃいけないな。まあ、そのときはそのときだ。

郵便局で受け取った札束を車に乗ってから腹巻にしまい込み(笑)、続いて銀行に金を引き出しに行く。窓口とか案内とか、けっこう働いてる人が多い。この様子だと一人や二人はすぐに減らせそうな気がするんだけどなあ。銀行員は給料も高いし、もっとリストラしないといけないんじゃないの。なにもピーク時に合わせた人員配置をすることもないと思うし。血税を注入してるんだからさあ。

ウチは労働金庫で住宅ローンを借りているので、いちばん近い店舗に返却に行く。労働金庫は組合員をいろいろと優遇してくれるのはいいのだが、店が少ないんだな。まあ、その分経費が少ないからサービスしてくれてるんだろう。客としても、そっちの方が有難い。やっとローンの残高が年収を下回った。9年でここまで減らせたのは上出来であろう。息子が小学生のうちに返してしまいたいものだな。ローンがなくなれば、私が死んでも妻子はなんとか生きていけるんじゃないだろうか。

本屋に寄って家に帰り、カミさんは昼寝、私は土曜日にできなかった自分の用事をする。カミさんが4時前に起こしてくれと言っていたので用事の途中で起こしに行くと、起きれないと言っている。生協の車が来るので次回の注文書を渡して商品を受け取ってこなければいけないそうである。ご近所の分も頼まれているそうだ。注文書を探していたら玄関のチャイムが鳴った。隣の奥さんである。生協の車が来たらしい。注文書を持って家を飛び出すのである。

近くの路地を探すが、それらしき車は見えない。どうしたんだろう、停まっているはずなんだが…と思っていると路地の奥で近所の奥様方がしゃがみ込んで何かやっている。近づいてゆくと、路上にシートを広げて商品の仕分けをやっていた。生協の車は、他の車が出なければならなかったのですぐに行ってしまったそうである。みんなで商品を仕分けして、ウチは2軒分を持って帰る。けっこう量が多い。隣の奥さんに少し持ってもらった。ああ、すみませんねえ。

中断していた用事を終わらせ、息子を迎えに行く。外はもう真っ暗である。日が短くなったものだ。少し遅れたので息子が寂しがっているのではないかと思っていたのだが、保育所の中ではまだ子供がうじゃうじゃと走り回っている。さすがに平日は子供が多いようだ。保母さんによると、息子はまだあまり調子が良くないそうだ。口内炎ができていて昼食もあまり食べられなかったらしい。彼のホームルームはゴキブリの駆除をしたので入れないようである。荷物は他の部屋に移してくれていたので、それだけを持って帰ることにする。

カミさんが料理をできないようなので、保育所からの帰りに総菜を買うためスーパーに寄る。息子は自転車の後ろで「さむい」とか言っている。寄り道しなくちゃいけないんだ。少し我慢してくれ。スーパーに着くと彼は「ねむたい」とか言っている。今日は昼寝できなかったのか?

スーパーで総菜を物色する。まだ時間的に早いので、それほど安くなっているものは少ない。テナントで入っている鶏肉店が作っている総菜が3割引になっていたので、それを買う。今日は鶏づくしだな。これは価格のためであって、けっして狂牛病が怖いわけではありません(笑)

店を出る前に息子に「オシッコするか?」と訊くと彼はうなずく。ここは店の裏口を出たところにあるんだよな。トイレに入ると彼は「たかすぎる」と言った。小便器の位置が高いのである。スーパーなのに子供が来るというのを考えてないのかね。いや、男が子供連れで来るということを考えてないのか。仕方がないので、和式の大便器で用を足させる。

さあ、家に帰るか…そういえば昨日、カミさんが「誕生日のプレゼントにラピートプラレールを買ってやったけど、単二の電池が無かったので怒っていた」とか言ってたなあ。彼女は今日は買い物に出てないはずだし、買ってやるか。息子に「電池買うか?」と訊くと「かう!」と言うので、2階の100円ショップに上がる。これだな。さあ、レジに出せ。テープを貼ってもらって息子が受け取る。これも、家に帰るまで手放しそうにないな。彼を自転車に乗せ、寒いと言っていたので私のジャケットを着せて帰る。

家に帰ると彼はすぐ「おなか、すいた」と言いだした。それじゃ夕食にしますか。寝室にカミさんを呼びに行くが、彼女はまだ起きられないと言っている。息子と2人で夕食である。息子は2口くらいは大人しく食べたのだが、「くち、いたい」と言ってそれ以上食べようとしなくなってしまった。「食べへんのか。それやったら『ごちそうさま』せえ」と言うと「ごちそうさま」と言う。「あとで『腹減った』言うても食べさせへんぞ」と言うと、拗ねて向こうを向いてしまった。そのままじっとしている。私は彼の残したご飯を食べながら「どこまで意地が続くかな」とか思っていたのだが、気がつくと彼は座椅子に突っ伏して寝息を立てていた。あら、「ねむたい」と言っていたのは本当だったのね。



11月22日(木) 
今朝、起きたのは7時過ぎであった。昨夜は22時前に寝たというのになあ。3時過ぎに小用に起きたのだが、そのまま起きているのはさすがに気が引けたのである。

先日買った図書券がもう底をついてしまった。今日は上司がヨドバシカメラが開店したのを見るために早く帰ったので私も早く帰って図書券を買いに行こうと思っていたのだが、グズグズしてたら20時になってしまった。それでも開店しているところがあるかもしれないと思ってキタに向かう。まずはジュンク堂に寄って追伸・こちら特別配達課小川一水:ソノラマ文庫)を買う。カミさんが読みたいと言っていたのである。先日までこちら郵政省特配課を読んでいたのも、この本を読むためなんだよな。それから大阪駅前ビルの地下を廻り、図書券を売っている店を見つけて買うことができた。

家に帰り着いたときは22時前だったのだが、カミさんは電話をしていた。息子はもう寝かせたのか…と思って着替えるために寝室に上がってゆくと、いない。カミさんの実家に預けてきたのか。明日はカミさんがイヴェントに行くので「大阪市営地下鉄 弁天町〜大阪港 開業40周年記念イベント」という催しにでも連れて行ってやろうと思ってたんだがな。まあ、一人で過ごせるならそれもいいか。

カミさんの電話が終わらない。1時間経っても2時間経っても終わらない。私が帰って1時間以上経ってから思いだしたように電話で話しながら食事の用意はしてくれたのだが、それからもずっとしゃべり続けている。相手は木根尚子さんのようだ。3時間以上経ってやっと終わる気になったようである。明日がイヴェントでなければ、さらに喋り続けていただろう。しかし、その後に私が割り込んで京フェスの様子を訊くのである。そして私もダラダラと話してしまう(苦笑)。こっちからかけたのかと思っていたのだが、翌日カミさんに訊いてみると向こうからかかってきたそうである。あら、すみませんねえ。



11月23日(祝) 
またも居間で果てていた。カミさんが起きてきたので目が覚めたような気がしたのだが、8時過ぎになって寝室に上がってゆくと彼女はまだ寝ていた。あら、まだ出かけてなかったんですか。そしてイヴェントに出かけるカミさんを見送り、息子は彼女の実家に行っているので私は一日遊び呆けるのである。

Singles21 1973-1982」(OFF COURSE)をパソコンに録音する。シングル21枚、42曲が入った3枚組である。アルバムに入ってない曲やアルバムとアレンジが違う曲があるから買っているのである。「海を見つめて」とか「愛の終る時」とか「夜はふたりで」とか、B面の曲にもいい曲があるのだ。でも「Yes−No」はもう少し長かったような気がするんだけどなあ。そして今回改めて録音していて気がついたのだが、買っておきながら聴いてない曲があるんだから馬鹿である。「めぐり逢う今」は初めて聴いた。いい曲じゃないか。本当に馬鹿だよなあ。

そして今日もCD2WAV32でCDから曲を取り込んでいる途中にPCが動かなくなってしまう。こん畜生、オレの時間を無駄にしやがって。再起動には時間がかかるんだよ。何とかならないもんかな…ということで、対策を考えてみる。パソコンが落ちたときの状況を思いだしてみると、画面がブラックアウトしていることが多い。そして、リッピングを実行させて放っておいたときに起きるような気がする。そうすると、省電力機能が悪さをしているような気がするな。試しに電源オプションの「モニタの電源を切る」を5分後から30分後にしてみると…2枚目3枚目を取り込むときにはパソコンが死ななかった。すると、こいつが犯人か。ソフトのせいではないようだな。いくらソフトをちゃんと作ってても、OSがタコだとどうしようもないよなあ。まあとにかく、これで「メニューの残像」に続いて私のマシンの懸案事項が片づいた。あとはUSBマウスの認識だな。

ううむ、ヘビにもオカマがいるのか。あなどれんな、爬虫類も。かと思うと半導体をニューロンにつなぐ研究が…もう21世紀なんですものねえ。

夕方になって電話がかかってきた。カミさんの実家からであった。カミさんのPHSに連絡が取れなかったらしい。息子の調子がまだよくないので、明日も預かろうかということであった。口内炎がまだ痛いので、おかゆとか柔らかいものを時間をかけて食べさせてくれているようである。私としてはそうしていただけるなら有難いが、カミさんと相談するということで受話器を置くのである。

夕方になってカミさんが帰ってきた。今日は枯草の面々が参加していないので早めに帰ってくるとか言っていたのだが、けっきょく知り合いとお茶を飲んで帰ってきたらしい。食事も済ませてきたという。うるうる。彼女の実家から電話がかかってきたことを伝えると電話をして、「『預かってやるから世話をしに来い』だって! それだったら連れて帰って明日保育所に行かせるわよ」とか言ってプリプリ怒っている。まあまあ、お義母さんはアナタの都合じゃなくて孫のことを第一に考えてるんだから…

今夜はカミさんが実家から帰ってくる車に拾ってもらってそのまま夕食に出かけることになる。彼女はイヴェント帰りに食事を済ませてきているので、私は例のスーパーで惣菜を買って帰って食べることにする。値引き販売が始まるまでには時間的に少し間があるので、古本屋に寄る。ファンタジーノベル・シリーズがまとまって出ていたので買う。これは初めて見た。ラッキーである。こいつは同一人物が放出したんだろうな。Web上で日記を書き始めてから読んで感銘を受けた作品の中にこのシリーズが初出だったという作品の含有率の高さは異常なくらいのものがあるからね。とりあえず見つけたらゲットしておかねばなるまい。しかし、私はこのシリーズの刊行中にはその存在をまったく知らなかったのである。SFへの興味が減退していた時期とはいえ本屋には毎日のように行っていたはずなのに、背表紙を見た記憶もないというのはどういうことなんだろう。古本屋でもほとんど見ないから、部数もあまり出なかったんじゃないだろうか。いくら何でも、買ったら手放せない、という作品ばかりではなかっただろうと思うのだが。



11月24日(土) 
今日はカミさんの実家で息子の誕生日のお祝いをするのである。すでに誕生日は過ぎているのだが、私の仕事が忙しかったり本人が熱を出したりしていて今日になってしまったのだ。17時に家を出るらしいから、それまでにいくつか用事を片付けておかねばならない。まずは昼過ぎから散髪に行く。髪を切って家に帰ると、カミさんがいつもより妙に馴れ馴れしい。女性も異性の容姿によって欲情したりするようなことがあるんだろうか。まあ、私もカミさんの実家で普段は見ない彼女のエプロン姿というのを見て、非常に新鮮な気分だったりしたのだが。そういうことを考えるということ自体、倦怠期だということなのかなあ。

カミさんが昼寝をしている間に私は自分の用事を済ませ、起きてきたカミさんと一緒に車で彼女の実家に向かう。その途中でレンタルしていたビデオソフトを返却し、ケーキを買う。息子は「おたんじょうけーき」にローソクを立てて吹き消すのを楽しみにしているようなのだが、切り分けるのが面倒だし選択の自由もなくなるのでショートケーキを円形に配置して丸いケーキに見立てることにする。そういうことで、カミさんの希望するもの以外は三角形のショートケーキを選ぶのである。

カミさんの実家に着いたときには、息子は将棋盤や碁盤を出して遊んでいた。実家で用意してある服を着ているので、なんだかヨソの子みたいだな。お義母さんが取ってくれていた寿司を食べ、いよいよケーキの登場である。三角形のショートケーキを円形に並べると、息子が自分でローソクを立てる。私が火をつけたのだが、マッチの火を吹き消したらローソクまで消えてしまって笑われてしまった。そして電灯を消し、「ハッピーバースデー」をみんなで歌って息子がローソクを吹き消す。拍手。こういうのは嬉しいんだよねえ。

私の息子へのプレゼントは21世紀鉄道名景真島満秀:JTBのMOOK)だったのだが、彼はあまり関心がないようである。昨年の特急大図鑑 2000年は喜んでくれたんだけどね。どちらかというとオマケにつけていた緩衝材のプチプチの方が気に入ったようである。「21世紀鉄道名景」はどちらかというとお義母さんやカミさんの方に評判がいい。「シンジ(仮名)にはもったいないわ」とか言われてしまうのである。いやいや、子供の頃から美しいものを見せておくべきだと思うんであるよ。すぐにボロボロになってしまうんだろうけどね。

実家から帰るときに、カミさんが子供の頃に読んでいたという本を持って帰る。こうやって親から子へ読み継がれてゆく本もあるんだよな。



11月25日(日) 
今日は昼前まで寝ていた。息子が一人で起きて階下に下りていったのは認識していたのだが、起きられなかったのだ。居間に下りてゆくと、妻子ともパジャマ姿でまったりとしている。息子の口内炎もまだ治っていないみたいだし、今日は屋内でゆったりと過ごすことになる。息子が「白雪姫」を観たいと言うが、あれは昨日レンタルビデオ屋に返してきてしまったんだよな。ダビングもし忘れたらしいし。両親で協議の上、私のビデオライブラリからテレビで放映した「プロジェクトA」を出してきて見せることになる。しかし、5歳児には物語の背景とかがわかりにくくて少々退屈だったようだ。最後のアクションシーンは身を固くして観てたんだけどね。

息子がラーメンを食べたいと言うので、今夜は久しぶりに例のラーメン屋に行くことにする。まだ口内炎が治っていないからやめたほうがいいのではないかと言うのだが、どうしても食べたいらしい。まあ、それほど辛いものを食べなければ大丈夫か。ラーメンの大盛り2つとキムチの入っていない丼2杯を、親子3人で平らげる。カミさんが疲れているというので、今日は古本屋に寄らずに帰るのである。

妻子とも疲れているようである。カミさんが「一緒に寝よ」と言って息子を抱き寄せ、座椅子の上に横になる。私も隣に横になると気を失っていた(苦笑)。気がつくと妻子が風呂から上がってきたところであった。はっはっは。私は歯を磨き、息子を連れて寝室に入る。昨日カミさんの実家から持って帰ってきた「エルマーのぼうけん」を読むことになるのである。これは字ばっかりなんだが、面白いのかね? 息子もどこを見ていいのか、よくわからないみたいなんだが。



11月26日(月) 
今朝は起きてみると7時過ぎであった。昨夜は21時前に寝室に入ったはずなんだがなあ。夜中に何度か目が覚めた記憶はあるのだが、まだ暗かったので起きる気になれなかったのだ。夢も見ていたような気がする。いつもは夢も見れないほど疲れてるんだよな。これは非常に不健康な状態だといえるんじゃないだろうか。まあ、もともと夢は見ない方なんだが。

8時前になって妻子が起きてきた。息子は平気でトーストをかじっている。口内炎はほとんど気にならなくなっているようだ。これで一安心、かな。そう思ったのだが、仕事から帰ってからカミさんに訊くと、まだ残っているそうである。なかなか良くならないねえ。

今日は通勤中に「Melodies」(山下達郎)を聴いている。あの「クリスマス・イブ」が入っているアルバムである。私ごときのコメントなど不要なほど手堅い出来ですな。しかし、手堅すぎるのか、「悲しみのJODY」と「クリスマス・イブ」以外はイマイチ印象に残る曲が少なかった。「この世界が無条件に好き」という人にはいいんだろうけど。

そして通勤中にイルカと私が歩く街中井紀夫:EX novels)を読み終えた。「父の命を助けたイルカが父との約束通り私を嫁にするためにやってきた」という話である。おとぎ話を近未来にアレンジしたのだろうか。でも、こうやって作品になってみると、なんだかアンバランスな感じがする。起こる事件も何だかショボいし。主人公も普通の女の子だから動いてくれなくて面白くない。ちょっと欲求不満が残ってしまったのであった。

今日も遅い。職場を出たときには23時近くになっていた。家に帰ると夜半過ぎになっている。それから食事をしてネット上でやるべきことをやっていると3時を過ぎてしまうのである。パソコンに向かいながら何度も気を失う。効率の悪いことである。さっさと終わらせて早く寝ればいいんだけどね。3連休でいっぱい寝たはずなんだけどなあ。



11月27日(火) 
昨日、先日の日記を見てくれていた某氏よりメールが来た。ピクミンのテーマが聴けるサイトがあると教えてくれたのである。さっそく行って聴いてみるが、なんとも物悲しい曲ですなあ。これがいきなりテレビから流れてきたら強烈な印象を与えるかもしれない。私はまだ未体験なんだが。昨夜カミさんにも聴かせ、今朝も息子がいるところで再生してみる。すると、食後に座椅子の上でグッタリしていた彼はむっくりと起き上がり、目を輝かせてこちらにやってきた。現金なヤツめ。

ちょっと疲れ気味なので、今日は通勤中に「LET IT LOOSE」(Gloria Estefan And Miami Sound Machine)を聴くことにする。これを買った当時、歩きながら「BETCHA SAY THAT」を聴いていると心が浮き立つような感じがしたのを覚えている。しかし、いま聴いてみるとそれほどハイな気分になれない。疲れているのかなあ。とか思っていたのだが、帰りに最後の「BETCHA SAY THAT(SPECIAL DANCE MIX)」を聴いた後に「BETCHA SAY THAT」に戻ってくるとまた感覚が違ってくる。うむ、やっぱりいいわ。これらを連続で聴いて助走をつけるのがいいのか。

今夜も遅くなる。職場を出たのは23時過ぎである。職場からの帰りに地下鉄の乗換駅のホームで本を読みながら電車を待っていると、隣に人が立った。何か電子機器を扱っていることが気配でわかったので、横目でうかがう。新型のZAURUS(キーボードつき)であった。コンパクトフラッシュのスロットから出た突起部分にインジケーターが点灯している。通信カードなんだろうか。これは、インターネットしてるわけですか。駅のホームで立ちながらインターネットとは、豪気なことですな。しかもそのZAURUSからコードが出ていて、それが頭部のヘッドフォンに繋がっているようである。ううむ、ZAURUSでmp3ファイルを再生して音楽を聴きながらですか。こりゃZAURUSに命をかけてますな。ここまでやると立派なものである。

今日から通勤中に追伸・こちら特別配達課を読み始めたのだが、いきなり走り屋の話で始まったので笑ってしまった。それで家に帰ってからカミさんに見せてみる。けっこう高評価だったようである。



11月28日(水) 
今朝も8時過ぎまで寝ている。昨夜も3時近くまで起きていたからなあ。そして今日は23時半まで仕事をする。職場の最寄り駅の線は終電が出てしまったところだったので、隣の駅まで歩く。その先の線も終電が行ってしまっているので、別の線に乗らねばならない。自転車が使えないので駅からは歩いて帰る。家に着いて食事を終えると1時過ぎである。カミさんが寝てしまった後でパソコンをいじっているが、もう座っていられない。ここで横になるとマズい。マズいが……(暗転)



11月29日(木) 
けっきょく、昨夜は居間で死んでしまっていた。昨夜は自転車で帰れなかったので、今朝は歩いて駅まで行く。そして今日は仕事が一区切りつくので早く帰ろうと思っていたのだが、上司にいろいろ言われて結局20時半まで職場にいた。雨が降っている。職場を出たときは小降りになっていたので自転車を置いてある駅で降りたのだが、地上に出てみると盛大に雨が降っている。これはとても自転車には乗れない。コンビニでマンガ雑誌を読んでから出てきても降り続けている。また階段を下り家の最寄り駅まで電車に乗るのである。

家に着くと靴下までベショベショである。妻子は寝ているらしい。そのまま風呂場に直行する。風呂から上がって食事を食べようとして時計を見ると、23時半になっていた。今日は20時半に帰ったのに、何で3時間も経っているんだよ…と思ったのだが、一度駅で降りて階段を上下して電車を待って歩いて帰ったロスと風呂の中でかなり弛緩していたようだから、2時間くらいは余計に過ぎているのかなあ。

食事をしてパソコンをいじっているが、とにかく眠い。このままでは死んでしまう。朦朧とした状態で、日記も書かずに歯を磨き寝室に倒れ込むのである。



11月30日(金) 
いま読んでいる追伸・こちら特別配達課が残り少なくなっていたのだが、新しい本を持って出るのを忘れた。昼休みに職場近くの書店で最終兵器彼女 6」を買う。そして今日こそは早く帰ってキタの本屋を廻って帰りに読む本を買おうと思っていたのだが、今夜も22時半まで仕事をしてしまうのである。で、「追伸・こちら特別配達課」の感想だが、なかなかいいっすね。登場人物の想いが伝わりきらずにもどかしいところもあるのだが、熱さは十分に伝わってくる。ただ、表現力は成長しているとは思うのだが、設定とかストーリーがまだまだ子供っぽい。一例を挙げると、政界のドンの爺さんがあんな歌を作って渡したりはせんと思うんだがな。まあ、ターゲットとしている読者層を考えればこれでいいのかもしれないが、20近くも年上のオジサンが読むには少しツラいところもあるのである。まあ、まだ若いですからね。

家に帰るとカミさんが「誘拐された子供の名前、聞いた?」と言う。いや、職場でニュースのサイトを見てて誘拐事件の犯人が捕まったことは視界の隅に入ってたけど、そういうニュースにはあんまり興味がないからなあ…と思いながら見てみると…うっ、これはイタい。イタすぎである。これじゃ、本人も将来苦労するだろうなあ。ズバ抜けた能力を持っていれば別だけど、並以下だと笑いモンですぜ。そういえばウチの社内報を見ていても、最近は変わった名前をつけるのが多いようなんだな。他人に読めないような名前をつけても仕方がないと思うんだがなあ。それほどいい名前だと思えるのも少ないし。個性的な(と親が思っている)名前をつけるというのは、本当に子供のことを思っているのか。親の自己満足ではないのか、なんてことを考えてしまうのである。

テレビは天皇家の長男の嫁さんが出産のために入院したというニュース一色である。何なんだ。ジョージ・ハリスン死去の方がよっぽど大ニュースじゃないか。そりゃ価値観はいろいろだから1局や2局はそういうニュースをやっててもいいと思うんだが、どこもかしこも同じというのは問題あるんじゃないか。日本人全員がこれを見たいと思っているとはとても考えられないのだが。やはり、「何か」が怖いんだろうか。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]