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▲10月1日(水)▼ →
息子が起こしに来た。父親を起こすと雨戸を開けている。役に立つようになったものである。私はというと、もう身体に血が流れていないようで動くことができない。まるで死体だ。さすがに就寝してから2時間ではうまく身体が起動しないのである。
引き続き移動中に「教室」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日はまず岡本賢一氏「必修科目」を読み終えた。いやー、異形コレクションの作品を読んで感動するのは久しぶりだ。どうせまたしょーもないんだろうと思いながら読んでいただけに衝撃は大きかった。そう思って作者を見ると…岡本賢一さんですか。そう言われればたしかに文体とか発想に日本SF短編の匂いを感じる。星先生や梶尾草上に通じるあの肌触りを。主人公は5年に1度の試験に失敗してきたゆえに冷遇されている技術者。やっとの思いで受かったら今度はどんどん合格して…。ということで、高い技術を持っている現場の人間よりも試験にいい点を取る人間が優遇されるどこかの国の現状を皮肉る視点も見せてくれる。とにかく逆転に次ぐ逆転で、空中で2度も3度もひねっているのを「おおーっ」と見てたら着地をぴたりと決めて感動させてくれた…という感じですな。これはすばらしい。次に読む本に悩んでいたのだが、次はこの人の本を読もう。
続いて小林泰三氏「あの日」を読み始める。うひゃー、これも面白かったっすねえ。この作品も感想を語ることが即ネタバレになってしまうので、以下文字の色を変えます。
地表の状態がよく分かっていない人間が地球上での話を描く。このアイデアが素晴らしい。しかも、地球に対するトンチンカンな描写が、そのままダメSFのパロディになっているのが粋である。こういう、反対側からモノを見ることによって物事の本質を浮き彫りにするのがSFですねえ。すなわちSFでありかつSFを戯画化しているメタな構造が、読んでいて非常に気持ちいいのであった。
午後に客先の研修があるので京都まで立ち会いに行くのだが、プログラムの修正指示をして直るのを待ってテストしていたら午過ぎになってしまった。今日は昼飯抜きだな。移動途中にジュンク堂で「天才数学者たちが挑んだ最大の難問 フェルマーの最終定理が解けるまで」(アミール・D.アクゼル:ハヤカワ文庫 NF:→【amazon】:→【bk1】)を買う。たまにはこういう本も読むべきでしょう。そして研修の終了後にサーバのある場所に移動して作業をしていたら20時を過ぎる。家に帰ると22時過ぎ。今朝は2時間しか寝てないんだがなあ。
▲10月2日(木)▼ →
今日は通勤中に「ベストセレクション」(柳ジョージ&レイニーウッド:→【amazon】)を聴いている。ベストなのにあまり好きな曲が入っていない。「青い瞳のステラ,1962年夏…」とか「She's Our Daughter」なんかは絶対に入るべき名曲だと思うんだけどな。「遺言」が入っているところを見ると、上綱克彦氏の曲を入れられない理由があるわけでもないようだが。それでも、「遺言」はやはり名曲だ。思えば、柳ジョージ&レイニーウッドというグループに関心を持ったのもこの曲だった。それまでは「WEEPING IN THE RAIN」のヒットは知っていても柳ジョージと所ジョージの区別もできないくらいだったのだ。大学時代に下宿の部屋で聴いていたFMでこのグループの曲が流れていて、この曲が深く印象に残ったのだった。
今日は通勤中に「天才数学者たちが挑んだ最大の難問 フェルマーの最終定理が解けるまで」(アミール・D.アクゼル:ハヤカワ文庫 NF:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。昨日、京都に移動する電車の中で小説を読むのに疲れた気分転換に読み始めたのだが、面白くて止まらなくなってしまったのである。こういうノンフィクションの方が下手な小説よりも面白いというのは困ったものである。アンドリュー・ワイルズがセンセーショナルに発表した証明に不備が発見され、その穴をどうしても塞ぐことができず傷心のうちに諦めようとしたところで天啓を得た場面は感動的だ。1ページ分を全文引用したいくらいに素晴らしい。息子もこういうことを面白く思うようになってほしいなあ。けっこう数に興味があるみたいだから、希望はある。数の面白さを教えてくれるような本を買ってやるべきかな。7歳の誕生日のプレゼントはそれにするか。でも、7歳児に理解できるような形で数の世界の奥深さを説明してくれる本ってあるんだろうか? 書いて書けないことはないと思うんだけど。
今日は早めに仕事が終わったので、帰りにジュンク堂に寄って「医龍 4」(乃木坂太郎/永井明:ビッグコミックス:→【amazon】:→【bk1】)を買う。昨日の移動中に出ているのは見ていたのだが、さすがに京都まで往復するのにあれ以上鞄の重量を増やしたくなかったのである。
レンズバリアがついて10%小型化して動作速度も向上したMP3再生、音声付きの動画/静止画撮影可能なEXILIMが出たというニュースが。いま使ってる機種の何がイヤかといって、レンズが剥き出しだというのが非常にイヤなんだよな。しかもオンラインショッピングサイトでのみ限定発売ですか…ううむ、ヤバい。
▲10月3日(金)▼ →
今日は通勤中に「22本のキャンドル」(伊勢正三:→【amazon】)を聴いている。伊勢正三氏のベストのようだが、聴いてみると好きな曲はほとんど「フォーク全曲集」に入っていた。個人的なファンでない限り、「フォーク全曲集」を買った方がお得ですかねえ。
今日も移動中に「教室」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。まずは平山夢明氏「実験と被験と」を読み終えた。可愛い盛りの娘を変質者に惨殺された夫婦。社会的生活も精神も破壊された彼らに、政府から合法的に管理された状態で復讐を行えるという申し出が…。やはりこの人の表現力は凄い。幼い娘を殺された両親の怒りと苦しみが重く痛く伝わってくる。自分に娘が生まれた直後だけに、読んでいて痛い。「イリヤの空、UFOの夏」に匹敵するくらい暗くて出口がない。ジャンル違いの私のような人間にもこれだけの情動を与えるとは…やはり作家を志すならこのくらいの実力がないといけないんだよな。しかし、読んでいると、いくら犯人が憎くても私にはこういう復讐はできない。そう思えてしまう。復讐は決して癒しにはならない。それがテーマなのかなあ、とか思いながら読んでいたのだが………この作者はそれほど甘っちょろくはなかった。この衝撃の結末。感服つかまつりました。
今日は昼から京都に移動して打合せ。電車の中で安土萌氏「ネズミの穴」を読む。面白くない。読んでいると眠くて眠くて。
しかし、次の石神茉莉氏「海藍蛇」を読み始めると眠気を感じなくなった。不思議だ。SFじゃないんだけど、なかなか読ませてくれましたな。
続いて浅暮三文氏「帽子の男」。うーん、よくわからん。これも眠かった。
それから井上雅彦氏「スクイーズ」。うーん、面白くねー。これも眠い。
どんどん読む。次は山田正紀氏「エスケープ フロム ア クラスルーム」。これも書いてあることはわかるんだが、あんまり楽しめない。
次々に読みとばして感覚が麻痺しかけていたのだが、次の菊地秀行氏「逃亡」は恐ろしかった。こういうものは怪物や幽霊よりも恐ろしい。日本人はみんなこの作品を読むべきですね。
おおー、今度のTurbolinuxはNTFSファイルシステムの読み込みにも対応してるのか。ATOKも付いてるらしいし、これは買ってもいいかな。少なくとも、Windows2000が使えなくなったらワタクシ的に次のOSはこっちでしょう。
▲10月4日(土)▼ →
目が覚めると11時である。慌てて重たい身体を引きずり起こし、窓を開けて階下に下りると息子が独りでマンガを読んでいた。訊くと、9時過ぎから起きていたそうである。さっそくトーストを焼いて食う。
私は「天才数学者たちが挑んだ最大の難問 フェルマーの最終定理が解けるまで」(アミール・D.アクゼル:ハヤカワ文庫 NF:→【amazon】:→【bk1】)を読んで数学づいているので、朝食を食べながら息子に蘊蓄を傾ける。あくまで親の気紛れである。
「奇数偶数って知ってるか?」
「?」
「2つに分けられる数が偶数、分けられへん数が奇数や。2は1と1に分けられるから偶数。3は同じ数に分けられへんから奇数。4は2と2に分けられるから偶数…」
「5は分けられへんから奇数、というわけね」
「そうそう。それで、数を1つずつ増やしてったら奇数と偶数がかわりばんこに出てくるいうん、知ってるか?」
「ええー?」
「何でか分かるか?」
「?」
「この皿とこの皿、2つやけど、これ1つと1つに分けられるから偶数やろ。それにこのコップが入ってきたら3になるけど、どっちに入れても1と2になって同じにならへんわな。けど次にこのコップが増えて4になったらこれとこれ別のとこに入れて2と2になって偶数になるねん」
「ふーん」
けっこう感心して聞いてくれている。まあまだ6歳だからこの程度で感心してくれるけど、すぐに追い越されてこっちが向こうの言うことを感心して聞くことになるんだろうな。
今日は息子とキッズプラザ大阪に行く約束になっているのだが、娘の紙オムツが尽きているので買いに行かねばならない。ここらで一番安い薬屋に行き、今日はムーニーを買う。68枚入りで998円である。最近は娘の動きが激しくてドレミの製品だとすぐに外れて災害が発生しているようなのである。
買い物から帰ってくるとカミさんは起きていた。キッズプラザ大阪に出発する。これは息子が行きたがっていたようなのである。先日の運動会が終わった後、翌日が休みだったので彼の祖母にどこかに連れて行ってやろうかと言われて彼は「キッズプラザ!」と言ったのだが、月曜日は休みだったので行けなかったのである。疲れていたのもあって、あとは何を言ってもきかずにベソをかいていたのだ。
電車を降りてすぐにわかる大きなビルに入っている。入場料は大人が1,200円 で子供は600円。中は大阪市立科学館と同じような感じである。市立科学館の方は天文学や物理学がメインだったが、こちらは生物や生活関係の展示もある。そしてエンタテインメント優先なので原理がストレートにわかりにくい。民間でやっているぶんだけ入場料は高価いが、設備は新しいしスタッフも多い。まあこんなもんでしょう。
メインのターゲットは小学生。それに親や祖父母がついてきている。いやー、夢中で遊んでる小学生の女の子っていいですねえ(こらこら)。
まずはエレベーターで上がり、入ってすぐのところに水槽があっていろいろな魚が泳いでいる。その周りにパソコンが配置してあって、淀川周辺に関する知識を得たりクイズに答えたりできるようになっている。息子はクイズやゲーム的なものが好きなのでチャレンジする。知識はないくせにけっこう正解を当てる。私が答えるより正答率は高いくらいである。キミ、クイズは得意なのか…とか思ってたら一回りして同じ問題が出てきているのに前回正答した問題を間違えた。やっぱり偶然か。
関西テレビと同じビル内にあるだけあって、スタジオがあったりする。番組制作の体験とかができるようになっているようだ。息子はブルースクリーンを体験させてもらっている。ブルースクリーンとはいっても悪名高いWindowsのエラー画面ではなく、画面上の青い部分を他の画像に置き換えるアレである。青いクッションの上に腹這いになって手足を伸ばすと、モニター上では空を飛んでいるように見えるのだ。スタジオの端で見ていると、合成画像をプリントアウトしたものを渡された。あ、すみませんねえ。
やはり息子はインタラクティブな展示が好きである。ゴルフボールを転がして位置エネルギーや遠心力を体験するものや走って速度が表示されるものが気に入ったようである。とくにスピード測定は何度もやっている。私も走ってみたが、息子より悪い数字しか出ない。どうやって測定してるんだろう。どうも特定の数字しか出ないことからみて、かなり粗い測定方法だと思われる。数字が出た後に走っている様子がコマ送りでモニターに表示されるのを見てピンと来た。スタートしてからモニターに映らなくなるまでの時間で計算してるんじゃないだろうか。上から撮しているので、これは背が高い方が不利だ。身体を低くして走ると、息子より速い数字が出たのだった。どうやら当たりだったようだな。
息子は前回ここに来たときに買い物のシミュレーションが印象に残っていたそうである。棚においてある商品を買い物カゴに入れてレジに持っていくと金額が出るようだ。彼がカゴを持ってゆくと、ちょうどそこにいた同年代の女の子がレジ打ちをしてくれている。「○○○円です」と言われてお金を渡すふりをする。おお、息子が他の女の子に遊んでもらっている…というので感涙にむせぶ父であった。
しかし疲れる。息子はまだ一人では行動できない。親の姿が見えなくなるとすぐにパニックになる。この施設は3フロアを占有していて、その中を階段や坂で移動するようになっているのである。
帰りは息子と外食することにしている。息子の希望で天満駅前の黒兵衛というラーメン屋に入る。ここは我が家お気に入りの店のチェーン店である。ただ、食べてみると我が家近くの店に比べてスープの味が薄い。一般受けはするかもしれないが、中毒性はないな。
娘は抱き上げると目をキョロキョロさせるようになっている。そろそろ視覚情報を認識できるようになってきたか。
▲10月5日(日)▼ →
今日も11時過ぎまで寝ている。起きて下りてゆくと、今朝も息子は独りでマンガを読んでいた。彼が朝食にラーメンを食べたいと言うと、「あかん、パンか何か食べ!」というカミさん声が隣の部屋から聞こえてくる。起きてたのか。そういうことで、パンと牛乳で朝食を摂らせるのである。
今日はカミさんが息子を連れて車で買い物に行くという。1ヶ月検診で、貧血がなくなったので運転のお許しが出たらしい。家を出る前に運転免許証が無いとか言ってたが、大丈夫なんだろうか。
そして、今日は初めて娘を浴室に入れた。カミさんと息子娘の3人で風呂に入っている。娘が湯船の中で気持ちよくなっているというので、息子と一緒に記念撮影。まあ、こういうのは誰でも撮られるものだろう。私も私の弟妹も、タライの中で伸びている写真が残っているからな。
夕食を終えて娘を抱いていると、彼女の下半身でぶりぶりっと音がした。出たか。今日はあまり出てなかったようだからな。おめでとうございます。しばらくして機嫌が悪くなってきたのでオムツを替えることにする。替えのオムツとお尻拭きを用意して彼女の腰のテープを剥がし、拡げた瞬間に思わず声を上げてしまった。「うわー!」一面、茶色い泥の海だ。まるで洪水の引いた跡みたいである。彼女の上半身や服にまで付着している。一日分をまとめて出すと、こういうことになるわけね。これはもう一度私が風呂に入れた方がいいかと思ってそう言うと、拒否されてしまったのであった。
久しぶりに2階の部屋で息子と一緒に寝る。例によって絵本を読んで電灯を消すと、彼は「ねえ、10までの足し算、言うて」と言う。いくつか問題を出してみたが、1桁の足し算はさすがにもう完璧である。もっと難しい問題を出せと言うので「8+9は?」と訊くと、1分近く考えて「17」と答える。さすがに2桁の暗算は苦しいか。そう思いながら「7+7は?」と言ったら「14」とすぐに答えが返ってきた。「7に3を足すと10で、それに7から3を引いた4を足すと14」という解説付きである。ほう、「数を分解して足しても答えは同じ」ということをもう知っているのか。偉いもんだな。しかし、それだったら何で「8+9」に時間がかかるんだ。「9は足すの簡単な数やで。10足して1引いたらええんやから」と説教するのである。
▲10月6日(月)▼
今日は通勤中に「シングル・コレクション1983〜1985」(杉山清貴&オメガトライブ:→【amazon】)を聴いている。うむ、やはり杉山清貴氏がヴォーカルのときのオメガトライブはいい。曲が林哲司氏の手になるものだというのもいいんだよな。
「教室」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)の最後の梶尾真治氏「再会」が数ページ残っていたのを出勤前に読み終えた。今回はホラーじゃなくて懐かし路線である。いや、やっぱりいい。トリに持ってきたのも頷けますな。
▲10月7日(火)▼ →
今日は通勤中に「SURF&SNOW」(松任谷由実:→【amazon】)を聴いている。聴きはじめて、あの曲もこの曲も聴いたことがあるのに驚く。それだけこのアルバムは多くの人に愛されたということなんでしょうねえ。個人的には、いま聴いてみると「恋人がサンタクロース」は名曲だが…
昨日から「タイム・クラッシュ (上) 」(岡本賢一:ソノラマ文庫:→【amazon】)を読んでいる。「必修科目」に感動したためなのだが、どうもこの作品は面白くない。模造時間というアイデアは面白いが、これは取り扱いが難しいよなあ。時間モノや超能力モノははひとつ間違うと「何でもあり」になってしまって話に興味が持てなくなってしまうのである。話もちょっと抑揚に欠ける。短編は良かったが長編はちょっと苦しいのかもしれない。最近寝不足なので、ちょっとこれ以上読む気力が出ない。私ゃ、ここでリタイアである。
今日は20時前に仕事を終えたので、帰りにジュンク堂に寄って息子の誕生プレゼント用に子供向けの数学の本を探す。これだけの数の本の中から実際に中身を見て選べるのは有難い。疲れるし時間もかかるけど。しかし、子供向けの本は「成績が良くなるようになるための本」ばかりである。べつに学校での勉強には役立たなくてもいいから、7歳児でも「数の世界は面白い」と思えるような本はないもんなのかなあ。そういうニーズはあんまりないのかもしれないけど。どちらかというと、大人向けの数学書のコーナーに、全編ルビつきでイラストも豊富な本(→【amazon】:→【bk1】)があったなあ。でもこれは小学校低学年にはちょっと高度すぎるか。こういう本を長い期間かけて読むというのもいいかもしれないが、やはりこれは来年以降でしょう。やっぱり、天文学関係のマンガ学習本とかになるんだろうか。まあ、誕生日までにはまだ1ヶ月以上あるので、もう少しいろいろ見てみることにしますか。
ついで(といっては何だが)に「三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル」(集英社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買う。最近個人的に作者の方々と縁があったから…という理由ではない。牧野修氏と田中啓文氏が書いてるなら買ってみるべきでしょう。いつ読めるかはわからないけれど。
携帯電話向けVGA液晶ですか。世の中はどこまで進んでゆくのでしょうねえ。ちょっとウチのZaurusの立場がなくなるかも…と思ったり。でもまあ、それが製品化される頃にはZaurusはXGAになってたりとかするのかなあ。
うーむ、オンラインゲームって楽しそうですねえ…って、こういう変態プレイはなんか楽しみ方が違うような気もするんだが。
▲10月8日(水)▼ →
今日は通勤中に「COLLECTION」(Hi-Fi SET:→【amazon】)の1枚目を聴いている。タイトルを見てベストアルバムかと思ったらライヴアルバムだった。やはり小編成で技巧派のコーラスグループはライヴを繰り返し聴くのはキツいかなあ。とか思ってたら途中からは…内容がジャズになっている。やはり私はジャズがダメだと再確認してしまうのである。それでも最後の「Good-bye school days」が良かったがからいいか。
今日から移動中に「三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル」(集英社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。まずは田中啓文氏「洞蛙坊 熱キ血汐ニ…」を読み終えた。いや、読みやすい読みやすい。つるつるっと読ませてくれる。内容は相変わらずグチョグチョで…いや、駄洒落があんまりなかったな。
続いて牧野修氏「比嘉薫 獣日和」を読み始める。最近ちょっとこの人の言葉の魔力が弱ってきてるんじゃないかと思っていたのだが、この作品の文章にはたしかに魔が宿っている。それを感じる。ここまで読んできたところではみんな気合が入ってますな。「蚊−か−コレクション」なんかは全体的にヌルくて仲間うちの馴れ合いにしか見えなかったのでちょっと不安だったんだが、どうやらこれは安心して読めそうだ。
▲10月9日(木)▼ →
今日は「COLLECTION」(Hi-Fi SET:→【amazon】)の2枚目を聴いている。このアルバムはハズレだったか…と思いながら2枚目を聴き始めたのだが、すげえ雰囲気がいい。知らない曲が多かったりするんだけど、次々にいい曲が出てくる。とか思ってたらやっぱり途中からジャズになっちゃうし(泣)。巧いのはわかってるんだからべつにマントラの真似なんかしなくてもいいと思うんだがなあ。まあ、アンコールになるとまたいい雰囲気になったからいいか。
今日は午後から京都に移動してトラブルの報告。引き続き移動中に「三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル」(集英社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。まずは我孫子武丸氏「山県匡彦 楕円形の墓標」を読み終えた。3作目まで読んで、全体のテーマが見えてきたような気がする。しかしこの作品はこれまでの2作と比べると、どうもちょっと色が違う。それも趣向なのかもしれないんだけどね。前の2作がホラーだったのに比べて、この作品はホラー風味は効いているものの、ふつうのミステリーだ。ちょっとマトモすぎて物足りない。そうか、オレはミステリよりもホラーの方がいいのか…って、ジャンルだけの問題でもないか。
続いて田中啓文氏「洞蛙坊 常世の水槽」を読んでいる。175ページの最終行で脱力してしまった。ここまで読んできて、アレはこの作品では出ないと思ってたのに。油断させておいて、この騙し討ちはヒドい。
▲10月10日(金)▼
今日は通勤中に「全国ハモネプリーグ LIVE! VOL.2」(→【amazon】)を聴いている。前回に比べてレベルの向上は驚くべきほどである。やはり若い人は目的があると猛烈に進歩する。ここに出てきてる子供たちは幸せだ。阪神の優勝に便乗してドブ川に飛び込んでる連中なんか比べものにならないくらい…などと最初の数曲を聴きながら思っていたのだが、聴き続けていたらなんだか様子が変になってきた。どうも女の子のヴォーカルのレベルが明らかに低いのである。先入観とか偏見はないつもりなんだけどなあ(こういうのは本人が言ってるのがいちばん信用できんのだが)。けっきょくアルバム全体としてみれば、聴くに堪えないのが混じっていたので評価は低くなる。とくにキーを上げすぎてメタメタになっているのが多い。「もういい。わかったから止めなさい」と言ってしまいそうになったですよ。けっきょく全体のレベルはそれほど上がってなかったか。
引き続き通勤中に「三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル」(集英社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は牧野修氏「比嘉薫 鳥迷宮」を読み終えた。しかしやはり牧野修氏の文章は凄い。読んでいると、気がつけば目的の駅に着いているのでおトクである(って何が?)。
今日は家の近くの神社で祭りがあるというので、早く帰って来れないかとカミさんに言われている。それで、18時に仕事を終えて家に向かう。家に着くと、妻子は風呂に入って寛いでいる。どうも外出するような雰囲気ではない。祭りに行かないのかと訊くと、息子はテレビを観てから行くというのであった。その程度のものなのね。息子を自転車に乗せて神社に向かったのだが、どうも祭りをやっているような雰囲気ではない。本当に祭りをやるのなら、近づくにつれて歩いている人々にうわついた雰囲気が感じられるようになってくるんだけどなあ。
神社に着いた。いちおう幟は立っているし明かりもついているのだが、息子の望んでいる夜店などは影も形も見えない。どうやらそういう祭りではないようである。これでは撤収するしかない。息子はベソをかいている。近くのスーパーで好きなものを買ってやると言って慰めるのである。
息子にオモチャがいいか食料品がいいか訊くと、食べ物がいいと言う。それで食料品売り場に行ったのだが、そこでカップヌードル しおがあるのを見つけて教えてやる。これは息子のお気に入りなのだが、いつも行っているスーパーには無いんだよな。買い物カゴを取ってくるように言うと、喜び勇んで駆けてゆく。そして、欧風チーズカレーカップヌードルと豚キムチラーメンも買う。本当にこういうのが好きだねえ。そして菓子は買わないのかと、ついでのように訊いて1つ買わせるのであった。
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