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12月11日(水) 
パイオニア10号に乗っている銘板に描いてある絵を見て考える。人類の裸体を見て宇宙人はどう思うのだろうかということである。女性はまだいい。骨格と筋肉の上に脂肪を乗せて皮膚で包んだ構造になってるから全体的に曲線で構成されている。ところが男性には他の部位と比べて曲率が異常な部分があるのだ。…そう、股間である。平常時は目立たないからまだいいが、臨戦態勢になるとかなり異様である。局部だけを見ればまだ「鋭いシェイプで格好いい」と言えないこともないが、全体として見てみるとそこだけ明らかに連続性に欠けている。これが、いわゆる一つの「裸の特異点」というヤツなのであろうか。

昨日は体調が悪くて医者に行ってから出勤したのだが、医者から帰ってきて家を出る前にパソコンをいじってたら知らないうちに指がパピレスの「青い宇宙の冒険の購入ボタンをクリックしていた。ここしばらく、息子が寝る前に「いさましいちびのトースター」(トーマス・M・ディッシュ浅倉久志:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)を読んでくれと言うので、どうせなら小松先生の作品を読めたら嬉しいなと思っている潜在意識のなせる業であろうか。まあ、自分でディスプレイ上で読んでみて、6歳児にも楽しめそうなら印刷して読んでやることにしようか。たとえ今は読めなくても、いつかは読めるようになるだろう。

最近、家のテレビは常時ロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション」が再生されている。カミさんがずっと観ているのである。彼女は、何かにハマるとずっとそれに狂ってしまうのである。このあたりは薄々の一般人である私には真似のできないところである。それでも、やっぱりいい作品だな。カミさんが買って再生しているものなのに、気がつくと私も見入ってたりする。ハリー・ポッターなんかに比べると、10倍…いやそれ以上の「力」が込められているようにすら感じられる。文字通り「桁違い」ということですな。

今日は通勤中に「intimacy」(小柳ゆき:→【amazon】)を聴いている。あまり長いのを聴き通す体力がないのでTSUTAYAのクーポンが使える期間内にまとめ借りしたものの中から短いものを選んだのだが、何も感じないうちに終わってしまった。Boyz II Menのメンバーが参加しているというから借りたんだがなあ。良い点といえば耳障りでないところくらいかな。もうちょっと「聴きどころ」というのを作ってほしかった、と思うのである。



12月12日(木) 
今日は通勤中に「The Journey Continues」(Journey)を聴いている。最初の方はそれほど大したこともないなと思っていたのだが、途中から一気に音楽に深みというかコクというかそういうものが乗ってくる。これだけ気持ちよければ世界的に流行ったのも当然だな。

ATOK14で「エシュロンが」と入力しようとして「えしゅろんが」とキーボードを叩いたはずなのに「絵衆論が」と変換されてしまう。BackSpaceキーを押して変換を解除しすると「えしゅうろんが」になっている。打ち間違えたかな。そこで、「う」を消して再度変換すると…また「絵衆論が」と変換されるのである。再度ひらがなに戻してみると「えしゅうろんが」に戻っている。この「う」は消せないようになっているらしい…と思ったら、もう一度やると消すことができた。Escキーでひらがなに戻したときにはこの現象は起こらない。これはバグじゃないの? それとも、「エシュロン」という単語の入った文章を書くとヤバいことになるから親切で変換できないようにしてあるとか(笑)



12月13日(金) 
ここ数日、日記のネタが何もない。今日も仕事以外何もしていないような日なのである。疲れているので仕事をこなすのがやっと、ということかな。 いま、通勤中に「月と炎の戦記」(森岡浩之:角川文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。長編を読んでいるというのも日記のネタがない原因のひとつだな。これは「月と闇の戦記」シリーズの前の話のようである。シリーズを読んでいる途中でその前の話を読むというのも順番が無茶苦茶のような気もするのだが、「奇妙な兄妹」の正体が明かされようとするところのようなので、意外とこれがちょうどいいタイミングなのかもしれない。

通勤中に聴いているのも昨日と同じ「The Journey Continues」(Journey)である。曲数が多いうえに大半の曲がなかなかいい感じなので、どの曲をPCに録音すべきか昨日一日聴いただけでは決めきれなかったのである。なかなか微妙なレベルの曲が多い。

いくらするのか知らんけどこれ、個人で買いたい人いるんじゃないの。オレもビル・ゲイツくらい金を持ってたら買うんだが(苦笑)。でも、調べてみるとレンタルで4000万ですか…それじゃ、買い取りだったら億を超えるな。



12月14日(土) 
今日はWindows2000が入っているドライブの内容をNASにバックアップをしながら自分の用事をする。内蔵のコンボドライブをCD-Rドライブとして認識させるためドライバを入れ替える前に、まずシステムのバックアップである。昼寝から起きてきたカミさんは、息子を早めに迎えに行ってハリポタの映画を観に行くと言っている。土曜日は息子のクラスの子は早めに帰ってしまうので寂しいらしいのである。その間に私はCGIBOYでアクセス解析するためのタグをinfoseekに移行するためのプログラムを作ることにする。3桁に上る数のhtmlファイルをいちいちテキストエディタで開いて手修正などしていられない。こういう単純作業にこそコンピュータを使うべきなのである。まずは開発環境が必要なので、フリーのものということでBorland C++ Compiler 5.5をダウンロードして設定し、使い方を調べる。VBScriptでもいいのかもしれないが、あんまりMicrosoftのスクリプト言語を覚えたくないというのはあるんだよな。このへんは趣味だからな。仕事でやらなきゃいけないんなら覚えるけど。

それから、指定されたディレクトリの中のファイルをサブディレクトリも含めてすべて処理するための方法を調べる。このあたりはWebで調べられるのでラクだ。参考書なども買わなくてもいい。素晴らしい時代になったものである。開発環境もフリーだから、けっきょく時間さえあれば金をかけずに自分の必要なプログラムを作ることができるんだよな。まあ、時間の問題がいちばん切実なのだが。

妻子が帰ってきた。コーディングはまだ途中だが、ディレクトリ中のファイルを順次処理する方法はわかったので、あとはロジックだけの問題だから何とかなるだろう。今夜は私が息子を寝かせる。また「いさましいちびのトースター」(トーマス・M・ディッシュ浅倉久志:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)の続きを長時間読まされることになるのである。



12月15日(日) 
まだプログラムが半分くらいしかできていないのに昨夜は早く寝てしまったので、今朝は6時に起きてコーディングを始める。そうこうしていると、8時過ぎになって妻子が起きてきた。しかし、しばらくするとカミさんの気配がしなくなってしまった。どうやら、また寝てしまったようだ。私が息子の相手をすることになる。息子はてれびくんを買いに行きたいと言っているが、カミさんが起きてきてから出かけようと思っているので待たせる。やはり出かけるのは彼女が起きてからにした方が、彼女も家でゆっくりできるだろう。

そういうことで、プログラムのテスト用マシンとしてFIVAを出してきて起動し、新しいノートでコーディング・コンパイルをしている間はそれを息子に使わせる。さすがにメインに使っているマシンでプログラムをテストするような勇気はないのである。

午をかなりすぎてからカミさんが起きてきた。息子を連れて大阪城に行くと言っている。昨日はカミさんが息子を映画に連れて行ってくれたので今日は私が相手をしなければいけないと思ってたんだがな。彼に遊びに行くか「てれびくん」を買いに行くかと訊くと、遊びに行くという。そうですか。だったら、集中してプログラミングができそうだな。有難いことである。

けっきょく、プログラムが何とか動くようにするのに夕方までかかってしまった。これだったら時間的には手作業でタグを置き換えた方が早かったような気がするな。でも、精神的にだいぶ違うのである。創造的な作業と単純作業ではね。プログラムを作れば他の人にも使えるかもしれないというのもある。でもまあ、プログラムのテストをしながら「何でオレはこんなところまでテストをしてるんだ?」と思ったこともあるのも事実。そういう意味では自作のソフトをフリーで使わせてくれている人には感謝しなければいけないな。

作ったプログラムを実行してみると、いくつか変換できていないファイルがある。調べてみると、Macintoshを使っていたときに作ったファイルである。改行コードがWindowsのものと違うので、プログラムが変換開始行を認識できていないのであった。それをコピーして作ってきているものもMacの改行コードを引き継いでいる。これは改行コードを変換しなければならない。自分のプログラムに変換機能を組み込むのも面倒臭いので、一括して変換できるフリーソフトを探す。改行コードの一括変換というのが見つかった。それを使ってみる。しかし、自分のプログラムのテストをしていると、他人の作ったものも信用できなくなってくるのが困ったものである(苦笑)。変換結果をチェックしてみたが、さすがにこういう形で公開しているものはちゃんと動きますな。

今日は外食である。息子に何を食べたいかと訊くと今週も「らーめん」と応える。そんなにラーメンが好きなのかねえ。そういうことで、インターネットで検索して新しいラーメン屋を開拓することにする。こういう情報も見ることができるとは、いい時代になったものである。今回行ったところは、ラーメンはそれほど後を引くような感じでもなかったし、餃子も私はもう少し濃い方がいい。ここは今回かぎりだろう。何回も行きたいと思うようなところは何十軒に一つだろうからな。

ラーメン屋からの帰りに本屋に寄る。やはり新刊の本屋はどこに行ってもそれほど変わりばえがしない。すぐ近くにある古本屋の方がよかったかも…とか思ってしまうのである。しかし、「天球綺譚 椎名優画集」(椎名優:メディアワークス:→【amazon】:→【bk1】)があって観ることができたのだが、椎名優さんは巧いねえ。そういう意味では「猫の地球儀」(→【amazon】:→【bk1】)に関しては期待の実力派を組み合わせた結果だったんだろうけど、ちょっとかみ合ってなかったような気がするな。などと思ってると息子がやってきて「てれびくん、うってたで」「かーちゃんが『こうてもろたら』ゆーてたで」とか言っている。買ってほしいらしい。しかし「てれびくん」は息子が家の外で自律行動する訓練のために使うつもりなのである。すると買うのは来週以降になるな。

今夜も食事を終えて家に戻ると体調が悪くなってきた。いったい何なんだ。ちょっと休んで息子を風呂に入れ、寝かせる。今夜も「いさましいちびのトースター」(トーマス・M・ディッシュ浅倉久志:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)をかなり長時間読まされたのであった。



12月16日(月) 
今日は通勤中に「全国ハモネプリーグLIVE! Vol.1」(→【amazon】)を聴いている。テレビ番組のコーナーで主催してた若者のアカペラ大会の模様を収録したものなんだそうである。音程が狂ってハモれてないところも多々あるが、楽しければいいんじゃないでしょうか。第一回目だし、こういうのは回を重ねるごとにレベルが上がってくるもんだ。若い人には具体的な目標を与えれば進歩は早い。気になるのは流行りのスタイルをそのままなぞっているグループが多いところだが、そのへんはまだ若いから仕方ないんだろうな。だからといってグリークラブみたいな発声法も好みじゃないんだが、それは私の好みの問題。突拍子のないのが混ざっていてもいいと思うのだ。ダンス選手権に日舞が出てきてもいいじゃないか。

2003年4月7日の「鉄腕アトム」誕生日には、“何かやりたい”と明言しているソニーをはじめ、ASIMOの本田技研工業、HRP-2の川田工業、そしてバンダイなど玩具メーカーも何か用意しているといわれている」って書いてあるが、それは楽しみだな。いやー、21世紀ですねえ。

将棋界のアイドル婚約のニュースが。ほとんど20歳差ですか。しかも7年前から、ということは10代の頃から…ううむ、これは嫉妬の嵐が吹き荒れるのではないだろうか。将棋界はとくに女性が少ないから大変なのである。まあ、相手が聖の青春(→【amazon】:→【bk1】)の人だったら仕方ない、と思うしかないか。

カミさんは明日、息子を予防接種に連れて行くと言っている。明日はスイミングスクールがあるはずなんだが、大丈夫なのかな。泳ぐとかなり疲れるはずなんだけど。本人が非常に楽しみにしているので休ませられないということである。スイミングスクールに行くと後で風呂に入れないといけないとか言っているので、予防接種は後日に延期していただくようにお願いするのである。いちおう病原体を直接体内に注入するわけだから、疲れているとヤバイい。下手をすると生命に関わるからな。これは過保護ではないと思うのである。



12月17日(火)
今日は通勤中に「THE KILLER BEST -SILVA SINGLE COLLECTION-」(SILVA:→【amazon】)を聴いている。いやー、やっぱりSILVAはイイ! 疲れた私の心に元気をくれる。聴いていると、本屋の店内で流れていた有線放送で最初に「water,flower」(→【amazon】)を聴いたときの衝撃が蘇ってきたのだった。そういうことで、例によって今回もNIFTYの会議室に書き込んだ文章を再録するのである。
1999年01月31日 00:17

■water,flower/SILVA
イントロを聞いたそのときから、予感はあった。何か、凄いものが出現しようと
している。そして、ワンコーラス聴いたときには、完全にノックアウト。開いて
いるレンタルレコード屋を全部回ってでも借りてくる決心を固めていた。…で、
まだ初めて聴いてから一日も経っていないのに、その勢いのままここにこういう
ことを書き込んでいるわけです。

イントロからピンと来るものがありましたから、歌詞の最初から聴けたので歌本
で調べるのもラクでした。聞いたのが職場からの帰りの本屋だったし。でも、帰
宅してからカミさんに聞いたんですが、もうすでにブレイクしているらしいです
ね、この人。相変わらず音楽関係の新しい情報には疎いもので… (^^;)

確かにどこかで聞いたような音楽ではあります。しかし、このノリの良さとパワー
の前には、そんなもの全て吹っ飛んでしまいました。気持ちよければそれで良い
のさっ!まあ、気に障る類似性というのはありますけど、私にはそれはなかった
です。それに(少なくとも私の知る限り)こういう音楽をこれだけ高いレベルで
演っている人は日本にはいなかったわけですから。

しかし、こういうヴォーカリストがどんどん出てくるわけですから、いい時代に
なったものですね。
しかし、後半に入るとちょっと失速する。とくにラップが入ってる曲があんまり良くない。どうもラップの人がリズムに乗れてないような気がするんだが、これは私がオジサンだからなんだろうか。今の若い人はこういうのを聴いてノれるの?

今日、仕事場に向かう地下鉄の列車の中で「守護者(ガーディアン)はぶっちぎり。 月と闇の戦記 2」(森岡浩之:角川文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。記紀の世界における月の神の話である。日本の神様の話なので、世界のルールがこの世界と違いすぎて私にはあまり楽しめない。やっぱりルールとか制限が明確になってないと戦いの描写は楽しめないよなあ。それに、こういう時代の話なのに登場人物の思考が西洋合理主義的に明晰すぎる。この時代の人間は(神も)こんなに論理的な思考はしないと思うぞ。

マイクロソフトの尻馬に乗って儲けてきた人たちは品性に問題があるという私の偏見が強化される記事だな。以前にはこういう言葉もあったからなあ。これはみかん星人事件の時代から変わってないんだろう。

今日は少し気温が上がったので、夕方の間食を買いに行くのに少し遠回りして堂島のチケット屋やジュンク堂を廻って買い物をする。ジュンク堂で「ほしからきたもの。 2」(笹本祐一:ハルキ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を見つけたので買う。そういや、こういうシリーズもあったな。何年ぶりだろう。いま調べてみたら1年以上経ってるのか。まあとにかく、笹本祐一氏の新刊は見つけたら買うのである。

今日は家に着いたのは22時過ぎだったのだが、息子はまだ起きていた。明日は予防接種を受けるために休むから遅くまで起きているのかな。私が食事を始めると妻子は寝室に上がってゆく。いつもは数十分もすればカミさんが下りてくるのだが、今日は下りてこない。眠ってしまったか。2時前になって私が寝室に入ってゆくと、息子の布団がないのである。本人もいない。私の布団で寝ているのかとも思ったが、そうでもないようだ。カミさんが他の人間と同じ布団で寝るとは考えられない。どこに行ったんだ。隣の部屋との間の襖を開けてみると、息子はそこに寝ていたのであった。どうしたんだろう。カミさんに怒られて独りで寝かされたんだろうか。まあ、すでに寝ているから布団を動かしてまで移動させる必要はないだろう。廊下に連れ出してオマルにオシッコをさせる。少し遅くなったので心配したのだが、まだ漏らしてはいなかった。おかげで大量に出たのである。



12月18日(水) 
目が覚めると8時半過ぎである。カミさんはまだ寝ている。今日は予防接種のために息子を医者に連れてゆくので保育所を休ませるからカミさんが起きるのが遅れるのではないかと恐れていたのだが、その通りになってしまったようである。朝食抜きで家を出れば遅刻はしなくてすみそうだが、私も体調が悪いので医者に行ってから出勤することにする。家を出る準備をしていたら息子が起きてきた。妻子を寝かせたまま家を出ようと思っていたんだがなあ。起き抜けの息子を独りで放っておくわけにもいかないので、オーブントースターにトーストをセットしてカミさんを起こしに行く。昨夜は睡眠剤を飲んで寝たので起きられないんだそうである。大丈夫かいな。息子が隣の部屋で寝ていたのは、母親が独りで寝る練習をしなければならないと言ったら彼がその気になって寝たんだそうである。

医者では、もう1週間同じ薬を飲んで様子を見ようということになった。帰りは薬屋に寄り、ビタミン剤と漢方薬を買う。ここしばらく体調が悪いのは、ずっと体質改善のために飲んでいた漢方薬を最近飲んでないせいかもしれないと思ったりするのである。家に帰ると妻子はいない。予防接種をしてから買い物に行くと言ってたからな。そのまま家を出る。

これは便利かも。マウスとキーボードの間で手を動かさないといけないというのは不便なんだよね。キーボード上で指を滑らせればそれがポインティングの操作になるというのは理想に一歩近づいた姿かもしれない。かと思うと、水晶玉ディスプレイとか凹凸が出てくるディスプレイとか。世の中には面白いことを研究してる人がいるもんですなあ。

今夜も息子は独りで寝ていた。本人の意志だそうである。どうやって寝かせたのかと思ったのだが、本は母親の布団で読んでもらって、それが終わると自分で隣の部屋に行ったそうである。カミさんは「一緒に寝てくれないのは寂しい」とか言っている。くっいてくると鬱陶しいとか言うくせに、困ったもんである。



12月19日(木) 
今日は通勤中に「Love Songs」(CARPENTERS:→【amazon】)を聴いている。いやー、やっぱり癒されるなあ。今の若い人がどう感じるのか知らないけどね。

そして往きに「まろうどエマノン」(梶尾真治:徳間デュアル文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。エマノンシリーズの最新作である。しかし、こういう設定を持ち込むのかぁ。あんまり別のSFガジェットを出すと当初のテーマが暈けてくるんじゃないかなあ…と思いながら読んでいたのだが、物語が収束に向かうにつれて思い出した。そうか、時間テーマというのはこの人の得意技だったんだ。そういうことで、最後のところはけっこう泣けます。やはりこの人の「時のせつなさ」の表現は天下一品である。

こういう特許ゴロみたいな会社はイヤだねえ。「Intergraphの法務活動による収益は、サービス/ソフト事業に匹敵するほど」なんだそうで。前にも書いたが、こういうことはずっと早くからわかってたはずなのに「太らせてから食おう」という根性が気にいらん。特許の侵害を認識した時点からアクションを起こすまでの間の損害は賠償請求できない、というふうにはできないものなんだろうか。

今日、仕事をしていると懐の携帯が鳴った。仕事の電話かと思ったら見知らぬ番号である。頭が06なのでひょっとしたら…と応答すると、やはりヨドバシからキーボード付きのザウルス(以下、「SL-C700」と表記)が入荷したという電話であった。やったぜ!嬉しい。「年内入手は絶望か?」という記事を見てたから本当に今年中は無理かなでも欲しいな…と思っていたところだったのだ。Web上で情報を集めていても評判がいいみたいだからな。メモリ不足の対処ができないようなレベルのユーザなら大変かもしれないが、私は薄々の一般人であっても10年近く前にはUNIX上でプログラムを書いていたくらいだから何とかなるだろう。今でもファイルをコピーするときには無意識のうちに「COPY」じゃなくて「cp」と入力してしまうくらいなのである。そう思って調べてみたら、ちょうど10年前にC言語X Windowの勉強のために将棋を指すプログラムを作ってたんだ。思えば歳を取ったものである。

そういうことで、今日は定時にダッシュしてヨドバシに向かう。途中で本屋を覗くと「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)が売っていたので買う。往きに「まろうどエマノン」を読み終えたのに次に読む本を持ってきてなかったので、どうしようかと思っていたのだ。そういう面でもラッキーである。

ヨドバシに着き、PDA売り場のレジに行って予約の伝票を見せる。品物を持ってくるのにかなり待たされた。そんなに遠いところに置いてあるんだろうか。これでまたポイントが1万円以上貯まってしまった。何か買わねばならない。DVDソフト売り場に行くが、べつに買いたいものはない。リストカメラの電池のストックが切れていたのを思いだしてポイントを使って買う。金を払わずに買えるのは、ずいぶん得した気分である。

今日は雨が降っているのでカミさんに車で迎えに来ていただく。荷物もあるので有り難いことである。家に着き、SL-C700のパッケージを開けてみる。本体は思ったより小さい…が、少し分厚いか。表面がツルツルしてて、なかなか高級感があるな。しかし、この液晶は噂に違わぬ美しさである。これはもう、ノートパソコンだな。PDAの枠を超えている。340MBのMicrodriveも、何の問題もなく認識した。SHARPから正式に動作確認されたら1GBのやつを買おう。EPWINGの辞書を入れたりするのなら、340MBでは苦しい。このマシンには20万円くらい懸けてもいいと思っているのである。ノートパソコンならそのくらいはするからな。フラッシュメモリの方が消費電力の面では有利なんだろうけど、さすがに本体より高価いカードを挿す勇気はない。ハードディスクを1GBにするともう、スペック的に私のLibrettoを完全に超えてしまう。大変な時代になったものである。ああ、生きていてよかった。

しかし、充電するのに3時間ですか。今夜は私が息子を寝かせることになったので、設定とかは明朝になるかな。



12月20日(金) 
今朝は7時過ぎに起きる。4時頃から目が覚めたりしていたのだが、そこで起きては体力が保たないので寝ていたのである。SL-C700の充電が完了していたので、前のZAURUSからデータを移行する。やはりかなり時間がかかる。10年分以上だからな。メモデータなどは数千件あるのである。パソコンをいじりながら移行作業が終了するのを待つ。しかし、8時をすぎても妻子は起きてこないな。目覚ましの音も聞こえてこない。時計は買い換えたはずなんだがなあ。起こしに行くか。

朝食を終え、移行を終えたデータを見てみると…うにゅっ、「分類」が消えてしまっておるではないか。一つのフォルダの中に数千件のテキストファイルが入っている。せっかくメモデータは分類して登録してあるのに、これはどうしたことだ。ひょっとして、これだけの数のメモデータを手作業で分類しなければならないのか。これは移行プログラムの不備ではないのか。ちゃんとしたファイルシステムがあるOSになったんだから、これはディレクトリを分けて分類すべきでしょう。

データを移行したので、今日からSL-C700を持って出勤する。まだデータが未整理だし、内蔵ソフトの使い方もよくわかってないのだけどね。こういう格好いいキカイは持ち歩きたいのである。しかし、電車の中で蓋を開こうとしたら、なんだかずいぶん開けにくい。かなり力を入れて拡げないといけないのである。勢い余って落としてしまいそうで怖い。

昨日の帰りから「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに浅暮三文氏「小さな三つの言葉」を読み終えた。オチは予想通りだったが、料理のしかたが巧かったのでよしとするか。そして、帰りに南條竹則氏「八号窖の手」を読み終えた。これも特にビックリするような話ではない。

OSをLinuxにして安くしたPCですか。そうだそうだ。日本でもこういうPCを売るべきだ。メーラとWebブラウザしか使ってない人なら高価いWindowsが入ったマシンじゃなくてもいいだろう。ノートタイプが出たらオレは買うと思うぞ。

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる  【Amazon】
【bk1】
ISBN4-403-54021-X ¥620+税 



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