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4月11日(木) 
昨夜は息子と一緒に寝たのだが、彼が私を起こして胸が痛いと言いだした。2時過ぎである。先日よりも酷いようだ。胸をさすっていると、腹の中で何かがぐるんぐるんと動くのを感じる(それ以降は感じなかったので、胸痛とは関係ないようだったが)。先日病院に行ったときにカミさんが医者に「こんど起きたときは救急車で連れてきてください。痛いときなら調べたらわかりますから」と言われたと聞いていたので階下から彼女を呼ぶ。しかし、今夜は連れて行かないようだ。かなりの間痛がっていたが、しばらくすると落ち着いてきた。しかしこれだと、今日は私も仕事を休んだ方がいいか。日曜日の代休を取らせてもらってもいいだろう。

息子が動く気配で目が覚めた。8時である。ゴクゴクいっている。ペットボトルに入れているお茶を飲んでいるようだ。母親に「おしっこ、いってくる」と声をかけている。寝室の扉を開け、とっ、とっ…と階段を下りてゆく。ラクになったものである。胸痛の影響はないようだ。

息子は起きてからも「きのうかえってくるの、はやかったねえ」とか言っている。ううむ、最近忙しくてあまり顔を合わせてないからなあ。「シンジ(仮名)君の顔が見たかったからだよ」と応えると「しごと、ちゃんとできたかい?」とか言ってくる。はあ、お心遣い、痛み入ります。

息子は独りで寝室に行って寝るのは嫌だというので、布団を居間に下ろしてきてそこに寝かせることにする。私が休みだということでカミさんは朝食を食べるとすぐに昼寝に入ってしまった。それでも息子は寝室に行かないと言う。横で寝ている彼が何かと喋りかけてくるので先日借りてきたゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘を観せるのである。

そういえば朝食後に薬を飲ませたのだが、息子はこれを酷く嫌がるのである。顔をしかめて少しだけ口に入れ、「うえっ」と戻しそうになっている。じっさい、少し吐いてしまったようだ。薬でも注射でも、それほど嫌がることのない子なんだが。よっぽど不味いんだろうなあ。

ビデオを観ていると、外では雨が降ってきた。まったく最近は雨が多い。まあ、今日は息子が熱を出しているので外出しないからいいんだが。

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」が終わった。ずいぶん短かったな。息子はモスラとゴジラが本格的に闘わずに終わってしまったので不満そうである。その後もテレビを観せて過ごす。カミさんは起きてこない。息子が起きている間は寝ておいて、我々が寝てる間に原稿をしようという魂胆か。

夕方になってやっとカミさんが起きてきた。息子の熱は下がらない。今日一日、大人しくはしてたけど寝てないからなあ。テレビで面白いものをやってないので、夕食の前後にビデオで「COWBOY BEBOP 天国の扉 - Knockin' on heaven's door」を観る。なんだか、押井守の影響が世界中にあまねく広がっていることを実感しただけであった。カミさんも書いてるけど、影響が悪い方に出てるよなあ。あの突き放した演出をカウボーイビバップでやっちゃダメでしょう。まあ、音楽は相変わらず頑張ってたけど。



4月12日(金) 
今朝は7時に起きて通信を始める。妻子は起きてこないが、息子の熱が下がらなかったので今日も休ませることになるだろうから、寝かせておいた方がいいだろう。独りでトーストを焼いて食う。8時を過ぎて着替えるために寝室に入ってゆくと、カミさんが気づいて起きようとする。「起きんでええで。シンジ(仮名)が起きるから」と言うと「もうモゾモゾしてるわよ」と応えるので「だからこそ一緒に寝てなきゃいけないんじゃないの」と言うと、素直にまた横になるのであった。今日はゴミの日なので、ゴミを出して家を出る。

今日から「ロマンチックSF傑作選」(集英社コバルト文庫 1977)を読み始めている。四半世紀前のアンソロジーか。まずは小松左京氏「人魚姫の昇天」を読み終えた。童話の本歌取りだが、これだけ読ませてくれるというのも筆力の為せる技でしょうな。続く平井和正氏「死を蒔く女」も迫力を感じましたね。精神科医のところに、自分は念じるだけで人を殺してしまうという女がやってくる。そして……こんなに古い小説なのに、今の小説よりも迫真力を感るのはどうしたことだ。読んでいる私の感性が古いのか、この二人が特別なのか。

今日は通勤中にレアオフコース)を聴いている。「レア」というタイトルの通り、廃盤になったレコードやシングルのB面など、当時CD化されていなかった曲を集めたものである。売れなかった頃に歌謡曲の作曲家が書いた四畳半フォークブーム狙いの曲を歌ってたというのは、小田さんにとって封印しておきたい過去だと思うんだけどね。それにしても「夜はふたりで」も「愛の終る時」も名曲だ。何でこんないい曲がB面なんだあ…と思うくらい。これじゃ、鈴木さんがオフコースを抜けようと思ったのもわかるような気がするなあ。まあ、A面もそれに劣らずいい曲だったりするのが困ったところなんだが…



4月13日(土) 
息子の熱が下がったので、今日は息子を保育所に預ける。病み上がりなので午前中だけ預けるようなことを言っていたのだが、帰って来たカミさんに訊くと「お昼寝が終わってからだから4時頃」だそうである。それじゃ、ふつうの日とあんまり変わらないな。

今日は息子が保育所に行ってくれたので、PCのバックアップをしながら自分の用事ができる。これだけ余裕を持って過ごせたのは久しぶりのような気がするな。そして例によってWebの巡回。16時になってもカミさんが起きてこないので、洗濯物を取り入れて保育所に向かう。

ここしばらく、休日にはほとんど外に出ていない。一日中パジャマ姿で過ごす日が続いている。買ってくるべきものがかなり溜まっているので、保育所からの帰りに買い物に行くことにする。まずは薬屋で漢方薬とビタミン剤を買う。以前入院したときに蓄膿だと言われて、それに効くと言われている漢方薬を試してみたら不調がかなり軽減されたので、これは切らすと辛いのである。そしてビタミン剤は「ポポンS」を愛用していたのだが、最近になって内容量が減ってしまってすぐに無くなるようになってしまったので代わるものを探して買う。このデフレの時代に実質値上げなんて許せないのである。そしてスーパーに寄る。経験的にここで売っているキムチがいちばん旨いんだな。漬物コーナーに行くと、息子はもうこれを買うと言って手に取ろうとする。まだ買い物篭を持ってないので取ってくると言ってもそこから動こうとしない。好きなんだなあ。買い物篭も支払いした後の袋も、ずっと自分で持っていたのだった。

WindowsMediaの動画ストリームデータを録画するのにASFRecorderを使っているのだが、うまく録画できないデータがある。対応策が見つかったので自分のためにメモしておく。Fileメニューから「Open URL」でURLを入力するウインドウを開いて、ソースに書いてある「mms://〜.wmv」や「http://〜.wmv」というURLを貼りつけると録画できたのであった。プロトコルは関係ないのか。

今夜は私が息子を風呂に入れる。息子を先に洗って上がらせてから自分の頭を洗う。ヘアドライヤーを居間に持って上がられていたので取りに上がると、息子はかなり眠そうにしている。カミさんは続いて風呂に入ってしまった。洗面所で髪を乾かすので待っているよう息子に言いつけて階下に下りる。私が髪を乾かして上がってくると、彼は座椅子を倒した上に座布団を乗せて枕にして、コタツに半分潜り込んで横になっていた。しばらくはゴロゴロしていたが、カミさんが上がってくる頃には動かなくなっていたのだった。



4月14日(日) 
今日もお義母さんが息子を預かってくれるそうである。有難いことである。目覚ましが鳴ったので妻子と一緒に起きようとしたのだが、寝てていいというのでまたそのまま眠りに落ちる。最近、歳のせいか朝はなかなか眠れないのだが、今朝は眠い。疲れているのか。と、突然電話が鳴りはじめた。起きて受話器を取ると切れた。時計を見ると妻子がお義母さんと待ち合わせをしているという時刻の10分後である。妻子が遅刻したのでお義母さんが電話をかけてきたのだろう。もう家の中にはいないから、移動中なんだろうな。

目が覚めてしまったので起きてパソコンをいじり始める。カミさんが帰ってきてから食事をして、彼女が昼寝をするのを邪魔しに寝室に上がっていったら、自分が寝てしまっていたのである。気がつくともう暗い。ううー、今日は自分の部屋の整理をしようと思ってたのに〜



4月15日(月) 
今日は通勤中に「SLOW DANCE」(吉野千代乃)を聴いている。いま聴いてみると印象が薄いなあ…などと思いながら聴いていたのだが、ずっと聴き続けているとだんだん良くなってくる。まあ、線は細いが実力はある人ですから。

今日も通勤中に「ロマンチックSF傑作選」(集英社コバルト文庫 1977)を読んでいる。田中光二氏「世界樹の高みから」も、この本の前2作に劣らず文章に存在感があるな。ジョン・エナリーが出てくるシリーズの作品である。文章に重みがある。やっぱり、ここまでの3作は最近の小説より読み応えがある。まあ、この3人は別格みたいなもんだし、「傑作選」だからな。まだ判断は早いだろう。読んでいると、カミさんの作品に、この文体からの影響を感じてしまった。彼女もこのシリーズが好きだと言ってたからなあ。結婚して新居で本を段ボール箱から本棚に移していたら「あ、『異星の人』のハヤカワ文庫の初版じゃない!」とか言われたんだった。

続く筒井康隆氏「レモンのような二人」はイマイチだったな。今ほど性に関してオープンじゃなかった当時であればSFだったのかもしれないが。次の高斎正氏「ラブレター作戦」も、今となってはありふれたネタだよなあ。



4月16日(火) 
昨夜は息子と一緒に23時前に寝室に入ったのに、今朝は7時半まで起きられない。背中がガチガチである。寝すぎかなあ…いや、8時間ちょっとしか寝てないんだから、そういうことはありえない。昨夜からの雨はまだ降り続いている。まったく最近は雨が多い。今朝もカミさんに駅まで車で送っていただくことになるのである。

今日も通勤中に「ロマンチックSF傑作選」(集英社コバルト文庫 1977)を読んでいる。往きに山田正紀氏「薫煙肉のなかの鉄」を読み終えた。これは以前読んだときに未来世界のバイオレンスな感覚が強く印象に残っている作品である。たぶん読んだのは20年以上前だと思うのだが、1ヶ月前に読んだ本の内容も忘れているこの私が覚えているというのは大変なことなのである。

今日は早めに仕事を終えた。客先を出ると雨がパラついている。家とかカミさんのPHSに電話をかけてみたが出ないので駅からは歩いて帰ることにする。自転車を使わないので、家に帰るルートは複数の選択肢がある。かなり迷ったのだが、どうせ乗り継ぎが必要なら…ということで日本橋を経由して帰ることにする。先日「Intel Pocket Concert」を買い逃した悔しさがまだ残っているらしい。それに先日買ったZIPドライブを増設するために口の多いテーブルタップを買わねばならないからな。

テーブルタップは600円台で7個口のものが見つかった。こんなものがこの値段で買えるなんて、やっぱり何か間違ってるような気がするな。そしてシリコンオーディオプレーヤーは、やはり高価い。ある程度のメモリーを積んだものは2万以上する。アレが1万円未満で買えるのを見たら、そういうのは買えないよなあ。

mp3プレーヤーであるが、PCのハードディスクにファイルを貯めているとメディアを交換するタイプのプレーヤーは要らないと思うようになっているのである。ぜんぶPCで管理してるんだから、ディスクが増えるとかえって管理に困る。聴きたいときに聴きたいものを転送して聴ければいいのである。だから、手軽に速く転送できるものがよい。それで漢字が表示できれば充分だ。

最後に入った店で中古のmp3プレーヤーを見ていたらこういうものが2000円で売っているのを見つけた。コンパクトフラッシュが使えてこの値段なら買うべきであろうか。再生可能なファイルの種類とか再生する順番がどうなるかとかを店員さんに訊こうと思ったら、ヘッドフォンしかついてないのでコンパクトフラッシュが使えることしかわからないと言う。マニュアルも付属してないんですか。ううむ、それじゃ買う勇気はないな。2000円だったら失敗しても別にいいか、とも思うけど。家に帰って調べてみると、けっこう理想の機種かもしれない。曲の情報は表示できないけど。ただ、どのサイトを見ても「音質が悪い」ということで見事に評価が一致しているのが問題か。でも、2000円ならやっぱり買うべきだったかな。まあ、128MBのカードを買うとなると7000円以上追加しないといけないし、使うカードによっては音が途切れたりするらしいから、買わなくて正解か。そうやって考えてみると「Intel Pocket Concert」は本当に安かったんだなあ。ああ、また悔しさが…

今日は遠回りして帰ったのでいっぱい本が読める。眉村卓氏「青白い月」は伝統的なSF、異世界に紛れ込んでしまった男の話である。これも今となってはありふれたネタだが、それでも読ませてくれるな。続く荒巻義雄氏「スネーク」は…うーん、こういう不条理モノは好きじゃないんだよな。河野典生氏「巨鳥モア」は、不思議なムードの作品ですねえ。街中で、モアが歩き回っている世界がこの世界と重なって見えてくる。そして…これも繰り返し使えないネタだが、最初にこれを読んだらけっこう衝撃があったんじゃないかな。豊田有恒氏「帰還者」行方不明から戻ってきた恒星間宇宙船。乗員は姿を見せずに地球への着陸を要求する…この本は「ロマンチックSF傑作選」というタイトルなのに、私の思うSFに該当する作品はこれが初めてのような気がするなあ。選者の作品が最も本格的なSFであるってのは、何か意図があったのか?



4月17日(水) 
今朝も雨である。まったく最近は雨が多い。しかし、私が家を出るときには止んでいた。これなら自転車で出かけられるな。今日は発注元で9時から会議があるのでカミさんに送ってもらうわけにはいかないのである。息子が起きるのも遅かったしな。

今日は通勤中にTHE BESTCRYSTAL KING)を聴いている。まだオリジナルメンバーで活動していた頃に出たベスト盤である。シングルで出てオリジナルアルバムに収録されていない曲が多く含まれているので、これは必携なんだな。なにしろクリスタルキングというのは私の人生の中でも最も好きなグループの一つなのである。このアルバムの半分以上の曲が、強い感銘を与えてくれた曲なのだ。

今日も引き続き通勤中に「ロマンチックSF傑作選」(集英社コバルト文庫 1977)を読んでいる。往きに最後の星新一氏「キューピッド」を読み終えた。ショートショートじゃなくて短編だが、やはり巧い。カメラマンが、素晴しい恋する表情をした女性を見つけた。彼女は恋の女神と名乗る。写真を撮らせてもらおうと彼女を追いかけてゆくと…という話だが、ちょっとした感覚の表現も手触りが鮮やかだ。そして、解説にも書いてあるが、途中では結末がまったく予想できない。このあたりは匠の技というやつでしょうか。

今夜も遅い。仕事を終えたのは21時半である。仕事場を出ようとしたとき、懐のPHSがブルった。カミさんからである。「今、どこ?」と訊くのでまだ仕事場にいると応えると「先に寝ていいかしら?」と言う。いいよと応えると、カレールーを買ってくるように頼まれた。コンビにでもいいと言っていたが、私は駅から家へ帰る途中に寄れる24時まで営業しているスーパーを知っているのである。仕事場のビルから出ると、昼間に降っていた雨は止んでいた。今日はついている。これなら帰りにスーパーに寄れるだろう。

家に帰る途中でスーパーに入り、カレーのコーナーに行く。250g入りのルーが198円と大きく赤い字で書いてある。ちょうどカレールーを安売りしてたのか、ラッキーだな…と思って喜んだのだが、平常時の価格を調べようと思ってそのPOPの下を見てみると…198円と書いてある。何だこれは。ほとんど詐欺じゃないか。でもコンビニよりは安いだろうということで買い物篭に入れる。そして特価品のコーナーに行ってみると…カレールーがあるじゃないか。220gが99円、200gが98円。こういうのを買ったときにラッキーと思うべきなんだな。相場を知らないと損をするということか。しかし、甘口と中辛を買う予定だったのだが、甘口が無いのである。仕方がない、甘口は198円のものを買おう…とカレーのコーナーに戻ると、特売品と同じものが並んでいる。POPの表示は198円だが、レジのバーコードリーダーでこれらが区別できるとは思えない。甘口のものだけ198円であるという可能性もあって、そうであれば200gのものを198円で買ってしまうことになるので大損だが、安くなる方に賭ける。レジでバーコードを読み込むと、「99」と表示された。私の勝利である…って、よくこんなどーでもいいことをダラダラと書くものではある。

50万GBって…えーと、0.5ペタバイトですか。「データベース」と言ってるからにはリアルタイムでアクセス可能な状態になってるんだろうなあ。どういうマシンで管理してるんだろ。

「バイオU」が正式に発表された。思ったほど軽くないなあ。私のFIVAとそんなに変わらないじゃん。逆にキーボードが小さい分だけ扱いにくい。これだったら、無理して買う必要はないな。どちらかというと、こっちの方に魅力を感じてしまうのであった。でもこれもFIVAと同じように使おうと思うとキーボードやモデムが必要みたいだからなあ。



4月18日(木) 
また居間で死んでいた。座椅子に座ったまま横に倒れていたので腰が痛いとか今朝は冷えたので寒いとか、何度か意識は戻ったが短期的な対処しかできない。単細胞生物並みの知能になっているのである。…いつもと変わらんか。

妻子は、今朝は起こさなくても早く起きてきた。朝食を食べた後息子は何度も「もうすぐ、ろくやで」とか言っている。何のことかと思ったら、8時半になると「おかあさんといっしょ」が観れるということらしい。時計の長針が6のところに来れば観られるということなのね。しかし自分でリモコンを操作してテレビを点けたのだが、すぐに保育所に行きたいと言い出した。珍しいね、キミが保育所に行きたがるなんて。どうも、保育所で独楽を回すのらしい。母親に「独楽(鞄に)入れたか?」とか訊かれるが、すでに鞄の中に入れていると言う。準備万端ですか。これも珍しいな。

今日は通勤中に「BACK TO FRISCO」(Honey&B-Boys)を聴いている。以前村田和人のコンサートに行ったときに聴いた「Morning Selection」が良かったので買ったのである。しかし、この曲以外はあまり大したことがなかったな。んで、ジャケット裏面を見てみると…「ERI HIRAMATSU」って、ひょっとして平松愛理さんのことなのか? このグループのウエストコーストな感覚と「部屋とYシャツと私」あたりの甘い感じがぜんぜん結びつかなかったのだが。まあ、あれがヒットする5年も前だからな。

帰る準備をしていると今日も懐のPHSがブルった。カミさんからである。今日は指輪物語第二部の最初の本が近くの本屋にないので買ってこいというものであった。帰りに隣のビルの本屋で買って帰る。その代わりに先週借りてきてまだ観ていない「ガメラ対バルゴン」と「ウルトラマン」のダビングをお願いする。ダビングが終わってデッキから出てきたテープを見て息子が「ウルトラマン」を観たいと言い出した。明日も独楽を回すために保育所に早く出て行くことにしているので早く寝なければならないということで母親に拒否されると、例によって彼はベソをかく。そんなことで泣かなくてもいいだろうに。カミさんは「字が読めるようになると困ったこともあるわね」とか言っているが、自分で情報を取ってきてどんどん思うようにならなくなるのが成長というものなんでしょうなあ。

息子は居間で独楽を回している。今日は保育所で2回しかうまく回せなかったので仲間外れにされたらしい。かなり悔しかったようである。そういえば、お義母さんが親子用のグローブとゴムボールを買ってきて休日にはキャッチボールをしてやるように言われているのだが、子供用のグローブが右利き用なのだ。息子は独楽を回したりボールを投げたりするのは左なので、左利き用を買ったほうがいいと思う。まだ5歳だから右投げに「矯正」してできないことはないと思うが、無理に変えるのはストレスの元だし、どちらかというと左利きの方が何の競技をするにつけても有利だからなあ。個人的には、どちらにでもできるのであれば左利きにしたいと思っているくらいなのである。それで自然に任せていたら左で投げるようになっているのだから直す必要はないと思うのだ。もう、左利きは異常だといわれるような時代じゃないんだし。まあ、少数派だから多少の不便は甘受すべきだろうけど。むしろ、すすんで少数派になれという人間だからな、私は。こういう親を持つと子供は大変かもしれないけどね。



4月19日(金) 
今日は通勤中にK.ODA小田和正)を聴いている。小田さんの最初のソロアルバムである。これを買ったときは「アルバム一枚丸ごと小田さんの曲なのか。ワクワク…」という感じだったのだが、聴いてみた感想は「独りでアルバム一枚を埋めるのは大変そうだな」というものであったと記憶している。いや、断じてレベルの低い曲が混じっているとは言わないが、やはりキモとなる数曲を集中して創ったことによりオフコース時代の名曲群が生まれたのは事実だと思うのだ。あと、小田さんの曲を続けて聴いていると疲れるというのもあるな。どれもある方向にテンションが高いので、たまには何も考えずにリズムに身を任せられる曲が欲しいというか…

家に帰るとカミさんはテレビでミュージックステーションを観ていた。そういえば今日は小柳ゆきが出るんだったな…とか言うと、「もう出たわよ」と言われてしまった。うう、もう少し早く帰ってくるんだった。そして浜崎あゆみが歌いはじめたが…なんか下手になってません?、このヒト。前も真剣に聞いてたわけじゃないけど、いちだんと酷くなってるような。どうにも耐えられないのでチャンネルを変えさせていただく。これがアジアでも大人気なのか。何だかなあ。まあ、何が流行ろうと私には関係ないんだけどね。



4月20日(土) 
疲労が激しい。最近の生活を省みて、睡眠不足を何とかしなければならないと思った(笑)。冷静に分析すると、そのためにはパソコンを使う時間の短縮化が不可欠である。パソコンを使っている上で無駄な作業、短縮できる作業を検討する。今まではWeb上で保存しておくべき情報はブラウザからコピーしてテキストファイルに貼りつけて保存していたのだが、これがけっこう時間がかかっているのである。逆に保存の作業に精一杯で記事が読めていなかったりする。ビデオに録画すると安心して観ないとか、本を買うと安心して読まないのと同じですな。これでは本末転倒である。後で使う「可能性がある」と思ったデータが入っているページはすべて開いてコピーしたりするのも無駄だよなあ。そういうことで、保存すべきサイトはGetHTMLで丸ごとHTML形式のままでディスクに保管することにする。テキストよりもデータ量は増えるし不要なデータも保存することになるが、NASが使えるメドが立ったので気にしなくていいだろう。検索の時間は増えるだろうけどね。そして、重要な情報は厳選して「紙」というソフトで整理することにする。テキストで保存してたときにはCtrl+A→Ctrl+Cでコピーし、ウインドウをテキストエディタに切り替えてCtrl+Vで貼りつけ、不要な情報を削除するという手順だった。何ともローテクである。「紙」を使えばブラウザ上で必要な部分をマウスで選択し、それをドラッグしたときにディスプレイの隅に現れる「箱」にドロップすればよい。データが多くなっても管理できるか不安もあるのだが、どうやらデータはHTMLで保存されてるみたいだから、そのときになって考えれば何とかなるだろう。

しかし、GetHTMLでデータをダウンロードし始めて問題点に気がついた。このソフトはコード変換機能がないので、EUCで記述されたページ(例えば朝日のサイト)はキーワードを指定して検索できないのだ。コード変換するソフトを探してみたが、バッチファイルから実行できて指定したフォルダの中にある全てのファイルを変換してくれるソフトが見つからない。ううむ、これは手動で変換するしかないか。コード変換のDLLはフリーで公開されてるようだからDelphi 6 Personalでプログラムを組んでやろうかとまで考えたが、言語を一から覚える時間を考えると何をやってるのかわからない。パソコンを触る時間を短くするためにやってるんだからな。そういう意味では、ソフトをフリーで公開していらっしゃる方々には感謝感謝である。

カミさんが息子を保育所に迎えに行っている間に、先日買ってきたZIPドライブ我が家のプロキシサーバに接続することにする。サーバをシャットダウンし、最も電力使用量が少なそうな機器を部屋の隅のコンセントから外してその後に先日買ってきたテーブルタップを挿す。外したのは電話機のコンセントだったのだが、線をたどってゆくと、これは電話機本体とは繋がっていなかったのだった。何のこっちゃ。まあ、電話機は電源なしでも動作するからな。ZIPドライブを箱から取り出し、サーバとプリンタの間に繋げられることを確認する。ZIPドライブには確かにプリンタケーブルのオスとメスのコネクタがついていた。カミさんの好きな両性具有というヤツですな。サーバにCD-ROMドライブは取り付けてないので、ソフトは私のマシンのDVD-ROMドライブをマウントしてそこからインストールする。そして再起動である。そのときになって、安定して動いている環境を変更するというのは多大な勇気が必要であるということに気づいた。今回はハードウェア構成もドライバ構成も変わるからな。ディスクも残り少ないし。そして…いきなりセーフモードで立ち上がって目の前が真っ暗になったが、再起動すると正常に立ち上がったのだった。ほっ。ZIPドライブを共有してネットワーク上の他のマシンから見えることと、他のマシンからプリンタで印刷できることを確認する。おっけーである。やったぜ。

これで我が家のサーバは、プロキシサーバ、ファイアウォール、プリンタサーバに加えてファイルサーバにもなったのだった。5年以上前の旧式のノートをこれだけ活用している家庭はそれほどないだろう。ふっふっふ。作業中に妻子が帰ってきた。ただいまサーバの工事中なので、インターネットへの接続はしばらくお待ちください…というやつだな。

最近、カミさんはサツマイモに代わってダイコンを台所で育てているのに気づいた。シワシワになりながらも小さな芽を出そうとしているのがいじらしい。息子に教えてやると、絶大な興味を持ったようである。本を読むだけじゃなくて、実際の自然を観察することも大事だからな。植物の発芽の観察というのは、なかなかいい研究テーマだと思わないかい。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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