ホーム > 目次 > 日記 > 2002年 > 10月上旬
▲10月1日(火)▼ →
朝から、ざあざあと雨が降っている。関東地方には「戦後最大級」の台風が向かっているそうである。テレビで雨戸を閉めて補強するように言っていたが、我が家には雨戸のない窓がある上に3階建てなので板を打ちつけるのも容易ではない。風の強い台風が来たら祈るしか手がないのか。そのうえ四方が道路や空き地だから、物が飛んでくる可能性も大きいよなあ。雨が降っているので今朝もカミさんに車で駅まで送ってもらう。有難いことである。
昨日から通勤中に「The Best of ERIC CARMEN」(ERIC CARMEN:→【amazon】)を聴いている。先日ワルツ堂の処分セールで買ってきたものである。処分セールで3割という割引率には納得できなかったのだが、私はこれに収録されている「HEY DEANIE」が好きで好きで好きでこの曲が入っているアルバムをいつか手に入れたいと思っていたのである。それがああいうところで見つかって、ここで遭ったが百年目ということだったのだ。聴き始めると、ロックンロールはあくまで楽しく、バラードはゆったりと大きい。音楽として一つの理想ですな。74分以上ギッシリと入っていて、どの曲もこの曲もあの曲もいい。さすがはベストである。買ってよかった。
こういうページを見つけた。恐ろしい。LOOX SにWindows2000を入れてデュアルブートにしていたら大変なことになるところだった。これもMicrosoftの陰謀だな。同じマシンでXPと2000を動かしたら、ふつうの人はXPを使わなくなるのは目に見えているからな。
今日も昼から京都で打合せである。13時半からとなると、昼休みに移動しなければならない。ほんらい自由に使えるべき時間を移動という業務のために潰されるのに、誰も気にしているように見えないのが不思議だよなあ。しかも、昼休み前に食事をしなければならないので近くのビルの社員食堂が使えず、ちょっと高価いところで食べることになってしまう。そうこうしていると出発が少し遅れてしまった。京阪の淀屋橋駅に着いたときにはギリギリの時間である。急いで改札内に入ろうとすると、自動改札機の入り口で我々の前のオバサンが立ち止まってしまった。プリペイドカードを取り出して矯めつ眇めつしている。挿入する方向を考えているらしい。こるぁー、速く入ってくれ〜っ。別の入り口に並び直して入り、階段を下りていると特急のドアがガタンと閉まるのが見えたのであった。仕方なくホームで特急が入ってくるのを待つ。列車が入ってくると、クロスシート(というんだそうだ)の座席が自動的にガタンと反対向きになる。これは息子に見せたら喜ぶだろうか。そして、今回も早めに打合せが終わった。上司の許可を得てそのまま帰る。雨は上がっているが自転車を家に置いているので今日もカミさんに車で迎えに来てもらう。有難いことである。
カミさんが体調が悪いというので、今夜は3人一緒に寝ることになる。息子は本を読んでほしいと母親のところに行って断られ、私のところにやってきた。最初の1ページを読んでやると、あとは自分で読み始めた。文字を一つずつ読み上げるのではなくて、ちゃんと言葉として感情を乗せて読んでいる。また少しレベルが上がったな。早くローマ字をマスターしてくれ。そうしたら自分用のパソコンを与えてやるから。
▲10月2日(水)▼ →
なんだかバタバタしているので目が覚めた。7時半である。カミさんが掃除や洗濯をしているようである。どうしたんだ。ここしばらく、私が家を出るときになっても寝ていることが多かったというのに。まあ、夜中や食事中に掃除をやられるよりはよっぽどマシなんだが。というようなことを考えてまた眠りに落ちようとしていたところに彼女が上がってきた。雨戸を開ける。眩しい。訊くと、息子がオネショをしていたので洗濯を始めたのだという。はあそうですか。風邪は治ったようですな。出かけようとした私に向かって彼女は「今日ロード・オブ・ザ・リングのDVDが来るから、またしばらく狂っちゃうと思うけど…」と言う。ひょっとして、それが待ち遠しくて早く目が覚めちゃったんですか?
現金護送用ロボットだって。「電撃アタック」機能つき。こりゃ面白いねえ。そうなると現金輸送車を襲う方もロボットを使うことになるのだろうか。そうなると、飛躍的に技術が進みそうだな。未来はもうすぐだ。…しかし、強盗ロボットみたいな非合法なモノはやっぱり今のトカレフみたいに中国本土で製造して持ち込まれたりするんでしょうか。その頃になったら、それくらいの技術力はあるだろうな。中国製なら「中華キャノン」とか装備してたら面白いんだが(こらこら)。でも、アレがカックンカックン歩きながら襲ってきたら怖いかもしれんなあ。
家に帰ると、やはりロード・オブ・ザ・リングのDVDが再生されている。そしてカミさんに、次作の予告編ムービーが彼女のマシンではうまく再生できないので私のマシンで再生して見せてくれるよう頼まれる。やっぱり2年前発売のサブノートでは苦しかろう。私がいま使っているThinkPadではQuickTimeのバージョンが古くて再生できなかったので最新にして再生して観せる。彼女は「これが観れるのって、いくらぐらいで買える?」とか訊いてくる。そろそろ見切りをつけますか。いま売ってるやつならどれでも再生できまっせ…とか応えたのだが、どうやら新品を買う気は無いようである。でも、5万ではちゃんと使えるマシンを買うのは難しいでしょう。だったら、私が故障中のメインマシンを買い換えて、今のを修理して彼女に貸すか…とかいう思いがムラムラと沸き上がってくる(苦笑)。いやー、出張であれだけしんどい思いをして得た手当を使うなら、旅行用のマシンじゃなくて毎日使うマシンを最新の良いものにすべきじゃないかと思いはじめてたんだな。でも、いまDELLのサイトに行ってみると、メモリー増量サービスとかオプティカルドライブの強化サービスは9月末で終わってて、Office XP Personal無料セールになっている。こらー、そんなもんタダでもらっても嬉しくないわい。うう、またサービスの内容が変わるまで待つか。
▲10月3日(木)▼ →
今日、通勤中に「鵺姫異聞」(岩本隆雄:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。前作の「ミドリノツキ」が私にはあまり面白くなかったので心配したのだが、この作品はかなり「感情移入力」が上がっていた。さすがに、予告していた発行がかなり遅れただけのことはありますな。最後もこちらの想像を超える終わり方だったし。まあ、最大の問題は関連作品である「鵺姫真話」の内容をほとんど忘れてしまっているということか。余裕があればこれを読み直してから読んだ方が良かったとは思うんだけどね。
今日も通勤中に「The Best of ERIC CARMEN」(ERIC CARMEN:→【amazon】)を聴いている。PCに録音すべき曲も決まったのだが、もう少し聴いていたい気分なのである。今まで聴いたことのないアルバムだというのもあるが、やはりこれは音楽の持つ力であろう。
ううー、今週の「ブラックジャックによろしく 」も重い。重い。重すぎる。「全員共犯者だ」という言葉には一言もありませんです。おかげで、帰りにコミックスの2巻(→【amazon】:→【bk1】)を買ってしまったですよ。しかし、もう4刷ですか。本当に売れてるんですねえ。この内容なら売れても不思議じゃない。
今日も遅くなってしまった。家に帰ると23時である。居間に入るとカミさんが一人で電話をかけている。あのハシャギようだと、相手は木根大人か。しかし、階上で何かが動いている気配がする。上がってゆくと、寝室の中から息子が声をかけてきた。一人で寝れるようになったのか。今日は木曜教室に行って鳥を作ったとか教えてくれる。新聞紙を丸めてティッシュをつけて色を塗るんだそうである。しばらく話した後、「ご飯食べてくるから待っててな」と言って下りてくるのである。
けっきょく、カミさんは2時過ぎまで電話をしていた。土曜日に木根さんが来るんだからそんなに長電話せんでもいいだろうと思うのだが、それが我慢できないらしい。まったく男の性欲並みですな。
▲10月4日(金)▼ →
今朝、カミさんが保育所との連絡用のノートに昨日あったことを書こうとして思い出せないらしく、息子に「シンちゃん(仮名)、昨日、何したっけ」と訊くと彼は「けんか、せえへんかったよぉ」と応えたのだった。最近保育所でよくケンカをするというのを話題にされるので、彼なりに気にしているらしい。思わず苦笑してしまうのである。
今日は通勤中に「Sketchbook」(村田亮:→【amazon】)を聴いている。もう少し「The Best of ERIC CARMEN」(ERIC CARMEN:→【amazon】)を聴いていてもいいような気分ではあるのだが、早く持っているCDをすべてハードディスクに取り込みたいからね。さて、村田亮である。先日ワルツ堂が破産したときに買ったのだが、この人のCDは今まで聴いたことがないのである。3割引だと初めてのアーチストのCDを買うのは危険なのだが(そう思われてしまうところが現在の音楽業界の不調の原因であろう)一度テレビで歌っているところを見て実力は確認済みである。それでも曲の出来に保証はないからなあ。しかし今までレンタルCDショップや中古CD屋では見たことがないので、これを機会に買っておくべきだろう。
そう思って買ったのだが、聴いてみるとどの曲にも聴きどころがある。とくにサビが非常に魅力的である。これも買って損のないアルバムだったな。自分の選択に間違いがなかったことに少しホッとするのである。やはり、CDTVで数秒間聴いただけで私の心に強い印象が残ったというだけのことはある。しかし、よくもこの声でずっと歌い続けられるものですな。私なんかだったらこのキーで一曲歌ったらノドが逝ってしまいますですよ。ノドの筋肉に持久力がないのである。帰りの自転車に乗りながら一緒に歌っていたらノドを締めつけすぎて気管から出血するかと思ってしまった。やはりプロになろうという人間は「鍛え」が入っているということか。
昨日の帰りから「クロスファイア 上」(宮部みゆき:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいるのだが、やはり凄い。この世界の緊張感に、読んでいて全身が喜びに震える。このような能力を持った人間がいるとこういうふうになるんだろうなと納得できるところが素晴らしい。なんか、作者の都合でキャラクターを動かしてるだけ、みたいな作品も多いからなあ。
▲10月5日(土)▼ →
妻子が階上から下りてきたので目が覚めた。昨夜はパソコンをいじりながら気を失いかけたところを、カミさんに押し倒されて座椅子の上で寝かされてしまっていたのである。寒い。いちおう彼女のカーディガンは掛けてくれていたようなのだが。
先週は土曜日には息子が保育所を休んでいたし日曜日は仕事だったので何もできなかった。今週は自分の用事をしなければならない。カミさんが息子を保育所に送ってきて昼食後に昼寝に入ってからも、先月分の毎日新聞の記事データがダウンロードできなかったので調べていたりすると遅くなってしまう。各日付のインデックスのページしかダウンロードできていないのである。それぞれのインデックスページを指定して、そこを起点にダウンロードするように指定するとうまくいったので、ディレクトリ構成が変わったとは思えないんだが。今日は木根さんがいらっしゃるので用事は早めに終わらなければならない。急いで何とかこなすことができた。
17時過ぎに木根さんがいらっしゃった。例によってカミさんは木根さんと話がはずんでいるので、私が息子を迎えに行くことにする。今日は昼寝の時間に4歳の子とケンカをしてお互い頬に引っ掻き傷を作ったらしい。それを伝えてくれた保母さんがどう対処するかとこちらを見ているので、彼に理由を訊いてみる。(相手が)布団の上に乗ってきたとか言っているが、どうも要領を得ない。自分は悪くないんだな、と言って「うん」と応えたので、それに念を押して手を打つことにする。このくらいで許してやるか。
帰りに遠回りして商店街にある本屋の前を通り、店の場所と「てれびくん」の最新号があることを息子に確認させる。彼はほとんど独りで家の外に出たことがないのである。回覧板を回しに行くときくらいらしいのだ。もうすぐ小学校に上がるのだから、外でも独力で行動できるようにしなければならない。「てれびくん」を買うためなら彼も出かける気になるのではないだろうか。と思ったのだが「独りで買いに行けるか?」と訊くとモジモジして「さみしい」「とーちゃんと、いっしょに、いく」と言う。以前、寝る前に同じ歳の女の子が独りで牛乳を買いに行く話(→【amazon】:→【bk1】)を読んでやったときには、ここより遠いスーパーまで買いに行けると言ってたんじゃないのか。まあ、彼の性格を考えると仕方がない。少しずつ慣れさせて自信をつけさせるしかないだろう。明日は見える距離で後ろからついてゆくことにしなければならないか。予想通りといえば予想通りである。そうでないと、こっちも不安だからな。
▲10月6日(日)▼ →
目が覚めたときには木根さんはすでにいなかった。出て行かれたのはまったく気づかなかったな。妻子はまだ目を覚ます気配はない。一人で下りてパソコンをいじり始める。しばらくして息子が下りてきた。私を見た第一声が「げーむ、やりたい」であった。昨夜私のマシンでやったのが楽しかったのか。「しろとくろ、でてきて、ひっくりかえすやつ」とか言っているので、私のFIVAにリバーシをインストールして使わせるのである。中くらいの強さだと私はまったく勝てないのだが、息子はけっこう勝ったりしている。私は中途半端に常識を知っているのでかえって読み筋が一致していけないようだ。隅の取り合いのような焦点の絞られた戦いになると、コンピュータには勝てませんわな。
昼頃になってカミさんが起きてきた。今日はイヴェントには行かないが、その後のお茶会には参加するそうである。彼女は昼食を食べてしばらくPCを使うと出かけていった。その後は息子と二人でパソコンを使い、夕方になってパソコンにも飽きてきたようなので彼に買い物に行かせることにする。
息子に「『てれびくん』、一人で買いに行くか」と言うと行けないと応えるが、「父ちゃんが後ろからついていって何かあったら助けたるから」と言うと行く気になったようだ。着替えさせ、図書券を一枚渡して家を出るように言う。玄関で靴を履こうとするが、手に図書券を握りしめているのでうまく履けない。折り畳んでポケットに入れろというが、なかなか上手くいかない。こういうことも普段やってないのか。外に出ると、今にも雨が降り出しそうな空模様である。私は傘を持って家を出る。
息子はときどき立ち止まっては、父親がついてきているのを確認しながら歩いている。自動車がやってくると、あわてて道の脇に避けてじっとしている。そんなに大げさに警戒しなくてもいいと思うんだがなあ。まあ、子供の視線ではあれが怪物のように見えているんだろう。まず、最初に最大の難所である横断歩道にさしかかる。信号が青になったが、いっせいに渡り始めた人や自転車や車に怖じ気づいたのか交差点の中に入り込んでのさばっている車にビビったのか、渡りかけたが渡れない。とうとう信号が赤になってしまった。次に青になっても渡りかけてこちらを振り向き、引き返してくる。ついには、後方で距離を置いて待っている私の方に歩いてきた。私はまた距離を置く。3度目の青信号で渡らなかったときになって思った。どうも、父親が一緒に渡ってくるかどうかが不安なんじゃないだろうか。距離を数メートルに詰めてついて行くことを示すと、彼はやっと向こう側に渡ったのだった。
商店街に入る。しかし、車が充分通れる幅の道路なのだが息子は自転車が来ただけでも道の脇に避けてじっとしている。車の流れが途切れないと歩けないのでトータルの進行速度はかなり遅い。一人で交通量の多い道路を歩いたことがないので、まだどの程度なら避けなくていいかの見切りができていないのか。まあ、慎重な方がいいからな。逆に、慣れてきたときとか緊張しすぎによる疲れで注意力が落ちてきたときが危ないかもしれない。道端に車が止めてあったりすると、どう避けて通っていいかもわからないようである。まあ、この辺は経験を積まないといけないか。
本屋に着いた。息子は店頭のラックで「てれびくん」を探しているが、見つからないようである。彼があれを見つけられないはずがないから、一日の間に売れてしまったのか。私も行って探してみる。他の雑誌の下敷きになっている本を指して「それちゃうか」と訊くと「てれびまがじんしか、ない」と応える。本当だ。しかし困ったな。ここまで来て何も買わずに帰るわけにはいかない。踏切を渡らなければならないが、別の本屋に行くか。彼に「次の本屋さん、行くか?」と訊くと「つぎのほんやさん、いくしかないね」と言ってまた歩き始めるのである。
商店街の道路が路地と交差しているところは、いろいろと飛び出してくるので息子にとっては渡るのが大変である。道を渡り終えかけたところに自転車がやってきたのに気づいて、そのまま行けばいいのに私の方へ戻ろうとするので彼の後方に進路を変えた自転車にぶつかりそうになる。危ないな。これは私がついてきていることによる判断の誤りだ。
歩いている息子が「あめ、ふってきたよ」と言う。とうとう降ってきたか。家を出て20分をはるかに超える時間がかかっている。降りが本格的になるまでに帰れないかもしれないな…とか思っていたら、私も頬に雨粒を感じた。けっこう粒が大きい。これは確実に来そうだな。
2件目の本屋に着き、息子は目的の雑誌があるラックから本を選んでレジに持って行く。このあたりの手順はいちど経験済みなので、拍子抜けするほど何事もなく終わった。彼は買った本を胸に抱え、また家に向かって歩き始める。
とうとう降り出した。今日は気温が高いから多少は濡れてもいいかと思っているのだが、息子は病み上がりだし、まだ咳も出ている。どのくらいでストップをかけるかが難しいな。そういうことを考えながら親子で離れて濡れながら歩く。そのうちに、商店街にほとんど人通りが無くなってしまった。もう傘も差さずに歩いている人間はいない。ますます雨粒は大きく、数が多くなる。仕方がない。ここで独りでの買い物はストップをかけるか。傘を拡げ、彼に駆け寄るのである。
けっきょく、息子の冒険はここ終わりを告げたのであった。夕暮れの雨の中、何かを抱えて濡れながら独りで歩く5歳児…というのは絵的にもわびしすぎるからな。一人で帰りつけたら誉めてやろうと思っていたんだが。ま、次は来月だ。
家に帰るとカミさんはすでに帰ってきていた。彼女はまた体調が悪いようである。声がずいぶんハスキーになっている。これはこれで新鮮であるが(こらこら)。けっきょく22時過ぎに一人で寝てしまった。息子はパソコンでゲームをさせてれば大人しいのだが、ゲーム漬けというのも問題があるよなあ。
毎日自動でWeb上から作業用のフォルダにダウンロードしてきている情報の9月分を整理して保存用のドライブに移動させようとしていたらオーバーフローしてしまった。Web上にあるデータ(ほとんどが20〜30KB)で5GBのパーティションが一杯になるくらいなので、ファイルの数が野放図に多い。削除すべきファイルを検索して削除するだけでも半端でない時間がかかる。23時には寝るつもりだったのだが、けっきょく0時半までかかってしまったのだった。早く息子を寝かせなければ。
▲10月7日(月)▼ →
今朝、家を出ようとして玄関を出ると、門が開き、そこににカマキリが留まっていた。家の中に引き返して息子を呼ぶ。彼はそれを見て「ほんまや」と言ったが、保育所に行く用意をしなければならないといってすぐに階上に上がってゆく。それほど感動してくれなかったか。しかし妻子が出るときにもまだいたので、保育所に連れて行って大人気だったそうである。しかし、何であんなところに留まってたんだろうか。
今日は昼休みに職場近くの本屋で「クロスファイア 下」(宮部みゆき:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買った。これを買うのは上巻(→【amazon】:→【bk1】)を買って内容をチェックしてから…と思っていたのだが、宮部みゆき氏に対してはそういう心配は無用であった。先日も書いたようにスゲエ面白い。これだけのクオリティを見せつけられては買わないわけにはいかないでしょう。
ノートPCの通販をしているメーカーを調べていて「やはり構成の自由度はDELLがいちばんのようだな。次もDELLを買うしかないか」と思っていたのだが、エプソンダイレクトでもUXGAのディスプレイが選択できることを知った。しかも、CPUはCeleron、OSはWindows2000が選択できるのである。同じクロックでPentium4よりもCeleronの方が安ければ絶対にCeleronを買うよなあ…と思っていたらこのCeleron、中身はPentium 4アーキテクチャなのね。それは辛いなあ。セカンドハードディスクが付かないのが不満だが、そのあたりは60GBのディスクを積んでNASを活用すれば何とかなるだろう。支払いに代引きが使えるのもよろしい。しかも手数料は向こうが負担してくれるという。至れり尽くせりですな。それと、国産の方が何となく安心のような気がするのである。DELLのノートを使っていて、アメリカメーカーらしい「大雑把さ」というのを何度も感じたんだよな。いや、ThinkPadではそういうことは感じなかったから安さのせいか…いやいや、ThinkPadを作っているのは日本のはずだったな。
おお、赤外線インターフェースもついている。これは嬉しい。リストカメラから画像を取り込むのにいちいちFIVAを出してこなければいけないというのは面倒くさかったからな。Ctrlキーが左下にないというのはちょっとイヤだが、EscキーがF1の横にあるというので相殺かな。とか思いながら某掲示板を見ていたらこういうところへのリンクが…うう、画面がSXGA+でハードディスクが40GBなら10万も安いキカイがあるんですか。
▲10月8日(火)▼ →
ビクターが「重さ900gを切るA5サイズミニノート」を出したという記事を見た。先日LOOX Sを買ったところだったのでドキッとしたが、メモリとかハードディスク容量とか画面解像度とかは同じだ。まあCPUは仕方がないな。USB2.0やIEEE1394がついているのは少し羨ましいんだけどね。とか思ってたら今度はLOOX Sの新製品が出たというニュースが。これもCPUとビデオチップが良くなったくらいだからいいか。でも、旧製品が安くなるだろうというのを考えると泣けるなあ。そろそろ新製品発表のシーズンだというのにまったく気づいてなかった。
冥王星の外側で大きな小惑星が見つかったらしい。しかも、セレス(私が息子の年頃の時に読んでいた百科事典にはケレスと表記してあったが)よりも大きいですって! それじゃ、今のところ太陽系で太陽と惑星衛星を除けばいちばん大きいということになるんですか。「日本人がノーベル物理学賞をもらった」とかいうニュースも流れてたが、こちらの方がワタクシ的には大ニュースだな。カイパーベルトがあるからには、こういうものが回っていても不思議じゃないのだが。しかし、カイパーとカウパーというのは一字違いで大違いではあるな。
カミオカンデといえば以前「超新星1987Aに挑む」(野本陽代:ブルーバックス)という本を読んでいて、隣の銀河である大マゼラン雲で超新星が発生してそれが刻々と世界中に伝えられ、それを観測するために地球上の(いや、軌道上も含めて)すべての宇宙観測機器が続々とそちらの方を向いてゆく…という描写を読んで、身体中の毛が逆立つほどゾクゾクしたのを覚えている。こういうのは下手なSFを読むより面白い。
IBMのショッピングサイトに行ってみた。私の望む構成のマシンを組んでみると、価格がエプソンダイレクトのちょうど倍。こりゃダメだ。貧乏人には買えん。調べてみるとエプソンダイレクトも、ここ1年間は4月と10月の22日に新製品を発表してきているようだ。これに規則性があるとすると、今年も10月の22日に新製品が出そうだな。それまで待つか。Pentium 4アーキテクチャだったら好んでCeleronを買う意味はないし、Windows2000モデルが無くなったら…まあそのときはそのときだ。
▲10月9日(水)▼ →
今日も通勤中に「Sketchbook」(村田亮:→【amazon】)を聴いている。これで4日目である。これだけ続けて聴いて飽きのこないオリジナルアルバムというのは何年ぶりだろう。テレビで数秒間のクリップを見ただけでこの実力を認識した自分を誉めてやりたい気分である。しかし、テレビではその他に歌番組で1曲歌っているのを観ただけなのだが、売れてないんだろうか。公式サイトも閉鎖してしまったみたいだし、ちょっと心配である。まあ、私が気に入ったアーチストは大売れしなくても固定客がついて活動を長く続けているパターンが多いので、彼にもそうなってほしいのだが。何といっても彼は大器である。音楽的にも正しい道を歩いている、と自信を持って言える。
連日23時までの残業が続いている。明日は朝から京都で打合せなので今夜は早く帰ろうと思っていたのだが、けっきょく22時を過ぎてしまう。家に帰ると真夜中近く。何だかんだとしていたら、寝室に入ったときには4時になっていたのであった。明日は7時に起きねばならないから、3時間しか眠れないことになるか。終日会議だというのに、どうなるんだろう。
▲10月10日(木)▼ →
今日も通勤中に「Sketchbook」(村田亮:→【amazon】)を聴いている。1週間ずっと聴いていることになる。それでも飽きない。当初は声に惚れて、そのうちにメロディラインが気に入って、そしてまた長く聴いていると歌詞も若々しくてよろしい。一粒で3度美味しいというヤツだな。この声と音楽のスタイルは、いかにもストリートで鍛えたという感じである。声とギターだけを武器にここまでやってきたという迫力を感じるのだ。
そして往きの電車の中で「クロスファイア 上」(宮部みゆき:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。いやー、凄いスゴい。3時間しか寝てないのに、読んでいて全然眠くならない。物語の中に巻き込まれて流されてゆくような、この感覚。こういう読書体験ができる幸福をかみしめよう。でも「おっつかっつ」って標準語なんでしょうか…と思って調べたら辞書には載っていた。無知丸出しである。
今日も打合せは18時過ぎに終わった。阪急で梅田を廻ってヨドバシカメラとソフマップに寄って帰ることにする。河原町駅まで歩いているといくつか本屋があるので覗いていたら20時近くになってしまった。ヨドバシは21時までだから急がなければ。そういえばブックファーストに「対なる者」シリーズの三部作(→【amazon】:→【bk1】)が全巻揃っていたのであった。偉いものである。こういう奇特な書店は大事にしなければ。そういうことで、この店で「明日にとどく」(アーサー・C・クラーク:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)を買う。クラークの短編集は一通り読んでおくべきだと思うのである。日記を公開しはじめてからそのネタのためにいろいろと読んできて、最近の作品だということよりも筆者のレベルが高いということが重要だというのがわかってきたのである。当たり前のことだが。まあとにかく、死ぬまでに読んどかないと人生の損失でしょう。とか書きながら今amazonへのリンクを張っていたら、なんだか値段が安いぞ。bk1は私が買った価格なんだが。これは、amazonで買うべきであったか。
梅田のヨドバシに飛び込んでノートの値段を調査する。やはりネット通販の安いところよりはかなり高価い。10万円も違ったらやっぱりインターネットで買ってしまうよな。とか思っていたらLOOX Sが2万円も安くなっているのを見つけてしまった。やはりそうなってしまうのか。哀しみを背に、カミさんに頼まれていた「ICO PlayStation 2 the Best」を探しにゲーム関係のフロアに向かうのである。その途中で「NOMAD MuVo(128MB)」が売っているのを見つけた。この製品にはけっこう物欲を刺激されているのである。何といっても、ふだんはmp3プレーヤーとして使ってて、いざというときにはUSBメモリーキーとしても使えるのだ。「特価2万円」とか書いてあるが、ネット上の情報によれば1万円台の半ばくらいで売っているようだから買えないなあ。それにやっぱり何曲目を再生中かくらいは表示してほしいのである。そういうことでまた後ろ髪にからみつく物欲を振り切ってゲームコーナーに移動する。かなり探したが「ICO PlayStation 2 the Best」は見つからない。ソフマップに廻っても見つからない。けっきょく、何も買わずに帰るのである。今日もポイントは使えなかったか。
LOOX Sが値下がりしてあんまり悔しいので、それに付属していた「学研パーソナル統合辞書」というのをThinkPadにインストールしてみる。インストールは正常に終わったように見えたのだが、スタートメニューに何も増えていないようである。Program Filesを開いてそこから実行しなければならないのか、馬鹿なインストーラだなあ…とか思いながらProgram Filesの中身を見てみると、どうもEPWINGか電子ブックの辞書ができているようである。おお、これはラッキー。EPWINGならDDwinを使えば他の辞書と串刺し検索が可能だ。さっそく、NAS上の辞書類を放り込んであるドライブにコピーする。そしてDDwinでその辞書を開こうとすると「辞書が入っていない」とかいうエラーになってしまうのである。どうしたんだろう。辞書が壊れているような感じじゃないんだが。とか考えていると思い出した。たしかEPWINGの仕様が変わってフリーソフトで検索できなくなったということがあったような記憶がある。フリーソフトを振り落とすための陰謀だといって無限壁でみんな怒ってたよなあ。確認のために、一緒に入っていたCDViewというソフトを使うと正常に検索できる。これは間違いないな。DDwinのバージョンを上げて検索すると、無事に検索することができたのである。ラッキー。これで岩波と三省堂に加えて学研の辞書も串刺し検索できるようになったのだった。けど、何だかずいぶん動きが遅くなったような気がするんですけど。画面を書き換えているのがゆっくりと見えるくらいである。モバイルCeleron 500MHzでコレだとちょっとマズいような気がするんだがなあ。辞書を増やしすぎたせいですか?
などということをしていると、今夜も3時を過ぎてしまう。馬鹿だとしかいいようがない。カミさんが寝てからトイレに入ると、男の裸の稚拙な絵がドーンと載っている本が窓のところに立ててある。やおい同人誌である。子供も大きくなってきたからこういうのはあまり目につくところに置かないようにしてほしいと言ってるんだがな。
[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]