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▲9月11日(水)▼ →
今日は通勤中に「YOU ARE EVERYTHING」(The Stylistics)を聴いている。20年近く昔に買った、スタイリスティックスのベストアルバムである。モータウンのグループとはまた違ったエレガントさがありますなあ。さすがにベストだけあって、名曲名曲また名曲である。とくに私は「CAN'T GIVE YOU ANYTHING(BUT MY LOVE)」が好きだ。このタイトルには思い出があって、私は英語が苦手だったのだが学生時代にこのタイトルを見て、
「not anyting」=「nothing」から
「I can't give you anyting but my love」=「I can give you nothing but my love」と変形して
さらに「nothing but〜」=「〜のほかには何もない」「〜だけである」から
「I can give you (愛だけである)」→「私があなたにあげられるのは愛だけです」という意味であるのに気がついて、「うわー、なんだか数学の問題を解いてるみたいだな」と思ったことがあるのである。それがきっかけで英語ができるようになった…ということはまったくなくて、「お前は英語さえできればもうちょっといい大学に入れるのに」と教師や親から言われ続けてきたのだった。
昨日の帰りの途中から「イリヤの空、UFOの夏 その3」(秋山瑞人:電撃文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み始めているのだが、今朝、さっそく電車を乗り過ごしそうになった。
すげえ。
凄い。まったく凄い。1ページも読み進めると、注意力を根こそぎ持っていかれてしまう。ノリの悪い小説を読むたび、この人の作品とのあまりの差に「あれはたまたま体調がよかったせいだったんだろうか」とか思ってしまうのだが、やっぱりこれは凄い。歴然と凄い。もし自分が作家であっても悔しくても自尊心が許さなくてもこれは認めざるを得んと思う。
今日は帰りに家の近くの本屋で「ネットランナー」を買って帰る。エミュレータとかDVDのリッピングの記事が載っているようなので買うのである。しかし、読む時間があるかどうかが最大の問題である。家では読む暇がないからなあ。買って安心するよりも、昼休みに本屋の店頭で立ち読みして頭に入れてしまった方が身につくような気さえするのである。レジでお釣りをもらうのを待っていたら、無料配布している栞にファーストガンダムの科白が書いてあるのを見つけた。1年戦争の名セリフなら、さんざん使われているので薄々の一般人である私でもわかるのである。話のタネに持って帰るか。1枚だけ取ろうと思って手の中に2枚入ってしまったのだが、その下から出てきたセリフがまた違う。1枚ごとにセリフが違うのか。もっとたくさん取れば良かったと思うのであった。
▲9月12日(木)▼ →
今日は本社でドキュメントを作っていたので、定時で帰って日本橋に寄ることにする。光学式マウスを買って、サブノートの出物があれば物欲に負けてもいいかという気持ちである。光学式マウスは1000円くらいになったら買おうと思っていたのだが、どうも2000円くらいが一つの壁になっているような感じである。家で使っているボール式マウスの動きが悪くなってきたので、そろそろ買い時かなと思うのである。有名メーカーの製品が1780円だったので買ったのだが、後で1580円のものを見つけて哀しい思いをしたのだった。まあ、日本橋ではよくあることだ。若い頃ならともかく、こんなに忙しい身になって電気街の隅から隅まで調べた上で一番安いのを買うというのは無理だ。差額よりも時間の方が価値が大きいのだ。それでも「安く買えた」と思うことは精神的に影響が大きいんだけどね。「電車賃が浮いた」と思うとすごく報われたような気分になる。冷静に考えれば端から端まで歩く間の時給だけでマウスが買えるくらいなんだが。
ノートだが、どうも最近はオールインワンが主流のようで、サブノートはまったく出物がない。VAIOだけは中古も新品も山のようにあるのだが、どうも持ってるとミーハーみたいだし身近で買った人間の評判も良くないので買う気はないのである。偏見かもしれないが。そもそも、これだけ大量に中古市場に流れているということ自体が、あまり印象が良くない。VAIOユーザーは金持ちが多くて、次々に新機種に乗り換えているのかもしれないが。デジカメもmp3プレーヤーも買いたいと思うものはなく、おとなしく家に帰る。
通勤時に読んでいる「イリヤの空、UFOの夏 その3」だが、なんだかいきなりシリアスになってきた。息もつけないほどの緊張感である。何でこんなに急に雰囲気を一変させられるのかね。というより、あの笑える文章とこの重苦しい重圧感が同じ小説の中で共存しているのが凄い。やはり表現力がある、という一言で集約されちゃうんだろうけど。
▲9月13日(金)▼ →
今日からまた広島に出張である。16時から客先で打合せとか言っていたのだが、昼前に発注元の主任から電話がかかってきて、お客様の都合で14時半からになったのですぐに来いと言われてしまった。メールを見ると20時から22時までテレビ会議をするとかいう通知が来てたし、いったい私は何だと思われているのだろうか。
14時半に客先に着こうと思うと、12時半過ぎのレールスターに乗らなければならない。昼休みが移動でつぶれるな。くそお。大阪駅構内のコンビニで弁当を買い、発車10分前にホームに駆け上がったのだが、すでに長蛇の列ができている。夏休みは終わったから平日の午後の便は空いていると思ったんだがなあ。私はデフォルトで禁煙の自由席であるいちばん前の車両に並ぶのである。
列に並ぶとすぐに目的の列車がやってきた。停車すると、運転席からベージュの制服を着た女性が降りてくる。同じ色の制服を着た男性から「おめでとう」とか言われている。初めて新幹線を運転したということなんでしょうかね。とにかく、JR西日本は女性の進出が目立ちますな。
そういうのを横目で見ながら車両の中に入る。通路側だったが、何とか2人掛けの席に座ることができた。禁煙車両で座れれば、それで文句はない。やはり混んでいるようで、座席の間の通路にまで立っている人はいなかったが、それでもデッキとかには何人も立っている人がいるのである。もう少し遅れると危ないところであった。新神戸を出発するのを待って弁当を広げる。
そして新幹線の中で「イリヤの空、UFOの夏 その3」を読み終えた。やはり今回も凄い。最初の方は1ページ読むうちに何度も顔がニヤけてしまうくらい笑えるのだが、後半のシリアスなシーンではいきなり奈落の底に突き落としてくれる。まるでジェットコースターだ。文章の力に圧倒される。やはり、モノが違うなあ。
広島駅に着いた。レールスターのドアから出ようとした私を出迎えたのは、カメラの砲列とこちらを見つめる一面の顔であった。肩乗せのビデオカメラだけでも5指に余る。それらを構えている面々は皆「報道」と太字で印刷された名札をつけていて、この列車を待っている人たちはその後ろに並んでいる。私が降りると、報道陣は私のすぐ後に降りた人物を取り囲み、列車の前方に移動してゆく。階段やエスカレーターとは反対の方向である。一般乗客の迷惑にならないようにホームの端に行ってインタビューでもするのかと思ったら、押しくらまんじゅうの集団が行く先にはエレベーターがあった。VIP用のエレベーターであろうか。人の輪に入り損ねたねーちゃんが、ホームのベンチに脚を取られてひっくり返る。なんだか映画の一場面みたいだな…とか思いながら見ているのである。
取り囲まれた人物は、報道陣との間に何の会話もなく(というふうに見えた)彼らを残してすぐにエレベーターの中に消えてしまった。芸能人でも乗ってたのか犯人の護送だったのか。振り返る間もなく取り囲まれてしまったので、私には何も見えなかったのである。でも、華やかな雰囲気はなかったし撮影対象への敬意というのもあんまり感じられなかったし(そういうものはあるのか?)なんせ自由席に乗っていたくらいだから、やっぱり犯罪者かなあ。
客先で打合せを終える。20時から予定されていたテレビ会議も中止になったようである。おかげで、18時半に打合せを終えるとそのままホテルに帰れることになった。今回の仕事でこういうことは初めてなんじゃないだろうか(苦笑)。
今夜のホテルは繁華街にあるので、デパ地下の食品売場で総菜類でも買おうと思って行ってみる。すると、閉店直前だったので軒並み半額になっていた。選ぶのに迷うくらいである。気をつけないと、一人では食べきれないくらい買ってしまいそうである。それでも、オカズ類は多いが、飯がそれほどない。やはり、ここで惣菜を買って家でご飯を炊いて食べるという人が多いんだろうな。これは寿司でも買うしかないか…とか思っていたら中華のコーナーに弁当を見つけた。麻婆豆腐と鶏の唐揚げ、そして野菜炒めにカニ玉に肉と玉葱の炒め物それからエビチリが狭いトレイの中にゴッチャリと盛りつけられている。これは良さそうだ。サラダも半額で買えたしビールもホテルの自動販売機より安いし、なかなかラッキーである。遅くまで仕事をさせられるというのは、こういうものを買う機会も奪われるということなんだよなあ。
さらにお買い得品はないかと食料品フロアを巡回していると、件の中華のコーナーで白衣を着たオジサンが何人か立って「半額ですよ〜」とか言っている。いや、半額なのはわかってるし、立ってられるとかえって買いにくいんですけど(笑)。発音がネイティヴの日本語じゃないし彼らの間では中国語らしき言語で会話しているから、どうも本場から来ておられるようだ。それだったら、妙に恥ずかしがり屋である日本人の心理はよくわからないかもしれないな。
ホテルに帰って独り寂しく弁当を食べ始める。まずは麻婆豆腐を口に運んで思った。旨い。味にコクがある。辛い。でも旨い。エビもプリプリだし野菜も旨い。コンビニ弁当や駅弁みたいに工場で作られたものでなく、厨房で人間が味や火加減を調整しながら作った味である。こういうのを味わってしまうと、いつもいかに酷い物を食べているかを思い知らされてしまう。弁当というのはこうあるべきものなのだ。それを久しく忘れていた。これは500円でも安いと思うのに、それが半額ですか。なんだか、すまないような気さえしてしまったのである。
飯なんか冷え切っちまってて、奥歯ですりつぶせないくらい硬い米粒が混じっていたりするのだが、それでもオカズがちゃんとつくってあれば食って幸せになれるのである。まあ、コンビニ弁当なんぞ食わずに、その辺の店に入って作りたてのものを食えばいいじゃないかと言われそうだが。でも、夜遅くなると「ふつうの食事」ができるところを見つけるのはなかなか難しいのよね。しかし、私は食い物に関しては「美味い」とか「不味い」とかあんまり感じない人だから味に関する話はあまり書いてないつもりなのだが、広島に出張中はけっこうそういう記述が多いような気がする。やはり私の舌は広島と相性がいいのか?
▲9月14日(土)▼ →
今夜はお客様の人事異動に伴う作業を行うので徹夜の予定である。それでも今朝は10時に出てくるように言われている。ホテルのロビーの公衆電話でホームページの更新をしていたら少し遅れてしまった。まあ、休日出勤だから多少はいいだろう。どうもMatuFtpの動きがおかしいのでFFFTPをインストールしてみた。家のマシンの設定ファイルをそのまま持ってくれば動くんじゃないかと思っていたのだが、それだとまず我が家のプロキシサーバに接続しに行く。公衆電話に接続してるんだから、そんなもの見つかるわけがない。先日はそれであきらめたのだが、接続画面から「設定変更」を選んで「拡張」タブで「FireWallを使う」のチェックを外せばそのまま動くことを確認した。これで、出張時のモバイル環境のftpソフトもFFFTPに乗り換えられるな。ftpソフトも統一した方がいいだろう。
今日は早めに仕事を終えて少しでもホテルで仮眠をしようと思っていたのだが、発注元の主任がなかなか帰してくれない。けっきょく、解放されたときには客先に出発するまで3時間もない時刻であった。今夜はホテルに帰れるか怪しいので安いホテルを取っているのだが、ちょっと遠いのである。歩いて10分以上かかる。パソコンが重いので路面電車で移動しようかと思ったのだが、電停に行ってみると西行きのホームがない。けっきょく歩いて行くことになる。2時間寝るためにこういう思いをするんだったら作業場所で寝ていた方がよかったかも…とか思いながらホテルに歩くのである。
ホテルに着いたが、明日の朝に上げる分の日記を書いたりしているとほとんど寝る時間が無くなってしまう。馬鹿である。けっきょく連絡がある予定の時間に出発の準備ができているように起きようと思うと1時間しか寝られない時刻になってしまう。私は睡眠から覚醒への移行に多大なエネルギーを要するので短い睡眠時間はかえってストレスが溜まるのである。このまま起きていようかとも思ったのだが、やはり今夜のことを考えると寝ておいた方がいいだろう。そういうことでベッドの中に潜り込む。
ベッドに入ればすぐに眠りに墜ちてしまうのではないかと思っていたのだが、なかなか眠れない。身体を休ませるだけでも…と思って全身の力を抜いて、頭の中は浮かんでくる想念が漂うにまかせる。なかなか目覚ましが鳴らないので、そろそろ予定時刻になったんじゃないかと思って目を開けて時計を見ると、まだベッドに入ってから20分も経っていなかった。ふうん、こういうときの時間の経過はよくわからないものだな。
ベッドの中でゴロゴロして、けっきょく尿意によって10分前に起きる。空調を切っていたにもかかわらずホテルの部屋が寒くて布団も薄かったので、寒かった。ちょっと風邪を引いたかもしれない。
発注元の主任と一緒にタクシーで客先に向かう。運ちゃんの話がなかなか面白かった。発注元の社内事情をかなりよく知っているのである。あそこは夜遅いので、なかなかよい客が拾えるところらしい。ビルの電灯の点き方でその夜の客の情報が得られるとか言っていた。タクシーの運転手も、そういう観察力とか推理力によって相当な差がつくものなのだろう。
▲9月15日(日)▼ →
昨夜はうまくいけば夜が明ける前には作業を終えて、少しでもホテルで寝られるかと思っていたのだが、けっきょく例のようにトラブって徹夜仕事になってしまった。サイトの更新もできない。今回は明け方に少し休める時間ができたのだが、寝る場所がない。ふつうなら椅子を並べてその上で寝るところなのだが、椅子がみんな肘掛けつきなのである。これだと座るのにはいいのかもしれないが、並べて寝ることができない。寝場所を確保するのもなかなか大変なのである。
以前は汎用コンピューターの連続印刷用の用紙(ずーっと連なっててミシン目で切り離されるようになっているもの)をマシン室のプリンタと磁気ディスク装置の間に敷いて寝てた猛者もいたんだが、さすがにもうそれほど若くはない。あの当時はプリンタも磁気テープ装置も磁気ディスク装置もコンピューター本体も、タンスみたいに大きかったんだよな。なんとか肘掛けのない椅子を見つけて並べ、その上で1時間くらい寝る。これができるだけでも前回よりはマシか。
そして今日は一日、昨夜の作業が原因の障害が発生しないか客先で待機するのである。何も起きないので、ダラダラとドキュメントを作りながら過ごす。ぜんぜん効率は良くないんだけどね。夕方になってやっと解放される。大阪に帰ると真夜中になっちゃうな。広島駅に行き、広島発の新幹線まで時間があるので本屋に寄ることにする。往きに「イリヤの空、UFOの夏 その3」を読み終えてしまったので、帰りに読むものがないのである。家を出るときに慌てていたので次の本を用意することができなかったのだ。その前にデータ通信可能な公衆電話を見つけて、うまくいけば今朝更新するはずだった日記を上げることにしたい。広島駅前では見つからなかったので駅ビルのエスカレーターを上がりながら探す。物陰に何となくそういうものがありそうな雰囲気を感じたので見に行く。予想通り、フロアの片隅にグレーの公衆電話が2つ並んでいた。しかも、コンセントまである。バッテリーの残りを気にしないで通信できるな(こらこら)。これだけ目立たないところにあると、通信するときにも人目を気にしなくていい。やっぱり客観的に見てノートパソコンを公衆電話に繋いで通信している姿というのは、「カッコいい」というより「怪しい」のである。そのかわり、通信ポートが破壊されていないかちょっと不安なんだが。ケーブルを差し込むときにクリック感がなくて心配したのだが、何とか通信できたのだった。
本屋では「キネマ・キネマ」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を見つけたので買った。そして帰りの新幹線を待ちながら読み始める。まずは石田一氏「未知との遭遇」。とくに感想なし。続いて小中千昭氏「ストップ・モーション・マン」…うーん、よくわからん。そして乙一氏「ZOO」。なかなか読ませてくれたが、オチがイマイチ。続く田中文雄氏「左利きの大石内蔵助」もなかなか読ませてくれましたな。それから矢崎存美氏「あたしの家」。これは好みの話じゃないなあ。次の中島らも氏「コルトナの亡霊」は聞いたことのあるような話だったが、なかなか面白く読めた。
帰りの新幹線もそうだったのだが、大阪に着いてみると電車が妙に空いている。新大阪から大阪に行く電車も余裕で座れるほどである。地下鉄に乗ってやっと気づいた。ああー、今日は日曜日だったんだ。ぜんぜん曜日の感覚がないな。JRの車掌さんは女性であった。アナウンスがとても聞きやすい。女性の声の方がキーが高いからノイズに埋もれにくい…いや、これは、かなり頑張って練習した発声だ。こういうところにも手を抜かずに仕事をしていることに対して、誉めてあげたいような気持ちにさえなった。まあ、私のようなオジサンに誉められても嬉しくないだろうけど。それでもそういうところを見ている人間がいることを表明したいのでせめてここに書く。頑張ってください。まあ、男性だったら「上手いな」とか思ってもそういうことは感じなかっただろうから、逆差別ということになるのかもしれないが。
今日は日曜日なので作業場所に寄ってパソコンを置いて帰るわけにはいかない。荷物が重いし雨が降っているのでカミさんに車で迎えに来てもらう。有難いことである。今日は日曜日なのでなかなか電車が来ない。待ち合わせ時間に少し遅れてしまった。息子は少し熱を出したらしい。私を迎えに来たときはすでに元気になっていたが、それでも無理をさせない方が良かったかもしれないなあ。食事をして息子と一緒に寝るのである。
▲9月16日(月)▼ →
今日は昼前まで寝ている。さすがに徹夜明けに長時間寝ると、何もやる気が起こらない。カミさんは息子を連れて海遊館に行くという。海遊館は入場料が高価いので、息子に私とジュンク堂に行くよう提案する。あわよくばヨドバシカメラに寄ってLOOXでも買おうかという魂胆である。鉄道関係書籍のフェアをしていたはずだと言うと、いちどは彼もその気になったようだが、しばらくしてやっぱり海遊館に行きたいと言う。まあ、それだったらキミの意向を尊重しましょうかね。私も疲れてるし(苦笑)。
妻子が出かけている間、画像系のサイトをブラブラと見て回る。ここのリンクページが素晴らしい。だいたいリンクページを作ると義理で登録しなくちゃいけないことも多いようであんまり面白くないのも含まれているところがほとんどなのだが、ここのリンク先は当たりが多い。ここは背景が美麗だし、ここはロリな人にはたまりませんね。まあ、アダルトなところも多いので、私と趣味が合わない人は見ない方が精神安定上よろしいかと思いますが(笑)。
戯れに、今はメインマシンになっている予備のマシンでファイルサーバ上にあるmp3ファイルを再生してみる。パソコンを触らなければ何とか再生できるのだが、何か操作をするたびに音跳びする。MDプレーヤのパソコン接続キットに付属していた「Faith FX-77」というソフトがデフォルトの再生アプリケーションになっているのである。故障中のメインマシンで評価の高かった「SoundPlayerLilith」を使ってみるが、やはり音跳びする。逆に「Z'sX Lightning」の方がWindows98では性能がいいようだ。「NT系のOSに対してチューニングしてある」とか書いてあったような記憶があるんだけどね。問題は、このマシンではmp3の拡張子とソフトの関連づけが「FX-77」になっているのである。なんだか、mp3とかwavとかまとめて設定されていて、どう直していいのかわからない。仕方がないので削除して自分で登録しなおす。そうすると、mp3ファイルをダブルクリックするとソフトは起動するのだが、ダブルクリックしたファイルが読み込まれない。考えてみると「アクションを実行するアプリケーション」を指定するところで、アプリケーションの次に"%1"を記述しなければならなかったのだった。まだまだ知らないことが多いなあ。
▲9月17日(火)▼ →
前にも書いたが、私はWeb上の新聞記事データを毎日一定時刻に走るバッチでGetHTMLを使ってダウンロードしてきているのである。今日になって、出張で家を空けていた間にも正しく落としてきているかチェックする。ちゃんと動いているようだ。人間は何も気にしなくてもコンピュータが自動的に仕事をしてくれる。頼もしいものである…トラブらなければ。で、そのときに思い出した。Web上にはシフトJISだけじゃなくてeucで書かれたページも多いということを。そしてGetHTMLはコード変換して保存してくれない。これだと検索できないよなあ。それが目的なのに。コード変換するソフトはあるが、前にも書いたようにhtml内には文字コードが記述されているのでそうするとWebブラウザで正常に表示できなくなる。すでに数ヶ月分のデータをダウンロードしてきてるからなあ、どうするかなあ…とぼんやり悩んでいるときに思いついた。「そうだ、検索するときにeucコードのファイルからも検索してくれるツールを探せばいいんじゃないか」そして、「FinderU」というのを見つけた。高校のパソコンサークルで作ったソフトらしい。フリーだし、正規表現も使えるらしいし、「容量の大きなファイルではなく、メールのような小さなファイルの整理に力を発揮します」というのも私の利用目的に合っている。ヘルプファイルも秀逸…って、そんなところを褒めてもしゃーないか。まあ、使ってみたがシフトJISのページでもeucでも検索してくれるようである。当面はダウンロードしたWebページの検索用にはこれを使うことにしよう。
今日は代休を取る。そして昼前まで寝ている。今日も何もする気が起きないのだが、軽く自分の用事をこなす。そして、私の要望でカラオケに行くことにする。ストレス解消には大声を出すのが一番だ。しばらく前に行っていた安いカラオケ屋は潰れてしまったらしい(うわ、もう一年行ってないの?)ので、新しい店を開拓しなければならないな。家計に金がないというので(残業代は出てるのだが、先日、家のローンの先行返済をしたのだ)、今日の分は私の奢りということになる。私が自転車で息子を迎えに行き、カミさんが食事を用意し、3人で車に乗ってインターネットで探したカラオケ屋に行くのである。
店に着いたが、駐車場にはまったく車が停まっていない。そして、部屋を選ぶときに出されたメニューを見て自分の目を疑った。1人1時間で500円近くする。人×時間で課金されるのか? べつに何人で入ったって設備を使用するために発生する料金は同じだろう。こんなことをしてたらほかの娯楽に勝てませんぜ>ブルートレイン 案の定、出るときに値段を聞くと5000円近い値段になっていた。3人で2時間歌ってソフトドリンクを1杯ずつ飲んだだけですぜ。これが相場なのかなあ。5000円あればCDが2枚買えるし文庫本なら10冊近く、何よりも私の半月分の昼飯代だ。もっと安いところを探すべきだな。
息子はかなり歌えるようになっている。以前は伴奏に合わせて歌うことはほとんどできていなかったのだが、今回は何とか合わせられるようになっている。伴奏を置き去りにして先走ってしまうことも多いのだが、軌道修正もできている。伴奏に合わせて歌えているという認識があるから、ちゃんと声を出して歌えている。前は小声でしか歌えなかったからな。そう、ちゃんと腹から声を出すのがいちばんだ。
▲9月18日(水)▼ →
今日も通勤中に「キネマ・キネマ」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに北原尚彦氏「映画発明者」を読み終えた。これはなかなか面白く読めた。とくに霊媒の少女が魅力的である…って、そういうので評価が変わるのかい。まあ、キャラクターも作品の一部だしなあ。そして帰りに草上仁氏「赤と青」を読み終えたが、ちょっと凝りすぎだなこりゃ。
今日は通勤中に「Say Good-Bye」(吉野千代乃)を聴いている。これは私が最初に聴いたこの人のアルバムで、レンタルしたのを気に入ってCDも買ってしまったのである。そして、その後もこの人のアルバムはほとんど揃えることになってしまったのだ。そういう意味では、いちど心に深く刻み込まれる作品を創ってしまうと、その後はある程度の水準の作品を創っていれば客は続けて買ってくれるものである。いちど期待を外すと、それでサヨナラになっちゃうんだけどね。
▲9月19日(木)▼ →
7時前に目が覚めた。今日は朝から京都で打合せなので早起きしなければならないのである。日記を書いているがカミさんが起きてこない。8時の電車に乗らないといけないと言ってたはずなんだがなあ。まあ、体調が悪いらしいからな。自分でトーストを焼いて食っていると7時半を過ぎてしまった。日記は書き終えたが、まだhtmlに成形できていない。出勤前に更新することは諦めて家を出るのである。
今日は通勤中に「The Best Of Roberta Flack」(Roberta Flack:→【amazon】)を聴いている。「ネスカフェのテーマ」である「Killing Me Softly With His Song」を目当てに買ったのだが、ベストにもかかわらずそれほど大したことはなかったな。
今日も引き続き「キネマ・キネマ」を読んでいる。まずは速瀬れい氏「プリン・アラモードの夜」を読み終えた。これはなかなか読ませてくれましたな。次の石神茉莉氏「眼居<まなこゐ>」も読み応えがあった。続く江坂遊氏「キネマの夜」は…うーん、何が面白いのかよくわからない。本間祐氏「第三半球映画館」は…「超短編」らしいが、これは難しいねえ。真に「読める」作品が誕生する確率と単価を考えると、商業ベースには乗らんと思う。井上雅彦氏「サイレント」も切り口は面白いが…。竹河聖氏「衣装を着けろ」もなかなか読めたが、好みのテーマではない。そして、帰りの電車の中では朝松健氏「恐怖燈」を読み終えた…というか、途中から読み飛ばしたんだが。長かった。眠かった。
京都に着いた。やはり大阪に比べて開放感がある。自然も多いし街に空間が多い。川もそれほど固められていない。市役所に入っていくと、電光掲示板に「風水」と表示されているのが見えた。「さすがは京都」とか思ったのだが、表示されていたのは「風水害対策」であった。さすがに市役所で表だって風水を宣伝するわけにはいかないか。市役所の外はふつうのビルなのだが、中に入るとすごくレトロな雰囲気である。昔の怪獣映画(ラドンやモスラがデビューした頃の)に出てくるようなオフィスだな。やはり京都だから昔のオフィスの景観を保存しているのか。まあ、本当は市民に対して「税金を無駄に使ってませんよ」ということを示すため、なんだろうな。
お客様がお役所なので、今日は早めに打合せが済んだ。往きは京阪に乗って来たのだが、帰りは阪急に乗って梅田で降り、ヨドバシカメラに寄ることにする。LOOXの20%ポイント還元をまだやっていれば買ってしまう心づもりである。まずは阪急梅田駅北側の古書点街を見て回るが、どの店もかなり気取った品揃えで、私の望んでいる文庫本がほとんどない。そのままヨドバシに向かう。
ヨドバシの店内に入ると、出張用のFIVAも何とか使えてるし買う必然性は無いんじゃないかという気になってきた。かなり弱気である。しかし、調子が悪くて今はファイルサーバに落ちぶれているメインのマシンを修理に出すためには、時間指定で新聞記事をダウンロードするバッチを実行できるマシンが必要なのである。ATコマンドはNT系のOSでなければ動かないんだな。だから、WindowsXPのマシンを買ってメイン機の代わりにすべきである…と理由をつける。でも、いま考えると時刻指定でバッチを実行できるソフトを探す手もあったかもしれないな(苦笑)。私らしくもない。
画面が広いしCPUがモバイルPentiumIIIでOSがWindowsXP ProfessionalのLet's NOTE LIGHTにも色気を感じたのだが、やはり100g近く軽いのにハードディスク容量が30GBというのでLOOXを買うことに決める。やはり軽くてハードディスクが多いのがいちばんだ。店員を呼ぶと「フロッピーもCDもついてませんけど」と言われる。そのくらいはわかってる。PCカードスロットがあれば何とかなるだろう。まさかフラッシュカードが読めないことはあるまい。(…しかし、こういう表現を「否定の連続」といって指摘されてたらやってられないぜ>ATOK)「PCカードスロットがあるから大丈夫でしょ」と言うが、理解できないようである。「大丈夫です」と断言して納得させる。すると「ワードやエクセルなどの基本ソフトは入ってないんですけど」とか言い始めた。うん?「基本ソフト」ってOSのことじゃないの。「OSは入ってるんでしょ」と言って、これも納得させる。何で客が店員を説得せにゃならんのだ。
売価が約16万円なので、ポイントを使うと税込みで17万ちょっとである。ポイントが3万以上入ったことになるか。早く使わねば。EXILIMとか買ってみるかな(笑)。迷っていたり上司から電話が入ったりしていたら、商品を手にしたときには閉店時間になってしまっていた。西側の扉は閉められてしまっている。四つ橋線で帰ろうと思っていたのだが、荷物を提げて長距離を歩くのは辛いので御堂筋線で帰ることにする。店を出てすぐが梅田駅だからな。
地下鉄を降りてレンタルビデオ屋に入る。カミさんがハイジのビデオの最後の2本が見つからないと言っていたので毎日寄って在庫を確認しているのである。すると、こういう日に限って返却されているんだな。電話をかけると、借りてこいとの仰せである。やっぱりね。さらに荷物が増えてしまうのである。
▲9月20日(金)▼ →
今日は通勤中に「LUV」(横山輝一:→【amazon】)を聴いている。とくにオープニングからのノリの良さには特筆すべきものがある。前に「Kiichi Yo」の感想で「毎年のようにアルバムを出していて、デビュー7年目でこれだけのものが作れるとは、やはりこの才能は並ではない」と書いたが、その半年後でこのクオリティか。さらに凄いですな。
今日も本は「キネマ・キネマ」を読んでいる。往きに飛鳥部勝則氏「あなたの下僕」を読み終えた。特に感想なし。帰りに友成純一氏「〈ファンタスポルト・レポート〉ヴァンパイア・ボール」を読み終えた。「ファンタ系」映画祭の話であったが、なかなか興味深い内容であった。
ここを見てたら、「★描画再生」とかいうリンクがついている絵がある。クリックしてみると…なんと、描いている過程が再生されるではないか。調べてみるとopenCanvasっちゅうソフトを使うと、絵を描いている過程を記録して他のPCでも見ることができるという。しかも、描画の過程をすべて記録しているにもかかわらずデータ量も思いの外小さい。これは凄いソフトですな。このソフトで描かれた画像をいくつか探してみたが、いやー、絵の描き方って人によってぜんぜん違うものなんですね。勉強になります。
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