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12月21日(土) 
今日は家を見に行くことになっている。詳しくは書かないが、家を買い換える話が持ち上がっているのである。この不景気のおり、会社もいつ潰れるかわからないのに家を買い換えるとは…と思われる方もあるだろうが、いろいろと事情があるのである。今日は仕事が遅れているため休日出勤しなければならないので、午前中に見に行くことにする。雨が降っているので、そのままカミさんの車で駅まで移動すればそれほど濡れなくてすむ。

分譲住宅地に行って現在住んでいる家の評価額についての調査報告を聞き、何軒か家を見せてもらう。どの家も広そうに見えるが、荷物を入れると狭くなっちゃうんだよな。とにかくウチの家族には、荷物を大量に収納できる家が必要なのである。しかし息子は大興奮だ。あちこち走り回っては、こっちが広いあっちが狭いこんなものを見つけたと大騒ぎだ。吹き抜けになっている家では階上の窓から顔を出して下にいる不動産屋のおじさんに相手をしてもらって大はしゃぎである。彼にとって、新しい家というのはセンス・オヴ・ワンダーなんだろうな。

見学を終え、私が職場に行くまでに昼食を食べることにする。息子に何を食べたいか訊くと、今回も「らーめん」と応える。そういうことで、例の「魔性のとんこつ」に行くことにした。しかしあそこはニンニクを入れないと濃いので仕事前に食うのはちょっとなあ…とか思っていると、けっこう客が入っている店を見つけたのでそこに入る。カミさんの頼んだ「こってり」は濃かったが、私の「あっさり」の方はまあ納得できる味でした。そして本屋に寄ってから駅に送ってもらうのであった。

駅の売店に置いてあるスポーツ新聞の見出しは「中村、近鉄残留」というものであった。あれれ、昨夜は「メッツ入団ほぼ確実」というニュースを読んだような記憶があるんだが。あれだけいろいろ騒がせて、けっきょくいちばんラクな道を選んだことになるか。職場の同僚もみんな「なんで?」という意見であった。これは、明らかに中村は男を下げたな。

今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。往きに中井紀夫氏「ジントニックの客」を読み終えた。これは、なかなかいい話でございましたね(いい話なのか?)身につまされるところも、ちょっと背筋がヒヤッとするところもあったし。そう、男はシャイだから、なかなか告白できないのよね。そして、帰りに倉阪鬼一郎氏「夢淡き、酒」を読み終えた。いやー、せつないですねえ。これも、しみじみとしたいい話でした。

ううむ、よく言ってくれた。いちいちごもっとも。「何もかもがIPv6でインターネットに繋がれば世界はバラ色」なんてことが言われているのには、どう考えても納得できなかったんだよな。流行りに乗らずこういうことを言ってくれる人は有難い。後半のWindowsに関することも当たり前すぎるほどアタリマエだと思うのだが、なぜかみんなWindowsでやろうとするのよね。不思議だ。

今夜も22時まで仕事。家に帰り、NIFTYの無限壁でご一緒してた女性が無限壁のメンバー同士で結婚したというのを知って、相手は誰なんだろうと調べてたら朝の5時までかかってしまった。馬鹿じゃなかろうか。まあ、自分が参加していたグループからカップルができたというのは嬉しいという気持ちもあるのよね。

眠気覚ましに東大将棋4Liteと10秒将棋で指してみるが、「中級」相手なのにまったく勝てない。何度やっても勝てない。負けることでアツくなってさらにまた弱くなる…という悪循環である。真剣師に賭将棋で巻き上げられるときの状態がこういうパターンなのだな。柿木将棋IVとやってみると、かなり目が見えなくなっているのにもかかわらず勝てたりするので、やっぱり東大将棋が強いんだろうな。以前だったら手が見えない局面でも3秒あれば何とか俵を伝って逃げられる道を見つけられたものだが、もう最近はあっさりと土俵を割ってしまう。これが歳を取るということか。これはちょっと、腰を落ち着けて正確に深く読む訓練をするところから始めないといけないような気がしてきた。



12月22日(日) 
今日も息子はお義母さんに牧場に連れて行ってもらっている。相変わらず体調が悪いのでパソコンをいじりながらだらだらと過ごす。15時になってカミさんが昼寝から起きてきた。どうしたんだ、こんなに早くに。体調でも悪いのだろうか…と思ったのだが、下りてきた彼女の第一声は「おなかしゅいた」であった。私は例によってPCのデータをバックアップしながら自分の用事をこなすのである。

お義母さんから電話がかかってきて、向こうでクリスマス会に参加するので遅くなるということである。食事もしてくるということなので、今夜は夫婦で外食することにする。カミさんが寿司を食いたいというので、近くの回転寿司に行く。夫婦だけだからということでボックス席ではなく早く座れるカウンターで食べたのだが、この店はカウンターが少なかったのでそれほど早くもなかったようだ。着てきたジャケットを置く場所もないし、隣で独りビールを飲んでるオジサンと肘が触れ合うたびにストレスを感じる。次回からはボックス席にすべきだな。

この寿司屋は安くて美味いのでこの時間帯だとかなり待つことになると思われるため「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を持ってきている。待っている間に森奈津子氏「グラスの中の世界一周」を読み終えた。相変わらずトーサクしてますなあ。同性に憧れる男と女が、同じ匂いがするゆえに魅かれ合うんですか。まあ、メインテーマは憧れている女性を苦しめてしまう女性の話なんだが。

しかし、本の感想を入力しようとしているのだが、SL-C700は遅い。マシンの起動もソフトの起動も遅いし、電源を入れて画面はすぐに表示されるのだが、そこからソフトがこちらの操作に反応するようになるまでに数十秒かかるのである。あんまり遅いのでこれは高速起動オプションが入ってないんだろうと思ったら、デフォルトでオンになっていた。Web上で情報を集めてみると遅いといってもせいぜい数秒だという話なので、これは私のマシンだけの問題だろう。Microdriveを挿しているせいか、移行したデータが大量にあるせいか、それとも…

寿司屋を出て、お義母さんから電話が入ってくるまで古本屋で過ごす。そこで買った本がクラークとか小松左京だというのが、いかにも薄々の一般人である。まあ小松先生の小説は文庫ならほとんど買っているはずなのだが、中高生時代に買ったものは大部分が実家に置いてあるのである。すでに私と弟のどちらが買ったのかもわからなくなってるしな。ハルキ文庫のおかげで一部の作品は入手しやすくなったが、それでも大部分は古本屋でしかゲットできないのである。

お義母さんとの待ち合わせ場所は上本町駅の改札である。しかし改札の外から見た範囲には姿が見えない。少し遅れてしまったので待合室で待っているのかと思って自動改札を通って中に入る。しかしそこにもいない。ホームの上とかを探し回っても見つからないので、カミさんに待ち合わせ場所を電話で再確認しようかと思っていたところに二人が下のホームから上がってきた。あちらもさらに遅れてきたようである。それだったら改札内に入る必要はなかったな。息子を受け取り、プリペイドカードで構内に入ったのでそれを使って出ようとしたら、改札機が受けつけない。駅員のところに行くと、プリペイドカードで入場券の扱いはできないそうである。どうするのかと思ったら彼は改札機のカバーを開けると機械の内部とケーブルで繋がれたテンキーのついた箱を取り出し、それに何事か入力して外側からカードを通した。確認すると、入場券分の150円が引かれている。そういう操作になるのか。彼が改札機のセンサーを遮っているところを通って外に出るのである。



12月23日(祝) 
今日は家族3人で昼前まで寝ていた。何度か目は覚めていたのだが、身体を休めねばいけないということで、布団の中でじっとしている。私が起きると息子も起きてきた。カミさんも起きてくるようである。

今日は息子がスイミングスクールで昇級テストを受けるそうなのである。カミさんの都合の悪いときに私が連れて行かねばならないこともあるだろうから、急いで着替えてついて行く。息子はキックボードで走っている。けっこう速い。我々の自転車とそれほど変わらない速度である。ただ、角を曲がるときにちょっと注意がいるような気がする。ブレーキがついてないからな。確認せずに曲がってくる車もときどきあるし。

スイミングスクールに着き、私が息子を着替えさせる。彼は服を脱ぐと一人でプールの方に駆けてゆく。受付の横にあるロビーの窓ガラスからプールの様子が見下ろせるのだが、息子の階級の子は彼一人だけのようだ。いつもはもっと多いらしいのだが、休日は少ないものなんだろうか。そういうものなのかなあ。それで、彼は女性の先生とマンツーマンである。彼のような性格の子供は1対1の方がいいだろう。しばらく様子を見て、私は散髪屋に行く。

散髪屋もガラガラであった。私が入ってから出るまで他の客が誰もいない。やっぱり休日はみんなどこかに行ってるんだろうか。ここは組合に属していないから料金も安いし今日のように月曜日も営業しているのだが、みんな月曜日は散髪屋は休みだと思いこんでる可能性もあるな。

私が散髪屋から帰ってくると、すぐに妻子も帰ってきた。息子は私のPCで動画を見たいと言う。てれびくんを買いに行かないかと言うが、それよりもパソコンの方がいいと言うのである。今月号はもう買わなくていいそうである。せっかく屋外の自律行動訓練をしようと思っていたんだがなあ。彼なりにプールで試験を受けて疲れたのであろうか。

今日は毎日自動実行するバッチで落としてきている新聞記事データをNASに置いてある月毎のディレクトリに整理してDVD-RAMにバックアップする作業をしている。11月分の作業がまだなのである。けっこう時間がかかる。これもバッチを作って自動化することを考えるかなあ。それはそれでまとまった時間が要るんだが。

息子は文字を読むのはある程度できるようになってきたが、まだうまく書けない。やはり筆順が書いてあるお手本をなぞって練習するような教材が必要だろう。そういうことで一昨日、休日出勤したおりに「もじ・かずあそび」というのを本のアウトレットショップで買ってきたのだが、息子はこれが気に入ったようである。ずっとやっている。私も子供の頃からパズルめいたものが好きだったから、これも遺伝なんだろう。ただ、彼は妙にプライドが高いので間違いを指摘すると、そこを閉じて次のページに行こうとする。こらこら、間違いはちゃんと認めて直さないと、ちゃんとした人間にはなれないぞ。

けっきょく、今日もSL-C700のカスタマイズ作業はできなかった。もう前のZAURUSは持ち歩いていないので、こちらをちゃんと使えるようにいけないはずなんだが。このあたり、作業の優先順位のつけ方がおかしいよなあ。まったく頭の悪いことである。



12月24日(火) 
先週の土曜日から通勤中に「Bon Appetit!」(竹内まりや:→【amazon】)を聴いている。前作の「Quiet Life」があまり好みじゃなかったので買わなかったのだが、まあまあいい感じかな。でもやっぱりちょっと落ち着きすぎというか、以前のようなビビッドさが足りないような気がする。こちらの方を心地よいと感じる人の方が多数派なのかもしれないけど、どうもとかシングル・アゲインあたりが受けたせいかそちらの方向性が強まっているのが個人的には不満なのである。高齢アーチストが陥りがちな「演歌化」というヤツなのであろうか。後半なかばの曲なんか、いかにも穴埋めというか増量というか、そういう曲に思えてしまうし。

VARIETYのような、この曲が作りたいっ…という身の内から溢れ出てくるようなものが感じられないのだ。アルバムを出すのもルーチン化してきたみたいだから仕方ないのかな。逆に、あのアルバムが日本音楽史上において特別だったのだ。あれだあけの才能のある人が活動再開のあてのない状態で自らの創作意欲に導かれるまま作り貯めた曲、という点ではね。まあ、この人が創ったものだから、これはこれで聴いていて心地よくはあるんだが。

今日も通勤中に「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は山下定氏「瓶の中」 を読み終えた。この、田舎のドロドロした恐ろしさというのは、作者自身の出身地をモデルにしている(と思われる)だけに迫力があります。

うむむ、SL-C700が遅いのはIntelのCPUのバグだという話が…ホンマかいな。それでも、ロスは数パーセントということなんで、私のマシンが遅いのはまた別の原因だろう。Microdriveを取り外したり、それから再起動したりしてやってみたが、ソフトが使用可能になるまでの時間が数秒のオーダーにはならない。他の人のマシンでは数秒で起動しているようなので、やはり前のZAURUSからの移行データが大量にあるせいか。そうすると、付属のソフトの問題だろうな。だったらもっと軽いテキストエディタを入れるとか移行データをデフォルトとは別のディレクトリに移すとか考えないといけないか。まあ、OSがLinuxだから工夫次第で何とかなるのが救いだな。問題は逆に、Windowsがどんどん自由度のない方向性に向かっているということか。

こういうことされたらかなわんよなあ。マイクロソフトが社員をカメラで監視してちゃんと働いているかどうか評価してくれるんだそうで。まさしく、モダンタイムスの世界だな。そりゃ企業にとっては社員が効率的に働いてくれなきゃいけないんだけど、効率化ってのはそこまで推し進めていいものなんだろうか。しかし、いかにもマイクロソフト、だな。

明日は京都に行くのだが重くて持っていけない資料もあるのでExcelのデータくらいは新しいノートにパソコン連携ソフトをインストールしてSL-C700に入れておきたい。そういうことでインストールしてザウルスドライブを使うが…遅い。遅すぎる。フォルダを開くだけで数秒かかる。USBだから仕方ないのかな。でもデータ転送量が少ないときでもけっこう時間がかかってるような感じもするし。かなり無駄なことをやっているような気もする。これは、いよいよ使い物にならないな。それに、メモデータを移行してテキストファイルが入っているフォルダを開こうとすると、さんざん考えたあげくに通信エラーになる。ファイルがたくさん入っていると開くことができないようだ。だったら、どうやって整理しろというのだ? 最初に通信エラーを起こしたときには、Windowsが青画面になってしまったしなあ。

てなことをやっていると、3時を過ぎてしまった。本当にパソコン関係の設定には時間を浪費してるよなあ。



12月25日(水) 
SL-C700の動作が遅い件だが、やはり移行したデータが多すぎるせいのようだ。メモ帳が起動したときや電源オフから復帰したときに操作を受けつけるようになるまでに数十秒かかっているのだが、メモ帳が操作不可の時にもホーム画面を表示して操作できたりするのである(さすがにこのあたりはWindowsとは違うな)。ということはハードウェアのせいではなく、メモ帳のソフト的な問題だということである。他の人のマシンではそれほど遅くないようだから、これはテキストが入っているフォルダの中身を全件読み出そうとして時間がかかっているのだろう。しかし、電源オフの状態から復帰するときにもそれをやるとはどういうことだ。

これは、そういう特定のフォルダに大量のファイルがあると遅くなるようなことのないテキストエディタを探してきて入れるべきなんだろう。まあ、標準のメモ帳でも、移行したメモデータをフォルダに分類すればそういうこともなくなるんじゃないだろうか。さて、どうやってやるべきか。そういう操作はPCからやりたいのだが、ザウルスドライブもフォルダの中に大量のデータがあると開けないみたいなんだな。あ、ターミナルに入ってコマンドでMicrodriveにコピーしてからPCで整理すればいいのか。さすがにLinuxシェルはそういうタコな仕様にはなっていないだろう。

あと、移行したメモデータがフォルダに分類されない件だが、これは仕方がないような気がしてきた。前のZAURUSのOSでは1つのデータを複数の分類に属させることができたが、フォルダ構造ではそれができないのだ。WindowsのショートカットはLinuxでは使えないだろうからな。

オンラインDVDレンタル業界で価格競争が始まっているようだが、まあ、消費者としては競争があるのはいいことだ。何事も独占はいけません。

今日は午後から京都で打合せである。往復2時間近く電車に乗るので長編を読むということで「ほしからきたもの。 2」(笹本祐一:ハルキ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。この本のタイトルになっている「ほしからきたもの」の描写というか、設定が素晴らしい。こういうのはワクワクしますな。しかしこの人、ほんとに飛行機が好きなんだな。私なんかは飛行機萌えの気はないので、あんまり読んでて意味がわからないんだけど。

そして音楽は長時間移動するので曲数が多いものということで「The Best of Simon & Garfunkel」(Simon & Garfunkel:→【amazon】)を聴いている。やはり今となってはサイモン&ガーファンクルはちょっと地味すぎるか。いい曲もあるのだが、知っている曲以外は印象に残りづらい。

客先からの帰りに三条のブックオフに寄る。「小娘オーバードライブ 4」(笹本祐一:角川文庫:→【amazon】)があれば嬉しいな…と淡い希望を抱いて行ったのだが、本当に有ってしまったのだった。ジュンク堂で買い逃して悔やんでいたのだが、これで枕を高くして眠れる。そう思うと、勢いに乗ってまた何冊も買ってしまうのである。今日は打合せが早く終わったので自分の会社に戻らなければならないのに…鞄が重い。

今日は京都まで往復して疲れたので早く帰ろうと思っていたのだが、何だかんだとしていると22時半になってしまった。職場のビルを出ると地面が濡れている。雨が降っていたのか。それでもその時点では止んでいたので大丈夫だと思ったのだが、地下鉄を降りて駅近くのコンビニでマンガ雑誌に目を通してから外に出ると、雨が降っているのである。かなり大粒の雨である。天気予報では曇りだったから待っていれば止むのではないかと思ってコンビニの店内に逆戻りしてまたマンガを読む。それを何度か繰り返すことになってしまった。

そういうことで、家に着いたときには夜半をかなり過ぎていた。カミさんは独りでパソコンをいじっている。息子は今日からお義母さんに連れられて一泊でスキーに行っているのである。ここしばらく、息子は両親といるより祖母といる方が多いんじゃないだろうか。

家で食事を終えるとSL-C700の調教である。AC電源を繋いだ状態で、ファイルマネージャでテキストファイルが入っているフォルダ全体をMicrodriveにコピーしてみる。かなり時間はかかったが、なんとかエラーなしで終了したようだ。でも、全件コピーできたかどうかは確認しないといけないな。こうなると、動作自体の信頼性が揺らいでくるのである。どうしようか。そうこうしているうちにメモリ不足の警告が出た。しかし、そこで再起動しようとしても、その再起動のプロセス自体がメモリ不足で実行できないようである。プルダウンメニューを選択した状態で固まっている。そのうちに画面が乱れてきた。固まった画面の上に、別の画面のアイコンがオーバーラップして表示されたりするのである。これは、リセットするしかないな。しかし、どうやってリセットすればいいんだ。電源ボタンだと切/入しても電源を切る前の状態に戻るだけだから、けっきょくこの状態から逃れられない。そういえば、バッテリーを入れ替えると強制的にリセットされてしまうといって怒ってた人が何人かいたのを思い出して、電池蓋のロックを解除してみると何とかリセットされたようである。

メモデータの整理には時間がかかると思われるので、フリーのテキストエディタをいくつか入れて使ってみる。しかしdarkstarは特定のフォルダに入っているファイルしか開けないうえにそのフォルダが大量データが入っているところなので、けっきょく遅い。ToyEditも、Javaアプリのせいか遅いように感じる。ううむ、この程度しかないのか?

けっきょく、今夜も3時をすぎてしまった。家電のように買ったらすぐに使えるというわけにはいかないものか。このあたりは昨日書いた「自由さ」というのと背反するんだろうなあ。ただ、こういう「自由だけれども手がかかる」マシンをみんなが使っているということが全体として幸せかというと、そうでもないような気がする。でも、けっきょくワープロ専用機に表計算機能やWebブラウザやメーラを付けても売れなかったんだよな。



12月26日(木) 
今日は通勤中に「Pure Best」(今井美樹:→【amazon】)を聴いている。瞳がほほえむからとか「空に近い週末」とか気になってはいたのだが、今まであらためて聴いたことはなかったのである。しかし、最初の曲を聴いたときには「どこの可愛い子ちゃんアイドルだ?」と思ってしまったですよ。まあ、こうやっていろんな年代の曲を並べて聴いていると、自分のスタイルというのを確立してゆくさまというのが窺えて興味深い。アイドル唱法時代の曲にも、けっこう記憶に残っているものがあったりするのが意外だった。それに、思うように歌えていない時期でも、目標は高いところに置いていたように見えるんだな。

「2ちゃんねる」2審も敗訴という記事が。『「批判には反論で対処すべきだ」との主張に対しては、「この掲示板の発言者は、匿名の陰に隠れ自己責任を負わないことが前提になっており、論争での解決は望めない」と判断した』というのはその通りだと思いますな。管理人側も、本当にあそこでちゃんとした議論が可能だと思ってたんだろうか? 下手に反論すると祭りになってしまいかねないし、書き込まれた方としては始末に負えんのだよなあ。かといってこのように訴訟に訴えるのも、あそこの参加者を敵に回すということだと解釈されると逆効果になる可能性があるんだが。やっぱり問題は、あそこの書き込みが現実世界に影響力を持ち始めているということだよな。無責任な他愛のないお喋りのうちはいいんだが。

今夜はSL-C700EPWINGの辞書やPDFファイルを読めるようにしようと試みる。まずは辞書を検索できるようにするためにzlibqtjitenをインストールする。EPWINGの辞書は圧縮できるらしいので、Buckingham EB Compressorというソフトを使って圧縮してからMicrodriveにコピーする。そしてqtjitenを起動するが…辞書の中身が見えないのである。辞書のCD-ROMをコピーしたフォルダ名(「辞典盤97」)はプルダウンメニューに表示されるが、それを選んでもその中に入っている辞書(「岩波国語辞典」「新英和・和英中辞典」「知恵蔵」「マイペディア」)がその横のプルダウンメニューに出てくるはずだと思うのだが、それが出てこないのである。

ううむ、PDFを読むソフトもインストールしたのにホーム画面にアイコンが出てきてないし、これはソフトのインストールに失敗しているのではないだろうか。ソフトをインストールした後にはインストーラを終わらせろというメッセージが出るのだが、それを無視して続けて次のソフトをインストールしたりしていたのである。そのせいだろうか。そこで、関連するソフトをすべてアンインストールしてインストールし直し、1つのソフトをインストールするたびにインストーラを再起動する。しかし、そうしても状況は変わらない。これが原因ではないのかなあ。

しかし「ソフトウェア インストーラー」を使ってソフトのインストールをしようとすると、インストール可能なソフトの一覧を表示するまでに「ソフトウェアを探しています」と表示して数分待たされる。おいおい、記憶装置の中を全部調べようとしているから遅いんだろ。そんなことしたら、どう考えたって遅いと思うぞ。使う人間が自分でインストール用のファイルを入れたんだから場所を指定させればいいじゃないか。Windowsみたいにスキルの低いユーザも使ってるようなOSじゃないんだから。このあたりは設計がおかしいと思うなあ。

とうとう今夜は4時半を過ぎてしまった。新しいマシンを買うたびに睡眠不足になるというのは何とかならんもんかなあ。まあ、最終的には自分のせいなんだが。



12月27日(金) 
今朝もカミさんに起こされる。眠い。しかし、息子はさらに眠いようである。雨戸を開けてもカミさんが話しかけても全く反応しない。私の布団に引きずり込んでも目を覚まさない。ふつうだったら嫌がってすぐに出ていくのだが。よっぽど疲れてるんだな。やはり初めてのスキーは体力を消耗したか。

今のアメリカの大統領って、英語の使い方の間違いが多いことで知られているんですか。うーん、やっぱり「馬鹿な2代目の若旦那」という感じだよなあ。こういうのに世界一の軍事力を握らせてちゃ危ないと思いますよねえ。

ややっ、メルコからも低価格NASの新製品が。やはり、みんなアイ・オーの製品は速度が遅かったというのを突いてきてますなあ。ニュースリリースに「必要な電源は1個だけ」と書いてあるのも、明らかにアイ・オーの製品を意識している。これで3社から製品が出そろったことになる。こういう状況になることによって製品は進歩するんだよな。まあそれでも、こんな時代に1年以上の間、他社が追随できなかったというのは偉いものであります。

SL-C700でテキストファイルを全件コピーできたかどうかの確認方法だが、ターミナルに入って複写元と先のディレクトリで「ls -l | wc -l」というコマンドを実行すればそのディレクトリ内にあるファイルの数がわかるのである。それを比較すれば充分だろう。

今日は仕事納めなので夕方から大掃除をして納会である。私は酒を飲まないつもりだったのだが、部下が「あとは明日や」と言いながらビールを飲みだしたので誘惑に耐えきれず私も缶ビールを手に取る。どうもこの夏以来、ビールに弱みを握られているような気がするな。

そういうことで、今日は残業せず定時で帰る。帰りにヨドバシに寄ってSDカードと安ければ1GBのMicrodriveも買うつもりである。ポイントが貯まってるし、SL-C700のSDカードスロットは蓋が無く、開口部が露出しているのだ。穴があるところは何かで埋めないと寂しい。これが男の心意気というものである。途中でジュンク堂に寄って「強救戦艦メデューシン 上」(小川一水:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)が出ていたので買う。新刊の棚に2冊残っているだけであった。売れてるのかな。まあ、この作者のここしばらくの充実ぶりを見れば当然のような気もするが、なかなか私の気に入ったものが売れないのがこの世の常だからな。

その後に寄ったソフマップでカシオのPalm-size PCが5千円台で売っていて、使わなくても話のタネに1台くらいは…といって買いそうになってしまったが、OSがWindowsCE2.0だということで思いとどまる。WindowsCEのマシンは以前に買ったことがあるが、OSが重すぎて使い物にならなかったのである。MicrosoftのOSだから仕方ないんだけどね。ああ、危ない危ない。

幾多の誘惑を乗り越えてヨドバシに着く。1GBのMicrodriveが37,000前後で売っていたので買いそうになったが、まだシャープの動作確認が出てないはずなので、すんでのところで思いとどまる。それに、前回もそうだったが、値下がりするということは、次の機種が出るということのような気がするのだ。そういうことで、128MBのSDカードとリストカメラの電池を買う。どちらもポイントで買えたので、1銭も払ってない。こういうのは嬉しいものだなあ。

今日は帰りに「ほしからきたもの。 2」(笹本祐一:ハルキ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。前にも書いたように私は飛行機に萌えはないので戦闘機関係の描写は少しキツいところもあったのだが、それでも面白く読むことができた。興味の対象が異なる読者にも面白く読めるというのは、小説家としての基本的な実力があるということであるな。

地下鉄の最寄り駅で降り、駅前のコンビニで漫画雑誌に目を通していたら「NANASE 3」(山崎さやか筒井康隆:ヤングマガジンKCスペシャル:→【amazon】:→【bk1】)が出ているのを知った。ううっ、それだったらジュンク堂で買っておくんだったぁ…とか思いながら家の近くの深夜まで開いている本屋に行く。運良く、そこで見つけることができた。本当は「新世紀エヴァンゲリオン 8」(貞本義行 GAINAX:角川コミックスエース:→【amazon】:→【bk1】)を買う予定だったんだけどね。

今夜からカミさんはイヴェントで東京である。息子は彼女の実家に預かっていただいている。独りなので適当にメシを作って食い、今夜もSL-C700の調教に取りかかる。まずはEPWINGの辞書の中身が見えない件である。ファイルを圧縮せずにMicrodriveにコピーして辞書引きソフトを起動してみたが、やはり辞書の中身が見えない。ということは、圧縮したせいではなかったか。行き詰まりのようである。

PDFファイルも一緒にMicrodriveに入れたのだが、これも読めない。PDFを読むソフトを再インストールしたが(これがまた時間がかかるんだ)、それでも状況は変わらない。そもそも、ホーム画面にそのソフトのアイコンが出てこないのである。CFカードにインストールしていたのを本体メモリーに入れなおしても状況は同じ。OSを再起動してもダメ。よくよく調べてみると、qpdf-japaneseというのは日本語化するためのソフトで、それを入れる前にqpdfrを入れないといけなかったのね。阿呆である。それを入れると、やっとホーム画面にアイコンが出るようになった。そこで試しにPDFファイルを実行してみるが…しかし、起動が遅い。PDFのフォーマットで表現できることを考えれば仕方ないのかもしれないが、これは大変だ。メモリもたくさん要りそうだな。

そういうことで、SDカードにswapを作る。これでメモリ不足からは解放されるだろう。あとは、EPWINGの辞書の中身が見えないのが最大の問題か。まあ、今日はPDFファイルが見れるようになったからいいか。swapも作ったし。と思いながらソフトの説明を読んでいたら、例では辞書を入れたディレクトリの名前がアルファベットになっている。そこで、漢字だったディレクトリ名を1バイト文字にしてみると…あらー、中に入っている辞書の名前が見えましたよ。ディレクトリ名が日本語だったら駄目なんですか。しかし、なんと遠回りをしたことか。知識がないということは罪である。自分が薄々の一般人であることが哀しい。

そして再度、辞書を圧縮する。これで使えれば完璧だ。ファイルサイズが1/3以下になってるからな。SL-C700に圧縮済の辞書が入ったMicrodriveを入れて電源を入れ、qtjitenを起動する。おお、読める読める検索できる。これだったら、辞典盤を入れてもまだ200MB以上空いているから1GBのMicrodriveはしばらく買わなくていいだろう。これだけ圧縮効率がいいと、340MBのMicrodriveが1GB分使えるからな。とか言いながら、他にもコンピュータ用語辞典とかを入れるのである。

とにかくこれだけでも、ZAURUSに百科事典が入ったことだけでも嬉しい。辞書が好きな私は百科事典を持ち歩くのが夢だったのである。国語辞典や英語の辞書を持ち歩くのは電子手帳の頃にICカードを買って実現したんだけどね。PDA用の製品を買うと4000円もするからな。一つの辞書を機種ごとに買わないといけないというのも馬鹿みたいだ。やはり、辞書はメーカー固有のソフトじゃなくてEPWINGを買うべきなのである。とか言いながらスーパー・ニッポニカ世界大百科事典はWindows版を買ってしまっているのだが。これは、将来的にLinuxに移行するとなると後悔しそうだな。その頃にはLinux上でWindowsのアプリケーションを動かす環境ができていることを祈ろう。そういうことを考えていると、電子手帳用の辞書ICカードというのは今はぜんぜん役に立ってないということに気づいてしまったのであった。くすん。

続いて、前のZAURUSからSL-C700にメモデータを移行したテキストファイルが入っているフォルダをMicrodriveにコピーして中身を空にする。メモ帳が嘘のように速くなった。ザウルスドライブが遅い件も、今日はUSB経由で通信するのではなく、Microdrive経由でデータのやりとりもソフトのインストールも全部やっていたので問題になることはないだろう。まあ、SDカードにswapを置いて、CFカードスロットに通信カードを挿してる人は辛いかもしれないが、私はこのマシンで通信しようとは思わないからな。あくまでも、私にとってのPDAは「個人用ポータブルデータベース」なのである。

ああ、だんだん理想の姿に近づいてきた。あとは、メモデータを移行したテキストファイルをディレクトリに分けることか。これは手間がかかりそうだな。3000個以上あるから、1個10秒で整理したとしても8時間以上かかる(泣)。10年以上かけて整理しながら貯めてきたデータを改めて整理しなおせというのも御無体な話でござるよ。

やっぱり、データの分類をディレクトリに反映させるようなオプションが欲しかったな。同じデータが複数できてもいいから。でも、メモ帳とかいうのは最近シャープにはあまり重視されてなかったみたいだからなあ。移行できるだけでも有難く思わなくちゃいけないんだろうか。でも、10年以上前の電子手帳の頃から使い続けているユーザはメモ帳に大量にデータが貯まってるんだよ〜

今夜は疲れているし妻子もいないので早めに寝ようと思っていたのだが、そうこうしていると気がつけば2時を過ぎている。明日も仕事だというのに、救いようがないな。



12月28日(土)
今朝は独りで起きねばならない。しかし、目覚ましが何度も鳴るが起きられない。あと10分、あと10分と思いながら寝ている。深く眠れないからあんまり良くないんだが。

カミさんはイヴェントで東京に行ってるし息子は実家に預けられているので、出勤する前に飯を食いながらパソコンをいじる。このニュースに対する藤本裕之の『ほとんどの議員が「委員会を作ったこと」で解決済みだと思ってんだな。 』というコメントに爆笑。

今日は通勤中に「LOVE」(綾戸智絵:→【amazon】)を聴いている。何度かテレビで弾き語りをしているのを観て一度アルバムを聴いてみようかと思って借りたのだが、やはり彼女の目指しているものと私の求めているものは全く方向性が違う。ある程度予想していたことではあったが。

そして本は「酒の夜語り」(光文社文庫 異形コレクション:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は吉川良太郎氏「苦艾の繭」を読み終えた。うう、面白くないのに長い。読むのが苦痛。最後は盛り上がってたみたいだが。

格闘ロボット全米大会ですか。アメリカ人はこういうの、好きそうだからなあ。アメリカといえば、あっちでは「最も出来の悪いマニュアル」コンテストをやるそうだが、これはスゴイのが出てきそうだな。日本でもこういう企画をやってくれれば面白いうえにそこで紹介されるのが恥ということになれば全体のレベルアップになるから世のため人のためになると思うんだがな。個人のサイトでもできそうですねえ(でも自分ではやらない)。

シコタホア」って知ってますか? しかし、こういう記事を書いてしまうZDNetというのは…好きだなあ。2002年回顧で思い出したくない過去とか言ってるが、ぜったいにそう思ってないと思うんだな。

今日は休日なので昼から出て21時前まで仕事。帰りにコンビニで漫画雑誌に目を通していたら懐のPHSがブルった。カミさんからの電話だ。大阪に着いたのでこれから実家に寄って息子を連れて帰ってくるそうである。家に着くのは私の方が先になりますかな。

今日は帰りに家の近くの本屋に寄って昨日買う予定だった「新世紀エヴァンゲリオン 8」(貞本義行GAINAX:角川コミックスエース:→【amazon】:→【bk1】)を買う。とりあえず、これで今年は本の買い納めかな。



12月29日(日) 
今日も仕事をする予定だったのだが、体調が悪いので自主的に休みにする。けっきょく、昨日で仕事納めである。

メインのノートを使っているときに、入力した文字をを半角英字に変換しようとしてF10キーを押すと思ったように変換されない。何だか変な動きをする。どうしたんだろう。そう思って調べてみると、ザウルスショットタスクトレイの中に入っていた。こいつがATOKの動きを妨害していたようである。しかし、変換中はキーボード入力はATOKの制御のもとにあるはずなのに何で邪魔をするかね。入力中じゃなければわかるんだが。そういえば、何となくATOKの変換が遅いような気がしてたのもコイツのせいか。どうやらシステムに常駐するような設定になっているらしい。こういうのは必要なときだけ起動すればいいじゃないか。そういうことで、タスクトレイのZaurusShotを右クリックして常駐の設定を外し、終了させる。

しかし、こういうことをされてもわからないということは、知らないうちにコンピューターのパワーを低下させられてもわからないということなんだな。コンピューターの資源を盗まれるということは、高価いマシンを持っていても安物に交換されているのと同じなのだ。スキルがないということは、損をしていても認識できないということなのであるよ。そこのアナタ、これを読んだ機会にタスクトレイの中を確認してみませんか?



12月30日(祝) 
今日は朝から不動産屋に行き、カミさんの実家に寄って夕方に家に戻る。息子の元気が有り余っているようなので、てれびくんを買いに行かせることにする。今回も息子は走っていく。追いかける方が息が切れるくらいである。最初の本屋で目的のものを探しているが、見つからないようである。家を出る前に「最初に行った本屋さんに無かったら次の本屋さんに行くか諦めて帰るか自分で決めるんやで」と言いきかせていたので「つぎのほんやさん、いくわ」と言って歩き出す。踏切を越えて次の本屋に行くが、そこでも見つからないようである。でも、そこに置いてあるのは「てれびくん」じゃないのか。そう言っても見つからないと言っている。こういうのを探す能力はキミの方が優れていると思うんだがなあ。とか思っていると、そうやら彼は1月号を探していたようなのである。おいおい、この前は1月号は要らないと言ってたじゃないか。「2月号は要らんのか?」と訊くと、それを持ってレジに向かうのである。

彼はレジのお姉さんにお菓子をもらったようである。荷物が増えたので持ちにくそうだ。案の定、途中で本を落としてしまった。それでも大事そうに抱えて歩いている。今日も危なげなく家に着いたのであった。もう独りで行かせても…とは思えないところが甘々の親である。

SL-C700だが、前のZAURUSから移行したメモデータをデフォルトの場所から移したので、かなり快適に文章を入力できるようになった。この文章もラーメン屋のテーブルの上でSL-C700を使って打っている。やはりこのサイズだと複数の指を使って入力するのは無理だ。手に持っているときは親指で入力するのだが、テーブルの上だと人差し指だけによる入力になるんだな。

明日は朝から私の実家に移動するので、インターネットから時刻表をダウンロードしてSL-C700で見るためにMicrodriveに入れる。こうやって手軽にZAURUSでPDFHTMLが読めるのは便利である。前のZAURUSはPDFが読めなかったし、Webブラウザは入ってたみたいだけどCFカードに入れたHTMLファイルをどう読んでいいかわからなかったからな。ちゃんとしたOSが入っているというのは素晴らしい。自分のサイトの「読んだ小説」や「聴いたアルバム」のページも入れる。これで、すでに持っているものを重複して買ってしまうことも少なくなるだろう。

あと、ターミナルで日本語ファイル名が化けるのは何とかしたいなあ。データはCFカードをWindowsと共用するのでシフトJISなんだが、シェルの日本語コードはEUCのままだということなんだろうか。それともフォントの問題かなあ。

LOOXを実家に持って帰るので、弟の持っているCDを録音させてもらおうと考えた。FIVA用のPCカード接続ポータブルCD-ROMドライブも持っていって繋げば録音できるんじゃないだろうか。そういうことで、メインのマシンからデータを移行してからCD-ROMドライブを繋いでみる。ドライブ自体は何の問題もなく認識した。音楽CDも再生できる。しかし、CDexをインストールしてリッピングを始めると…お、遅い。通常再生の倍以上の時間がかかっている。どうしたんだ。音楽を再生できるということは等速で吸い出しくらいできてもいいと思うんだが。ジッターもかなりあるようだ。読み取りエラーもかなり出ている。CD-ROMドライブとしての品質の問題なのだろうか。

CD-ROMドライブを取り外してLANカードを挿し、年賀状の宛名書きをしながら前回同期した後に更新したデータを再度コピーしようかと思ったら…NASのデータが見えない。ユーザ名とパスワードの入力を求められて、正しい値を入力してもエラーになってしまうのである。どうしたんだ。さっきまで見えてたじゃないか。再起動しても同じである。けっきょく、NASに登録してあるパスワードを(同じ値に)更新して、LOOXにログオンしなおしたら再び見えるようになった。うーむ、何でそうなるのか理屈がわからない。WindowsXPのせいなのかなあ。

明日は朝から私の実家に移動するので、年賀状は今日中に書いてしまわねばならない。手書きで宛名を書いていたら、けっきょく朝の7時を過ぎてしまった。寝なければ身体が保たない。寝るか。



12月31日(祝)
9時過ぎに起こされた。今日は朝から私の実家に移動するのである。あわてて食事をして日記を上げる。

私の起きるのが遅れたので、私は後から息子と一緒に来てもいいとか言われたのだが、別行動だと何かと面倒臭いので急いで用意をしてついてゆく。家を出てからLOOX Sを使ってダイアルアップでインターネットに繋いだ経験がないのを思い出した。電話番号はNiftyのサイトで調べてきたのだが、接続するサーバ名とか知らなくてよかったかとドキッとする。しかし、ftpじゃなくて単にインターネットに繋がるだけなら電話番号とユーザ名とパスワードだけわかっていればいいはずだ。ftpに関してはftpソフトの設定ファイルをコピーしてきてるし。

カミさんと私は自転車だが、息子はキックボードである。彼は両親を尻目にスイスイ走ってゆく。なんだか後ろ姿だけ見てると、ニューヨークの裏通りを走ってても違和感がないな…とか思うのも親馬鹿である。

阪神百貨店で実家への土産物を買うが、昨年大量の人混みで苦労したので今年は荷物をロッカーに預けてカミさんが買い物をしている間、私と息子は別の場所で時間調整をすることになる。さてどこに行くか。6歳児を連れてジュンク堂に行くのも時間がかかるので、阪神百貨店の書籍売り場に行くことにする。絵本のコーナーに行くと息子は自分で本を引っ張り出して読んでいるが、そのうちに私に読んでくれと言いはじめる。「100万回生きたねこ」(佐野洋子:→【amazon】:→【bk1】)という絵本の評判がいいようなので読んでやったが、それほど面白くもない。息子も「恐竜 トリケラトプスの大決戦」(黒川みつひろ:→【amazon】:→【bk1】)の方が面白かったようである。

阪神梅田駅から実家に向かう。ちょうど来た直通特急がクロスシートだったので、車内でサンドウィッチやおにぎりを食べる。実家の最寄り駅から降りても息子はキックボードで走ってゆく。私とカミさんは重い荷物を持って徒歩なので彼我の速度の差はいかんともしがたい。息子は狭い道でクルクル回りながら待っていたりするのである。

やはり妹は実家には私と日にちをずらして来るようである。嫌われたものだな。しかし眠い。今朝は年賀状の宛名書きでほとんど徹夜だったからな。我々の寝室に割り当てられている部屋に布団を運び込み、夕食までのあいだ少し眠る。

今年も夕食を食べ、テレビを見ながら年を越す。カミさんは紅白を観ていたが、息子がボンバイエを観たいというので私は台所で彼と一緒に過ごす。なぜか彼はボブ・サップのファンなのである。まあ、いま人気絶頂だからねえ。

さて、年が変わって通信初めである。1時過ぎに両親が寝てから実家の電話で通信を開始する。しかし、ダイアルアップで接続できないのである。「電話回線はビジーです」と言われてしまう。1時間以上少しずつ設定を変え、あれこれと試行錯誤してもよくわからない。ふつうなら諦めるところなんだろうが、前のマシンで特に苦労することなく繋がっていたので諦めきれずに何度もいろいろと設定を変えながら接続しようとする。

けっきょく、原因は電話番号の設定をするときに「ダイヤル情報を使う」という項目にチェックを入れてなかったせいだった。んー、Windows98だった前のFIVAではこんなところにチェックを入れた覚えはないんだがなあ。しかもどうしてこのチェックが入ってないのがデフォルトになってるんだ。マシンを替えるたびに設定をやり直さねばならないというだけでも腹が立つのに(ftpソフトの設定なんかはiniファイルを持ってくればそのまま動く)、その設定の方法がOSが変わるたびにコロコロ変えやがるというのが理解に苦しむ。まったくMicrosoftという会社は何を考えてOSを作ってるんだ? Linuxだったら設定を保存するのはテキストファイルだから移行も楽だろうし、Windowsみたいに互換性を軽視するようなこともないだろう。やっぱりLinuxプリインストールのマシンも選択肢として用意されているような時代になってほしいなあ。私のようにノートパソコンしか使えないような環境にいる薄々の一般人だと、自分でOSを入れ直してドライバも探さないといけないというのは荷が重いのである。まあ、今のメインマシンはそれに近いことをやったんだが。それでも同じWindowsNT系だからなあ。

その後も、この原因を発見するまでに試行錯誤した設定がトラブルを起こしたりしてまともに自分のページが見れるようになるまでには冷え切った玄関の板間の上で筆舌に尽くしがたい辛酸を嘗めたのであった。けっきょく、通信を終えたときには4時半を過ぎていた。くっそお、Microsoftめえ、俺が風邪を引いたらお前等のせいだからな。

しかし、やっぱりダイアルアップは遅い。昔はこんなに遅かったっけ。LOOXに内蔵しているのは56kのモデムだが、実際に出ている速度は40k台のようだから、家のCATVと比べると20分の1以下だ。やっぱりこの程度のものかな。でもFIVAはもう少し速かったような気がするんだが。やはりWindowsXPが重いせいか?

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