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12月1日(水) 
「飲み込めるカプセル内視鏡」ですか。いよいよ「ミクロの決死圏」の時代になってきましたなあ(ちょっと違うか)。でもこれ、回収して再利用するんだろうか?

うん、「リナックスだけという世界はウィンドウズだけの世界と同じぐらい怖い」というのは健康な意見ですな。そういう意味では、現在我々はその「怖い」世界に生きているんだ。

そういう意味では、やっと出たLinuxノートPCには期待したい。でも、Windowsが入ってないのに高価いなあ。何でだ。数が売れないからなんだろうなあ。やっぱり限定とかじゃなくて、各社が競って製品化して売れ残ったのが安売りしているような状況にならないとなあ。

23:30に地震。震源は京都の方だそうである。やはり最近多いような気がするし全体的に規模も大きいと思う。プレートのバランスが不安定になってるのかなあ。まあ、気のせいだという話もあるんだが。実際に大地震が起きるとしばらくは小さな地震でも大きく報道されるというのはあるんだろうけど。



12月2日(木)
今朝は職場に出て行くと、ミナミのユーザでバックアップがうまくいっていないという連絡が入ってきて、その対応で一日が終わる。ログに何も出てないので原因がよくわからないのである。某製品のサービスを再起動しようとしたら立ち上がらなくなって、OSごと再起動してもらわないといけなくなっちゃったし。あー、胃が痛え。けっきょく、21時前までかかってしまったのだった。

今日はカミさんから29日に東京のイベントから帰ってくるときに使う新幹線の指定券を買ってくるように言いつけられている。帰りにJRの駅を廻り、予約をする。最近は自動販売機で買えるので、駅員とやりとりをしなくていいから気が楽だ。しかし乗車券も一緒に買ったのだが、帰りの指定券から買ったので「東京→大阪」が「往路」になってしまい、有効期間が29日からになってしまったのだった。こういう点は融通が利かないなあ。けっきょく、窓口に行って有効期間を変更してもらうのである。

あと、自動販売機だと設定できる項目しか決められない(当たり前だ)。窓側か通路側かは指定できるのだが、前後方向の位置は指定できないんだな。いちばん端の席になってしまったんだが、個人的にはここだと座っているのが苦痛なことがある。乗客が多いとドアの開閉が頻繁で落ち着かないし、トイレ側のドアだったら臭いことがあるし、喫煙車に面したドアだったら煙たくて禁煙車の意味がなかったりするんだよな。



12月3日(金)
今日は朝から京都に行く予定だったのだが、移動中に電話がかかってきて居場所がないと言われてしまったので大阪に戻る。まあ、年末調整の書類をまだ書いてなかったからいいんだけど。

帰りに本屋で「国境を駆ける医師イコマ 1」(高野洋:ヤングジャンプ・コミックス:→【amazon】:→【bk1】)を買う。ヤングジャンプに連載されているのが信じられないような硬派な内容の作品である。絵はお世辞にも巧くはないが、必読。

今日、「ブランコのむこうで」(星新一:新潮文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。子供向けのようだったが、内容はなかなか深い。でも、漢字にルビが振ってないから、まだ息子には読めないなあ。寝る前に読んでやるか。いやしかし、やはりまだ8歳ではこの深い内容を読み聞かされて理解するのは難しかろう。あと何年も経たないうちに読みこなして理解できるようになるさ。

うわー、いつの間にかDELLのサイトでOSにWindows2000が選べなくなっている。こりゃ、いよいよ次にマシンを買い換えるときはLinuxになってしまうのだろうか。かなり環境が整ってきたという話はあるんだけどね。

「米陸軍、マシンガンを装備したロボット「Talon」を2005年導入へ」というニュースが。リモコンなんだそうである。戦場で危険な目に遭いたくないのでロボットに戦わせるが人間がコントロールしたい…相反する要望ですなあ。こういうのはハッキングして同士討ちさせてみたいぞ。



12月4日(土)
今日は朝から車で日本橋に行って古いプリンタを売り払うことになっている。ついでに私の通勤用のコートを買ったりPHSの機種変更もする予定だ。娘は保育所に預けている。

移動中に息子が眠そうなので、前を行く車のナンバーで式を作る遊びをやろうと持ちかける。要するに、ナンバープレートに書いてある4つの数字の順番を変えずに少なくとも1つ「=」の入った計算式を作るのである。「1234」だったら「1-2=3-4」でも「12=3*4」でもいい。「1-2-3=-4」でもいいな。とにかく、そういう式を早く作れば勝ちという他愛のない遊びである。

まだ2年生で掛け算の九九を覚えている段階なので早いかもしれないが、それでも手持ち無沙汰なときに楽しんで計算の練習ができればお得である。こちらが平方根とか階乗とかの反則技を使えば、自然にそれも覚えられるだろう。

10時過ぎに日本橋に着いたが、駐車する場所が見つからないのとまだ開いてない店があるようなのとで、まずはユニクロに行って私のコートを買うことにする。すぐ近くを阪堺電気軌道とJR環状線が走っているので、息子は大喜びである。コートは1万円未満で買えた。こういうものの相場はよく分からないのだが、世間的には安いんだろう。

そして日本橋に戻る。プリンタの箱を抱えてソフマップのパソコン買取・下取センターに行く。ソフマップカードと身分証明書を呈示し、所定の書類に住所などを記入して待つ。しばらくして呼ばれたので行くと、なんとこの機種は買取の上限が700円なんだそうである。うーむ、4年以上前に買ったとはいえ、複合機なんだがなあ。まあ、プリンタは可動部品が多いし価格低下が激しいからな。インクが無くなったらカートリッジを買うよりインクの入った中古プリンタを買った方が安いという話もあったりするし。

しかも、表面が変色している(内側まで入り込んでいたらしい)ので、値段がつけられないとのこと。ウチでは誰も煙草は吸わない(客にも吸わせない)んだがなあ。やっぱり台所に置いてたせいだろうか。「会員なので引き取らせてもらいますけど…」とまで言われてしまう。うーん、捨てるにも金がかかる時代になっちゃったからなあ…ということで、引き取ってもらうことにする。ガソリン代も出なかったか。

昼食は例によって息子がラーメンがいいと言い、カミさんは久しぶりに家の近くのラーメン屋で食べたいというので、そのまま帰ることにする。車に乗り、走り出して気がついた。PHSの機種変、まだだったわ。まっ、いっかあ。困ってるわけじゃないし。

ラーメン屋も駐車場が満杯だったので、けっきょく昼食は家で食べることになる。息子には何の意味もない外出だったのだった。かなり疲れているようなので、カミさんがPS2で「電車でGO!2」をやらせる(いま調べてみると5年前に買ったものですか)。今までゲーム専用機はほとんど触らせてなかったのだが、最長1時間で妹がいるときはやらないという条件つきである。彼の性格からして、ハマりすぎないようにしないとね。

娘は自分のために与えられた手提げ袋(母親が100円ショップで買ったらしい)を持って襖のところに歩いて行き、こちらを向いて手をニギニギする(「バイバイ」のつもり)。親たちが出かけるときの真似である。最近は立って襖を開けるからなあ。先日も息子がソファの上で「チーズスイートホーム 1」(こなみかなた:KCデラックス:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいたら、その隣に這い上がって座り、手近な紙を広げて見ている。二人並んで同じように手に持ったものを読んでいる(真似をしている)というのは、非常にほのぼのとした光景である。娘が広げていたのが焼肉屋のチラシだったとしても。

息子は去年の誕生日に買ってやった「じしゃく」を見ながら自分一人で実験しているようだ。プレゼントしたその日しか開けてなかったので失敗したかと思ってたのだが、どういう心境の変化なのだろうか。与えたのが少し早かったのかもしれないが、時期が来れば自分で勉強してくれるというのは嬉しいものである。

今夜は息子と一緒にテレビで「K―1ワールドGP決勝戦」を観ている。しかし、K−1のジャッジは酷いね。何でアレが延長なんだよ。武蔵(というリングネームをコイツにつけちゃイカンよなあ)なんてろくにガードもできずにラウンドが終わってから「勝ったぞ!」とアピールしてただけじゃないか。あれじゃ、傷ついた身体でポイントを取るため最後の力を振り絞って前に出たボンヤスキーが可哀想だ。だいたい、ジャッジの判定を読み上げるときに、日本人の名前ばかり出てくるのが信じられない。あれだったら1回戦も2回戦もホームタウンデシジョンだと思われても仕方ないよなあ。魔裟斗の優勝だって価値が下がっちゃうぞ。

曙を使い続けてることもそうだが、あれじゃK−1はダメだね。1日に何試合もやらせることといい、国内のカラテ大会の延長でしかない。あれじゃあ、海外の選手はやってらんないでしょう。国内外で実力差がありすぎるから問題になってないだけだよなあ。

ニュースで「大雨の恐れ」とか言っていたのにほとんど降ってなかったので「ほんまかいな」と思っていたのだが、夜半を過ぎて強烈に降りだした。すごい雨である。家中の窓を閉めて回る。台風のせいらしい。いったい今は何月だと思ってるんだ。先日の雨といい、降り方も熱帯化してるような気がするなあ。スコールみたいなんですもの。



12月5日(日) 
今日も昼過ぎまで寝ている。息子は地域の子供会の催しに行っている。起きて食事をしていたら、息子を迎えに行くよう言いつけられたので娘を背負って自転車で出かける。到着時刻が不確定だったので早めに行ったのだが、着いた電車には乗ってなかった。娘を背負っているのに寒いので、次の電車が来るまで近くのスーパーに入って過ごす。

次の電車が停まると、子供たちが降りてきて改札口の脇に集まっている。団体なので、まとまって出場しなければならないんだな。息子もいた。そして彼を荷台に乗せ、後ろから「ずるい」という声を浴びながら帰るのである。ほんの数分歩くだけじゃないか。

しばらく休憩し、私はまた娘を背負って買い物に行く。今までは背負っていると彼女は大人しかったのだが、今日はスーパーの中を歩いていると後ろで何か喋っている。苦しいのかと思ったが、そうでもないようだ。これからも喋りっぱなしだとちょっと困るかも。

帰ってくると息子が娘を寝かせろという。「電車でGO!2」をやりたいんだそうである。おいおい、ゲームをやりたいから妹を寝かせろというのは話が逆じゃないか。そんなことできるかと言うと例によって拗ねる。代替案として子供向けのマンガということで健太やります 1」を出してきて読ませてみたのだが、あまり気に入らなかったようだ。バレーボールというスポーツに馴染みがないせいかな。けっきょく、カミさんが娘を連れて寝かせに上がっていったのだった。

私がソファに座っていると、娘がやってきてよじ登り、隣に座る。大人がすることを真似したいようなのである。カミさんが畳んだ洗濯物を抱えてタンスに入れに行くと、残ったタオル類を抱えてよたよたと後を歩いてゆく。カミさんは「せっかく畳んだのに〜」とか言っているが、これは仕方ないですねえ。悪気はない…というか、手伝ってくれてるつもりのようだから。この気持ちは大事にしないとね。

娘は外を歩けるようになったのも嬉しいようで、今日は靴を履きカミさんに手を引かれて散歩してきたそうなのだが、帰ってくると上がり框に座り込み脱いだ靴を指差して「うーうー」言っていたそうである。今の彼女にとって靴というのは自分の世界を広げてくれる翼のようなものなんだねえ。

今夜はカミさんが夜更かしをするということなので、私が子供たちを寝かせる。娘は自力で階段を上って寝室に入ると、犬のぬいぐるみを指さして「わうわうわうわう!」と叫ぶ。最近、このぬいぐるみが気に入っているそうなのである。母親に「わんわん」という名前を教えられて覚えているのだ。「ものには名前がある」ということの認識もできてきているようだな。

しかしどうも娘が眠そうでない。大丈夫なんだろうか…と思っていたら、やはり寝てくれない。抱いて寝室内を歩き回っていても、大人しくはなるのだが目は開けたままである。彼女の顔を見ると彼女の注意がこちらに向いて意識レベルが上がってしまうので、宙を見ながら歩き回る。

腕が疲れてきたので、抱いたまま座ると娘が泣きはじめる。抱いているのは同じなんだがなあ。上から引っ張られているのと下から持ち上げられているのは違うんだろうか。息子も泣き声がうるさくて眠れないとか言っているが、これ以上抱き上げている体力はない。

仕方がないので泣き疲れさせることにする。仰向けに寝て彼女を胸の上に乗せ、背中をトントンする。泣き続けるが、ここは辛抱するしかない。そのうちに息子が私の横にくっついてきた。うるさいとか言ってたのに何故だと訊くと、妹ばかり構われているので寂しいんだそうである。横になり娘の背中をトントンしていると、無我の境地になってくる。気がつくと、子供たちは二人とも眠っていたのだった。



12月6日(月)
今日も一週間ぶりに歯医者に行く。今回は左下の親知らずである。最初に治療するところを鏡で見せてもらうのだが、たしかに歯の付け根にぽっかりと穴が開いている。舌で触って感じてはいたのだが、これほど大きな穴だったとは。人間ドックに歯のチェックも入っているのだが、今までぜんぜん引っかかってなかったのになあ。やはり人間ドックはあんまり信用できないのか。

今回も麻酔をかけて削り始める。麻酔が効いていても、痛痒かったところが削られているのがわかる。「あ、そこソコ」とか思ってしまうのである。歯の治療よりも、口の端を頬っぺたまで思い切り引っ張られるのが痛い。そして何度も口を大きく開けるように言われる。どうも私は顎関節に欠陥があるようで、他人よりも口を大きく開けられないようなのである。これは父からの遺伝だ。私の母によれば、彼も咀嚼するときに顎がカクカク鳴ることがあってヘンだと思ってたそうなのである。こういう悪い遺伝子はウチの子供たちに伝わってなければいいんだけどねえ。

歯の方だが、かなり上のほうまで冒されていたそうである。穴は根元なのに上面近くまで逝っていたらしい。そこまで削って取ったということは、側面が無くなっちゃいましたか。しかし、この歯もギリギリで神経を残せたそうである。そこまで深くやられてたんだったら、神経まで達してても不思議じゃないような気がするんだけどねえ。いずれにせよ、詰め物と歯の間に少しでも齟齬が出れば致命的な事態になるのか。

そういう意味では、詰めるものも歯と一体化して歯の組織に取り込まれてしまうような素材が理想なんだよな。人工骨の材料なんかはまだ歯に使うには強度が足りないだろうか。それでも、樹脂で固めるから1回で済むのであって、金属しか使えない時代ならば側面が無くなったら全体を削って金冠を被せるしかないだろう。技術が進歩しているのは事実なんでしょうね。

仕事場に居場所ができたというメールが来たので、京都に行くことになってしまった。今回もスーパーでパンを買って阪急の車中で食べることにする。途中の本屋で「アシャワンの乙女たち」(牧野修:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)が出ているのを見つけて買う。前回の乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル」が個人的にはあまり良くなかったのでどうしようかと思ったのだが、やはりこの人の作品は出たら買っておくべきでしょう。

今日は京都に行く予定ではなかったので短編をということで「黒い遊園地」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を持ってきている。出勤時に芦辺拓氏「少年と怪魔の駆ける庭園」を読み始めていたので片づける。昔の少年向け探偵小説へのオマージュだが、今ごろこんなものを読まされてもなあ…と思ってしまう私は趣味が違うんだろう。

そして続いて「アシャワンの乙女たち」を読み始める。プロローグではなかなか言葉が頭の中に入ってこずに困ったのだが、少女たちが出てきていきなりノリが良くなってくる。これは読んでる方の問題なのでしょうか。



12月7日(火)
相変わらず体調悪し。カミさんによると、明け方に私が「くるし〜」とか言いながらのた打ち回っていたらしい。本人にはまったくそういう記憶は無いのだが。そういうことで、カミさんの体調も良くなさそうなので今日も休むことにする。そうして今日は一日中眠っていた。カミさんも鼻風邪気味なので、何かお手伝いできればと思っていたのだが、けっきょく夕方まで寝ていたので何もできず。



12月8日(水)
昨日は一日中寝ていたようなものだったというのに、今朝も起きるのに多大な努力を要する。そして、今度は娘が熱を出したらしい。私が起きたときにもコンコンと咳をしていたからなあ。

今日も京都で仕事。引き続き移動中に「アシャワンの乙女たち」(牧野修:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。小林泰三ウルトラマンなら牧野修アレですか。などと思いながら読んでいる。力も入っているようだ。そして帰りに読み終えた。そして、驚いた。スゲエ美しい終わり方じゃん。「らしくない」と言うのは失礼か。この終わり方だと続編を書く気はないですかな。これの続きなら読みたいのに。

帰りにウチの最寄り駅近くの本屋に寄り、「国境を駆ける医師イコマ 2」(高野洋:ヤングジャンプ・コミックス:→【amazon】:→【bk1】)があったので買う。1巻を買って帰った日にカミさんに見せたのだが、いつもは私の買った本など飛ばし読みの彼女もけっこう真剣に読んでたからな。画の好みもけっこう激しいのだが、それほどアレルギーは無かったようだ。

「IEユーザーのクリックレートはFirefoxの4倍」という調査結果が。「原因は多分、ブラウジング傾向の違い、あるいはポップアップブロッカーが標準装備されていることによるものだろう」とか分析しているが、単にFirefoxの利用者の方が用心深いということなんじゃないの。たぶん何も考えてない人はIEを使ってるだろうし。



12月9日(木)
今日から通勤中に「復活の地 1」(小川一水:ハヤカワ文庫 JA:→【amazon】:→【bk1】)を読み始めている。復活の日じゃなくて「復活の地」である。あの名作に挑戦状を叩きつけるのか。その意気やよし。

またしばらく京都に行かねばならないようなので長編を読むのである。やっと完結したので一気読みだ。読み始めて面白くなかったら困るので「黒い遊園地」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)も持っていこうかと思ったのだが、重いのでやめる。万が一そういう状況に陥ったら、そのときは何か買えばいいさ。

そういうことで京都まで往復する間ずっと読んでいたのだが、不安は杞憂であった。初っ端から飛ばしてます。ツカミはOK。読者を物語に入り込ませる手際がいいねえ。また巧くなったんじゃないの、この人。



12月10日(金)
今日も京都で仕事。引き続き「復活の地 1」(小川一水:ハヤカワ文庫 JA:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。災害直後のこの緊迫感が素晴らしい。異世界の描写ゆえの造語にも違和感がない。よほど練ってあるんだろう。言葉の造り方ひとつで作者が深く考えてないことが見えて醒めちまうこともあるからな。

今までの作品では子供っぽい(というか「若いなあ」と思うような)ところもあったのだが、1巻の半分まで読んだ限りでは、それは払拭されている。かなり骨太の話だ。いや素晴らしい。あの復活の日に本当に迫ってますですよ。

京都からの帰りにヨドバシに寄り、「ギガ・ザウルス」を触ってみる。「この大きさなら許容範囲だな」と思っている自分がここに。いやいや現状で困ってないし、いやしかし最も多く使うものだからこそ良いものを使ったほうがそれにアプリケーションの起動が早くなるんですぜ、いやいやハードディスクは要らないから直前機種の方が、いやでも2万円足すと4GB増えるんですぜそれに2万じゃMicrodriveは買えんでしょう…と、心は千々に乱れてしまうのである。

「スルッとKANSAI」「3dayチケット」があと1日分残っているので、明日はまた息子を連れ関西私鉄乗り放題ツアーをして私の実家に行くことにした。来週は休日に仕事が入る可能性があるようだし、早くルータを入れて実家のPCをインターネットから切り離したい。今度はどこを廻りたいかと息子に訊くと、神戸電鉄に乗りたいという。

それで明日のために息子が自分のリュックに着替えを詰めていると、娘はそこに自分のぱんつを入れているのであった。これも手伝ってくれているつもりなのかねえ。まあ、10年後だったら息子の荷物に女物の下着が入っていたら大問題になるかもしれないが、今ならまだ大丈夫だろう。

今夜はカミさんが子供たちを寝かせてくれるはずだと思っていたのだが、息子が「父ちゃんも一緒に寝よ」というので先に子供たちを連れて寝室に上がる。電灯を消し、娘が泣くのでカミさんが上がってくるまでと思って抱き上げ歩き回る。しかし例によって彼女はなかなか眠ってれない。例によって体力が限界を迎えたので、横になり泣き出した娘を胸の上に乗せて背中をトントンし続けるのである。けっきょく、全員が力尽きるまでカミさんは上がってこなかったのであった。裏切者〜!

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