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11月1日(火) 
どうも最近、パソコンの動きが遅い。文字を入力するときに変換が遅く、引っかかるような感じがする。タスクの切り替えも遅い。会社のパソコンも家のパソコンも遅い。何が原因だろうと思って共通にやったことを思い出してみると…どうも先月の月例パッチを当ててから遅くなっているような気がする。それで、会社のパソコンでMS05-051(902400)とその後に当てたMS05-052(896688)を削除してみると…あら不思議、嘘みたいに速くなりましたわよ。すごいキビキビ動く。マウスの動きさえ速くなった感じがする。何じゃこりゃ。

Microsoftの馬鹿野郎どもが。パッチは売上には関係ないし「ここが危ないよ」と言われて仕方なく作るんだから、ええかげんな作りをしてるんだろう。10%の速度向上のために何万円も出さなきゃいけない世界なのに、この性能低下は10%どころじゃなかったぞ。こんな拙劣なパッチをばらまくということは、全世界の何万というユーザに損害を与えることなんだぞ。

インターネットで調べてみても、そういう話はぜんぜん見つからない。だいたいが性能なんてはっきりわからないし、「なんか最近ちょっと遅いなあ」などと少しずつストレスを感じながら使っている人がほとんどなんだろう。遅いことを感じたとしても、何が原因かを突き止めるのは難しいし。そういう意味では、悪徳業者のやりたい放題の業界なんだよなあ。

何なんだよ。安全装置を装備しないで「速いですよ」と売っておいて、後から「危険ですからこれを設置してください」と言って取り付けると遅くなるなんて、詐欺じゃないか。車だったら訴訟モノだぞ。

引き続き通勤中にフォア・フォーズの素数竹本健治:角川文庫)を読んでいる。今日はまず「震えて眠れ」を読み終えた。「隙間が怖い」「何かが覗いている」という強迫観念を描いた作品である。けっこう切迫感があって迫ってくる。ただ、覗いているのが「血走った邪悪な眼」というような具体的な形をもったものでないほうが、より怖さが増すと思うんだがな。少なくとも私には。

続いて「空白のかたち」。これは1冊のノートに書かれている文章、という設定である。そしてそれは、長期記憶を固定することができない男が、未来の自分に向けて書いたものだった。目覚めた時点で発病時以降の記憶をすべて無くしてしまっているだろう自分に対しての。そして、どうしても書き残せなかった事実とは…。この異様な世界を味わう快感。



11月2日(水)