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3月1日(水) 
引き続き通勤中に邪眼(イーヴル・アイズ)柾悟郎:ハヤカワ文庫JA)を読んでいる。今日は「お天気がとまらない」を読み終えた。読み始めはクールだと思ってたんだが、ちょっと長かった。この内容だったらもう少し短くてもよかったんじゃないかと思ってしまった。



3月2日(木) 
昨日は雨だったのだが、今朝起きたときには日が照っていた。それで昼食は隣にある発注元のビルの食堂に行ったのだが、食事を終え売店で雑誌を読んで出てくると雨が降っている。あやや、今日も雨ですか。ちょっと濡れてしまった。しかし最近、雨が多いなあ。この季節、例年こんなに雨が降ったっけ。

引き続き通勤中に邪眼(イーヴル・アイズ)柾悟郎:ハヤカワ文庫JA)を読んでいる。今日は「青氷〔アイス・ブルー〕」を読み終えた。いやあ、ブンガクしてますなあ。そうだ、あらためて思い出した。この異様な設定を置くことで、この世のいろいろなことに関する真実が浮かび上がってくる。それがSFなのだ。それを思い出させてくれた。なんか、久しぶりにこういう感覚を感じたような気がする。

思いついて、版数を確認する。初版本ですか。そのとき奥付の著者略歴を見て愕然。私と同い年ですか。30歳前に書き始めたということなのですね。その頃私は何をしていただろう。寮を出て彼女もいず、独り暮らしをしていたなあ。仕事に追いまくられ、それ以外は自分の部屋に引きこもってビデオに録画したテレビ番組を見ていただけだった。何もクリエイティブなことをしていない。それは今でも同じだけれど。



3月3日(金)
いよいよ今日はWBC開幕の日。ずいぶん先だと思っていたのだが、とうとうこの日がやってきた。まずは韓国と台湾の試合が行われる。アジア予選で最も重要な試合だというのに、地上波の中継がないのは仕方ないかもしれないがインターネットでも試合の詳細がよくわからない。日本で試合をやってるというのに朝鮮日報速報ページを見てるというのも、なんだか変な感じ。

今日の日本の相手は中国。まだプロが発足して数年だから、実力の差は歴然としていると思う。しかし、油断してはいけない。野球というのはチーム全体としては多少の実力差があったとしても、一人いい投手がいれば勝機が出てくるものだ。最初にメジャー選抜が来日したときにはたぶん今の日本と中国くらいの実力差があったと思うのだが、それでも沢村栄治一人の力で善戦してしまったこともあったのである。今大会の球数制限にしても、そういうことでアメリカが格下の(と彼らが思っている)チームに足下をすくわれるのを避けるためなんじゃないかと深読みしてみたり。

南半球と北半球のチームが決勝まで当たらないシステムになっているのもおかしいと思うのだが、これもアメリカがドミニカやベネズエラとやりたくないということなんだろう。逆に決勝戦の一番勝負をホームで戦うのならチャンスはあるという計算が見える。南米の選手は冬場でも野球をやってるので最初から当たりたくないというのもあるだろう。そういう意味でも日本は舐められてるな。

とか思ってたらホームランで同点にされてるし。こりゃ舐められても仕方ないか。家に帰って録画していたのを観ると、上原は速くないじゃん。球のキレもないし。満塁のピンチを招いたりしてるのに、なんで交代しないんだよ。いいピッチャーがいっぱいいるから、調子が悪いと思ったらすぐに替えないと一発勝負では取り返しのつかないことになるぞ。相手を舐めてるのかもしれないけど。やっぱり「名前」で評価してるのかなあ。そういうことじゃイカンと前にも書いたような気がするんだが。

でも、松中はちゃんと走れてるね。数年前にポストシーズンの試合を観てて、守備で横の動きができなくて倒れ込むようにしか動けない姿が印象に残っていたからな。メンバーが発表されたときに「走れない選手はいらんだろ」とか思ってたんだが、あれなら大丈夫じゃないかな。

WBCが始まったのでHDD&DVDレコーダーの空きを増やさなければならない。それで録画済みの番組をDVDに焼こうとして番組のタイトルを入力したのに途中までしか表示されない。LPで4時間17分入れているので長すぎるせいかとか思って短くしてもみたのだが状況は変わらない。おかしいなあ、パソコンでは表示されるのだが…と思って気がついた。これは機種に依存する現象だ。案の定、「ア」という文字が入っていたのでそれ以降が表示されていなかったのだ。これはIBM拡張文字といって、Windows以外では表示できないのだ。これを「崎」に変えると表示できるようになった。すると、わざわざ時間をかけて削らなくてもよかったのか。

◇ ◇ ◇

そうだねえ、自動車のIT化というのは自動運転とかじゃなくて、まずは自動車同士が通信して直接見えないところの情報を共有するような方向に行くべきなんだろうなあ。



3月4日(土) 
昨日地上波で放映していたWBC日本対中国戦は、番組表通りに予約していたので途中で切れてしまっていた。それでそちらは消し、ケーブルテレビで今朝放映したものを録画してCMカットをする。そういう作業をしていて、一覧画面で番組サムネイルの右下に見慣れぬアイコンが付いているのを見つけた。その意味に気づいて目の前が真っ暗になる。これは、コピーワンスの番組だということかっ!

ケーブルテレビのSTBをデジタルのものに変更したせいだな。申し込みのときに従来のテレビで見れるということだったし、HDD&DVDレコーダーとはアナログで接続するのでまさかそういうことになっていようとは思わなかったのだ。たぶん、EPGみたいな仕組みで埋め込んであるのだろう(そういう方式なら除去するのは可能だと思うが)。しかし工事をするときにもそういう説明は全くなかったらしいし、何を考えているんだろう。こういう重大なことを説明せずに置き換えてしまうとは。

何度も書いているが、我が家はDVDレコーダーが東芝製なのでDVDを焼くのによく失敗するのである。機械が成功したと言っても再生してみたら何も入ってないということが頻繁にあるのである。そういう状況で、移動に失敗したら消えてしまうようなコンテンツに対して金を払うわけにはいかない。地上波なら仕方ないかもしれないが、ケーブルテレビには金を払ってるんだぜ。画面の隅っこに提供局のマークが常時表示されているのも鬱陶しいというのに。所詮、彼らの聴視者への配慮はこの程度か。

もうこうなると、契約をアナログに戻す以外の選択肢は考えられない。後戻りはできないとか言われたら解約じゃ! いや、消費者センターに訴えてやる。毎月毎月高価い金を払ってるのに、こんなに非道い仕打ちをされるとは。コピーワンスが嫌で地上波も最後までアナログで通すと言ってる私がこういう目に遭うなんて、笑い話にもならない。

それで電話をすると、あっさり戻すことを認めてくれた。「コピーワンスに対する説明が足りなかったため」だそうである。いや、そういうことはキャンペーンで広く募集したときに明記すべきなんじゃないですか。たぶん、文句を言わなければ認めたということでラッキーだという考えなんだろうか。しかし、ケーブルに入ってまでテレビを観ようという層が、「コピーできません」で「はいはい」と言うとは思えないんだが。ケーブルだったら何回も再放送するからいいということなんだろうか。いやあ、オンデマンドならともかく、一方的に放映されるものを見るしかない状況では、録画というのは必須だと思うんだがなあ。あっさり認めたことから見ても、こういうクレームは多いような気がする。まあ彼らも、コンテンツの提供側に言われて仕方なくやってることなんだろうけど。

しかし、アナログに戻すまでに録画したものはどうするかなあ。最近は、DVD-RWに焼くのも失敗するようになってるし。DVD-RWは何度でも書き換えられるからいいかと思ってたんだが、コピーワンスじゃそれで一巻の終わりだよなあ。

今日もカミさんが昼寝に入ったので、息子が将棋教室から帰ってくるのを待って娘を迎えに行く。保育所に着き子供たちが集められている部屋を覗き込むと、今日の娘は私の姿を認めるとこちらに駆けてきた。汚れ物を入れているバケツを洗うため洗い場に持って行くのも自分でやると言ってるし、家に帰るのも嫌がらない。自転車に乗り、散歩中の犬を見て「わんわんや」とか言いながら帰るのである。

家に戻ると、娘は「かーちゃんは?」と訊く。それで「今日も寝てるで」と応えると、彼女は今日も寝室に上がっていこうとする。その前に手を洗えと言うと、素直に洗う。それで階上に上がって静かになったので母親と一緒に寝たのかと思っていたら、しばらくして二人で起きてきた。カミさんは「こんなに手足の冷たい動物を野放しにしないでよ」とか言っている。いやでも、上がるのを止めると泣くし。

WBC、今日の日本に相手は台湾。先発の松坂がいちばん不安である。テレビで観ると、球のスピードはあると思ったのだが、やっぱりピリッとしない。空振りが取れないというのが苦しいよなあ。しかも、次に登板すると思ってた和田が出てこない。怪我でもしたんだろうかと思ってたら、「左ひじの張り」ですか。まあ、それほど深刻じゃないようなのでやれやれだが。それに、個人的には先発型の投手を長いイニング投げさせるよりも、リリーフピッチャーを細かくつないでいく方が安心感があるんだよな。

娘は自分の母親がワープロで小説を書いている横に座って食卓の上に紙を広げ、それを指先で叩いている。母親の真似をしているのである。ひゃー、そういうことも真似したりしますか。



3月5日(日) 
今日は朝からカミさんと息子は子供会の行事でナルニア国物語を観に行っている。それで私は娘と寝ていたのだが、彼女が「おしっこ」とか言っているのに起こされる。時計を見ると、10時である。何とか起き上がって彼女をトイレに連れて行く。最近、睡眠時間が少ないので眠い。もうちょっと寝たいなあと思って布団に入ると彼女も入ってきた。しばらくは私に抱かれてじっとしていたが、そのうちに私の腕を抜け出してうつ伏せになると眠ってしまった。

そして目覚めると午過ぎ。娘はまだ眠っている。私が起きてもしばらくはまだ寝ていたが、すぐに目が覚めたようだ。13時過ぎである。娘にトーストを焼いてやり、食べさせて洗濯物を干しに上がる。

私が洗濯物を干して下りてくると娘はまだパンを囓っている。まだ食べ終えてないのか…とか思ったら娘は「うんこ、した」と言う。廊下にあるおまるを見てみると、濡れたトイレットペーパーが入っていて、その下にウンチがあるようである。独りでウンチしましたか。私が驚いていると、さらに彼女は「うんこ、ながちて」と言う。はいはい、流しますよ。

食事を終えると娘は遊び始める。私のところに来ては、人形の服を脱がせろ別のものを着せろと言ってくる。最近、彼女は人形を自分の子供のように扱うのがマイブームなのである。隣の部屋の電灯を消せとか言ってくるので行ってみると、人形用の布団が敷かれていてその中に人形が寝かされていたりする。女の子だからかねえ。息子はそういうことはぜんぜんしなかったぞ。

そのうちに娘は裸で上着一枚だけ着てやってきた。自分で着たですか。脱いだものはどうしたかと訊くと、「ポイした」と言う。自分で洗濯機に入れたのか。洗濯槽の中を確認すると、紙オムツも一緒に入っていた。このあたりはまだわかってないようだな。

娘が「げっちょちょーびー、げっちょちょーびー」と歌っている。息子が「月曜日〜、月曜日〜」と歌っていたのを真似しているのである。やっぱりまだまだ発音はいい加減だ。まだ、言葉は正確に発声しなければ伝わらないということがわかってないのかねえ。

映画から帰ってきたカミさんは昼寝に入る。夕方から息子と一緒にWBC韓国戦を観る。1,2回と得点していい感じである。しかし、そして、「決まった!」と思った打球をライトのファインプレイで捕られてしまった。そして、ああいうプレイが出た後はピシャリと押さえなきゃいけないのに、点を取られてしまいましたか。なんだかイヤな雰囲気。

カミさんが20時前になっても起きてこないので起こしに行き、私が夕食のおかずを買ってくることにする。WBCの試合はちょうど日本のピッチャーが変わったところ。杉内がいちばんWBC球に違和感があるということで心配していたのだが、1人目のバッターへの投球を見て「これはそう簡単には打たれへんな」とつぶやいて家を出る。

スーパーで総菜を買い込み、家に戻って食事を始めたのだが、どうもストレスを感じているようである。何でこんなにストレスを感じてるんだろうと思ってよく考えてみると、どうもWBCの試合結果に対して不安があるからのようなのだ。そこまで入れ込まなくていいのに…と思うのだが、子供の頃から野球の国際大会が夢だったんだから仕方がないか。

食事を終えてテレビを点けると、もう中継は終わっているようだ。ということは、それほどもつれなかったのか。HDD&DVDレコーダーで録画していたのを再生してみるが、その後は点が取れそうで取れない。リードしてて精神的に余裕があるのにそんな調子じゃ、前のオリンピックのオーストラリア戦みたいにリードされて追いつめられた状況になったら絶対に点が取れないな。

そして押さえに石井が出てきた。怖いくらい調子がいいと聞いていたのだが、それほどストレートが速く感じない。とか思ってたら、ホームランを打たれちゃったよ。こうなると、テレビ中継がすでに終わっているというのは逆に悪材料だな。

オリンピックの時にも感じたが、どうも負けているときの攻め方が淡泊すぎる。ポンポンと外野フライを打ち上げないで、もう少しイヤらしく攻められないのかなあ。やはりこのあたりも「強打者」を集めてる弱点なんだろうか。赤星や青木みたいなのがコツコツ転がして走ってくる方が守ってる方は嫌だと思うんだがな。

とか思ってたら川崎がセーフティーバント失敗。オリンピックのときもそうだったが、追いつめられてこういうことをするというのは、精神的に負けている。強く叩きつけて走るようなことはできないものか。そう考えていたのだが、どうもストライクゾーンが違っていて追い込まれたらヤバい、という感覚があるようなのだ。

ストライクゾーンなんて何年もかけて身体で覚えてるものだろうから、国際試合は違うからといってそう簡単に対応できるもんじゃない。というか、それで技術体系自体が変わってくるんだろう。それで三振してる場面をずいぶん多く見かけた(というか、2ストライクから外角球を呆然と見送り、というところばかり見てるような気が)。そういう意味では、ホームランを打たれた球も、普段から国際的なストライクゾーンで投げてたら、もう少し外に投げてたような気がする。やっぱり本気で国際試合に勝とうと思うんだったら、まずは内部から国際化しなくちゃいけないんだよな。なんでできないんだろ。日本だけ違うストライクゾーンでやってるのって、どう考えてもおかしいと思うんだが。

国際試合で日本の好打者が2ストライクから外角に遠く逃げるボールをストライクと判定されて「そりゃないだろう」と照れ笑いを浮かべながらベンチに帰る姿をこれ以上見たくないのだ。それを恐れて早打ちして攻撃が淡泊になるのが最大の問題なのだが。

そうなると、「くさいボールはカットして好球がくるのを待つ」という日本的な粘りの野球はやりにくくなって、「いい球が来たら打つ」というアメリカ的な単純で細かい機微のない野球にならざるを得ないのかもしれないな。それが国際化ということなのか。



3月6日(月) 
引き続き通勤中に邪眼(イーヴル・アイズ)柾悟郎:ハヤカワ文庫JA)を読んでいる。今日は「おまえが憎い」を読み終えた。うーん、オープニングのところは「女は怖い(というか、オトコの本能は哀しい)」とか思いながら読んでいたのだが、これも途中から読むのが苦痛になってきた。なんか、読者の方をぜんぜん見ていないような感じがするのである。

世の中では「それでも貴方は使いますか?」とか言ってWinnyが悪者になっているようだが、本当にWinnyが悪いのだろうか。「おそらくバグフィックスもままならないのだろう」などと馬鹿なことを書いているのを載せているIT系のサイトもある(その後、天下の朝日新聞も「ウィニー感染」とか書いてるし)が、これはWinnyのバグじゃないだろう。Winnyは単なる通り道でしかないのであって、悪いのは出所の知れないファイルをホイホイ開いて「ウイルスに感染すること」なんじゃないか。

そういうことを言い出すと「インターネットの仕組み自体が悪い」ということになりかねない。使うなと言うのも「情報が流出して怖いから」じゃなくて、「違法なファイルを共有するのはいけないことだから」という言い方をしないといけないんじゃないのかなあ。

そんなことを思っていたら、WebサーバーとしてHDDの全内容をインターネット上に公開する暴露ウイルスが出現したというニュースが。ほらほら、これだったらWinnyを使ってなくても流出しますわな。まあ、ルータの内側にいれば危険は少ないと思うんだけどね。Winnyを使ってたら出所の知れないファイルを開きがちだし(というかそれを交換するためのものだし)Winnyを使ってるとそれ用の穴が開いて外部に直結してるから危険だというのは言えるんだろうけどね。

あともう一つの問題点は流出するとマズいファイルを私有のPCに入れてるということだ。身近なところでもそうだったりするのだが、「仕事で使うファイルを持ち帰るのは許さん」と言いながら実際はそうしないと仕事が回らない、というところは多いと思うんだな。私の担当しているユーザでも「PCは入れたいが予算がない」というところは多い(とくに公共機関)。自衛隊も、そういうふうになってたんじゃないのかなあ。国を守る機関がそういうことでは…

ニュースサイトでWBC関係の記事を探していたら、日本チームが負けたというのに松井がヘラヘラ笑ってる写真が載っていた。思わず「許せん!」と思ってしまうのであった。筋違いかもしれないけれど。

最近はインターネットで韓国の新聞の日本語版が読めるので、向こうの浮かれようを読むと、改めて悔しい。こうやって対等の勝負をして負けたら悔しがれる相手が身近にいるというのは良いことなんだろうけど…あーでも、悔しいぞ。



3月7日(火) 
昨夜は睡眠不足なのに舞-乙Himeを観てしまったので眠い。それで今日は早めに帰って寝室に入ったのだが、カミさんが寝室を出て行くと子供たちは私の布団の中に入ってくる。まずは息子が抱きついてきてその上に娘が乗っかってくる。息子は重いと言うし娘は苦しいと文句を言う。まるでジュウシマツの父親になったような気分である。まあ、連中には父親とかいう概念はなくて単に群れの一員だという意識しかないような気がするけど。しかしジュウシマツは軽いが人間は重い。何とかしてくれ〜



3月8日(水)
引き続き通勤中に邪眼(イーヴル・アイズ)柾悟郎:ハヤカワ文庫JA)を読んでいる。今日は「風殻〔ウインドシエル〕」を読み終えた。いやー、ええ話じゃ。最高。まったく違うふうに壊れたものどうしの愛。これがSFだ。愛というのは、互いの足りないものを補い合おうとする行為なのよね。物語中で語られる理屈もぜんぜん古く感じない。まあ、主人公がこんなに簡単に「更正」するものなんかいなという気もするけど

しばらく読んでない(ちょっとした空き時間に携帯でチビチビ読んではいるが)ので小松左京作品への禁断症状が出かけている。それで、まだ読了フラグが立ってない短編が入っている本を探し回って短小浦島を持ってきている。まずは「隆達小唄」を読み始めるのである。これは歴史モノですか。ちょっと苦手かも。

今朝、出がけに工事の人がやってきてケーブルテレビのSTBがアナログのものに戻った。訊いてみたが、こういう工事はそれほど多くないそうである。主な理由も「使い勝手とか」でコピーワンスが理由というのはそれほどないらしい。ふつうの人はこういうことは気にしないのか。「高価い金出して不便になったんじゃかなわん」と言ったら「そうですねえ」とは言われたのだが。

さて、その間に録画してしまったものはどうするか。DVD-RWに移動するしかないのかなあ。ウチの機種で可能だったっけ。というので調べてみたら、旧いのでDVD-RAMにしか移動できないような雰囲気。困ったもんである。ドミニカやベネズエラの試合も間に合わなかったしなあ。まあ、この2チームは2次リーグ(というより準決勝か)が本番だろうからな。

家に戻り、ドミニカとベネズエラの試合を観たのだが、どうも試合に入れない。妙に画面が明るいし、試合の展開が早すぎてついていけない。「間」というものがないのである。日本の「野球」を見慣れた目には、駆け引きなどほとんどなしに、ただビュンビュン投げてブンブン振っているだけのように見えてしまうのである。まったく、日本の「野球」と同じスポーツだとは思えない。

「野球」というものが、孤立した環境の中で独自の進化を遂げたものだということですな。まあ別にそれは悪いことではなくて、世界中がアメリカナイズされたベースボールになってしまったら味気ないことになっちゃうよな。そしてその異質なものが、同じルールの上で戦えるというのは素晴らしいことじゃないか。そういう意味でも、日本と同じようにキューバにも頑張ってほしいなあ。



3月9日(木) 
カミさんが使っているPCの外装が壊れたそうである。それで修理に出すのでその間に使う代替機を供出するように言いつけられた。いったい人を何だと思ってるんでしょうか。言うだけでパソコンがホイホイ出てくると思ってるんだろうか。彼女が前に使ってたマシンはどうしたんだったけ。まあ、息子がローマ字を覚えたら与えようと思ってたFIVAがあるんだけど。

それで早起きしてFIVAを出してきて電源を入れる。しばらく起動してないので不安だったのだが、無事に立ち上がった。3台前で2年以上使ってないマシンなのでログオンパスワードを忘れていて焦ったが、いくつか入れてみたらログオンできた。IPアドレスなどを確認するために自分のパソコンの画面を見ていたら、タスクトレイに見慣れぬアイコンが出現している。マウスポインタを合わせて表示されるメッセージを見ると、赤外線モニタが通信相手を見つけたので起動したらしい。君ら知らんうちに通信しとるんかい。まあ、リストカメラとかと通信するために、そういう設定をしてたんだけど。

ありゃー、アメリカが負けちゃったですか。やっぱり一発勝負は(とくに野球は)何が起こるがわかりませんなあ。でも、南アフリカに負けるとは思えないから、これでアメリカの2位が確定ですかね(カナダの方がアメリカより失点が多いため)。

帰りに本屋に寄り、ちょこッとSister 5」が出ているのを見つけた。しかし、まだ買っていないかどうかの確信がない。それで、携帯でamazonに接続して確認してみる。先月末に出てたのだった。それじゃまだ買ってないですね。めでたく購入するのである。便利になったものである。しかし、家に帰って読んでみたが、ねこにゃんダンスには連載時ほどの萌えは感じなかった。うむむ、こういうのは読む側の状態によるからなあ。

うーん、熱いなあ。やっぱりインターネットの時代になったら音楽を演ってる側も変わらなければならない。こういう動きがもっと出てこなきゃいけないよなあ。



3月10日(金) 
今朝は社内でセミナーがあるので始業時間よりも早く出てくるように言われている。それで最も混んでいる時間帯に電車に乗らねばならない。しかも今日も雨が降っている。まったく雨の多いことである。こういう日に通勤電車に乗るとストレスが溜まるんだよなあ。

そう思いながら近鉄に乗り込んだら、傘の先に全く気を遣ってない様子の客が乗ってきた。狭い中で無神経に傘の先を振り回されると、周囲の人間はさらにストレスが溜まる。いかにも愚鈍そうな太った若い男である。鞄から新聞を取り出した。こういう知能指数の低そうな奴でも新聞を読むのか(偏見)。しかし周囲に気を遣わないのは同じである。途中から乗ってきたねーちゃんの顔の前に突き出すようにして読んでいる。まったく困ったもんである。

JRに乗ってたら乗ってたで、傘の先を私の脚に引っ掻けていった奴がいる。見ると、ええ齢したオッサンだ。電車の奥に入って行くと、背中にバッグを背負ったまま吊り革を握った。うーん、あんなええ齢して周囲へのこの無関心はどうしたことか。

今日、通勤中に短小浦島小松左京:角川文庫)の「隆達小唄」を読み終えた。今や世界有数の大都市である東京にも都市化が始まったときがあった。それをこういう視点で描いてしまうとは。この作品は歴史に疎い私でも興味深く読めた。東京近辺の土地勘があればもっと楽しめたんだろうけどね。しかし、現在の日本でも最も有名な曲であるアレが、そういう由来で当時はそういうふうに謡われていたとは。

家に戻ると娘は髪を頭の後ろ一カ所で括っていた。「レイちゃん(仮名)も尻尾できてるな」と言う。カミさんが髪を後ろで括っていたりすると日本猫の尻尾みたいなので触って嫌がられたりしているのである。しかし、娘には「しっぽ、ちゃうわ。かみのけや!」と言い返されてしまった。うう、一人前に言うようになったねえ。

石井が戦線離脱ですか。うーん、調子がいいということだったからこの人には期待してたんだけどな。でもまあ、ああいう結果になったら次に使いにくいのも事実だろうしなあ。韓国が「本調子でなかったと言って我々の勝利の価値を貶めるための謀略だ」とか言い出したりして。

“Origami”プロジェクトですか。安くて軽いPCに目を向けてくれるのは嬉しいけど、ハードウェアキーボードがないんじゃ私には意味がないな。MicrosoftはTablet PCを普及させたいんだろうけど。



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