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▲11月21日(月)▼ →
今日は帰りに本屋に寄り、「隔週刊ゴールデン・ポップス」創刊号と「ハイブリッド―新種」(ロバート・J.ソウヤー/内田昌之:ハヤカワ文庫SF)を買う。デアゴスティーニの企画は相変わらず鋭い。ツボを突いてるよなあ。古いとはいえヒット曲がこれだけ入って490円なら買いでしょう。次号以降は3倍近い値段になるようなので買わないだろうけど。そういう意味では、ワタクシ的には音楽というのはこの創刊号程度がリーズナブルな価格だということになるのかな。iTMSの値段を考えると、曲を選べなくて10曲1390円ではちょっとキツイだろう。
「ハイブリッド―新種」はシリーズ最終巻。ここまで読んできたから買わざるを得ないでしょう。これから滋賀に行くことが増えて長時間電車に乗ることも多くなりそうだし。
プロ球団の中にも優勝と日本シリーズ進出は別のチームでいいという意見がありましたか。これは私の考えと同じなんだが、否決されてしまったんですね。どうして優勝チームを一つに決めることに拘るかなあ。前にも書いたがペナントレースと短期決戦の力は完全には一致しないというのが当然だと思うんだが。
Bonanzaについて、「既にプロ棋士が数名平手で餌食になったとか 奨励会有段者もコロコロ負けているらしいんです」という話が。そりゃ私が勝てなくても仕方ありませんな。
いや素晴らしい。相変わらず小寺信良氏のコラムはツボを突いている。そして、期せずして同様の意見が元麻布春男氏からも。「レコード会社は、著作権保護の必要性をご理解ください、といった言い方をするが、これでは理解した上で買わない、という不幸な結論しか出てこない」というのは、まったくである。
▲11月22日(火)▼ →
今日は早起きして朝一番から滋賀に向かう。往きに「Hyper hybrid organization (00-03)」(高畑京一郎:電撃文庫)を読み終えた。これだけ発行間隔が開いてるのだが、面白く読めた。
ふつうは組織内におけるパワーバランスの話なんか読んでいてぜんぜん面白くない方なんだが、この作品は納得して面白く読める。登場人物それぞれの思惑が絡み合うさまの描き方が見事である。これも、それぞれの利害関係と計算を綿密に考えているからだろうし、それを描き出す手際が鮮やかだということなんだろう。
けっこう登場人物も多いし、同種の人間も数多くいる。しかしそれぞれをバックグラウンドも含めてきちんと区別できるというのは、当たり前のことだが大変なことである。しかもこれだけ間が開いてるのに(笑)。しかしやっぱりこの女医先生、いいなあ。
これでやっと本編に戻るようである。まあ作者も「書き記しておきたいサブストーリーもいくつか残っています」とか書いてるからどうなるか信用できないけど。実際には描かれていないことを本当にいっぱい考えてるんだなあ。しかし作者はあとがきで次の1年で3冊出すと言っているけど…本当かなあ。本人も信じてないみたいだけど(苦笑)。
続いて「ディアスポラ」(グレッグ・イーガン/山岸真)を読み始める。冒頭から、仮想世界における突然変異(乱数生成)による精神の発生結果を予測するのは実際に発生させることと等価であり予測でもなんでもない、という意味の表現にヤラレる。クールだ。しごく当たり前の話なんだが。
64の十億乗の可能性! その部分的なパターンを色で表しているのはイーガンらしくない感じがする。もう少しすごい感覚が味わえそうな気もするんだけどね。まあ、現実世界の我々もレーザーディスクの無数のピットを眺めると虹色に見えたりするからな。
遺伝ではなく、「量子サイコロ」により生み出される個性。そして、遺伝子はそれ自体では意味を持たない。我々にとっての原形質のようにそのコードを発現させる実行環境が必要だ。これもまた真実。
それから、この仮想世界での意識の形成も、現実世界の多細胞生物が遺伝的スイッチによって発現形態がまったく変わってくるように形成されると説く。フラクタルな構造間の相互作用。
けっきょく、デジタルな仮想世界でも意識というのは設計図どおりに部品を組み合わせてできあがるのではなく、複雑系のカオスの中からしか生まれ得ないということを言っているのだ。これは私がずっと考えてきたことと同じだ。単純なルールを積み重ねてゆけば人工知能が生まれるはずだという無邪気な考え方とは対極をなすものである。
そうして、脳細胞のネットワークを自然発生的に構成されたマトリクス上でシミュレートするような形になる。すごく無駄なことをしているような気はするんだけどね。
そう思いながら読んでいたら、大半の市民は汎用的なモジュールを組み合わせて作られるという意味の記述が。そうすると、この「孤児」というのは突然変異に相当するのか。
そしてネットワークを形成する回路の取捨選択と強化。これが成長である。これを情報の入力と認識を例として描写される。
ただ、このあたりは以前から人工知能では難しいのではないかと思っていたことなのだ。我々は複数の感覚を統合し、それに「快」「不快」の基準があるから感覚と実体の対応づけを学習していくことができるが、電子的な存在ではどうなのだろう。
カメラからのデータをずっと入力し続けたとしても、それは単なるビットの流れでしかない。それに「意味」を見いだすのは不可能に近い。フレームの認識なんて、入力されるデータの流れを特定の長さで切れば走査線となり、それを積み重ねれば2次元的な「形」が現れ、そのフレームを繰り返せば「動き」が出現する。そしてその動きは永続的な「実体」を示し、それは「奥行き」というもう一つの次元を内在する。このようなことを、どのように見いだせばいいのだろう。
やはり快不快のような基準が必要なのだろう。それが好奇心のような所与の偏向が与えられているということになっている。
ああ、1時間以上読んでこれだけ書いてもまだ24ページ。物語の始まりが13ページだからまだわずか12ページしか読みこなせていない。なんと濃密な記述なのだろう。というか、読んでいるとこちらで考えることがいっぱい出てくる。そういう意味で、読む側の脳内に「化学反応」を起こす触媒としてのインパクトを与えるのが「よい作品」だということなのだな。
帰りに電車に乗ると、乗客がいっぱいで京都まで座れなかった。滋賀から京都に通っている人はいても逆は少ないだろうから楽勝で座れるんじゃないかと思っていたのだが(往きも京都を過ぎると座席に空きができるし)、みんなどこからどこに帰ってるんだろう。
今夜はカミさんがチャットするということなので娘が起きたら対応するよう依頼されていたのだが、案の定階上から泣き声が聞こえてきた。それで上がっていったのだが、娘は私の姿を見ると激しく嫌がる。やっぱり母ちゃんがいいですか。嫌がっているのを無理矢理抱き上げ、背中をトントンしながら歩き回る。しばらくすると静かになった。呼吸が深く規則的になった頃合いを見計らって私の布団に連れ込む。するとまた痒い痒いで薬を塗らされるのである。
明け方になって娘が「っぱい」「っぱい」(オッパイの意)と言い出したので、すでに寝ていたカミさんの布団に入れてやる。やっと安心して眠れる。
▲11月23日(祝)▼
今日は昼前まで寝ている。昨日は滋賀まで行って21時近くまで仕事をしていたので、今日が休日なのはありがたい。私が起きたときにはカミさんと娘はまだ寝ている。カミさんはチャットだったし娘は痒みで睡眠不足だからな。
息子は同級生が呼びに来て公園に野球をしに行く。娘はカミさんがエッチシーンを執筆しているところに行って迷惑がられているので外に連れ出すことにする。濡れ場を描くときにはセンシティブになるそうなんである。私は最近ノドの調子が慢性的に悪いため漢方薬を買いに行こうと思っていたので、薬屋に行きましょうか。
娘は遅くまで寝ていたので疲れさせないと今夜は眠らせるのに苦労しそうだ。そういうことで、薬屋までは歩いていくことにする。娘は息子のように手をつないでくれないので、私の後をトコトコとついてくる。我が家の近くは交通量が少ないとはいえ、自動車やバイクが来ると道端に避難しなければならない。帰りは娘が自分で道を選ぶので少し遠回りになってしまった。
その後、娘はカミさんが息子の様子を見るのも兼ねて公園に連れて行ってくれる。ちょうどお散歩タイムだったので、娘はいっぱい犬に触らせてもらえて大喜びだったそうである。
▲11月24日(木)▼ →
寝てると明け方にカミさんが「もう薬塗ったやないの。もーええ加減にしてよ!」と叫んでいる。彼女も娘に痒い痒いと責められているようだ。まあ、「本人がいちばん苦しいんだから」と思ってないと親なんてやってられないんだけどね。それでも辛いのは辛い。起きてからカミさんは医者に夜だけでも眠れる薬を出してもらえないかと言っている。まあ、このままだと親が先に参っちゃうからな。
今日は通勤時間が短いので「ディアスポラ」(グレッグ・イーガン/山岸真)を中断して「フォア・フォーズの素数」(竹本健治:角川文庫)の続きを読みはじめる。「ディアスポラ」は長い時間がとれるときに集中して読みたいし、まだ12ページしか読んでないからね。
それで「非時の香の木の実」を読み終える。おお、これはSFだ。「タイム・リープ」もそうだったけど、時間モノもこういう設定だと矛盾は起こらないですな。そして、こういう力を手に入れると、まず肉欲を満足させるために使うというのは男の本能からして当然だろう。昔のSFだと、なかなかここまで描けなかったのかもしれないけどね。なかなかエロくてよろしい(笑)。
そういうことを思っていたのだが帰りに続きを読み始めると…こういう展開になるですか。まあこれも現代的といえば現代的なんだが。そして結末は思っていた通りではあったのだが、その原因が違っていた。この作品ではこのような結末になった原因というのははっきり記述されていないのだが、私はパラレルワールドによってこういう結末になるのではないかと思っていた。
すなわち、主人公が元の時間に戻ってくるときにはそれまで彼がいた世界は消滅してしまうのではなく存在し続けるのではないかということですな。彼が元の時点に戻ったと思う時点で、それまで彼がいた世界とその記憶を持った彼が存在していく世界に分岐するのではないかと思っていたのだ。それで、物語中の彼はずっと運良く戻ってくる方になっていた…というか、それまでずっと戻って来れていたのが最悪の結果となった世界に存在し続けるようになってしまった「彼」を描く物語なんじゃないかということですな。まあ、これはSF者の考えなんだろうけど。最終的にはホラーになっちゃったからなあ。
今夜は家に帰り着いたときには子供たちはまだ起きていた。そろそろよい子は寝るべき時刻なのだが、娘はカミさんが私の食事の準備をしているのを見て略奪しようとやってくる。魚の味醂干しを指さして食わせろと言うので食べさせていたら、魚を一匹ほとんど全部食われてしまった。しまいには身の残っている部位を指さしてここを食わせろと言う。ここは骨がありそうなんだけど、大丈夫なのかね。そう言いながらも口に入れてやるとボリボリ食うのである。まあ、カルシウムを摂って心身とも骨太な人間になってくれ。
▲11月25日(金)▼ →
引き続き通勤中に「フォア・フォーズの素数」(竹本健治:角川文庫)を読んでいる。今日は「蝶の弔い」を読み終えた。これは最初からイヤンな感じでしたな。こういう作品はあんまり好きではない。
HDD&DVDレコーダーのハードディスクの空きが最近は10時間を切っている。空けなければならないので以前ケーブルで一挙放映していた「最終兵器彼女」の続きを観る。うーん、最後になって話が壊れちゃいましたね。ラストの2回くらいは余計だったような気がするなあ。あのままみんな滅びてしまった方が悲劇的で良かったんじゃないだろうか。ちせが二重人格で人間の部分は死んでしまったが残りの兵器の部分が愛を知るようになって…ってのは、ちょっと甘すぎるような気がするんだが。
SONY BMGの「XCP」採用CD購入者に全額返金ですか。さすがにAmazonは動きが速い。インターネット時代の企業はこうでないとね。こういう危険物(「悪意あるソフトウェア」とか書かれてるし)を売ったら当然なんだが、危険物だとは思ってないところもありそうだな。
▲11月26日(土)▼
今朝は10時頃に目が覚めたのだが、家族はまだみんな寝ている。今日は保育所に行かなかったんだな。私が小用に起きると、息子も娘も起きてきた。こりゃ起きなきゃいけないですか。
東芝のHDD&DVDレコーダーでDVD-Rがぜんぜんうまく書き込めないので、失敗してもやり直しがきくDVD-RWに書き込んでみる。DVD-Rでは失敗すると1枚100円近くするメディアが無駄になっちゃうからな。時間的・精神的・経済的にダメージが大きい。
やってみるとDVD-RWには正常に書き込めた。その後に続けてDVD-Rを入れればうまく焼けるんじゃないかと甘い考えを抱いてやってみたのだが、今回も失敗。ここしばらく、ぜんぜんうまく焼けない。こらー東芝、何ちゅう品質の悪い製品を売るんじゃ。
DVD-RWにうまく書き込めたのはいいが、買い置きが5枚しかなくDVD-Rは数十枚を買い溜めしているので、DVD-RWに書き込んだ内容をCPUサーバのハードディスクにコピーしてそれをまたDVD-Rに焼いたりしている。本末転倒だな。HDD&DVDレコーダーにDVD書き込み機能がついているのに、何をしているのかわからない。
機械的にディスクをマウントしてドライブしているわけだからPCのDVDドライブが痛む(「1台のドライブで焼けるDVD-Rの枚数は600枚程度」とか言ってる人もいるらしい)し時間も無駄だ。それに何より1枚書き込むのに2階にある自分の部屋まで3往復(DVD-RWを持って行く→ハードディスクにコピー後DVD-Rに入れ替える→DVD-Rを回収)しなければならないのが鬱陶しい。何とかしてくれ>東芝
娘が私のところにやってきて顔を上に向け「にゃっ」「にゃっ」と言っている。いやべつに彼女が猫娘なのではなく「鼻汁が溜まったので鼻をかんでくれ」ということなのである。「っにゃ」というのは鼻のことなのだ。「はな」→「はにゃ」→「っにゃ」という感じですな。
息子が私に将棋の名人はどうやってできたのかと訊いてきたので信長と大橋宗桂の関係とか将棋家元の成り立ちについて説明しているとカミさんが割り込んできて戦国武将についての蘊蓄を語り出す。息子は息子で植物の陸上への進出について語り出すし、話がぜんぜん通じてないですよ。なんで我が家はこんなに興味も関心もバラバラなんでしょうか。
今夜は私が娘を風呂に入れる。息子は昨日一昨日と熱を出しているので入らない。彼女は湯船の中からオモチャを入れてあるカゴを指さして何事か訴えている。「ぶっぅ」「ぶっぅ」って…ああ、ボールのことですか。やっぱりキミの言葉はわかりにくいねえ。
けっきょく今日は一日中パジャマ姿のまま屋内で過ごした。疲れているのだが、これじゃますます身体が弱っちゃうよなあ。風邪を引きやすくなっているのは運動不足もあるんじゃないかと思うんだな。
▲11月27日(日)▼ →
昨夜は娘と一緒に寝ていたのだが、例によって夜中に起きて痒い痒いと訴えはじめる。背中を擦りまくってやっと静かになったと思ったら、今度は激しく咳き込んで目覚めてしまう。そしてまた痒いと言い始めるのである。その繰り返し。痒みだけとか咳だけだったらまだ何とかなるが、2つ重なるともうほとんど無間地獄である。まあ、翌日は休みだから何とか耐えられるのだが。
けっきょく今朝は昼過ぎまで寝ていた。息子は早くから起きていたようである。カミさんと娘が起きてきて朝食。テレビを点けると桜庭とシャムロックの試合が。ええっ、地上波でやってたですか。ここしばらく忙しくて地上波の番組表はチェックしてなかったんだよな。調べてみると、2時間以上やってたですか。ううっ、こりゃ精神的ダメージが大きい。
夕方になり、カミさんは車で少し遠くにあるスーパーまで買い物に行くというのでついていく。息子は例によって留守番である。このスーパーには子供用の買い物カートがあるので、店内に入ると娘はそれを押している。ある程度は進行方向を自分でコントロールできるようになっている。それでもよそ見してたりして酒瓶の積んであるところに突っ込んでいったりするので、ずっと中腰になってついていなければならないのだが。
ずっと中腰で娘を追跡していくのは疲れる。それで、このスーパーには生け簀があるので彼女をそちらに誘導する。思った通り彼女は「とっと」「とっと」と言って水槽の縁にかじりついている。お兄ちゃんもここで魚を見るのが大好きだったからね。
カミさんが買い物を終えたので、彼女がサッカー台で買ったものを袋に詰めている間に子供用のカートを所定の位置に戻して外に出ようとすると、娘は入り口のところにある大きなクリスマスツリーの前で立ち止まる。キラキラの飾りに指で触って揺らし、声を上げて喜んでいる。きれいだねえ。
東芝のHDD&DVDレコーダーでDVD-Rに書き込めないので買い換えようと狙っていた機種(1世代前だから4万円代前半になっている)だが、どうも不具合があるらしい。その前の機種の方がトラブルは少ないようだ。それで旧機種の方が値段が高価くなっているのだろうか。最新機種も実売価格が下がってきたみたいだし障害が改善されたかどうかの報告もまだ出きってないようなので、もう少し様子見かな。
▲11月28日(月)▼
引き続き通勤中に「フォア・フォーズの素数」(竹本健治:角川文庫)を読んでいる。今日は「病室にて」を読み終えた。1ページにも満たない小編である。この少ない文字数で、作品として意味のあるものを創るのは難しいよねえ。あとがきを読むと、400字以内という制限で書かれたものだということである。そりゃ大変ですな。
ハンセン病療養所で新生児が「生後、職員らに殺された」との証言について新生児死かどうかを見極める検視(刑事訴訟法)の申し出は行わないって、それはやるべきなんじゃないの。国立の施設でおおっぴらに殺人が行われてたというのは闇から闇に葬りたいということなんだろうけど。
▲11月29日(火)▼ →
引き続き通勤中に「フォア・フォーズの素数」(竹本健治:角川文庫)を読んでいる。昨日から「白の果ての扉」を読んでいたのだが、どうもこの作品は読んだことがあるような気がしてきた。それでLinuxザウルスに入れている自分のサイトのデータを見てみると、やっぱり読んでましたよ。大ボケである。読書リストがポケットに入っているのは便利なんだが、チェックすることを思いつかなきゃ意味がないよな。
それで続く「フォア・フォーズの素数」も読んだことがあるので「チェス殺人事件」を読む。密室殺人のミステリですか。まあねえ、主人公が言っているようにアマチュアでも無線で遠隔操作できるロボットを造れるこういう時代になると、密室なんて意味がないよな。こういう時代の作家は大変だ。それを逆手に取るか時代を昔にするしかない。そもそも、ほとんどのアイデアは誰かが考えてしまってるだろうし。この作品も「逆手に取った」ものだと言えるんだが、それでも読んでいてだいたい想定の範囲内でしたな。もともと私は、新規な密室トリックを読んだとしても「へー」くらいでそれほど感動のない人だし。
今日は早めに家に帰り着いた。娘がまだ風呂に入ってなかったので一緒に入ろうと言うと、彼女は激しく拒否する。母親と入るつもりだったようだ。そういう融通の利かないことではイカン。何とか抱き上げて脱衣所まで連れて行ったが、そこで座り込んで「かーちゃん」「かーちゃん」と泣きわめく。けっきょく、カミさんにお願いすることになってしまうのである。
▲11月30日(水)▼
最近、娘が保育所に行く時間が早くなっている。彼女は家を出る前に私にバイバイして母親に「にーな、とーちゃ、ばいばい(私、お父様にバイバイしましてよ)」とか言っている。これは3語文ということになるのかな。
ついにヘッドフォンが逝ってしまった。例によってmp3プレーヤの電源がブチッと切れたので再起動すると、右側から細々と音がするだけになっている。とうとうお亡くなりになりましたか。しかし、ひょっとするとブチッと電源が落ちていたのはヘッドフォンが原因だったという可能性はないんだろうか…と思ってしまった。明日から新しいヘッドフォンに替えるから、それで再発するかどうかだな。
引き続き通勤中に「フォア・フォーズの素数」(竹本健治:角川文庫)を読んでいる。今日は「メニエル氏病」を読み終えた。惑星間を航行する茶室型宇宙船。主人公はその中に芸者と2人でいる。なんか小松左京のような設定だな…と思ってたら、これはミステリですか。と思う間もなく、けっきょくバカSF(誉め言葉)だったわけなのね。こういう馬鹿馬鹿しいくらいに壮大な話は好きですよ。犯人の動機やこの船が造られた目的どころか作者の意図さえよくわからないんだが、それも含めてオカシイのがいい。
うげげ、やっぱり産経はオカシイ。こういう記事を恥ずかしげもなく載せるなんて。「Y染色体」とかいう科学用語を使えば説得力が増すなんて、怪しい宗教なんかと同じじゃんか。
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