ホーム > 目次 > 日記 > 2006年 > 7月下旬
▲7月21日(金)▼
今日も朝から、ざばざばと雨が降っている。そして今日も8時までは豪雨だったのが9時を過ぎると小降りになる。バリに新婚旅行に行っていたとき、向こうではだいたい決まった時間に雨が降っていた記憶があるんだが…こっちも熱帯化してるのか。
娘は昨夜も遅くまで眠らなかったようで今朝も機嫌が悪く、朝食時にゴネて保育所に行く時間が遅れる。遅刻ついでに…というわけでもないだろうが、雨が降っているのでカミさんに車で保育所登園前に駅まで送っていただく。今朝は日記に書くことが多いのに昨夜は子供たちと一緒に寝て何もできず、起きてからhtmlへの成形やリンクのチェックに時間がかかっていたので助かった。ちょうど毎日乗っている電車に間に合ったのであった。
「ドッペルゲンガー(Doppelganger)型ロボット」ですか。これを操縦するときには、ロボットに憑依するような感覚になるんでしょう。いやー、なんか「深い」ですなあ。
釈由美子が破局ですか。いいなあ。あんな美人と1ヶ月限定でラブラブになれるというのは、男の理想だね。オレはそれほど金が欲しいとは思わない人だが、こういう話を読むと金持ちが羨ましいと思うなあ(コラ)。
▲7月22日(土)▼
今日から早めの夏休みを取っている。次の仕事の予定がズレて7月は暇だし、何より父が亡くなる前後の疲れが溜まっている。それに、早めに子供たちを連れて帰省し、配偶者を亡くした私の母のケアをした方がいいだろう。
古本屋で買い集めてきたコミック文庫は自分の部屋に置いているのだが、買ってきた状態のまま積み重ねている。これだと読みたいときに探せないので整理しようと思いついた。どうやって保管するのがいちばんいいんだろう。
ブックオフの中くらいの袋に、文庫本だとちょうど横に2冊並べて積んでいける。初期に買い込んだものでケースに入りきらなかったものは、その形で両側から背表紙が見えるような方向に詰めているのだが、結果的にはこれがいちばん収納効率もいいしある程度の検索性も確保できるし金もかからない。著者名+書籍名でソートして、この形で整理することにするか。
初期に買い込んだ本はプラスチックのケースに入れ6〜7段重ねにしているのだが、これはこのままにしておくべきだろうか。そう思いながら見てみると、下の方のケースは重みで変形して、つぃにはペキッと割れてしまっている。
あらー、やはり堅いようでも長期間本の重みをかけられると変形してしまうのね。ケースの表面に微生物が住んでいたら、ペキッと割れた瞬間が「地震だ!」ということになるわけね…などと、日本沈没がリメークされた影響で思ってしまう。
こういうことになっているんだったら、ケースに入れていたものも含めてすべての本をソートして詰め直すことになるか。やり出すと大変だ。数百冊あるからな。けっきょく丸一日の作業になってしまう。夕食過ぎまでかかってしまった。
それに、思っていたより大量の袋が要る。私はモノを捨てられないヒトなのでほとんどの袋が残っていたのだが、1枚足りないくらいであった。まあ、ほとんどの場合買うのは1冊2冊だから、小さい袋が多いんだな。これは使いようがないからもう捨てよう。
明日から2泊3日の予定で実家に帰ることになっている。ほぼ丸3日更新できないことになるか。帰ってきてすぐに更新できるように、上げるデータは出発前に用意しておきたい。すると出発する前に明日の分を上げてそれからPCのディスク上で更新することになる。それで翌日になり寝る前の最後の作業で日記を上げ、帰ってきたときに上げる分を作成するのである。また寝るのが遅くなるなあ。
▲7月23日(日)▼
今日から家族全員で私の実家に帰省。今日も坊さんがお経を上げに来るので、それに間に合うよう出かける。天気が不透明だし日程が平日にかかるため、今回は自転車を使わず最寄り駅まで歩く。そして難波から地下鉄で西梅田に移動し、コンビニで昼飯を買い込む。
阪神梅田駅に入ってカミさんが子供たちにオシッコをさせている間に、私は先に降りて席を確保する。今回はクロスシートの直通特急だった。ラッキーである。ボックス席を占有し、腹を空かした子供たちに飯を食わせる。
しかし、今回も梅田でオシッコをさせたにもかかわらず娘は途中で「おしっこ」とか言い出すのである。水分取りすぎだよキミ。そこでカミさんは紙パンツに穿き替えさせ、その中にするように言っている。私だったら次の駅で降りてトイレに駆け込んでしまうんだけどね。今回はカミさんが一緒なので駅からタクシーで実家に向かう。
母はまだ香典のお返しに悩んでいるようである。「整理してたら眠とうなってしもて…」というので何をしようとしているのか見てみると、父が入院してからいただいた物や金額の多い順にノートに記入しようとしているようだ。3桁の人数を処理するのに70歳代の人間が手作業でやってちゃ、短期間でできるわけがない。こういう作業こそコンピュータにやらせるべきでしょう。Excelで印刷した金額を手で集計してたんじゃ、何をしているのかわからない。そういうことで、私がExcelを使って処理することにする。
父が亡くなってから受け取った金額はExcelに入力してあるのですぐにできるかと思っていたのだが、母は見舞いに来てもらった分も集計しなければならないという。その情報はノートに記入してあるらしい。だったらそれもコンピュータに入力しなくちゃいけませんな。私がオペレーターになって入力することになる。仕事だったら、単価の高価い私がこんな単純作業をしてたら怒られるんだけどね。コンピュータというのはデータが既定のフォーマットになっていれば速いが、その形にするのが大変なのである。
とか言いながらもデータを入力していて、これは一筋縄ではいかないのではないかと思えてきた。同じ人が複数回見舞いに来てくれていることもある上に、見舞金だけじゃなく果物などの品物を持ってきてくれている場合もあるのである。同じ人が複数回品物を持って見舞いに来てくれていた場合、集計結果の「見舞品」の欄にそれぞれの見舞品の文字列を「,」で区切って結合して表示する…なんてこと、関数でできるんかいな。
最後にソートしなければいけないこともあり、これは関数ではなくマクロを使わなければならないと決断した。Excelのマクロなんて、もう何年も組んだことないぞ。でも、Excelのマクロが使えれば会社をクビになっても何とか生きていけそうだと思ったこともあるから、自分のためにもなるだろう。シートにボタンを貼り付けるのにフォームのツールバーを表示させるとか、マクロを編集するのに「ツール」→「マクロ」→「Visual Basic Editor」とするとか、マクロはプロジェクトのツリーで「標準モジュール」の下に作られるとかということも覚えてなかったくらいだからなあ。
そういうことで集計結果の表を設計してアルゴリズムを頭の中で組み立て(設計書は省略)、インターネットで文法を調べながらコーディングを開始する。Microsoftのヘルプはタコなので、インターネットで調べる方がよっぽど検索が速いしわかりやすい。
集計すべき情報は以下の通り。記帳された名前が夫婦の連名だったり不統一なものもあるので、集約する前に代表者の名前に変換するロジックも組み込む必要がある。
- 入院時の見舞い。数値である現金と文字列である品物は別々に集約。
- 葬儀の出席者が持ってこられた香典。香典とは別に「目覚(めざまし)」というお金を持ってこられた人もいらっしゃるので、それは別項目として集計。
- 親族以外の香典。葬儀の出席者が持参された香典は会葬者名簿に記帳されたものを電子化してそこに入力したため、それ以外の香典は別の表になっている。
- 葬儀の花代。複数の人で1つの花輪を贈ってくれた場合は金額を折半して集計。
集計という点では同じような処理だが、こういう処理をする前提でデータを作ってないのでシートごとに開始行番号が違ったり1行に複数の情報が入ってたり列番号が違ったり微妙に変えないといけない(だいたいそういうのは関数内の定数にしてそれを置き換えればいいようにはしたが)。けっきょく、ソートまで完了した結果を印刷して食卓の母の座る位置に置き、家族が寝ている寝室に入ったときには4時半になっていたのだった。ぜんぜん夏休みじゃないじゃん。
▲7月24日(月)▼
今日は実家近くの海水浴場に泳ぎに行く予定になっている。眠いながらも午前中に起きて食事をしていたら、母が香典のお返しを発注する業者の選択に悩んでいるという。いくつか売り込みはあるのだが、そのうちの2つで決めかねているとのこと。訊いてみると、片方は近所の酒屋さんで香典ももらっているのだが商品券に制限が多いのだという。もう片方の業者は何度も訪問して来てるしデパートの商品券も贈れるし子供の分の喪中ハガキも面倒を見るとかで、ずいぶんと条件がいいらしい。私だったら無条件に後者なんだが、母としては義理と人情で前者も断わり難いらしい。
近所の酒屋の方の商品券はイオンとかでしか使えないということなのだが、母が電話で親戚に確認したところでは両親の実家のある県ではイオンはまだ郊外にしかないらしい。そういうことなら採用するわけにはいきませんな。母が断りづらいというので、私が電話をしてお断りすることにする。それで「イオンとかでしか使えないということなので…」と言うと相手は「え? JCBのギフトカードですよ」と驚いている。どうも「イオンとかで使える」というのが母の中では「イオンとかでしか使えない」ということになってしまったらしい。そういうことなら話は変わってくる。誤解があったようなので内部で再検討するということで電話を切る。
しばらくして酒屋の担当者から電話がかかってきた。すぐに来るということだそうである。それで、酒屋の前掛けをしたにーちゃんがやってきた。母と一緒に話を聞く。JCBのギフトカードならば、今時のほとんどの店で使えるだろう。ただし、ギフトカードは「金券」なので、輸送コストが余計にかかるという。それだったら、やっぱりカタログギフトの方がいいんじゃないのかなあ。
なんで商品券にこだわっているのか母に訊いてみると、90歳を超えるような年寄りもいるのでカタログギフトでは処理できないだろうと言う。商品券なら子供や孫に渡したりできるだろうと言っているが、それだったらカタログギフトだって同じだろう。個人的には、そういう無駄なコストはかけたくない。担当者と二人で(カタログギフトの方が業者のマージンは大きいはず)母を説得する。担当者は、カタログギフトなら使ったかどうか把握できるので期限が来ても未使用の場合は電話でフォローするとか言っている。商品券なら小さいので郵便物に紛れて捨てられる危険性もある…とか説得して、やっと母もカタログギフトにすることに同意したのであった。
そしてどういう形式で発注するかだが「そちらの注文書のフォーマットで印刷します」と言ってしまった。ああ、また自分の仕事を増やしてやんの。馬鹿だ。まあ、母の負担が軽くなるなら、多少睡眠時間が削られるくらいはいいか。カタログや商品に添付する文面を満中陰志のものにするか見舞いの御礼のものにするか両方をつけるかも注文書に印字することにする。
その後も話が長引いている。母も歳を取って話が長くなっている。でもやはり母一人では不安なので私も話を聞かねばならない。子供たちはもう「海行こうよお」とか言っている。大事な話をしてるんだから、もうしばらく待ちなさい。
やっと業者と御礼の形式が決まった。母はもう片方の業者に断りの電話を入れている。そしてウチの家族は海水浴に行くのでタクシーを呼ぶ。当初はレンタカーを借りてカミさんが運転する構想だったのだが、万単位の料金がかかるのでタクシーの方が安くてカミさんも疲れないだろうということになったのである。
それで海水浴場に着いたのだが、広い砂浜に誰もいないのである。施設もみんな閉まっている。しかし、たまに雨はパラついているが海に入れない天気ではない。そういうことで、屋根のあるところの一隅を借りて着替え、浜に入る。砂浜は貝殻とかが多く、足の裏が痛い。水もずいぶん濁っている。大雨の影響だろうか。まさか事故でもあってみんな避難しているなんてことじゃないだろうな。砂浜にぽつんと家族四人だけだと、そういう心配もしてしまうのである。
水温も低く、腰くらいまでしか入る気にならない。けっきょく、ちょっと浸かっただけで浜に上がり砂遊びをすることになる。砂に泥が多く含まれているのでトンネルを掘ったり山を作って高さを競ったりしている。その間にも娘はマイペースで砂遊びをしているのであった。大物だねえ。息子がカニを見つけたとか言っている。行ってみると1cmちょっとの小さなものである。すぐに逃がしてやる。
管理人らしいオバサンがやってきた。今日は朝に大雨が降ったので、従業員はみんな帰ってしまったんだという。けっきょく、身体を洗うのに水道を使わせてもらうだけということで、利用料金は無料ということにしてもらう。まあ、これで金を取られたら怒るぞ。送迎バスも出ないということで、携帯でタクシーを呼んで帰る。
けっきょく使ったのは往復のタクシー代だけだった。実家に戻って私は自転車で近くのスーパーに昼食を買いに行く。安かったので明日の朝食分も買ってきた。買いに行く前に自己申告した量よりも多く昼食を食べるとカミさんは娘を連れて昼寝に入ったが、娘はすぐに一人で下りてきた。また夕方に眠くなるぞ。
今夜は私が子供たちを風呂に入れる。海に入っているので、いつもより念入りに洗わなければいけない。まずは娘を洗って脱衣所に出したのだが、彼女が「かーちゃーん」とずっと呼んでいるのにカミさんが引き取りに来ないようなのである。息子を洗うのを中断して自分の身体をざっと湯で流し、バスタオルを腰に巻いてカミさんを呼びに行く。彼女はエアコンの効いた部屋でパソコンをいじっていた。まったくもう。
そして夕食を食べてから香典のお返し関係の作業をする。業者への注文書まで印刷しなきゃいけないとなると、発送先の住所も整理しなければいけない。これも後のことを考えると独立したシートにした方がいいだろう。年賀状の住所録ファイルから引用しようとすると、1件ずつ開いて名前と住所(長い場合は2つに分かれている)と郵便番号をそれぞれコピペしてこなければならない。けっこう時間がかかる(それでも一から入力するよりは楽なんだが)。足りない情報は母に訊きながら埋めていかねばならない。電話番号が不明なものは仕方ない。郵便番号が不明なものは住所をもとに私が調べるということで、遅くなったので母には寝ていただく。
おっとその前に昨夜印刷した一覧表に母が何を返すかを埋めているので、何を選んだかを確認する。さて、住所録の埋められるところを埋めたら、あとはプログラム(というよりシステムになってるな)作りだ。誰に何を贈るかや添付する文面をどちらにするかも別の表にして、昨夜作ったシートに全ての情報を集約することによって母が確認しやすい表を作った方がいいだろう。
贈る商品もマスターのシートを作って発送先ごとにコードを入れることにより商品名や価格を引っ張ってくるようにする。そして最後に注文書のフォーマットを見本に合わせて作り、そこにデータを流し込むマクロをコーディングする。別のボタンで動くマクロの間で関数は共有できないのかなあ…よくわからないし眠いのでコピーして持ってくる。
けっきょく、寝室に入ったのは6時半。もうすでに窓の外は明るくなっていたのであった。
▲7月25日(火)▼ →
今朝は昼前まで寝ている。全てのデータを集約した表を母に見せて確認してもらうが、まだ「ここにはもう少し多くお返しした方が…」とか言っている。いや昨日決めたんだったら、それ以上悩まないでください。お返しのことを考えて「夜も眠れない」という状況を終わらせるために私も睡眠時間を削って働いたんですから。
午後から家に戻る。娘は電車に乗ってすぐに横になったが、けっきょく眠らなかった。息子は夕食が外食になるのを期待していたようだが、実家から移動したにもかかわらずカミさんに食事を作っていただけたので家で食うのである。
▲7月26日(水)▼
今日も夏休み。朝、寝ていて腕を伸ばすとカミさんに当たった。昼前である。カミさんも寝ているのか。息子はプールに行っていてもうすぐ帰ってくるはずなんだが、大丈夫なんだろうか。鍵を持って出かけてるのであれば盗難の危険があるし、持ってないなら帰ってきても入れない。そういうことで起きると、すぐに息子が帰ってきたのであった。
帰ってきた息子と一緒に「サイエンスZERO」を観る。そうか、恐竜を現代によみがえらせるためには「ジュラシック・パーク」みたいに遺伝子を復元するだけじゃダメなのかもしれないな。二酸化炭素の量のような環境面も巨大化に影響してたかもしれないんだ。意外と、「のび太の恐竜」のように恐竜の卵を手に入れて育てても、せいぜいイグアナ程度の大きさにしか育たないかもしれない。ひょっとしたら、形状も変わってしまうかも。
「ゆとり教育」のせいで夏休みの宿題が簡単すぎるというので、息子には毎日ローマ字で日記を書くように言っている。何も見ずに書けるようになったらパソコンを与えるというインセンティブ付きである。まあ、息子も最近はパソコンもあまり欲しがってないようなんだが、野球の結果を見せろとか言ってくるのであれば便利なのは事実だろう。
それで書いたものをチェックしたのだが…まずアルファベットの書き方から教えないとダメか。「N」が左右反対になってたりするし、大文字と小文字の区別もできてない。考えてみれば、そういうこともまだ学校では教えられてないんだな。
すべての文字の大文字と小文字を1行ずつ書かせようとしたのだが「そんなにいっぱい書けないよう」と言うので1日に最低1文字ずつにする。今日は「A」と「a」。それと間違って書いた文字も手本を書いて1行ずつ書かせる。
それで書かせてみたのだが、「a」の高さが揃わないのでノートの3行を使って1文字を書くようにさせる。私らが小学生のときも、そうやって書いたよなあ。こら、何度もダメ出しされたからといって泣くんじゃねえ。キミは寿司職人になりたいとか言ってるが、職人の修行はこんなもんじゃないぞ。
▲7月27日(木)▼
今日も夏休み。昨夜は子供たちと一緒に寝室に入ったのだが、今朝も11時過ぎまで寝ている。起きてメールをチェックしていると、「Amazonおまかせリンク」の案内が来ていた。「常にあなたのWebサイトの内容に沿った商品を自動的に選択して表示します」だそうである。ウチの日記だと何が出てくるか興味があるので、貼ってみることにする。
しかし暑い。日記を書いてても集中力が出ない。こりゃ会社で仕事してた方がラクかも…と思ってしまうくらいである。
へぇ〜、セミが土中で過ごす期間は栄養、エサの状態によっても違ってくるのか。だったら、素数ゼミはどうなの?
▲7月28日(金)▼
今日も夏休み。子供たちのリクエストで海水浴に行くことになっている。実家近くの海水浴場の水が(雨のせいかもしれないが)濁っていたためカミさんの車で行ける範囲で水のきれいなところということで大阪のいちばん南、淡輪まで行くことになっているのである。
それで6時に起きて車に乗り、コンビニで朝食と昼食を買い込んで高速に乗る。それほど知らないところには行かないウチの車にはカーナビというような高価いものは装備していない。私が人間ナビを務めたのだが、大阪府も南の端になると地図の解像度が粗くてどこをどう曲がったらいいかわからないですよ。
多少遠回りはしたが目的地に着き、入場料を払って駐車場に車を入れる。夏休みに入っているので混んでいるかと思っていたのだが、ここでもビーチが貸し切り状態である。個人的には小中学生の女の子がいっぱいいるところがいいんだが(コラ)。
娘は沖の方に見えている海上休憩台のところまで行きたいとか言っていたのだが、浮き袋をつけさせて海に入れ、深いところに来て足がつかなくなるとベソをかく。恐がりだねえ。しかしここは急に深くなる。実家近くの浜はすごく遠浅だったんだが。
息子と一緒に沖の海上休憩台まで行く。二人とも浮き袋をつけてたんだけどね。10代の頃は海だったら波がなければいくらでも浮いていられる自信があったんだが、今は身体が沈んでしまう。当時より筋肉は減って脂肪は増えてるはずなんだけどなあ。
昼過ぎまで泳いで、とりあえず子供たちも満足したようなので帰ることにする。更衣室もシャワーもほぼ独占状態である。更衣室に入るときに女性用に入ろうとしていた中学生くらいの女の子3人組がなかなか可愛かったんだが、なぜキミたち水着を着てないですか(コラ)。
帰りの車の中で腕に違和感を感じて見てみると、両方の二の腕が真っ赤になっている。あらー、ここには日焼け止めを塗り忘れたか。家に戻って実家から頼まれていた印鑑証明を取りに行政サービスセンターまで行ったのだが、そのときも日差しが痛かった。カミさんに保冷剤をハンカチで巻いてもらって冷やす。夕食は回転寿司を食いに出たのだが、家を出る前に腕一面に湿布薬を貼り付ける。いつもにも増して怪しい人である。
風呂に入るときに剥がすと、湿布薬がシワになった形が腕の表面に刻印されて直らない。組織の柔軟性が無くなっているようである。これは、かなり深いところまでやられてるな。皮下組織ごとベロッとめくれる…ようなことにはならないと思いたいけど。まあ、娘がそれほど日焼けしてなくてよかったと思うべきだろうな。
上半身裸になって鏡を見ると、見事に日焼け止めを塗ったところが白く見える。脇の下や腕の後ろは真っ赤である。歴然と出るもんだねえ。こんなに日焼けしたのは入社1年目の社員旅行で沖縄に行ったとき以来か。あの頃は四半世紀も前で日焼け止めを使うことなんて思いつかなかったから因幡の白ウサギ状態になったのだが、若くて組織の修復力もあったからなあ。そういえば、耳も痒い。これは耳なし芳一状態というヤツですか。
バーナード彗星が117年ぶりに帰ってきたというニュースで(20世紀には見えなかったのか)、発見者がバーナード星の発見者でもありオリオン座全体に広がる超新星残骸であるバーナードループも発見しているという記事を読んだ。あんな大きく見えるガス雲が超新星の跡なんですか…とか思って調べてみると、「天球上で大きな固有運動を持って運動している恒星を "runaway star"(逃げ去る星)と呼ぶことがあるが、このような速い運動をする恒星の中に、ぎょしゃ座AE、はと座μ、おひつじ座53番という3つの恒星がある。これらの星は、固有運動の方向を逆に延長すると約200万年前にオリオン大星雲付近にあったことが分かっている。このことから、かつてこれらの星は多重連星系を作っていたが、約200万年前にその中の一つが超新星爆発を起こし、その衝撃波で連星系が壊れて、残りの星がばらばらの方角に飛び出したものと考えられている。爆発時期が一致することから、バーナードループを作ったのもこの時の超新星ではないかとする説もある」とかいう記事もあった。へぇー、ロマンだなあ。
そうだよなあ。「ロボットが罪を犯した場合、誰が責任をとるのか」というのは大きな問題だよなあ。そう考えると、フィクションに出てくるようなロボットは、この社会では永遠に実現不可能なのかもしれない。システムエンジニアとしての立場で言わせてもらうと、現状の技術の延長ではロボット工学の三原則は実現不可能だからなあ。
▲7月29日(土)▼ →
今日も昼前まで寝ている。起きるとカミさんが「ワープロが壊れた」とか言っている。バックアップも取ってないという。何じゃそりゃ。しかし、最近よくハードが壊れますなあ。つい最近もノートパソコンのキーボードがおかしくなったというのでUSB接続のキーボードをお貸ししたところだというのに。
症状を訊いてみると、ディスプレイが映らないのだという。起動はしてるみたいなので、ハードディスクは生きているようである。今日はシャープのサービスが開いているので、車で持ち込むと言って出ていく。
バックライトが切れたのかなあ、でもずいぶん前の製品(8年も前か!)だから部品があるかなあ…とか思っていたのだが、帰ってきたカミさんに訊くとディスプレイが壊れたようだと言われたとのことである。幸いにも技術者も部品もあるということだったので、今日中に修理するよう強引に頼み込んで帰ってきたそうである。
そしてカミさんは昼寝に入ったのだが、回答が返ってくると言ってた頃に彼女の携帯が鳴り出した。出てみるとやはりシャープからであった。2階に駆け上がって携帯を渡す。直ったそうである。まったく悪運の強いことだ。
バックアップは取っておきましょうね。電子データはバックアップが必須ですよ。私みたいに3重に取ってるというのは極端だけど。とか考えていて気がついた。何重にバックアップしててもそのディスクを常時接続してたんじゃ落雷したら一瞬で全滅だ。やっぱり外付けハードディスクにバックアップして、バックアップしてるとき以外は取り外して保管しておくべきだよなあ。次にヨドバシに行ったときにUSB接続の安いハードディスクを買おう…とか思ってるうちに雷が落ちるのがマーフィーの法則なんだよな。
カミさんが忙しいようなので私が娘を迎えに保育所に行く。彼女は私を認めると、今日はニコニコ笑いながらやってくる。私が夏休みで最近は接触時間が長いせいかなあ。汚れ物とかを鞄に詰めていると、彼女は自分のロッカーから紙コップにラップで蓋をしたものを出してきた。中に小さなバッタが入っている。可哀想だから逃がしてやらないかと言ったのだが、彼女は連れて帰るという。仕方ないなあ。保育所を出てスーパーでカミさんに頼まれていたものを買い込み、家に戻る。
▲7月30日(日)▼
まだ7月なのにもう夏休み最終日。明日からまた仕事か。例によって何もできなかったな。部屋のコミック文庫を整理したくらいか。HDD&DVDレコーダーに録画してる番組も増えるばかりだったし。どんどん観て消さなくちゃいけないんだけどな。
今日も昼前に起きてゆく。カミさんが家の前にビニールプールを出して水を入れてあるということだったので、娘をプールで遊ばせる。カミさんは昼寝である。娘が水の中でバチャバチャやってるのを見ながら、久しぶりに紙の新聞を読む。ほとんど読んでしまったので「都市と星」(アーサー C.クラーク/山高昭)を出してきて読み始めたところで、娘がもう上がるという。それでバスタオルを取りに行っていたら、娘が玄関から上がってきてしまった。ああー、身体を拭いてから上がってほしかったんだがな。けっきょく、濡れてしまった廊下のぞうきんがけをすることになるのであった。
バスルームに娘を連れ込んで洗ったのだが、頭をお湯で洗ったら泣いて怒られてしまった。それから屋内で彼女の相手をしていたらカミさんが起きてきた。そしてワープロで文章を書き出したのだが、娘が母親にかまってもらおうと行くのを鬱陶しがっているようなので私が娘を連れて買い物に行くことにする。
なるべく外に長時間いた方がよいと思われるので、まずはスーパーの上階にある遊具で遊ばせる。乗って硬貨を入れると揺れて音が出るものだが、とうぜんお金は入れない。娘はまだ、乗ってガチャガチャやってるだけでいいようだからね。
遊具の横に休憩用のベンチが置いてあるのだが、数人の爺さんが占領している。行くところが無いんかいな。まだ明るいのに酒を飲んでるようなのもいるし、煙草を吸っているので煙がこちらに流れてくる。子供がいるんだがな。それで別のフロアにも遊具があるようなので移動しようと思ってエレベーターの前に立つと、爺さんの一人が大声を上げて怒りはじめた。揉めているらしい。なんか、可哀想だねえ。
上のフロアに上がり、遊具の運転席にいる娘が隣に座れと言うので身を縮めて「都市と星」を読む。隣の遊具に子連れのお母さんがやってきて、子供を乗せてお金を入れた。動き出して子供たちが喜ぶのを娘が羨ましそうに見ているので退散する。
弟が100円ショップにもサプリメントが売っているとか言っていたので、どういうものかと思って階上の100円ショップを覗いてみる。しかしここには売ってなかった。そこで文庫本を入れる袋を売っているのを見つけた。こういうものも売ってるんですか。とりあえず評価用に1個買って帰る。
スーパーでカミさんに指示されたものを買い、酒屋に入る。酒税が改訂される前に2ケース買っていた「スーパーブルー」の1箱目が終わったし買い置きの「極生」も無くなったので、次に買うものの検討に入らないといけない。ケース買いで1缶100円程度で買えるものでまだ飲んでないものを味見しておきたい。
アサヒ以外で条件に合致するものは「サマーシュート」くらいである。値段は6缶なら598円だが、1缶では105円。味見だから1本でいいのだが、本数でかなり単価が違う。迷ったが、サントリーを信用して6缶を買うことにする。発泡酒のようだから「ジョッキ生」のような冒険的な味ではないだろう。
さっそく夕食時に飲んでみたが、夏季限定というだけあって非常に爽やかな味である。カミさんにも受けたようで、もう1本開けてしまったくらいなのであった。それで夕食後にまた1ケース買いに行く。娘も一緒に行くと言ったが、アルコールが入っているので置いていく。自転車でも娘を乗せてて事故ったら大変だからな。死ぬのは私だけでいい。
北海道にいらっしゃるカミさんのお友達からお中元でズワイガニが送られてきた。冷蔵庫が満杯なのでさっそく夕食時に食べる。ああー、やっぱりカニは旨い。私は他人よりも美味いとか不味いとか感じにくいようなのだが、それでもこれは旨い。美味いものを食べるのは幸せである。ありがとうございました(超私信…って、ここを見てるとは思えないが)。
今夜は私が子供たちを寝かせる。娘はとくに背中が痒いようで、「せなか、かいて」と繰り返す。掻くと皮膚を掻き潰しちゃうから、父ちゃんは擦ることしかできないんだよ。それでも彼女は擦るだけでは満足できないようで「せなか、かいて」「せなか、かいて」と泣きわめくようになってしまった。仕方がない。最後の手段を使うか。娘を抱き上げて歩き回る。日焼けのせいで真っ赤に腫れあがった腕で彼女の頭を支えることになるが仕方がない。今日はプールに入ってないし昼寝をしてないからすぐに寝るだろう。そう思いながら娘を抱いて寝室内を歩き回っていたら大人しくなって、やっと眠ってくれたのであった。
▲7月31日(月)▼ →
今日は帰りに「天変地異の黙示録―人類文明が生きのびるためのメッセージ」(小松左京)を読み終えた。第一部は語り下ろしだし第二部は短いし第三部は蘊蓄を語ってるという内容なのだが、とくに第四部は「元気な頃の小松先生の文体だ〜!」と思ってしまった。今になってこういう文章が読めるのは幸せ。内容も「提言」と言うだけあって、人類社会がぶつかるであろう危機を多方面からあぶり出し、それに対応するにあたっての考え方を示すという骨太のものである。
とくにこの本全体を読んで気づかされたのは、現在は地球温暖化が騒がれているが、じつは今は間氷期だということである。そういう意味では、来たる氷河期の心配もしなければならないんじゃないだろうか。
今日は家に帰り着いたときには家族は起きていたが、みんな食事は終えていた。夕食時に昨日のズワイガニの爪が出てきた。うっめー。やはり旨いものを食うのは幸せである。娘に食わせるとカミさんや息子もやってきて、分け与えてからも私が食べた後の殻をしゃぶったりしている。ついにはみんなでカニの汁をすすっている。娘も飲んで、幸せそうな顔でにっこり笑う。幸せだねえ。
脱線事故で引責辞任したJR西日本の元幹部が3カ月余りで天下りをしていたって、何じゃそりゃ。それじゃあ責任取ったことにならんでしょう。けっきょく「下の者の不始末だ。ワシャ知らん」とか思ってるんだろうかねえ。
元日本道路公団総裁も「国会答弁の嘘」という記事を掲載した出版社を訴えて裁判所に「筋違い」と一蹴されてるし。このあたり、税金を使って好き放題できる連中は腐ってくるんだよなあ。
民間企業でも世襲の会社は「聖域」があるということ自体で腐ってくる。パロマはあくまで知らなかったで押し通すつもりのようだが、不正改造が点検件数の約1%もあるというのを、どう説明するつもりなのかね。しかしこのボンボン社長、「会見で、用意した資料を読み上げたのは、パロマグループ内の事故調査委員会の委員長も務めるパロマ工業の社員。小林社長は終始、伏し目がちに書類に目を落とすだけだった」って、本当に今まで周りから守られてきたのね。『「なぜ社長自ら遺族を訪れ、謝罪しないのか」と問われると、すぐには答えられず、しばらく沈黙』…というのは、自分では何もやる気がないんだろう。いや、気持ちじゃなくて能力かもしれんけど。
へー、そういうことが起きてたんですか。「ネタを見つけた匿名の個人は、ただ面白がるためだけにネタを広げ、実名の個人を傷つける」ってのは、そうだよなあ。っちゅうか、英語のヒアリングもできないのに悪意に解釈して中傷するってのは、何ともはや。匿名だからというんで何も考えずに書き込むというのはなあ…まあ、匿名のおかげで書き込める情報もあるんだろうけど。
[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]
【妹の本】
【Amazonおまかせリンク】