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▲2月11日(日)▼
本日はカミさんは休日出勤である。娘が起きてきたので彼女の食事の準備をしていて、彼女が絵本を指さして何か言っているのに応答しなかったら怒られてしまった。
「なーなー、いぬとねこ、いっぱいぃ!(犬と猫がいっぱい描いてありますわよ)」
「…」
「みてぇやあ!(ご覧なさい)」
まったく、大阪の女の子に育ちつつあるな。頼もしい限りである。一人称は「うち」になってほしいけど、強制はできないからなあ。
娘がプリキュアを観たいというので、HDD&DVDレコーダーに録画していたのを再生する。プリキュアの今回の小道具は腕時計ですか。最近は携帯で時間はわかるというので腕時計をしない人も多いようだが、これを見て育った女性は装着するようになるかもしれない。提供の玩具メーカーだけじゃなく、時計業界にも有効なんじゃないだろうか。
息子は先日大阪市立科学館に行ったのを非常に喜んでいたというので、今日はお義母さんがそこに連れて行ってくれている。娘は病み上がりなので今日は家の中で過ごす。しかし、いくら寝ても眠いし、風邪もなかなか治らない。昼過ぎになって娘が一緒に寝ようと言うので寝室に入る。彼女も眠かったようで比較的早く眠ってくれたが、小用に起きようとしたら彼女も目を覚ましてしまった。1時間くらいしか眠れなかったか。カミさんがすでに帰ってきていた。
息子は帰ってくると「ドリフ大爆笑30周年記念スペシャル」という番組をケラケラ笑いながら観ている。「今まででいちばん面白い」とか「昔の人が羨ましい」とか言っている。まあ、いちばん面白いのを選りすぐって放送しているんだろうからねえ。
▲2月12日(祝)▼
猫が娘を泣かせたので追いかけていたら、右膝の下を打ってしまった。後で見ると、右脛の「弁慶の泣き所」がぷっくりと膨らんでいる。こりゃ酷い。しかし傷の状態よりもショックなのは、ほとんど痛みを感じないこと。夜になり内出血して真っ黒になった状態でシャワーを浴びてもほとんど何も感じないのである。ひょっとして、神経がダメになってるのか。もう人間としてダメかもしれない。
今日はカミさんがバレンタインのチョコレートを買いにいくというのでお供させられる。息子はソフトボールに行っているので娘と3人でカミさんの車に乗って出かける。ショッピングモールに入りカミさんが買い物をしている間、娘が「のど、かわいた」と言っているのでスーパーでジュースを選ばせる。買ったものは自分で持つと言い、レジでは自分で金を払うというので千円札を持たせて渡させる。
フードコートに移動して席を確保し、食うものをミスドで買おうと思ったが、待ち行列が長いので並ぶ気を無くす。私は人混みや行列が嫌いなのだ。ミスドのドーナッツはあまり美味いとも思わんしな。スーパーで買ってきたものを娘に飲ませるが、カミさんはなかなかやって来なかった。あちらもかなり並んだようである。
今日も私が子供たちを寝かせる。寝室に入ると娘が「DINO2 (3)」を読んでほしいと持ってくる。これは長いし父ちゃんはノドが痛いので読めないと言っていると、息子が読んでくれるという。それで読むのを聞いていると、これが予想外に巧いのである。キャラクターをちゃんと演じ分けてるし、難しい漢字もほとんど読めている。大人でもなかなかここまで読めないんじゃないか…と親馬鹿になるのであった。
▲2月13日(火)▼
今朝はカミさんが車で職場まで行くというので長瀬駅まで便乗させてもらう。駅前は異様な雰囲気である。派手な色のウインドブレーカーを着た連中が何か配ってるし、駅では乗り場の案内板が増強されている。…そうか、近大の入試なのね。
「チョコバーから人間の指が……」というニュースが。しかし腑に落ちないのは、ふつう指を落としたら大騒ぎになるだろうということである。それがそうなってないということは、落とし主が大騒ぎできない状況になっていると考えられる。すなわち、そのロットのチョコレートには、落とし主の全身を小分けしたものが含有されているのではないだろうか。そのうち、耳とか鼻とかわけのわからないものとかが入ったチョコレートが…
今夜はカミさんの体調が悪いと言って、彼女は子供たちと一緒に先に寝室に入る。一人でテレビを見ていると、隣の部屋からヘッドフォンから漏れてきたような微かな摩擦音のような音が聞こえてきた。息子が何かつけっぱなしにしてるのかと思ったら…猫の寝息でしたよ。いつの間にか隣の部屋で猫が寝ていたのである。
▲2月14日(水)▼
今夜は少し遅くなってしまったが、家に戻ったときにはカミさんは娘と風呂に入っているところだった。風呂から上がるとカミさんは子供たちに今夜は一緒に寝られないとか言っている。同人誌の入稿締め切りが明日だそうである。急いで食事をして薬を飲み、寝室に入ってカミさんと交代する。
今夜も3人で一つの布団に入り、ジュウシマツのようにギュウギュウになって寝る。しばらく話をし、娘が「おしっこ」と言ったので子供たち2人にトイレでオシッコをさせ、また3人で一つの布団に入ってすぐにすると息子が自分の布団に戻っていった。そして2人ほぼ同時に寝息を立て始めたのだった。
▲2月15日(木)▼ →
引き続き通勤中に「午後のブリッジ―小松左京ショートショート全集〈5〉」を読んでいる。作品ごとに最後に初出が記載してあるのだが、それを見ていると掲載誌によって難易度を調整しているのが明らかにわかる。このあたりも偉いもんだ。しかしこの「B・S・D」という媒体に掲載している作品たちは、明らかに他よりレベルが高い。かなり気合いも入っているように見える。どういう雑誌(?)だったんだろう。まさかUNIX関係の雑誌だとか。経済方面のネタが多いようではあるが。
ときどきBTOのサイトに行って「いま買い換えればいくらかからうだろう」とかやっているのだが、今行ってみるとDELLでOSがVistaしか選択できなくなっているですよ。なんでそんなアホなことをするかね。こういう海のものとも山のものとも判らない製品しか選べなかったら、売り上げが落ちると思うんだがなあ。しかも、Vistaだとメモリーを馬鹿みたいに喰うからハードウェアの値段も上がるし。DELLに来るようなユーザーは、他より安いと思って来るんだろうに。自分の首を絞めてるんじゃないのか?
▲2月16日(金)▼ →
明日は休日出勤してサーバのアップグレードを行うのだが、22時から旧サーバのデータを吸い出す処理を流そうとしたらいろいろあって、職場を出たときには23時を過ぎていた。それで夜遅くの環状線に乗っていると鶴橋に着く前に車内アナウンスがあった。どこぞの駅で病人を降ろして3分ほど遅れているということだが、近鉄の最終に連絡してるのでそれに乗る客は急げとか言っている。迷惑なことだな。この病人(酔っぱらいじゃないのか?)をホームに放り出して駅員を呼んで発車することの生命への危険性とこの列車に乗ってる乗客が被る迷惑の総量を比較したらどうなるんだろう…とか思ってしまう私は人非人でしょうか?
▲2月17日(土)▼
今日は朝一番から大阪北方の客先に出てサーバの移行作業。休日だというのに、いつもより1時間以上早く出勤する。JR大阪までの定期券を持っているので、天満から天神橋筋商店街を北に向かって歩く。日本一長いという商店街の果てはどうなっているのだろうか。そう思いながら歩いてゆくとアーケードがなくなり、だんだん店が減ってくる。まだ名前は商店街のようだが、両側にマンションが建ってたりして実態はほとんど商店街じゃないな。地図の上では境界があるんだろうが、実際にはだんだん店の密度が下がっていくんだなあ。
逆に日本一短いという肥後橋商店街(自称らしいが)は境界がはっきりしてるんだけどな。なんせ、道がそこで終わってるから。
システムを移行して新しいサーバで動かしてみるといろいろと挙動不審な点が出てきて、今日も遅くなる。明日も出なければならないかという状況になりかけていたのだが、何とか今日中にけりをつける。けっきょく、今夜も23時まで仕事。客先が遠いぶん、帰宅時間は昨日とほぼ同じ。
▲2月18日(日)▼ →
長年使ってきたシェーバーがついに動かなくなってきた。たしか私が大学に合格して家を出るときに買ってもらったものだから、30年以上使い続けてきたことになるか。回転部分や刃があって毎日使う製品なのにこれだけ保ったというのは驚異的である。予備に買ったものが何台も先に壊れていったくらいだからなあ(逆に毎日使わなければいけないものなのかもしれないが)。昔の日本は良質な製品を造っていたものである。
それでカミさんに車で電器屋に連れて行ってもらい、新しいものを買うことにする。私は男性ホルモンが少なくヒゲも薄いので数千円のものでいい。けっきょくブラウンの製品を買う。それからパソコン売り場を見たいとお願いして上のフロアに上がる。カミさんは一体型のプロジェクタで娘と映画を観ている。
そこで巡回していて、DMX-C6の展示品が22,800で売っているのを見つけてしまった。Xacti シリーズは1台欲しかったんだよな。前のデジカメのバッテリが死んでから写真撮影には携帯を使ってたんだが、見るに堪える動画が撮れなかったのが不満だったんだ。展示品でもバッテリは新品だろう。店員を呼んでレンズに傷がないか確認させてもらう。モニターで見る限りにおいては大丈夫のようである。
それで買うことにすると、19,800円でいいという。ラッキーである。ほとんど定価の4分の1じゃないか。そしてさらにレジで500ポイントが当たったから、19300円になったことになるのか。その500ポイントはカミさんから借りたカードに入ったんだけどね。
カミさんには「カメラはこの前買ったじゃないの」と言われてしまったが、アレは大きくて気軽に撮れないからな。デジカメではないのだよデジカメでは。アレはあくまでイベント用だ。逆に、ポケットに入れていてすぐに撮れるようなのが欲しいのである。そのためにはMPEG-4でフラッシュメモリに記録するタイプがいいのだ。
▲2月19日(月)▼
今朝は客先に早出で立ち会い。土曜日よりもさらに30分早く家を出る。幸い、それほど破滅的な事象は発生しなかったので、午前中に帰社する。途中で「2GBのSDカードの掘り出し物は売り切れてたよなあ…」とか思いながらソフマップに寄ると、2,780円で売っていた。1GBを買ったときはもっと高価かったのに。2日続けてラッキーである。
そして仕事帰りに本屋に寄り、「最強!あおい坂高校野球部 10」を買う。出たのに気がつかなかったので、平積みから撤去されてただよ。帰りの電車の中で読んだが、負けた側のこともきちんと描いてあるのがいいよね。家に戻って息子に読ませると彼は、「すげー」「すげー」と言いながら読んでいる。
カミさんと娘が風呂から上がってきた。娘は髪を切ったようだ…とか思ってたら、カミさんに衝撃的な事実を知らされる。金魚が猫に虐殺されてしまったそうなのである。息子が風呂場のドアをロックし忘れた隙に入り込んで、なぶり殺しにしたらしい。
カミさんは「猫が金魚殺してしもたよ」とあっけらかんとしたものである。責任は浴室のドアをロックしなかった息子にあるし厄介者が片づいたという気分のようにさえ見える。猫の飼い主としては何も感じないのだろうか。
しかし悲しい。ショックで目の前が真っ暗になって動けなくなってしまった。思えば私は、誰にも注目されずに細々と健気に生きていたこの金魚を、自分に重ね合わせていたような気がする。こちらの生活にずけずけと割り込んできてそのへんを荒らし回り私に耐え難いストレスを与え続ける汚らわしい獣なんかよりも、よっぽど愛らしい存在だったのだ。
猫が入り込んでくる前までは階段脇にいたから、朝晩に様子を見て心を和ませることができたのだが、最近はそれすらも忘れるようになっていた。忘れられても餌をたまにしかもらえなくても、自己主張をせずに与えられた環境内で頑張っていたのに、何でこんな酷い目に遭わねばならないんだ。可哀想に可哀想に。あいつは生命力が強かったから、さぞいたぶり甲斐があっただろうなあ…あ、また涙出てきた。
これは、また鬱が悪化するなあ。今までは気分が沈んでいるにもかかわらず周囲に対して表面だけは明るく装っていたのだが、その気力ももう湧かない。明日は仕事に行けるだろうか。そもそも、起き上がれるだろうか。
▲2月20日(火)▼ →
予想通り今朝も鬱。何とか起き上がったが、朝からカミさんが子供を怒鳴りつける声が私の心を落ち込ませる。朝の慌ただしい時間に子供を動かそうとすると仕方ないのだが、私の心にはキリキリと食い込んでくる。何とか気力を奮い立たせ、足を引きずるようにして会社に向かう。
引き続き通勤中に「午後のブリッジ―小松左京ショートショート全集〈5〉」を読んでいる。帰りに読んだ「再建」は凄い作品だ。近代以降の世界における支配的な価値観とはまったく逆のこの「思想」を示したこの作品は、欧米人に読ませてやりたいな…というより、今の我々が読まねばならない作品ではないのか、これは。ショートショートは既読かどうかを管理できないので今まで読み始められないでいたのだが、全集が出たおかげでこの作品を読むことができた。このことを幸福に思う。
そして、前にも書いたが、「宇宙に嫁ぐ」は佳作だ。ほんとうに力が込められている。しかしこれが「初出年月日 掲載誌不明」だというのが信じられないな。これだけ力が入っているにもかかわらず、小松先生にとっては量産してきた無数の作品のうちの一つにすぎないのか。
携帯電話業界に13年ぶりの新規参入というのがニュースになっている。「PHSの定額プランと比べると速度は数十倍で、料金はほぼ2倍」ですか。たしかにPHSは遅くてイライラするが、値段が倍というのはなあ。やはり私はb-mobile HOURSで充分だ。最近はあんまり外で通信してないし。
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