ホーム目次日記2006年 > 9月下旬
[前の日記へ]
9月21日(木) 
今日は昼から京都に移動して打ち合わせなので、故障したハードディスクを持って出勤し、移動途中でヨドバシに寄って交換してもらう。「もうこういうことはないでしょうねえ」とか訊いたら「そういう話はあまり聞きませんから」と言われてしまった。そういうもんなんでしょうかねえ。私の使い方がハードすぎるのか。返したディスクはどうなるのかと訊いたら「メーカーに返品しますから中を覗くことはありません」と言っていたが、大丈夫なんだろうなあ。

引き続き通勤中に夜のピクニック恩田陸)を読んでいる。もう物語に入り込んでしまって、自分も一緒に歩いているような気持ちになってしまう。京都でちょっと歩いたせいか腰が痛くなる。そうだなあ、飽きるほど長距離を歩いたのって、あのときが最後だ。

あれは寮を出て結婚するまで住んでいたところに帰るときだったから、20年近く前か。難波で飲んでいて終電の時間を過ぎてしまって、金を使いたくなかったから歩いて尼崎市の住処まで帰ったのだった。大阪府と兵庫県の県境を越えたんですな。

まずは御堂筋沿いに梅田まで出て、阪急沿線に住んでいたので阪急の線路に沿って歩いていった。そこまでは楽勝だったのだが、淀川を渡るのが大変だった。電車だと1分もかからないと思うんだが、歩いているといつまでたっても川川川! いくら歩いても終わらないんだもんなあ。

そしてさらに大変だったのが神崎川を渡るとき。なんと、電車の鉄橋以外に橋がないのである。ずっと下流まで川沿いに歩いて、河口かと思うくらい川幅が広くなったところでやっと向こう岸に渡ることができた。川の合流地点で、別の川の向こうで暗闇を背景にそびえ立つタンクが今でも目に映る。

今だったらザウルスで地図を見てルートを決めることができるんだろうが、当時はそんな便利な道具はない。電車の脇を外れてしまうと、勘でだいたいの方向を定めて歩いてゆくしかない。線路の横を歩いているとだいたい自分がどの辺りにいてあとどれくらい歩かねばならないか把握できるのだが、疲れてきてるし方向が正しいか自信がないし、やはりこのあたりがいちばん辛かった。

家に着いたときには、たしか3時間が経過していた。翌日は休日出勤するので、すぐに風呂を沸かして入り脚の筋肉を揉みほぐしてから布団に潜り込んだのであった。

◇ ◇ ◇

京都からの帰りはJRを使う。新快速で若いねーちゃん2人連れの向かいに座れてラッキーかと思ってたのだが、途中でものすごく太い男が隣に座ってきた。臭い。ブックオフとかの中を歩いててもいつも思うんだが、なんで太った人間はこんなに臭いんだ。しかも最初は身体を固くしようとしていたのが時間が経つとだんだん拡がってきて、脚が触れてくる。いやーん。しかしねーちゃん、その短いスカートで座って足を開いちゃいけませんぜ。太股を見せてくれるのは有り難いんだが、やっぱり膝は揃えないと美しくない。

今日も客先で打合せが定時までかかったので早めに解放してもらえた。梅田でヨドバシに寄り、AVセレクターを買う。そしてまたソフマップを廻って安いものを探す。ヨドバシには掘り出し物はほとんど無いが、ソフマップだとたまにそういうものが出てくるんだな。しかし、先週来たところだったのでほとんど状況は変わっていない。禁断の惑星を買ったくらいである。577円だったらネットで買うより安い。

「日本代表 年内は欧州組招集せず」というニュースが。ほら、やっぱりそうじゃん。「もともと年内は国内組を試す予定だったが、日本協会では急な欧州組招集にも対応できるよう準備してきた」というのが何で「オシムジャパン、俊輔緊急招集へ」ってことになっちゃうわけ。サッカーの記者って、ちゃんと目が見えてるのか?

まさか、顔の売れてる選手が代表に入らないと記事が書けないのか? いまだに王・長嶋時代の感覚なのかね。人気選手の動静を書いて一丁上がりの記事よりも、オシムの考えを掘り下げた方が面白い記事になると思うんだけどなあ。まずマスコミが従来の考え方を変えなければいけないと思うんだが。

『三井物産や三菱商事が参加するロシア極東サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、事実上の事業停止命令に当たる事業化調査承認の取り消しを発表』ということで騒ぎになっているようだ。「石油大国ロシアで唯一、ロシアを除く外国資本だけで開発を進めている」プロジェクトに対して、工事は8割近くが完成している段階になってイチャモンをつけてくるなんて、足元を見て厭らしいにもほどがある。今日のニュースでは「サハリン2、ガスプロムが参加すれば計画が早く実施できるかもしれない=ロシア大使」って…何じゃそりゃ。ロシアは汚い。こんな国とはつきあえんよなあ。

かと思えばアメリカでは「米加州、トヨタなど日米6社を提訴 温室ガスの責任問う」って、何でも訴訟すりゃ解決すると思ってるのか? なんで自動車会社を訴えるわけ? 「住民に負担」とか言ってるらしいが、それはその住民が乗ってるからでしょうが。そりゃ、そういう製品を売るのがいけないというのはそうかもしれないけど、それは自動車会社を訴えるとかいう対症療法じゃなくて「アメリカ文明」というものを基本から考え直さなきゃいけないんじゃないのかなあ。なんか根本的に抜けてるような気がするんだが。それがアメリカらしいといえば、これほどアメリカ的なこともないかもしれない。

「阪神藤川、日米野球出場を辞退の方針」ですか。今回は日本がWBCで優勝したから向こうも本気になってきてるみたいなのでシーズン後の調子が上がっている状態で連中をキリキリ舞いさせるのを見たかったんだがな。まあ、先日「日本プロ球界全体の宝」と言ったことだし、楽しみは次のWBCまで取っておきましょうか。心配なのは、それまであの球が投げ続けられるかということなんだが。



9月22日(金) 
引き続き移動中に紙の本は夜のピクニック恩田陸)を読んでいる。この人の物の考え方(ものの例えとか)は科学的(というよりSF的…なのか)な感じがする。そのあたりも読んでいてシンクロ率が高い理由の一つなんだろう。

もちろん、表現力も素晴らしい。特に大きな事件が起こるわけでもない一昼夜の、少年少女たちの心の動きをここまで瑞々しく描き出してくれているからこそ、読んでいて納得できるし共感して感動できる。これは大変なことだ。まあ、それができなきゃ作家なんてやってられないんだろうけど。

細かい表現もいちいち的確だ。登場人物もけっこう多くて(当然のことながら)年齢もほぼ一定の集団の中でのドラマなのに、一人一人が鮮やかに区別できるんだよなあ。

今日も昼過ぎから京都に移動して客先で打ち合わせ。電車の時間調整で入った本屋で神様のパズル機本伸司)を見つけて買う。ついに文庫になったか。これは周囲で高評価の作品だったんだな。知り合いに会ったときにも勧められたりもしたのだが、私はハードカバーは買わない人なのである。また死ぬまでに読まねばならない本が増えてしまったか。

京都への移動中も「夜のピクニック」を読み続ける。いやー、いいなあ。またいい話を読んでしまった、と思いながら読んでいる。ここのところ小説運がいい。しかし以前にも思ったが、この人の作品も登場人物が立派だ。頭がよくて意志が強く、ものごとを深く考え他人を思いやる心を持っている。

自分もこういう人間になりたいし、こういう仲間たちに囲まれていたい。まったく幸せな高校生たちだぜ。みんな高校生活に不満はあったみたいだけど、それは欲張りってもんです。異性とろくに会話することもなく高校生活を終えた私のような凡人にしてみれば。

この物語は、「赦し」の物語である。少年少女たちの恋愛模様や友情が周囲を彩り、肉親の愛情が裏打ちしてはいるが、やはりこれは主人公の二人が自らの不条理な境遇に対して許し、和解することがテーマだ。この最後に二人の間で交わされる会話のさりげなさ、深さはどうだ。それまでのシーンが繋がることにより、万感の思いが伝わってくる。オジサン、本当に感動しちゃったよ。

知らずにずっと離れて暮らしていたきょうだいが目の前に現れるって、どういう感じなのかなあ。ウチは両親とも小市民だから(というより父が倒れてそれどころではなかった)そういうことはありえないが。もう一人の自分が別のところに暮らしていたらどういう感じになるだろう…とかいうのは誰もが考えることだと思う。素質が同じならどちらが実力が上か確かめてみたい、とかね。

京都への特急には発車ギリギリに乗り込んだので補助席に座っていたのだが、途中の駅でオバハンの集団が乗ってきた。横に座ってこないようなのでホッとしてたのだが、そのうちの一人の肩から掛けているカバンがこちらの膝に当たるのを気にする様子もない。電車の中でカバンを肩から掛けるなってーの。

そのうちにギャーギャーと大声で喋り始めた。会話の内容がわからないくらい五月蠅い。なんでその距離で会話するのにそんな音量が必要ですか。公共の場所なのに。駅に停まって奴らがドアに向かって歩きだしたときには、思わず「豚どもが…」という言葉が口をついて出てしまっただよ。読書の感動が台なしじゃないか。

読んでいる本の影響で、京都の町を歩いていると周囲の風景を見てしまう。京都では、どの方向に向かっても、遠くに山が見える。平野部にしか住んだことのない私は、こういうのが新鮮だったりするんだよな。

今日も客先での打合せは定時過ぎに終わったのでそのまま解放してもらった。河原町駅のホームにある丸い石の柱、根元がマルーンに塗られている。ああ、阪急なんだなと思ったことであった。

帰りの電車の中で「夜のピクニック」を読み終えた。があああーっ、よかったぁ。この作品が幾多の本読みたちに絶賛されたのがわかりますな。こりゃ普通の人間には描けん。この物語を形作る数多くの細かいシーンそれぞれがさりげなく、深く、そしてそれらが繋がることによって感動をつむぎだす。

SFじゃないけれど、そんなことなんか、この、物語としての圧倒的なパワーの前では何の問題にもならない。いや、良いものを読ませていただきました。生きていてよかった。これは、また読みたいな。

京都で早めに解放されたので梅田にも早めに着いたのだが、ヨドバシには寄らない。買うべきものがないときには、掘り出し物のないヨドバシには行っても仕方がないかと思っちゃうんだよな。ソフマップには寄ったが、やはり何も買わなかった。昨日来たところだからな。

鶴橋に着き、いつものようにブックオフに向かうと、入り口の前に何人か立ち止まっている。改札機はキンコンと音を立て、表示窓には「異常」の文字が赤く光っている。どうするかなあ、遠回りして向こう側の入り口から入るかなあ、でも階段の上り下りはしんどいなあ、昨日も来たからそれほど目新しいものはないだろうなあ、でも今日は金曜日だから明日明後日は来れないなあ…とか思いながら向こう側の入り口に向かうために階段を下りようとしていたら、階段下の改札のところから駅員のねーちゃんが出てくるのが見えた。それを待つことにする。

どうも、ゲートの下の方にリセットスイッチがあるようで、それを押すと通れるようになった。そして、入ってから改札横の100円コーナーをチェックしていたのだが、ある兄ちゃんが定期を入れるとまた異常状態になるのである。こいつが原因だな。しかし異常になるのがわかってて定期を入れるか。今度はブックオフの店員がやってきて、リセットしながら再現性を確認したので駅員のいる大きな改札に回されたようである。

ベネズエラのチャベス大統領が国連総会でブッシュ米大統領を「悪魔」と非難したですか。うわー、言いますなあ。でもアイツ、「悪魔」というほどアタマ良くないですよ。しかし、『アル・カーイダ最高幹部がパキスタンに潜伏しているとの「良質な情報」が得られた場合、越境して軍事作戦をとる』って、よく他人の家に土足で踏み込むようなことが言えるもんだなあ。イラクの件はどうなったんだ。



9月23日(祝) 
なんだかすごく疲れている。昨夜も子供たちと一緒に早く寝たのに、しんどくてしんどくて起きられない。起き上がったときには11時である。それでもしんどいのだが、これ以上は寝ているのもキツい。起きて下りてゆくと、居間では娘が絵を描いていた。あれ、なんでキミがいるの? カミさんが寝過ごしたのかと思ったのだが、保育所に行ってみたら閉まっていたそうである。そうか、今日は休日なのか。そういや、この日は亡き父の誕生日だったか、と過去の日記を書きながら思う馬鹿。

明日は息子の小学校で運動会なので、彼は準備で学校に行っている。ああ、そうだったか。それまでに動画を撮れるカメラを買おうと思っていたのだが、今からじゃネット通販では間に合わないか。娘が休みなんだったらカミさんが持て余すだろうから娘を連れて日本橋にでも行って掘り出し物を探そうかと言っていたのだが、彼女は眠いようで母親と一緒に寝室に上がっていってしまった。

昼寝するんだったら今回は購入を諦めるしかないか…と思っていたのだが、カミさんは起きてくると「なんで買いに行ってないのよ」と言ってすぐに車で買いに行くとか言っている。うーん、掘り出し物というのは、ちょうど行ったときにあるとは限らないんだがなあ。

息子は外出したくないとか言っているので、それ以外の3人でカミさんの車に乗り日本橋に向かう。私を先に降ろしてもらい、カミさんが車を止める場所を探している間に何軒か覗いてみる。掘り出し物探しだから予算は3万円。小型軽量だから普段の生活の中で手軽に撮れるしMPEG-4だからデータ量も小さくて済むのでXactiシリーズが買えればいいなと思っている。

以前から(考えてみると20年くらい前からか!?)お世話になっている喜多商店でDMX-C6が32,800円だったのでこれにしようかと思ったのだが、カミさんを連れて行くと「運動場の向こう側にいても撮れる?」と訊いてくる。「光学5倍やったらキツいかもしれへんねえ」と応えると、「それは?」と言って別のカメラを指さす。53,000円の値段が付いている。DVDカメラのようである。DZ-GX3100という機種。光学15倍ですか。それで5万円台だったら、なかなかお買い得かもしれないねえ。

交渉してみたが値段はこれ以上下がらないようである。DVD-RAMのディスクを付けさせたが、けっきょく2万円高価いものを買わされてしまうのであった。まあ、価格.comで最安値が51,000円だからいいか。amazonよりも安いし。

後で考えてみると、けっきょく編集するからDVD-Rに直接撮ることはなくてDVD-RAMを使い回すことになるのよね。そうだったら、ハードディスクの方が容量が多いから良かったような気もする。まあ、今日中にどうしても買わなきゃいけなかったから仕方ないんだが。ハードディスクは気づいたら壊れてた…という最悪のシナリオもあり得るし。

帰りは先日安かった魚屋で刺身を買って帰ろうということになっている。閉店時間を過ぎているところに飛び込み、半額になっているのをゲット。なんで1,000円を超えるんだろうと思ったら、カミさんが他の魚の半分以下の量しか入っていないのに価格が倍以上するトロを選んでいたのであった。ちょっと買いすぎたかと思ったのだが、家に戻って食ってみると、ちょうど腹一杯食えるくらいであった。子供たちも刺身だとよく食うからな。

米・カナダの大学院生で最も不正行為が多いのは経営学部の院生であることが明らかになったというニュースが。、「ビジネスの場では当たり前のように行われていることだから」だそうである。ライブドア事件なんかの原因も、やっぱりこういう文化が入ってきてるせいなんだろう。で、向こうじゃそれを前提として監査とかやってるんだろうが、日本ではそうでもなかったりするんだろうな。そのへんが問題のような気がする。



9月24日(日) 
今日は息子の小学校の運動会である。学校が近くてアナウンスが聞こえるので、息子以外は家で待機して、彼の出場する競技のある時間帯を見計らって見に行くことになっている。

まずは開会式である。娘を連れて3人で学校に向かう。しかしみんなカメラを持ってるな。常時観戦しているわけではないので場所の確保が大変だ。まあ、私はそのへんのオバハンより頭一つ以上背が高いので、最悪の場合でも頭越しに撮れるだろう。

昨日買ったビデオカメラの光学15倍ズームはたしかに近くまで寄れるが、さすがにこれだけ拡大すると手振れ防止機能がついていてもブレがひどい。横のオバハンが身体を動かして当たっただけでも目標が画面から飛び出してしまう。私は20年近く前からビデオカメラを扱っていてふつうの人よりは慣れているはずなのだが、やはり当時の6倍よりはかなり難易度が高い。

それと、液晶では目標が確認しづらい。気がつくと、ぜんぜん別人を撮っていたりした。こういうのが見つかってしまうと怒られるので、家に戻ってシーンを削除する。カメラの上で編集できるのはディスクの便利なところだな。ハードディスクでもできるけど。

しかし、ビデオカメラも小さくなったもんだな。CCD-TR55が小さいと言っていた頃が嘘みたいだ。まあ、私が89年に初めて買ったのがGV-100というビデオウォークマンに繋いで使うカメラだったので、デッキ部が含まれていなくてこれよりも軽かったのだが。

生徒は昼休みでも校外に出てはいけないそうなので、昼食は学校内で食べることになる。カミさんが場所を確保したのだが、行ってみると直射日光が燦々と降り注ぐ芝生の上である。こんなところに1時間もいたら、また日焼けで辛い思いをすることになっちゃうと思うんだがな。カミさんもそう思ったようで、家に戻ってビーチ用の大型パラソルを持って来るという。その間に娘はシートの上に座って、日陰に行けと言っても動かない。仕方がないので、私が彼女と太陽の間に入って陰を作る。

私が息子を迎えに行って、4人で昼食を食べ始める。食べていると娘が便意を訴えはじめたのでカミさんがトイレに連れて行く。そして息子と2人で食っていたら、風でパラソルが倒れた。傘の部分は隣で弁当を食べていた家族の中に突っ込んでいる。被害がなかったようなのは幸いであった。最悪の場合、傘の骨が子供の目に突き刺さることも考えられるからな。

昼休みの時点でビデオディスクの残りが数分になっている。昼食後に近くの電器屋まで買いに行こうかとも思ったのだが、午後に息子が出るのは80m走だけだということでそれほど録画時間は増えないだろうということになる。家に戻って不要部分をカットし、空きを増やすのである。

息子の最後の競技は80m走。これも走者の顔がよくわからないのだが、全グループを途中まで撮影して、接近してくることにより息子でないと判明した時点で録画をストップする。こういうことができるのも後で不要なシーンをカットできるからだな。

息子が走っているのを確認した。ターゲットをロックオンする。彼は最外周で走り出してすぐに内側の子に抜かれてしまったのだが、そのままの位置をキープしてゴール。2位ですか。練習ではずっとビリで何度か3位になっただけだと言ってたのだが、偉いもんだな。

今日の夕食は回転寿司である。昨日息子が「ビリにならなかったら何くれる?」と言うので、順位が1つ上がるたびに1カンづけの皿を1つ食べていいということにしてある。今回は2等になったので、2皿食べられることになる。「2皿も食べてええの?」とか言ってとても喜んでいる。カミさんは「そんくらいこのことで喜ぶんかいな」とか言っているが、それが励みになるなら何よりだ。親の役目は、子供のモチベーションを上げてやることなんだよな。

娘は家に戻ってくると風呂の中とかで「あかぐみ、しろぐみ、がんばってくだしゃーい」とか「ふれっ、ふれっ、あかぐみ」とか言っている。兄が応援団をしていたのが、ずいぶんと印象に残ったようである。やっぱりお祭り好きのB型か。

金村が監督批判だってえ。なんでこんなときにこういうことを言うかね。それに、あの投球内容だったら怒りの矛先は監督じゃなくて、自らの不甲斐なさに対して向けるべきだろう。個人記録なんて気にしてる場合じゃないだろうに、こういう時期にこういうことを言い出すとは、弱いチームのエースにありがちなことだな。これで日ハムはダメになってしまうんだろうか。それはあまりに哀しい。



9月25日(月) 
今日は午前中から京都に移動して新しいメンバーにシステムの説明。今日から通勤中に神様のパズル機本伸司)を読んでいる。まず、最初の2行(正確には3〜4行目かもしれんが)にヤラレタ。そういうことは今まで考えてみたこともなかったが、言われてみればその通りである。これでツカミはおっけー。

京都に着いたのは昼前。昼食を食べねばならない。松屋で野菜系のサイドメニューを組み合わせて食うのが最善だとは思うのだが、以前ここで激マズの飯を食わされているのを思い出すとリスクを犯す勇気が出ない。それで困ったときの100円マックである。しかし、まだ12時になっていないのにずいぶん人が並んでいる。列の進みも遅い。そんなに人数がいて、このペースでしか客がさばけないですか。けっきょく、10分以上待たされた。

昨日ビデオカメラのディスク容量がギリギリで冷や冷やしたのでヨドバシに寄り、ビデオカメラ用のDVDディスクを買うことにする。DVD-RAMが理想だがパソコンではそのまま読めないようなことを取説に書いてあったのでRWでもいいかと思っている。

でも、松下のRAMは他社のRWより安い。3枚組だとさらに安い。これを買うべきでしょう。パソコンに取り込んでしまってから初期化すればいいからそれほど枚数は必要ないと思ってたんだが、値段を考えると3枚組を買うことになるか。両面にすると管理が面倒臭いような気もしたのだが、昨日の経験で容量不足には懲りているのでやっぱり両面にする。3枚で2,480円。ポイントをほとんど使ってしまった。

ついでに寄ったDVDソフト売り場でフェームを見つけて買う。これはいい映画ですよ。それが620円で62ポイント還元とは、喜ぶべきなんだろうな。

今夜は京都で19時過ぎまで仕事をしていた。帰りにブックオフ2軒に寄って子供用の学習マンガに掘り出し物があったので買ってたりしたら、家に戻ると23時過ぎ。家族はみんな寝ていた。独りで寂しくレトルトカレーを温めて食うのであった。



9月26日(火) 
朝のテレビのワイドショーは「脇見運転37歳男園児次々はね2女児死亡」という事件一色である。酷い事件だねえ。こういうのは避けようがないからな。ウチの娘がこういう目に遭ったらと思うとゾッとする。しかし「助手席に置いて聴いていた携帯型カセットプレーヤーのテープを入れ替えようとして脇見をした」とか言ってるようだが、なんでカーステレオで音楽を聞いてなかったのかがわからない。それに、何で今どきカセットテープなのよ。そもそも、「知らない道」を走ってて「気付いたら園児の列の直前でブレーキをかけた」のに何で「車は列に突っ込んでから10メートル以上走り、電柱にぶつかって止まった」てな状態になるの。わけのわからないことばかりである。

カミさんが首を寝違えたので、娘を保育所に送って行けとのご下命である。しかし娘は今朝も眠いようで、父ちゃん嫌いモードになってしまっている。服を着せるのも嫌がる。無理矢理服を着せ、抱き上げて自転車に乗せ保育所に向かう。その間も娘は泣きっぱなしである。皆さ〜ん、誘拐じゃないんですよ〜。

保育所に着くと、ある程度は諦めたようである。手をつないで彼女のホームルームに向かう。私が連絡帳やタオルを所定の位置に置いてやるべきことを終えると、彼女は「だっこして」と言ってくる。抱き上げて背中をトントンしてやる。そのまま保育所の先生に預けて別れるのである。

引き続き通勤中は神様のパズル機本伸司)を読んでいる。宇宙創世の理屈はなんだか嘘っぽくて納得できないなあ、とか思いながら読んでいると…ひょっとしてこれは、ネットワーク上にシミュレートした宇宙から「こちら側」に侵食してきてるんですか。そりゃスゴイ。とか思ってたんだが、どうもそういう雰囲気でもないようである。こちらの勇み足か。

前にも書いたように私はWindowsXPの性能に対して非常に不満があるのだが、改善する方法を記述してあるサイトを見つけてしまった。なんと、圧縮フォルダを使わないようにするとエクスプローラがキビキビ動くという。職場のパソコンでやってみると、たしかに速くなったような気がする。ひょっとして、フォルダやファイルにアクセスするたびに、すべてについてzipで解凍可能か調べてるんですか。しかも、そのチェックも恐ろしくタコな造りのような気がする。何でほとんど使わない機能のために通常の処理を遅くするかね。Microsoftって馬鹿じゃねーの。明らかにバランス感覚を欠いている。こんな「仕様」がまだあちこちにあるんだろうなあ。やっぱりこういう会社が作ったOSは使いたくないなあ。使ってるけど。

朝は私が娘を保育所に連れて行ったが、カミさんが夕方に迎えに行けるか心配である。それで、17時に彼女の携帯に電話をかける。しかし、圏外になってしまうのである。家の電話にかけても誰も出ない。ひょっとして、寝違えが悪化して大変なことになってるんじゃないだろうな。とか思いながらも帰る踏ん切りがつかない。

家に戻ってみると息子が一人で食事の後片づけをしている。カミさんと娘はどうしたのかと訊くと、今日はカミさんと映画を見に行って娘をカミさんの実家に預けていたので迎えに行っているという。なにー、寝違えたとか言いながら映画を見に行ってたですか。心配してたのに〜!

「小林薫被告に死刑判決」。こら、しゃーないねえ。本人もそう言ってるみたいだし。虚勢かもしれんけど。「小林被告の人格障害の根底には、母が亡くなった後の父の厳しいしつけや学校でのいじめなど、不幸な成育環境がある」とか書いてあるが、けっきょく学校でコイツをいじめた連中も、間接的にこの女の子を殺したことになるんだな。



9月27日(水) 
今回も小寺信良氏の記事は面白い。わははー、こういうナレーションが付いてるキカイだったら私も欲しいぞ。

国際プログラミング・コンテストの問題が、なんか、すっげえ面白そう。よくこんな問題を考えついたもんだ。しかし、これだけ優秀な人間のプログラミングパワーを使って、何の役にも立たないことをやらせてるわけなんだよな。ゲームに青春を費やすのと同じだと思えばそうなのかもしれないが。

ちょっと前に「これぞエースの仕事」と書いたところだったのだが、この土壇場でパリーグを代表する絶対的なエース二人沈没。あのときは残りのカードを見てその時点で首位だし直接対決がないので西武がいちばん有利だと思ってたんだが、ロッテ強い。しかし、「伝統の上位イジメ」ということであの10.19まで出してこなくても…

そして、最後の最後でファイターズが首位ですか。あのゴタゴタもうダメだと思ってたんだが…「そんな重苦しい空気を吹き払ったのは、本拠地で待っていたファンだった」。毎回書いているが、ほんとうに北海道に来てよかったね。なんせ「7月以降の札幌ドームでの試合は20勝4敗。8割3分3厘と、驚異的な勝率を残している」ってんだから。

ヒルマン監督もメジャー経験は皆無でマイナーでコーチとしての実績を積み上げてきたのか。ロッテもそうだったが、そういう監督を連れてきて任せるフロントも偉いなあ。現役時代の成績で選んでるどこぞの馬鹿チームとはえらい違いだ。

偉いといえば、日本代表の監督がクラブでの普段の練習を視察するというのも偉いなあ。しかも、『「代表監督がいるから」とアピールされることを嫌う』というんだから。そして代表での経験がクラブにフィードバックされるというのもいい感じだね。

「桜庭緊急入院」ですか。うーん、頭部への打撃があるとねえ。だんだん壊れてくるよねえ。いやもう、先日のこともあるし、しばらく試合させちゃダメだよ。

うむ、素晴らしい分析ですな。新聞社のサイトについて「全ての記事をネットで無料公開し,原則として永久保存・永久公開(リンクURLを変えないこと)を高らかに宣言したら,絶大なインパクトがあるはずです」というのはぜったいその通り。「逆に,ブログコミに侵食されやすい,ブログを過大評価しやすいというGoogleの特性を利用すれば良いのです」というのには笑ったがその通りだよな。



9月28日(木) 
今日は帰りが遅くなってしまったのだが、子供たちはまだ起きていた。私が玄関に入ると、土産を求めて駈けてくる。昨日買ってきて彼らが入浴中だったため渡せなかった本を渡す。息子にはドラえもんの学習マンガ、娘には魚介類の百科事典である。彼女は貝類のところを開いて「キモチワルイ」とか言っている。そういう判断もできるようになってますか。



9月29日(金) 
出勤前にパソコンをいじっていると娘を保育所に送っていったカミさんが戻ってきたようなのだが、んぎゃんぎゃと鳴き声が聞こえる。おいおい、猫を拾ってきたのか。玄関に出てみると、茶色い猫がいた。すごく痩せていて尻尾が鉤型に曲がっている。人をまったく怖がらないし家の中に入り込もうとする。こりゃ飼い猫なんじゃないの。それにしては痩せてるけど。

土間から上がってきたので捕まえると、オスのようである。カミさんは嬉しそうに餌を作っている。猫を飼いたがってたからねえ。応急処置で汁かけ飯を作って与え、外出するという。職場で仕事をしていると携帯に「まだいた〜(-_-;」というメールが。次のメールによると医者に連れて行ったらしい。ほんとうに飼う気なんでしょうか。

今日は昼一に客先に入らねばならないので、移動中に食事をしなければならない。そういうことで、今日も困ったときの100円マックである。この店も行列の進みが遅い。周りを見ていると、後ろで待ってるねーちゃんの腕に盛大に絵が書いてある。ああいう風習はあんまり流行ってほしくないんだがなあ。

チーズバーガーとマックチキンと野菜生活をトレイに乗せて席に座ると、隣のテーブルではねーちゃんが化粧道具を盛大に広げてお化粧の真っ最中である。美しくなっているように見えないんだが、彼女らは何のためにああいう行為をしてるのかね…というより、人前でああいう行為をすること自体が醜いと思うんだがな。

化粧道具の横では灰皿に吸殻が山盛りになっている。おいおい、ここは禁煙のはずだが…と思ったら、この店では禁煙席との区分がわかりにくかったので私は喫煙席に座ってしまったらしい。自己嫌悪である。いや、この分け方だったら分煙の意味がないと思うんだがな。

遠くで食べてる眼鏡っ娘のねーちゃん、どうも美味しんぼを読んでいるようである。あの作品を読みながらここみたいなファーストフード店で食事を摂るというのも不思議な感じだな。話の中では、こういうジャンクフードが繰り返し攻撃対象になっていたはずなんだが。まあ、私もあの作品は読むし今ここで100円マックを食ってるんだよな。

トレイに敷いてある紙には社会貢献事業のPRが。しかし、「入院中の子どものそばで寝泊まりできる、ドナルド・マクドナルド・ハウス」って、もうちょっと有効な金の使い方は思いつかなかったのかね。金が無駄だとは言わんが、もっと困っている人はいっぱいいるような気がするんだが。

化粧していたねーちゃんたち、食い終わった跡をテーブルの上にそのままにして出て行った。親の顔が見たいもんだな…とか言いながら、10年後には自分がそういうことを言われてたりして。しかし、そこに別のオバサンたちがやってきて、「ここ、空いてるんやろうねえ」とか言っている。これが大阪の「秩序」なのか。

今日は船場の客先で打合せだったのだが、早めに終わったのでブックオフ巡礼をすることにする。難波にある2店舗と心斎橋店を廻ったが、久しぶりなのに買うべき本がほとんどない。買った本が増えるにしたがって買うべき本が減ってくるというのは、理論的にはそうなんだろうけど…本の種類が充分多ければその影響は少ないんじゃないかとも思うんだが、やっぱり本の発行部数に偏りがあるせいなんだろうなあ。

小松先生の新書本でもないかと思ってなんば古書センターにも寄ってみたが、やはり買うべきものはない。ふつうの古本屋は、ちょっと私の望む方向性と違うんだよなあ。通りかかったのでヤマダ電機にも寄ってみたが、ざっと見てぜんぜん安く感じない。やっぱりヨドバシみたいに高価いものを少し安く売る、って感じですね。

引き続き通勤中に神様のパズル機本伸司)を読んでいる。帰りに読み終えた。ちょっと「小説」がぎこちないが、まあ興味深く読めた。ただ、舞台がキャンパスで美少女が出てくるから萌え小説だろうと思って読むと期待外れだったと怒ることになる。私も、彼女の口調がシャーロック・ホームズみたいなので、ビジュアルイメージが沸かなくて困った。最初に「見ようによっては美少女かもしれない」というような説明がされて、あとは容姿の描写がほとんどないんだから。アニメにすればまたミスマッチが楽しめるかもしれないんだけどねえ。

宇宙創世の理屈は…うーん、あんまりリアルに伝わってこない。やっぱりイーガンは凄いんだなあ、と思ったことであった。あと、彼女の父親がそうだったというオチは、ちょっと違うんじゃないかなあという気がする。最初の説明と話が変わってるんじゃないかと。

「食事中や懇談中にも携帯電話を利用し続ける」「携帯電話がないと落ち着かない、携帯電話を抱いて寝る、携帯電話が止められたとたんにパニックになる」って、依存症とか中毒とか言いません? それは治療が必要なレベルなんではないですか。



9月30日(土)
昨夜は体調が悪く早めに寝たのだが、今朝も11時過ぎまで寝ている。季節の変わり目のせいか重い資料の入った鞄を持って歩き回ったせいか。しかし、朝早くベランダで猫がみぎゃみぎゃ鳴いてカミさんや子供たちが相手をしているのに起こされたが、根性で寝ている。娘なんかいつもなら起こしても目覚めないのに、今朝は自分で起きて「ねこちゃん」と言っているようである。彼女の早起きのためにはいいかもしれない。

そういうことで体調が悪く、今日もダラダラと過ごす。猫が水様便をしているということで、カミさんは今日も獣医に連れて行く。自分の日記に里親募集と書いたりそういう掲示板にも上げたりしているようだが、そんなに簡単に飼い主って見つかるものなんですかねえ。猫を飼いたい家庭よりも、生まれる猫の方が圧倒的に多いような気がするんだが。

保育所から帰った娘が「とーちゃん、この、もちかた?」と訊いてくる。なんのことかと思ったら、お絵かき用サインペンの持ち方である。娘は絵を描くのがマイブームなのである。ちょっと前までは鷲掴みで握ってたのだが、最近はちゃんと親指と人差し指と中指で持って描いている。偉いもんだな。

猫は獣医さんから目薬を処方されてきたということだ。目ヤニとクシャミをしてることが気になってたんだが、目薬を差せば鼻の状態も良くなるだろうということである。それでカミさんと二人で差していると子供たちがベランダに上がってくる。

娘がどうしても猫を抱っこしたいと言うので抱かせる。しかし偉いもんだな。3歳の幼児に抱かれてもじっとしている。ふつう猫というと、このくらいの人間の子供は天敵のはずなんだが。やはり飼い猫だったような気がするなあ。

寒いせいか、猫は人間とくっつきたがる。息子が誘うと猫は彼の膝の上に乗って丸くなる。娘は自分もそうしてほしいと言っているが、息子の方が身体が大きくて暖かいせいか彼女の方には行かない。猫が望むようにしなくちゃいけないと言っても、どうしてもそうしろとギャーギャーうるさい。彼女は強情だからねえ。猫を抱き上げて膝の上に置いてやる。彼女は小さいので猫の下半身がずるりと落ちてしまったりするが、彼女は満足そうである。猫は人形じゃないのよ…と言っても理解できないだろうなあ。



[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]




【妻の本】
新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる証  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54008-2 ¥640+税 

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なるのさだめ  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54013-9 ¥600+税 

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54021-X ¥620+税 


【妹の本】



【Amazonおまかせリンク】