ホーム > 目次 > 日記 > 2007年 > 2月上旬
▲2月1日(木)▼ →
今夜はカミさんが保育所での寄り合いに出るので早く帰って子供たちに食事をさせて風呂に入れなければならない。しかし、上司に引き留められてカミさんをちょっと遅刻させてしまった。
家に着いたときにはすでに子供たちは食事を終えていた。刺身と魚屋のちらし寿司である。娘はかなり残していたのだが、私が食べ始めると一緒に食べだした。具が無くなったというので私のエビを奪われてしまった。
会合は早く済んだということで私の食事中にカミさんが帰ってきた。冬は風呂から上がったときに娘を頼める相手がいた方がありがたい。それから娘と一緒に布団に入ったのだが、オシッコに行くのとは別に、髪を乾かしてほしいとか股間が痒いとかお茶が欲しいとか言われて1階との間を3往復させられた。眠くないのかキミは。
「暴走族も高齢化」ですか。「厳しい上下関係を嫌がったり、暴走行為を格好悪いと思う若者が増えているのと同時に、大人になりきれない大人が多くなっているためでは」という分析は正しいんだろうけど、なんか笑える。
▲2月2日(金)▼
今日は2週間に一度のメンタルクリニック診療日である。いつもよりちょっと早め、娘の「はよ、かえってきてな」という声を後ろに家を出る。今回も抗鬱剤の量は変わらず。ただ、処方された便秘薬は使わず水分を大量に摂って気合いで出していると言うと薬を変えられてしまった。前回のは「腸の働きを活発にする薬」だったのが今回は「便を軟らかくする薬」だそうである。
家に戻ると、息子が吐いてしまったそうである。トイレに駆け込んだが間一髪間に合わず、便器の外に出してしまったらしい。カミさんが、ぶーぶー言いながら掃除をしている。私もアナタの飼い猫の吐いたゲロの後始末をさせられたんだから勘弁してやってくださいよ。そして、カミさんも腹具合が悪いそうである。まさか家庭内で食中毒か。でも私や娘は大丈夫みたいだからなあ。
カミさんがテレビを点けたら「千と千尋の神隠し」をやっていた。まだ録画してないそうで、悔しがっている。娘は彫像のように固まって観ている。気がつくとヨダレが長く糸を引いて落ちていた。口を閉じるのも忘れて魅入ってましたか。こんなに集中して観てるのはちょっと記憶にない。まったく宮崎アニメの子供への吸引力は凄いよなあ。
そのうちに、観ていた娘の瞳から涙がポロポロ落ちてきた。怖いのか哀しいのか寂しいのかどうしたのか訊いても、本人にもどうしてなのかわからないようである。まだちょっと見せるのは早かったかなあ。
「涼宮ハルヒ」シリーズ第1話「朝比奈ミクルの冒険」を試写したら編集部全員が呆然としていたそうだ。そうだろうなあ。オレも「憂鬱」を時系列に観てハマったのだが、あの第1話から観てたら「なんじゃコレは?」と引いてたと思う。あれを初回にぶつけるというのはスゴい勇気だと思う。結果的には成功したということなんだろうけど。
「涼宮ハルヒ」シリーズも、やっぱり私みたいにアニメに濃ゆくない人にも受けてるんだ。そういう意味では、社会現象にもなったと言われるエヴァのときと近いのかもしれない。
『裁判員制度 「参加したくない」8割』という話だが、ふつうそう思うよなあ。責任の面でも公平な判断の面でも、人を裁くというのはプロがやるべき仕事でしょう。アメリカの裁判ドラマとか観ても、弁護士というのは、いかに素人に先入観を与えて優位に導くかが仕事みたいな感じで描かれているような印象があるし。まあ、オレだって裁判員になって死刑にしてやりたい奴は何人かいるんだが。
敬語の分類が変わったらしいが、謙譲語1とかいう呼び方も練れてないように思うなあ。もうちょっと判りやすい名前にすればいいのに。
▲2月3日(土)▼ →
今日は娘の保育所で生活発表会。息子とカミさんの体調が悪いということで、私が娘を連れて行って観覧する。発表する部屋が狭いので、娘を送り届けてから並んだ私は立ち見である。この歳になると長時間の立ちっぱなしには耐えられない。娘の出番が済むと、外に出て時間をつぶすのである。ジャケットを娘のホームルームに置いてきたのに入れないので寒い。
息子は熱があるということで、客用の布団を居間の隣の部屋に下ろしてきて寝かせている。夜になって娘と寝るときにも熟睡していたので、あとはカミさんに任せて寝室に入る。
最近、娘は自分の名前の最初の文字を認識できるようになってきた。寝る前に絵本を読んでやっていると「れいちゃん(仮名)の『れ』みちゅけた」とか言う(もちろん、実際には違う文字である)。まだまだ、全てのひらがなを覚えて文章を読みこなすまでには時間がかかりそうだが、まずは最初の一歩だな。
▲2月4日(日)▼ →
今朝もカミさんの布団の中で喋りだした娘に起こされた。隣の布団に息子はいない。あのまま階下の布団で寝たのか。娘を負んぶして下りてゆくと、息子は起きてぼんやりしていた。寝ていてウンチを漏らしたのでズボンとパンツをどうしようとか言っている。私が洗うしかありませんな。洗面器の中にも吐瀉物が溜まっていたので始末する。
布団で寝るように言うが従わないので見ると、シーツに大きく茶色いシミが。オネショもしてましたか。シーツが足りないので、濡れたところにバスタオルを敷いて寝かせる。
娘の言動がうるさくて息子が眠れないようなので、彼女が外に出たがっていることもあり外に連れ出すことにする。まず彼女は三輪車に乗るという。「こっち、いって、いい?」とか「こっち、いきたい」とか言って自分でルートを決めてしまうので、なかなか大変なことになる。外に出していた猫が、つかず離れずついてくる。
なんとか家に戻ると、今度はボール遊びをするというのでその相手。見当違いの方向に転がっていったボールを息子なら自分で取りにいったのだが、彼女は私に取りに行けという。このあたりも性格の違いだね。
しかし、毎回書いているが子供の相手は大変だ。そのへんの路地を子供の集団が走り回ってて、その中に入れてもらえばそれほど心配しなくてよかったような時代じゃなくなっているだけにね。やっぱり今の世の中、家庭で1対1で子育てをするのは効率が悪いよなあ。5人…は難しくても3人くらいなら見ていられるから、3日ごとに3人の世話をするようなローテーションが組めればいいんだが。
吐き下しが3日目になっているので、カミさんに息子を休日診療に連れて行ってもらう。胃腸炎だそうである。下痢が治るには少し時間がかかるだろうとのこと。
今日も夕方に4時間ほど寝る。平日より遅くまで寝ているはずなのに、いったい何なんだろうね。1日の3分の2以上眠ってるような気がするぞ。
▲2月5日(月)▼
昨夜は娘と一緒に寝たのだが、私と寝ると暑いのか彼女がゴロゴロと動き回るので何度も目が覚める。明け方に目が覚めたときにカミさんが布団に入っていたので、娘をカミさんの布団に押し込んで一人で寝る。
息子を医者に連れて行くので今日はカミさんが仕事を休むそうである。しかし眠い。なんで朝っぱらからこんなに眠いのかね。睡眠時間は足りてるはずなのに。
引き続き通勤中に「せちやん 星を聴く人」(川端裕人)を読んでいる。まったく異なるものを描いているにもかかわらず、この作品は私に「果しなき流れの果に」を思い起こさせる。この、渇望するものの大きさと、そして広大な時間と空間が身近なところで閉じている感覚。
今日もキツかった。やるべきことをやるだけで夜遅くまでかかってしまう。頑張ろう。頑張ろう。今日頑張れたんだから、明日も頑張れるはずだ、そう思いながら家への道を歩む、妻子よ、父は今日も頑張ったぞ。誇れるような仕事ぶりじゃなかったけれど。
▲2月6日(火)▼
今日、出勤時に「せちやん 星を聴く人」(川端裕人)を読み終えた。これは、電車の中で立っていても読みたくなるような作品である。やはりこれは私にとっては「果しなき流れの果に」の薫りがする。大宇宙の彼方をちらりと垣間見て終わるエンディングもそうだったな。ただ、「待っている女」がいなかったので、エピローグが物足りないか。この先の話も少しは見てみたかったような気もするが、作者はここで終わるべきだという考えなんだろう。
▲2月7日(水)▼
昨日の午後くらいから右鼻の奥がチクチクして「これはヤバいかな」と感じていたのだが、寝ているとノドが腫れて痛い。こりゃ午前中くらい休ませてもらって静養すべきかと考えながら寝ている。すると横で寝ていたカミさんが、娘が熱を出していると言っている。明け方に吐いたそうだ。カミさんは休みづらいようなので、私が休んで娘の世話ををすることにする。
娘に暖かい格好をさせ、医者に連れて行こうと家に出たところで衝撃のあまり凍りついてしまった。子供用の座席を装備した自転車が無いのである。カミさんが乗って行ってしまったのだ。私にどうしろと言うのだ。絶望のあまり目の前が真っ暗になる。これは、娘を負ぶって医者まで歩くしかないか。最近は娘も重くなってるし私も体調が悪いのに。ぐすぐす。
医者での診断は感染性の胃腸炎ということであった。お兄ちゃんと一緒ですか。家を出る前に柔らかめのウンチをしたのだが、まだ便が溜まっているということで浣腸をされる。看護婦さんにティッシュでお尻を押さえられ、5分我慢するように言われていたがタイムリミット前に出してしまった。それほど大量には出なかったようだ。
医者に家に帰ったらすぐに入れるように言われたので座薬を突っ込んだら、えらい怒られてしまった。びーびー泣いて押し出そうとするので押さえている。その後もギャーギャー泣いてどうしようもないので放っておいたら、気がつくと布団にくるまって眠っていた。まあ、病気のときは眠るのがいちばんでしょう。
こちらも体調が悪い。PCをいじっているとコタツに入ったまま気を失って息子が帰ってくるまで意識不明だった。それで娘も目が覚めたようだ。
どんどん体調が悪くなってくる。ノドの炎症が悪化しているのが実感できる。早く医者に行きたいのだが、行きつけの耳鼻科医は水曜定休なのである。Google Mapsで探して、同じくらいの距離の医院を何軒か探して電話し、今日も診療しているところを見つけたのでそこに行くことにする。Google Mapsで検索できない施設は私にとって存在しないようなもんだな。
カミさんが帰ってきて息子のソロバン塾に迎えに行くまで待っていると18時を過ぎてしまった。診察を開始すると医者の喋り方に抑揚がなく、とても怖い。しかし、今まで掛かった耳鼻科医はそれほど鼻の奥まで触らなかったのだが、ここでは「ええー、そんなとこまで入れるの?」というくらい深くまで金属の棒を突っ込まれて薬を塗られるのは効きそうな気がする。ただ、吸引するときも同様に深くまで突っ込まれ、痛いと訴えてもお構いなしだったのは恐怖だった。
鼻の奥から汚い粘液が降りてきてノドの粘膜や扁桃が炎症を起こしかけているそうである。自覚症状的にもそういう感じですな。消炎鎮痛剤で持病が再発したことがあると言ったので、消炎鎮痛剤を処方するかどうかは自分で決めろと言われる。入れた方が早く治るということなので、処方してもらうことにする。そういう会話をしている間も、こちらを見ずに抑揚のない声で喋っている。やっぱり怖い。
医院はけっこう寂れた場所にあって周囲に薬局が見えないので薬はどうするんだろうと思っていたら、院内で処方されるのであった。おくすり手帳も関係なし。窓口のオバサンに訊いても抗鬱剤との飲み合わせはわからなさそうなので、神経科医が他の薬との相性はないと言ってたのを信じてそのまま帰る。
▲2月8日(木)▼ →
今日は昼から船場の客先で打合せ。ノドに炎症があるのに煙草の煙朦々の会議室で喋ってたら熱が出てきたので、早めに終わったがそのまま帰ることにする。それほど期待せずに心斎橋のブックオフに寄ったら、けっこう掘り出し物があった。
体調が悪いので子供たちと一緒に早めに寝る。二人とも私の布団に入ってきてギュウギュウになって寝ている。息子が先に眠ったので彼の布団に移動させる。しかし例によって娘が眠ってくれない。私が眠りかけたところでオシッコだウンチだ目が痛いと、3度も起こされた。しかしカミさんが上がってきたときに気がつくと、娘は母親の布団で眠っていたのだった。何のこっちゃ。
▲2月9日(金)▼
睡眠時間は増やしているし耳鼻科でもらった薬も飲んでいるのだが、鼻とノドの調子は良くならない。悪化もしてないが快癒もしてないという感じ。乾燥した空気を吸い込むと辛いので仕事場でもマスクをかけていたのだが、息苦しくて頭が働きにくい感じがする。マスク越しに吸う空気に酸素が少ないとは思えないんだが。
引き続き通勤中に「午後のブリッジ―小松左京ショートショート全集〈5〉」を読んでいる。この当時はコンピュータに座標を指示するとなるとライトペンになるのか。今ならタッチパネルになるだろうし、そちらの方がイメージしやすいように思うんだが、やっぱり当時の技術に縛られて思いつかなかったのかなあ。今だって、そういうのは山ほどあるはずだが、それを思いつけるようならSF作家になれるし、大儲けも可能だということになるんですな。
家に向かって夜道を歩いていると、自転車に乗ったねーちゃん(に見えた)が私を追い越しざま、火のついたままの煙草を道端に投げ捨てた。うがー、またアマか。私が超能力を使えたら、後ろから頸動脈を締めてたぞ。まあ、超能力があったらあったで、私のような性格なら被害者になることが多くなるだろうとは思うんだが。
オーラの泉ゴールデンタイム進出ですか。こんな時期に、正気かね? やっぱ馬鹿が多いんだなあ。江原啓之なんて、最初に著書の表紙を見ただけで怪しそうだと思ったんだ。自分の本の表紙に自分を美化した写真や絵を大きく載せてるだけで眉に唾つけた方がいいと思う。そういう点では、細木数子や日野原重明も私の中では同じ棚に入っているのである。それでも、江原啓之のあのイラストは、気持ち悪さではダントツなんだけど。
▲2月10日(土)▼ →
前のハイブリッドレコーダーが修理から戻ってきた。ハードディスクの内容が消えていないかドキドキしながら居間の隣にあるテレビに接続する。リモコンの「見るナビ」ボタンを押すと、見事に搬出前の一覧が表示された(まあ当たり前のことだが、東芝だからなあ)。これでDVDドライブが直っていれば、無編集の状態でもDVD-RAMにバックアップできる。さっそく、WBCの準決勝と決勝をDVD-RAMに保存するのである。これで、どうなっても何とかなる。
3日間薬を飲んでも鼻とノドの症状は改善しないので、今日も耳鼻科の医者に行く。今まで行っていた医院は土曜日だと激混みなので混んでいるのではないかと思って行ったのだが、常時2〜3人待っているような状態で、寂れてもいなければ長時間待たされることもない。ドクターは無愛想だが、私はこっちの方がいいな。
[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]
【妹の本】
【Google AdSense】
【Amazonおまかせリンク】