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2月21日(木) 
今日は東京の客先で作業である。早起きして新幹線に乗らなければならない。回数券を受け取ったのが昨日だったので、その時点でひかりは満席になっていた。自由席に載らねばならないのでさらに早起きしなければならない。二千円ちょっとのことだからのぞみに乗せてくれてもいいんじゃないかと思うんだが、最近は世知辛いのである。

9時3分に新大阪発のひかりがあるので、その自由席を狙って家を出る。新大阪発だったら、寒風吹きつけるホームで並ばなくてもいいのだ。ホームに上がるとすでに目的の電車は停まっていた。急いでいちばん後ろに向かう。自由席の禁煙車は迫害されているので端っこなのである。車内に入ると、けっこう空いていたので2人掛けの窓際を確保することができた。しかしすぐに続々と乗り込んできて満員になる。東京到着前に車内で昼食を食べる予定なので発車前に買おうと思ってたんだが、無理かな。1号車だから売店までは非常に遠い。小心者の私は自由席で席を離れるのは不安なのである。

京都で乗ってきた人はほとんど座れないで立っている。走っていると、左側に大きな山が雪を被っているのが見えた(→【写真】)。あの山は何だろう。これは富士山も期待できるかもしれないな。いま撮影時刻を見ると9:45で、時刻表サイトで調べると京都09:21→名古屋10:04だから、ちょうど中間くらいか。さっそくプロアトラス2002で調べてみると…伊吹山かなあ。

名古屋で二人連れのオバサンが乗ってきて分かれて座ろうとしていたのだが、3人掛けの通路側に座っていたオッサンが気を利かせてこちらに移動してくる。余計なお世話を。案の定、3人掛けの通路側に並んで座った2人はペチャクチャと喋り始めた。うるさい。ヘッドフォンを装着し、ボリュームを上げる。おまけにこのオッサン、靴を脱いで脚を組み、足先をこちらに向けて足指をモゾモゾさせる。あー、やだやだ。

今日は移動中にカミさんが借りてきたGOLD Greatest HitsABBA)を聴いている。ベストアルバムだが、やはりこれだけレベルの高いキャッチーな曲をこれだけの期間にわたって提供し続けてきたというのは大変なことだなあと思うのである。

東京に着くまでにギガミリオンの幸運岡本賢一:ソノラマ文庫)を読み終えた。なかなか面白く読めた。つるつると読ませてくれる。まあ、イラストが鈴木雅久さんで設定が似ているのでスター・ハンドラーを読んでるような気もしたんだが…あ、こっちの方が出たのは先か。ラストがゴチャゴチャして少し盛り上がりに欠けたような気もするが。

続いて返事はいらない宮部みゆき:新潮文庫)を読み始める。まずは表題作の「返事はいらない」である。ああ、やっぱり巧い。文章がなめらかだ。それにオープニングも印象的だよなあ。それでも話の内容じたいはそれほど好みではない…とか思いながら読んでいたら、最後でヤラレた。そっかあ、こう落とすわけなのね。完全に予想外であった。こんなところで意表をつかれるとは思わなかった。そして、読み終えて一言。「うっまいなー」

予想通り、富士山はよく見えた。名古屋の前で見た山はとっさのことだったのでリストカメラでしか撮れなかったのだが、富士山は見えるのが予想できるのでメインのデジカメが使える(→【写真】)。高いから長時間見えるしね。

車内販売の弁当を買うのは高価いので、東京駅に着いてからホームでパン買ってを食う。部下は自腹でのぞみを使って来るので、着くまでに20分以上あるのである。最初に入った売店でサンドウィッチが800円以上して「げげげー」とか思ったのだが、パンを100円で売っている店が見つかった。新幹線ホーム上の店にもかかわらず、このサイズのパンが100円なら納得でしょう。

有楽町で地下鉄に乗り換えるのである。東京駅で山手線と京浜東北線のホームに上がると、両側に電車が停まっていた。どちらでも同じだと思って混んでいない方に飛び乗る。すぐに扉が閉まり、走り出して電光掲示板に次の停車駅が表示されて気がついた。「田町」と表示されている。あああああ、これは快速だ。京浜東北線は快速もあるんだった。どうりで乗ってる人が少ないと思ったんだ。やはり田舎モンである。

東京の客先での作業がトラブる。これは泊まることになるのかなと思いながら作業していたのだが、昨日「のぞみで帰るくらいなら泊まれ」と言っていた上司が電話で泊まらずに帰れと言いだした。何かあったのかな。けっきょく客先を出たのは20時頃になってしまった。家に着くと明日になってしまうな。何だかなあ。

帰りの電車の中で「返事はいらない」の「ドルシネアにようこそ」を読み終えた。うう、ええ話や。まあ、ディスコとかファッションとか、そういうものを削ぎ落として生きてきた自分のような人間には身につまされる話でもある。だってそんなことより本を読んだり新しいことを知ったりする方が楽しいじゃん…てのも負け惜しみと取られるんだろうなあ。とか、こんな短い作品を読むことでこれだけ文章を書けてしまうというのも作品の力か。ふつうの作品だったら1行の感想を書くのも苦労したりするからな。

大阪に着いたときには、いつも使っている地下鉄の線は既に終電が出てしまっている。遠回りして帰ることになるのである。家の最寄り駅に着き、マンガ雑誌を読むためにコンビニに入ろうとすると掃除中であった。ロープが張ってあって入れなくなってる一角があるし、雑誌の棚とかも動かして掃除している。24時間営業のコンビニはいつどうやって掃除してるんだろうとか思ってたのだが、こうやってるのね。この先にある別のコンビニに行くことにするか。雨が降り出したので傘を差す。本当にこの冬は雨が多い。そして、バガボンドは今週も泣けるのである。また衝撃の真実が明らかに!



2月22日(金) 
息子は今日から祖母と葛城山に行くのだ。橇も買ってきてもらっている。すごく嬉しそうである。いつも朝は調子が悪いんだけどね。雨が降っているし昨夜は自転車で帰れなかったので、私はカミさんに車で地下鉄の駅まで送ってもらう。息子はそのまま母親の実家に行くのである。

今日は通勤中に「ビーナスと恋泥棒」(楠瀬誠志郎)を聴いている。うーん、やはりこの人は気に入る曲とそうでもない曲の差が激しいなあ。「しあわせ まだかい」なんて、本当にいい曲だと思うんだがな。

今日は18時頃に仕事を終える。昨日長時間移動して午前様だったので、どうにも力が入らない。新大阪の客先で作業をしていたので、ちょっと遠回りだが駅ビル内の本屋に寄ってみる。けっこう広くて在庫も多い。青の妖精東野司:徳間デュアル文庫)を探していたのだがなかなか見つからない。文庫・新書のコーナーを3回くらい巡回したが見つからないのである。デュアル文庫は迫害されてるのか…と思って諦めかけていたのだが、少し離れたところに平積みになっていた。やはりこれは「よろず電脳調査局ページ11」シリーズの新刊であった。このシリーズは私としては最高評価なので、万難を排して買うのである。ここほれONE−ONE! 2小川一水:集英社スーパーダッシュ文庫)も買う。レジが複数あるので複数の本を買えるのが嬉しい。

三木原慧一氏の新刊も出ていた。ずいぶん久しぶりのような気がするのだが。とか思うと、綾波のフィギュア入りコミックスがあった。フィギュア者ではない私でも買いそうになるよなあ。でも、フィギュア無しの本を買ってしまっているのだ。あと、『SFが読みたい! 2002年版』の表紙には毎回味がありますな。表紙をめくった瞬間にも、ニヤリと笑わせていただきました。

今日も通勤中に返事はいらないを読んでいる。往きに「言わずにおいて」を読み終えた。予想外の展開も、ラストの余韻も、いろんな意味ですごい作品ですな。続いて「聞こえていますか」を読み始めるが、オープニングの引っ越しのシーンで、自分が子供の頃に引っ越した時のことを思い出してしまった。あれは確か弟が生まれてすぐだったから私が3歳の時か。トラックの助手席に乗って移動した記憶がある。窓側には弟を抱いた母。新しい家に着いて車のドアを開けた時、外がずいぶんとまぶしかったのを覚えている。夏だったのかなあ。3歳でこれだけ覚えてるんだから、もう5歳の息子は私がいま死んでもいろいろと覚えていてくれるだろうか。まあ、私が先に死ぬとは限らないのがこの世の不条理なんだが…とか長々と書いてしまうのも作品の力なんでしょうな。そして帰りの電車の中で読み終えたが、何というかやっぱり内容が深い。謎が解けた後のラストも切なくて、うんうんと肯いてしまうのである。この人は、意外性のあるストーリーと叙情的な表現力が両立しているところが偉いんだな。

先日Lunascapeについて「ブックマークが逆順に並べて表示される」と書いたが、ブックマークのタブを表示すればその中で順番の入れ替えはできるようだ。IEのように「お気に入り」のメニューををカスケードさせて選択しているところでドラッグして移動できた方が便利ではあるのだが、手で並べ替えができるなら別にこれでも構わない。この不満点も使い方がよくわかってないせいだな。IEのお気に入りからインポートするときに並び順も含めて取り込むべきだとは思うのだが。あとはタブ間のドラッグ&ドロップができれば当初感じていた不満点はなくなる。リンクをドラッグしてタブ一覧に表示されている別のタブにドロップできれば嬉しいんだがなあ。要望掲示板に書き込んでみるか。あと、細かいが2点ほど出てきた。他のソフトが最前面に出ている状態でアドレスをクリックすると、そのアドレスが選択されない。自分がアクティブになっていれば全選択されるのだが。あと、アドレスにフォーカスがある状態ではAlt+矢印キーで戻れないのはちょっと辛いな。

今夜は息子がお義母さんと外泊しているので遅くまで起きていられる。カミさんは同人誌の締切前のようで、ずっとパソコンとワープロを交互に使っている。いつもそうなんだけど、今夜はパソコンでWebを巡回しているよりもワープロを使って原稿を書いている時間が長いのである。けっきょく、私は4時まで起きていた。疲れているはずなんだがな。明日がキツくなるだろうなあ。カミさんはまだ起きているようである。



2月23日(土) 
9時半に目が覚める。眠いので小用を足してまた寝るつもりだったのだが、けっきょく起きてパソコンを触っている。息子がいないのでカミさんは遅くまで寝ている…のかと思ったら、けっこう早めに起きてきた。まだ原稿が完成していないようである。少し直して印刷屋に出かけていったのであった。

パソコンのバックアップをする前にデジカメやZAURUSのデータを取り込んでおこうと思ってPCカードを取り外そうとすると「プログラムが'汎用ボリューム'デバイスにまだアクセスしているため、デバイスを停止できません」というエラーになってしまう。このドライヴを使ってるソフトは起動してないはずなんだがなあ。USBのDVD-RAMドライヴを接続しているせいのような気がする。なんか、間違ってる気がするぞ。ソフトを全て終了させてもログオフしてもエラーになる。けっきょく再起動することになってしまった。Microsoftの馬鹿野郎めが。

カミさんは印刷屋から帰ってくるとそのまま昼寝に入る。その間に私はパソコンのバックアップをしながら自分の用事をする。夕方になってカミさんは実家へ息子を迎えに行った。そのまま夕食を食べにいくそうなので、私はランデブー地点まで歩いて行き、車に拾ってもらう。そして例のラーメン屋に向かう。久しぶりだな。

息子は疲れているようだが、いつものように隣の古本屋に入る。彼は一人で「ラピュタ」のビデオが流れているのを見たり、店内にいる同じ年頃の子供たちと遊んだりしている。手がかからなくなったものである。



2月24日(日) 
目が覚めると8時半近くである。ああ、今から起きても仮面ライダー龍騎には間に合わないな。そのまままた寝る。気がつくと息子が起こしにきていた。10時である。仕方がないな。起きよう。

今日も息子はパソコンを使っている私の膝の上に乗ってきて将棋をさせろと言う。もう、簡単な3手詰めなら詰められるようになっている。試しに詰め将棋を作って解かせてみる。自作の詰め将棋といっても、大人なら一目で詰められるような簡単なものである。見たい人がそれほどいるとは思えないが、誰かの役に立つかもしれないので公開しておこう。こんなものです(柿木将棋の盤面ファイルなので、柿木将棋がインストールされていれば読み込んで「継続対局」すればそのまま使うことができます。ソフトが無くても、中身はテキストファイルなのでダウンロードしてテキストエディタで開いてみればどういうものかわかるでしょう。駒の左側に「V」がついているのが敵の駒です)。

借りてきていた「モスラ対ゴジラ」を観る。どうもこのあたりになると、ゴジラの存在感がない。いかにも「ミニチュアの中を縫いぐるみが歩いている」という感じで、ぜんぜん怖くない。こうなるとアイドル化しないと仕方がないんだろうな。しかし息子はけっこう気に入ったようで、「もすら、ひもだして、ごじら、うごけなくしてしもたなー」とか「ごじら、しんだのかなー」とか言っている。

カミさんは、夕食はお好み焼きが食べたいという。私は中華風の野菜が食べたい気分なので、近くのスーパーに行って冷凍食品を買うことにする。菓子パンが3割引になっていたので、カミさんは大量に買い込んでいる。コスモスポケモンのパンも安くなっていたので買う。

私は妻子と離れて中華風の野菜料理を探しに行く。私が冷凍の酢豚を見つけて持ってきたときには、カミさんはもうすでに支払いを終えるところであった。元に戻してくる。カミさんが袋詰めをしているところに戻ると息子がいない。買い物をしてくるというので別れたらしい。荷物をカミさんに預けて店内を探す。いない。3回巡回したが見つからない。どうしたんだ。これだけ人が多いところで誘拐ということは無いと思うが。ウチには金も無いしな…とは言っても家を売れば二千万くらいにはなるか。カミさんに言われてトイレの中を捜すが見つからない。駐車場に行ってるかもしれないので、カミさんには荷物を持って車のところに行くように言う。私はその間に別のフロアの捜索である。と思ったら、階段のところで見つかった。「かいだんで、まってた」そうである。子供にもPHSを持たせたほうがいいかなと思ったことであった。

家に帰って食事を終え、私が風呂から上がってくると、カミさんが寝室から下りてきた。「あなたの息子が一緒に寝ようと待ってるわよ」と言われてしまう。はいはい、上がりますよ。



2月25日(月) 
昨日、息子のために作った詰将棋を公開したつもりだったのだが、「ページが見つかりません」となってしまう。ページじゃなくてディレクトリを指定してるんだってば。どうも、NIFTYではディレクトリの中に入っているファイルの一覧を見せることができないような設定になっているようである。ローカルで確認したときは見れたんだがなあ。やはりURLの削り対策であろうか。削られて困るんだったらダミーで「index.html」を置いておけばいいんだし、ディレクトリの中身をすべて公開したい場合もあるんだからさあ。何十もあるファイル一つひとつにリンクを張るなんてやってられないっすよ。一部の馬鹿のために自由度が無くなるというのは許せないのである。ディレクトリの中身が見せられる無料サーバでも探すかなあ。どうしても見たい人は「http://member.nifty.ne.jp/Albireo/詰将棋/0001.bod」から連番になっておりますのでお手数ですが手で番号を上げながら落としてください。いまは0028.bodまで入っております。

今日は通勤中に「Seamless」(The Nylons)を聴いている。このグループがデビューしたときも衝撃的だったよなあ。アカペラで(打楽器は入っているが)これだけ勢いのあるパフォーマンスを見せてくれるグループはそれまで無かったような気がする。このアルバムも、どの曲も捨て難いのである。

今日も通勤中に返事はいらないを読んでいる。「裏切らないで」を読んでいるのだが、どうもこの筆者は私と同世代のような気がするな。浪費癖のある若い女性というのが頻繁に出てくるが、それに対する視線というのが私と同じ感覚なんである。略歴を見ると、弟と同い年なのか。なるほどねえ。納得。この作品は何だか、中学生の頃に読んだシャーロックホームズを読んでるような感じがした。主人公である刑事の謎解きを聞いていると、いちいち「なるほどー」と思ってしまうのである。まあ、私が探偵小説をほとんど読まないせいなんだろうな。

今日は夕方から客先に移動して直帰する。客先はミナミにある。日本橋の電器街まで歩いて5分である。カミさんに電話して買うものはないかと訊いてみる。シムピープルを買ってくるように言われてしまった。数日前からやりたいと言ってたからねえ。そして続ける。
「チケット屋さん、ない?」
「いや、目の前にありますけど」
「新大阪・東京間のひかりのぞみのチケット買ってきてほしいんだけど。お金ある?」
「まあ、今日給料を引き出してきたとこですから」
けっきょく、彼女の望むとおりになるのである。

ソフマップでシムピープルを買う。そして「TECH GIANのバックナンバーがあったので、昨年の6月号を買う。にしき義統氏の表紙イラストの画像データがCD-ROMに収録されているのだが、買い逃していたのである。昨年の5月は、それほど忙しくもなかったはずなんだが。しかし今回も1024×768ドットの画像を出力する方法がわからない。いったいどうすればいいんだ?ついでに「ShockPrice500  将棋II」というのも買う。500円だからね。

帰りに古本屋で「地には平和を」(小松左京:ハヤカワ・SF・シリーズ 1963)と「影が重なる時」(小松左京:ハヤカワ・SF・シリーズ 1964)を見つけて買った。まあとりあえず、小松先生の本は見つけたら買ってしまうのである。ほとんどの作品は再版されたのを持ってるはずなんだが。しかし「地には平和を」とか「お茶漬けの味」とか「痩せがまんの系譜」とか「三界の首枷」とか、ほとんどこの時期に書いちゃってるのね。スゲエ。

帰りに「返事はいらない」の「私はついてない」を読み終えた。やはり「チャラチャラした若いモン」に対する批判的な目は相変わらずだが、今回の犯人はそれより上の世代である。いや、前の作品もそうだったが、どっちかというと若い世代に対する反感が事件の動機になっているような気がするな。しかし「姉さんは、自分の人生に起こる良くないことを、他人のせいにして、被害者顔をすることだけはないから」というのはどうかと思うな。それは、周りに甘やかされてるからなんじゃないのか。そりゃどんなに馬鹿なことをしても周囲が尻ぬぐいしてくれりゃ、被害者意識なんて持ちませんって。ちょっとこの一言には腹が立った。

家に着く。息子が飢えているらしい。まだ飯を食っていないそうだ。私が電話して、帰宅する時間が予測できたから待ってたのか。息子の気を逸らせるために「こんなもん買うてきたで」と言って「ShockPrice500 将棋II」のパッケージを見せる。すると彼は早くパソコンに入れろと言うのである。まだ彼にはソフトウェアの概念は理解できているわけもないが、このケースに入ってるものをパソコンに入れると、何か新しいことができるようになるらしいということは何となくわかっているようである。前に将棋ソフトを買ったときにインストールするのを見せてるからな。

買ってきたソフトを夕食後にインストールしようとするが、インストーラーがうまく動かない。インストールする場所の変更ができないし、そのうちに画面がメチャメチャに乱れてきた。こりゃダメだ。WindowsNT系のOSに対応してないのか。ここまでうまく動かないのは初めてだな。500円損した。やはり安いというだけで買ってくるのは良くなかったか。おまけにCD-ROMを装填してないと使えないらしい。馬鹿じゃないか。コピー防止のためなんだろうが、500円のソフトのためにコピーなんてしませんって。それに、CD-Rを使えば簡単にコピーできるんだから。

息子は新しい将棋ソフトが使えなかったのがショックだったようである。私の膝の上から立ち上がり、涙を払う。どうも今日は彼はツイていないようだ。彼は朝にコスモスのパンを食べていたのだが、食べきれないと言って残して保育所に行ったそうなのである。そして帰ってきてそれが捨てられていることを知って大ショックだったらしい。カミさんがそれを話すとまた居間の隅に行ってメソメソしているのである。

今夜は私が息子を風呂に入れる。最後に湯船に入ると彼は「ぼく、ごじゅうごまで、かぞえるで」と言う。何で55までなんだろうか。彼は詰まりながらも何とか55まで数え終えた。10進法のルールがそれだけわかってれば2桁の数字は最後まで行けるだろう。「もっと行けるやろ」と言うと続きを数え始める。何回かつまずきながらも99まで数えた。「九十九の次は百やねん」と言うと「ひゃく!?」と声を上げる。「そうやで」と言うと「ひゃくのつぎは、ひゃくいち?」と言う。そうだそうだ。「ぼく、ひゃくいちまで、かぞえたで」と誇らしげに言う。そうだな、お母ちゃんにも教えてあげなさい。

寝る前に自作の詰将棋をやらせていると、眠いのか前回よりも正解が出せない。解けないというのでベソをかく。そのせいか、今夜は母親と寝ると言うのであった。明日は持病の給付金を取りに行くので昼から仕事に出ることにしている。それで遅くまで通信していると5時半になってしまった。これじゃ、昼前まで寝てたとしても6時間しか寝れないじゃないか。馬鹿である。



2月26日(火) 
昨日買ってきたシムピープルだが、これもCD-ROMを装着してないと使用できないようだ。何のためにハードディスクを「1.2GB以上」も使うんだよ。これからはこういう馬鹿な仕様のソフトが多くなってくるのかなあ。カミさんのマシンはCD-ROMドライブをPCカードで接続するのにPCカードスロットが1つしかないので、CD-ROMを使ってる間はLANカードを外さねばならない。CD-ROM使用中は通信できないのである。これは仮装CD-ROMを作るしかないか。ソフトを探し出してきて渡すのである。

今日は通勤中に「Boy’s Life」(村田和人)を聴いている。中古で安く買ってきたアルバムをあらかた聴いてしまったので、今日からしばらく所蔵のCDを聴くのである。これはアルバムタイトルになっている「Boy’s Life」が好きなんだな。これがあまりに良すぎて、他の曲の印象がほとんど残ってないのが困ったもんだが。

今日も夕方からミナミの客先に行って作業をする。今夜は日本橋に寄らず、本屋を廻って帰る。客先を出たときに雨がパラついていたので通常と異なるルートで自転車を使わずに帰ったのだが、家の最寄駅に着いたときには雨は止んでいた。なんだかなあ。



2月27日(水) 
今朝は6時半に目が覚める。いつものようにWebを巡回する。8時前になったので妻子を起こしに行く。しかし雨戸を開けても二人とも動かない。息子は昨夜は早く寝た(いつもより)はずなんだがなあ。息子を起こし、一緒に洗面所まで下りて顔を洗わせる。新聞を取り込むように言うと、今朝は玄関の鍵を開けて自力で取ってきた。鍵を閉めた確認もしている。よし、それでOKだ。

日記を更新しようとして目次のページを開いてみるとメンテナンス中という画面が表示された。作業は8時までの予定だから家を出るまでには更新できるだろうと思っていたのだが、朝食を終えてFTPしようとしたら「ログインできません」と言われてしまう。いちおう見ることはできるようになっているんだがなあ。8時半まで待ったが、状況は変わらない。今朝は客先に行かねばならないので遅れるわけにはいかないのである。けっきょく、更新できないまま家を出ることになる。コンテンツの準備はできてるのに。悔しい。どうしたんだ>NIFTY

しかし、腰が痛い。昨日も立ちっぱなしの作業だったからな。いや、それよりも重い荷物を持って歩き回るのがいけないのか。ちょっと鞄の中身を減量しないといけないよなあ。ふつうなら休んでしまうところだが、今朝は客先で打合せがあるのでカミさんに湿布を貼ってもらって家を出るのである。

今日は通勤中に「私花集」(さだまさし)を聴いている。この時期のさだまさしさんは最高!という認識だったのだが、先日聴いた風見鶏ほどの感動はない。それでも「加速度」や「主人公」はいい曲なんだけどね。たしか「加速度」は私がさだまさしさんを知った頃に気に入ってずっと聴いていた曲だ。そう思うとアレンジなんかは私好みだな。まあ、窓に流れる水滴を二人の関係になぞらえるところなんかも非常に巧いんだが。

成田亨さん死去のニュースが入ってきた。ウルトラQを観て育った私としては、この人の造形に浸かって成長したようなもんだとは言えるかもしれない。合掌。

今夜も雨が降っている。やはりこの冬は雨が多い。カミさんに迎えに来ていただくのである。それまでにコンビニでマンガ雑誌を眺める。しかし、マガジンの巻頭マンガがモー娘サンデーのグラビアミニモニですか。何だかなあ。それにしてもミニモニっつーのは間抜けな顔をしてる。表情も馬鹿っぽく作ってるんじゃないかと思ってしまうほどだし。昔のアイドルはもう少し上品な顔をしていたものだが、やっぱりこれは同性向けなんだろうか。グリコのCMを見てもサル並みの扱いだしなあ。これがアイドルだとは、最近の若いモンの好みはわからん…などと、しみじみ歳を感じるひとときである。

今日、帰りに青の妖精東野司:徳間デュアル文庫)を読み終えた。最後は盛り上がったが前2作ほどの感動はない。思うに、これは主人公の女の子の一人称で描かれてるからなのかな。秀人と京美の視点で思い入れたっぷりに描けばもう少し盛り上がったような気もするんだが。まあ、少女の一人称の語りというのも、それはそれでなかなか効果を上げていたりしたんだけどね。

家に帰ってからも、FTPしようとすると失敗してしまう。FTPソフトを変えてもマシンを再起動しても状況は変わらない。思いついてプロキシサーバを再起動してみたら更新することができるようになった。ひょっとして、サーバのIPアドレスが変わったのか。それだったら、ちゃんと事前にアナウンスしろよ>NIFTY



2月28日(木) 
今日は通勤中に「Another Page」(Christopher Cross)を聴いている。クリストファー・クロスは好きなんだな。いま聴きなおしてみると、どの曲も心の深いところに刻み込まれていることがわかる。最近の若い人にはヌルいかもしれないんだけどね。てなことを言い出すと、もう年寄りだな。

今朝も雨が降っている。本当にこの冬は雨が多い。またまたカミさんに車で駅まで送っていただく。昼から客先に出るのだが、それまでには止んでいるのではないかと予想して、傘は鞄の中の折り畳み傘だけである。しかし、昼になっても雨は止まない。折り畳み傘を出して差すことになるのである。折り畳み傘は使い終わって畳むのが面倒臭いから、あんまり出したくないんだよね。何のために常時持ち歩いてるんだと言われそうだけど。

仕事を終えて客先を出たときにも雨は降り続いている。今夜も自転車は使えないか。そう思って家の最寄駅から出ると、雨は止んでいた。何なんだ。地下鉄に乗っていると雨が降っているかどうか判断できないのが辛いな。そして家に帰って傘を鞄から出してみると、骨が折れていた。これで私の持っている折り畳み傘は2本とも骨折である。買わなきゃいかんか。100円ショップで売ってないかなあ(こらこら)。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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